JP2015065515A - 車両周囲移動物体検知システム - Google Patents

車両周囲移動物体検知システム Download PDF

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Abstract

【課題】大型の建設機械の自車両の車体下部などの合成俯瞰映像として表示されない箇所においても移動物体の検知を行うと共に、その結果を利用者に報知できる車両周囲移動物体検知システムを提供する。【解決手段】自車両の周囲の複数の映像を撮影する周囲映像入力部と、前記前記周囲映像入力部が撮影した複数の周囲映像から合成映像構成用領域を抽出して、抽出した複数の合成映像構成用領域を合成することで合成俯瞰映像を構築する合成映像構築部と、前記合成俯瞰映像を利用者に提示する出力部とを備えた車両周囲移動物体検知システムにおいて、前記複数の周囲映像に関して移動物体の検知処理を行う移動物体検知処理部とを有し、前記移動物体検知処理部は、前記合成俯瞰映像に示す領域以外で移動物体を検知した場合にも検知結果を前記合成俯瞰映像に出力して前記利用者に報知する。【選択図】 図4

Description

本発明は、車両周囲移動物体検知システムに係り、さらに詳しくは、鉱山で作業を行う大型ダンプトラック等の建設機械において、車両近傍を移動する物体との接触を回避するための車両周囲移動物体検知システムに関する。
本技術分野の背景技術として、特開2010−147523号公報(特許文献1)がある。この公報には、“共通領域における立体物の消失を回避しつつ、監視者が注意すべき車両周囲の立体物を把握しやすい合成俯瞰画像を生成すること。”が記載されている。
特開2010−147523号公報
従来の車両周囲検知システムでは、複数のカメラが撮影する自車両周囲の映像から一部を抽出し、形状を変換、合成することにより、合成俯瞰画像を生成して、利用者に自車両周囲の状況を示すとともに、利用者が注目すべき物体(立体物)が映像中に存在する場合はこれを強調表示することで利用者に注意を促していた。
一方、鉱山向けのダンプトラックなど大型の建設機械は、自車両の車体下部にも広い空間が存在する。したがって、建設機械の安全な作業を確保するためには、車体下部の空間に人物や車両が立ち入っていないことを確認することが重要となる。
しかしながら、上述した従来のシステムでは、合成俯瞰画像を生成して自車両周囲の状況を表示すると共に、表示した箇所における物体(立体物)の検知を行うため、自車両の車体下部などの合成俯瞰画像に表示されない箇所に人物や他車両が立ち入った場合、立体物の検知がなされず利用者に注意を促すことができない。このため、作業上の安全を損なう虞があった。
本発明は上述の事柄に基づいてなされたものであって、その目的は、大型の建設機械の自車両の車体下部などの合成俯瞰映像として表示されない箇所においても移動物体の検知を行うと共に、その結果を利用者に報知できる車両周囲移動物体検知システムを提供するものである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、自車両の周囲の複数の映像を撮影する周囲映像入力部と、前記前記周囲映像入力部が撮影した複数の周囲映像から合成映像構成用領域を抽出して、抽出した複数の合成映像構成用領域を合成することで合成俯瞰映像を構築する合成映像構築部と、前記合成俯瞰映像を利用者に提示する出力部とを備えた車両周囲移動物体検知システムにおいて、前記複数の周囲映像に関して移動物体の検知処理を行う移動物体検知処理部とを有し、前記移動物体検知処理部は、前記合成俯瞰映像に示す領域以外で移動物体を検知した場合にも検知結果を前記合成俯瞰映像に出力して前記利用者に報知するものとする。
また、第2の発明は、第1の発明において、移動物体を検知したとの検知結果を表示させない領域である検知結果表示対象外領域の情報を保持する領域情報保持部と、前記領域情報保持部から前記検知結果表示対象外領域の情報を取込み、前記複数の周囲映像から前記検知結果表示対象外領域を除外した映像に関して移動物体の検知処理を行う移動物体検知処理部とを更に備え、前記移動物体検知処理部は、前記合成俯瞰映像に示す領域以外で移動物体を検知した場合にも検知結果を前記合成俯瞰映像に出力して前記利用者に報知することを特徴とする。
更に、第3の発明は、第2の発明において、前記検知結果表示対象外領域は、前記複数の周囲映像に映りこんだ前記自車両の一部であることを特徴とする。
また、第4の発明は、第2の発明において、前記移動物体検知処理部は、前記自車両の下部で移動物体を検知した場合に、検知結果を前記合成俯瞰映像にメッセージ出力して前記利用者に報知することを特徴とする。
更に、第5の発明は、第2の発明において、前記移動物体検知処理部は、前記自車両の下部で移動物体を検知した場合に、検知結果を前記合成俯瞰映像における自車両を示す位置に描画出力して前記利用者に報知することを特徴とする。
また、第6の発明は、第2の発明において、前記自車両と検知した移動物体との距離に応じて、強調表示の強調の度合いを示す色の情報を保持する強調情報保持部を更に備え、前記移動物体検知処理部は、前記強調情報保持部から前記強調表示での強調の度合いを示す色の情報を取込み、前記自車両と検知した移動物体との距離から強調表示色を設定し、検知結果である前記移動物体を設定した前記強調表示色で前記合成俯瞰映像上に表示して前記利用者に報知することを特徴とする。
