JP2015065087A - 照明用光源及び照明装置 - Google Patents

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康一 中村
Koichi Nakamura
康一 中村
浩規 北川
Hironori Kitagawa
浩規 北川
高橋 健治
Kenji Takahashi
健治 高橋
真樹 木部
Maki Kibe
真樹 木部
隆之 岩崎
Takayuki Iwasaki
隆之 岩崎
彰人 若宮
Akihito Wakamiya
彰人 若宮
信一 北岡
Shinichi Kitaoka
信一 北岡
裕司 八木
Yuji Yagi
裕司 八木
畑岡 真一郎
Shinichiro Hataoka
真一郎 畑岡
雅人 松本
Masahito Matsumoto
雅人 松本
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Abstract

【課題】発光効率の低下を抑制することができる照明用光源を提供する。【解決手段】照明用光源は、長尺状の筐体20と、筐体20内に配置され、LED素子12とLED素子12を発光させるための点灯回路13とが表面に配置された長尺状の基板11とを備え、基板11は、第1領域14とは異なる第2領域15の断面積より小さい断面積となる第1領域14を、点灯回路13とLED素子12との間に有する。【選択図】図2A

Description

本発明は、照明用光源及び照明装置に関し、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの発光素子を有する照明用光源及び照明装置に関する。
LEDは、高効率及び長寿命であることから、従来から知られる蛍光ランプ又は白熱電球などの各種ランプの代替光源として期待されている。中でも、LEDを用いたランプ(LEDランプ)の製品開発が盛んに進められている。
この種のLEDランプとして、例えば、直管形蛍光ランプに代替する直管形のLEDランプ(直管LEDランプ)が知られている(特許文献1参照)。
このような直管LEDランプは、長尺状の外郭筐体の両端部に設けられた口金と、LEDモジュールと、LEDモジュールを点灯させるための点灯回路とを備える。LEDモジュールは、例えば、基板と、基板上に実装された複数のLED素子とを備える。
特開2009−043447号公報
しかしながら、上記従来の照明用光源では、発光効率の低下を抑制することができないという課題がある。
具体的には、上記従来の照明用光源では、LED素子に起因しない熱がLED素子に与える影響については、なんら考慮されていない。LED素子は、自身が発する熱だけでなく、他からの熱の影響であっても発光効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、発光効率の低下を抑制することができる照明用光源及び照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る照明用光源は、長尺状の筐体と、前記筐体内に配置され、発光素子と当該発光素子を発光させるための点灯回路とが表面に配置された長尺状の基板とを備え、前記基板は、第1領域とは異なる第2領域の断面積より小さい断面積となる前記第1領域を、前記点灯回路と前記発光素子との間に有する。
また、前記発光素子と前記点灯回路とは、前記基板の長手方向に並んで配置され、前記第1領域には、前記基板の短手方向にスリットが形成されてもよい。
また、前記スリットは、前記基板の長辺の片側又は両側から形成されてもよい。
また、前記スリットは、矩形の貫通孔であってもよい。
また、前記第1領域の前記基板は、前記第2領域の前記基板より薄くてもよい。
また、前記点灯回路が配置された基板の表面領域に対向する基板の裏面領域は、接着剤を介して前記筐体の内面と接着されてもよい。
また、本発明の一態様に係る照明装置は、上述の照明用光源を備える照明装置である。
本発明に係る照明用光源及び照明装置によれば、発光効率の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプの一例を示す概観斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る基板の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る基板の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る基板の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る基板の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る直管LEDランプの一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る照明装置の一例を示す概観斜視図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る照明用光源及び照明装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
以下の実施の形態では、照明用光源の一態様である直管LEDランプ、及び、当該直管LEDランプを備える照明装置について例示する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る照明用光源は、長尺状の筐体と、筐体内に配置され、発光素子と当該発光素子を発光させるための点灯回路とが表面に配置された長尺状の基板とを備え、基板は、第1領域とは異なる第2領域の断面積より小さい断面積となる第1領域を、点灯回路と発光素子との間に有する。
まず、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプについて説明する。なお、本実施の形態に係る直管LEDランプは、従来の直管形蛍光ランプに代替する照明用光源の一例である。
[直管LEDランプの全体構成]
