JP2015066113A - 骨治療システム - Google Patents

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Koichi Hayakawa
浩一 早川
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Abstract

【課題】硬化した骨用充填材料を治療対象の骨内に容易且つ迅速に留置することにより、治療期間の短縮化を図ることができる骨治療システムを提供する。【解決手段】骨治療システム10は、拡張用流体34が導入されることに伴って拡張可能な空間形成用バルーン20を有する空間形成デバイス13と、骨用充填材料Cが充填された状態で破れることによって骨用充填材料Cを骨内に露出させる留置用バルーン22を有する留置デバイス12と、を備える。空間形成用バルーン20は、留置用バルーン22の内側で拡張及び収縮可能であると共に、留置用バルーン22内から抜去可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、骨の内部に骨用充填材料を留置するための骨治療システムに関する。
骨密度が低下等して骨粗鬆症になると、例えば、転んだ際に手をつくことで手首を骨折(橈骨遠位端骨折)してしまうことがある。現在、橈骨遠位端骨折の治療では、骨折した主骨片と末梢骨片とを跨ぐようにプレート(主にロッキングプレート)を配置し、プレートと各骨をスクリューで整復固定するプレート固定術が採用されている。しかしながら、プレートは、骨外に設置されるため、その周辺組織(屈筋腱、伸筋腱等)をスクリューやプレートの端部等により傷付けるおそれがある。また、この腱断裂等の合併症を回避するためプレートの抜釘が必要な症例も少なくなく、その場合、プレート設置時と抜釘時の2度にわたって皮膚を切開し、手術を行う必要がある。
このため、骨折の治療では、より低侵襲で合併症の少ない治療が要望されており、例えば、特許文献1に開示されているように骨用充填材料を骨の内部に留置し、骨同士の接合を促す方法が提案されている。特許文献1に開示のデバイスは、生体吸収性材料により構成されたバルーンをデバイスの先端部に備える。治療では、骨用充填材料を充填した状態のバルーンを骨の内部に留置する。留置後にバルーンが生体に吸収されると、バルーン内で硬化した骨用充填材料が露出し骨内部から骨折箇所を先のプレート固定術におけるプレートやスクリューに代わって支持すると共に骨接合が促される。
特表2006−505339号公報
ところで、特許文献1に開示の治療では、生体吸収性材料のバルーンに骨用充填材料を充填した状態で留置し、バルーンが生体に吸収されて骨用充填材料が骨内に露出するまでに長期間を要する。このため、骨用充填材料が効果を発揮するのに多大な時間がかかり、治療期間が大幅に長くなる。
一方、生体吸収性材料のバルーンを用いずに、骨用充填材料を骨内に直接充填した場合には、十分な接合強度で骨同士を接合することが困難となる。リン酸カルシウム系の骨用充填材料は水との親和性が高いため、硬化前の流動性を有する状態(液状やペースト状)でバルーンから露出させると、骨内において比較的簡単に溶解し拡散してしまうからである。
上記の事情に鑑み、本発明は、硬化した骨用充填材料を治療対象の骨内に容易且つ迅速に留置することにより、治療期間の短縮化を図ることができる骨治療システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、治療対象の骨内に骨用充填材料を留置するための骨治療システムであって、拡張用流体が流通可能な第1ルーメンが形成された第1シャフトと、前記第1シャフトの先端部に設けられ前記第1ルーメンを介して前記拡張用流体が導入されることに伴って拡張可能な空間形成用バルーンとを有する空間形成デバイスと、前記骨用充填材料が流通可能であり且つ前記空間形成デバイスが挿通可能な第2ルーメンが形成された第2シャフトと、前記第2シャフトの先端部に設けられ前記第2ルーメンと連通すると共に拡張可能であり、破れることによって前記骨用充填材料を前記骨内に露出させる留置用バルーンとを有する留置デバイスと、を備え、前記空間形成用バルーンは、前記留置用バルーンの内側で拡張及び収縮可能であると共に、前記留置用バルーン内から抜去可能である、ことを特徴とする。
本発明の骨治療システムによれば、留置用バルーンの内側で空間形成用バルーンを拡張させることに伴って留置用バルーンを内側から押し広げて拡張させることにより、治療対象の骨内に骨用充填材料の留置用空間を容易に形成することができる。また、留置用空間の形成後、留置用バルーン内から空間形成用バルーンを抜き取れば、第2ルーメンを介して留置用バルーン内に骨用充填材料を導入(充填)することができる。このように、骨治療システムは、留置用空間を形成した後に別途留置用バルーンを骨内に挿入する必要がないため、骨用充填材料を留置するための手技を迅速且つスムーズに行うことができる。また、骨用充填材料の導入後、骨用充填材料が硬化したら留置用バルーンを破って骨用充填材料を比較的短時間で骨内に露出させることができるため、治療期間の短縮化を図ることができる。しかも、注入時に体液と接触すると崩壊や硬化不良が起こりやすい骨用充填材料を、体液の影響を抑え、より確実に硬化した状態で骨内に留置することができ、これにより、骨折部位の強度向上と治療効果を高めることができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記留置用バルーンは、伸縮性を有する材料により構成されてもよい。この構成によれば、留置用バルーンは破裂時にそれ自体の弾性復元力によって収縮し、骨用充填材料を骨内に素早く露出させる。従って、破裂後の留置用バルーンを容易且つ迅速に回収することができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記空間形成用バルーンは、非伸縮性の素材により構成され、前記拡張用流体の導入に伴って所定形状に拡張してもよい。この構成によれば、治療対象の骨内に所定形状の留置用空間を容易に形成することができる。従って、骨内から留置用バルーンを回収し易い形状の留置用空間が形成されるように空間形成用バルーンの形状を設定しておくことにより、骨用充填材料留置術を円滑に遂行することができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記空間形成用バルーンは、前記留置用バルーン内で折り畳まれた状態で配置され、前記留置用バルーン内から前記第2ルーメンを介して抜去される際、軸方向に伸長して縮径してもよい。この構成によれば、空間形成用バルーンの拡張時の体積を十分に確保しつつ、抜去時には軸方向に伸長して縮径することで、留置用空間の形成後に迅速に空間形成用バルーンを抜去し、骨用充填材料の導入工程へと迅速に移行することができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記第2ルーメン及び前記留置用バルーン内に挿入可能であると共に、拡張状態の前記留置用バルーンの内面に先端部が近接又は当接可能なマンドレルを備えてもよい。