本発明によれば、自車両周囲の状況において、利用者に対して合成俯瞰映像として表示している部分には含まれない箇所で移動物体を検知した場合でも、検知結果を利用者に報知するので、利用者は、自車両の作業上注意すべき対象物の存在と位置関係を迅速に把握できる。これにより、作業上の安全を確保するための確認作業を効率化できると共に、人物や他車両といった対象物との接触を回避することができる。この結果、作業全体の運用効率を向上することができる。
本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態を備えたダンプトラックを示す側面図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における周囲映像入力部を構成するカメラの配置を説明する概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態を構成するカメラが撮影した映像を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における処理内容を示すフローチャート図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における検知結果表示対象外領域の例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における周囲映像からの抽出領域の例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における移動物体検知を説明する概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第2の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第3の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図12に示す強調情報保持部におけるテーブルの一例を示す表図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態における処理内容を示すフローチャート図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態において移動物体が映った映像の一例を示す概念図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態における強調情報保持部におけるテーブルの一例を示す表図である。 本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態において移動物体が映った映像の一例を示す概念図である。
以下、鉱山等で採掘した砕石や鉱物等を運搬する大型の運搬車両であるダンプトラックに適用した場合を例にとって本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。なお、本発明の適用はダンプトラックに限定されるものではない。
図1は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態を備えたダンプトラックを示す側面図である。
図1に示すダンプトラック(車両)1は、頑丈なフレーム構造で形成された車体2と、車体2上に起伏可能に搭載されたベッセル(荷台)3と、車体2に装着された左前輪4A(L)及び左後輪4B(L)を主に備えている。
車体2には、後輪4Bを駆動するエンジン(図示せず)が配設されている。エンジンは、例えば、エンジン制御装置(以下ECUという)を有し、ECUからの指令信号によって、供給される燃料流量が制御されることで、その回転数が制御されている。
ベッセル3は、砕石物等の荷物を積載するために設けられた容器であり、ピン結合部5等を介して車体2に対して起伏可能に連結されている。ベッセル3の下部には、車両の幅方向に所定の間隔を介して2つの起伏シリンダ6が設置されている。起伏シリンダ6に圧油が供給・排出されると、起伏シリンダ6が伸長・縮短してベッセル3が起伏される。また、ベッセル3の前側上部には庇部7が設けられている。
庇部7は、その下側(すなわち車体2の前部)に設置された運転室8を岩石等の飛散物から保護するとともに、車両転倒時等に運転室8を保護する機能を有している。運転室8の内部には、車両周囲移動物体検知システムを構成する制御装置100(図4参照)と、操舵用のハンドル(図示せず)と、アクセルペダル及びブレーキペダル等(図示せず)とが設置されている。
図2は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における周囲映像入力部を構成するカメラの配置を説明する概念図、図3は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態を構成するカメラが撮影した映像を示す概念図である。
図2において、ダンプトラック1の車体2の前側面と後側面とには、ダンプトラック1の前方を広角レンズで撮影する前方カメラ301と、ダンプトラック1の後方を広角レンズで撮影する後方カメラ303とが設けられている。また、車体2の左側面と右側面とには、ダンプトラック1の左方向を広角レンズで撮影する左方向カメラ302と、ダンプトラック1の右方向を広角レンズで撮影する右方向カメラ304とが設けられている。また、ダンプトラック1の車体2には、右前輪4A(R)と左後輪4B(R)とが装着されている。
図3はこれらのカメラ301〜303が撮影した周囲映像の例を示す。401は前方カメラ301が撮影した前方映像の例を示す。402は左方向カメラ302が撮影した左方向映像の例を示す。403は後方カメラ303が撮影した後方映像の例を示す。404は右方向カメラ304が撮影した右方向映像の例を示す。
