JP2015066587A - 圧延材巻取温度制御装置および圧延材巻取温度制御方法 - Google Patents

圧延材巻取温度制御装置および圧延材巻取温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度に圧延材の巻取温度を制御する。【解決手段】圧延材巻取温度制御装置100は、複数の冷却ヘッダー157に開閉を指示するヘッダー開閉パターンを出力するヘッダー開閉パターン出力部135と、鋼板151の長手方向に沿って所定長で区分されたそれぞれの制御セクションに対応付けてヘッダー開閉パターン設定する開閉パターンプリセット部112と、巻取温度収集部140により取得された前回長手方向実績巻取温度が長手方向目標巻取温度に対し、長手方向にずれているずれの長さから冷却ヘッダー157のヘッダー開放応答遅延時間を算出するヘッダー開放応答遅延算出部131と、を備え、ヘッダー開閉パターン出力部135は、ヘッダー開閉パターンを、そのヘッダー開閉パターンに対応付けられた制御セクションが冷却ヘッダー157の位置に到達するタイミングよりも、前記算出したヘッダー開放応答遅延時間分前のタイミングで出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板などの圧延材を圧延する圧延ラインで用いられる圧延材巻取温度制御装置および圧延材巻取温度制御方法に関する。
圧延ラインにおいて圧延材をコイル状に巻き取るときの温度を目標温度に制御する技術として、特許文献1、2などに開示されたものがある。例えば、特許文献1によれば、仕上げ圧延機出側および巻取装置の各位置で圧延材の速度、温度などが計測され、その計測データに応じて注水バンクパターンが随時設定されるとともに、その注水バンクパターンに基づく注水により圧延材が冷却され、巻取温度が制御される。この場合、圧延材を冷却する注水バンクパターンは、圧延材が圧延され、巻き取られるときの速度や温度に応じてダイナミックに変更されるので、圧延速度などが変動しても精度の高い巻取温度制御が可能になる。
また、特許文献2には、圧延速度が所定のパターンで変化するような場合でも精度の高い巻取温度制御を確保できるように、仕上げ圧延速度などに基づき注水バンク位置での圧延材の速度を予測するとともに、その予測速度や仕上げ出側温度、板厚などの実績データに基づき、適切な冷却水量、注水バンクパターン、注水バンク開閉タイミングなどを計算することが記載されている。
特開平7−16635号公報 特開平8−168804号公報
冷却バンクが注水の指示を受けた後、注水バルブが開けられ、冷却ヘッダーから注水され、所定の強度の注水が圧延材に届き、所定の冷却効果が現れるまでの遅れ時間は、しばしば、冷却ヘッダー応答遅延時間(または、単に、応答遅延)と呼ばれる。一般に、この冷却ヘッダー応答遅延時間は、冷却水タンク内の水量や水位に起因して時間の経過とともに緩やかに変化し、必ずしも一定ではない。
特許文献1、2に開示された圧延材の巻取温度を制御する技術においては、この冷却ヘッダー応答遅延時間ついて一応考慮されている。しかしながら、そのいずれにおいても、冷却ヘッダー応答遅延時間が緩やかな時間の経過とともに変化することについては、とくには考慮されておらず、固定値であるとみなされている。そのため、冷却ヘッダー応答遅延時間が変化することにより、圧延材の冷却開始タイミングが前後することになり、その結果として、圧延材の巻取温度制御の精度が低下することになる。
以上のような従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、冷却ヘッダー応答遅延時間が時間の経過とともに変化しても、高精度に圧延材の巻取温度を制御することが可能な圧延材巻取温度制御装置および圧延材巻取温度制御方法を提供することにある。
本発明に係る圧延材巻取温度制御装置は、圧延機と前記圧延機により圧延された圧延材を巻き取る圧延材巻取装置との間に、前記圧延材の長手方向に沿って設けられた複数の冷却ヘッダーに対し、前記冷却ヘッダーの開放または閉鎖を指示するデータであるヘッダー開閉パターンを出力するヘッダー開閉パターン出力部と、前記圧延材が長手方向に所定の長さの単位で区分されたそれぞれの制御セクションについて、そのそれぞれの制御セクション対するヘッダー開閉パターンを設定する開閉パターンプリセット部と、前記圧延材が前記圧延材巻取装置に巻き取られるときの前記圧延材の温度を収集する巻取温度収集部と、前記巻取温度収集部によって収集された前回圧延された圧延材の長手方向実績巻取温度が予め設定された圧延材の長手方向目標巻取温度に対し、前記圧延材の長手方向にずれているずれの長さを求め、前記ずれの長さおよび前記圧延材の移動速度に基づき、前記冷却ヘッダーのヘッダー応答遅延時間を算出するヘッダー応答遅延算出部と、を備え、前記ヘッダー開閉パターン出力部は、前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーに出力するときには、そのヘッダー開閉パターンに対応付けられた前記圧延材の制御セクションが前記冷却ヘッダーの設置位置に到達するタイミングよりも、前記算出したヘッダー応答遅延時間分前のタイミングで、前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーへ出力することを特徴とする。
本発明によれば、冷却ヘッダー応答遅延時間が時間の経過とともに変化しても、高精度に圧延材の巻取温度を制御することが可能な圧延材巻取温度制御装置および圧延材巻取温度制御方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る圧延材巻取温度制御装置およびその制御対象である圧延材巻取温度調整ラインの構成の例を模式的に示した図。 目標巻取温度記憶部に格納されている目標巻取温度データの構成の例を示した図。 Uパターン記憶部に格納されているUパターンデータの構成の例を示した図。 Uパターンデータに基づき決定される長手方向目標巻取温度の長手方向の温度プロファイルの例を示した図。 長手方向目標巻取温度記憶部に記憶される長手方向目標巻取温度データの構成の例を示した図。 ヘッダー開閉パターン記憶部に記憶されるヘッダー開閉パターンデータの構成の例を示した図。 長手方向実績巻取温度記憶部に格納されている前回長手方向実績巻取温度141aの構成の例を示した図。 長手方向目標巻取温度および長手方向実績巻取温度の長手方向の温度プロファイルの例を示した図。 圧延実績データ記憶部に格納されている前回圧延実績データの構成の例を示した図。 鋼板の先端部における長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度の関係の第1の例(ケース1)を示した図。 