JP2015066009A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】吸汗性能、特に汗の保持性を改善する。【解決手段】上記課題は、身体側表面を形成する透液性のトップシート30と、その裏面側に位置する液不透過性シート11と、これらトップシート30と液不透過性シート11との間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体56と、トップシート30及び液不透過性シート11が吸収体56よりも後側に延び出て形成された背側エンドフラップ部BEFとを備え、背側エンドフラップ部BEFにおけるトップシート30と液不透過性シート11との間に、高吸水性繊維集合体80がトップシート30の裏面に隣接して設けられていることを特徴とする使い捨ておむつにより解決される。【選択図】図1

Description

本発明は、背側エンドフラップ部における吸汗性を改善した使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつの多くは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素が介在する部分である吸収性本体部と、この吸収性本体部の前側及び後側に延び出る部分であって、且つ吸収要素を有しない部分である腹側及び背側延出部とを有している。いわゆる止着式(テープ式)のものでは、背側の両側部にファスニング片がそれぞれ設けられており、これらファスニング片を腹側外面に係止することで装着を行い、パンツ型のものでは背側の両側部と腹側の両側部とがそれぞれ接合され、ウエスト開口部及び脚開口部が予め形成されており、脚開口部に脚を通して胴回りまで引き上げることにより装着を行う。
使い捨ておむつにおいては、排泄物の漏れ防止性能を確保するために内外の密閉性が高くなっており、装着者は特に背側の腰の部分(臀部の上側の部分)において発汗し易いことが分かっている。このような発汗は、蒸れによる不快感や、おむつかぶれをもたらすことがある。これを軽減するために通気性、透湿性を向上させて発汗を抑制したり、冷却したりすることも提案されているが、汗をかくことはさけられないため、汗を取るための手段として、背側の内面に吸汗シートを貼り付けることが提案されている。(例えば特許文献1〜5参照)。
特開2000−189454号公報 特開2012−228594号公報 特開2012−86092号公報 特開2009−148531号公報 特開2009−82482号公報
しかしながら、従来のものでは、装着者の動きや姿勢により吸汗シートに圧力が加わると汗が絞り出され、肌に付着するおそれがある。このような肌への逆戻りが発生すると肌がふやける原因になるため好ましくない。よって、従来のものでは汗保持の点で吸汗性能に改善の余地があった。また、従来の吸汗シートを肌に接触させる構造では、吸汗シートの端部の段差が肌に接触して違和感をもたらすという問題点もあった。
そこで、本発明の主たる課題は、吸汗性能、特に汗の保持性を改善すること等にある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
身体側表面を形成する透液性のトップシートと、その裏面側に位置する液不透過性シートと、これらトップシートと液不透過性シートとの間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体と、前記トップシート及び前記液不透過性シートが前記吸収体よりも後側に延び出て形成された背側エンドフラップ部と、を備えた使い捨ておむつにおいて、
前記背側エンドフラップ部における前記液不透過性シートより表側に、高吸水性繊維集合体が設けられている、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、背側エンドフラップ部におけるトップシート下に高吸水性繊維集合体を設け、この高吸水性繊維集合体により吸汗を行う。高吸水性繊維集合体は吸水保持能力が非常に高いため、吸汗性能、特に汗の保持性が向上する。しかも、吸汗により高吸水性繊維が膨張すると、背側エンドフラップ部に隆起部分が形成され、後方への漏れを防止する漏れ防止壁となる。また、高吸水性繊維は尿等の排泄物の液分の吸収保持性を有しているため、吸収体の後方へ尿や便が流れ出たとき、これを吸収保持することもできる。したがって、いわゆる背漏れ防止効果ももたらされる。
なお、汗の保持性を向上させる観点からは、高吸水性繊維以外にも、本発明の技術分野で汎用されている粒子状のもの(高吸収性ポリマー粒子)を用いることも考えられた。しかし、高吸収性ポリマー粒子のみを配置する場合、トップシートの裏側に配置する必要がある。そして、高吸収性ポリマー粒子をトップシートの裏側に配置したとしても、未吸収時にはジャリジャリ、ザラザラとした感触が装着者に伝わるおそれがあり、それによって皮膚が傷ついたり、赤くなったり、かぶれを起こしたりするおそれがあるとともに、ポリマーがトップシート上に漏れ出るおそれがある。これを解決するために、吸収体のように、ポリマー粒子を繊維集合体中に保持させたり、さらに包装シートで包装したりすると、汗をかく部分に空気を含んだ厚みのある構成ができ、より熱が籠もって、汗をかきやすくなってしまう。このような理由から、本発明では上述のとおり高吸水性繊維を採用することとしたものである。