周囲映像401〜404は、それぞれ広角レンズで撮影されるため、各映像の上方に位置する遠方の地平線が湾曲状態に映っている。また、各映像の各下方には手前側の車体2の一部や左右前輪4A(R),4A(L)の一部や左右後輪4B(R),4B(L)の一部が映っている。これらの周囲映像を基に合成俯瞰映像が生成される。
図4は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。図4において、車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態は、車両周囲移動物体検知装置100と、周囲映像入力部101とを備えている。
周囲映像入力部101は、ダンプトラック1の周囲の様子をそれぞれ撮影する複数のカメラ301〜304を備えている。周囲映像入力部101は、撮影結果である複数の周囲映像401〜404を車両周囲移動物体検知装置100へ送信する。
車両周囲移動物体検知装置100は、移動物体検知部102と領域情報保持部103と合成映像構築部104と出力部105とを備えている。
移動物体検知部102は、周囲映像入力部101が送信した複数の周囲映像401〜404と、領域情報保持部103からの非検知非表示の領域である検知結果表示対象外領域(詳細は後述する)の情報信号とを入力し、周囲映像から検知結果表示対象外領域を除いた領域において移動物体の検知処理を行う。移動物体検知部102は、領域情報保持部103へ情報要求信号を出力すると共に、移動物体を検知した場合には、検知した位置を示す検知位置座標信号を合成映像構築部104へ出力する。
領域情報保持部103は、検知結果表示対象外領域の情報信号を保持し、移動物体検知部102からの要求に応じて保持した情報信号を移動物体検知部102に出力する。ここで、検知結果表示対象外領域とは、周囲映像401〜404の中で、移動する物体を検知した場合であっても、移動物体を検知したとの検知結果を表示させない領域をいい、例えば、車体2の前輪4Aや後輪4B等の自車両1の一部が設定される。
合成映像構築部104は、周囲映像入力部101の送信した複数の周囲映像401〜404と、移動物体検知部102から移動物体の位置を示す検知位置座標信号とを入力する。合成映像構築部104は、合成俯瞰映像を生成するために入力した周囲映像の中から必要な部分を切り出し変形して合成を行い、入力した検知位置の座標信号を基に移動物体の検知位置の部位を強調表示した合成俯瞰映像を生成し、出力部105へ出力する。
出力部105は、ディスプレイ等を備えていて、合成映像構築部104から入力した合成俯瞰映像をディスプレイ等に表示する。
次に、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における移動物体の検知と表示の処理内容について図5乃至図9を用いて説明する。図5は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における処理内容を示すフローチャート図、図6は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における検知結果表示対象外領域の例を示す概念図、図7は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における周囲映像からの抽出領域の例を示す概念図、図8は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図、図9は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態における移動物体検知を説明する概念図である。図5乃至図9において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5において、車両周囲移動物体検知装置100は、周囲映像入力を行う(ステップS101)。具体的には、周囲映像入力部101で撮影した周囲映像401〜404を入力する。
車両周囲移動物体検知装置100は、対象外領域を除外処理する(ステップS102)。具体的には、図4に示す領域情報保持部103の保持する検知結果表示対象外領域の情報を基に、移動物体を検知した場合であっても、検知結果を表示させない領域を設定する。
この設定例を図6を用いて説明する。図6の周囲映像401〜404において、破線で囲んでいる部分を検知結果表示対象外領域と設定する。前方映像401において501は前方検知結果表示対象外領域を、左方向映像402において502は左方向検知結果表示対象外領域を、後方映像403において503は後方検知結果表示対象外領域を、右方向映像404において504は右方向検知結果表示対象外領域をそれぞれ示している。
これらの検知結果表示対象外領域においては、この領域で動作する物体を検知した場合であっても、移動物体を検知したとの表示を行わない。例えば、左方向映像402または右方向映像404において車体2の前輪4Aや後輪4Bの動作を検知しても、出力部105に対して移動物体の検知信号が出力されないので、合成俯瞰映像には移動物体が検知されたとの表示はされない。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、合成映像の構築を実行する(ステップS103)。具体的には、図4に示す合成映像構築部104において前方映像401、左方向映像402、後方映像403、右方向映像404から一部を切り出して境界を接するように並べることにより、ダンプトラック1の前後左右にわたる周囲の状況を表示させる。
