JP2015064966A - 構造体及び電極構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】流体が通過するときの圧力損失を低減することができると共に、オゾン発生効率を向上させることができる構造体及び電極構造を提供する。
【解決手段】流体12中に、流体12の代表的な流れの方向と直交して設置される構造体10Aであって、1以上の中空部14を有する筒状の絶縁体16と、該絶縁体16の中空部14内に位置された1以上の導体18とを有し、絶縁体16の軸方向を法線とする断面において、代表的な流れの方向xに沿った絶縁体16の長さをDix、代表的な流れの方向と直交する方向yに沿った絶縁体16の長さの最大値をDiyとしたとき、
1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
である。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁体と導体材料とを有する構造体に関し、例えば誘電体バリア放電の電極や、オゾン発生装置等に用いて好適な構造体及び電極構造に関する。
従来、絶縁体と導体材料とを有する構造体として、例えば特許文献1に記載された低温プラズマ発生体が知られている。
特許文献1には、棒状導電体を棒状セラミックス誘電体に設けた長尺方向の貫通孔に挿入し、ガラス又は無機系若しくは有機系接着剤で導電体及び誘電体両端を一体に接合、封止した1つの電極を構成し、複数の電極をセラミックス誘電体において線接触の状態で接合して1つの低温プラズマ発生体を構成した例が記載されている。隣接する電極には、それぞれ極性の異なる電位が印加される。
特許第3015268号公報
しかしながら、特許文献1記載の低温プラズマ発生体は、隣接する電極(それぞれ極性の異なる電位が印加される)同士が線接触の状態で接合されていることから、隣接する電極間に空気等の流体を流すことを想定していない。
また、オゾン発生効率に寄与する電界分布を考えると、隣接する電極の表面(各棒状セラミックス誘電体の表面)のうち、接合部分を底部とする凹部で電界が発生するだけであり、空間のギャップを対向させた電極間に発生する電界よりもその広がりが小さい。そのため、特許文献1の例では、効率的なオゾン発生を望めない。
すなわち、上述した凹部は、オゾンの原料である酸素分子が供給される領域としては狭く、しかも、オゾン生成のエネルギー源である電界が効率的に与えられないという問題がある。
そこで、オゾン発生量を増やす方法として、多くの電極を接合して配置したり、太い電極を使用することで、放電に有効な体積(容積)を広げる方法が想定されるが(例えば特許文献1の図5参照)、圧力損失が増大するという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、流体が通過するときの圧力損失を低減することができると共に、オゾン発生効率を向上させることができる構造体及び電極構造を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る構造体は、流体中に、前記流体の代表的な流れの方向と直交して設置される構造体であって、1以上の中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に位置された1以上の導体とを有し、前記絶縁体の軸方向を法線とする断面において、前記代表的な流れの方向に沿った前記絶縁体の長さをDix、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った前記絶縁体の長さの最大値をDiyとしたとき、
1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
であることを特徴とする。好ましくは、2.0×Diy≦Dix≦10×Diyである。
[2] 第1の本発明において、前記断面において、前記代表的な流れの方向に沿った前記導体の長さをDcx、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った前記導体の長さの最大値をDcyとしたとき、
1.2×Dcy≦Dcx≦12×Dcy
であってもよい。好ましくは、3.0×Dcy≦Dcx≦8.0×Dcyである。
[3] この場合、前記絶縁体は複数の前記中空部を有し、前記絶縁体の各前記中空部内にそれぞれ同電位が印加される前記導体が位置されていてもよい。
[4] 前記代表的な流れの方向に沿って複数の導体が存在していれば、前記Dcxは、前記代表的な流れの方向に沿った各導体の長さの合計を示す。
[5] また、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿って複数の導体が存在していれば、前記Dcyは、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った各導体の長さの最大値を示す。
[6] さらに、複数の前記導体のうち、少なくとも1組の隣り合う導体の各代表寸法の合計をDmnとし、各前記導体の中心間距離をLmnとしたとき、
1.1×Dmn/2≦Lmn≦2.0×Dmn/2
であってもよい。好ましくは、1.1×Dmn/2≦Lmn≦1.5×Dmn/2である。
[7] 前記断面において、前記絶縁体における前記流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、前記代表的な流れの方向と直交する長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有してもよい。
[8] この場合、前記少なくとも一方の端部は、少なくとも1つのテーパを有してもよい。
[9] また、前記先端は、湾曲形状を有し、前記湾曲形状の曲率半径をRtとしたとき、
0.05×Diy≦2×Rt≦0.7×Diy
であってもよい。