まず、本実施の形態に係る直管LEDランプの構成の一例について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプ1の一例を示す概観斜視図である。図1に示すように、直管LEDランプ1は、LEDモジュール10と、長尺状の筐体20と、筐体20の長手方向(管軸方向)の端部のそれぞれに固定された給電用口金30及び非給電用口金40とを備える。直管LEDランプ1は、例えば、40形の直管LEDランプであり、ランプ全長が約1200mmである。
以下、直管LEDランプ1の各構成部材について詳述する。
[LEDモジュール]
図1に示すように、LEDモジュール10は、直管LEDランプ1の光源であり、筐体20内に配置される。ここで、LEDモジュール10は、筐体20内に収まるように配置されていてもよく、あるいは、筐体20から端部がはみ出るように配置されていてもよい。
本実施の形態に係るLEDモジュール10は、表面実装(SMD:Surface Mount Device)型の発光モジュールであって、基板11と、基板11に実装された複数のLED素子12と、複数のLED素子12を点灯するための点灯回路13とを備える。また、図示しないが、LEDモジュール10は、LED素子12を発光させるための電力を受ける接続端子と、複数のLED素子12を電気的に接続するための所定形状にパターン形成された金属配線とを備える。
基板11は、表面に複数のLED素子12が配置された長尺状の基板である。具体的には、基板11は、矩形の基板であり、長手方向(図1のY軸方向)が直管状の筐体20の長手方向と平行になり、かつ、短手方向(図1のX軸方向)が筐体20の短手方向と平行になるように、筐体20内に配置される。基板11は、例えば、接着剤によって筐体20の内面に固定されている。あるいは、基板11は、筐体20内に固定されたヒートシンク(基台)の戴置面上に戴置されていてもよい。基板11と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂又はセメントである。
具体的には、基板11は、LED素子12を実装するための実装基板である。基板11は、例えば、樹脂をベースとする樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、セラミックからなるセラミック基板、又は、ガラスからなるガラス基板などである。
樹脂基板は、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM−3、FR−4など)、紙フェノール若しくは紙エポキシからなる基板(FR−1など)、又は、ポリイミドなどからなる可撓性を有するフレキシブル基板などである。メタルベース基板は、例えば、表面に絶縁膜が形成されたアルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板などである。本実施の形態では、基板11として、CEM−3の両面基板を用いている。
ここで、基板11は、第1領域14とは異なる第2領域15の断面積より小さい断面積となる第1領域14を、点灯回路13とLED素子12との間に有する。つまり、本実施の形態に係る基板11には、点灯回路13とLED素子12との間に断面積が狭い領域が形成されている。
基板11の詳細な構成については、後で説明する。
LED素子12は、発光素子の一例であり、基板11上に実装される。本実施の形態では、複数のLED素子12は、基板11の長手方向に沿ってライン状に一列配置されるように実装されている。複数のLED素子12のそれぞれは、図1に示すように、互いに離間して配置されている。
LED素子12は、LEDチップと蛍光体とがパッケージ化された、いわゆるSMD型の発光素子である。LED素子12は、パッケージと、パッケージに配置されたLEDチップと、LEDチップを封止する封止部材とを備える。LED素子12は、例えば、白色光を発する白色LED素子である。
パッケージは、白色樹脂などによって成形された容器であり、逆円錐台形状の凹部(キャビティ)を備える。凹部の内側面は傾斜しており、LEDチップからの光を上方に反射させるように構成されている。
LEDチップは、パッケージの凹部の底面に実装されている。LEDチップは、単色の可視光を発するベアチップであり、ダイアタッチ材(ダイボンド材)によって、パッケージの凹部の底面にダイボンディング実装されている。LEDチップは、例えば、通電されると青色光を発する青色LEDチップである。
封止部材は、光波長変換体である蛍光体を含む蛍光体含有樹脂であり、LEDチップから発せられた光を所定の波長に変換(色変換)する。また、封止部材は、LEDチップを封止することで、LEDチップを保護する。封止部材は、パッケージの凹部に充填されており、当該凹部の開口面まで封入されている。
封止部材は、LEDチップが発する光の色(波長)と、光源として求められる光の色(波長)とに基づいて選択された材料を含む。例えば、LEDチップが青色LEDチップである場合に白色光を得るために、封止部材として、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子をシリコーン樹脂に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体粒子が青色LEDチップの青色光によって励起されて黄色光を放出するので、封止部材からは、励起された黄色光と青色LEDチップの青色光との合成光として白色光が放出される。なお、封止部材に、シリカ(SiO)などの光拡散材を含有させてもよい。
このように構成されるLED素子12は、正極及び負極の2つの電極端子を有しており、これらの電極端子と基板11に形成された金属配線とが電気的に接続されている。
点灯回路13は、LEDモジュール10に実装されたLED素子12を点灯するためのLED点灯回路である。点灯回路13は、1つ又は複数の回路素子(回路部品)から構成される。
点灯回路13は、例えば、接続端子を介して入力される直流電圧を、LED素子12を発光させるための所定の極性に調整して出力する。点灯回路13から出力される直流電力は、例えば、基板11に形成された金属配線を介してLEDモジュール10のLED素子12に供給される。
回路素子は、LEDモジュール10の基板11を利用して、基板11に直接実装されている。回路素子は、例えば、整流回路、検知抵抗又はヒューズ素子などである。その他必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード又はトランジスタなどを用いてもよい。