この例を図7及び図8を用いて説明する。図7の周囲映像401〜404において、それぞれの内部に前方抽出領域601、左方向抽出領域602、後方抽出領域603、右方向抽出領域604を設ける。これらの抽出領域は、広角カメラの特性を基に、ダンプトラック1の真下から始まって一定距離だけ離れた部分までの間が映ることと、隣接するカメラから入力する映像における抽出領域と当該カメラから入力する映像における抽出領域とが重ならずに隣接することを基に範囲が設定されている。
次に、これら抽出領域601〜604に対して座標変換及び合成を行うことで、図8に示す合成俯瞰映像605を構築する。図8の合成俯瞰映像605において、前方抽出領域601は前方変換映像606へと変換されている。同様に、左方向抽出領域602は左方向変換映像607に、後方抽出領域603は後方変換映像608に、右方向抽出領域604は右方向変換映像609へと変換されている。
合成俯瞰映像605において、これらの変換映像606〜609は順次隣接するように配置されていて、本実施の形態においては、ダンプトラック1の周囲を俯瞰した映像を表現している。なお、変換映像の配置の結果映像が存在しない中央の部分にはダンプトラック1の車体2の存在領域を示すために、自車アイコン610を嵌め込み合成している。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、検知処理を実行する(ステップS104)。具体的には、図4に示す移動物体検知部102において、移動物体の検知処理を実行する。検知の対象とする映像は、周囲映像入力部101から入力する前方映像401、左方向映像402、後方映像403、右方向映像404であり、さらにそれぞれの映像内において、前方検知結果表示対象外領域501、左方向検知結果表示対象外領域502、後方検知結果表示対象外領域503、右方向検知結果表示対象外領域504での検知結果は対象外としている。
この例を図9を用いて説明する。図9は左方向映像402における移動物体の検知を示すものであって、上から順に、(a)ある特定時刻tより前の時刻である時刻t−1における映像、(b)ある特定時刻tにおける映像、(c)移動物体初期検知結果を示す映像、(d)補正済み検知結果を示す映像を示している。
ここで、(a)には、時刻t−1における移動物体702が左方向映像402上に撮影されている様子が示され、(b)には特定時刻tにおける移動物体701が左方向映像402上に撮影されている様子が示されている。これらの移動物体701と702は同一のものであり、時間の推移に伴って移動している様子が左方向カメラ303によって撮影されている。本実施の形態において、特定時刻tにおける移動物体701と、特定時刻tより前の時刻である時刻t−1における移動物体702とは、左方向抽出領域602の内部には存在していないが、左方向検知結果表示対象外領域502からも外れているので、移動物体検知の対象となると共に、移動物体の場合には、その表示がなされる対象となる。
図4に示す移動物体検知部102は、周囲映像入力部101から入力するこれらの映像を比較し、時間の推移に伴って映像に変化が発生した部位を特定する。具体的には、図9(c)の四角形で示す左方向の検知結果703のように、部位を特定する。移動物体検知部102は、この左方向の検知結果703の左方向映像402上での座標情報を算出して保持する。なお、映像に変化が発生していない場合はこのような検知結果は得られない。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、(ステップS104)における検知処理による移動物体の検知の有無を判断する(ステップS105)。移動物体を検知した場合には、(ステップS106)へ進み、それ以外の場合には、(ステップS108)へ進む。
車両周囲移動物体検知装置100は、検知箇所の座標を算出する(ステップS106)。具体的には、図4に示す移動物体検知部102において前方映像401、左方向映像402、後方映像403、右方向映像404の中で得られた移動物体の部位を座標情報に変換し、合成俯瞰映像605における座標情報を算出する。座標情報に加える変換は、(ステップS103)にて合成俯瞰映像605を構築する際に用いるものと同等である。
しかし、本ステップにおいては、図9(b)に示すように、特定時刻tにおける移動物体701は、左方向映像402の内部にはあるものの左方向抽出領域602の外部に存在している。このため、この座標情報に変換を加えた場合、変換後の移動物体701の座標情報は、図8に示す左方向変換映像607の外部を指すことになる。そこで、移動物体検知部102は、図9(c)で示す特定時刻tにおける左方向の検知結果703に最も近い左方向抽出領域602の内部の部位を算出し、この算出した部位を図9(d)に示すように特定時刻tにおける左方向の補正済み検知結果704としている。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、検知箇所の強調設定を行う(ステップS107)。具体的には、合成映像構築部104にて、移動物体の検知を利用者に示すために、強調表示の設定が行われる。
この例を図8と図9を用いて説明する。図8の合成俯瞰映像605において、図9(d)に示す特定時刻tにおける左方向の補正済み検知結果704に変換を加えることにより、特定時刻tにおける座標変換後の検知結果801に強調表示が設定されている。
