JP2015067097A - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

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宏之 城井
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Abstract

【課題】ステアリングホイールの上下位置に拘らず、調節レバー24aを操作するのに要する力に大きな差が生じる事がなく、低コストで造れる構造を実現する。【解決手段】チルト用杆状部材23のアンカ部25を係合させた長孔17aと取付板部14bの間に、このアンカ部25の前後方向に関する幅寸法よりも大きな幅寸法を有する分断孔33を設ける。前記ステアリングホイールを上端位置に移動させた状態でも、前記アンカ部25により押される支持板部15bの面剛性が特に高くならず、前記課題を解決できる。【選択図】図1

Description

この発明は、運転者の体格や運転姿勢に応じてステアリングホイールの高さ位置を調節する為の、チルト式ステアリング装置の改良に関する。具体的には、操作レバーの操作力を特に大きくしなくても、前記ステアリングホイールの高さ位置を調節後の位置に保持する力を十分に大きくできる構造の実現を図るものである。尚、本発明の対象となるチルト式ステアリング装置には、ステアリングホイールの高さ位置のみを調節可能とした構造が含まれる事は勿論、高さ位置に加えて前後位置の調節も可能とした、所謂チルト・テレスコピック式ステアリング装置も含む。
自動車用ステアリング装置は、図5に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図示の例では、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。この為に、前記ステアリングコラム6の前端部に、補助力付与の為の動力源となる電動モータ10を、このステアリングコラム6の前端部に固定したハウジング11に支持する事により設けている。そして、この電動モータ10の出力トルク(補助力)を、前記ハウジング11内に設けたギヤユニット等を介して、前記ステアリングシャフト5に付与する様にしている。
上述の様なステアリング装置には一般的に、運転者の体格や運転姿勢に応じて前記ステアリングホイール1の高さ位置を調節する為の、チルト機構を組み込んでいる。この様なチルト機構を組み込んだステアリング装置として従来から、例えば特許文献1〜3に記載された如き構造のものが広く知られている。上述の図5に記載した従来構造は、このうちの特許文献2〜3に記載された構造であるが、この従来構造の場合には、前記ハウジング11の上部前端部を車体12に対し、幅方向(本明細書及び特許請求の範囲で「幅方向」とは、ステアリング装置を設置する車体の幅方向)に配置したチルト軸13により、揺動変位可能に支持している。又、前記ステアリングコラム6の軸方向中間部(本明細書及び特許請求の範囲で「軸方向中間部」とは、両端を除く範囲で、端部に近い部分を含む)後端寄り部分に支持ブラケット14を設置し、この支持ブラケット14を車体12に対し支持している。この支持ブラケット14は、幅方向に離隔した左右1対の支持板部15を備え、これら両支持板部15により前記ステアリングコラム6の軸方向中間部後端寄り部分を幅方向両側から挟む状態で、前記車体12に対し支持されている。又、前記ステアリングコラム6の軸方向中間部下面で前記両支持板部15に挟持された部分に、変位ブラケット16を設けている。
そして、前記両支持板部15に、前記チルト軸13を中心とする円弧状で上下方向に長い長孔17を、前記変位ブラケット16の一部でこれら両長孔17の一部に整合する部分に通孔18を、それぞれ形成している。尚、図5に示した構造は、前記ステアリングホイール1の上下位置に加えて前後位置も調節できるチルト・テレスコピック機構を組み込んでいる為、前記通孔18を、前記ステアリングシャフト5及び前記ステアリングコラム6の軸方向に長い長孔としている。これに合わせて、これらステアリングシャフト5及びステアリングコラム6を伸縮可能な構造としている。この様なテレスコピック機構を組み込んだチルト式ステアリング装置の、より具体的な構造に就いて、特願2011−214698に開示された、図6〜7を参照しつつ説明する。