[10] 第1の本発明において、前記絶縁体は、流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも上流側の端部は、代表的な流れの方向と直交し、且つ、前記絶縁体の長さ方向と直交する方向の長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有してもよい。
[11] この場合、前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分が平坦面とされていてもよい。
[12] あるいは、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分が平坦面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていてもよい。
[13] あるいは、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていてもよい。
[14] 第1の本発明において、前記絶縁体は、流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも下流側の端部は、代表的な流れの方向と直交し、且つ、前記絶縁体の長さ方向と直交する方向の長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有してもよい。
[15] この場合、前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分が平坦面とされていてもよい。
[16] あるいは、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分が平坦面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていてもよい。
[17] あるいは、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていてもよい。
[18] 第1の本発明において、前記絶縁体と前記導体とが焼成によって直接一体化されて構成されていてもよい。
[19] 第2の本発明に係る構造体は、1以上の中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に位置された1以上の導体とを有し、
前記絶縁体の軸方向を法線とする断面において、第1方向に沿った前記絶縁体の長さをDix、前記第1方向と直交する方向に沿った前記絶縁体の長さの最大値をDiyとしたとき、
1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
であり、
前記断面において、前記第1方向に沿った前記導体の長さをDcx、前記第2方向に沿った前記導体の長さの最大値をDcyとしたとき、
1.2×Dcy≦Dcx≦12×Dcy
であることを特徴とする。
[20] 第3の本発明に係る電極構造は、上述した第1又は第2の本発明に係る構造体を少なくとも2つ有し、一方の前記構造体の前記導体と、他方の前記構造体の前記導体との間に交流電圧が印加され、一方の前記構造体と他方の前記構造体とが、それぞれ前記絶縁体の軸方向と前記代表的な流れの方向とが直交するように配されていることを特徴とする。
本発明に係る構造体及び電極構造によれば、流体が通過するときの圧力損失を低減することができると共に、オゾン発生効率を向上させることができる。
図1Aは第1構造体を一部省略して示す斜視図であり、図1Bは第1電極構造を一部省略して示す斜視図である。 図2Aは第2構造体を一部省略して示す斜視図であり、図2Bは第2電極構造を一部省略して示す斜視図である。 図3Aは第2構造体の実施例モデル及びその作用を示す説明図であり、図3Bは参考例モデル及びその作用を示す説明図である。 絶縁体の両端部の断面構造を示す図である。 第1構造体及び第2構造体の第1製造方法を示すフローチャートである。 図6Aは成形体作製工程で作製された成形体を示す断面図であり、図6Bは仮焼成体作製工程で作製された仮焼成体を示す断面図であり、図6Cは導体挿入工程で仮焼成体の中空部に導体のバルク体を挿入している状態を示す断面図であり、図6Dは焼成一体化工程で作製された構造体を示す断面図である。 第1構造体及び第2構造体の第2製造方法を示すフローチャートである。 図8Aは成形体作製工程で作製された成形体を示す断面図であり、図8Bは導体挿入工程で成形体の中空部に導体のバルク体を挿入している状態を示す断面図であり、図8Cは焼成一体化工程で作製された構造体を示す断面図である。 図9Aは第1構造体の第1変形例を示す断面図であり、図9Bは第1構造体の第2変形例を示す断面図であり、図9Cは第1構造体の第3変形例を示す断面図であり、図9Dは第1構造体の第4変形例を示す断面図である。 図10Aは第1構造体の第5変形例を示す断面図であり、図10Bは第1構造体の第6変形例を示す断面図である。 図11Aは第2構造体の第1変形例を示す断面図であり、図11Bは第2構造体の第2変形例を示す断面図であり、図11Cは第2構造体の第3変形例を示す断面図であり、図11Dは第2構造体の第4変形例を示す断面図である。 図12Aは第2構造体の第5変形例を示す断面図であり、図12Bは第2構造体の第6変形例を示す断面図であり、図12Cは第2構造体の第7変形例を示す断面図であり、図12Dは第2構造体の第8変形例を示す断面図である。 図13Aは第2構造体の第9変形例を示す断面図であり、図13Bは第2構造体の第10変形例を示す断面図であり、図13Cは第2構造体の第11変形例を示す断面図であり、図13Dは第2構造体の第12変形例を示す断面図である。 第1電極構造の変形例を示す断面図である。 図15Aは第2電極構造の第1変形例を示す断面図であり、図15Bは第2電極構造の第2変形例を示す断面図であり、図15Cは第2電極構造の第3変形例を示す断面図である。 図16Aは第2電極構造の第4変形例を示す断面図であり、図16Bは第2電極構造の第5変形例を示す断面図であり、図16Cは第2電極構造の第6変形例を示す断面図である。 圧力損失を確認するための管路の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る構造体及び電極構造の実施の形態例を図1A〜図17を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
