JP2015066016A - 遊技機 - Google Patents

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寿隆 篠宮
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Abstract

【課題】透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図る。
【解決手段】透明遊技盤10と、透明遊技盤10に設けられる盤部品(例えば、発光部品等)2Fを備える。盤部品のうち、基板2Eが装着されるすべての盤部品2Fについて、基板2Eの接続部(コネクタ2D)を、透明遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。例えば、この基板2Eには盤部品(例えば、発光部品等)2Fが電気的に接続されている。また、基板が装着される盤部品として、透明遊技盤10の盤面を流下する遊技球を受入可能な受入口と、駆動手段と、駆動手段により駆動されて、受入口を第1の態様と第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化させる状態変化部材を有する可変式の遊技球受入部品も例示できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関し、いわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球式の遊技機に対して適用することができる。
弾球式の遊技機(パチンコ機)は、発射した遊技球を流下させる遊技盤を備えるが、この遊技盤には多数の盤部品(可変式入球口、非可変式入球口、電飾装置等)が直接的または間接的に組み付けられ、遊技盤と各種盤部品とが一体化されている。かかる遊技機の中には透明な遊技盤(以下、「透明遊技盤」という。)を用いたものが存在する(以下、特許文献1を参照、以下「従来例」という。)。
特開2011−83386
この従来例では以下のような問題点を有する。つまり、透明遊技盤に設けられる盤部品の中には、電子部品(検知スイッチ、ソレノイド、LED等)と、この電子部品が電気的に接続された基板とを備えるものが存在する。そして、この基板のコネクタに接続される配線が遊技者の視線に近い位置で横方向や上下方向に引き回されるものが存在するのが、このように引き回される配線は遊技者の目に付き易く、透明遊技盤の盤面の見栄えを悪くすることになる。このため、コネクタ周辺の配線を隠すための処理(シール貼付、装飾パーツ取付など)を施すことで、透明遊技盤の見栄えを良くしているのが実情である。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることである。
本発明の遊技機は、
透明遊技盤と、該透明遊技盤に設けられる盤部品とを備える遊技機であって、
前記盤部品のうち、基板が装着されるすべての盤部品について、前記基板の接続部を、前記透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けることを特徴とする。
本発明の遊技機は、基板が装着されるすべての盤部品について、当該基板の接続部を、透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。このため、接続部が横方向等を向いている場合に比べて、この接続部に接続される配線が、透明遊技盤の裏面の近傍において当該裏面よりも離れた状態(遊技者より離れた状態)に配置される。
よって、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることができる。これにより、接続部周辺の配線を隠すための処理(シール貼付、装飾パーツ取付など)を施さなくても、透明遊技盤の盤面の見栄えを良くすることができ、遊技盤が透明であることを活かした盤面構成(盤面デザイン)を採ることができる。
また、本発明では、
前記基板が装着される盤部品として発光部品を備え、
前記基板に前記発光部品が電気的に接続されている
こととしてもよい。
この場合、所定数の発光部品が電気的に接続された全ての基板において、その接続部を、透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。このため、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることが容易である。
更に、本発明では、
前記基板が装着される盤部品として、
前記透明遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入可能な受入口と、
駆動手段と、
前記駆動手段により駆動されて、前記受入口を第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化させる状態変化部材と、
を有する可変式の遊技球受入部品を備え、
前記基板に前記駆動手段が電気的に接続されている
こととしてもよい。
この場合、可変式の遊技球受入部品に装着される基板において、その接続部を、透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。このため、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることが容易である。
また、本発明では、
前記基板が装着される盤部品として、前記透明遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入可能な遊技球受入部品を備え、
前記遊技球受入部品には前記遊技球受入部品に受け入れられた遊技球を検知する遊技球検知センサが装着され、
前記基板に前記遊技球検知センサが電気的に接続されている
こととしてもよい。
この場合、遊技球検知センサを有する遊技球受入部品に装着される基板において、その接続部を、透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。このため、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることが容易である。
なお、本明細書において、「前」および「表」は、「遊技機を基準とする前方(つまり、遊技者に近接する方向)」を示し、「後」および「裏」は、遊技機を基準とする後方(つまり、遊技者から離間する方向)」を示す。また、「左」とは、遊技者から見て「左」であることを示し、「右」とは「遊技者から見て右」であることを示す。更に、本体枠、前面枠、上皿部材、下皿部材等のように、「扉の如く、開閉可能な部材(以下、「扉型部材」という。)」において、「左」、「右」、「前」、「後」等は、これらの扉型部材が使用状態にある場合、つまり、閉鎖された状態にある場合を基準としたものである。また、本明細書において、遊技盤面に設けられた各種入賞口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを、「入賞」若しくは「入球」と表記することがある。このうち、「入賞」とは、特典(例えば、賞球)の付与の前提となる入球口(入賞口)に遊技球が入球することを示すもので、入球口に遊技球が入る(受け入れられる)ことを示す点では、「入球」と実質的に同義である。
以上記述したように本発明によると、透明遊技盤を備える遊技機において、透明遊技盤の盤面の見栄えの向上を図ることできる。
本発明の各実施例に係る遊技機を示す斜視図である。 本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤を示す正面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤において盤部品等を取り外した状態を示す正面図である。 図2の一部拡大図である。 遊技盤の裏面に装着された通路部品を示す説明図である。 図2の概略的な縦断面図である。 本発明の各実施例に係る遊技機の遊技盤の背面図である。 (a)および(b)はステージ部を説明するための縦断面図である。 (a)は演出表示装置の表示画面を概略的に示す正面図であり、(b)は特別図柄表示部で実行される変動表示の態様を示す説明図である。 (a)は普通図柄作動ゲートを説明するための横断面図であり、(b)は普通図柄作動ゲートを説明するための縦断面図である。 (a)は検知スイッチの平面図であり、(b)は第1複合部品を説明するための概略的な正面図である。 第1複合部品および第2複合部品を説明するための概略的な縦断面図である。 第1複合部品を説明するための概略的な横断面図である。 第2複合部品の斜視図である。 大入賞装置の概略的な横断面図である。 (a)および(b)は形成器および通路部品を説明するための概略的な縦断面図である。 第3複合部品の概略的な正面図である。 第3複合部品の裏面図である。 情報表示装置を構成するLEDの配置態様等を示す説明図である。 サイド飾りの概略的な縦断面図である。 本発明の各実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 各実施例の遊技機が実行する「普通図柄の変動表示」を説明するためのフロー図である。 各実施例の遊技機が実行する「特別図柄の変動表示」を説明するためのフロー図である。 (a)および(b)は特別図柄の停止図柄等を説明するための説明図である。 本発明の特徴を説明するための遊技盤の概略的な横断面図である。 (a)は本発明の特徴を説明するための遊技盤の概略的な縦断面図であり、(b)は比較例に係る遊技盤の概略的な縦断面図であり、 (a)は本発明の特徴を説明するための遊技盤の概略的な正面図であり、(b)は比較例に係る遊技盤の概略的な正面図である。 実施例2の遊技盤の特徴を示す説明図である。 実施例2の第2複合部品の斜視図である。 実施例2の第2複合部品の斜視図である。 (a)は実施例2の第2複合部品を構成するカバーおよび基板の正面図であり、(b)は実施例2の第2複合部品を構成するカバーおよび基板の背面図である。
以下、発明を実施するための形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。以下に示す各実施例では、本発明を「セブン機」と称する遊技機(パチンコ機)1に適用した各具体例について説明する。
(1)機械的な構造
a.遊技機の全体構造
先ず、この遊技機1の全体構造について、図1を参照して説明する。この遊技機1は、外枠2と、この外枠2に装着された遊技機本体Hとを備えている。この外枠2は、略矩形状の枠状体によって構成される外枠本体2Aと、外枠本体2Aの前面下部を覆う前板部2Bとを備えている。
遊技機本体Hは、外枠2の左端側上下のヒンジH1、H2を用いて、外枠2の左端側に回動自在に組み付けてられている。この遊技機本体Hは、遊技機1のうち外枠2を除く部分であって、本体枠3と、前面枠4と、前面枠4に一体化された皿部材(上皿部材5および下皿部材6)5Aと、遊技盤10(図2を参照)と、裏機構盤102等を主要部としている。