ステアリングコラム6は、後側に配置したアウタコラム19の前部と前側に配置したインナコラム20の後部とを摺動可能に嵌合させて、全長を伸縮可能にしている。このうち、例えば軽合金をダイキャスト成形する事により造ったアウタコラム19の前部にスリット21を設けて、この前部の内径を弾性的に拡縮可能としている。又、このスリット21を左右両側から挟む部分に左右1対の被挟持板部22、22を設け、これら両被挟持板部22、22により変位ブラケット16を構成している。これら両被挟持板部22、22に、前後方向に長い通孔18、18を形成している。又、支持ブラケット14に設けて、前記変位ブラケット16を左右両側から挟持する部分に配置した、左右1対の支持板部15、15に、チルト軸13(図5参照)を中心とする部分円弧状で上下方向に長い長孔17、17を形成している。そして、これら両長孔17、17、及び、前記両通孔18、18に、チルトボルト、押し引き用ロッド等のチルト用杆状部材23を、幅方向に挿通している。
更に、このチルト用杆状部材23の軸方向一端部に、特許請求の範囲に記載したチルトレバーに相当する調節レバー24を、軸方向他端部にアンカ部25を、軸方向中間部一端寄り部分にカム装置26を、それぞれ設け、前記調節レバー24の揺動に基づいて前記両支持板部15、15の内側面同士の間隔を拡縮するチルトロック機構を構成している。前記アンカ部25は、前記チルト用杆状部材23の他端部に設けられた、ボルトの頭部の如きもので、全体が円板状であり、内側面に形成した第一の係合凸部27を、一方(図7の右方)の長孔17に、この長孔17に沿った変位のみを可能に係合させている。従って、前記チルト用杆状部材23は、これら両長孔17、17に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転する事はない。
又、前記カム装置26は、駆動カム28と、特許請求の範囲に記載した押圧部材に相当する被駆動カム29とを組み合わせて成る。これら両カム28、29は、それぞれ前記チルト用杆状部材23を挿通する為の中心孔を有し、全体を円輪状としている。又、前記両カム28、29の互いに対向する面には、それぞれが周方向に関する凹凸である、駆動側カム面と被駆動側カム面とを形成している。又、前記被駆動カム29は、内側面(内側面とは、前記ステアリングコラム6の幅方向に関して中央寄りの側面を言う。反対に、この幅方向に関して外寄りの側面を外側面と言う。本明細書及び特許請求の範囲で同じ。)に形成した第二の係合凸部30を、他方(図7の左方)の長孔17に、この長孔17に沿った変位のみを可能に係合させている。従って、前記被駆動カム29も、この長孔17に沿って昇降はできるが、自身の軸を中心として回転する事はない。更に、前記駆動カム28は、前記調節レバー24の基端部に結合固定して、この調節レバー24の往復揺動に伴って、前記チルト用杆状部材23の周囲で往復回転する様にしている。尚、このチルト用杆状部材23の他端部に螺着したナット31と前記調節レバー24の基端部外側面との間にスラストベアリング32を設けて、前記駆動カム28に作用するスラスト荷重を支承しつつ、この駆動カム28の往復揺動を可能にしている。尚、前記ナット31は、かしめ等により緩み止めを図っている。
前記ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、前記調節レバー24を所定方向(一般的には下方)に揺動させる事により、前記カム装置26の軸方向寸法を縮め、前記被駆動側カム29と前記アンカ部25との間隔を拡げる。この結果、前記両支持板部15、15の内側面と前記両被挟持板部22、22の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失すると同時に、前記アウタコラム19の前端部の内径が弾性的に拡がり、このアウタコラム19の前端部内周面と前記インナコラム20の後端部外周面との当接部の面圧が低下する。この状態で、前記チルト用杆状部材19が前記両長孔17、17及び前記通孔18、18内で動ける範囲内で、前記ステアリングホイール1の上下位置及び前後位置を調節できる。このステアリングホイール1を所望の位置に移動させた後、前記調節レバー24を逆方向(一般的には上方)に揺動させて、前記カム装置26の軸方向寸法を拡げ、前記両支持板部15、15の内側面同士の間隔を縮めれば、前記両支持板部15、15の内側面と前記両被挟持板部22、22の外側面との当接部の面圧が上昇すると同時に、前記アウタコラム19の前端部の内径が弾性的に縮まり、このアウタコラム19の前端部内周面と前記インナコラム20の後端部外周面との当接部の面圧が上昇して、前記ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持できる。