接続端子(電極端子)は、LED素子12を発光させるための直流電力を、LEDモジュール10の外部から受電する外部接続端子である。本実施の形態に係る接続端子は、口金型に構成されており、樹脂型の口金と、直流電力を受電するための導電部(ピン)とを有する。当該導電部は、例えば、点灯回路に接続される。
なお、接続端子は、口金型ではなく、矩形状などにパターン形成された金属電極でもよい。例えば、LED素子12に電力を供給するためのリード線の一端は、給電用口金30の給電ピンに接続され、リード線の他端は、基板11の金属電極に接続される。このとき、リード線の一端及び他端はそれぞれ、はんだ付けされていてもよい。
金属配線は、銅(Cu)などの金属を含み、基板11に予め定められた形状でパターン形成されている。
なお、LEDモジュール10の光取り出し効率を向上させるために、基板11の表面に白色塗料(白レジスト)を塗布してもよい。白レジストは、高光反射性を有するので、LEDモジュール10の光取り出し効率を向上させることができる。また、白レジストを形成することによって、基板11の絶縁性(耐圧)を向上させることができ、かつ、金属配線の酸化を抑制することができる。
[筐体]
筐体20は、LEDモジュール10を覆う透光性を有する長尺状の透光性カバーである。例えば、図1に示すように、筐体20は、両端部に開口を有する長尺状の筒体である。具体的には、筐体20は、直管状の外管であり、透明樹脂材料又はガラスから構成される。筐体20は、短手方向の断面(XZ断面)が円形の円筒である。
例えば、筐体20は、可視光に対して透明なシリカガラス製のガラスバルブ(クリアバルブ)である。この場合、筐体20内に配置されたLEDモジュール10は、筐体20の外側から視認することができる。
具体的には、筐体20は、シリカが70〜72%のソーダ石灰ガラスを主成分として含み、熱伝導率が約1.0W/m・Kのガラス管(ガラスバルブ)である。あるいは、筐体20は、アクリル(PMMA)又はポリカーボネート(PC)などの樹脂材料を含むプラスチック管でもよい。
なお、LEDモジュール10からの光を拡散させるために、筐体20は光拡散機能を有してもよい。例えば、筐体20の内面又は外面に光拡散シート又は光拡散膜を形成すればよい。具体的には、シリカ若しくは炭酸カルシウムなどの光拡散材(微粒子)を含有する樹脂、又は、白色顔料を筐体20の内面又は外面に付着させることで、乳白色の光拡散膜を形成することができる。
また、筐体20の内部若しくは外部に設けられたレンズ構造物、又は、筐体20の内面若しくは外面に形成された凹部若しくは凸部によって光拡散機能を実現してもよい。例えば、筐体20の内面又は外面にドットパターンを印刷し、又は、筐体20の一部を加工することで、光拡散機能を実現することができる。あるいは、光拡散材が分散された樹脂材料などを用いて筐体20そのものを成形することで、光拡散機能を実現することもできる。
このように、筐体20に光拡散機能を持たせることによって、LEDモジュール10から放射された光を、筐体20を当該光が通過する際に拡散させることができる。例えば、本実施の形態のように、SMD型のLED素子12が離間して配置されていると、光のつぶつぶ感(輝度ばらつき)が発生する恐れがある。これに対して、筐体20に光拡散機能を持たせることで、光のつぶつぶ感を抑制することができる。
[給電用口金]
給電用口金30は、LEDモジュール10に電力を供給するための給電用口金である。給電用口金30は、筐体20又は基板11の長手方向(Y軸方向)の端部の一方に固定される。給電用口金30は、LED素子12を点灯させるための電力をランプ外部から受ける。
給電用口金30は、筐体20の長手方向の端部の一方に蓋をするようにキャップ状に構成されている。つまり、給電用口金30は、有底筒形状であり、筐体20の長手方向の端部の一方を覆うように設けられる。例えば、給電用口金30は、接着剤によって筐体20の端部の一方に接着される。本実施の形態では、給電用口金30は、端部の一方に開口を有し、他方に底面を有する円筒である。
なお、給電用口金30と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂である。例えば、接着剤は、基板11と筐体20との接続に用いられる接着剤と同じ材料から構成される。このとき、筐体20からはみ出た基板11の一方の端部と給電用口金30とを接着剤によって固定してもよい。
給電用口金30は、口金本体31と、給電ピン32とを備える。
口金本体31は、給電用口金30の外郭をなし、開口及び底面を有する有底筒形状である。本実施の形態に係る口金本体31は、有底円筒形状であり、円形の開口と、円板状の底面とを有する。
口金本体31は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂材料から構成される。ここで、給電用口金30は、例えば、給電ピン32と樹脂材料とを用いたインサート成形によって作製される。なお、樹脂成形体である口金本体31に給電ピン32を圧入することで、給電用口金30を作製することもできる。
給電ピン32は、口金ピンの一例であり、LEDモジュール10を発光させるための電力を照明器具などの外部機器から受ける一対の導電ピンである。例えば、給電ピン32は、真鍮などの金属材料から構成される。給電ピン32を照明器具の受金に装着することで、給電ピン32は、照明器具に内蔵された電源装置から直流電力を受けることができる。また、給電ピン32は、照明器具の受金に着脱可能に取り付けるための取り付けピンとしても機能する。
具体的には、給電ピン32は、口金本体31の底面を貫通するように設けられている。給電ピン32は、口金本体31の底面の外面から外方に向かって突出し、かつ、口金本体31の底面の内面から開口に向かって突出している。図示していないが、給電ピン32のうち、口金本体31の底面の内面から開口に向かって突出している部分は、基板11に設けられた接続端子にリード線などで接続される。
なお、本実施の形態に係る給電用口金30は、JIS C 7709−1に準拠した直管LEDランプにおけるGX16t−5口金(L形ピン口金)であるので、給電ピン32は、L字形である。