<請求項2記載の発明>
前記高吸水性繊維集合体は、坪量が20〜80g/m2であり、圧力0.1g/cm2における厚みが1〜10mmである、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような嵩のある高吸水性繊維集合体を用いると、通常は吸収体を有する領域に比べて薄い背側エンドフラップ部の厚みが厚くなり、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。なお、坪量が20g/m2より低いと、目付けムラが生じ易くなり、製造時に高吸水性繊維が部分的に欠如した不良品が発生するおそれがある。また、坪量が80g/m2より高いと、ごわつきにより装着感が悪化したり、通気性の低下により汗をかき易くなったりするおそれがある。
<請求項3記載の発明>
前記高吸水性繊維集合体は、幅方向中央の幅20〜50mmの領域である背骨対向部には設けられていないか又は5g/m2以下設けられ、かつ背骨対向部の幅方向両側には0.5〜15.0mmの厚みで20〜80g/m2設けられている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
これにより使い捨ておむつにおける背骨対向部が厚くならないため、背骨及びその左右両側に対するフィット性が向上し、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。特に、高吸水性繊維集合体がある程度厚い場合に好適である。
<請求項4記載の発明>
前記吸収体は、後端部における幅方向両側の角が面取りされた形状を有しており、
前記高吸水性繊維集合体は、少なくとも前記面取りされた部分と対応する幅方向位置に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような吸収体形状、及び吸収体と高吸水性繊維集合体との位置関係を採用すると、高吸水性繊維集合体を有する部分が肌側に押し付け易くなり、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
<請求項5記載の発明>
前記吸収体における股間部よりも後側に、幅方向に沿う易折り曲げ部が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような易折り曲げ部が設けられていると、吸収体の背側部分がくの字状に変形し易くなり、背側エンドフラップ部における高吸水性繊維集合体を有する部分が腰に接触し易くなる。またこのように吸収体が変形すると、副次的な作用として、易折り曲げ部の部分は表面側から見て窪むこととなり、排泄物を貯留するポケットが背側に形成される。よって、尿や水様便がこのポケットに一時的に貯留されるため、漏れ防止効果も向上する。
<請求項6記載の発明>
背側の両側部に設けられたファスニングテープを備え、このファスニングテープが腹側外面に連結されることにより装着されるテープタイプ使い捨ておむつであって、
前記ファスニングテープ間に、幅方向に伸縮する背側伸縮部が設けられており、
前記背側伸縮部は少なくとも一部が前記高吸水性繊維集合体と重なるように配置されている、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような背側伸縮部、及びこれと高吸水性繊維集合体との位置関係を有することにより、高吸水性繊維集合体を有する部分が腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
<請求項7記載の発明>
前記高吸水性繊維集合体は高吸水性繊維及び非高吸水性繊維を混合した不織布であり、かつ前記トップシートの裏面に隣接して設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
吸汗を目的とする場合、高吸水性繊維集合体は肌に最も近く、かつ肌に直に触れない位置、つまりトップシートの裏面に隣接して設けられていることが望ましい。しかし、トップシートは液透過性が要求されるため、十分な大きさの繊維間隙等の透過孔を有しているため、吸水した高吸収性繊維が膨張してばらけるとトップシートを介して肌に付着し易くなるおそれがある。また、トップシートが裏側のシートに対してズレ動き易くなり、装着感を悪化させるおそれもある。これに対して、上述のように、高吸水性繊維集合体を高吸水性繊維及び非高吸水性繊維を混合した不織布とすると、高吸水性繊維が吸水しても非高吸水性繊維との絡まり合いによって保持されるため、そのような問題点は発生し難くなり、しかもトップシート直下に配置されることにより吸汗性も高いものとなる。
以上のとおり、本発明によれば、吸汗性能、特に汗の保持性が改善する等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1〜図7はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示しており、図中の符号Xはファスニングテープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示しており、断面図中の点模様部分はホットメルト接着剤の塗布部分を示している。
このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収要素50が介在する部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延び出る部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分である腹側エンドフラップ部FEF及び背側エンドフラップ部BEFとを有するものである。
また、このテープタイプ使い捨ておむつは、吸収体の側縁よりも側方に延び出る一対のサイドフラップ部SF,SFを有しており、背側におけるサイドフラップ部SF,SFにはファスニングテープ13がそれぞれ設けられている。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに各サイドフラップ部SF,SFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する側部立体ギャザー60,60が設けられており、この側部立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、トップシート30の両側部上から各サイドフラップ部SF,SFの内面までの範囲に固着されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を囲む部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30表面の肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(側部立体ギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する側部立体ギャザー60、60を設けるのは好ましい。
この側部立体ギャザー60は、実質的に幅方向に連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。
脚周りにおいては、側部立体ギャザー60の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性伸縮部材63の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして弾性伸縮部材63の収縮力が作用するので、弾性伸縮部材63の収縮力により側部立体ギャザー60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、ギャザーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SF,SFには、ギャザーシート62の固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に、糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SF,SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。脚周り弾性伸縮部材64はサイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装シート12との間に配置することもできる。脚周り弾性伸縮部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包装するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
図1、図2及び図5に示されるように、ファスニングテープ13は、おむつの側部に固定されたテープ取付部13C、及びこのテープ取付部13Cから突出するテープ本体部13Bをなすシート基材と、このシート基材におけるテープ本体部13Bの幅方向中間部に設けられた、腹側に対する係止部13Aとを有し、この係止部13Aより先端側が摘み部とされたものである。ファスニングテープ13のテープ取付部13Cは、サイドフラップ部における内側層をなすギャザーシート62及び外側層をなす外装シート12間に挟まれ、かつホットメルト接着剤により両シート62,12に接着されている。また、係止部13Aはシート基材に接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、テープ取付部13Cの寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、テープ本体部13Bの寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ13の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ13の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。
係止部13Aとしては、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)が好適である。フック材は、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。もちろん、ファスニングテープ13の係止部として粘着材層を設けることもできる。