この構成によれば、第2ルーメンを介して留置用バルーン内に骨用充填材料を導入した後、骨用充填材料が未硬化状態のうちに第2ルーメン及び留置用バルーン内にマンドレルを挿入し、骨用充填材料が硬化した状態でマンドレルを抜去すると、骨用充填材料内にマンドレルに対応する形状の空洞部が形成される。従って、形成された空洞部を利用して拡張状態の留置用バルーンに何らかの物理的又は化学的作用を及ぼすことにより、留置用バルーンの一部を容易に破ることができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記マンドレルのうち、少なくとも前記第2ルーメン及び前記留置用バルーン内に挿入される部分は、直線状に構成されてもよい。このようなマンドレルを用いることにより、留置用バルーン内に導入された骨用充填材料内に、シャフトと同軸に直線状の空洞部を形成することができる。従って、当該空洞部を利用して、拡張状態の留置用バルーンの遠位端部分を破ることができ、これにより留置用バルーンを骨内から容易に回収することができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記第2シャフトからの前記マンドレルの抜去に伴って前記骨用充填材料内に形成された空洞部に挿入可能であると共に、拡張状態の前記留置用バルーンの一部を破るように物理的作用を及ぼす作用部材を備えてもよい。この構成によれば、空洞部を介して作用部材の先端部を留置用バルーンの内面まで到達させ、該留置用バルーンの一部を容易に破ることができる。
上記の骨治療システムにおいて、前記作用部材は、前記留置用バルーンを穿刺する穿刺部材であってもよい。この構成によれば、穿刺によって拡張状態の留置用バルーンの一部を破るので、簡単且つ迅速に骨用充填材料を骨内に露出させることができる。
上記の骨治療システムにおいて、収縮状態の前記留置用バルーンを収容可能であると共に、軸方向に移動可能なシースをさらに備えてもよい。このようなシースを備えることで、骨治療システムの骨内への挿入時にシースにより留置用バルーンを保護することができる。そして、挿入後は、シースを後退することで留置用バルーンの拡張を容易に行うことができる。
本発明の骨治療システムによれば、硬化した骨用充填材料を治療対象の骨内に容易且つ迅速に留置することにより、治療期間の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る骨治療システムの全体構成を示す概略図である。 図1に示した骨治療システムにおけるデバイス組立体の一部省略縦断面図である。 図3Aは、空間形成用バルーンの拡張に基づき留置用バルーンを拡張させた状態の縦断面図であり、図3Bは、骨用充填材料の導入に基づき留置用バルーンを拡張させた状態の縦断面図である。 図4Aは、図1の骨治療システムが適用される橈骨遠位端骨折を説明する概略図であり、図4Bは、図4Aの橈骨遠位端骨折の治療の流れを説明する第1説明図であり、図4Cは、図4Bに続く治療の流れを説明する第2説明図であり、図4Dは、図4Cに続く治療の流れを説明する第3説明図である。 図5Aは、骨治療システムを用いた骨用充填材料留置術を示す第1説明図であり、図5Bは、図5Aに続く骨用充填材料留置術を示す第2説明図である。 図6Aは、図5Bに続く骨用充填材料留置術を示す第3説明図であり、図6Bは、図6Aに続く骨用充填材料留置術を示す第4説明図である。 図7Aは、図6Bに続く骨用充填材料留置術を示す第5説明図であり、図7Bは、図7Aに続く骨用充填材料留置術を示す第6説明図である。 図8Aは、図7Bに続く骨用充填材料留置術を示す第7説明図であり、図8Bは、図8Aに続く骨用充填材料留置術を示す第8説明図である。 図9Aは、図8Bに続く骨用充填材料留置術を示す第9説明図であり、図9Bは、図9Aに続く骨用充填材料留置術を示す第10説明図である。 図10Aは、図9Bに続く骨用充填材料留置術を示す第11説明図であり、図10Bは、図10Aに続く骨用充填材料留置術を示す第12説明図である。 図11Aは、別の手段で留置用バルーンを破裂させる場合の留置デバイスを示す一部省略縦断面図であり、図11Bは、変形例に係るマンドレル及び穿刺部材により留置用バルーンを破裂させる場合の留置デバイスを示す一部省略縦断面図である。 図12Aは、第1変形例に係る留置用バルーンを備えた留置デバイスの先端部を示す一部省略縦断面図であり、図12Bは、第2変形例に係る留置用バルーンを備えた留置デバイスを示す一部省略縦断面図である。
以下、本発明に係る骨治療システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る骨治療システム10は、図1に示す複数のデバイスを備えており、患者の骨折箇所に対し骨用充填材料C(図3B等参照)による低侵襲な治療を施すシステムである。すなわち、術者は、骨治療システム10の複数のデバイスを所定のタイミングで使用して、骨用充填材料Cを骨の内部に留置する手技を行う。留置された骨用充填材料Cは、時間経過と共に骨を治療する。
ここで、本明細書中における「骨用充填材料」とは、初期時に骨の治療部位に充填可能な流動性(例えば、液状やペースト状)を有し、時間経過により硬化(例えば、固形化や半固形化)する性質を呈するものを指す。そして、「骨用充填材料」は、留置した骨に対し、結合、吸収、置換又は組織化等して、骨の治療(接合の他に、接合促進、増強等のように骨の改善も含む)を施すことが可能な材料である。
骨用充填材料Cの材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリメチルメタクリレート等のポリメタクリル樹脂(PMMA)や、α型リン酸三カルシウム(TCP)、β型TCP、水酸アパタイト等のリン酸カルシウムセメント(CPC)を好適に適用することができる。特に、CPCは、ペースト状から比較的短時間に固形化し、固形化状態から骨に徐々に結合(吸収)されて、最終的には自家骨に置換されることにより骨を接合することができるので好適である。なお、骨用充填材料Cの概念には、いわゆる「骨セメント」が含まれる。骨セメントは、狭義では上記のPMMAを指すが、広義ではPMMA及びCPCを含む。
骨治療システム10を用いた治療対象としては、例えば、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)が挙げられる。勿論、この骨治療システム10は、橈骨遠位端骨折の治療に限定されず、他の骨折箇所の治療や骨粗鬆症の骨を増強するために適用することができる。また、治療部位も骨の内部に限定されず、骨用充填材料Cを留置可能な様々な位置を対象とし得る。さらに、人以外にも他の動物の骨の治療に適用できることは勿論である。