尚、支持ブラケットを構成する左右1対の支持板部の外側面を押圧する力を調節して、ステアリングホイールの位置を調節可能にしたり、このステアリングホイールを調節後の位置に保持する機構は、図6〜7に示した構造の他にも、各種知られている。例えば、チルト用杆状部材を自身の中心軸回りの回転を可能に支持する構造も知られている。図6〜7に示した構造に即してこの様な構造を採用する場合には、アンカ部25と一方の支持板部15の外側面との間にスラストベアリングを設けると共に、チルト用杆状部材23の他端部に調節レバー24の基端部を結合固定する。更には、図6〜7に示した構造と同様に、アンカ部25の内側面に設けた第一の係合凸部27を一方の長孔17に、この長孔17に沿った変位のみを可能に係合させると共に、チルト用杆状部材23の他端部に螺着した、特許請求の範囲に記載した押圧部材に相当するナット31に調節レバー24の基端部を結合固定した構造も知られている。この様な構造の場合には、この調節レバー24により前記ナット31を回転させ、このナット31と前記アンカ部25との間隔を拡縮する。何れの構造の場合も、少なくとも1箇所部分で、係合凸部を長孔に、当該長孔に沿った変位を可能に、且つ、チルト用杆状部材を中心とする回転を阻止した状態で係合させる事が必要である。
何れの構造の場合でも、前記ステアリングホイール1を調節後の位置に保持する力を十分に確保する為には、前記調節レバー24の操作により、前記アンカ部25と前記被駆動側カム29等の押圧部との間隔を縮めた状態で、前記両支持板部15、15の内側面と前記変位ブラケット16の両外側面との当接部の面圧を確保する必要がある。そして、これら両当接部の面圧を確保する為には、前記両支持板部15、15のうちで、前記変位ブラケット16を挟持している部分の間隔を確実に縮める必要がある。図5〜6に示した様に、変位ブラケット16がステアリングコラム6の下側に設けられた構造の場合には、前記両当接部の面圧を確保する事は比較的容易である。この理由は、前記ステアリングホイール1を調節範囲の上端に位置させた場合でも、前記両支持板部15、15のうちで前記変位ブラケット16を挟持している部分が、これら両支持板部15、15の上端から離れており、この部分同士を近付ける事に対する剛性を低く抑えられる為である。
これに対して、例えば特許文献4に記載されている様に、変位ブラケットがステアリングコラムの上側に設けられた構造では、ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置させた場合に、両支持板部の内側面と変位ブラケットの両外側面との当接部の面圧を確保し難くなる。この点に就いて、図8〜10により説明する。この図8〜10は、図6〜7に示した、特願2011−214698に開示された構造を改良して、ステアリングコラム6aを構成するアウタコラム19aの上側に変位ブラケット16aを設けた構造を示している。この様な構造は、この変位ブラケット16aが前記ステアリングコラム6aの下方に突出しない分、衝突事故の際に運転者の膝等を保護する為の設計の自由度が向上する等の利点がある。
但し、上述の図8〜10に示した様な構造の場合、ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置させると、前記変位ブラケット16aが、支持ブラケット14aを構成する1対の支持板部15a、15aの上端部(基端部)の極く近傍部分に位置する状態になる。調節レバー24aの操作に基づき、アンカ部25と被駆動側カム29との間隔を縮めた場合に、前記両支持板部15a、15aは、それぞれの上端部を中心に変位する。これら両支持板部15a、15aの剛性は、それぞれの上端部に近い程高いので、前記図8〜10に示した構造で、ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置させた状態で前記両当接部の面圧を確保しようとすると、前記調節レバー24aに加える操作力を大きくする必要がある。この様に、ステアリングホイール1の上下位置の相違に伴って、前記調節レバー24の操作力に大きな差が生じる事は、この調節レバー24aを操作する運転者に違和感を与える為、好ましくない。