鋼板の先端部における長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度の関係の第2の例(ケース2)を示した図。 ヘッダー開放応答遅延時間が大きい場合にヘッダー開放応答遅延算出部により実行される処理の流れの例を示した図。 ヘッダー開閉パターン出力部により実行される処理の流れの例を示した図。 鋼板の先端部および尾端部にUパターン領域を設けずに無注水領域を設けた場合の長手方向目標巻取温度の例を示した図。 鋼板の先端部および尾端部に設けたUパターン領域の一部に無注水領域を設けた場合の長手方向目標巻取温度の例を示した図。 ヘッダー開放応答遅延記憶部に記憶される層別化されたヘッダー開放応答遅延データの例を示した図。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る圧延材巻取温度制御装置100およびその制御対象である圧延材巻取温度調整ライン150の構成の例を模式的に示した図である。ここでは、まず、圧延材巻取温度調整ライン150の構成の概要について説明する。
図1に示すように、圧延材巻取温度調整ライン150は、圧延機152で圧延された温度が900℃〜1000℃程度の鋼板151(圧延材)を所定の目標温度に冷却する巻取冷却装置153と、冷却された鋼板151を巻き取るダウンコイラ159(圧延材巻取装置)と、ダウンコイラ159に巻き取られる直前の鋼板151の温度(以下、巻取温度という)を計測する巻取温度計158と、を含んで構成される。
巻取冷却装置153は、鋼板151を上面から冷却する上部冷却装置154および鋼板151を下面から冷却する下部冷却装置155によって構成される。そして、上部冷却装置154および下部冷却装置155のそれぞれには、鋼板151の長手方向(移動方向)に沿って複数(例えば、15個)のバンク156が配設されている。また、それぞれのバンク156には、複数の冷却ヘッダー157(例えば、鋼板151の長手方向に沿って7列、鋼板151の幅方向に沿って10個、合計70個)が設けられている。各冷却ヘッダー157からは、圧延材巻取温度制御装置100からの指示に従って、所定の水量、水圧の冷却水が放出される
巻取温度計158は、巻取冷却装置153とダウンコイラ159との間に配設され、ダウンコイラ159に巻き取られる直前の鋼板151の巻取温度を計測する。圧延材巻取温度制御装置100は、巻取温度計158で計測される巻取温度が予め定められた目標巻取温度に一致するように、巻取冷却装置153における各冷却ヘッダー157からの冷却水の放出の開始および停止を制御する。なお、目標巻取温度は、鋼板151の長手方向に沿って一定であるとしてもよく、また、長手方向の各部位で異なった値が設定されたものであってもよい。
続いて、圧延材巻取温度制御装置100の構成について説明する。図1に示すように、圧延材巻取温度制御装置100は、冷却ヘッダー157の開閉パターンや目標巻取温度などの制御初期値を設定するプリセット部110、圧延工程における各種圧延データを収集する圧延データ収集部136、巻取温度計158で計測される巻取温度を収集する巻取温度収集部140、ヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間をそれぞれ計算するヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133、冷却ヘッダー157の開閉パターンを巻取冷却装置153に出力するヘッダー開閉パターン出力部135などの機能処理部を含んで構成される。また、圧延材巻取温度制御装置100は、圧延実績データ記憶部137、長手方向実績巻取温度記憶部141、ヘッダー開放応答遅延記憶部132、ヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134などの記憶部を有する。
さらに、前記のプリセット部110は、機能処理部として、長手方向目標巻取温度決定部111と開閉パターンプリセット部112とを備え、さらに、記憶部として、板温推定モデル113、目標巻取温度記憶部114、Uパターン記憶部115、長手方向目標巻取温度記憶部116、ヘッダー開閉パターン記憶部117などを含んで構成される。
ここで、プリセット部110の長手方向目標巻取温度決定部111は、目標巻取温度記憶部114に予め格納されている目標巻取温度データ(図2参照)と、Uパターン記憶部115に予め格納されているUパターンデータ(図3参照)と、に基づいて、冷却しようとしている鋼板151について、その長手方向の目標巻取温度データ(図5参照)を決定する。また、開閉パターンプリセット部112は、長手方向目標巻取温度決定部111で決定された長手方向の目標巻取温度を実現するために、鋼板151の長手方向に分割された制御セクションごとにそれぞれの冷却ヘッダー157に対するヘッダー開閉パターンを、板温推定モデル113を用いた演算により予め算出する。
図2は、目標巻取温度記憶部114に格納されている目標巻取温度データの構成の例を示した図である。図2に示すように、目標巻取温度データは、鋼種(鋼板の種類)それぞれに対し、その鋼種に適した目標巻取温度が対応付けられて構成されている。従って、長手方向目標巻取温度決定部111は、まず、冷却対象となる鋼板151の鋼種を判定し、目標巻取温度記憶部114を参照して、その鋼種に対応付けられた目標巻取温度(T)を抽出する。
次に、図3は、Uパターン記憶部115に格納されているUパターンデータの構成の例を示した図、図4は、Uパターンデータに基づき決定される長手方向目標巻取温度の長手方向の温度プロファイルの例を示した図、図5は、長手方向目標巻取温度記憶部116に記憶される長手方向目標巻取温度データの構成の例を示した図である。
ここで、Uパターンとは、鋼板151がダウンコイラ159に巻き付く特性を向上させるなどの目的のために、鋼板151の先端部および尾端部分のそれぞれに、数m〜数10mに渡る範囲に設定される長手方向目標巻取温度を、目標巻取温度記憶部114から得られる目標巻取温度(T)よりも高めに設定した巻取温度パターンのことをいう。
例えば、図3に示すように、Uパターンデータは、鋼種、板厚、板幅、鋼板先端部の温度補正量(ΔT)およびその長さ(L)、鋼板尾端部の温度補正量(ΔT)およびその長さ(L)などのデータによって構成されている。なお、この図3でいう温度補正量(ΔT,ΔT)は、図4に示すように、鋼板151の先端および尾端のそれぞれの位置での温度補正量を表す。また、長さ(L,L)は、鋼板151の先端および尾端のそれぞれから温度補正をする領域の長さを表している。