また、テープ取付部からテープ本体部までを形成するシート基材としては、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材を用いることができるが、繊度1.0〜3.5dtex、目付け20〜100g/m2、厚み1mm以下のスパンボンド不織布、エアスルー不織布、又はスパンレース不織布が好ましい。
おむつの装着に際しては、背側のサイドフラップ部SFを腹側のサイドフラップ部SFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ13の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ13は、背側エンドフラップ部BEFと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ13のテープ取付部13Cが重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ13の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13のテープ取付部13C間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップ部BEFの前後方向長さは、ファスニングテープ13のテープ取付部13Cの前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲットシート)
腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部がフック材13Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。 また、腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲットシート12Tを外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延び出る部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEFであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEFである。
背側エンドフラップ部BEFの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FEF及び背側エンドフラップ部BEFの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(背側伸縮シート70)
図示形態では、両ファスニングテープ13間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられることにより、おむつ背側に背側伸縮部が形成されている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ13の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の寸法差はあってもよい。また、図示のように背側伸縮シート70が背側エンドフラップ部BEFと吸収要素50の境界線と重なるように配置されていると、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が吸収要素50を横断するように配置すると、吸収要素50のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が吸収要素50と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、吸収要素50の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)にシート基材71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と吸収要素50との間に挟まれるように設けられているが、液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良いし、外装シート12の外面に設けても良く、またトップシート30と吸収要素50との間に設けてもよい。また、背側伸縮シート70はトップシート30の上に設けても良く、この場合、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62の上に設けても良い。また、外装シート12を複数枚のシート基材を重ねて形成する場合には、背側伸縮シート70全体を、外装シート12のシート基材間に設けても良い。
(吸汗構造)
特徴的には、背側エンドフラップ部BEFにおけるトップシート30と液不透過性シート11との間に、高吸水性繊維集合体80が前記トップシート30の裏面に隣接して(つまり図示形態ではトップシート30と中間シート40との間に)設けられている。