以下の説明において、骨治療システム10の各デバイスの方向を示す場合には、図1中の左側を「先端」側、図1中の右側を「基端」側と呼ぶ。
骨治療システム10は、未硬化状態の骨用充填材料Cを治療対象の骨内(例えば、後述する橈骨内)に注入(充填)して硬化させ、硬化状態の骨用充填材料Cを当該骨内に留置する骨用充填材料留置術を行うための治療用キットである。図1に示すように、骨治療システム10は、デバイス組立体11と、マンドレル14と、穿刺部材16とを備える。以下、各構成要素について、具体的に説明する。
骨治療システム10は、上記のデバイスの他にも、幾つかの図示しないデバイスを適用し得る。例えば、骨折箇所周辺の生体組織を切開又は穿孔する開閉具、橈骨の緻密質を穿孔するドリル、ドリルやデバイス組立体11等の案内経路を構築するカニューレ、正常位置に戻した状態の骨の位置を維持する固定具等を含んでもよい。これらのデバイスは、公知のものを適用することができるので、詳細な説明は省略する。
図1及び図2に示すように、デバイス組立体11は、空間形成デバイス13と、当該空間形成デバイス13が抜去可能に挿入された留置デバイス12とにより構成される。
まず、空間形成デバイス13について、主として図2を参照しながら説明する。空間形成デバイス13は、骨用充填材料Cを留置するための留置用空間80(図6A参照)を治療対象の骨内に形成するためのデバイスである。空間形成用デバイスは、中空状の第1シャフト26と、当該第1シャフト26の先端部に設けられた空間形成用バルーン20と、第1シャフト26の基端部に設けられた第1ハブ27(把持部)とを備える。
第1シャフト26は、体外から治療対象の骨内に到達可能な長さを有する細長い直線状の管状部材である。第1シャフト26は、拡張用流体34(図3A参照)が流通可能な第1ルーメン30を有する。第1ルーメン30は、第1シャフト26を軸方向に貫通する。
第1シャフト26は、治療対象の骨内に簡単にアプローチするため、適度の剛性を有する材料により構成されることが好ましい。このような第1シャフト26の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅系合金等の金属材料や、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂、PEEK、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂材料が挙げられる。第1シャフト26は可撓性を有していてもよい。
空間形成用バルーン20は、第1ルーメン30を介して拡張用流体34(図3A参照)が導入されることに伴って拡張可能であり、治療対象の骨内に留置用空間80を形成するためのバルーンである。空間形成用バルーン20の基端部は、第1シャフト26の先端部に固定される。具体的には、接着、溶着等の適宜の接合手段により、空間形成用バルーン20の基端外周部が、第1シャフト26の先端内周部に固定される。なお、空間形成用バルーン20の基端内周部が、第1シャフト26の先端外周部に固定されてもよい。
空間形成用バルーン20は、例えば、非伸縮性を有する材料により構成される。非伸縮性を有する材料としては、織物、編物、不織布、紙材のような繊維性多孔質膜、その他、非繊維性多孔質膜、高分子シートのような緻密膜等が挙げられる。初期状態(使用前の状態)のデバイス組立体11において、空間形成用バルーン20は、折り畳まれて収縮した状態で、後述する留置用バルーン22内に収容される。
なお、空間形成用バルーン20は、伸縮性を有する材料により構成されてもよい。伸縮性を有する材料としては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等が挙げられる。
このように構成される空間形成用バルーン20の内部空間は、第1ルーメン30と連通する。第1ルーメン30を介して、空間形成用バルーン20への拡張用流体34の流入(導入)、及び空間形成用バルーン20からの拡張用流体34の排出が可能となっている。空間形成用バルーン20内に拡張用流体34が導入されることに伴って、空間形成用バルーン20は拡張する。
空間形成用バルーン20に供給される拡張用流体34は、特に限定されるものではなく、例えば、放射線(X線)造影剤や生理食塩水等が挙げられる。特に、X線造影剤は、X線撮影下に、空間形成用バルーン20が骨内でどの程度拡張したかを造影することが可能であり、後の骨用充填材料Cの充填量を設定する観点からも有効である。
空間形成用バルーン20の一部又は全体がX線造影性を有してもよい。例えば、空間形成用バルーン20を構成する素材中にX線不透過材料を含んでもよく、あるいは、空間形成用バルーン20の外表面にX線不透過材料からなる層を形成してもよい。X線不透過材料としては、例えば、金、白金、タングステン(タングステン系合金)等が挙げられる。
第1ハブ27の基端部には、拡縮操作装置46が接続可能である。拡縮操作装置46は、第1ハブ27(の内腔27a)及び第1シャフト26(の第1ルーメン30)を介して、空間形成用バルーン20内に拡張用流体34を供給し、又は空間形成用バルーン20内から拡張用流体34を排出するためのデバイスである。
拡縮操作装置46は、例えば、シリンジ、インデフレータ等により構成され得る。拡縮操作装置46がシリンジの場合、術者は、押し子(図示せず)を押し出す操作により拡張用流体34をシリンジから流出させ、押し子から手を離す(又は押し子を引く)ことで拡張用流体34を吸引する操作を行う。
拡縮操作装置46は、空間形成用バルーン20の供給量に対応して、骨用充填材料Cの充填量を示す(あるいは、拡張用流体34の供給量そのものを示す)ように構成されるとよい。すなわち、空間形成用バルーン20により形成される骨内の留置用空間80の体積は、拡張用流体34の供給量にと略同量であるため、後に骨用充填材料Cを充填する際の指標とすることができる。例えば、拡縮操作装置46は、シリンジの押し子の目盛りに骨用充填材料Cの充填量を併記し、拡張用流体34を最も供給したときに押し子の進出位置を自動マーキングする構成とする。これにより、示された骨用充填材料Cの充填量に基づき、後に、骨用充填材料Cを精度よく充填することが可能となる。
次に、留置デバイス12について説明する。留置デバイス12は、留置用空間80内に骨用充填材料Cを充填し、留置するためのデバイスである。留置デバイス12は、第2シャフト28と、第2シャフト28の先端部に設けられた留置用バルーン22と、第2シャフト28の基端部に設けられた第2ハブ29(把持部)とを備える。
第2シャフト28は、体外から治療対象の骨内に到達可能な長さを有する細長い直線状の管状部材である。第2シャフト28は、骨用充填材料Cが流通可能であると共に空間形成デバイス13が挿通可能な第2ルーメン32を有する。第2ルーメン32は、第2シャフト28を軸方向に貫通する。第2シャフト28の内径(第2ルーメン32の直径)は、例えば、2〜5mmが望ましく、2.5〜4.5mmがより望ましい。