すなわち、鋼板151の先端部の温度補正対象領域に設定される長手方向目標巻取温度は、目標巻取温度記憶部114から得られる目標巻取温度をTとしたとき、T+ΔTからTまで漸減する関数(通常は、直線の関数)で表される。また、鋼板151の尾端部の温度補正対象領域に設定される長手方向目標巻取温度は、TからT+ΔTまで漸増する関数(通常は、直線の関数)で表される。
そこで、例えば、冷却対象の鋼板151の鋼種がSPHC(熱間圧延軟鋼板)、板幅が1250mm、板厚が3.5mmである場合、長手方向目標巻取温度決定部111は、目標巻取温度記憶部114(図2)およびUパターン記憶部115(図3)を参照して、当該鋼板151の鋼種、板厚、板幅に対応付けられた目標巻取温度(600℃)、鋼板先端部の温度補正量(40℃)および長さ(20m)、鋼板尾端部の温度補正量(50℃)および長さ(25m)を取得する。さらに、長手方向目標巻取温度決定部111は、その取得したデータから、図5に示すような長手方向目標巻取温度のデータを作成し、その作成した長手方向目標巻取温度データを長手方向目標巻取温度記憶部116に格納する。
なお、図5に例示した長手方向目標巻取温度データでは、鋼板151の長手方向に沿って、1mピッチで目標巻取温度が設定されている。すなわち、目標巻取温度として、鋼板151の先端0mの位置で640℃が設定され、徐々に減少し、先端から20mの位置で600℃となり、それ以降975mの位置までは、目標巻取温度600℃が保持される。そして、先端から975m(すなわち、尾端の前25m)の位置を超えると、目標巻取温度は、徐々に増加し、尾端の1000mの位置で650℃となる。
図6は、ヘッダー開閉パターン記憶部117に記憶されるヘッダー開閉パターンデータの構成の例を示した図である。図6に示すように、ヘッダー開閉パターンデータ(以下、単に、ヘッダー開閉パターンという)は、鋼板151が長手方向に、例えば、5mの単位で区分されたそれぞれの制御セクションごとに、それぞれのバンク156のそれぞれの冷却ヘッダー157に対し、その開放または閉鎖を指示するデータ(0:閉鎖、1:開放)である。 なお、このヘッダー開閉パターンデータは、前記したように、開閉パターンプリセット部112により算出され、ヘッダー開閉パターン記憶部117に格納される。
図7は、長手方向実績巻取温度記憶部141に格納されている前回長手方向実績巻取温度141aの構成の例を示した図である。図7に示すように、前回長手方向実績巻取温度141aは、前回圧延された鋼板151について、巻取温度計158を介して巻取温度収集部140によって取得された、例えば、1mごとの実績巻取温度によって構成される。
なお、巻取温度収集部140は、圧延中の鋼板151がダウンコイラ159に巻き取られるとき、巻取温度計158により検出される鋼板151の温度をリアルタイムで取得する。そして、その取得した温度を長手方向巻取温度として、鋼板151の位置(先端からの長さ)に対応付け、その都度、長手方向実績巻取温度記憶部141に格納する。従って、ここでいう前回長手方向実績巻取温度141aは、長手方向実績巻取温度記憶部141にすでに記憶されている前回圧延された鋼板151についての長手方向実績巻取温度に他ならない。
図8は、長手方向目標巻取温度および長手方向実績巻取温度の長手方向の温度プロファイルの例を示した図である。図8の例では、長手方向実績巻取温度は、Uパターンを表す長手方向目標巻取温度に対して、先端部で高め、尾端部で低めとなっている。
図9は、圧延実績データ記憶部137に格納されている前回圧延実績データ137aの構成の例を示した図である。図9に示すように、前回圧延実績データ137aは、前回圧延された鋼板151について圧延データ収集部136によって取得された、例えば、1mピッチの鋼板速度の実績データによって構成される。
なお、圧延データ収集部136は、圧延機152の出側位置などで、圧延中の鋼板151の先端から出側位置までの長さ(以下では、払い出し実績長ともいう)や鋼板速度などをリアルタイムに収集し、その収集した先端からの長さや鋼板速度などを互いに対応付けて、圧延実績データ記憶部137に格納する。従って、前回圧延実績データ137aは、圧延実績データ記憶部137にすでに記憶されている前回圧延された鋼板151についての圧延実績データに他ならない。
再度、図1へ戻って、説明を続ける。前記したように冷却ヘッダー157のヘッダー応答遅延は、冷却水タンク(図1に図示せず)における冷却水の水量や水位などにより、時間とともに緩やかに変化する。そこで、ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、長手方向実績巻取温度記憶部141に格納されている前回長手方向実績巻取温度141aが、長手方向目標巻取温度記憶部116に格納されている長手方向目標巻取温度に対してずれているずれの量を、鋼板151の長手方向の長さとして算出する。なお、詳細は後記にて説明するが、例えば、前回長手方向実績巻取温度141aと長手方向目標巻取温度の一方を前方または後方に徐々にずらしていったとき、両者の相関係数が最大になったときのずれの量をもって、前回長手方向実績巻取温度141aが長手方向目標巻取温度に対してずれているずれの量とすることができる。
ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、それぞれ、以上のようにして算出したずれの量(長さ)を鋼板速度で除算することにより、冷却ヘッダー157についてのヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間を得る。
すなわち、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、長手方向目標巻取温度記憶部116に格納されている長手方向目標巻取温度と、長手方向実績巻取温度記憶部141に格納されている前回長手方向実績巻取温度141aと、圧延実績データ記憶部137に格納されている圧延実績データである鋼板速度と、を用いてヘッダー開放応答遅延時間を算出し、ヘッダー開放応答遅延記憶部132へ格納する(詳細後記)。
なお、ヘッダー開放応答遅延時間は、ヘッダー開閉パターン出力部135から冷却水の開放指令が冷却ヘッダー157へ出力された後、冷却ヘッダー157から所定量の冷却水が放出され、その冷却水により鋼板151の冷却効果が出始めるまでの時間である。