[非給電用口金]
非給電用口金40は、非給電側の口金であり、直管LEDランプ1を照明器具に取り付ける機能を有する。非給電用口金40は、図1に示すように、筐体20又は基板11の長手方向(Y軸方向)の端部の他方に固定される。なお、非給電用口金40は、照明器具を介してLEDモジュール10の所定領域を接地(アース)してもよい。
非給電用口金40は、筐体20の長手方向の端部の他方に蓋をするようにキャップ状に構成されている。つまり、非給電用口金40は、有底筒形状であり、筐体20の長手方向の端部の他方を覆うように設けられる。例えば、非給電用口金40は、接着剤によって筐体20の端部の他方に接着される。本実施の形態では、非給電用口金40は、端部の一方に開口を有し、他方に底面を有する円筒である。
なお、非給電用口金40と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂である。例えば、接着剤は、基板11と筐体20との接続に用いられる接着剤と同じ材料から構成される。このとき、筐体20からはみ出た基板11の他方の端部と非給電用口金40とを接着剤によって固定してもよい。
非給電用口金40は、口金本体41と、非給電ピン42とを備える。
口金本体41は、非給電用口金40の外郭をなし、開口及び底面を有する有底筒形状である。本実施の形態に係る口金本体41は、有底円筒形状であり、円形の開口と、円板状の底面とを有する。
口金本体41は、例えば、ポリブチレンテレフタレートなどの樹脂材料から構成される。ここで、非給電用口金40は、例えば、非給電ピン42と樹脂材料とを用いたインサート成形によって作製される。なお、樹脂成形体である口金本体41に非給電ピン42を圧入することで、非給電用口金40を作製することもできる。
非給電ピン42は、口金ピンの一例であり、直管LEDランプ1を照明器具に取り付けるための取り付けピンである。例えば、非給電ピン42は、真鍮などの金属材料から構成された断面T字状の導電ピンである。
非給電ピン42は、口金本体41の底面を貫通するように設けられている。非給電ピン42は、口金本体41の底面の外面から外方に向かって突出し、かつ、口金本体41の底面の内面から開口に向かって突出している。なお、非給電ピン42は、口金本体41の底面の外面から外方に向かってのみ突出していればよく、内面側は口金本体41に埋め込まれていてもよい。なお、非給電用口金40がLEDモジュール10の所定領域を接地する場合、非給電ピン42と基板11とは接続される。
[基板]
続いて、本実施の形態に係る基板11についてより詳細な構成を説明する。
図2Aは、本発明の実施の形態1に係る基板11の一例を示す平面図である。また、図2Bは、本発明の実施の形態1に係る基板11の一例を示す断面図である。具体的には、図2Bは、図2Aにおける断面A−A及び断面B−Bを示している。
本実施の形態では、基板11は、点灯回路13とLED素子12との間に、断面積が小さい領域を有する。つまり、基板11は、第1領域14とは異なる第2領域15の断面積より小さい断面積となる第1領域14を、点灯回路13とLED素子12との間に有する。
言い換えると、基板11は、基板11の一部の断面である第2断面に平行な断面であり、当該第2断面の断面積より小さい第1断面を、点灯回路13とLED素子12との間に有する。この場合、第1断面は、第1領域14における基板11の断面であり、第2断面は、第2領域15における基板11の断面である。
具体的には、図2Aに示すように、第1領域14には、基板11の短手方向にスリットが形成されている。図2Aに示す例では、スリットは、基板11の長辺の片側、すなわち、一方向から形成されている。言い換えると、スリットは、基板11の長辺から、すなわち、基板11の短手方向に直交する側面から、短手方向に基板11を切り欠くように形成される。
基板11は、例えば、長さ1150〜1200mm(長手方向)、幅5〜25mm(短手方向)、厚さ0.3〜2.0mmである。なお、基板11は、筐体20より長手方向において長い。
基板11の表面には、点灯回路13と複数のLED素子12とが基板11の長手方向に並んで配置されている。このとき、例えば、点灯回路13と点灯回路13に最も近いLED素子12との間の間隔は、5〜30mmである。
第1領域14は、点灯回路13とLED素子12との間の領域である。例えば、第1領域14は、点灯回路13と点灯回路13に最も近いLED素子12との中点を含む領域である。つまり、第1領域14に形成されるスリットは、点灯回路13と点灯回路13に最も近いLED素子12との中点を含むように形成される。
このとき、スリットは、矩形状であり、スリットの幅(基板11の長手方向)は、0.5〜5mmである。また、スリットの長さ(基板11の短手方向)は、5〜20mmである。なお、スリットの長さは、基板11の幅の10〜90%としてもよい。
なお、点灯回路13とLED素子12とを電気的に接続する金属配線は、スリットを避けるように形成されている。あるいは、金属配線の代わりにリード線などを設けてもよい。
なお、第1領域14は、給電用口金30に覆われる領域に含まれてもよい。具体的には、点灯回路13及びスリットは、給電用口金30に覆われることで、平面視した場合に給電用口金30に隠れて見えないように配置及び形成されてもよい。
第2領域15は、第1領域14とは異なる領域である。第2領域15は、基板11の断面積を他より小さくするための構造を含まない領域である。断面を他より小さくするための構造は、例えば、スリットである。
例えば、第2領域15は、図2Aに示すように、LED素子12の少なくとも一部を含む領域である。あるいは、第2領域15は、点灯回路13の少なくとも一部を含む領域でもよい。また、第2領域15は、給電用口金30に覆われていない領域、例えば、隣り合うLED素子12の間の領域でもよい。
ここで、上述したように、第1領域14の断面積は、第2領域15の断面積より小さい。具体的には、第1領域14の第1断面(A−A断面)の断面積は、第2領域15の第2断面(B−B断面)の断面積より小さい。このとき、第1断面は、第1領域14に形成されたスリットを通る断面である。また、第2領域15は、スリットを含まない領域であり、第2断面は、スリットを通らない断面である。