第1の実施の形態に係る構造体(以下、第1構造体10Aと記す)は、図1Aに要部を示すように、流体12中に、流体12の代表的な流れの方向(以下、代表流れ方向xと記す)と直交して設置される構造体であって、中空部14を有する筒状の絶縁体16と、該絶縁体16の中空部14内に位置された1つの導体18とを有する。絶縁体16は、流体12が接触する表面20a及び裏面20bを有する。導体18の断面形状としては、例えば両端部が半円形のトラック形状とされている。
代表的な流れの方向xとは、流体12の中央部分における指向性のある流れの方向を示し、これは、流体12の周辺部の指向性のない流れ成分の方向を排除する意味である。
第2の実施の形態に係る構造体(以下、第2構造体10Bと記す)は、図2Aに要部を示すように、上述した第1構造体10Aとほぼ同様の構成を有するが、絶縁体16が複数の中空部14を有し、絶縁体16の各中空部14内にそれぞれ同電位が印加される導体18が位置されている点で異なる。各導体18の断面形状としては、例えば円形とされている。図2Aの例では、絶縁体16に5つの中空部14が形成され、これら中空部14にそれぞれ導体18(5つの導体18)が位置されている。5つの導体18のうち、絶縁体16の上流側の端部に位置する第1導体18a及び下流側の端部に位置する第5導体18eは、その他の導体(第2導体18b〜第4導体18d)よりも径が小とされている。
また、第1導体18aと第2導体18bの中心間距離をL12、第2導体18bと第3導体18cの中心間距離をL23、第3導体18cと第4導体18dの中心間距離をL34、第4導体18dと第5導体18eの中心間距離をL45としたとき、L12=L45、L23=L34、L12<L23の関係を有する。これはあくまでも一例である。
なお、絶縁体16は、第1構造体10A及び第2構造体10Bを電極構造体等として使用する場合では、電荷を誘導する誘電体と称してもよい。
特に、本実施の形態では、絶縁体16の軸方向zを法線とする断面において、代表流れ方向xに沿った絶縁体16の長さをDix、代表流れ方向xと直交する方向yに沿った絶縁体16の長さの最大値をDiyとしたとき、
1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
である。
これにより、第1構造体10A及び第2構造体10Bの外形が、代表流れ方向xに対して細長い形状となるため、圧力損失を低減することができる。
ここで、流体12は、オゾンを発生させることを目的としている場合は、空気、及び酸素を含んだ原料ガスを例示することができる。
絶縁体16の材料は、酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ネオジム、窒化チタン、窒化アルミ、窒化珪素、アルミナ、シリカ及びムライトからなる群から選ばれた1つ以上の材料を含む単独もしくは複合酸化物や複合窒化物であってもよい。
導体18の材料は、モリブデン、タングステン、銀、銅、ニッケル及びこれらの中から少なくとも1つを含む合金からなる群より選ばれた1つであることが好ましい。合金としては、インバー、コバール、インコネル(登録商標)、インコロイ(登録商標)を例示することができる。
また、絶縁体16の材料は、導体18の融点未満の温度において焼成することができるセラミックス材料、例えばLTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics)を用いることが好ましい。具体的には、酸化バリウム、酸化ビスマス、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ネオジム、窒化チタン、窒化アルミ、窒化珪素、アルミナ、シリカ及びムライトからなる群から選ばれた1つ以上の材料を含む単独もしくは複合酸化物や複合窒化物であることが好ましい。
そして、第1構造体10Aを用いた第1の実施の形態に係る電極構造(以下、第1電極構造22Aと記す)は、図1Bに示すように、一方の第1構造体10Aの導体18と、他方の第1構造体10Aの導体18との間に交流電圧が印加され、一方の第1構造体10Aと他方の第1構造体10Aとが、それぞれ絶縁体16の軸方向zと代表流れ方向xとが直交するように配されて構成されている。図1Bの例では、ギャップgを置いて、表面20a同士を対向した例を示す。もちろん、裏面20b同士を対向させてもよいし、表面20aと裏面20bとを対向させてもよい。
同様に、第2構造体10Bを用いた第2の実施の形態に係る電極構造(以下、第2電極構造22Bと記す)は、図2Bに示すように、一方の第2構造体10Bの導体18と、他方の第2構造体10Bの導体18との間に交流電圧が印加され、一方の第2構造体10Bと他方の第2構造体10Bとが、それぞれ絶縁体16の軸方向zと代表流れ方向xと直交するように配されている。図2Bの例では、表面20a同士を対向した例を示す。もちろん、この場合も、裏面20b同士を対向させてもよいし、表面20aと裏面20bとを対向させてもよい。
また、第1構造体10A及び第2構造体10Bは、図1A及び図2Aに示すように、代表流れ方向xに沿った導体18の長さをDcx、代表流れ方向と直交する方向yに沿った導体18の長さの最大値をDcyとしたとき、
1.2×Dcy≦Dcx≦12×Dcy
である。
ここで、長さDcxは、第1構造体10Aでは、図1Aに示すように、代表流れ方向xに沿った導体18の長さの最大値(この場合、中心線に沿った線分の長さ)を示し、第2構造体10Bでは、図2Aに示すように、代表流れ方向xに沿った各導体18の長さの最大値(この場合、導体18の直径)の合計を示す。長さの最大値Dcyは、第1構造体10Aでは、代表流れ方向xと直交する方向yに沿った導体18の長さの最大値(この場合、中心線に直交する方向に沿った線分の長さ)を示し、第2構造体10Bでは、代表流れ方向xと直交する方向yに沿った各導体18の長さのうち、最も長い寸法(この場合、導体18の直径)を示す。