本体枠3は遊技盤10を保持可能な枠状体によって構成され、外枠2に嵌めこまれ、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。そして、この本体枠3が遊技盤10(図2を参照)を保持したとき、「遊技盤10の盤面(表面)に構成される遊技領域11」が、本体枠3の前方から視認可能とされる。なお、本実施例の遊技盤10は、樹脂製(アクリル製)の透明遊技盤を採用している。
前面枠4は、本体枠3の前面側に配置され、本体枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4は、前後に貫通する視認窓41aを具備する枠本体41と、視認窓41aに填め込まれたガラス板43とを備えている。そして、遊技盤10に形成された遊技領域11(正面視で略楕、略円形若しくは略釣り鐘形状の遊技領域11)が前面枠4を閉じたときにその背後に位置する状態とされるため、この遊技領域11は視認窓41a(ガラス板43)を介して前面枠4の前方から視認可能とされる。
また、本遊技機1では、「上皿部材5および下皿部材6を一体化した皿部材5A」が前面枠4に一体化され、本体枠3に対して前面枠4と一体で開閉可能とされている。但し、皿部材5Aを、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に装着し、前面枠4とは別に開閉可能としてもよい。また、上皿部材5および下皿部材6を別体に設け、本体枠3における前面枠4の装着部位よりも下方に配置し、上方に配置される上皿部材5を前面枠4とは別に開閉可能とし、下方に配置される下皿部材6を開閉不可能としてもよい。
前面枠4の前面部の上方側の左右には、スピーカSP1、SP2が装着され、前板部2Bの左右両端にも、スピーカSP3、SP4が内蔵されている。そして、本遊技機1においては、これらのスピーカSP1〜SP4を用いて、遊技状態に応じた効果音や、その他の音(音声)を発生させる。また、前面枠4の前面部において、上皿部材5の配置位置を構成する箇所には、遊技機1から排出される遊技球を受け入れるための受入口5bを備えている。更に、上皿部材5の裏側には、球貸表示基板410(図21を参照)および演出ボタン基板228(図21を参照)が設けられ、上皿部材5の上面部には「演出ボタンSW」が配置されている。
上皿部材5の下方の部位には下皿部材6が設けられ、この下皿部材6の略中央には、その略容器形状とされる内部に上皿部材5から排出される遊技球を受け入れるための受入口6aを備えている。また、下皿部材6の右端側には発射ハンドル9が設けられている。そして、本体枠3の前面部裏側(本体枠3の内部)であって、遊技盤10よりも下方の左端側に位置する部位には、発射装置ユニット90(図2を参照)が配設されており、この発射装置ユニット90に発射ハンドル9が接続されている。ここで、発射装置ユニット90は球送り装置(図示を省略)から送り出される遊技球を略鉛直上方に発射して、遊技領域11に到達させるためのものである。なお、発射ハンドル9には、遊技者が触れていることを検知するタッチスイッチ(タッチセンサ)9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。
b.透明遊技盤10の構成
次に、透明遊技盤(以下、単に「遊技盤」という。)10の構成について図2等を用いて説明する。この遊技盤10は前後(肉厚方向)に光を透過可能な透明の遊技盤10である。この遊技盤10は、図3に示すように正面視で略矩形状で無色透明なアクリル板を用いて構成され、多数の貫通孔A1〜A9を肉厚に貫通する状態に備える。また、図2に示すように遊技盤10には、外側レール12、内側レール13の他に、各種の盤部品(遊技球受入部品、中央装置20、情報表示装置60、通路部品70)が設けられており、これら盤部品が遊技盤10と一体化されている。ここで、遊技盤10(透明遊技盤10)に設けられる盤部品は、遊技盤10に対して直接的に組み付けられるものであっても、他の部品を介して間接的に組み付けられるものであってもよく、遊技盤10に組み付けられることで遊技盤と一体化される部品(一体的に設けられる部品)を指す。なお、本実施例では、一枚板の遊技盤10を例示するが、この遊技盤10としては複数の板状体の積層板で構成することもできる。
図2に示すように遊技盤10の表面部(盤面)には、ともに帯状の金属板を用いて構成される外側レール12と内側レール13とが配設されている。そして、遊技盤10の表面部において、外側レール12および内側レール13が形成する略楕円形の周壁で略包囲される部位によって遊技領域11を構成している。なお、図2に示す一点鎖線は本体枠3を示している。
内側レール13は略U字形状に配置されつつ、左端部が遊技盤10の左上部に配設されるとともに、その左側方に位置する「外側レール12の左上部」との間に「遊技球が通過可能な隙間」を設け、球進入口11Sを形成している。また、外側レール12の左端部は、発射装置ユニット90の球出口96jの斜め左上に近接配置されている。また、内側レール13の外側面部には、補助レール13Bの上端部が一体化されている。そして、「補助レール13Bと、これに略平行な外側レール12の部分の間に形成される通路」と、その上方の「外側レール12と内側レール13とに挟まれつつ球進入口11Sに至る通路」とが連続して誘導経路Yを構成している。この誘導経路Yは、その下端部が「発射装置ユニット90の球出口96j」と連通するとともに、下端部から左上がり傾斜状に「内側レール13の外側(左側方)」を上昇した後、内側レール13の外側を時計回転方向に通過して球進入口11Sに到達している。
図2に示すように遊技盤10の表面部であって遊技領域11内に位置する部位には以下に示す盤部品が設けられている。つまり、中央装置20(所謂センター役物)と、普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16と、第1複合部品17Aと、第2複合部品31Aと、第3複合部品45Aと、サイド飾り48L、48Rとが配置されている。また、遊技盤10の表面部であって遊技領域11外に位置する部位には情報表示装置60が一体化されている。これらの盤部品は、その後方側を、遊技盤10に設けられた対応する貫通孔A1〜A8(図3参照)に挿入し、盤部品の前方側を遊技盤10の盤面から露呈させている。そして、盤面から露呈する部分の周縁部(フランジ部等)を遊技盤10の盤面にビス止めすることで遊技盤10に一体化されている。更に、図5に示すように遊技盤10の裏面部には通路部品70が設けられており、この通路部品70も盤部品の具体例を構成する。また、中央装置20(後述するワープ通路21wおよびステージ部21p)、普通図柄作動ゲート16、第1複合部品17A、第2複合部品31A、第3複合部品45Aおよび通路部品70は、遊技球受入部品(遊技盤10の盤面を流下した遊技球を受け入れる部品)の具体例を構成する。
遊技盤10の貫通孔A1〜A9(図3参照)のうち、最下部のものにはアウト口形成体18Aが装着されている。そして、アウト口形成体18Aによって遊技領域11の最下部にアウト口18が形成されている。また、アウト口18に進入する遊技球は、遊技盤10の裏面部側に到達した後、下方に落下し、遊技機1外に排出される。また、多数の障害釘(図示を省略)は各盤部品との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく配設されている。
中央装置20は、図2に示すように枠部材21と演出表示装置27とを備えている。このうち、枠部材21は貫通孔A1に嵌め込まれており(図3および図6を参照)、演出表示装置27の外縁を囲む盤面装飾用の部材を構成している。この枠部材21には、正面視で略矩形状の開口部が前後に貫通する状態に設けられ、この開口部によって演出表示装置27の表示画面27a(後述する。)を遊技盤10の前方から視認可能とするための表示窓21eを構成している。
ここで、図6および図7に示すように遊技盤10の裏面部には上下に2個の裏部材91、92が装着されている。このうち、上方の裏部材91はステーおよびスペーサとして機能する部材であり、略箱形状に構成され、略矩形状の開口部91kを前方に向けた状態で配置されている。また、図6に示すように、裏部材91は正面視で略矩形板に構成されつつ立設配置される背板部91aと、背板部91aの外周縁から前方に突出する周壁部91bと、開口部91kの周縁から突出するフランジ91cとを備える。そして、背板部91aには正面視で略矩形状とされつつ背板部91aの肉厚方向を貫通する装着部91dが設けられている。この装着部91dには演出表示装置27を構成する液晶パネル27Pが装着されている。
この裏部材91はフランジ91cをビス止めすることで遊技盤10の裏面部に固定されている。また、裏部材91の裏面部には後述するサブ制御基板220を収納した基板ケース220Kが装着されている。なお、裏部材91の裏面部と基板ケース220Kとの間にはスベーサ91yが介在されている。
下方の裏部材92もステーおよびスペーサとして機能する部材であり、遊技盤10の裏面部に略コの字状(遊技盤10の背後から観察して略コの字状)の経路を描く支持壁92aを立設する。また、この支持壁92aは遊技盤10の裏面部と略平行な方向に屈曲する屈曲部92dを突端に備えている。そして、裏部材92もフランジ部92b(図7を参照)をビス止めすることで遊技盤10の裏面部に固定されている。この裏部材92の屈曲部92dには後述する主制御基板200を収納した基板ケース200Kが装着されている。更に、遊技盤10の裏面部にあって、裏部材92に囲まれた部位に通路部品70等が一体化されている。なお、図7においては基板ケース200Kの図示を省略している。
図2に示すように、枠部材21の下縁部には、ステージ部21pがその前面部を遊技盤10の表面部と略面一する状態に設けられ、枠部材21の周縁部のその他の部位のうち左側縁部の下方側を除く部位には、装飾部21aが前方に突出する状態に設けられている。また、図2および図6に示すように、装飾部21aのうち、液晶パネル27Pよりも上方に配置される部位2Uは、枠部材21の前面に装着された装飾基板2Eと、装飾基板2Eを覆うカバー2Xとを備える。また、装飾基板2Eに複数のLED2Fが実装され、カバー2Xは透明な樹脂を用いて構成されている。また、装飾基板2Eの裏面部には配線を接続するためのコネクタ2D(駆動電流供給用コネクタ)が搭載されている。このコネクタ2Dは、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