第2シャフト28は、治療対象の骨内に簡単にアプローチするため、適度の剛性を有する材料により構成される。このような第2シャフト28の構成材料は、例えば、上述した第1シャフト26の構成材料として例示した材料から選択され得る。第2シャフト28は可撓性を有していてもよい。
留置用バルーン22は、第2ルーメン32を介して骨用充填材料Cが導入されることに伴って留置用空間80内で拡張可能であると共に、骨用充填材料Cの導入後、破れることによって骨用充填材料C(硬化した骨用充填材料C)を骨内に露出させるためのバルーンである。
図2において、収縮状態の留置用バルーン22は、先端が閉じ、基端が開口した中空状であり、且つ第2シャフト28の軸方向に延在する。留置用バルーン22の基端部23は、固定部材31により第2シャフト28の外周部に固定(接合)されている。具体的には、第2シャフト28の先端部における外側に管状の固定部材31が第2シャフト28と同心状に配置され、第2シャフト28と固定部材31との間に留置用バルーン22の基端部23が挟持されることにより、第2シャフト28に対して留置用バルーン22が固定される。
本実施形態において、留置用バルーン22は、空間形成用バルーン20よりも柔軟に構成されており、拡張時には大きく伸びて(弾性変形して)薄肉となる。従って、留置用バルーン22は、橈骨70内で拡張した際には、留置用空間80の形状に応じて適宜変形した3次元形状となる。留置用バルーン22の構成材料は、特に限定されないが、ある程度の可撓性を有する材料により形成されることが好ましく、そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。
留置用バルーン22は、一部又は全体がX線造影性を有してもよい。例えば、留置用バルーン22を構成する素材中にX線不透過材料を含んでもよく、あるいは、留置用バルーン22の外表面にX線不透過材料からなる層を形成してもよい。X線不透過材料としては、例えば、金、白金、タングステン(タングステン系合金)等が挙げられる。
留置用バルーン22の中空部は、第2シャフト28に形成された第2ルーメン32と連通する。第2ルーメン32を介して骨用充填材料Cが留置用バルーン22内へと流入可能となっている。留置用バルーン22内に骨用充填材料Cが導入されることに伴って、留置用バルーン22は拡張する。
次に、第2シャフト28の基端部に設けられる第2ハブ29について説明する。第2ハブ29は、手技時に術者が把持して操作し易いように、第2シャフト28よりも大径に形成されている。本実施形態において、第2ハブ29は、第2シャフト28に対して同軸状に連結した直線状の胴体部38と、胴体部38から分岐した分岐部40とを有する。
また、第2ハブ29の内部には、第2シャフト28と同軸状に形成されると共に第2ルーメン32と連通するメイン通路48と、分岐部40に形成されると共にメイン通路48を介して第2ルーメン32と連通する導入用通路50とが設けられる。
分岐部40の口部40aには、供給装置52が接続可能である。供給装置52は、第2ハブ29(の導入用通路50及びメイン通路48)及び第2シャフト28(の第2ルーメン32)を介して、留置用バルーン22内に骨用充填材料Cを供給するためのデバイスである。
供給装置52は、例えばシリンジによって構成され得る。供給装置52の押し子が術者により押出し操作されると、シリンジの先端開口から骨用充填材料Cが吐出される。吐出された骨用充填材料Cは、第2ハブ29内の導入用通路50、メイン通路48、及び第2シャフト28内の第2ルーメン32を介して、留置用バルーン22内に導入及び充填される。この結果、留置用バルーン22は拡張状態となる。
図2において、胴体部38の基端外周面には、雄ネジ部38aが形成されている。当該雄ネジ部38aに螺合する雌ネジ部54aを有する案内部材54が、胴体部38の基端部に固定される。この案内部材54は、メイン通路48の軸心と一致する挿入孔54bと、当該挿入孔54bから基端方向に向かうにつれて内径が増大するテーパ状の案内孔54cとを有する。ハブ24の胴体部38と案内部材54との間には、開閉可能な貫通穴57を有する弁体56が設けられる。弁体56は、マンドレル14及び穿刺部材16の挿入を許容及び案内する一方で、骨用充填材料Cの漏洩を防ぐ機能を有する。
図2に示すように、空間形成デバイス13及び留置デバイス12は、初期状態において留置デバイス12内に空間形成デバイス13が挿入された状態で組み合わされて、デバイス組立体11を構成する。組立状態のデバイス組立体11において、収縮状態の空間形成用バルーン20が収縮状態の留置用バルーン22の内側に配置(収納)されると共に、第1シャフト26が、留置デバイス12の第2ハブ29及び案内部材54に挿通されている。また、組立状態のデバイス組立体11において、第1シャフト26は、貫通穴57を介して弁体56を貫通する。なお、案内部材54及び弁体56は、デバイス組立体11の組立状態では第2ハブ29から取り外され、デバイス組立体11の使用時に留置デバイス12から空間形成デバイス13が抜去された後に第2ハブ29に取り付けられてもよい。
上記のように構成された組立状態のデバイス組立体11において、第1ルーメン30を介して空間形成用バルーン20内に拡張用流体34が導入されると、空間形成用バルーン20が拡張し、これに伴って留置用バルーン22が空間形成用バルーン20によって内側から押し広げられることにより拡張する。すなわち、伸縮性を有する留置用バルーン22は、弾性的に伸びて膨らむ。そして、拡張用流体34の導入に基づいて空間形成用バルーン20及び留置用バルーン22が十分に拡張した状態では、図3Aに示すように、例えば、略球形状を呈する。
なお、拡張状態の空間形成用バルーン20及び留置用バルーン22の形状は、略球形状に限らず、側面視で楕円形状等でもよく、全体として丸みを帯びた形状であればよい。また、拡張状態の空間形成用バルーン20及び留置用バルーン22の横断面形状は、円形(略円形を含む)に限らず、楕円形状であってもよい。
一方、留置デバイス12から空間形成デバイス13が抜去された状態で、第2ルーメン32を介して留置用バルーン22内に骨用充填材料Cが導入される場合には、図3Bに示すように、留置用バルーン22が拡張する。具体的には、骨用充填材料Cの導入に伴って、伸縮性を有する留置用バルーン22は、弾性的に伸びて第2シャフト28の先端側で膨らみ、例えば、拡張状態で球形状を呈する。なお、実際の骨用充填材料留置術においては、留置用バルーン22は、先行する工程で形成された留置用空間80の形状に応じた形状で拡張状態となる。
次に、図1に示すマンドレル14について説明する。マンドレル14は、第2ルーメン32及び留置用バルーン22内に挿入可能であると共に、拡張状態の留置用バルーン22の内面に先端部15が当接可能である。マンドレル14は、留置用バルーン22内に骨用充填材料Cが導入された後、骨用充填材料Cに、留置用バルーン22の遠位端部分22aの内面に到達する(あるいは略到達する)直線状の空洞部84(図9A参照)を形成するために使用される。