図9(c)と図9(d)において、特定時刻tにおける左方向の補正済み検知結果704は、左方向抽出領域602の内部にあって、かつ特定時刻tにおける左方向の検知結果703に最も近い位置に存在している。そして、図8に示す特定時刻tにおける座標変換後の検知結果801は、合成俯瞰映像605上における左方向変換映像607上で、特定時刻tにおける左方向の検知結果703の示す移動物体に最も近い位置に存在している。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、合成映像を出力する(ステップS108)。具体的には、合成映像構築部104が合成俯瞰映像605を出力部105へ出力する。上述した処理において、移動物体を検知している場合には、出力部105には特定時刻tにおける座標変換後の検知結果801のような強調表示が行われた合成俯瞰映像605が出力される。
なお、本実施の形態においては、特定時刻tにおける左方向の検知結果703に補正を加えた特定時刻tにおける左方向の補正済み検知結果704を表示に利用すると共に、図8に示すように三角形の形状で強調表示している。また、上述の処理で移動物体を検知しない場合には、強調表示は行われない。
図5にもどり、車両周囲移動物体検知装置100は、移動物体の検知及び出力が完了したかどうかを判定する(ステップS109)。これらの処理が完了した場合は終了し、それ以外の場合は(ステップS101)に戻る。
上述したように、本実施の形態における移動物体の検知と表示の処理がなされるので、合成俯瞰映像605上では表示されていない部位における移動物体の有無に関しても、検知することができ、その存在を強調表示することで、利用者に報知できる。
上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第1の実施の形態によれば、自車両1の周囲の状況において、利用者に対して合成俯瞰映像605として表示している部分には含まれない箇所で移動物体を検知した場合でも、検知結果を利用者に報知するので、利用者は、自車両1の作業上注意すべき対象物の存在と位置関係を迅速に把握できる。これにより、作業上の安全を確保するための確認作業を効率化できると共に、人物や他車両といった対象物との接触を回避することができる。この結果、作業全体の運用効率を向上することができる。
以下、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第2の実施の形態を図面を用いて説明する。図10は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第2の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図である。図10において、図1乃至図9に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における車両周囲移動物体検知システムは、その構成及び運用方法は第1の実施の形態と大略同様である。第2の実施の形態においては、自車両1の下部にあって合成俯瞰映像605上では表示されていない移動物体を検知した場合に、その旨をメッセージ表示することで利用者に報知する点が第1の実施の形態と異なる。
具体的には、第1の実施の形態において図5に示す処理内容を示すフローチャート図の(ステップS106)と(ステップS107)の処理と、第1の実施の形態において図8に示す合成俯瞰映像における移動物体の検知結果表示が異なるので、この部分について説明する。
本実施の形態においては、(ステップS106)において、第1の実施の形態と同様に検知箇所の座標を算出すると共に、この情報を基に検知した移動物体が自車両1の下部にあるか否かを判断する。具体的には、図4に示す移動物体検知部102において以下の条件が全て充足されたときに、この移動物体は自車両1の下部に存在すると判断する。
(1)前方映像401、左方向映像402、後方映像403、右方向映像404の中のいずれかに移動物体が含まれていること。
(2)図7に示す前方抽出領域601、左方向抽出領域602、後方抽出領域603、右方向抽出領域604のそれぞれを示す下辺よりも下側に移動物体が存在すること。
(3)図6に示す前方検知結果表示対象外領域501、左方向検知結果表示対象外領域502、後方検知結果表示対象外領域503、右方向検知結果表示対象外領域504のいずれも含まない領域に移動物体が存在すること。
次に(ステップS107)において、検知箇所の強調設定がなされる。具体的には、合成映像構築部104にて、移動物体の検知を利用者に示すための設定が行われる。検知した移動物体が自車両1の下部に存在する場合、“自車体の下部に移動物体を検知しました。”とのメッセージ文字列を出力部105に出力するように設定される。同様に、検知した移動物体が自車両1の下部に存在しない場合は、メッセージ文字列を出力部105に出力しないように設定される。
図10は、これらの処理によりなされた出力部105上の表示例であって、自車両1の下部に移動物体を検知した場合の様子を示している。ステップ106及びステップ107の処理により、出力部105に表示する合成俯瞰映像605上には、自車両1の下部に移動物体を検知したことを示す検知メッセージ901が表示されている。これにより、前方変換映像606、左方向変換映像607、後方変換映像608、右方向変換映像609のいずれにも表示されない自車両1の下部に存在する移動物体の状態を利用者に報知することができる。