図2に示す枠部材21は樹脂を用いて成形したもので全体を透明(若しくは半透明)としており、所謂「センター役物」を構成するものである。この枠部材21の左側縁において装飾部21aの下方に位置する部位には、終端部をステージ部21pの左端部に接続した通路(所謂「ワープ通路」)21wが設けられている。この通路21wの進入口2Qが、装飾部21aの左端下方側で左斜め上方に向かって開口するため、遊技領域11を流下する遊技球をこの進入口で受け入れ、ステージ部21p上(中央装置20の内部)に進入させることができる。また、図4に示すようにステージ部21pはその上面部によって遊技球の転動面21qを構成する。この転動面21qは、左右の端部から中央部に向かって下る傾斜面として構成されているが、転動面の中央部では上方に向かって僅かに隆起する隆起部21rとされている。
本遊技機1においては、遊技領域11を流下し、通路21wを通じて転動面21qの左端部に到達した遊技球U(図4を参照)は、転動面21q上を右方向に転動し、更に、左方向に転動する。そして、遊技球の勢いが衰えたところで、この遊技球は中央装置20外(遊技領域11)に排出されるが、図8(a)に示すように隆起部21rから排出される遊技球のうちの幾つかは隆起部21rの後方の入口21sに進入し、第1始動口17a(後述する)の鉛直上方で開口する出口21tから遊技領域11に排出され、第1始動口17aの真上に排出される。なお、入口21sに進入しない遊技球の多くは、隆起部21rの側方から遊技領域11に排出され、第1始動口17aに入球する確率は、出口21tから排出される遊技球が第1始動口17aに入球する確率よりも低くなっている。また、遊技領域11を流下する遊技球の中には中央装置20に進入せずに第1始動口17aに入球するものも存在する。
また、図4および図8(b)に示すように枠部材21においてステージ部21pの下方に位置し、出口21tの両脇に位置する部位には、磁気センサ21Jが装着されている。この磁気センサ21Jは軸心を前後に向けつつ枠部材21に装着されている。そして、磁気センサ21Jの前端部は枠部材21よりも後退した状態とされているが、枠部材21が透明であるため、枠部材21の前方から磁気センサ21Jを透視可能とされている。また、図6(b)に示すように磁気センサ21Jの後端にはコネクタ2G(検知信号出力用コネクタ)が設けられている。このコネクタ2Gは、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
図4に示すように、ステージ部21pはワープ通路21wを通じて到達する遊技球を左右に転動させ、第1始動口17aに入球不可能な第1位置2M若しくは入球可能な第2位置2Nを通じてステージ部21p外に放出する。そして、第2位置2Nよりも第1位置2Mの方が、高さ位置が低くなっているため、ステージ部21pを転動する遊技球は高い確率で、第1位置2Mを通じて遊技領域11に放出される。
ところで、不正行為を試みる者(以下、不正行為者という。)は、前面枠4を構成するガラス板43の前方に磁石を近づけ、磁石の磁力でステージ部21pを転動中の遊技球の挙動をコントロールしようとする場合がある。つまり、ステージ部21pを転動する遊技球が第2位置2Nに到達したところで勢いを失い、入口21sに進入することになるように当該遊技球に磁力を与えようとするが、本遊技機1では磁気センサ21Jを枠部材21に装着するため、不正行為者が磁石をステージ部21pに近づける行為を発見することができる。しかも、枠部材21を透明に構成し、遊技機1の前方から磁気センサ21Jの存在を確認可能とするため、ガラス板43に磁石を近づける行為が行われることがないように不正行為者を牽制することができる。なお、磁気センサ21Jの設置箇所はステージ部21pに限定されず、後述する第1始動口形成器17p、第2始動入賞装置17B、大入賞装置31、一般入賞口形成器45p〜47p等の遊技球受入部品(特に、第2始動入賞装置17B、大入賞装置31等の可変式入賞装置)としたり、これらの遊技球受入部品の配置箇所の近傍とすることもできる。また、設置する不正防止用センサの種類は磁気センサ21Jに限定されず、振動センサ等であってもよい。
演出表示装置27は液晶表示装置を用いて構成され、情報表示装置60における特別図柄の変動表示および停止表示に合わせて図柄変動演出を実行する。本実施例では、情報表示装置60(第1特別図柄表示部62a、第2特別図柄表示部62b)が特別図柄(本図柄)を用いて図柄変動遊技を行い、演出表示装置27が、演出図柄(疑似図柄)を用いて図柄変動演出を行う。なお、演出図柄(疑似図柄)を用いた図柄変動演出は「演出表示」の一具体例を構成する。
演出表示装置27の表示画面27aは、図9(a)に示すように、その全体、若しくは、一部を用いて種々の図柄を遊技者が視認可能となるように表示可能である。つまり、表示画面27aの略全体が表示領域となり、この表示領域に背景を示す図柄(以下、背景図柄という。)や背景色(青、赤等の画面の地色)等を表示した状態とされる。そして、この背景図柄や背景色の前面に重ね合わせた状態で3つ(3桁)の演出図柄を表示する演出図柄表示領域27bが、表示画面27a上に設けられる。この演出図柄表示領域27bでは演出図柄が横方向若しくは縦方向等に複数(本実施例では3つ)並んで表示され、それら「演出図柄」を用いた演出表示と停止表示等がなされる。また、背景図柄としてキャラクタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)を表示したり、実写映像(図示を省略)を表示したりすることがある。そして、これら「演出図柄」や「背景図柄」や「キャラクタ図柄」により「演出表示」が実現される。
図9(a)に示すように、表示画面27aの縁部側には第1保留表示領域27Dと、第2保留表示領域27Eが設けられる。このうち、第1保留表示領域27Dでは、第1始動口17a(後述する。)への入球に基づいて生ずる「第1特別図柄」に関する保留数(以下、「第1保留数」という。)が、「4個」を上限個数として表示され、第2保留表示領域27Eでは、第2始動口17b(後述する。)への入球に基づいて生ずる「第2特別図柄」に関する保留数(以下、「第2保留数」という。)が「4個」を上限個数として表示される。そして、何れの保留表示領域27D、27Eも、始動口17a、17bへの入球に基づき取得されたが、未消化(処理条件が未成立)の入球情報(判定用乱数値)の数が「保留図柄の表示数」によって示され、未消化の入球情報が消化される毎に「保留図柄の表示数」が順次、デクリメントして表示される。なお、以下の説明において、第1始動口17aに遊技球が入球することを「第1始動入賞」と称し、第2始動口17bに遊技球が入球することを「第2始動入賞」と称することがある。
普通図柄作動ゲート(普通図柄作動口)16は、図2に示すように遊技盤10の表面(盤面)のうち中央装置20の左側に設けられている。この普通図柄作動ゲート16は、図10および図11(a)に示すように略門形状に構成される外装体16aと通過検知スイッチ16sとを備える。
通過検知スイッチ16sはコネクタ端子タイプの貫通型近接スイッチであり、図11(b)に示すように平面形状が略矩形の板状体で構成される。この通過検知スイッチ16sは前方側に遊技球が通過可能な検知孔81を備え、検知孔81の周囲に検知コイルが配置されている。そして、高周波を加えた検知コイル中に遊技球(金属体)が通過したときのインピーダンス変化を検知し、トランジスタの出力を「ON(遊技球不通過時のON)」から「OFF(遊技球通過時のOFF)」にさせるものである。また、通過検知スイッチ16sの後端には雄型のコネクタ(2端子タイプ、検知信号出力用コネクタ)82が設けられている。そして、このコネクタ82に雌型のコネクタ(コネクタ82の端子を挿入可能な挿入孔を備える雌型のコネクタ)85が接続(嵌合)される。これにより、コネクタ85と一体化されている配線(ハーネス)85aが、コネクタ82に電気的に接続される。なお、普通図柄作動ゲート16は、その端面に凹部を形成し、この凹部を配線側の雄型のコネクタを接続可能なコネクタとする。但し、後述する大入賞口ソレノイド31cにように、その端面に突部を設け、この突部に凹部を設け、この凹部を「配線側の雌型のコネクタ」を接続可能なコネクタ(コネクタ31w等)としてもよい。
普通図柄作動ゲート16は、図10(a)および(b)に示すように、通過検知スイッチ16sの肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、通過検知スイッチ16sの前方側が遊技盤10の盤面の前方に突出し、通過検知スイッチ16sの後方側が貫通孔A4(図3を参照)に挿入された状態で遊技盤10に一体化されている。そして、外装体16aの左右両端に位置する取付代16b、16bをビス止めすることで遊技盤10に固定されている。この普通図柄作動ゲート16においても、通過検知スイッチ16sの後端のコネクタ82は、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。この普通図柄作動ゲート16では上方から検知孔81に進入する遊技球を検知孔81の下方に通過させる。なお、通過検知スイッチ16sと、後述する第1始動口入球検知スイッチ17s、第2始動口入球検知スイッチ17t、大入賞口入球検知スイッチ31sおよび一般入球検知スイッチ45s、47sは「遊技球検知センサ」の具体例を構成する。
図4に示すように、第1複合部品17Aは第1始動口形成器17pおよび第2始動入賞装置17Bが一体化された盤部品であり、第2複合部品31Aは大入賞装置31および一般入賞口形成器47pが一体化された盤部品であり、第3複合部品45Aは2個の一般入賞口形成器45p、46pが設けられた盤部品である。また、第1始動口形成器17p、一般入賞口形成器45p〜47pは上方に向かって開口しており、この開口によって遊技領域11を流下する遊技球を受け入れ可能である。そして、第1始動口形成器17aが備える開口によって第1始動口17aが構成され、一般入賞口形成器45pが備える開口によって第1一般入賞口45aが構成される。また、一般入賞口形成器46pが備える開口によって第2一般入賞口46aが構成され、一般入賞口形成器47pによって第3一般入賞口47aが構成される。さらに、後述する第2始動入賞装置17Bにおける遊技球の受入口によって第2始動口17bが構成され、大入賞装置31における遊技球の受入口によって大入賞口31aが構成される。そして、第1始動口17a、一般入賞口45a、46a、47aが非可変式の受入口の具体例を構成し、第2始動口17bおよび大入賞口31aが可変式の受入口の具体例を構成する。
図5に示す通路部品70は第1始動口17aに入球した遊技球と、何れかの一般入賞口(第1一般入賞口45、第2一般入賞口46、第3一般入賞口47)に入球した遊技球とを通過させる盤部品である。この通路部品70は前面部で開口する略容器形状に構成され、背板部71aに多数のリブ71bを突出させ、遊技球を通過させる樋状通路C、B1〜B3を形成している。