同様に、ヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、長手方向目標巻取温度記憶部116に格納されている長手方向目標巻取温度と、長手方向実績巻取温度記憶部141に格納されている前回長手方向実績巻取温度と、圧延実績データ記憶部137に格納されている圧延実績データの1つである鋼板速度と、を用いてヘッダー閉鎖応答遅延時間を算出し、ヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134へ格納する(詳細後記)。
なお、ヘッダー閉鎖応答遅延時間は、ヘッダー開閉パターン出力部135から冷却水の閉鎖指令が冷却ヘッダー157へ出力された後、冷却ヘッダー157から冷却水の放出が停止され、鋼板151の冷却効果がなくなり始めるまでの時間である。
ヘッダー開閉パターン出力部135は、まず、圧延データ収集部136によってリアルタイムに収集される現在圧延中の鋼板151の払い出し実績長(圧延機152の出側位置における鋼板151の先端からの長さ)および鋼板速度に基づき、鋼板151の長手方向に設定された各制御セクションが冷却ヘッダー157の直下に到る時刻(タイミング)を計算する。
さらに、ヘッダー開閉パターン出力部135は、ヘッダー開閉パターン記憶部117を参照して、冷却ヘッダー157の直下に到る各制御セクションに対応付けられたヘッダー開閉パターンを取得する。そして、ヘッダー開閉パターン出力部135は、その取得したヘッダー開閉パターンを、そのヘッダー開閉パターンに対応付けられた制御セクションが冷却ヘッダー157の直下に到る時刻(タイミング)よりも、ヘッダー開放応答遅延記憶部132に記憶されているヘッダー開放応答遅延時間またはヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134に記憶されているヘッダー閉鎖応答遅延時間分だけ前に、冷却ヘッダー157へ出力する。
続いて、冷却ヘッダー157の応答遅延時間(ヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間)の詳細について説明する。
図10は、鋼板151の先端部における長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aの関係の第1の例(ケース1)を示した図、図11は、鋼板151の先端部における長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aの関係の第2の例(ケース2)を示した図である。
図10の第1の例(ケース1)では、鋼板151の先端のUパターン領域(先端からの長さL以内の領域)で前回長手方向実績巻取温度141aが長手方向目標巻取温度より高くなっているため、前回長手方向実績巻取温度141aがUパターンを考慮しない元々の長手方向目標巻取温度(T)に到達するのは、鋼板151の先端のUパターン領域の外側、すなわち、先端からの長さがLを超えた位置になる。
これは、冷却ヘッダー157に開放の指令が出力されたものの、冷却ヘッダー157の実際のヘッダー開放応答遅延時間が想定よりも大きかったために、冷却効果が現れるまでに時間がかかってしまったことを意味する。
これに対して、図11の第1の例(ケース2)では、鋼板151の先端のUパターン領域(先端から長さL以内の領域)で、前回長手方向実績巻取温度141aが長手方向目標巻取温度よりも低くなっているため、前回長手方向実績巻取温度141aがUパターンを考慮しない元々の長手方向目標巻取温度(T)に到達するのは、鋼板151の先端のUパターン部分の内側、すなわち、先端からの長さがLを超えない位置(図11に記載の基点の位置)になる。
これは、冷却ヘッダー157に開放の指令が出力されたとき、冷却ヘッダー157の実際のヘッダー開放応答遅延時間が小さかったために、冷却効果が想定よりも早く現れてしまったことを意味する。
さらに、図10および図11を参照しながら、ヘッダー開放応答遅延時間の算出方法について説明する。ヘッダー開放応答遅延時間は、基本的には、長手方向目標巻取温度に対し、前回長手方向実績巻取温度141aを前方または後方に少しずつずらしながら、両者の相関が最大となったとき、そのずらした長さを鋼板151が移動する時間に換算して求めることができる。
例えば、図10に示したケース1の場合、鋼板151の先端から長さ2Lの位置までの部分の長手方向目標巻取温度を抽出し、同様に、先端から長さ2Lの位置までの部分の前回長手方向実績巻取温度141aを抽出し、両者の相関をとる。このとき、図10に示すように、前回長手方向実績巻取温度141aについては、2Lの長さを維持しながら抽出する範囲を1mずつ後方にずらして行く。そして、その相関が最大となったときのずれの長さを鋼板151が移動する時間に換算し、ヘッダー開放応答遅延時間とする。
また、図11に示したケース2場合、前回長手方向実績巻取温度141aが目標巻取温度(T)を鋼板151の先端からlの長さの位置で下回ったとする。このとき、鋼板151の先端から長さ2lの位置までの部分の前回長手方向実績巻取温度141aを抽出し、同様に、鋼板先端部から長さ2lの位置までの部分の長手方向目標巻取温度を抽出し、両者の相関をとる。さらに、図11に示すように、長手方向目標巻取温度については、2lの長さを維持しながら抽出する範囲を1mずつ後方にずらして行く。そして、その相関が最大となったときのずれの長さを鋼板151が移動する時間に換算し、負の値のヘッダー開放応答遅延時間とする。
なお、このケース2でのヘッダー開放応答遅延時間の算出方法は、ケース1でのヘッダー開放応答遅延時間の算出方法において、あたかも長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aとを入れ替えたものとみなすことができる
図12は、ヘッダー開放応答遅延時間が大きい場合に(ケース1)ヘッダー開放応答遅延算出部131により実行される処理の流れの例を示した図である。なお、この処理の流れの例では、ヘッダー開放応答遅延時間が図10に示した方法で算出され、さらに、簡単な学習処理が追加されている。
図12に示すように、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、まず、処理繰り返しの回数を表す変数kを初期化、すなわち、k=0とする(ステップS11)。なお、本実施形態では、変数kは、長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aとの相関を算出する際、相関を取る対象とする前回長手方向実績巻取温度141aの範囲を後側にずらす長さに相当している(図10参照)。