本図示例のマンドレル14は、細長い直線状に形成された棒部材である。マンドレル14の外径は、第2シャフト28の内径(第2ルーメン32の直径)、第2ハブ29のメイン通路48の直径及び案内部材54の挿入孔54bの直径よりも小さい。また、マンドレル14の長さは、留置デバイス12よりも長い。
マンドレル14は、留置用バルーン22に対するマンドレル14の相対位置を認識することが容易となるように、X線造影性を有する材料により構成されることが好ましい。また、マンドレル14の先端部15は、拡張状態の留置用バルーン22に接触しても割れないように、隅角部が丸く形成されているとよい。マンドレル14の基端部には、マンドレル14の進出操作を容易に行うため、マンドレル14よりも大径の操作部60が取り付けられることが好ましい。
なお、マンドレル14の外周面には、硬化した骨用充填材料Cに対して相対移動を容易とする潤滑剤59が塗布されていてもよい。潤滑剤59としては、例えばシリコンオイル等が挙げられる。
穿刺部材16は、骨用充填材料Cが充填された留置用バルーン22を内側から穿刺するために使用される。従って、穿刺部材16は、骨用充填材料C内に形成された空洞部84(図9B参照)に挿入可能であると共に、拡張状態の留置用バルーン22の一部を破るように物理的作用を及ぼす作用部材として機能する。
具体的には、穿刺部材16は、マンドレル14と同様に、細長い直線状に形成され、先端部に鋭利な針先17を有する。穿刺部材16の外径は、マンドレル14の外径と略同じか、若干だけ小さい。穿刺部材16の針先17は、留置デバイス12を先端方向に移動して、拡張状態の留置用バルーン22に接触することで、留置用バルーン22を簡単に割ることができる。なお、骨用充填材料Cに対する穿刺部材16の摺動性を高める(骨用充填材料Cに対する摺動抵抗を低下させる)ために、穿刺部材16の外周面には潤滑剤61が塗布されていてもよい。このような潤滑剤61としては、例えばシリコンオイル等が挙げられる。
マンドレル14や穿刺部材16の構成材料は、特に限定されるものではないが、例えばステンレス鋼等の金属材等により構成されるとよい。また、穿刺部材16も、X線造影性を有していることが好ましい。これにより、穿刺部材16の進出操作時に、針先17が留置用バルーン22に達して、留置用バルーン22を割ったことを認識することができる。
本実施形態に係る骨治療システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、その作用及び効果について説明する。
まず、骨治療システム10の理解の容易化のために、骨治療の一例として、橈骨遠位端骨折を例に挙げ、骨用充填材料Cの留置による橈骨遠位端骨折の治療の概要を説明する。図4Aに示すように、人体は、肘よりも遠位側の上肢の骨として、親指寄りに位置する橈骨70と、小指寄りに位置する尺骨72とを有する。橈骨70は、胴体部70aと、この胴体部70aの両端側に胴体部70aよりも太い遠位端部70b及び近位端部(図示せず)を備えている。橈骨70の骨粗鬆症は、骨の外周面側の緻密質74に対し内側の海綿質76の骨組織が失われ骨密度が低下した状態となることである。
橈骨遠位端骨折は、衝撃等を受けて、胴体部70aと遠位端部70bの連結部分の緻密質74が破壊(分断又は亀裂等)することで生じる。具体的な骨折状態としては、胴体部70aに対し分断した遠位端部70bが位置ずれする閉鎖骨折(コレース骨折も含む)や開放骨折、又は遠位端部70b内に胴体部70aがめり込む嵌入骨折等が挙げられる。
橈骨遠位端骨折の治療では、図4Bに示すように、胴体部70aに対しずれてしまった遠位端部70bの位置を元に戻す整復作業を行う。これにより、胴体部70aと遠位端部70bは、相互に正常な位置に配置される(以下、整復後状態という)。
この整復後状態で、胴体部70aと遠位端部70bの位置を維持して、骨治療システム10を使用し、図4Cに示すように骨用充填材料Cを留置する骨用充填材料留置術を実施する。
骨用充填材料Cの留置後は、手首をギプス等により固定して、その固定状態を所定期間継続する。この期間中に、骨用充填材料Cは、図4Dのように橈骨70内の留置箇所周辺の骨に容易且つ確実に結合して吸収される。吸収された骨用充填材料Cは、徐々に自家骨に置換されていき、橈骨70内を増強すると共に、胴体部70aと遠位端部70bを接合する。この骨用充填材料Cを留置する治療では、骨折箇所の周辺組織への影響が低減され、金属製のプレートやビス等を用いて骨折箇所を固定する従来の治療法より安全に治療することができる。
次に、骨治療システム10を用いて行う骨用充填材料留置術について、具体的に説明する。骨用充填材料留置術は、図4Bに示したように、術者が橈骨70の骨折箇所を整復し、胴体部70aと遠位端部70bを正常な位置関係としてから行う。なお、骨用充填材料留置術の実施中は、橈骨70の骨折箇所の状態をX線撮影画像でリアルタイムに確認する。
骨用充填材料留置術では、図5Aに示すように、先ず整復後状態を保持して橈骨70の緻密質74に対し、ドリル等によりデバイス組立体11を挿入可能な孔78を形成した後、デバイス組立体11の先端部を孔78に挿入していく。この際、空間形成用バルーン20及び留置用バルーン22は収縮状態となっており、デバイス組立体11の先端部は橈骨70内に容易に挿入される。
橈骨70の内部は、骨粗鬆症により海綿質76が脆いことで、留置デバイス12の挿入を比較的容易に許容する。デバイス組立体11は、例えば、骨折によりヒビが形成された箇所に沿って進出がなされると、橈骨70内にさらに容易に挿入される。なお、橈骨70に対するデバイス組立体11の挿入方向は、特に限定されるものではなく、骨折状況に応じて適宜設定してよい。
そして、図5Bのように、デバイス組立体11の先端部を橈骨70の奥(孔78と反対側の緻密質74)まで挿入する。
なお、図1及び図2に示すように、デバイス組立体11は、留置用バルーン22を保護するためのシース68をさらに備えるとよい。この場合、シース68は、収縮状態の留置用バルーン22を収容可能であると共に、第2シャフト28及び留置用バルーン22に対して軸方向に移動可能である。具体的には、シース68は、骨内に挿入された際に基端が骨外に露出するような軸方向長さを有すると共に、軸方向に貫通した収容ルーメン68a(図2参照)を有する。シース68は、全長にわたって中空筒状である必要はなく、少なくとも留置用バルーン22を収容する部分が中空筒状でその内側に収容ルーメン68aが形成されていればよい。また、シース68は、上述した第1シャフト26と同様の構成材料により構成され得る。シース68は可撓性を有してもよい。