このときの第1領域14の第1断面と第2領域15の第2断面とは、互いに平行な断面である。例えば、第1領域14の第1断面と第2領域15の第2断面とは、点灯回路13とLED素子12とが並んだ方向に直交する断面である。
本実施の形態では、点灯回路13とLED素子12とは、基板11の長手方向に並んでいるので、第1領域14の第1断面と第2領域15の第2断面とは、基板11の長手方向に直交する断面、すなわち、基板11の短手方向を含む断面である。例えば、図2Bに示すように、基板11の短手方向における第1領域14の断面積(A−A断面)は、基板11の短手方向における第2領域15の断面積(B−B断面)より小さい。
なお、図2Aに示すように、第2領域15がLED素子12を含む領域である場合、第2領域15の第2断面は、基板11の長手方向に直交する断面であって、LED素子12を通る断面である。同様に、第2領域15が点灯回路13を含む領域である場合、第2領域15の断面は、基板11の長手方向に直交する断面であって、点灯回路13を通る断面でもよい。また、第2領域15の第2断面は、給電用口金30に覆われていない基板11の領域における、基板11の長手方向に直交する断面でもよい。例えば、第2領域15の第2断面は、隣り合うLED素子12の間を通る断面でもよい。
[効果]
このように、点灯回路13とLED素子12との間の第1領域14の断面積を小さくすることで、点灯回路13で発生した熱がLED素子12に伝わるのを抑制することができる。したがって、LED素子12は、点灯回路13で発生した熱による影響を受けにくくなるので、LED素子12の発光効率の低下を抑制することができる。
なお、点灯回路13からの伝熱の影響のみを考慮すれば、異なる2つの基板を用意し、一方に点灯回路13を配置し、他方にLED素子12を配置することで、基板間の伝熱を抑制することも考えられる。しかしながら、この場合、部品点数が増加すること、2つの基板を接続するための接続端子が必要になることなど、製造コスト及び製造工程が増加してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る直管LEDランプ1によれば、1つの基板11上に点灯回路13とLED素子12とを配置しているので、部品点数の増加などを招くことはなく、製造コスト及び製造工程の増加も抑制することができる。
また、本実施の形態に係るLEDモジュール10が、外部(照明器具)から交流電力を受ける方式である場合に、点灯回路13とLED素子12との間の断面積を小さくすることは、特に有効となる。
交流電力を受ける方式の場合、点灯回路13は、電源回路(AC−DCコンバータ回路)を含む構成となる。このとき、点灯回路13が発する熱は、電源回路を含まない場合に比べて高くなる。したがって、本実施の形態に係る基板11のように点灯回路13とLED素子12との間の第1領域14の断面積を小さくすることで、LED素子12の発光効率の低下の抑制効果がより効果的に現れる。
以上のように、本実施の形態に係る照明用光源は、長尺状の筐体と、筐体内に配置され、発光素子と当該発光素子を発光させるための点灯回路とが表面に配置された長尺状の基板とを備え、基板は、第1領域とは異なる第2領域の断面積より小さい断面積となる第1領域を、点灯回路と発光素子との間に有する。
これにより、点灯回路と発光素子との間の第1領域の断面積を小さくすることで、点灯回路で発生した熱が発光素子に伝わることを抑制することができる。したがって、発光素子に起因しない熱による影響で、発光素子の発光効率が低下してしまうことを抑制することができる。よって、本実施の形態に係る照明用光源によれば、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
また、発光素子と点灯回路とは、基板の長手方向に並んで配置され、第1領域には、基板の短手方向にスリットが形成されてもよい。このとき、スリットは、基板の長辺の片側から形成されてもよい。
これにより、基板の第1領域にスリットを設けるという簡易な構成で、第1領域の断面積を小さくすることができ、点灯回路からの伝熱を抑制し、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
(実施の形態1の変形例)
続いて、本発明の実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1では、第1領域14に短手方向に一方向からのスリットが形成されている例について説明したが、スリットは両方向から形成されていてもよい。
図3Aは、本発明の実施の形態1の変形例に係る基板11aの一例を示す平面図である。また、図3Bは、本発明の実施の形態1の変形例に係る基板11aの一例を示す断面図である。具体的には、図3Bは、図3Aにおける断面C−C及び断面D−Dを示している。
図3Aに示すように、基板11aの第1領域14aには、基板11aの短手方向に両方向からのスリットが形成されている。つまり、スリットは、基板11aの長辺の両側から形成されている。言い換えると、スリットは、基板11aの2つの長辺のそれぞれから、すなわち、基板11aの短手方向に直交する2つの側面のそれぞれから、短手方向に基板11aを切り欠くように形成される。
このとき、スリットの幅(基板11aの長手方向)は、0.5〜5mmである。また、1つのスリットの長さ(基板11aの短手方向)は、1〜20mmである。なお、1つのスリットの長さは、基板11aの幅の10〜40%としてもよい。また、2つのスリットは、互いに異なる形状であってもよい。
これにより、図3Bに示すように、基板11aの短手方向における第1領域14aの第1断面(C−C断面)の断面積は、基板11aの短手方向における第2領域15の第2断面(D−D断面)の断面積より小さくなる。このとき、第1断面は、第1領域14aに形成されたスリットを通る断面である。また、第2領域は、スリットを含まない領域であり、第2断面は、スリットを通らない断面である。
以上のように、スリットは、基板の長辺の両側から形成されてもよい。両方向に形成されたスリットの場合でも実施の形態1と同様に、基板の第1領域にスリットを設けるという簡易な構成で、点灯回路と発光素子との間の第1領域の断面積を小さくすることができ、点灯回路からの伝熱を抑制し、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