図12および図13に示すように、第1始動口形成器17pの前方側は遊技盤10の盤面前方に突出し、第1始動口形成器17pの中間部は貫通孔A2に挿入され、第1始動口形成器17pの後端側は遊技盤10の裏面後方に突出している。また、第1始動口形成器17pは上方に開口する略樋形状に構成され、第1始動口形成器17pの後端側は遊技球の通過方向を遊技盤10の裏面に沿った変化させる部分171pとされ、この部分171pを通過する遊技球が、通路部品70の樋状通路(以下、「第1始動口通路」という。)Cに進入する(図5を参照)。
第1始動口17aは非可変式の始動入賞口であり、大きさが不変の開口(遊技球受入口)を上方に向けたものとなっている。また、第1始動口17aの開口(遊技球受入口)の大きさは、1球の遊技球の通過を許容する大きさとされ、その大きさが拡大されたり縮小されたりすることはない。また、第1始動口通路Cには、第1始動口17aに遊技球が入球したことを検知する第1始動口入球検知スイッチ17s(図21参照)が配置されている。
ここで、第1始動口入球検知スイッチ17sも、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sと同様な検知スイッチである。この第1始動口入球検知スイッチ17sは、図12に示すように、その肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、第1始動口入球検知スイッチ17sの前端が遊技盤10の裏面に当接し、この第1始動口入球検知スイッチ17sの後方側が、通路部品70の背板部71aの貫通孔を通じて通路部品70の後方に突出している。この第1始動口入球検知スイッチ17sの後端のコネクタ17v(検知信号出力用コネクタ)も、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。この第1始動口入球検知スイッチ17sでは上方から検知孔81に進入する遊技球を検知孔81の下方に通過させる。
図4、図11(b)および図12に示すように、第2始動入賞装置17Bは可変式(開閉式)の始動入賞装置であり、ステージ部21p(転動面)の中央部の略鉛直下方に位置され、入口側部分に普通電動役物17dを備えている。この普通電動役物17dは、いわゆるチューリップ式で左右に一対の可動翼片17e、17fが開閉するべく形成されている。つまり、第2始動入賞装置17Bは、この一対の可動翼片17e、17fを作動させるための普通電動役物ソレノイド17c(図21参照)を備えている。この普通電動役物ソレノイド17cの後端面からはコネクタ17wが突出している。このコネクタ17w(励磁電流供給用コネクタ)は遊技盤10の裏面よりも後方において、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
図12に示すように、第2始動入賞装置17Bは遊技盤10の盤面から遊技球を受入可能な外郭部17gを備え、この外郭部17gの前方側は遊技盤10の盤面前方に突出し、中間部は貫通孔A2に挿入され、後端側は遊技盤10の裏面後方に突出している。また、外郭部17gの前方側は器形状とされ、前述の可動翼片17e、17fが支持されている。また、前述の普通電動役物ソレノイド17cは外郭部17gの後端側の上部に支持されている。また、外郭部17gの内壁底部は後方に向かう下り傾斜を備え、その後端に上下に貫通する貫通孔17hが設けられている。そして、外郭部17gにおいて、貫通孔17hの直下に位置する部位に第2始動口入球検知スイッチ17tを後方から装着可能な装着部が設けられている。
この第2始動口入球検知スイッチ17tも、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sと同様な検知スイッチである。この第2始動口入球検知スイッチ17tも、その肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、第2始動口入球検知スイッチ17tの前端が遊技盤10の裏面と略同一位置になるように配置され、第2始動口入球検知スイッチ17tの後方側が外郭部17gの背面の貫通孔を通じて外郭部17gの後方に突出している。この第2始動口入球検知スイッチ17tの後端のコネクタ17x(検知信号出力用コネクタ)も、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。そして、外郭部17gに入球し、その内壁底部を後方に転動する遊技球は貫通孔17hを通過し、第2始動口入球検知スイッチ17tの検知孔81に進入する。更に、検知孔81の下方に通過する遊技球は、大入賞装置31の貫通孔31h(後述する)を通過して遊技盤10の下方に落下する。
第2始動入賞装置17Bでは一対の可動翼片17e、17f間の空間によって遊技球の受入口、つまり第2始動口17bを構成する。そして、普通電動役物ソレノイド17cに通電を行わないと、一対の可動翼片17e、17fが立設状態(図2の実線を参照)とされる。これにより、一対の可動翼片17e、17f間に1球の遊技球の通過を許容する大きさの遊技球受入口が設けられ、第2始動入賞装置17Bへの遊技球の入球可能性が低い閉鎖状態(第1の態様)となる。一方、普通電動役物ソレノイド17cに通電を行うと、一対の可動翼片17e、17fが、下端部側を支点として互いの上端部間の間隔を拡大する(第2始動口17bの開口幅を拡大する)ように傾動し(図4の破線を参照)、遊技球の入球可能性が高くなる開放状態(第2の態様)となる。ここで、本遊技機1では、第2始動入賞装置17Bが第2の態様となる頻度が通常よりも高くなる高頻度状態を発生させる高頻度状態発生手段を備えており、第2始動入賞装置17Bの開放時間を延長すること(遊技状態を開放延長状態とすること)で高頻度状態を実現している。そして、遊技状態が開放延長状態である場合には、第2始動入賞装置17Bが開放状態(第2の態様)となる時間が長くなる(例えば、「5秒」)。一方、非開放延長状態(通常開放状態)である場合には、第2始動入賞装置17Bが開放状態(第2の態様)となる時間が短くなる(例えば、「0.2秒」)。
なお、第2始動入賞装置17Bが閉鎖状態(第1の態様)になると、一対の可動翼片17e、17fの上端部間には、1球の遊技球の通過を許容する空間部が形成されるが、この空間部の鉛直上方に第1始動入賞装置17aが配置され、空間部に向かって遊技球が進入することを妨げる。このため、本実施例では、第2始動入賞装置17Bが閉鎖状態(第1の態様)にあるとき、第2始動入賞装置17Bに遊技球が入球することが不可能され、第2始動入賞装置17Bが開放状態(第2の態様)になることで、第2始動入賞装置17Bに遊技球が入球することが可能とされる。但し、第2始動入賞装置17Bおよび第1始動入賞装置17aを離間した状態に配置し、閉鎖状態(第1の態様)にある第2始動入賞装置17Bに遊技球が入球することが可能とされてもよい。また、普通電動役物ソレノイド17cは駆動手段の具体例を構成し、一対の可動翼片17e、17fが状態変化部材の具体例を構成する。なお、第2始動入賞装置17Bの態様はこれに限定されず、第2始動口17a(受入口)と、一端側を軸されて揺動可能とされた1個の開閉部材(状態変化部材)とを備え、開閉部材が揺動することで第2始動口17aを閉状態(第1の状態)若しくは開状態(第2の状態)に変化させるもの等を例示することもできる。
前述のように、第2複合部品31Aは大入賞装置31および一般入賞口形成器47pが一体化された盤部品である。この第2複合部品31Aは、図4に示すように遊技盤10の表面(盤面)に装着されるベース板30Bを備える。また、図12に示すように、ベース板30Bにおいて第2始動入賞装置17Bの下方(鉛直下方)に、ベース板30Bを肉厚方向に貫通する開口部30Cが形成され、この開口部30Cによって大入賞口31aが構成される。なお、大入賞口31aは正面形状で略矩形とされている。
図12および図14に示すように、ベース板30Bにおいて、開口部30Cの周縁に位置する部位には通路形成ボックス35の前端面が一体化されている。この通路形成ボックス35は前方に開口部35Kを配設した略箱形状を備え、この開口部35Kは大入賞口31aと前後に位置合わせされた状態とされるため、大入賞口31aに入賞した遊技球は、この開口部35Kを通じて通路形成ボックス35の内部に受け入れられる。また、通路形成ボックス35の内壁部において前方側下部に位置する部位には開閉板31bが傾動可能な状態に支持されている。また、通路形成ボックス35の内部において、35K(大入賞口31a)の後方に位置する部位には大入賞口入賞通路35Eが設けられている。
図15に示すように大入賞口入賞通路35Eは大入賞口31aの左端部後方から右端部後方に向かって下り傾斜となる第1経路部d1と、第1経路部d1の右端部と連続しつつ反時計回転方向に回転しつつ下る第2経路部d2とを備える。そして、第2経路部d2の端末部(つまり、大入賞口入賞通路35Eの下流端)は、通路形成ボックス35の底部の開放孔35Lを通じて下方に開放されている。そして、通路形成ボックス35において開放孔35Lの下方には大入賞口入球検知スイッチ31sが装着されている。
この大入賞口入球検知スイッチ31sも、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sと同様な検知スイッチである。この大入賞口入球検知スイッチ31sも、その肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、その前端がベース板30Bの裏面に当接するように配置され、その後方側が通路形成ボックス35も後壁の貫通孔を通じて、通路形成ボックス35の後方に突出している。この大入賞口入球検知スイッチ31sの後端のコネクタ31v(検知信号出力用コネクタ)も、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。そして、大入賞口31aに入球し、第2経路部d2の端末部に到達し、更に開放孔35Lを通過した遊技球が、大入賞口入球検知スイッチ31sの検知孔81に進入する。そして、大入賞口入球検知スイッチ31sで検知された遊技球は、大入賞装置31および遊技盤10の下方に落下する。なお、通路形成ボックス35において、開放孔35Lの左側方に位置する部位には、前述の貫通孔31h(通路形成ボックス35を上下に貫通する貫通孔31h)が設けられている。
図15に示すように通路形成ボックス35内においても、大入賞口31a(開口部35K)の後方左側に位置し、貫通孔31hの左側方に位置する部位には、大入賞口ソレノイド31cが配置されている。この大入賞口ソレノイド31cの後端面からはコネクタ31wが後方に向って突出している。このコネクタ31w(励磁電流供給用コネクタ)も遊技盤10の裏面よりも後方において、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