これにより、第1構造体10Aでは、代表流れ方向xに沿って1つの長細い導体18を配置することができ、第2構造体10Bでは、代表流れ方向xに沿って複数の導体18を配置することができることから、第1電極構造22A及び第2電極構造22Bとすることで、それぞれ表面20aで挟まれた平面的な広い範囲の空間において電界を発生させることができるため、オゾンの発生効率を向上させることができる。
特に、第2構造体10Bでは、図2Aに示すように、複数の導体18のうち、少なくとも1組の隣り合う導体18の各代表寸法の合計をDmnとし、各導体18の中心間距離をLmnとしたとき、
1.1×Dmn/2≦Lmn≦2.0×Dmn/2
である。
少なくとも1組の隣り合う導体18の各代表寸法とは、代表的な流れの方向xに沿った導体18の長さの各最大値(この場合、導体18の直径)を示す。
ここで、例えば隣り合う第1導体18aと第2導体18b、並びに隣り合う第2導体18bと第3導体18cに注目する。第1導体18aの代表寸法D1と第2導体18bの代表寸法D2の合計D12と、第1導体18aと第2導体18bの中心間距離L12との間には、
1.1×D12/2≦L12≦2.0×D12/2
の関係がある。
同様に、第2導体18bの代表寸法D2と第3導体18cの代表寸法D3の合計D23と、第2導体18bと第3導体18cの中心間距離L23との間には、
1.1×D23/2≦L23≦2.0×D23/2
の関係がある。以下同様である。
これにより、隣り合う導体18を近接して配置することができる。その結果、第2電極構造22Bとすることで、それぞれ表面20aで挟まれた平面的な広い範囲の空間において電界を発生させることができ、オゾンの発生効率を向上させることができる。
ここで、第2構造体10Bの実施例モデルと参考例モデルとに基づいて、電界が発生する空間について図3A及び図3Bを参照しながら考察する。なお、図3A及び図3Bは、主に導体18bと18c(図2A参照)の部分を示す。また、図3A及び図3Bでは、等電位線を空間と誘電体の境界で滑らかに接続した状態で図示しているが、実際には、空間と誘電体では誘電率が異なるため、この境界では等電位線は屈曲する。
先ず、第2構造体10Bの実施例モデルでは、図3Aに示すように、隣り合う各導体18の代表寸法の合計Dmn(=Dm+Dn)と、各導体18の中心間距離Lmnの関係を上述した式に示す関係に設定した。そして、一方の第2構造体10Bの導体18と、他方の第2構造体10Bの導体18との間に交流電圧を印加して、各第2構造体10Bが対向する空間に電界を発生させた。
参考例モデルでは、図3Bに示すように、2本1組として互いに離間させたものを2組用意した。隣り合う各導体18の代表寸法の合計Dmnと、各導体18の中心間距離Lmnの関係を上述した式に示す関係から逸脱するように設定した。そして、一方の第2構造体10Bの導体18と、他方の第2構造体10Bの導体18との間に交流電圧を印加して、各第2構造体10Bが対向する空間に電界を発生させた。
第2構造体10Bの実施例モデルでは、各導体18が近接して配置されていることから、一方の互いに対向する2つの導体18b間で生じる電界の有効空間24(オゾンを発生させるために有効な電界が発生する空間)と、他方の互いに対向する2つの導体18c間で生じる電界の有効空間24との距離が短くなることから、2つの有効空間24で挟まれた空間26も、有効空間として機能することになり、平面的な広い範囲で有効な電界が生じていた。
これに対して、参考例モデルでは、各第2構造体10Bにおいて導体18が離間して配置されていることから、一方の互いに対向する2つの導体18b間で生じる電界の有効空間24と、他方の互いに対向する2つの導体18c間で生じる電界の有効空間24との距離が長くなり、2つの有効空間24で挟まれた空間26で発生する電界は弱い。つまり、該空間26は、有効空間24として機能せず、有効な電界が局部的に発生していた。
さらに、第1構造体10A及び第2構造体10Bは、図4に示すように、絶縁体16の両端部、すなわち、流体12の流れに対する上流側の端部16a及び下流側の端部16bのうち、少なくとも一方の端部は、代表流れの方向xと直交する長さDyが、先端16tに向かって徐々に小さくなる形状を有する。この場合、少なくとも一方の端部は、少なくとも1つのテーパ28を有することが好ましい。これにより、効率的に圧力損失を低減することができる。例えば、第1構造体10A及び第2構造体10Bは共に、表面20a及び裏面20bの各上流側の端部に対応する部分がテーパ面30とされ、表面20a及び裏面20bのうち、各下流側の端部に対応する部分がテーパ面30とされている。
特に、先端16tは、湾曲形状を有し、該湾曲形状の曲率半径をRtとしたとき、
0.05×Diy≦2×Rt≦0.7×Diy
とすることで、圧力損失を大幅に低減することができる。
ここで、第1構造体10A及び第2構造体10Bの2つの製造方法(第1製造方法及び第2製造方法)について、図5〜図8Cを参照しながら説明する。
[第1製造方法]
第1構造体10A及び第2構造体10Bの第1製造方法は、図5〜図6Dに示すように、中空部32を有し、後に絶縁体16となる成形体34(図6A参照)を作製する成形体作製工程S1と、成形体34を脱脂・仮焼成して中空部36を有する仮焼成体38(図6B参照)を作製する仮焼成体作製工程S2と、仮焼成体38の中空部36に、導体18のバルク体を挿入する導体挿入工程S3と、導体18が挿入された仮焼成体38を導体18と共に焼成して第1構造体10A及び第2構造体10B(図6D参照)を作製する焼成一体化工程S4とを有する。