このようなシース68が設けられる場合、シース68の収容ルーメン68aに収縮状態の留置用バルーン22(及びその内側に配置された空間形成用バルーン20)が収容された状態で、橈骨70に向けてデバイス組立体11を進出させ、孔78に挿入し、橈骨70内の奥まで挿入する。このとき、シース68が留置用バルーン22の外面を覆っているため、留置用バルーン22の損傷を回避することができる。デバイス組立体11の先端部を橈骨70内の所定深さまで挿入したら、シース68のみを後退移動させることにより、留置用バルーン22を骨内に露出させることができる。なお、シース68の基端に径方向外方に突出するシース操作部68b(図1参照)が設けられると、シース68の後退操作を容易に行うことができる。
次に、図6Aのように、空間形成用バルーン20及び留置用バルーン22の拡張を行う。具体的には、第1ハブ27に拡縮操作装置46を接続し(図2参照)、当該拡縮操作装置46を操作して、第1ルーメン30を介して拡張用流体34を空間形成用バルーン20内に導入し、空間形成用バルーン20を骨内で拡張させる。この結果、空間形成用バルーン20の拡張に伴って、留置用バルーン22は、空間形成用バルーン20により留置用バルーン22を内側から押し広げることにより、骨内で拡張する。
このとき、空間形成用バルーン20は、その外側の留置用バルーン22を介して、脆くなっている海綿質76を破砕しながら拡張する。これにより、橈骨70の内部には、空間形成用バルーン20の拡張に伴って拡張する留置用バルーン22の拡張量(体積)に応じた留置用空間80が形成される。留置用空間80を形成したら、空間形成用バルーン20内から拡張用流体34を排出することにより、図6Bのように、空間形成用バルーン20を収縮させる。このとき、空間形成用バルーン20の収縮に伴って、留置用バルーン22はそれ自体の弾性復元力によって留置用空間80内で縮み、再び収縮状態となる。
次に、図7A及び図7Bに示すように、留置デバイス12の先端部(留置用バルーン22)を橈骨70内に挿入したまま、留置デバイス12から空間形成デバイス13を抜去する。具体的には、図7Aに示すように、第2シャフト28に対して第1シャフト26を基端方向に移動させると、第1シャフト26の移動に伴って、折り畳まれた状態の空間形成用バルーン20が軸方向に伸ばされると共に縮径する。これにより、空間形成用バルーン20が第2シャフト28よりも細くなるため、空間形成用バルーン20を第2シャフト28を介して留置デバイス12の外側、すなわち体外へと抜去することができる。
そこで、次に、図8Aに示すように、橈骨70内で留置用バルーン22の拡張を行う。具体的には、第2ハブ29に設けられた分岐部40に供給装置52を接続し(図2参照)、当該供給装置52を操作して、第2ハブ29及び第2ルーメン32を介して未硬化状態(液体状)の骨用充填材料Cを留置用バルーン22内に導入し、留置用バルーン22を留置用空間80内で拡張させる。なお、第2ハブ29には弁体56(図2参照)が設けられるため、第2ハブ29の基端側から骨用充填材料Cが漏れ出ることはない。
以下の説明において、骨用充填材料Cについて、硬化する前(未硬化状態)と硬化した後(硬化状態)とを区別して説明する場合には、未硬化状態の骨用充填材料Cについて参照符号C1を使用し、硬化状態(少なくとも体液で崩壊しない程度の硬化状態又はそれ以上に硬化した状態)の骨用充填材料Cについて参照符号C2を使用する。
なお、第2ルーメン32を介して留置用バルーン22内へと骨用充填材料Cを供給する際、第2ルーメン32の直径よりも細いエア抜きチューブ82(図7B参照)を留置デバイス12内に挿入し、当該エア抜きチューブ82を利用して第2ルーメン32内及び収縮状態の留置用バルーン22内の空気を留置デバイス12の外部へと排出してもよい。このとき、エア抜きチューブ82の先端開口を閉じない範囲で、エア抜きチューブ82の先端部をできるだけ留置用バルーン22の先端部の近くに配置することにより、骨用充填材料C内に混入する空気の量を少なくすることができる。
図8Aに示すように、留置用バルーン22は、骨用充填材料C1が内側に充填されることにより、第2シャフト28の先端において留置用空間80の形状に対応して拡張する。留置用バルーン22の拡張量は、留置用空間80の体積に略一致するか、あるいは若干小さくなる程度に設定されるとよい。これにより、硬化した骨用充填材料C2と橈骨70の内面との間で留置用バルーン22が強く圧迫されることが防止される。よって、留置用バルーン22の回収を円滑に行うことができる。
留置用バルーン22の拡張後は、図8Bに示すように、骨用充填材料Cが硬化する前に、留置デバイス12にマンドレル14を挿入する。この場合、具体的には、第2ハブ29の基端に設けられた案内部材54(図1及び図2参照)からマンドレル14を挿入する。そして、マンドレル14を留置デバイス12に対して前進させ、第2ハブ29内(メイン通路48)及び第2シャフト28内(第2ルーメン32)を介して、マンドレル14の先端部15を留置用バルーン22内に挿入する。骨用充填材料Cは未硬化状態であるため、マンドレル14は骨用充填材料C内を容易に前進することができる。
そして、図8Bのように、マンドレル14の先端部15が留置用バルーン22の内面(遠位端部分22aの内面)に当接する位置までマンドレル14を前進させたところで、マンドレル14を停止させる。マンドレル14は、X線造影下で先端部15の位置が確認されることで、留置用バルーン22に対し不必要に押し出されることがないため、骨用充填材料Cが硬化する前に留置用バルーン22が破裂することを防止できる。
マンドレル14を留置デバイス12に挿入するタイミングは、特に限定されるものではなく、例えば、骨用充填材料Cを充填する前に予め挿入しておいてもよく、骨用充填材料Cの充填中に挿入してもよい。これにより、骨用充填材料Cの充填後にマンドレル14を挿入した際に骨用充填材料Cの液圧が高まることを抑えることができる。
マンドレル14の挿入後は、所定時間(例えば、5分〜15分程度)待機することにより骨用充填材料Cを硬化させる。骨用充填材料Cは、例えば、CPCであれば、10分前後で体液で容易に崩壊しない程度に硬化するため、患者にとって大きな負担とはならない。
所定時間経過後、硬化状態の骨用充填材料C2からマンドレル14を引き抜く操作を行う。直線状に形成されたマンドレル14は、骨用充填材料C2に引っ掛かる等の不都合がなく、留置デバイス12の軸方向に沿って円滑に引き抜くことができる。
マンドレル14を引き抜くと、図9Aに示すように、硬化状態の骨用充填材料C2の内部には空洞部84が形成される。空洞部84は、留置用バルーン22の遠位端部分22aの内面から、直線状に延在し、ハブ24の基端に設けられた弁体56(図2参照)まで達している。なお、図8Bでは、先端部15が留置用バルーン22の内面に当接する位置までマンドレル14を進めたが、留置用バルーン22の内面に相当に薄い骨用充填材料Cが膜状に残る程度であれば、先端部15が留置用バルーン22の内面に当接しなくてもよく、先端部15が当該内面に近接する位置でマンドレル14を停止してもよい。膜状の骨用充填材料Cであれば、硬化状態であっても、後に使用する穿刺部材16が貫通可能であり、留置用バルーン22を穿刺可能である。