次に、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、長手方向目標巻取温度記憶部116から長手方向目標巻取温度(Ttgt(i):i=1,2,・・・,2L)を抽出し、長手方向実績巻取温度記憶部141から前回長手方向実績巻取温度(Tact(j):j=1+k,2+k,・・・,L+k,・・・,2L+k)を抽出し、次の式(1)に従って、両者の相関係数Corr(k)を算出する(ステップS12)。
Figure 2015066587
次に、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、変数k(処理繰り返しの回数)が0でなければ(ステップS13でNo)、ステップS12で今回算出した相関係数Corr(k)と前回の繰り返し時に算出した相関係数Corr(k−1)とを比較し、その大小を判定する(ステップS14)。
そして、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、ステップS13で、変数k(処理繰り返しの回数)が0であった場合(ステップS13でYes)、または、ステップS14の判定で今回の相関係数Corr(k)が前回の相関係数Corr(k−1)より大きかった場合には(ステップS14でYes)、変数kをインクリメント、すなわち、k=k+1とし(ステップS15)、ステップS12以降の処理を再度実行する。
これに対して、ステップS14の判定で、今回の相関係数Corr(k)が前回の相関係数Corr(k−1)より大きくなかった場合には(ステップS14でNo)、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、このときの変数kの値を、今回ヘッダー開放応答遅延距離(L_delay_open_cur)とする、すなわち、L_delay_open_cur=kとする(ステップS16)。
次に、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、Vs_aveを平均の鋼板速度としたとき、式(2)に従い、今回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_cur)を算出する(ステップS17)。
Figure 2015066587
次に、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、ステップS17で算出された今回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_cur)および前回圧延された鋼板151に対して算出された前回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_pre)を按分し、式(3)に従って、ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)を算出する(ステップS18)。

t_delay_open=(1−α)・t_delay_open_pre+α・t_delay_open_cur (3)

なお、式(3)において、0<α<1であり、αは、しばしば学習係数と呼ばれる。
次に、ヘッダー開放応答遅延算出部131は、ステップS18で算出したヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)をヘッダー開放応答遅延記憶部132に格納して(ステップS19)、図12の処理を終了する。なお、ヘッダー開放応答遅延記憶部132に格納されたヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)は、次回に新たな鋼板151が圧延されるときに、前回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_pre)として用いられる。
なお、以上に説明した処理の流れでは、ステップS16において今回ヘッダー開放応答遅延距離(L_delay_open_cur)を求める場合、変数kとともに大きくなる相関係数Corr(k)が減少に転じたとき、そのときの変数kの値をL_delay_open_curとしている。これに対し、例えば、k=1,2,・・・,Lのすべてについて相関係数Corr(k)を算出し、その中から最大の相関係数Corr(k)を与える変数kを、L_delay_open_curとしてもよい。
また、以上に説明した処理の流れでは、ステップS16では、今回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_cur)と前回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_pre)とを按分して、ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)が算出されているが、ステップS18の処理を省略するとしてもよい。その場合には、今回ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open_cur)が、そのままヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)となる。
以上、図12を用いて説明した処理の流れは、ヘッダー開放応答遅延時間が小さい場合にも(ケース2:図11参照)、その一部を変更するだけで同様に適用可能である。前記したように、ケース1(図10参照)とケース2(図11参照)とでは、長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aが入れ替わったものとみなすことができる。従って、図12に示した処理の流れにおいては、長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度141aを互いに入れ替えて読み、長さLを長さlと読み替えればよい。
さらに、ヘッダー閉鎖応答遅延算出部133により実行される処理についても、図12に示した処理の流れとほぼ同様の処理の流れとなる。
ヘッダー閉鎖応答遅延時間(t_delay_close)は、冷却ヘッダー157への開閉指令が閉である場合、冷却ヘッダー157からの冷却水の放水が停止するときの応答遅延である。鋼板151の尾端部のUパターン領域では、長手方向目標巻取温度がUパターンの中間部分の長手方向目標温度(T)から徐々に高くなっていくため、冷却ヘッダー157には、徐々に開を閉にする指令が多く出力されるようになる。従って、ヘッダー閉鎖応答遅延時間は、鋼板151の尾端部のUパターン領域を含む領域における長手方向目標温度と前回長手方向実績巻取温度141aとの関係から求めることができる。