この大入賞装置31は、開閉板31bが起立姿勢となると、この開閉板31bが大入賞口31aを閉鎖するため、大入賞口31aへの遊技球の入球が不可能な状態(入球不能状態)となる。このように開閉板31bが起立姿勢にあるときに、大入賞口ソレノイド31cを駆動(通電)すると、開閉板31bの姿勢が前傾姿勢(開放状態)に変更される。その際、大入賞口ソレノイド31cを駆動する時間(駆動時間)に応じて、大入賞口31aを開放状態に維持する時間(開放時間)が規定される。そして、大入賞口ソレノイド31cの駆動を停止(通電を停止)して、起立姿勢(閉鎖状態)に戻される。また、大入賞口ソレノイド31cも駆動手段の具体例を構成し、開閉板(開閉部材)31bが状態変化部材の具体例を構成する。
図14に示すように、ベース板30Bの表面部において大入賞口31aの右斜め上方の位置からは一般入賞口形成器47pが突出している。また、図16(a)に示すようにベース板30Bの裏面部において、一般入賞口形成器47pの突出位置の裏側に位置する部位からは略樋形状の延出部47qが後方に突出している。そして、一般入賞口形成器47pおよび延出部47qは、ベース板30Bの貫通孔30Yを介して連絡され、上方に開口する略樋形状を構成している。そして、一般入賞口形成器47pおよび延出部47qは、前後に略連続しつつ内底部を後方に向かって下る傾斜部としている。
図16(a)に示すように延出部47qの突端部は遊技盤10の裏面部まで到達し、通路部品70の樋状通路B3の上端側に連絡されている。また、図5に示すように樋状通路B3の下端側には一般入球検知スイッチ47s(図21を参照)が装着されているため、第3一般入賞口47aに入球する遊技球は延出部47qを通過し、樋状通路B3に進入し、一般入球検知スイッチ47sによって検知される。
図17に示すように第3複合部品45Aはベース板45Bと、ベース板45Bの表面部から突出する2個の一般入賞口形成器45p、46pを備える。また、2個の一般入賞口形成器45p、46pは左右および上下に所定の間隔をおいて配置されている。更に、図16(b)に示すようにベース板30Bの裏面部において、各一般入賞口形成器45p、46pの突出位置の裏側に位置する部位からは略樋形状の延出部45q、46qが後方に突出している。そして、一般入賞口形成器45pおよび延出部45qは、ベース板45Bの貫通孔45Yを介して連絡され、上方に開口する略樋形状を構成している。そして、一般入賞口形成器45pおよび延出部45qは、前後に略連続しつつ内底部を後方に向かって下る傾斜部としている。また、一般入賞口形成器46pおよび延出部46qは、ベース板45Bの貫通孔46Yを介して連絡され、上方に開口する略樋形状を構成している。そして、一般入賞口形成器46pおよび延出部46qは、前後に略連続しつつ内底部を後方に向かって下る傾斜部としている。
図18に示すように延出部45qの突端部は遊技盤10の裏面部まで到達し、通路部品70の樋状通路B1の上端側に連絡されている。また、延出部46qの突端部も遊技盤10の裏面部まで到達し、通路部品70の樋状通路B2の上端側に連絡されている。また、樋状通路B1の下端部が樋状通路B2の中間部に合流し、樋状通路B2の下端部(樋状通路B1が合流した以降の部分)に一般入球検知スイッチ45sが装着されている。このため、第1一般入賞口45aに入球した後に樋状通路B1に進入する遊技球と、第2一般入賞口46aに入球した後に樋状通路B2に進入する遊技球は共通の検知スイッチ(一般入球検知スイッチ45s)で検知される。そして、何れの一般入賞口45a、46aから入球した遊技球も樋状通路B2の下端から遊技機1外に排出される。なお、樋状通路B1および樋状通路B2を独立した球通路とし、各通路(樋状通路B1、B2)に一般入球検知スイッチを装着してもよい。
一般入球検知スイッチ45s、47sも、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sと同様な検知スイッチである。これらの一般入球検知スイッチ45s、47sも、その肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、その前端が遊技盤10の裏面部に当接するように配置され、その後方側が通路形成ボックス35の後壁の貫通孔を通じて、通路形成ボックス35の後方に突出している。これらの一般入球検知スイッチ45s、47sの後端のコネクタ(検知信号出力用コネクタ)45w、47wも、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。そして、対応する一般入賞口45a,46a、47aに入球した遊技球が、対応する一般入球検知スイッチ45s、47sの検知孔81に進入し、当該一般入球検知スイッチ45s、47sで検知される。
ここで、本実施例では、第2始動入賞装置17Bおよび大入賞装置31がそれ自体単独で遊技球受入ユニット(入球処理部品)を構成し、第1始動口形成器17pおよび一般入賞口形成器45p〜47pがそれぞれ通路部品70と協働して遊技球受入ユニット(入球処理部品)を構成する態様を例示している。但し、各形成器(第1始動口形成器17p、一般入賞口形成器45p〜47p)と、各形成器毎に設けられた通路部品とを備える遊技球受入ユニット(入球処理装置)を設けることもできる。また、本実施例では一般入賞口45aに入球した遊技球と、一般入賞口46aに入球した遊技球を共通の一般入球検知スイッチ45sで検知する態様を例示したが、一般入賞口45aに入球した遊技球を検知する一般入球検知スイッチと、一般入賞口46aに入球した遊技球を検知する一般入球検知スイッチとを別々に配置してもよい。
図4に示すように、情報表示装置60は、遊技盤10の表面部であって、遊技領域11の外側(遊技盤10の表面外縁)に該当する外縁部10Bのうち左下部位(左下外縁部)に配置されている。この外縁部10Bの左下部位は視認窓41aの左下方側を介して前方から視認可能な部位であるため、情報表示装置60は前面枠4の前方から視認可能とされている(図1を参照)。この情報表示装置60は、図8に示すように基板60Aを備え、この基板60Aに対して、第1特別図柄表示部62aと、第2特別図柄表示部62bと、普通図柄表示部63と、第1特別図柄保留表示部64aと、第2特別図柄保留表示部64bと、普通図柄保留表示部65等が設けられている。
具体的には、図9(b)および図19に示すように、5個のLED(P1〜P5、P6〜P10)を上下2列に並べることで、第1特別図柄表示部62aが構成されている。また、第1特別図柄表示部62aの下方において、5個のLED(Q1〜Q5、Q6〜Q10)を上下2列に並べることで、第2特別図柄表示部62aが構成されている。また、第1特別図柄表示部62aの上方左側に並ぶ2個のLED(S)によって第1特別図柄保留表示部64aが構成され、第1特別図柄保留表示部64aの右側で並ぶ2個のLED(S)によって第2特別図柄保留表示部64bが構成される。更に、第2特別図柄表示部62aの右側に左右に並ぶ2個のLED(R1、R2)によって普通図柄表示部63が構成され、普通図柄表示部63の右側で上下に並ぶ2個のLED(S)によって普通図柄保留表示部65が構成されている。なお、本実施例と異なり、情報表示装置60を遊技領域11内に配置することもできる。
図9(b)に示すように、第1特別図柄表示部62aは10個のLED(P1〜P10)を点滅させることで「第1特別図柄」の変動表示を実現する。具体的には、これらのLEDのうち点灯させるものを「P1」、「P2」、「P3」…「P10」の順に1つずつ点灯させ、先に点灯したLEDを後のLEDが点灯する際に消灯させることで、LED(P1〜P10)による循環表示が行われる。そして、この循環表示を所定時間繰り返すことで「第1特別図柄」の変動表示が実現される。また、第2特別図柄表示部62bも10個のLED(Q1〜Q10)を第1特別図柄表示部62aのLED(Q1〜Q10)と同様に点滅させることで「第2特別図柄」の変動表示を実現する。この「第2特別図柄」の変動表示の実行態様は「第1特別図柄」と同様である。
第1特別図柄表示部62aでは「第1始動入賞」に基づいて第1特別図柄の変動表示(10個のLEDを用いた循環表示)を行い、変動表示の実行時間が経過すると当否判定の結果を表示する。また、第2特別図柄表示部62bでは「第2始動入賞」に基づいて第2特別図柄の変動表示(10個のLEDを用いた循環表示)を行い、変動表示の実行時間が経過すると当否判定の結果が一定時間(例えば0.6秒)表示される。そして、本実施例では、当否判定の結果が「外れ」である場合には、図9(a)に示すように、変動表示の終了によって10個のLED(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうち何れか1個を点灯(停止表示)することによって、外れ表示が行われる。一方、当否判定の結果が「大当り」である場合には、図9(b)に示すように、変動表示の終了によって10個のLED(P1〜P10若しくはQ1〜Q10)のうち2個若しくは3個を点灯(停止表示)することによって、当り表示が行われる。
前述のように、普通図柄表示部63は2個のLED(R1、R2)を備えた構成とされ、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに基づいて図柄変動開始条件が成立すると普通図柄の変動表示を開始する。この普通図柄の変動表示は、上述した特別図柄とLEDの数は異なるものの、特別図柄の変動表示と同様に、普通図柄表示部63を構成する2個のLED(R1、R2)を交互に点灯(点滅)させることで実現される。そして、普通図柄の変動表示の実行時間が経過すると2個のLED(R1、R2)の交互の点灯(普通図柄の変動表示)が終了し、普通図柄の変動表示の結果(普通図柄の当否判定の結果)が一定時間(例えば、0.5秒)表示される。このとき、2個のLED(R1、R2)のうち一方(R1)が点灯すると普通図柄の変動表示の結果が当りであり、他方(R2)が点灯すると普通図柄の変動表示の結果が外れである。
第1特別図柄保留表示部64a、第2特別図柄保留表示部64bおよび普通図柄保留表示部65は何れも2個のLEDを備え、対応する図柄(第1特別図柄、第2特別図柄、普通図柄)に関する保留数をLEDの点灯数、駆動態様によって表示する。例えば、消灯状態のLEDは「ゼロ」を表示し、点灯状態のLEDは「1」を表示し、点滅状態のLEDは「2」を表示することとすれば、2個のLEDを用いて「ゼロ」〜「4」の整数を表示できる。
図4で破線を用いて示すように情報表示装置60を構成する基板60Aの裏面部にはコネクタ60k(駆動電流供給用コネクタ)が設けられている(図4および図7を参照)。このコネクタ60kも、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
図4に示すように左側のサイド飾り48Lは、遊技盤10において中央装置20の左斜め下方に設けられ、右側のサイド飾り48Rは、遊技盤10において中央装置20の右斜め下方に設けられている。ここで、サイド飾り48Lを遊技盤10に設けるために貫通孔A5が用いられ、サイド飾り48Rを遊技盤10に設けるために貫通孔A7が用いられる。