マンドレル14を引き抜いたら、次に、図9Bに示すように、骨用充填材料C内に形成された空洞部84を利用して、留置デバイス12内に穿刺部材16を挿入し、留置用バルーン22を内側から穿刺する操作を実施する。具体的には、第2ハブ29の基端に設けられた案内部材54(図1及び図2参照)から穿刺部材16を挿入する。空洞部84は、留置用バルーン22の内面(あるいは当該内面に近接する位置)まで直線状に形成されている。このため、術者は、空洞部84に沿って穿刺部材16を円滑に進出操作し、空洞部84に対向する留置用バルーン22の略正中位置に針先17を接触させ、留置用バルーン22を内側から穿刺することができる。
穿刺部材16によって留置用バルーン22を穿刺すると、留置用バルーン22は破裂する。この場合、具体的には、図9Bのように、留置用バルーン22は、留置用空間80の奥側(穿刺箇所)から裂け始める。なお、図9Bは、留置用バルーン22の破裂開始直後の状態を示している。針先17は、拡張状態の留置用バルーン22の中で最も伸びている部分を刺すことになり、積極的に破裂が促される。これにより、硬化状態の骨用充填材料C2が留置用空間80内に露出される。
伸縮性を有する留置用バルーン22は、留置デバイス12の先端側(遠位側)から割れることで、図10Aに示すように、割れた膜部分(破裂片22b)が第2シャフト28に固定された基端部側に移動するように作用する。すなわち、破裂片22bは、骨用充填材料C2の外周面と留置用空間80を形成する骨の内周面との間を移動して、第2シャフト28側に近づくことになり、骨用充填材料C2を積極的に露出させる。
骨用充填材料C2を露出した後は、穿刺部材16を空洞部84から引き抜き、さらに図10Bに示すように、留置デバイス12を橈骨70内から引き抜く。これにより、橈骨70の留置用空間80には、硬化状態の骨用充填材料C2が留置される。なお、留置用バルーン22がX線造影性を有する場合、破裂後の留置用バルーン22を橈骨70内から確実に除去できたか否かを容易に確認することができる。
硬化状態の骨用充填材料C2は、橈骨70内周辺の骨に吸収され、その後徐々に自家骨に置換されていく。その結果、橈骨70は、胴体部70aと遠位端部70bの接合がなされる。
以上説明したように、本実施形態に係る骨治療システム10によれば、留置用バルーン22の内側で空間形成用バルーン20を拡張させることに伴って留置用バルーン22を内側から押し広げて拡張させることにより、治療対象の骨内に骨用充填材料Cの留置用空間80を容易に形成することができる。また、留置用空間80の形成後、留置用バルーン22内から空間形成用バルーン20を抜き取れば、第2ルーメン32を介して留置用バルーン22内に骨用充填材料Cを導入(充填)することができる。このように、骨治療システム10は、留置用空間80を形成した後に別途留置用バルーン22を骨内に挿入する必要がないため、骨用充填材料Cを留置するための手技を迅速且つスムーズに行うことができる。また、骨用充填材料Cの導入後、骨用充填材料Cが硬化したら留置用バルーン22を破って骨用充填材料Cを比較的短時間で骨内に露出させることができるため、治療期間の短縮化を図ることができる。しかも、注入時に体液と接触すると崩壊や硬化不良が起こりやすい骨用充填材料Cを、体液の影響を抑え、より確実に硬化した状態で骨内に留置することができ、これにより、骨折部位の強度向上と治療効果を高めることができる。
特に、本実施形態の場合、空間形成用バルーン20は、非伸縮性の素材により構成され、拡張用流体34の導入に伴って所定形状に拡張する。この構成により、治療対象の骨内に所定形状の留置用空間80を容易に形成することができる。従って、骨内から留置用バルーン22を回収し易い形状の留置用空間80が形成されるように空間形成用バルーン20の形状を設定しておくことにより、骨用充填材料留置術を円滑に遂行することができる。
また、本実施形態の場合、空間形成用バルーン20は、留置用バルーン22内で折り畳まれた状態で配置され、留置用バルーン22内から第2ルーメン32を介して抜去される際、軸方向に伸長して縮径する(図7A参照)。この構成によれば、空間形成用バルーン20の拡張時の体積を十分に確保しつつ、抜去時には軸方向に伸長して縮径することで、留置用空間80の形成後に迅速に空間形成用バルーン20を抜去し、骨用充填材料Cの導入工程へと迅速に移行することができる。
さらに、本実施形態の骨治療システム10は、留置デバイス12に挿入可能なマンドレル14を備えるため、留置デバイス12に注入された骨用充填材料C内に、留置用バルーン22の内面に到達する空洞部84を形成することができる。従って、形成された空洞部84を利用して、留置用バルーン22の一部を容易に破ることができる。
この場合、本実施形態では、マンドレル14のうち、少なくとも第2ルーメン32及び留置用バルーン22内に挿入される部分は、直線状に構成される。このようなマンドレル14を用いることにより、留置用バルーン22内に導入された骨用充填材料C内に、第2シャフト28と同軸に直線状の空洞部84を形成することができる。従って、当該空洞部84を利用して、拡張状態の留置用バルーン22の遠位端部分22aを破ることができ、これにより留置用バルーン22を骨内から容易に回収することができる。
また、本実施形態に係る骨治療システム10の場合、拡張状態の留置用バルーン22の一部を破るように物理的作用を及ぼす作用部材として、留置用バルーン22を穿刺する穿刺部材16を備える。この構成により、空洞部84を介して作用部材である穿刺部材16の先端部を留置用バルーン22の内面まで到達させ、該留置用バルーン22の一部を容易に破ることができる。特に、穿刺部材16の先端部は、針先17であるため、留置用バルーン22の壁を容易に貫通し、破裂させることで、簡単且つ迅速に骨用充填材料Cを骨内に露出させることができる。
次に、上述した骨治療システム10に関連して、いくつかの変形例を以下に説明する。
穿刺部材16により留置用バルーン22を穿刺して破裂させることに代えて、図11Aに示すように、骨用充填材料C内に空洞部84を形成した後に、空洞部84に溶解液86を流して、留置用バルーン22を破裂させてもよい。すなわち、当該溶解液86により留置用バルーン22の一部(留置用バルーン22のうち空洞部84の存在によって露出した部分)を溶かし、これにより留置用バルーン22を破裂させてもよい。なお、図11Aでは、溶解液86が留置用バルーン22の内面の近傍まで到達した状態を示している。
溶解液86としては、留置用バルーン22の構成材料にもよるが、例えば留置用バルーン22がスチレン系エラストマーであれば、ダイズ油やリピオドール(登録商標)等が挙げられる。