成形体作製工程S1は、原料スラリーを成形、固化して、成形体を作製する。原料スラリーには、原料粉体及び分散媒、並びに有機バインダーが含まれる。また、必要に応じて分散助剤、触媒が含まれる。具体的には、原料粉体として、バリウム、ビスマス、チタン、亜鉛、アルミニウム、珪素、マグネシウム、ネオジムのうち、1種以上の元素を含むセラミックスの粉体を使用することができる。分散媒としては、脂肪族多価エステルと多塩基酸エステルの混合物、及び、エチレングリコールが挙げられる。有機バインダーとしては、ゲル化剤等を使用することができるが、図6Aに示すように、成形体34の形状が中空部32(貫通孔)を有する例えば押し出し形状であれば、有機バインダーとして、ゲル化剤以外の材料(すなわち、化学反応では硬化せず、乾燥によってのみ硬化する材料)等を使用することができる。もちろん、成形体34の形状を押し出し形状以外の形状とする場合は、ゲル化剤を使用することが好ましい。この場合、ゲル化剤としては、硬化反応(ウレタン反応等に代表される化学反応)によって硬化する材料、例えば、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートの変性物とポリオールの組合せが挙げられる。分散媒としては二塩基酸エステルの混合物が挙げられる。分散助剤としては、ポリカルボン酸系共重合体が挙げられる。触媒としては、第3級アミンが挙げられ、具体的には6−ジメチルアミノ−1−ヘキサノール等が挙げられる。
原料スラリーの成形は、例えば、成形体34の中空部32が貫通孔である押し出し形状であれば、押し出し成形を好ましく採用することができる。成形体34の中空部32の内径Daは、導体18の外径Dcよりもわずかに大に設定される。これは、後に導体18を挿入し易くするためである。
押し出し成形を用いた場合は、押し出し成形機から押し出された長尺の成形体34を所定の長さに切断しながら、連続して、脱脂・仮焼成する、あるいは、押し出し成形機から押し出された長尺の成形体34を脱脂・仮焼成しながら所定の長さに切断することができるため、連続工程が可能になり、生産性の向上につながる。
もちろん、有機バインダーにゲル化剤を含めた場合は、筒状の絶縁体16に対応する成形空間を有する成形型を用いて成形してもよい。この場合、成形型の成形空間内に原料スラリーを充填する。これにより、原料スラリーは、筒状の絶縁体16の形状に対応する形状に成形される。成形された原料スラリーは、ゲル化剤による硬化反応によって固化される。その後、成形型が取り外され(離型され)、その後、脱脂・仮焼成が行われる。なお、原料粉体、分散媒、及びゲル化剤を含む原料スラリーを成形し、成形された原料スラリーをゲル化剤による硬化反応により固化して成形体34を得る方法は、「ゲルキャスト法」とも呼ばれる。
仮焼成体作製工程S2は、先ず、成形体34に対して脱脂を行った後、仮焼成を行う。脱脂とは、成形体34からバインダー等の有機成分を焼失させる処理である。仮焼成とは、バインダーの焼失によって成形体が一旦脆くなった状態から、成形体34での焼結を若干進行させて、取り扱いが可能な強度を有する状態、すなわち、仮焼成体38にする処理である。但し、仮焼成体38は、十分な焼結には至っておらず、顕著な焼成収縮は発生していない。具体的には、成形体34を大気雰囲気で例えば温度400〜800℃で1〜8時間で仮焼成する。その後の工程でのハンドリングのために、若干焼成が進んで、強度がある状態(仮焼成体38)になるまで温度を上げる。この段階では、仮焼成体38は、上述したように、焼結による収縮は進んでおらず、仮焼成体38の中空部36の内径Dbは、成形体34の中空部32の内径Daとほとんど変わらず、導体18が挿入し易い寸法となっている。
導体挿入工程S3では、図6Cに示すように、上記のようにして得られた仮焼成体38の中空部36に、固体の導体18そのものが挿入される。図6Cでは、中空部36の中央に導体18を挿入している状態を示しているが、もちろん、導体18の挿入時、あるいは、挿入後に中空部36の内壁面に導体18の一部が接触してもよい。
仮焼成体38は剛性を有するため、仮焼成体38の中空部36に導体18を挿入し易く、ハンドリングも容易になる。つまり、ロボット等を用いて、あるいは、仮焼成体38の搬送時に導体18の自動挿入を行うことが可能となる。導体18としては、例えばモリブデン、あるいはモリブデン系の合金を含む金属又はサーメットからなる円柱状の固体が使用され得る。なお、その後の焼成時において、仮焼成体38では焼成収縮が発生する一方で、導体18では焼成収縮が発生しないことを考慮して、導体18の外径Dcは、仮焼成体38の中空部36(貫通孔)の内径Db(図6C参照)に対して、仮焼成体38の焼成収縮分だけ小さい値に設定される。導体18の外径Dcは、成形体34を単独で焼成したときの内径よりもやや大きめ、具体的には0μmより大きく10μm以下だけ大きく設定することで、互いの密着がよくなり、一体化することができる。
焼成一体化工程S4では、導体18が挿入された仮焼成体38が導体18と共に焼成される。この焼成は、例えば酸素のない雰囲気(窒素雰囲気やアルゴン雰囲気等)で行われる。酸素のない雰囲気とは、完全に酸素がない状態に限定するものではなく、例えば下記(a)又は(b)に示す雰囲気を指す。
(a) 焼成炉内を排気しながら、窒素やアルゴンを導入することで、空気と窒素やアルゴンを置換した雰囲気。
(b) 焼成炉内を一度真空にした後、窒素やアルゴンを導入した雰囲気。
また、焼成一体化工程での焼成温度は、900〜1600℃、好ましくは900〜1050℃である。好ましい温度範囲を採用することで、導体材料の選択の幅を広げることができる。絶縁体の構成材料として例えばアルミナを想定した場合は、上限1600℃である。焼成時間は、1〜10時間である。
焼成処理を、微量酸素雰囲気を維持して行うことも考えられるが、上述のように、酸素のない雰囲気で焼成を行うことで、微量酸素雰囲気を制御する必要がなく、しかも、導体18の酸化抑制と絶縁体16の焼結とを容易に両立させることができる。
この焼成によって、仮焼成体38が焼成収縮する。この結果、導体18の所謂「焼きばめ」が行われ、焼成体である絶縁体16と導体18とが強固に接合され、一体化される。すなわち、絶縁体16の中空部14に導体18が埋設された第1構造体10A及び第2構造体10Bが得られる。