高吸水性繊維集合体80は、公知の高吸水性樹脂(SAP)を繊維の形態とした高吸水性繊維(高吸収性繊維、あるいは超吸収性繊維ともいわれ、市販のものとしては東洋紡株式会社製のランシール(登録商標)Fを例示することができる)を集合体化したものを意味する。高吸水性繊維の繊維長は特に限定されず、短繊維であっても長繊維(連続繊維)であっても良い。高吸水性繊維の集合形態は特に限定されず、単にある程度の繊維長の繊維を積繊しただけのもの、束状の連続繊維を平坦な形状にしたもの(トウを開繊したもの)、不織布としたもの、不織布と同様の方法により製造され不織布よりも厚い平坦な形状にしたもの、等適宜の形態を採用することができる。繊維間の結合は、繊維の絡み合いによるものの他、繊維交差点の溶着によるものや、接着剤により接着するもの等、適宜採用することができる。高吸水性繊維集合体80には、厚み方向に貫通する孔を打ち抜き等により形成することもできるが、漏れ防止性が低下するおそれがあるため、繊維間隙以外の孔は形成しないことが望ましい。
高吸水性繊維集合体80は高吸水性繊維以外に非高吸水性繊維を混合した不織布とすることができる。非高吸水性繊維としては、通常の不織布に用いられる短繊維又は長繊維とすることができ、特に親水性繊維を用いるか親水化剤を塗布したものを用いると好ましい。繊維の具体例は外装シート12やトップシート30の項で述べたものを用いることができる。吸汗を目的とする場合、高吸水性繊維集合体80は肌に最も近く、かつ肌に直に触れない位置、つまりトップシート30の裏面に隣接して設けられていることが望ましい。しかし、トップシート30は液透過性が要求されるため、十分な大きさの繊維間隙等の透過孔を有しているため、吸水した高吸収性繊維が膨張してばらけるとトップシート30を介して肌に付着し易くなるおそれがある。また、トップシート30が裏側のシートに対してズレ動き易くなり、装着感を悪化させるおそれもある。これに対して、上述のように、高吸水性繊維集合体80を高吸水性繊維及び非高吸水性繊維を混合した不織布とすると、高吸水性繊維が吸水しても非高吸水性繊維との絡まり合いによって保持されるため、そのような問題点は発生し難くなり、しかもトップシート30直下に配置されることにより吸汗性も高いものとなる。
高吸水性繊維集合体80は吸水保持能力が非常に高いため、吸汗性能が向上する。しかも、吸汗により高吸水性繊維が膨張すると、背側エンドフラップ部BEFに隆起部分が形成され、後方への漏れを防止する漏れ防止壁となる。また、高吸水性繊維は尿等の排泄物の液分の吸収保持性を有しているため、吸収体56の後方へ尿や便が流れ出たとき、これを吸収保持することもできる。したがって、いわゆる背漏れ防止効果ももたらされる。
他方、高吸水性繊維集合体80を肌に接触させると吸汗により膨潤した高吸水性繊維がべたべたしたり、不必要に肌から水分を奪ったりするおそれがあるが、本実施形態ではトップシート30下に配置しているためそのような問題点が発生しない。また、高吸水性繊維集合体80をトップシート30下に配置すると、高吸水性繊維集合体80の端部の段差が露出しないため、当該段差に基づく違和感も発生し難い。もちろん、高吸水性繊維集合体80の配置位置は、液不透過性シート11より表側である限り、他のシート間に設けたり、あるいはトップシート30上に設けたりすることもできる。
高吸水性繊維集合体80の坪量、厚みは適宜定めることができるが、坪量が20〜80g/m2であり、圧力0.1g/cm2における厚みが1〜10mmであると、通常は吸収体56を有する領域に比べて薄い背側エンドフラップ部BEFの厚みが厚くなり、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
高吸水性繊維集合体80の厚みを、吸収体56側から製品端にかけて連続的又は段階的に厚くすると、吸収体56側から製品端に向かって流れ出た排泄物のせき止め効果が高いものとなる。このような高吸水性繊維集合体80の厚みの変化は、繊維集合体の製造時に形成する他、高吸水性繊維集合体80を製品端側ほど多く積層することでも形成することができる。
高吸水性繊維集合体80の繊維配向の方向は特に限定されないが、繊維配向の方向がおむつの幅方向に沿うように高吸水性繊維集合体80を配置すると、吸収体56側から製品端に向かって流れ出た排泄物を吸収する際、排泄物の流れをせき止める効果が高いものとなる。
高吸水性繊維集合体80の寸法は適宜定めることができるが、縦方向の長さは背側エンドフラップ部BEFの50〜90%程度、特に80〜90%程度とすることが好ましい。また、高吸水性繊維集合体80の幅は吸収体56の幅56Wの60〜90%程度、特に80〜90%程度とすることが好ましい。
高吸水性繊維集合体80の位置は適宜定めることができるが、その少なくとも一部が背側エンドフラップ部BEFに位置する限り、図示形態のように全体が背側エンドフラップ部BEF内に収まる形態の他、一部は吸収体56と重なっても良い。
高吸水性繊維集合体80は図1に示すように幅方向中央を横切って連続していても良いが、図8に示すように、幅方向中央の幅20〜50mmの領域である背骨対向部81には設けず(又は5g/m2以下設けても良い)に、背骨対向部81の幅方向両側には20〜80g/m2設けると、使い捨ておむつにおける背骨対向部81が厚くならないため、背骨及びその左右両側に対するフィット性が向上し、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