また、スリットは、基板に形成された矩形の貫通孔であってもよい。
図4Aは、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板11bの一例を示す平面図である。また、図4Bは、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板11bの一例を示す断面図である。具体的には、図4Bは、図4Aにおける断面E−E及び断面F−Fを示している。
図4Aに示すように、基板11bの第1領域14bには、基板11bの短手方向に矩形状の貫通孔であるスリットが形成されている。このとき、スリットの幅(基板11bの長手方向)は、0.5〜5mmである。また、スリットの長さ(基板11bの短手方向)は、3〜20mmである。なお、スリットの長さは、基板11bの幅の10〜90%としてもよい。
これにより、図4Bに示すように、基板11bの短手方向における第1領域14bの第1断面(E−E断面)の断面積は、基板11bの短手方向における第2領域15の第2断面(F−F断面)の断面積より小さくなる。このとき、第1断面は、第1領域14bに形成された貫通孔を通る断面である。また、第2領域は、貫通孔を含まない領域であり、第2断面は、貫通孔を通らない断面である。
以上のように、スリットは、矩形の貫通孔でもよい。スリットが貫通孔である場合でも実施の形態1と同様に、基板の第1領域に貫通孔を設けるという簡易な構成で、点灯回路と発光素子との間の第1領域の断面積を小さくすることができ、点灯回路からの伝熱を抑制し、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
なお、実施の形態1及びその変形例では、スリットが矩形状である例について説明したが、スリットの形状はこれに限らない。スリットは、三角形の切り欠きでもよく、円弧などの曲線の切り欠きでもよい。また、スリットは、円状の貫通孔でもよい。また、複数のスリットを設けてもよい。
また、実施の形態1及びその変形例では、スリットが基板の短手方向に切り欠くように形成される例について説明したが、スリットが形成される方向はこれに限られない。スリットは、基板の長手方向に切り欠くように形成されてもよく、又は、基板の短手方向から45度傾いた方向に切り欠くように形成されてもよい。
また、スリットを設ける代わりに、第1領域の厚さを薄くすることで、第1領域の断面積を小さくしてもよい。言い換えると、基板の表面及び裏面の少なくとも一方に凹部を設けることで、第1領域の厚さを薄くしてもよい。
図5Aは、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板11cの一例を示す平面図である。図5Bは、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板11cの一例を示す正面図である。また、図5Cは、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る基板11cの一例を示す断面図である。具体的には、図5Cは、図5Aの断面G−G及び断面H−Hを示している。
図5A及び図5Bに示すように、基板11cの第1領域14cには、矩形状の凹部が形成されている。つまり、基板11cの第1領域14cの厚さは、第2領域15の厚さより薄くなっている。
このとき、凹部の幅(基板11cの長手方向)は、0.5〜5mmである。また、凹部の長さ(基板11cの短手方向)は、5〜25mmであり、一例としては、図5Aに示すように基板11cの幅と同一である。
また、図5Bに示すように、凹部は、基板11cの表面及び裏面のそれぞれに形成されている。1つの凹部の深さは、0.2〜0.5mmである。なお、凹部の深さは、基板11cの厚さの10〜30%としてもよい。また、2つの凹部は、互いに異なる形状であってもよい。
これにより、図5Cに示すように、基板11cの短手方向における第1領域14cの第1断面(G−G断面)の断面積は、基板11cの短手方向における第2領域15の第2断面(H−H断面)の断面積より小さくなる。なお、第1断面は、第1領域14cに形成された凹部を通る断面である。また、第2領域15は、凹部を含まない領域であり、第2断面は、凹部を通らない断面である。
以上のように、基板に形成された凹部の場合でも実施の形態1と同様に、点灯回路13とLED素子12との間の第1領域14cの断面積を小さくすることができ、点灯回路13からの伝熱を抑制し、LED素子12の発光効率の低下を抑制することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1の別の変形例に係る照明用光源は、第1領域の基板は、第2領域の基板より薄くてもよい。
これにより、基板の第1領域を薄くするという簡易な構成で、第1領域の断面積を小さくすることができ、点灯回路からの伝熱を抑制し、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
なお、実施の形態1の別の変形例では、凹部が不連続な段差である例について説明したが、凹部は連続的に変化する面で形成されてもよい。つまり、凹部を形成する面が平面である場合だけではなく、凹部を形成する面は曲面であってもよい。
また、実施の形態1の別の変形例では、幅(基板の長手方向)が均一の矩形の凹部を設けた例について説明したが、幅は均一でなくてもよく、凹部は矩形でなくてもよい。また、凹部の長さ(基板の短手方向)が基板の幅と同じである例について示したが、長さは基板の幅より短くてもよい。
また、基板の表面及び裏面の両側に凹部を形成したが、凹部は、基板の一方の側のみに形成されてもよい。また、表面及び裏面の少なくとも一方に複数の凹部を設けてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る照明用光源では、点灯回路が配置された基板の表面領域に対向する基板の裏面領域は、接着剤を介して筐体の内面と接着されている。