その場合、鋼板151の先端部と尾端部とを互いに逆とみなし、さらに、時間軸も逆とみなすことにすれば、図12の処理をほぼそのままヘッダー閉鎖応答遅延算出部133の処理として利用可能なことが分かる。そして、そのような処理によりヘッダー閉鎖応答遅延算出部133で求められたヘッダー閉鎖応答遅延時間(t_delay_close)は、ヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134に格納される。
図13は、ヘッダー開閉パターン出力部135により実行される処理の流れの例を示した図である。鋼板151が冷却開始される場合、冷却ヘッダー157は、通常、閉の状態で待機している。そこで、ヘッダー開閉パターン出力部135は、まず、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)の初期値としてヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)を設定、すなわち、t_delay=t_delay_openとする(ステップS21)。
次に、ヘッダー開閉パターン出力部135は、圧延データ収集部136で取得され、圧延実績データ記憶部137に格納された、そのとき圧延中の鋼板151の鋼板速度および圧延機152からの払い出し実績長を取得する(ステップS22)。ここで、鋼板151の払い出し実績長とは、圧延された鋼板151の先端から圧延機152の出側までの長さである。
ここで、圧延機152の出側から各冷却ヘッダー157までの距離は、設備定数として既知である。従って、ヘッダー開閉パターン出力部135は、圧延データ取得部136によって取得された払い出し実績長とこの既知である圧延機152の出側から各冷却ヘッダー157までの距離を用いて、そのとき冷却ヘッダー157の直下を通過しつつある鋼板151の制御セクションのセクション番号を求めることができる。そして、同様に、そのときからヘッダー応答遅延時間(t_delay)後に冷却ヘッダー157直下に到達する制御セクションのセクション番号を求めることができる。
そこで、ヘッダー開閉パターン出力部135は、ヘッダー開閉パターン記憶部117を参照することにより、そのときからヘッダー応答遅延時間(t_delay)後に冷却ヘッダー157直下に到達する制御セクションに対応付けられたヘッダー開閉パターンを取得する(ステップS23)。
次に、ヘッダー開閉パターン出力部135は、その取得したヘッダー開閉パターンが開であるか、または、閉であるかを判定する(ステップS24)。そして、そのヘッダー開閉パターンが開であった場合には(ステップS24で開)、ヘッダー開閉パターン出力部135は、そのヘッダー開閉パターンにより開が指示された冷却ヘッダー157のヘッダー応答遅延時間(t_delay)として、ヘッダー開放応答遅延時間(t_delay_open)を設定、すなわち、t_delay=t_delay_openとする(ステップS25)。
一方、ステップS23で取得したヘッダー開閉パターンが閉であった場合には(ステップS24で閉)、ヘッダー開閉パターン出力部135は、そのヘッダー開閉パターンにより閉が指示された冷却ヘッダー157のヘッダー応答遅延時間(t_delay)として、ヘッダー閉鎖応答遅延時間(t_delay_close)を設定、すなわち、t_delay=t_delay_closeとする(ステップS26)。
次に、ヘッダー開閉パターン出力部135は、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)後に冷却ヘッダー157直下に到達する制御セクションのヘッダー開閉パターンを、巻取冷却装置153に出力する(ステップS27)。
そして、ヘッダー開閉パターン出力部135は、鋼板151の巻取が完了していない場合には(ステップS28でNo)、ステップS22〜ステップS28の処理を繰り返し継続し、鋼板151の巻取が完了したところで(ステップS28でYes)、図13のヘッダー開閉パターン出力部135による処理を終了する。
以上、図13に示したヘッダー開閉パターン出力部135の処理のポイントは、ヘッダー開閉パターン出力部135がヘッダー開閉パターンを出力するタイミングは、そのヘッダー開閉パターンに対応付けられた制御セクションが冷却ヘッダー157の設置位置に到達するタイミング(時刻)よりも、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)分前のタイミング(時刻)であることを意味している。しかも、そのタイミングは、ヘッダー開閉パターンで開放が指定されている冷却ヘッダー157と、ヘッダー開閉パターンで閉鎖が指定されている冷却ヘッダー157とでは、それぞれ別々のタイミングであることを表している。
以上、本実施形態によれば、とくに図12に示した処理の流れから分かるように、鋼板151を圧延するたびに、長手方向目標巻取温度(Ttgt(i))と前回長手方向実績巻取温度(Tact(j))との相関係数が最大になるときのずれの大きさ(距離)を求め、さらに、そのずれの大きさ(距離)を時間に換算し、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)を求めている。すなわち、本実施形態では、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)は、鋼板151が巻取冷却装置153で冷却される実態に応じて決定されている。これは、まさにヘッダー応答遅延時間(t_delay)が冷却水タンク内の水量や水位などに起因して変化することに対処したものに他ならない。従って、本実施形態に係る圧延材巻取温度制御装置100は、ヘッダー応答遅延時間(t_delay)が変化しても、精度の高い巻取温度制御を実現することができる。
(実施形態の変形例1)
圧延材の巻取温度制御方法として、鋼板151などの圧延材の先端部や尾端部に対して冷却を行わない無注水制御を施す方法がある。図14は、鋼板151の先端部および尾端部にUパターン領域を設けずに無注水領域を設けた場合の長手方向目標巻取温度の例を示した図である。この場合、長手方向目標巻取温度決定部111は、鋼種、板厚などの層別により予め定められた無注水制御の有無や、無注水領域の長さL,Lなどに従って、長手方向目標巻取温度を決定し、その決定した長手方向目標巻取温度を長手方向目標巻取温度記憶部116に格納する。
このような無注水制御を行う場合にも、ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、前記の実施形態の場合とほぼ同様に、長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度とを比較し、両者の相関係数が最大となるずれの距離を求め、さらに、そのずれの距離を鋼板速度を用いて時間に換算し、ヘッダー応答遅延時間を求める。従って、この実施形態の変形例1でも、前記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態の変形例2)