また、吸収体56の形状は適宜定めることができるが、図1に示すように、後端部における幅方向両側の角56Cが面取りされた形状とするとともに、高吸水性繊維集合体80を、少なくとも面取りされた部分と対応する幅方向位置には設けるようにすると、高吸水性繊維集合体80を有する部分が肌側に押し付け易くなり、腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
さらに、吸収体56における股間部よりも後側に、幅方向に沿う易折り曲げ部56Lを設けるのも好ましい形態である。このような易折り曲げ部56Lが設けられていると、吸収体56の背側部分がくの字状に変形し易くなり、背側エンドフラップ部BEFにおける高吸水性繊維集合体80を有する部分が腰に接触し易くなる。またこのように吸収体56が変形すると、副次的な作用として、易折り曲げ部56Lの部分は表面側から見て窪むこととなり、排泄物を貯留するポケットが背側に形成される。よって、尿や水様便がこのポケットに一時的に貯留されるため、漏れ防止効果も向上する。
易折り曲げ部56Lは、その位置での折り曲げが容易となる部分であって、吸収体56を厚み方向に貫通する所定幅の又は幅の無いスリットとする他、吸収体56にエンボス加工を施すことにより形成される線状の凹部としたり、吸収体56の材料を部分的に減らすことにより形成される線状の薄肉部としたりすることができる。
他方、図示形態のように、背側伸縮シート70による背側伸縮部が設けられている場合は、背側伸縮部の少なくとも一部が高吸水性繊維集合体80と重なるように配置されていると、高吸水性繊維集合体80を有する部分が腰に対して接触し易くなる結果、吸汗性能がより一層のものとなる。
<用語の説明>
用語「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの腹側部分と背側部分を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に幅方向と直交する方向を意味する。
また、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。
以下に示す試験では、高吸収性ポリマー粒子として住友精化製SA60Sを使用し、高吸水性繊維として2010年に東英通商株式会社から入手した品名:オアシスを使用した。住友精化製SA60Sの粒度分布は、500μm超:14重量%、180μm超500μm以下:84重量%、106μm超180μm以下:1重量%、106μm以下:1重量%であった。なお、この粒度分布は、500μm、180μm及び106μmの目開きのふるいを、目開きの大きいものほど上になるように重ねるとともに、一番下のふるいの下に受け皿を重ね、一番上の最も目開きの広い500μmのふるいの上に測定試料10gを入れ、ふるい振動機にて1分間水平にふるい、各ふるい及び受け皿の上に残った測定試料の重量を測定し、最初の測定試料の重量に基づいて各ふるいの上に残った測定試料の重量%を求めることによって測定した。
初めに、これら高吸収性ポリマー粒子及び高吸水性繊維について以下の(1)〜(5)の特性を測定した。測定結果を表1に示した。
(1) 吸収速度
JIS K 7224−1996に準じて測定した。なお、試験液は0.9重量%の塩化ナトリウム水溶液とした。なお、スターらーチップとしてアズワン株式会社製の型番:1−4206−25(φ8mm、長さ 30mm)を使用した。
(2) ウエットバック
直径90mmのシャーレに試料1gを均等に散布し、その上から人工尿30ccを注いで5分間静置した後、直径55mmの円形のろ紙10枚を吸水した試料の上に置き、さらにその上に円柱状錘500g(底面直径55mm)を載せて10秒加圧したら、錘を取り除いてろ紙を取り出し、ろ紙による吸水重量(吸水後のろ紙の重量から吸水前のろ紙の重量を差し引いて求める)を測定し、ウエットバックとした。
なお、人工尿は、尿素:200g、塩化ナトリウム:80g、塩化カルシウム(2水和物):3g、硫化マグネシウム:8g、及びイオン交換水:9709gを混合することにより調製した。
(3) 常圧吸収量
試料0.3gを不織布パック(株式会社エスペック製ひも付お茶パックMサイズ95mm×70mm、一角にひも付き)に入れ、0.9重量%の塩化ナトリウム水溶液1,000mlに10分間浸した後、不織布パックの角についたひもで吊るして10分間水きりをし、その後に電子天秤で吸収後重量を測定し、そこから予め測定しておいた吸収前重量を差し引いた重量を常圧吸収量とした。
(4) 水分量
研精工業株式会社製の電子水分計(型番MX−50)にて測定した。
(5) 吸湿度
40℃の恒温槽で温めた鉄板上に、試料2gを100mm×100mmの正方形に広げ載せ、これを鉄板ごと温度40℃湿度90%の恒温恒湿槽に30分間入れ、増加した重量を吸湿度とした。
次に、上述の高吸水性繊維を用いて以下の吸汗試験を行った。寸法250mm×350mm、目付10g/m2の長方形状親水性SMS不織布(TAK製)に、4g/m2の塗布量でホットメルト接着剤を(塗布パターンはカーテン)を塗布し、その上に5〜320g/m2の量の高吸水性繊維を均一に広げ、さらにこの高吸水性繊維の上に、下側と同条件でホットメルト接着剤の塗布及び不織布の貼り付けを行った後、直径90mm、幅45mm、重量2kg、表面ゴム製のローラー( テスター産業株式会社製)を1往復して圧着し、さらに100mm×100mmの正方形状に切断し、サンプルを作製した。