上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第2の実施の形態によれば、利用者は、具体的に自車両1の下部に移動物体が存在することを迅速に把握できるので、作業上の安全を確保するための確認作業を効率化できる。この結果、より安全性を確保できる。
以下、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第3の実施の形態を図面を用いて説明する。図11は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第3の実施の形態における合成俯瞰映像と移動物体の検知結果表示の一例を示す概念図である。図11において、図1乃至図10に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における車両周囲移動物体検知システムは、その構成及び運用方法は第1の実施の形態と大略同様である。第3の実施の形態においては、自車両1の下部にあって合成俯瞰映像605上では表示されていない移動物体を検知した場合に、検知した位置に相当する自車アイコン610上の位置に検知結果を表示することで利用者に報知する点が第1の実施の形態と異なる。
具体的には、第1の実施の形態において図5に示す処理内容を示すフローチャート図の(ステップS106)と(ステップS107)の処理と、第1の実施の形態において図8に示す合成俯瞰映像における移動物体の検知結果表示が異なるので、この部分について説明する。
本実施の形態においては、(ステップS106)において、第1の実施の形態と同様に検知箇所の座標を算出するが、このとき、検知結果の補正を行わず、特定時刻tにおける左方向の検知結果703をその後の処理で使用する。なお、特定時刻tにおける左方向の検知結果703は、図7(c)に示すように、自車両1の下部、前輪4Aの後ろ側に存在している。
次に(ステップS107)において、検知箇所の強調設定がなされる。具体的には、合成映像構築部104にて、移動物体の検知を利用者に示すために、強調表示の設定が行われる。
この例を11を用いて説明する。図11の合成俯瞰映像605において、図9(c)に示す特定時刻tにおける左方向の検知結果703に変換を加えることにより、特定時刻tにおける座標変換後の検知結果1001に強調表示が設定されている。
図9(c)において、特定時刻tにおける左方向の検知結果703は、左方向抽出領域602の外部に存在するため、座標変換を行うと図10の自車アイコン610の表示領域内部に存在することになる。このため、図10において、特定時刻tにおける座標変換後の検知結果1001が自車アイコン610の上に重ねるように表示されている。これにより、前方変換映像606、左方向変換映像607、後方変換映像608、右方向変換映像609のいずれにも表示されない自車両1の下部に存在する移動物体の状態を、大略の位置を含めて利用者に報知することができる。
上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第3の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第3の実施の形態によれば、利用者は、具体的に自車両1の下部に移動物体が存在することと、大略の位置を迅速に把握できるので、作業上の安全を確保するための確認作業を効率化できる。この結果、より安全性を確保できる。
以下、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態を図面を用いて説明する。図12は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態の構成を示すブロック図、図13は図12に示す強調情報保持部におけるテーブルの一例を示す表図、図14は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態における処理内容を示すフローチャート図、図15は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態において移動物体が映った映像の一例を示す概念図である。図12乃至図15において、図1乃至図11に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における車両周囲移動物体検知システムは、その構成及び運用方法は第1の実施の形態と大略同様である。第4の実施の形態においては、移動物体が自車両1に対してより近い位置に存在する場合に、移動物体の検知結果をより強調して表示して利用者に報知する点が第1の実施の形態と異なる。
具体的には、図12に示すように車両周囲移動物体検知装置100Aにおいて、強調情報保持部106をさらに備えている。
強調情報保持部106は、出力部105で表示する映像において、自車両1と移動物体との距離に応じて、強調表示での強調の度合いを示す色の情報信号を例えばテーブルとして保持し、合成映像構築部104に出力する。
強調情報保持部106が保持するテーブルの一例を図13に示す。本実施の形態においては、周囲映像401〜404における移動物体と自車両1との距離Lが300ピクセル以上離れている場合には、強調表示色として緑色を使用する。同様に距離Lが150ピクセル以上300ピクセル未満の場合は強調表示色を黄色とし、距離が0ピクセル以上150ピクセル未満の場合は強調表示色を赤色としている。なお、強調情報保持部106には、この他の種類のテーブルを格納することも可能である。