なお、絶縁体16と導体18との境界部分には、導体18の主成分(例えばモリブデン)を含む中間層が形成される場合もある。この中間層は、焼成時に、導体18の主成分が絶縁体16に拡散することによって形成される。また、導体18を被覆する絶縁体16は、内部に50μm以上の気孔を有しない。パーセンテージで表されるくらいに気孔率が大きいとセラミックスにかかる電圧でたちまち絶縁破壊するおそれがある。全体で1個でも50μmの閉気孔があるだけで、該閉気孔の部分から絶縁破壊し、アークプラズマとなりセラミックスが溶解するおそれがある。理想的には閉気孔は存在せず、材料中に分散する閉気孔の径が全て10μm未満であることが望ましい。
[第2製造方法]
第1構造体10A及び第2構造体10Bの第2製造方法は、図7〜図8Cに示すように、中空部32を有し、後に絶縁体16となる成形体34(図8A参照)を作製する成形体作製工程S11と、成形体34の中空部32に、導体18のバルク体を挿入する導体挿入工程S12と、導体18が挿入された成形体34を導体18と共に焼成して第1構造体10A及び第2構造体10Bを作製する焼成一体化工程S13とを有する。
成形体作製工程S11は、上述した第1製造方法の成形体作製工程S1と同様に、原料スラリーを成形、固化して、図8Aに示すように、成形体34を作製する。
導体挿入工程S12では、図8Bに示すように、上記のようにして得られた成形体34の中空部32に、固体の導体18そのものが挿入される。図8Bでは、中空部32の中央に導体18を挿入している状態を示しているが、もちろん、導体18の挿入時、あるいは、挿入後に中空部32の内壁面に導体18の一部が接触してもよい。なお、その後の焼成時において、成形体34では焼成収縮が発生する一方で、導体18では焼成収縮が発生しないことを考慮して、導体18の外径Dcは、成形体34の中空部32(貫通孔)の内径Daに対して、成形体34の焼成収縮分だけ小さい値に設定される。導体18の外径Dcは、成形体34を単独で焼成したときの内径よりもやや大きめ、具体的には0μmより大きく10μm以下だけ大きく設定することで、互いの密着がよくなり、一体化することができる。
焼成一体化工程S13では、導体18が挿入された成形体34が導体18と共に焼成される。この焼成は、例えば、加湿した窒素ガスあるいはアルゴンガス等の不活性ガスからなる弱酸化性の雰囲気中(酸素分圧が小さい雰囲気中)で900〜1600℃、好ましくは900〜1050℃の温度で1〜20時間に亘って行われる。加湿は、10〜80℃の水中に不活性ガスをバブリングすることによって行われる。ここで、弱酸化性の雰囲気中で焼成が行われるのは、下記の理由に基づく。
(1) ゲル化剤を焼失させるためには、ある程度の酸化性雰囲気が必要であること。
(2) 導体18の過度の酸化を極力抑制するためには、酸化性雰囲気の酸素分圧を小さくする必要があること。
この焼成によって、成形体34が焼成収縮する。この結果、導体18の所謂「焼きばめ」が行われ、焼成体である絶縁体16と導体18とが強固に接合され、一体化される。
上述した第1製造方法及び第2製造方法においては、成形体作製工程S1及びS11において、ゲルキャスト法を用いることで、サブミクロンの原料粉体を用いることができ、且つ、その分布が極めて均一な成形体34を得ることができる。これによって、焼成収縮率を高精度に制御でき、且つ、緻密で欠陥のない焼結体(絶縁体16)を得ることができる。この緻密性は電極特性としての耐電圧を発現することに効果を奏する。
第1構造体10A及び第2構造体10Bを作製する方法としては、上述した方法のほか、導体18と絶縁体16を個別に作製し、絶縁体16の中空部14内に導体18を挿入して、これらを樹脂等で接着してもよい。あるいは、絶縁体16の中空部14内に導体ペーストを充填してもよい。ただ、前者の方法は、樹脂の耐熱性の観点から高温下では耐久性を期待できない。後者の方法は、緻密な導体を形成することが困難であり、異常放電を発生し易いという懸念がある。
そこで、上述した第1製造方法及び第2製造方法のように、仮焼成体38の中空部36内に1以上の導体18を挿入した後、仮焼成体38と導体18とを焼成によって直接一体化することが好ましい。
次に、第1構造体10Aの変形例について図9A〜図10Bを参照しながら説明する。
第1構造体10Aの第1変形例(10Aa)は、図9Aに示すように、第1構造体10Aにおいて、導体18の断面形状が、例えば長方形であって、且つ、コーナー部が湾曲形状とされている点で異なる。
第1構造体10Aの第2変形例(10Ab)は、図9Bに示すように、第1構造体10Aにおいて、導体18の断面形状、特に、外形形状が、絶縁体16の外径形状と相似形となっている点で異なる。
第1構造体10Aの第3変形例(10Ac)は、図9Cに示すように、第1構造体10Aにおいて、絶縁体16の表面20aのうち、上流側の端部及び下流側の端部に対応する部分がそれぞれテーパ面30とされ、裏面20bが平坦面とされ、さらに、導体18が台形形状とされている点で異なる。
第1構造体10Aの第4変形例(10Ad)は、図9Dに示すように、第1構造体10Aにおいて、絶縁体16の上流側の端部が円形とされ、導体18の上流側の端部も円形とされている点で異なる。
第1構造体10Aの第5変形例(10Ae)は、図10Aに示すように、第1構造体10Aにおいて、導体18の断面形状が円形である点で異なる。
第1構造体10Aの第6変形例(10Af)は、図10Bに示すように、第1構造体10Aにおいて、導体18の断面形状が円形であって、絶縁体16の上流側の端部が円形とされている点で異なる。
次に、第2構造体10Bの変形例について図11A〜図13Dを参照しながら説明する。
第2構造体10Bの第1変形例(10Ba)は、図11Aに示すように、第2構造体10Bにおいて、上流側及び下流側の各端部に対応した導体18が存在せず、中央部分に3つの導体18を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第2変形例(10Bb)は、図11Bに示すように、第1変形例(10Ba)において、絶縁体16の中央部分に2つの導体18を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第3変形例(10Bc)は、図11Cに示すように、第1変形例(10Ba)において、絶縁体16の表面20aのうち、上流側の端部及び下流側の端部に対応する部分がそれぞれテーパ面30とされ、裏面20bが平坦面とされている点で異なる。