サイド飾り48L、48Rは、図20に示すように、後方に配置されるベース部材48aと、前方に配置されるレンズ部材48bと、ベース部材48aに装着される基板48cとを備える。また、ベース部材48aは樹脂を用いて略容器形状に成形した透明な成形体で構成され、レンズ部材48bはベース部材48aの前面部の開口部を封止するものである。更に、基板48cの表面部には複数のLED48dが実装され、基板48cの裏面部にはコネクタ48v(駆動電流供給用コネクタ)が装着されている。そして、基板48cは、LED48dを前方に向けた状態でベース部材48aの内底部に装着されている。
サイド飾り48L、48Rは、前面側を除いて貫通孔A5、A7に挿入された状態で、遊技盤10の表面部にビス止めされている。そして、サイド飾り48L、48Rにおいても、コネクタ48vが遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている(図3を参照)。
(2)制御回路の構成
次に、図21を用いて本実施例の遊技機1の制御回路の構成について説明する。本遊技機1の制御回路は、主制御部200Aと、複数の副制御部(220A、222A、240A、260A)とを含んで構成されている。つまり、主制御基板200を用いて構成されるとともに遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否についての制御を司る主制御部200Aを備える。また、副制御部としては、サブ制御基板220を用いて構成され、遊技上の演出の制御を司るサブ制御部220Aや、演出表示制御基板222を用いて構成され、演出表示装置27の制御を司る演出表示制御部222A等を備える。
これらの制御部(200A、220A、222A、240A、260A)を構成する制御基板(200、220、222、240、260)は、各種論理演算および算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM、周辺機器とのデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェース(PIO)、CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器、CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマなど、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。尚、図21中の矢印の向きは、データあるいは信号を入出力する方向を表している。
主制御部200Aは、通過検知スイッチ16s、第1始動口入球検知スイッチ17s、第2始動口入球検知スイッチ17t、一般入球検知スイッチ45s、47s、大入賞口入球検知スイッチ31s等から遊技球の検知信号を受け取って、遊技の基本的な進行や賞球に関わる当否を決定した後、サブ制御部220Aや、払出制御部240A、発射制御部260A等に向かって後述する各種の信号(コマンド)を出力する。また、主制御部200Aは、普通電動役物ソレノイド17c、大入賞口ソレノイド31c、情報表示装置60に信号を出力することにより、これらの駆動を制御している。また、主制御部200A(主制御基板200)を構成するCPU201により決定された所定の信号(コマンド)は、サブ制御基板220や払出制御基板240に対してそれぞれ送信される。更に、磁気センサ21Jは主制御部200Aに接続されている。なお、本実施例では第1始動口入球検知スイッチ17sおよび第2始動口入球検知スイッチ17tが直接、主制御部200A(主制御基板200)に接続され、通過検知スイッチ16s、一般入球検知スイッチ45s、47s、大入賞口入球検知スイッチ31s、普通電動役物ソレノイド17c、大入賞口ソレノイド31c、情報表示装置60が中継基板95(図25を参照)を介して主制御部200A(主制御基板200)に接続されている。但し、図21においては中継基板95の図示を省略する。
サブ制御部220Aは主制御部200Aからの各種信号(コマンド)を受け取ると、信号(コマンド)の内容を解析して、その結果に応じた遊技の演出を行う。つまり、サブ制御部220Aは主制御部200Aからの制御信号に基づいて遊技の演出の制御を司るものである。このサブ制御部220Aは、主制御基板200からの制御信号を受けて演出表示制御基板222、アンプ基板224、装飾駆動基板226および演出ボタン基板228などの各基板を制御する。また、ROM220cには、各基板の制御に必要なデータ(特に遊技の装飾に関する情報)が記憶されている。また、CPU220aは、主制御部200Aから送出された表示制御コマンド(表示制御信号)を受信し、ROM220cに記憶されたプログラムに基づいて受信した表示制御コマンドを解析する。そして、CPU220aは、主制御部200Aから送信された表示制御コマンドに基づき新たに生成したコマンドや、主制御部200Aから送信されたままの表示制御コマンドを図柄制御コマンドとして演出表示制御部222Aに対して送信する。
アンプ基板224には、所定の効果音を出力するスピーカSP1〜SP4が電気的に接続されている(図1を参照)。また、装飾駆動基板226には、前面枠4や遊技盤10等に設けられる装飾用の各種LED(枠部材21のLED2F、サイド飾り48L、48RのLED48d等)を搭載した各種LED基板が接続されている。また、払出制御部240Aには主制御部200Aが双方向通信可能な状態に接続され、所謂、貸球や賞球の払い出しに関する各種の制御を司っている。
なお、主制御部200Aとサブ制御部220Aとは、9ビット幅のパラレル信号ケーブルで接続されている。このうちの1ビット分はストローブ信号の出力用に割り当てられており、残りの8ビット分がコマンド出力用に割り当てられている。そして、主制御部200Aからサブ制御部220Aにコマンドを出力する際には、先ず初めに、コマンド出力用に割り当てられた8ビット幅の信号ケーブルに8ビット分のコマンドデータが出力され、続いて1ビットのストローブ信号が出力される。また、サブ制御部220Aは、ストローブ信号の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、主制御部200Aから送信されたコマンドを確実に読み取ることができる。
(3)遊技機1による遊技の流れ
次に、本実施例の遊技機1で行われる遊技の概要について、図22〜図24を用いて簡単に説明する。
a.普通図柄の変動表示
普通図柄の変動表示は、図22に示すように、普通図柄作動ゲート16を遊技球が通過することに基づいて普通図柄表示部63において開始される(S1、S2)。この普通図柄の変動表示は、普通図柄表示部63に当り図柄若しくは外れ図柄を停止表示することで終了する。そして、普通図柄表示部63に当り図柄が停止表示されると(S3)、第2始動入賞装置17bが一定時間開放状態(第2状態)となり(S4)、普通図柄表示部63に外れ図柄が停止表示されると(S5)、第2始動入賞装置17bは閉鎖状態(第1状態)を維持する(S6)。
ここで、普通図柄表示部63に当り図柄が停止表示される場合において、開放延長機能が作動しない通常開放状態であるときには、第2始動入賞装置17bの開放時間が短く(例えば、0.2秒)されるため、第2始動入賞装置17bに遊技球が入球する可能性が低くなる。一方、普通図柄表示部63に当り図柄が停止表示される場合において、開放延長機能が作動する開放延長状態であるときには、第2始動入賞装置17bの開放時間が長く(例えば、5秒)される。
b.特別図柄の変動表示および図柄変動演出
本遊技機1では、図23に示すように、第1始動入賞に基づいて、第1特別図柄表示部62aにおいて「第1特別図柄に係る変動表示」が実行され、第2始動入賞に基づいて、第2特別図柄表示部62bにおいて「第2特別図柄に係る変動表示」が実行される(S11、S12)。ここで、停止図柄および特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動時間は、対応する「特別図柄の変動表示」を開始する際に決定される。また、「第1特別図柄に係る変動表示」若しくは「第2特別図柄に係る変動表示」の実行に伴って演出表示装置27において図柄変動演出が実行される。
「第1特別図柄に係る変動表示」および「第2特別図柄の変動表示」は、図9(b)に示すように、対応する特別図柄表示部(62a若しくは62b)を構成するLED(a1〜a10、b1〜b10)の「循環表示」と、停止表示によって構成される。そして、第1特別図柄に係る変動表示における停止表示によって「第1始動入賞」に基づいて実行される当否判定(以下、「第1当否判定」という。)の結果が表示され、第2特別図柄に係る変動表示における停止表示によって「第2始動入賞」に基づいて実行される当否判定(以下、「第2当否判定」という。)の結果が表示される。
遊技機1の確率状態が通常確率状態(低確率状態)である場合には、第1当否判定および第2当否判定の何れにおいても大当りを示す判定結果が導出される確率は約「1/315」とされ、遊技機1の確率状態が高確率状態である場合には、第1当否判定および第2当否判定の何れにおいても、大当りを示す判定結果が導出される確率は約「1/31.5」とされる。そして、何れかの特別図柄表示部62a、62bに大当りを示す判定結果が停止表示されると「大当り」が発生し、大当り遊技実行手段が駆動して大当り遊技が実行される。
本実施例では、当否判定の結果が大当りの場合、特別図柄表示部62a(62a若しくは62b)に停止表示される大当り図柄が乱数抽選を用いて決定される。具体的には、第2当否判定の結果が大当りの場合、乱数抽選(振分抽選)によって、大当り図柄が「16R確変大当りの発生を示す大当り図柄(以下、確変図柄Aという。)」若しくは「16R通常大当りの発生を示す大当り図柄(以下、通常図柄Aという。)」に決定される。また、第1当否判定の結果が大当りの場合、乱数抽選によって、大当り図柄が「通常図柄A」、「4R確変大当りの発生を示す大当り図柄(以下、確変図柄Bという。)」および「4R通常大当りの発生を示す大当り図柄(以下、通常図柄Bという。)」のうち何れかに決定される。なお、図24(b)に示すように、特別図柄表示部(62a若しくは62b)を構成するLED(a1〜a10、b1〜b10)のうち、循環方向に隣り合う2個LEDを点灯させることによって「通常図柄A」が構成され、循環方向に隣り合わない2個LEDを点灯させることによって「通常図柄B」が構成される。更に、循環方向に隣り合う3個LEDを点灯させることによって「確変図柄A」が構成され、循環方向に隣り合わない3個LEDを点灯させることによって「確変図柄B」が構成される。