次に、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態における移動物体の検知と表示の処理内容について図14と図15を用いて説明する。本実施の形態における処理内容は、図5に示す第1の実施の形態における処理内容とは、(ステップS106)と(ステップS107)との間に(ステップS206)が加わっている点が異なるが、その他は同様である。
本実施の形態においては、車両周囲移動物体検知装置100Aは、(ステップS106)において、第1の実施の形態と同様に検知箇所の座標を算出した後、この検知箇所の座標を基に領域内容の強調設定を行う(ステップS206)。具体的には、図12に示す合成映像構築部104が周囲映像401〜404における移動物体と自車両1との距離Lを算出し、強調情報保持部106の保持するテーブルと照らしあわて強調表示色を設定する。
図15に示すように、例えば、前方映像401において、移動物体1001と自車両1との距離Lが200ピクセルであった場合、(ステップS206)において、合成映像構築部104が強調表示色を黄色に設定する。
図14にもどり、車両周囲移動物体検知装置100Aは、検知箇所の強調設定を行う(ステップS107)。具体的には、合成映像構築部104にて、強調表示色を黄色に設定する。この後、(ステップS108)での合成映像出力において、合成俯瞰映像605に対して移動物体1001を黄色で強調表示される。
これらの処理が実行されることより、例えば、移動物体1001が自車両1に近づいてくる場合、その接近距離につれて、緑色から黄色、黄色から赤色へと強調表示色の強調度が増大する。このことにより、運転の安全性確保にとって重要となる自車両1の近傍の移動物体1001の存在を利用者により強調することができる。
上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第4の実施の形態によれば、移動物体1001の存在を強調表示すると共に、距離に応じて強調表示色を変化させているので、利用者は、移動物体1001の存在と共に、移動物体1001と自車両1との距離Lとを感覚的に迅速に把握できる。この結果、より安全性を確保できる。
なお、本実施の形態においては、移動物体1001の強調表示を色の切り替えで行っているが、これに限るものではない。例えば、表示する線の太さや、表示を点滅させる速度といった情報に対応づけることも可能である。
以下、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態を図面を用いて説明する。図16は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態における強調情報保持部におけるテーブルの一例を示す表図、図17は本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態において移動物体が映った映像の一例を示す概念図である。図16及び図17において、図1乃至図15に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態における車両周囲移動物体検知システムは、その構成及び運用方法は第4の実施の形態と大略同様である。第5の実施の形態においては、強調情報保持部106の保持するテーブルが第4の実施の形態と異なる。
本実施の形態の強調情報保持部106が保持するテーブルの一例を図16に、また、移動物体が映った映像の一例を図17に示す。上述した周囲映像401〜404に示すように、撮影条件にもとづき、周囲映像のより上方に撮影されている物体ほど自車両1の車体2からより遠い位置に存在し、周囲映像のより下方に撮影されている物体ほど自車両1の車体2からより近い位置に存在する。
そこで、本実施の形態においては、各周囲映像における垂直方向の座標であるy座標を、各周囲映像の上端を0として、下方への移動に伴って数値を増大するものと規定している。このため、y座標の数値が大きいほど自車両1に近いことを示している。
図16に示すように、本実施の形態においては、周囲映像401〜404における垂直方向の最も上部のピクセル位置を0とし、下に向かって座標値が増大するとした場合、垂直方向の座標が0ピクセル以上150ピクセル未満の場合は強調表示色を緑色としている。同様に、座標が150ピクセル以上300ピクセル未満の場合は強調表示色を黄色とし、座標が300ピクセル以上の場合は強調表示色を赤色としている。
次に、本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態における移動物体の検知と表示の処理内容について図14と図17を用いて説明する。
本実施の形態においては、車両周囲移動物体検知装置100Aは、(ステップS106)において、第1の実施の形態と同様に検知箇所の座標を算出するが、この座標は、上述した移動物体1001のy座標値に変換されている。
車両周囲移動物体検知装置100Aは、この検知箇所のy座標を基に領域内容の強調設定を行う(ステップS206)。具体的には、合成映像構築部104が周囲映像401〜404における移動物体のy座標vを算出し、強調情報保持部106の保持するテーブルと照らしあわて強調表示色を設定する。
図17に示すように、例えば、前方映像401において、移動物体1001のy座標値vが250ピクセルであった場合、(ステップS206)において、合成映像構築部104が強調表示色を黄色に設定する。
図14にもどり、車両周囲移動物体検知装置100Aは、検知箇所の強調設定を行う(ステップS107)。具体的には、合成映像構築部104にて、強調表示色を黄色に設定する。この後、(ステップS108)での合成映像出力において、合成俯瞰映像605に対して移動物体1001を黄色で強調表示される。