このように、留置用バルーン22の一部を破って破裂させるための構成は、特に限定されるものではく、種々の構成を採用し得る。例えば、上述した穿刺部材16に代わる作用部材として、先端部に加熱部を備えたデバイスを空洞部84に挿入し、当該加熱部により留置用バルーン22の一部を切り、破裂させてもよい。あるいは、他の作用部材として、先端部に鋏機構を備えたデバイスを空洞部84に挿入し、当該鋏機構により留置用バルーン22の一部を切り、破裂させてもよい。
上述したマンドレル14及び穿刺部材16に代えて、図11Bに示す変形例に係るマンドレル14a及び穿刺部材16aを用いて、留置用バルーン22の一部を破り、留置用バルーン22を破裂させてもよい。マンドレル14aは、軸方向に沿って貫通路90を有する管状体に構成される。穿刺部材16aは、マンドレル14aの貫通路90に挿通可能である。このため、骨用充填材料Cの硬化後に、留置デバイス12からマンドレル14aを抜去することなく、穿刺部材16aを進出させて留置用バルーン22の一部(遠位端部分22a)を直ぐに穿刺することができる。
なお、マンドレル14aは、種々の効果を得ることができ、例えば、骨用充填材料Cの充填前にマンドレル14aを挿入しておけば、骨用充填材料Cの充填時に、貫通路90を介して第2ルーメン32内の空気を排出することができる。
図12Aに示す第1変形例に係る留置用バルーン92のように、拡張状態での肉厚は、部位によって異なってもよい。図12Aでは、拡張状態における留置用バルーン92の遠位端部分92a(第2シャフト28から最も離間した部分)が薄肉に形成され、第2シャフト28と近接する箇所92bが厚肉に形成されている。このように拡張状態における留置用バルーン92の肉厚を変えることで、留置用バルーン92の破裂や留置用バルーン22の回収を一層容易に行うことができる。
すなわち、穿刺部材16は、留置用バルーン92の薄肉の箇所(遠位端部分92a)を刺すことになり、留置用バルーン92の破裂が促される。また、割れた留置用バルーン92は、厚肉の箇所92b(基端部)が高い弾性力で引き込むため、破裂片を基端側に容易に移動させることができる。
図12Bに示す第2変形例に係る留置用バルーン94のように、外周面及び内周面に潤滑剤塗布層96、98が設けられてもよい。外周面側の潤滑剤塗布層96は、骨に対して留置用バルーン94を滑らせるものであり、内周面側の潤滑剤塗布層98は、硬化状態の骨用充填材料C2に対して留置用バルーン94を滑らせるものである。潤滑剤塗布層96、98は、留置用バルーン94が割れた際に、留置用バルーン94の基端側への移動を促進し、留置用バルーン94の回収を一層確実に実施することができる。なお、潤滑剤は、留置用バルーン94の外周面又は内周面のいずれか一方だけに塗布してもよい。
上述した実施形態では、骨用充填材料Cが硬化状態となってから、すなわち体液で崩壊しない程度に硬化した状態となった以降に留置用バルーン22を骨内で破裂させたが、骨用充填材料Cが体液で崩壊しない程度に硬化するよりも前に留置用バルーン22を骨内で破裂させてもよい。この方法によっても、バルーンを使わずに骨用充填材料Cを骨内に導入した場合と比べて、高い治療効果が得られる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…骨治療システム 11…デバイス組立体
12…留置デバイス 13…空間形成デバイス
14、14a…マンドレル 16、16a…穿刺部材
20…空間形成用バルーン 22、92、94…留置用バルーン
26…第1シャフト 28…第2シャフト
30…第1ルーメン 32…第2ルーメン

Claims (9)

  1. 治療対象の骨内に骨用充填材料を留置するための骨治療システムであって、
    拡張用流体が流通可能な第1ルーメンが形成された第1シャフトと、前記第1シャフトの先端部に設けられ前記第1ルーメンを介して前記拡張用流体が導入されることに伴って拡張可能な空間形成用バルーンとを有する空間形成デバイスと、
    前記骨用充填材料が流通可能であり且つ前記空間形成デバイスが挿通可能な第2ルーメンが形成された第2シャフトと、前記第2シャフトの先端部に設けられ前記第2ルーメンと連通すると共に拡張可能であり、破れることによって前記骨用充填材料を前記骨内に露出させる留置用バルーンとを有する留置デバイスと、を備え、
    前記空間形成用バルーンは、前記留置用バルーンの内側で拡張及び収縮可能であると共に、前記留置用バルーン内から抜去可能である、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  2. 請求項1記載の骨治療システムにおいて、
    前記留置用バルーンは、伸縮性を有する材料により構成される、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  3. 請求項1又は2記載の骨治療システムにおいて、
    前記空間形成用バルーンは、非伸縮性の素材により構成され、前記拡張用流体の導入に伴って所定形状に拡張する、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨治療システムにおいて、
    前記空間形成用バルーンは、前記留置用バルーン内で折り畳まれた状態で配置され、前記留置用バルーン内から前記第2ルーメンを介して抜去される際、軸方向に伸長して縮径する、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の骨治療システムにおいて、
    前記第2ルーメン及び前記留置用バルーン内に挿入可能であると共に、拡張状態の前記留置用バルーンの内面に先端部が近接又は当接可能なマンドレルを備える、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  6. 請求項5記載の骨治療システムにおいて、
    前記マンドレルのうち、少なくとも前記第2ルーメン及び前記留置用バルーン内に挿入される部分は、直線状に構成される、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  7. 請求項5又は6記載の骨治療システムにおいて、
    前記第2シャフトからの前記マンドレルの抜去に伴って前記骨用充填材料内に形成された空洞部に挿入可能であると共に、拡張状態の前記留置用バルーンの一部を破るように物理的作用を及ぼす作用部材を備える、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  8. 請求項7記載の骨治療システムにおいて、
    前記作用部材は、前記留置用バルーンを穿刺する穿刺部材である、
    ことを特徴とする骨治療システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の骨治療システムにおいて、
    収縮状態の前記留置用バルーンを収容可能であると共に、軸方向に移動可能なシースをさらに備える、
    ことを特徴とする骨治療システム。
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