図15は、鋼板151の先端部および尾端部に設けたUパターン領域の一部に無注水領域を設けた場合の長手方向目標巻取温度の例を示した図である。この場合、長手方向目標巻取温度決定部111は、鋼種、板厚などの層別により予め定められた無注水制御の有無や、無注水領域の長さL,L、Uパターンデータに従って、長手方向目標巻取温度を決定し、長手方向目標巻取温度記憶部116に格納する。
ちなみに、図15の例では、鋼板151の先端から長さLの領域および尾端から長さLの領域に無注水領域が設けられ、さらに、これら無注水領域を除いた鋼板151に対して、その先端側の長さLの領域および尾端側の長さLの領域からなるUパターン領域が設けられている。
このような無注水領域とUパターン領域が共存する場合にも、ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、前記の実施形態の場合とほぼ同様に、長手方向目標巻取温度と前回長手方向実績巻取温度とを比較し、両者の相関係数が最大となるずれの距離を求め、さらに、そのずれの距離を鋼板速度を用いて時間に換算し、ヘッダー応答遅延時間を求めることができる。従って、この実施形態の変形例2でも、前記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態の変形例3)
前記した実施形態では、ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、ヘッダー応答遅延を時間で表し、そのヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間をヘッダー開放応答遅延記憶部132およびヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134にそれぞれ格納している。それに対し、この実施形態の変形例3では、ヘッダー開放応答遅延算出部131およびヘッダー閉鎖応答遅延算出部133は、ヘッダー応答遅延を鋼板151の移動距離で表し、その移動距離で表したヘッダー開放応答遅延およびヘッダー閉鎖応答遅延をヘッダー開放応答遅延記憶部132およびヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134にそれぞれ格納するものとする。
このように処理の途中経過のデータを変えたとしても、両者は、鋼板速度を介して1対1の換算関係が保持されるので、ヘッダー開閉パターン出力部135の処理は、大きな影響を受けない。そのため、この実施形態の変形例3でも、前記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(実施形態の変形例4)
開閉パターンプリセット部112が鋼板151の長手方向に対して冷却ヘッダー157の開閉パターンを決定する際、同じ長手方向目標巻取温度を実現する場合であっても、鋼種、板厚などの層別で、例えば、圧延機152側のバンク156から冷却ヘッダー157を開にする急冷や、ダウンコイラ159側のバンク156から冷却ヘッダー157を開にする遅冷など種々の冷却パターンが適用される場合がある。ここで、バンク156ごとに冷却ヘッダー157の応答遅延にばらつきがみられる場合には、このばらつきがそのまま巻取温度制御の精度低下につながる。
そこで、この実施形態の変形例4では、ヘッダー開放応答遅延記憶部132およびヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134は、ヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間を鋼種、板厚、板幅、冷却パターンなどにより層別化して管理する。
図16は、ヘッダー開放応答遅延記憶部132に記憶される層別化されたヘッダー開放応答遅延データの例を示した図である。図16では、ヘッダー開放応答遅延時間が鋼種、板厚、板幅、冷却パターン別に細かく管理されていることが分かる。また、とくに図示をしないが、ヘッダー閉鎖応答遅延記憶部134に記憶されるヘッダー閉鎖応答遅延時間についても同様に層別化して管理する。
以上、実施形態の変形例4では、ヘッダー応答遅延(ヘッダー開放応答遅延時間およびヘッダー閉鎖応答遅延時間)が層別に管理されるので、より精度の高い巻取温度制御が可能になる。
なお、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものでなく、さらに様々な変形例が含まれる。例えば、前記の実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために、詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成の一部で置き換えることが可能であり、さらに、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成の一部または全部を加えることも可能である。
100 圧延材巻取温度制御装置
110 プリセット部
111 長手方向目標巻取温度決定部
112 開閉パターンプリセット部
113 板温推定モデル
114 目標巻取温度記憶部
115 Uパターン記憶部
116 長手方向目標巻取温度記憶部
117 ヘッダー開閉パターン記憶部
131 ヘッダー開放応答遅延算出部(ヘッダー応答遅延算出部)
132 ヘッダー開放応答遅延記憶部
133 ヘッダー閉鎖応答遅延算出部(ヘッダー応答遅延算出部)
134 ヘッダー閉鎖応答遅延記憶部
135 ヘッダー開閉パターン出力部
136 圧延データ収集部
137 圧延実績データ記憶部
137a 前回圧延実績データ
140 巻取温度収集部
141 長手方向実績巻取温度記憶部
141a 前回長手方向実績巻取温度(長手方向実績巻取温度)
150 圧延材巻取温度調整ライン
151 鋼板
152 圧延機
153 巻取冷却装置
154 上部冷却装置
155 下部冷却装置
156 バンク
157 冷却ヘッダー
158 巻取温度計
159 ダウンコイラ

Claims (8)

  1. 圧延機と前記圧延機により圧延された圧延材を巻き取る圧延材巻取装置との間に、前記圧延材の長手方向に沿って設けられた複数の冷却ヘッダーに対し、前記冷却ヘッダーの開放または閉鎖を指示するデータであるヘッダー開閉パターンを出力するヘッダー開閉パターン出力部と、