上述した本発明の車両周囲移動物体検知システムの第5の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態及び第4の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、移動物体1001の位置から強調表示色を設定するに当たりテーブルを用いているが、これに限るものではない。例えば、数式等を用いて設定しても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。
1 ダンプトラック(車両)
2 車体
3 ベッセル(荷台)
4A 前輪
4B 後輪
8 運転室
100 車両周囲移動物体検知装置
101 周囲映像入力部
102 移動物体検知部
103 領域情報保持部
104 合成映像構築部
105 出力部
301 前方カメラ
302 左方向カメラ
303 後方カメラ
304 右方向カメラ
401 前方映像
402 左方向映像
403 後方映像
404 右方向映像
501 前方検知結果表示対象外領域
502 左方向検知結果表示対象外領域
503 後方検知結果表示対象外領域
504 右方向検知結果表示対象外領域
601 前方抽出領域
602 左方向抽出領域
603 後方抽出領域
604 右方向抽出領域
605 合成俯瞰映像
606 前方変換映像
607 左方向変換映像
608 後方変換映像
609 右方向変換映像
610 自車アイコン
701 時刻tにおける移動物体
702 時刻t−1における移動物体
703 時刻tにおける左方向の検知結果
704 時刻tにおける左方向の補正済み検知結果
801 時刻tにおける座標変換後の検知結果
901 検知メッセージ
1001 移動物体

Claims (6)

  1. 自車両の周囲の複数の映像を撮影する周囲映像入力部と、前記前記周囲映像入力部が撮影した複数の周囲映像から合成映像構成用領域を抽出して、抽出した複数の合成映像構成用領域を合成することで合成俯瞰映像を構築する合成映像構築部と、前記合成俯瞰映像を利用者に提示する出力部とを備えた車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    前記複数の周囲映像に関して移動物体の検知処理を行う移動物体検知処理部とを有し、
    前記移動物体検知処理部は、前記合成俯瞰映像に示す領域以外で移動物体を検知した場合にも検知結果を前記合成俯瞰映像に出力して前記利用者に報知する
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
  2. 請求項1に記載の車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    移動物体を検知したとの検知結果を表示させない領域である検知結果表示対象外領域の情報を保持する領域情報保持部と、
    前記領域情報保持部から前記検知結果表示対象外領域の情報を取込み、前記複数の周囲映像から前記検知結果表示対象外領域を除外した映像に関して移動物体の検知処理を行う移動物体検知処理部とを更に備え、
    前記移動物体検知処理部は、前記合成俯瞰映像に示す領域以外で移動物体を検知した場合にも検知結果を前記合成俯瞰映像に出力して前記利用者に報知する
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
  3. 請求項2に記載の車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    前記検知結果表示対象外領域は、前記複数の周囲映像に映りこんだ前記自車両の一部である
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
  4. 請求項2に記載の車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    前記移動物体検知処理部は、前記自車両の下部で移動物体を検知した場合に、検知結果を前記合成俯瞰映像にメッセージ出力して前記利用者に報知する
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
  5. 請求項2に記載の車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    前記移動物体検知処理部は、前記自車両の下部で移動物体を検知した場合に、検知結果を前記合成俯瞰映像における自車両を示す位置に描画出力して前記利用者に報知する
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
  6. 請求項2に記載の車両周囲移動物体検知システムにおいて、
    前記自車両と検知した移動物体との距離に応じて、強調表示の強調の度合いを示す色の情報を保持する強調情報保持部を更に備え、
    前記移動物体検知処理部は、前記強調情報保持部から前記強調表示での強調の度合いを示す色の情報を取込み、前記自車両と検知した移動物体との距離から強調表示色を設定し、検知結果である前記移動物体を設定した前記強調表示色で前記合成俯瞰映像上に表示して前記利用者に報知する
    ことを特徴とする車両周囲移動物体検知システム。
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