第2構造体10Bの第4変形例(10Bd)は、図11Dに示すように、第1変形例(10Ba)において、絶縁体16の表面20aのうち、下流側の端部がテーパ面30とされ、裏面20bのうち、上流側の端部がテーパ面30とされている点で異なる。
第2構造体10Bの第5変形例(10Be)は、図12Aに示すように、第2構造体10Bにおいて、絶縁体16に3つの導体18を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第6変形例(10Bf)は、図12Bに示すように、第1変形例(10Ba)において、絶縁体16の上流側の端部が円形とされている点で異なる。
第2構造体10Bの第7変形例(10Bg)は、図12Cに示すように、第6変形例(10Bf)において、2つの導体18を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第8変形例(10Bh)は、図12Dに示すように、第7変形例(10Bg)において、さらに、絶縁体16の下流側の端部に径の小さな1つの導体18が位置されている点で異なる。
第2構造体10Bの第9変形例(10Bi)は、図13Aに示すように、第8変形例(10Bh)において、径の大きい導体18と径の小さい導体18がそれぞれ1つずつ位置されている点で異なる。
第2構造体10Bの第10変形例(10Bj)は、図13Bに示すように、絶縁体16の外形が円形とされた構造体(以下、円形構造体40と記す)と、該円形構造体40の上流側と下流側に、それぞれ第1構造体10Aの第6変形例(10Af)を左右対称に設置した構成を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第11変形例(10Bk)は、図13Cに示すように、円形構造体40の上流側に他の円形構造体40を設置し、下流側に第1構造体10Aの第6変形例(10Af)を設置した構成を有する点で異なる。
第2構造体10Bの第12変形例(10Bl)は、図13Dに示すように、円形構造体40の上流側及び下流側にそれぞれ他の円形構造体40を設置した構成を有する点で異なる。
次に、第1電極構造22Aの変形例について図14を参照しながら説明する。
第1電極構造22Aの変形例(22Aa)は、図14に示すように、第1構造体10Aの第3変形例(10Ac)(図9C参照)を、それぞれ代表的な流れの方向xに対して線対称の位置に配した点で異なる。図14の例では、第3変形例(10Ac)の裏面20b同士を対向した例を示す。もちろん、第3変形例(10Ac)の表面20a同士を対向させてもよいし、一方の第3変形例(10Ac)の表面20aと他方の第3変形例(10Ac)の裏面20bとを対向させてもよい。
次に、第2電極構造22Bの変形例について図15A〜図16Cを参照しながら説明する。
第2電極構造22Bの第1変形例(22Ba)は、図15Aに示すように、第2構造体10Bの第1変形例(10Ba)(図11A参照)を、それぞれ代表的な流れの方向xに対して線対称の位置に配した点で異なる。
第2電極構造22Bの第2変形例(22Bb)は、図15Bに示すように、第2構造体10Bの第3変形例(10Bc)(図11C参照)を、それぞれ代表的な流れの方向xに対して線対称の位置に配した点で異なる。図15Bの例では、表面20a同士を対向した例を示す。
第2電極構造22Bの第3変形例(22Bc)は、図15Cに示すように、第2変形例(22Bb)において、裏面20b同士を対向させた点で異なる。
第2電極構造22Bの第4変形例(22Bd)は、図16Aに示すように、第2構造体10Bの第4変形例(10Bd)(図11D参照)を、それぞれ代表的な流れの方向xに対して線対称の位置に配した点で異なる。図16Aの例では、表面20a同士を対向した例を示す。
第2電極構造22Bの第5変形例(22Be)は、図16Bに示すように、第4変形例(22Bd)において、裏面20b同士を対向させた点で異なる。
第2電極構造22Bの第6変形例(22Bf)は、図16Cに示すように、第2構造体10Bの第6変形例(10Bf)(図12B参照)を、それぞれ代表的な流れの方向xに対して線対称の位置に配した点で異なる。
これらの例のうち、第1電極構造22A、第2電極構造22B、第2電極構造22Bの第1変形例(22Ba)、第2変形例(22Bb)、第5変形例(22Be)及び第6変形例(22Bf)は、各構造体(10A、10B)の上流側の端部のそれぞれ対向する面がテーパ面30となっている。そのため、ガスがテーパ面30に案内されて構造体(10A、10B)間のギャップに進行し易くなる。すなわち、ガスを構造体(10A、10B)間のギャップに効率よく流通させることができ、オゾン発生効率を向上させることができる。
なお、第1電極構造22A及び第2電極構造22B並びにこれらの変形例においては、同一種類の構造体を互いに対向して配置するようにしたが、異なる構造体を互いに対向して配置してもよい。
[第1実施例]
実施例1〜6、比較例1に係る構造体について、圧力損失を確認した。
(圧力損失の確認方法)
圧力損失は、以下のようにして確認した。すなわち、図17に示すように、断面円形の管路(管路径=60mm、管路長=500mm)内に同一構造の5つの電極(構造体ペア)を設置した。管路長は、圧力損失を測定するための管路の長さであり、圧力差を測定する距離である。そして、管路内での流れを発達させるために(すなわち、管路内において速度分布が放物線である流れを形成するために)、管路の前後に各200mmずつの区間を設けた。従って、管路とその前後の区間を合計した総長は900mmとなる。そして、管路内に室温空気を250リットル/分の流量で流し、管路の入口と出口の圧力差を圧力損失とした。
管路内の5つの電極(構造体ペア)の設置位置は、管路の長さ方向の中央、すなわち、各圧力測定点から250mmの地点である。また、電極間のピッチは5mm、各電極の構造体間のギャップgは0.5mmである。
実施例1〜6、比較例1に係る構造体の内訳は以下の通りである。