勿論、前記両支持板部15a、15aの高さ寸法を大きくし、前記ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置させた状態でも、前記変位ブラケット16aと前記両支持板部15a、15の上端部との距離を確保できる構成を採用すれば、上述の様な違和感を緩和できる。但し、この様な手段では、車体側に設ける、前記支持ブラケット14aの組み付け部分の高さ位置が同じである限り、前記ステアリングコラム6aの設置位置が下側に位置する事になる為、ステアリング装置の設置空間に余裕がある場合を除き、採用できない場合が多い。
前記特許文献4に記載された構造の場合には、アンカ部及び被駆動側カムの内側面の上半部を下半部に比べて凹ませたり、支持板部の外側面で長孔の上端部の周囲部分を凹ませている。但し、前者の構造の場合には、前記アンカ部及び前記被駆動側カムの組み付け方向が限定される(上下逆に組み付けられない)為、組み付け作業性が低下する。又、後者の構造の場合には、面押し加工等により支持板部の外側面を凹ませる工程が余分に必要になるだけでなく、この加工に伴って生じたバリを除去する工程も必要になり、製造コストが嵩む。
特開2009−227181号公報 特開2010−254159号公報 特開2011−121443号公報 特開2005−001562号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの上下位置に係らず、調節レバーを操作するのに要する力に大きな差が生じる事がなく、低コストで造れる構造を実現すべく発明したものである。
本発明のチルト式ステアリング装置は、ステアリングコラムと、変位ブラケットと、ステアリングシャフトと、支持ブラケットと、1対の長孔と、通孔と、チルト用杆状部材と、アンカ部と、チルトレバーと、押圧部材とを備える。
このうちのステアリングコラムは、前部に幅方向に設けられたチルト軸を中心として揺動変位する。
又、前記変位ブラケットは、前記ステアリングコラムの軸方向中間部に固設されている。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されており、このステアリングコラムの後端開口から突出した後端部分にステアリングホイールを固定する。
又、前記支持ブラケットは、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される。
又、前記両長孔は、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられたもので、前記チルト軸を中心とする部分円弧状で、上下方向に長い。
又、前記通孔は、前記変位ブラケットの一部で前記両長孔に整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成されている。
又、前記チルト用杆状部材は、前記両長孔及び通孔を幅方向に挿通している。
又、前記アンカ部は、このチルト用杆状部材の基端部に設けられている。
又、前記チルトレバーは、このチルト用杆状部材の先端部に設けられている。
更に、前記押圧部材は、前記チルトレバーの揺動に基づいて前記アンカ部との間隔を拡縮する。
特に、本発明のチルト式ステアリング装置に於いては、前記両支持板部に形成した前記両長孔のうち、少なくとも一方の長孔と取付板部の間に、前記アンカ部又は前記押圧部材の前後方向に関する幅寸法よりも大きな幅寸法を有する分断孔を設けている。
この様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記変位ブラケットを前記ステアリングコラムの上側に設ける。
上述の様な本発明によれば、ステアリングホイールの上下位置に拘らず、調節レバーを操作するのに要する力に大きな差が生じないチルト式ステアリング装置を実現できる。