大当り遊技を開始すると、主制御部200Aが大入賞口ソレノイド31cの駆動及び駆動停止を行うことで「大入賞口31aを開閉する開閉動作」が実行される。そして、大当り遊技中の各ラウンド遊技においては、大入賞装置31に対して、大入賞口31aを1回だけ開放状態(入球可能状態)に変化させる開閉動作が施される。なお、大入賞口31aに規定入賞数(10個)の遊技球が入球するか、或いは、大入賞口31aの開放時間が開放限度時間(30秒)に到達すると、ラウンド終了条件が成立して、実行中のラウンド遊技(大当りラウンド)を終了する。そして、大入賞装置31の開閉動作が、所定のインターバルを挟みつつ複数回繰り返されると大当り遊技を終了する。
「16R確変大当り」若しくは「16R通常大当り」を生ずると「ラウンド遊技」の実行回数が「16回」の大当り遊技Aが実行され、「4R確変大当り」若しくは「4R通常大当り」を生ずると「ラウンド遊技」の実行回数が「4回」の大当り遊技Bが実行される。また、「16R確変大当り」若しくは「4R確変大当り」を生ずると、対応する大当り遊技の終了後には確率変動手段(後述する。)が作動し、当否判定の結果が大当りとなる確率(大当り確率)が高確率とされる状態(高確率状態)となる。また、「16R確変大当り」若しくは「4R確変大当り」を生ずると大当り遊技の終了後には開放延長手段(後述する。)が作動し、第2始動入賞装置17Bの開放時間が延長される状態(開放延長状態)となる。この高確率状態および開放延長状態は、大当り遊技の終了後に大当りを生ずることなく実行される特別図柄変動遊技の累積回数が「10,000回」になるまで(実質的に、次回の大当りを生ずるまで)継続される。
「16R通常大当り」若しくは「4R通常大当り」を生ずると、対応する大当り遊技の終了後には、確率変動手段が作動を開始しないため、遊技機1の確率状態が通常確率状態(低確率状態)とされる。また、当該大当り遊技の終了後に開放延長手段(後述する。)が作動し、第2始動入賞装置17Bの開放時間が延長される状態(開放延長状態)となる。この開放延長状態は、大当り遊技の終了後に大当りを生ずることなく実行される特別図柄変動遊技の累積回数が「100回」になるまで継続される。
(4)遊技盤10の裏側の構成
前述のように、遊技盤10の裏面部には裏部材91、92が装着されている。そして、裏部材91の内側に液晶パネル27Pが配置され、裏部材91の背面に、サブ制御基板220を収納した基板ケース220Kが配置されている。また、遊技盤10の裏面部にあって、裏部材92に囲まれた部位には通路部品70が装着され、裏部材92の背面には主制御基板200を収納した基板ケース200Kが装着されている。
ここで、図25は本発明の特徴を説明するための遊技盤10の概略的な横断面図である。図25に示すように、通路部品70の後面部には中継基板95が装着されている。本遊技機1では、「通過検知スイッチ16sのコネクタ82」と、「磁気センサ21Jのコネクタ2G」と、「第1始動口入球検知スイッチ17sのコネクタ17v」、「第2始動口入球検知スイッチ17tのコネクタ17x」と、「普通電動役物ソレノイド17cのコネクタ17w」と、「大入賞口入球検知スイッチ31sのコネクタ31v」と、「大入賞口ソレノイド31cのコネクタ31w」と、「一般入球検知スイッチ45s、47sのコネクタ45w、47w」と、「情報表示装置60のコネクタ60k」が、それぞれハーネスVを用いて主制御基板200に電気的に接続されている。
但し、本実施例では、これらのコネクタのうち、「第1始動口入球検知スイッチ17sのコネクタ17v」および「第2始動口入球検知スイッチ17tのコネクタ17w」が中継基板95を介することなく主制御基板200に電気的に接続され、その他のコネクタ(82、2G、17w、31v、31w、45w、47w、60k)は中継基板95を介して主制御基板200に電気的に接続されている。また、中継基板95には主制御基板200との電気接続を行うためのコネクタ98aと、電子部品(普通電動役物ソレノイド17c、大入賞口ソレノイド31c、一般入球検知スイッチ45s、47s等)との電気接続を行うためのコネクタ98bが装着されているが、これらのコネクタ98a、98bも、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。但し、主制御基板200に電気的に接続される電子部品の全てが中継基板95を介することなく主制御基板200に電気的に接続されてもよいし、当該電子部品の全てが中継基板95を介して主制御基板200に電気的に接続されてもよい。
また、「サイド飾り48L、48Rのコネクタ48v、48v」と、「装飾部21a(装飾基板2E)のコネクタ2D」は、それぞれ図示しないハーネスを用いてサブ制御基板220に電気的に接続されている。但し、両者は装飾駆動基板226を介してサブ制御基板220に接続されているが(図21を参照)、各サイド飾り48L、48Rが装飾駆動基板226を備えてもよい。
(5)実施例の効果
本遊技機1では、図25および図26(a)に示すように、遊技盤10に設けられる盤部品のうち電子部品が装着されるすべての盤部品(中央装置20、情報表示装置60、通路部品70、普通図柄作動ゲート16、第1複合部品17A、第2複合部品31A、第3複合部品45A、サイド飾り48L、48R)について、電子部品に基板(中継基板95、主制御基板200、装飾駆動基板226、サブ制御基板220等)との接続のために設けられた接続部(コネクタ82、2G、17v、17x、17w、31v、31w、45w、47w、60k)を、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。
このため、図26(b)の比較例のように接続部Jが横方向等(鉛直かつ当該裏面から離れる方向以外の方向)を向いている場合に比べて、この接続部(17w、17x等)に接続される配線L1、L2(ハーネス)が、遊技盤10の裏面の近傍において当該裏面よりも離れた状態(遊技者より離れた状態)に配置される。すなわち、比較例のように接続部Jが横方向を向いていたり、上方向若しくは下方向を向いていると、配線L(ハーネス)の接続部Jに近接する部位(以下、始端側という。)が、遊技盤10の裏面に沿った方向に引き回される。このように遊技者に近接する始端側が裏面に沿った方向に引き回されることで、配線Lが目に付き易くなるため、図27(b)に示すように、遊技盤10の盤面の見栄えが悪くなる。
一方、本実施例では、遊技盤10に設けられる盤部品のうち電子部品が装着されるすべての盤部品について、電子部品に基板との接続のために設けられた接続部(17w、17x等)が遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられることで、遊技者に近接する始端側が遊技者の目に付き難くなるため、遊技盤10の盤面の見栄えが向上する。つまり、配線L2を接続部(コネクタ17x)の略後方に引き回す場合(直接、主制御基板200に接続する場合)、配線L2の接続部(コネクタ17x)に近接する部位(始端側)は、遊技盤10の裏面に略直交し、当該裏面から離れる仮想的な直線t2に沿った方向に引き出され、その他の部位も主制御基板200との接続に関与する終端側を除いて当該裏面から離れた方向に引き出される。また、接続部(コネクタ17w)に接続される配線L1を横方向の中継基板95のコネクタ98b(図25を参照)に接続する場合にも、配線L1の始端側は遊技盤10の裏面に略直交し、当該裏面から離れる仮想的な直線t1に沿った方向に引き出され、終端側は遊技盤10の裏面に略直交し、当該裏面から近づく仮想的な直線(図示を省略)に沿った方向に向けられる。このように、何れの場合も、遊技盤10の裏面に近い部分(配線L1の始端側)が、遊技者から離れていくように配置されるため、遊技盤10の裏面の配線L1、L2が、前述の比較例に比べて目に付き難くなる。特に、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sは、他の盤部品の電子部品に比べてより遊技者に近接する位置に配置され、通過検知スイッチ16sに接続される配線が目に付き易くなるため、本発明の意義がより大きなものとなる。
よって、本遊技機1では、接続部(17w、17x等)周辺の配線L1、L2を隠すための処理(シール貼付、装飾パーツ取付など)を施さなくても、遊技盤10の盤面の見栄えを良くすることができる。また、盤部品を積極的に透明なものとし、透明な遊技盤10との調和を図ったり、盤部品の後方に装飾物(可動物、フィギア等)を配置することができる。この場合、盤部品の後方を避けずに装飾物を配置できるため、装飾物の大型化等を図ることもできる。また、各盤部品(第1複合部品17A、中央装置20、第3複合部品45A等)において取付用のフランジ部(ビス止めされる周縁部)を含めて、その前面側部分や全体を透明なものとし、透明な遊技盤10との一体感を高めることもできる。つまり、遊技盤10が透明であるがゆえに、そこに一体化される盤部品も透明にすることによって一体感もあるし、デザイン的にも統一を図れる。このように、配線L1、L2を隠すための処理(シール貼付、装飾パーツ取付など)を施さなくても、透明な遊技盤10の配線を見え難くできるため、遊技盤10が透明であることを活かし、ベニア板等で構成される不透明な遊技盤では不可能であったような盤面構成(盤面デザイン)等を採ることができる。更に、遊技盤10が透明であることを利用して、受入口(第1始動口17a、第2始動口17b、大始動口31a、一般入賞口45a〜47a)に入球し、遊技盤10の裏側に回り込んだ遊技球を遊技者に積極的に見せ、この回り込んだ遊技球を用いた演出を行うこともできる。よって、透明な遊技盤10を用いることによるメリットを拡大できる。
加えて、本遊技機1では基板(中継基板95、装飾基板2E、基板48c)が装着されるすべての盤部品(通路部品70、サイド飾り48L、48R、装飾部21a)についても、当該基板の接続部(コネクタ98a、98b、2D、48v)を遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。この点からも、遊技盤10の盤面の見栄えを良くすることができ、遊技盤10が透明であることを活かした盤面構成(盤面デザイン)を採ることができる。
次に、実施例2の遊技機について説明する。この実施例2の遊技機は第2複合部品31Aの構成が異なる点を除いて実施例1の遊技機1と同様である。
実施例2の第2複合部品31Aは、図28および図29に示すように、一般入賞口形成器47pを備えない点と、大入賞装置31の右上方にも大入賞装置38を備える点と、ベース板30Bの裏側にカバー30Mを備える点と、カバー30Mの背面部に基板30Nを備える点が、実施例2の第2複合部品31Aと異なる。なお、実施例2の遊技機では、図28に示すように、大当り図柄の種類に応じて大入賞装置31若しくは大入賞装置38の一方または両方が開閉を行う。そして、大入賞装置31は中央装置20の左側を流下する遊技球Y2および右側を流下する遊技球Y3の何れあっても入球可能であるが、大入賞装置38は中央装置20の右側を流下する遊技球Y3が入球可能で、左側を流下する遊技球Y2の入球は実質的に不可能である。すなわち、大入賞装置38は所謂「右打ち用のアタッカー」である。