各サンプル上に0.5%食塩水25gを注ぎ、吸収速度、逆戻り量、吸汗量を測定した。吸収速度は、食塩水を注ぎ始めてからサンプル上の食塩水が吸収されて無くなるまでの時間とした。また、逆戻り量は、吸収直後(サンプル上の食塩水が吸収されて無くなった後)に、サンプル上にろ紙を30枚重ね、その上に底面が正方形状の錘1kg(底面100mm×100mm)を載せて1分間加圧したら、錘を取り除いてろ紙を取り出し、ろ紙による吸水重量(吸水後のろ紙の重量から吸水前のろ紙の重量を差し引いて求める)を測定し、逆戻り量とした。また、吸汗量は、食塩水を注いだ量(つまり25g)から逆戻り量を差し引いて求めた。これらの測定結果を表2に示した。
なお、0.5%食塩水を使用したのは、汗の塩分濃度がおよそ0.5%であるからであり、注入量を25gとしたのは、多汗症(2mg/cm2/分以上。日本皮膚科学会の診療ガイドライン(2010年)による。)の乳幼児を想定し、おむつの連続装着時間を2時間(新生児の1日当たりの紙おむつの使用枚数はおおよそ12枚。2時間に1回交換していると考える。)としたときの総発汗量が次式のとおりおよそ25gとなるからである。
2mg/cm2/分×120分 = 24 ≒ 25(g/100cm2/2h)
さらに、20代〜30代の女性5名に、上述の各サンプルを手に取ってもらい、製品の背側エンドフラップ部に備え付けたときに気になるかどうか評価してもらった。また、上述の各サンプルの厚みをダイヤルシックネスゲージ(ピーコック紙厚計。例えば株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ大型タイプ(型番J-B))で測定した。これらの評価結果及び測定結果も表2に示した。
本発明は、使い捨ておむつに利用可能なものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、13…ファスニングテープ、13A…係止部、13B…テープ本体部、13C…テープ取付部、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、56C…角、58…包装シート、60…側部立体ギャザー、62…ギャザーシート、70…背側伸縮シート、12T…ターゲットシート、56L…易折り曲げ部、80…高吸水性繊維集合体、81…背骨対向部、FEF…腹側エンドフラップ部、BEF…背側エンドフラップ部。

Claims (7)

  1. 身体側表面を形成する透液性のトップシートと、その裏面側に位置する液不透過性シートと、これらトップシートと液不透過性シートとの間に配置され、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部まで延在する吸収体と、前記トップシート及び前記液不透過性シートが前記吸収体よりも後側に延び出て形成された背側エンドフラップ部と、を備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記背側エンドフラップ部における前記液不透過性シートより表側に、高吸水性繊維集合体が設けられている、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記高吸水性繊維集合体は、坪量が20〜80g/m2であり、圧力0.1g/cm2における厚みが1〜10mmである、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記高吸水性繊維集合体は、幅方向中央の幅20〜50mmの領域である背骨対向部には設けられていないか又は5g/m2以下設けられ、かつ背骨対向部の幅方向両側には0.5〜15.0mmの厚みで20〜80g/m2設けられている、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体は、後端部における幅方向両側の角が面取りされた形状を有しており、
    前記高吸水性繊維集合体は、少なくとも前記面取りされた部分と対応する幅方向位置に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収体における股間部よりも後側に、幅方向に沿う易折り曲げ部が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 背側の両側部に設けられたファスニングテープを備え、このファスニングテープが腹側外面に連結されることにより装着されるテープタイプ使い捨ておむつであって、
    前記ファスニングテープ間に、幅方向に伸縮する背側伸縮部が設けられており、
    前記背側伸縮部は少なくとも一部が前記高吸水性繊維集合体と重なるように配置されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記高吸水性繊維集合体は高吸水性繊維及び非高吸水性繊維を混合した不織布であり、かつ前記トップシートの裏面に隣接して設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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