即ち、ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置させ、変位ブラケットが支持ブラケットを構成する1対の支持板部の上端部近傍部分に位置する状態でも、アンカ部と押圧部材とのうちの少なくとも一方は、支持板部の面剛性が高くはならない。しかも、前記支持板部の変形の基点となる取付板部との接合部と長孔との間には分断孔が存在し、この支持板部の剛性が低下する。これらにより、前記ステアリングホイールを調節範囲の上端に位置しても調節レバーを操作するのに要する力に大きな差が生じない。更に、前記分断孔は前記長孔を形成するのと同時に、プレスによる打ち抜き加工により容易に形成できる。そして、前記アンカ部と前記押圧部材との何れかに押し付けられた状態で前記両当接部の面圧を確保する場合に、調節レバーに加える操作力を特に大きくする必要がなくなり、この調節レバーを操作する運転者に与える違和感を緩和できる。
本発明の実施の形態を示す、図8と同様の側面図。 図1のW部拡大図。 図2のX−X断面図。 支持ブラケットを取り出して図1〜2と同方向から見た状態で示す側面図。 チルト式ステアリング装置を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断略側面図。 より具体的な構造の第1例を示す要部側面図。 図6のY−Y断面図。 より具体的な構造の第2例を、図6と反対側から見た状態で示す側面図。 一部を省略して示す、図8のZ−Z断面図。 支持ブラケットを取り出して図8と同方向から見た状態で示す側面図。
[実施の形態の実施例]
図1〜4は、本発明の実施の形態の例を示している。本例の構造は、ステアリングホイール1(図5参照)の上下位置を調節する為のチルト式ステアリング装置に加えて、前後位置を調節する為のテレスコピック装置も組み込んでいる。尚、本例の構造の特徴は、ステアリングコラム6aを構成するアウタコラム19aの上側に変位ブラケット16aを設けた構造で、前記ステアリングホイール1を調節範囲の上端に位置させた状態でも、調節レバー24aの操作力が大きくなるのを抑えるべく、長孔17aの上端と支持ブラケット14bの間に分断孔33を形成した点にある。チルト式ステアリング装置の基本構造に就いては、前述の図8〜10に示した、特願2011−214698に開示された構造と同様であり、アウタコラム19aの上側に変位ブラケット16aを設けた点に関しても、前述の図8〜10に示した構造と同様である。そこで、先に説明した構造と同様部分には同一符号を付して、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
支持ブラケット14bを構成する1対の支持板部15b、15cの互いに整合する部分に、それぞれがチルト軸13aを中心とする部分円弧状で、上下方向に長い長孔17a、17bを形成している。そして、これら両長孔17a、17bのうち、チルト用杆状部材23のアンカ部25を係合させる長孔17aの上端と支持ブラケット14bの間に分断孔33を形成している。この分断孔33は、前後方向に関する幅寸法が、前記長孔17aの幅寸法に比べて大きく、アンカ部25の幅寸法以上に形成されている。これに対して、被駆動カム29の第二の係合凸部30を係合させた長孔17bの上端縁には、分断孔は形成されていない。
上述の様に構成する本例の構造によれば、ステアリングホイール1の上下位置に拘らず、前記調節レバー24aを操作するのに要する力に大きな差が生じない様にできる。
即ち、前記ステアリングホイール1を調節範囲の上端に位置させると、前記第二の係合凸部32の上端部と、長孔17bの上端縁とが当接し、前記チルト用杆状部材23がそれ以上は上昇しなくなる。そして、この状態で、このチルト用杆状部材23の基端部に設けた、アンカ部25は、図1〜2に示す様に、前記長孔17aの上端部に位置し、前記分断孔に接近する。従って、前記アンカ部25が、この長孔17aを有する支持板部15bを押圧する時に、支持板部15bの変形の基点となる支持ブラケット14bとの接合部と前記アンカ部25の間にある前記分断孔33が、支持板部15bの面剛性を下げている。
この状態から、前記ステアリングホイール1を、調節後の上端位置(若しくは上端近傍位置)に保持すべく、前記調節レバー24aの操作に基づいてカム装置26の軸方向寸法を拡大すると、前記チルト用杆状部材23が引っ張られ、前記アンカ部25が、前記支持板部15に押し付けられる。この分断孔33が支持板部15bの変形の基点となる支持ブラケット14bとの接合部と、前記アンカ部25の間の面剛性を下げることによって持板部15bが撓みやすくなる。しかも、この分断孔33の幅寸法を前記アンカ部25の幅寸法よりも広くすることで、持板部15bの撓みを大きくすることができる。