    前記圧延材が長手方向に所定の長さの単位で区分されたそれぞれの制御セクションについて、そのそれぞれの制御セクションに対するヘッダー開閉パターンを設定する開閉パターンプリセット部と、
    前記圧延材が前記圧延材巻取装置に巻き取られるときの前記圧延材の温度を収集する巻取温度収集部と、
    前記巻取温度収集部によって収集された前回圧延された圧延材の長手方向実績巻取温度が予め設定された圧延材の長手方向目標巻取温度に対し、前記圧延材の長手方向にずれているずれの長さを求め、前記ずれの長さおよび前記圧延材の移動速度に基づき、前記冷却ヘッダーのヘッダー応答遅延時間を算出するヘッダー応答遅延算出部と、
    を備え、
    前記ヘッダー開閉パターン出力部は、
    前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーに出力するときには、そのヘッダー開閉パターンに対応付けられた前記圧延材の制御セクションが前記冷却ヘッダーの設置位置に到達するタイミングよりも、前記算出したヘッダー応答遅延時間分前のタイミングで、前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーへ出力すること
    を特徴とする圧延材巻取温度制御装置。
  2. 前記ヘッダー応答遅延算出部は、
    前記圧延材の先端部または尾端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度について、その一方を前記圧延材の長手方向の前方または後方にずらしながら両者の相関係数を算出し、その算出された相関係数が最大となるときの両者のずれの長さを、前記長手方向実績巻取温度が前記長手方向目標巻取温度に対してずれているずれの長さとして求め、前記ヘッダー応答遅延時間を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の圧延材巻取温度制御装置。
  3. 前記ヘッダー応答遅延算出部は、
    前記圧延材の先端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度に基づき、前記冷却ヘッダーの開放を指示するときのヘッダー応答遅延時間であるヘッダー開放応答遅延時間を取得し、
    前記圧延材の尾端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度に基づき、前記冷却ヘッダーの閉鎖を指示するときのヘッダー応答遅延時間であるヘッダー閉鎖応答遅延時間を取得すること
    を特徴とする請求項1に記載の圧延材巻取温度制御装置。
  4. 前記ヘッダー開閉パターン出力部は、
    前記冷却ヘッダーに前記ヘッダー開閉パターンを出力する場合には、前記ヘッダー開閉パターンで開放が指示されている前記冷却ヘッダーと、前記ヘッダー開閉パターンで閉鎖が指示されている前記冷却ヘッダーとで、互いに別々のタイミングで前記ヘッダー開閉パターンを出力すること
    を特徴とする請求項3に記載の圧延材巻取温度制御装置。
  5. 圧延機と前記圧延機により圧延された圧延材を巻き取る圧延材巻取装置との間に前記圧延材の長手方向に沿って設けられた複数の冷却ヘッダーから冷却水を放出させて前記圧延材を冷却する冷却装置における圧延材巻取温度制御方法であって、
    前記冷却装置を制御する制御装置は、
    前記圧延材が長手方向に所定の長さの単位で区分されたそれぞれの制御セクションについて、そのそれぞれの制御セクションに対する前記冷却ヘッダーの開放または閉鎖を指示するデータであるヘッダー開閉パターンを設定する開閉パターンプリセット処理と、
    前記圧延材が前記圧延材巻取装置に巻き取られるときの前記圧延材の温度を収集する巻取温度収集処理と、
    前記巻取温度収集処理によって収集された前回圧延された圧延材の長手方向実績巻取温度が予め設定された圧延材の長手方向目標巻取温度に対し、前記圧延材の長手方向にずれているずれの長さを求め、前記ずれの長さおよび前記圧延材の移動速度に基づき、前記冷却ヘッダーのヘッダー応答遅延時間を算出するヘッダー応答遅延算出処理と、
    前記開閉パターンプリセット処理で設定された前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーへ出力するときには、前記出力するヘッダー開閉パターンに対応付けられた前記圧延材の制御セクションが前記冷却ヘッダーの設置位置に到達するタイミングよりも、前記算出したヘッダー応答遅延時間分前のタイミングで、前記ヘッダー開閉パターンを前記冷却ヘッダーへ出力するヘッダー開閉パターン出力処理と、
    を実行すること
    を特徴とする圧延材巻取温度制御方法。
  6. 前記制御装置は、
    前記ヘッダー応答遅延算出処理において、
    前記圧延材の先端部または尾端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度について、その一方を前記圧延材の長手方向の前方または後方にずらしながら両者の相関係数を算出し、その算出された相関係数が最大となるときの両者のずれの長さを、前記長手方向実績巻取温度が前記長手方向目標巻取温度に対してずれているずれの長さとして求め、前記ヘッダー応答遅延時間を算出すること
    を特徴とする請求項5に記載の圧延材巻取温度制御方法。
  7. 前記制御装置は、
    前記ヘッダー応答遅延算出処理において、
    前記圧延材の先端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度に基づき、前記冷却ヘッダーの開放を指示するときのヘッダー応答遅延時間であるヘッダー開放応答遅延時間を取得し、
    前記圧延材の尾端部における前記長手方向実績巻取温度および前記長手方向目標巻取温度に基づき、前記冷却ヘッダーの閉鎖を指示するときのヘッダー応答遅延時間であるヘッダー閉鎖応答遅延時間を取得すること
    を特徴とする請求項5に記載の圧延材巻取温度制御方法。
  8. 前記制御装置は、
    前記ヘッダー開閉パターン出力処理において、
    前記冷却ヘッダーに前記ヘッダー開閉パターンを出力する場合には、前記ヘッダー開閉パターンで開放が指示されている前記冷却ヘッダーと、前記ヘッダー開閉パターンで閉鎖が指示されている前記冷却ヘッダーとで、互いに別々のタイミングで前記ヘッダー開閉パターンを出力すること
    を特徴とする請求項7に記載の圧延材巻取温度制御方法。
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