本実施の形態に係る照明用光源は、実施の形態1に係る照明用光源と比較して、点灯回路の下方で基板の裏面と筐体の内面とが接着剤によって接着されている点が異なっている。以下では、同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。なお、本実施の形態でも実施の形態1と同様に、照明用光源の一態様である直管LEDランプについて例示する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る直管LEDランプ100の一例を示す断面図である。
図6に示すように、点灯回路13が配置された基板11の表面領域に対向する基板11の裏面領域は、接着剤50を介して筐体20の内面と接着されている。言い換えると、基板11の裏面と筐体20の内面とは、点灯回路13の下方で接着剤50によって接着されている。このとき、点灯回路13の下方とは、基板11の表面から裏面に向かう方向である。
ここで、表面領域は、LEDモジュール10(基板11)を平面視した場合に、点灯回路13と基板11とが重なっている領域の一部又は全部であって、基板11の表面の領域である。この場合、裏面領域は、LEDモジュール10(基板11)を平面視した場合に、点灯回路13と基板11とが重なっている領域の一部又は全部であって、基板11の裏面の領域である。あるいは、表面領域は、点灯回路13と基板11とが接している領域の一部又は全部であって、基板11の表面の領域でもよい。
接着剤50は、例えば、シリコーン樹脂又はセメントなどからなる接着剤である。放熱性の観点から、接着剤50は、熱伝導率が1W/m・K以上の材料が好ましい。また、軽量化の観点からは、接着剤50は、比重が2以下の材料が好ましい。
また、接着剤50の熱伝導率を高めるために、接着剤50に無機粒子を適宜混入してもよい。無機粒子は、例えば、銀、銅若しくはアルミニウムなどの金属粒子、又は、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化ケイ素若しくはグラファイトなどの非金属粒子などである。
なお、接着剤50は、基板11の裏面と筐体20の内面とに密着可能な厚み及び形状を有する両面テープでもよい。
なお、接着剤51は、筐体20と給電用口金30とを接着する接着剤である。接着剤51は、例えば、シリコーン樹脂又はセメントなど、接着剤50と同じ材料からなる接着剤である。
ここで、筐体20と給電用口金30とが接着剤51を介して接続される構成について示したが、筐体20と給電用口金30とは、ネジなどの係合部材によって固定されてもよい。あるいは、筐体20の予め形成された形状と給電用口金30の予め形成された形状とが係合することで、筐体20と給電用口金30とが固定されてもよい。例えば、筐体20の端部に形成された凸部であって、給電用口金30に向かって突出した凸部と、給電用口金30の内部に形成された凹部とが係合することで、筐体20と給電用口金30とが固定されてもよい。
ここで、本実施の形態に係る基板11は、実施の形態1に係る基板11と同じであり、図2A及び図2Bに示したように、点灯回路13とLED素子12との間の第1領域14にスリットが形成されている。したがって、本実施の形態に係る直管LEDランプ100は、実施の形態1と同様に、点灯回路13とLED素子12との間の第1領域14の断面積を小さくすることができ、点灯回路13で発生した熱がLED素子12に伝わることを抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る直管LEDランプ100では、点灯回路13が配置された基板11の表面領域に対向する基板11の裏面領域が、接着剤50を介して筐体20の内面と接着されている。これにより、点灯回路13で発生した熱を、基板11及び接着剤50を介して、最短距離で効率よく筐体20及びその外部へ放出することができる。
したがって、点灯回路13からLED素子12への伝熱量をさらに低減することができるので、LED素子12への熱の影響をさらに抑制することができる。よって、LED素子12の発光効率の低下を抑制することができる。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る照明用光源では、点灯回路が配置された基板の表面領域に対向する基板の裏面領域は、接着剤を介して筐体の内面と接着されている。
これにより、点灯回路が配置された基板の表面領域に対向する基板の裏面領域が、接着剤を介して筐体の内面と接着することで、接着剤を介して点灯回路で発生した熱を効率良く逃がすことができる。したがって、発光素子に伝わる熱をさらに低減することができるので、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る照明装置は、上述の照明用光源を備える照明装置である。例えば、実施の形態3に係る照明装置は、実施の形態1に係る直管LEDランプ1を備える。
図7は、本発明の実施の形態3に係る照明装置2の一例を示す概観斜視図である。図7に示すように、実施の形態2に係る照明装置2は、ベースライトであり、直管LEDランプ1と、照明器具200とを備える。
直管LEDランプ1は、実施の形態1に係る直管LEDランプ1であり、照明装置2の照明用光源として用いられる。なお、本実施の形態に係る照明装置2は、一例として2本の直管LEDランプ1を備える。
照明器具200は、直管LEDランプ1と電気的に接続され、かつ、直管LEDランプ1を保持する一対の受金210と、受金210が取り付けられる器具本体220とを備える。
器具本体220は、例えば、アルミ鋼板をプレス加工などすることによって成型することができる。また、その表面は、直管LEDランプ1から発せられた光を所定方向(例えば、下方)に反射させる反射面の機能を有する。
照明器具200は、例えば、天井などに固定具を介して装着される。なお、照明器具200には、直管LEDランプ1の点灯を制御するための回路などが内蔵されていてもよい、また、直管LEDランプ1を覆うようにカバー部材が設けられていてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る照明装置2は、他の実施の形態と同様に、点灯回路と発光素子との間の第1領域の断面積を小さくすることで、点灯回路で発生した熱が発光素子に伝わることを抑制することができる。したがって、発光素子に起因しない熱による影響で、発光素子の発光効率が低下してしまうことを抑制することができる。よって、本実施の形態に係る照明装置によれば、発光素子の発光効率の低下を抑制することができる。