実施例2の第2複合部品31Aも、図30に示すように遊技盤10の表面(盤面)に装着されるベース板30Bを備える。このベース板30Bにおいても第2始動入賞装置17Bの下方(鉛直下方)に、ベース板30Bを肉厚方向に貫通する開口部30Cが形成され(図12を参照)、この開口部30Cによって大入賞口31aが構成される。また、このベース板30Bは大入賞口31aの右斜め上方にも、同様な開口部38Pが形成され、この開口部38Pによって大入賞口38aが構成される。なお、大入賞口38aも正面形状で略矩形とされている。
図30に示すように、ベース板30Bにおいて開口部38Pの周縁に位置する部位にも、通路形成ボックス39の前端面が一体化されている。この通路形成ボックス39は、大入賞装置31における大入賞口31a(開口部30C)の後方に配置される通路形成ボックス35と同様な構成を備える。そして、その内部の大入賞口入賞通路39Eの開放孔(図示を省略)の下方には大入賞口入球検知スイッチ38sが装着されている。そして、この大入賞口入球検知スイッチ38sも、普通図柄作動ゲート16を構成する通過検知スイッチ16sと同様な検知スイッチである。この大入賞口入球検知スイッチ38sも、その肉厚方向(検知孔81の軸心方向)を上下に向け、その前端がベース板30Bの裏面に当接するように配置され、その後方側が通路形成ボックス39も後壁の貫通孔を通じて、通路形成ボックス39の後方に突出している。この大入賞口入球検知スイッチ38sの後端のコネクタ38vも、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。そして、大入賞口38aに入球し、第2経路部(図示を省略)の端末部に到達し、更に開放孔(図示を省略)を通過した遊技球が、大入賞口入球検知スイッチ38sの検知孔81に進入する。そして、大入賞口入球検知スイッチ31sで検知された遊技球は、大入賞装置31および遊技盤10の下方に落下する。
図30に示すように通路形成ボックス39内にも、大入賞口ソレノイド38cが配置されている。この大入賞口ソレノイド38cの後端面からはコネクタ38wが後方に向って突出している。このコネクタ38wも遊技盤10の裏面よりも後方において、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。
この大入賞装置38においても、開閉板38bが起立姿勢となると、この開閉板38bが大入賞口38aを閉鎖するため、大入賞口38aへの遊技球の入球が不可能な状態(入球不能状態)となる。このように開閉板38bが起立姿勢にあるときに、大入賞口ソレノイド38cを駆動(通電)すると、開閉板38bの姿勢が前傾姿勢(開放状態)に変更される。その際、大入賞口ソレノイド38cを駆動する時間(駆動時間)に応じて、大入賞口38aを開放状態に維持する時間(開放時間)が規定される。そして、大入賞口ソレノイド38cの駆動を停止(通電を停止)して、起立姿勢(閉鎖状態)に戻される。
図31に示すようにカバー30Mは、正面から観察した外縁形状がベース板30Bと同様な筒状体で構成され、その前端部をベース板30Bの裏面に一体化している。また、カバー30Mは両通路形成ボックス35、39を収納する状態で配置されている。更に、カバー30Mの外周縁はベース板30Bの外周縁よりも小さくされるため、ベース板30Bの外周縁寄りが、実施例2の第2複合部品31Aを遊技盤10に装着する際のフランジ部(ビス止めされるフランジ部)として機能する。なお、実施例2の第2複合部品31Aにおいては、カバー30Mおよびその内部の通路形成ボックス35、39が貫通孔A3(図3を参照)に挿通される。
図31に示すように基板30Nを正面から観察した外縁形状は、カバー30Mと同様とされ、基板30Nはカバー30Mの後端の開口部に装着され、この開口部を略封止する。また、カバー30Mは左側部位301M(通路形成ボックス35の後方に位置する部位)の上端縁に切り欠き部M1、M2を備え、左側部位302M(通路形成ボックス39の後方に位置する部位)の上端縁に切り欠き部M3、M4を備える。また、基板30Nの裏面において、切り欠き部M1、M2の下方に位置する部位にはコネクタC1、C2が実装され、切り欠き部M3、M4の下方に位置する部位にはコネクタC3、C4が実装されている。更に、カバー30Mの裏面において、コネクタC2とコネクタC3との間の位置にはコネクタC5が実装されている。
これらのコネクタC1〜C5は何れも遊技盤10の裏面よりも後方において、遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けられている。そして、大入賞口入球検知スイッチ31sのコネクタ31vとコネクタC2とを電気的に接続するための配線が切り欠き部M2に挿通され、大入賞口ソレノイド31cのコネクタ31wとコネクタC1とを電気的に接続するための配線が切り欠き部M1に挿通される。また、大入賞口入球検知スイッチ38sのコネクタ38vとコネクタC4とを電気的に接続するための配線が切り欠き部M4に挿通され、大入賞口ソレノイド38cのコネクタ38wとコネクタC3とを電気的に接続するための配線が切り欠き部M3に挿通される。更に、コネクタC5を主制御基板200のコネクタに配線で接続すると、大入賞口入球検知スイッチ31s、大入賞口ソレノイド31c、大入賞口入球検知スイッチ38sおよび大入賞口ソレノイド38cが、基板30Nを介して主制御基板200と電気的に接続される。
実施例2によると実施例1と同様な効果を得ることができる。特に、実施例2によると複数の遊技球受入部品(大入賞装置31、大入賞装置38)をユニット化した盤部品を備える場合において、当該盤部品に装着される基板30Nの接続部を遊技盤10の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向ける。この点からも、遊技盤10の盤面の見栄えを良くすることができ、遊技盤10が透明であることを活かした盤面構成(盤面デザイン)を採ることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限り、特許請求の範囲において本発明を特定するための記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
すなわち、各実施例では駆動手段としてソレノイドを例示したが、駆動手段としてはモータ等を用いることもできる。
更に、上述した各実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機1に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益(遊技価値)を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。そのようなタイプの遊技機として、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAMに記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機を例示でき、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。この種の遊技機(いわゆる封入式遊技機)においては、例えば、入賞口に遊技球が入球する毎に、例えば、入球した入賞口毎に定められた賞球量を示すデータを記憶することによって、遊技の結果としての遊技価値を遊技者に付与することができる。なお、いわゆる封入式遊技機では通常「非磁性体の遊技球」を用いるため、検知スイッチとしては各実施例と異なるものを用いることが望ましい。例えば、発光部と受光部とを備え、発光部と受光部との間を遊技球が通過し、発光部から受光部に発光される光を遊技球が遮断することで、遊技球の入球を検知する検知スイッチを例示できる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
1;遊技機(弾球遊技機)、
2D、2G、17v、17w、17x、31v、31w、38v、38w、45w、47w、48v、60k、82、C1〜C5;コネクタ(接続部)、
2E;装飾基板(基板)
16;普通図柄作動ゲート(盤部品)、
16s;検知スイッチ(電子部品)
17A;第1複合部品(盤部品)、
17B;第2始動入賞装置、
17c;普通電動役物ソレノイド、
17s;第1始動口入球検知スイッチ(電子部品)、
17t;第2始動口入球検知スイッチ(電子部品)、
20;中央装置(盤部品)、
21p;ステージ部、
21J;磁気センサ(電子部品)、
27;演出表示装置、
30N;基板、
31、38;大入賞装置、
31s、38s;大入賞口入球検知スイッチ(電子部品)、
31A;第2複合部品(盤部品)、
31c、38c;大入賞口ソレノイド、
45A;第3複合部品(盤部品)、
45s、47s;一般入球検知スイッチ、
48L、48R;サイド飾り(盤部品)、
48c;基板、
60;情報表示装置(盤部品)、
60A;基板、
70;通路部品(盤部品)、
200A;主制御部、
200;主制御基板、
220A;サブ制御部。
220;サブ制御基板。

Claims (4)

  1. 透明遊技盤と、該透明遊技盤に設けられる盤部品とを備える遊技機であって、
    前記盤部品のうち、基板が装着されるすべての盤部品について、前記基板の接続部を、前記透明遊技盤の裏面に対して鉛直かつ当該裏面から離れる方向へ向けることを特徴とする遊技機。
  2. 前記基板が装着される盤部品として発光部品を備え、
    前記基板に前記発光部品が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記基板が装着される盤部品として、
    前記透明遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入可能な受入口と、
    駆動手段と、
    前記駆動手段により駆動されて、前記受入口を第1の態様と前記第1の態様よりも遊技球の入球可能性が高い第2の態様とに変化させる状態変化部材と、
    を有する可変式の遊技球受入部品を備え、
    前記基板に前記駆動手段が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記基板が装着される盤部品として、前記透明遊技盤の盤面を流下する遊技球を受入可能な遊技球受入部品を備え、
    前記遊技球受入部品には前記遊技球受入部品に受け入れられた遊技球を検知する遊技球検知センサが装着され、
    前記基板に前記遊技球検知センサが電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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