従って、前記ステアリングホイール1を調節範囲の上端に位置させた状態でも、前記調節レバー24aの操作により、前記支持板部15bが前記変位ブラケット16aの片側外側面に強く押し付けられる。そして、この反作用として、別の支持板部15cの内側面と前記変位ブラケット16aの他側外側面とも、強く当接する。この結果、前記ステアリングホイール1を、調節後の上端位置に保持すべく、前記両支持板部15b、15cの内側面と前記変位ブラケット16aの両外側面との当接部の面圧を確保する場合に、前記調節レバー24aに加える操作力を特に大きくする必要がなくなり、この調節レバー24aを操作する運転者に与える違和感を緩和できる。
更に、前記分断孔33は貫通孔であるが、前記支持板部15bの前記長孔17aの上端と支持ブラケット14bの面を分断するものであれば、例えば、切り込みを形成することより、同様の効果を得ることができる。前記押圧部材の前後方向に関して複数設けても良い
更にまた、前記分断孔33は、前記支持板部15bに前記長孔17aを形成するのと同時に、プレスによる打ち抜き加工により容易に形成できる。そして、前記アンカ部25を設けた前記チルト用杆状部材23も、前記被駆動カム29も、何れも、組み付け方向が限定される事はない。従って、製造コストが嵩む事もない。
本発明による効果は、請求項2に記載した発明の様に、変位ブラケットをステアリングコラムの上側に設けた構造で顕著に得られる。但し、変位ブラケットをステアリングコラムの下側に設けた構造でも、本発明を適用する事による効果を或る程度は得られる。即ち、本発明は、変位ブラケットをステアリングコラムの下側に設けた構造に関しても、適用の余地はある。
又、図示の例では分断孔を、チルト用杆状部材のアンカ部が係合する側の長孔の上端部にのみ設けているが、調節レバーの設置側(図示の例では被駆動側カムが係合している側)の上端部にのみ分断孔を設ける事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 電動モータ
11 ハウジング
12 車体
13、13a チルト軸
14、14a、14b 支持ブラケット
15、15a、15b、15c 支持板部
16、16a 変位ブラケット
17、17a、17b 長孔
18 通孔
19、19a アウタコラム
20 インナコラム
21 スリット
22 被挟持板部
23 チルト用杆状部材
23a 軸部
24、24a 調節レバー
25 アンカ部
26 カム装置
27 第一の係合凸部
28 駆動カム
29、29a 被駆動カム
30 第二の係合凸部
31 ナット
32 スラストベアリング
33 分断孔

Claims (2)

  1. 前部に幅方向に設けられたチルト軸を中心として揺動変位するステアリングコラムと、このステアリングコラムの軸方向中間部に固設された変位ブラケットと、このステアリングコラムの内径側に回転自在に支持され、このステアリングコラムの後端開口から突出した後端部分にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、上部に設けられた取付板部及びこの取付板部から下方に垂れ下がった1対の支持板部を有し、これら両支持板部により前記変位ブラケットを幅方向両側から挟む状態で、前記取付板部により車体に対し支持される支持ブラケットと、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられた、前記チルト軸を中心とする部分円弧状で上下方向に長い1対の長孔と、前記変位ブラケットの一部で前記両長孔に整合する部分に、幅方向に貫通する状態で形成された通孔と、これら両長孔及び通孔を幅方向に挿通したチルト用杆状部材と、このチルト用杆状部材の基端部に設けられたアンカ部と、このチルト用杆状部材の先端部に設けられたチルトレバーと、このチルトレバーの揺動に基づいて前記アンカ部との間隔を拡縮する押圧部材とを備えたチルト式ステアリング装置に於いて、前記両支持板部に形成した前記両長孔のうち、少なくとも一方の長孔と取付板部の間に、前記アンカ部又は前記押圧部材の前後方向に関する幅寸法よりも大きな幅寸法を有する分断孔を設けた事を特徴とするチルト式ステアリング装置。
  2. 前記変位ブラケットが前記ステアリングコラムの上側に設けられている、請求項1に記載したチルト式ステアリング装置。
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