(その他)
以上、本発明に係る照明用光源及び照明装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態において、LEDモジュールが、パッケージ化されたLED素子を用いたSMD型のLEDモジュールである場合について説明したが、これに限らない。LEDモジュールは、基板11上に複数のLEDチップが直接実装され、複数のLEDチップを蛍光体含有樹脂によって一括封止した構成であるCOB(Chip On Board)型のLEDモジュールでもよい。
また、筐体内に配置される基板(LEDモジュール)は、2枚以上並べてもよい。この場合、接続端子を介してそれぞれの基板に設けられた金属配線を接続すればよい。
また、筐体は、例えば、LEDモジュールを覆う長尺状の透光性カバーと、基台とによって構成されてもよい。この場合、LEDモジュールは、例えば、基台に戴置される。つまり、筐体は、一体の筐体でなくてもよく、透光性カバーと筐体となど、複数に分割可能な筐体であってもよい。
また、上記実施の形態では、口金本体は、筒状であればよく、例えば、外径が略均一の円筒である構成について説明した。これに対して、口金本体は、幅広領域と幅狭領域とを含む構成、すなわち、口金本体の側面に段差を有してもよい。
なお、口金本体は、底面を有していなくてもよい。つまり、口金本体は、両端に開口を有する筒体でもよい。
また、筐体の端部が口金を覆ってもよい。つまり、口金の外径が筐体の端部の内径より小さくてもよい。
また、筐体、口金が円筒である場合について説明したが、筐体及び口金は、円筒でなくてもよい。例えば、筐体及び口金は角筒でもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、給電用口金30のみの片側から筐体20内の全LEDに給電を行う片側給電方式を採用したが、両側の口金の両方とも給電ピンとするG13口金及びL形口金などの両側給電方式を採用してもよい。この場合、一方側の給電ピンも他方側の給電ピンも1ピンとするような構成でもよい。あるいは、一方側の給電ピンも他方側の給電ピンも一対の給電ピンとして両側から受電するような構成でもよい。また、一対の給電ピン又は非給電ピンは、棒状金属に限らず、平板金属などによって構成されてもよい。
さらに、上記給電方式の態様から、本発明に係る直管LEDランプでは、例えば、以下のバリエーションが挙げられる。すなわち、一方側がL形口金及び他方側が非給電ピンを持つ口金で構成された片側給電方式、両側がL形口金で構成された両側給電方式、両側がL形口金で構成された片側給電方式、G13口金で構成された両側給電方式、並びに、G13口金で構成された片側給電方式などである。
また、上記実施の形態に係る直管LEDランプは、外部電源から直流電力を受電する方式であるが、電源回路(AC−DCコンバータ回路)を内蔵することにより、外部電源から交流電力を受電する方式であってもよい。
また、上記の実施の形態において、LEDモジュールは、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限られない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることによりに白色光を放出するように構成してもよい。また、青色以外の色を発光するLEDチップを用いてもよく、例えば、青色LEDチップが放出する青色光よりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップを用いて、主に紫外光により励起されて青色光、赤色光及び緑色光を放出する青色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子及び赤色蛍光体粒子によって白色光を放出するように構成してもよい。
また、上記の実施の形態において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザなどの半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)又は無機ELなどの発光素子を用いてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、100 直管LEDランプ
2 照明装置
10 LEDモジュール
11、11a、11b、11c 基板
12 LED素子
13 点灯回路
14、14a、14b、14c 第1領域
15 第2領域
20 筐体
30 給電用口金
31、41 口金本体
32 給電ピン
40 非給電用口金
42 非給電ピン
50、51 接着剤
200 照明器具
210 受金
220 器具本体

Claims (7)

  1. 長尺状の筐体と、
    前記筐体内に配置され、発光素子と当該発光素子を発光させるための点灯回路とが表面に配置された長尺状の基板とを備え、
    前記基板は、第1領域とは異なる第2領域の断面積より小さい断面積となる前記第1領域を、前記点灯回路と前記発光素子との間に有する
    照明用光源。
  2. 前記発光素子と前記点灯回路とは、前記基板の長手方向に並んで配置され、
    前記第1領域には、前記基板の短手方向にスリットが形成されている
    請求項1に記載の照明用光源。
  3. 前記スリットは、前記基板の長辺の片側又は両側から形成されている
    請求項2に記載の照明用光源。
  4. 前記スリットは、矩形の貫通孔である
    請求項2に記載の照明用光源。
  5. 前記第1領域の前記基板は、前記第2領域の前記基板より薄い
    請求項1に記載の照明用光源。
  6. 前記点灯回路が配置された基板の表面領域に対向する基板の裏面領域は、接着剤を介して前記筐体の内面と接着されている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明用光源。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明用光源を備える照明装置。
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