(比較例1)
比較例1に係る構造体は、図1Aに示す第1構造体10Aにおいて、代表流れ方向xに沿った絶縁体16の長さDixと、代表流れ方向xと直交する方向yに沿った絶縁体16の長さの最大値Diyとの関係がDix/Diy=1.0である。
(実施例1)
実施例1に係る構造体は、図1Aに示す第1構造体10Aにおいて、代表流れ方向xに沿った絶縁体16の長さDixと、代表流れ方向と直交する方向yに沿った絶縁体16の長さの最大値Diyとの関係がDix/Diy=1.5である。
(実施例2〜6)
実施例2〜6に係る構造体は、それぞれ実施例1に係る構造体とほぼ同様の構成を有するが、図1Aに示す第1構造体10Aにおいて、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が、2.0、10.0、3.3、3.0、5.5である点で異なる。
(評価)
比較例1及び実施例1〜6の圧力損失を確認したところ、実施例1〜6はいずれも200kPa以下であり、良好であった。これに対して、比較例1は、200kPaを超えていた。
[第2実施例]
上述した第1実施例と同様に、図17に示すように、断面円形の管路(管路径=60mm、管路長=500mm)内に同一構造の5つの電極(構造体ペア)を設置した。
そして、実施例11〜22、比較例2に係る電極構造について、それぞれオゾン発生効率を確認した。オゾン発生効率は、一定の投入電力、一定のガス流量下における排出ガス中のオゾン濃度とした。
(オゾン発生効率の確認方法)
先ず、オゾン発生効率を確認するために、原料ガスは、空気を使用した。ガス流量は2.5NL/minであり、ガス圧力は0.25MPaとした。
放電用の電源として、電圧(振幅)が±4kV、周波数が20kHzの交流電圧を出力する交流電源を用いた。
上記の条件で、排出ガスのオゾン濃度をオゾン濃度計(EG−3000D(荏原実業株式会社製))にて測定した。
実施例11〜22、比較例2に係る電極構造の内訳は以下の通りである。
(実施例11)
実施例11に係る電極構造は、図1Bに示すように、第1構造体10Aを互いに対向させて、一方の第1構造体10Aの導体18と他方の第1構造体10Aの導体18との間に交流電圧を印加した。第1構造体10A間のギャップgは0.5mmとした。そして、各第1構造体10Aの導体18の数(導体数)を1、代表流れ方向xに沿った導体18の長さの最大値Dcxと、代表流れ方向xと直交する方向yに沿った導体18の長さの最大値Dcyとの関係(Dcx/Dcy)を1.2とした。また、絶縁体16の形状は、上述した実施例1と同じである。
(実施例12〜16)
実施例12〜16に係る電極構造は、それぞれ実施例11に係る電極構造とほぼ同様の構成を有するが、長さの最大値Dcxと最大値Dcyとの関係(Dcx/Dcy)が3.0、12.0、8.0、4.0、7.0である点で異なる。また、実施例12〜16の絶縁体16の形状は、上述した実施例2〜6と同じである。
(実施例17)
実施例17に係る電極構造は、図2Bに示すように、第2構造体10Bを互いに対向させて、一方の第2構造体10Bの導体18と他方の第2構造体10Bの導体18との間に交流電圧を印加した。第2構造体10B間のギャップgは0.5mmとした。そして、導体18の数(導体数)を2、長さの最大値Dcxと最大値Dcyとの関係(Dcx/Dcy)を2.0とした。また、絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が1.5である。
(実施例18〜22)
実施例18〜22に係る電極構造は、それぞれ実施例17に係る電極構造とほぼ同様の構成を有するが、導体18の数が6、12、6、3、7であり、最大値の合計Dcxと最大値Dcyとの関係(Dcx/Dcy)が6.0、12.0、6.0、3.0、7.0である点で異なる。また、実施例18〜22の絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が5.5、15.0、3.3、3.0、5.5である。
(比較例2)
比較例2に係る電極構造は、実施例11に係る電極構造とほぼ同様の構成を有するが、最大値の合計Dcxと最大値Dcyとの関係(Dcx/Dcy)が1.0である点で異なる。また、絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が1.0である。
(評価)
オゾン発生効率については、比較例2、実施例11〜22のオゾン発生効率の違いを、比較例2を1.0として、相対的に評価した。これら、比較例2、実施例11〜22の内訳と評価結果を下記表1に示す。
Figure 2015064966
表1から、実施例11〜22はいずれも比較例2よりもオゾン発生効率が良好になっていることがわかる。特に、実施例13、16、19及び22のように、Dcx/Dcyが大きくなるほど効率が良くなっている。これは、より平面的な広い範囲の空間において電界を発生させることができるため、オゾンの発生効率を向上させることができるものと考えられる。しかし、実施例14及び20のように、Dcx/Dcyが大きくても、絶縁体の形状におけるDix(代表流れ方向xに沿った絶縁体16の長さの最大値)が2.5mm未満の場合、オゾン発生効率はそれほど向上しないことがわかった。
[第3実施例]
実施例31〜36、参考例1に係る電極構造について、オゾン発生効率を確認した。オゾン発生効率は、上述した第2実施例と同様に、一定の投入電力、一定のガス流量下における排出ガス中のオゾン濃度とした。なお、オゾン発生効率の確認方法は、第2実施例と同様であるため、ここではその説明を省略する。
実施例31〜36、参考例1に係る電極構造の内訳は以下の通りである。
(実施例31)
実施例31に係る電極構造は、図15Aに示すように、第2構造体10Bの第1変形例(10Ba)を互いに対向させて、一方の第1変形例(10Ba)の導体18と他方の第1変形例(10Ba)の導体18との間に交流電圧を印加した。第1変形例(10Ba)間のギャップgは0.5mmとした。そして、各第1変形例(10Ba)の隣り合う導体18の各代表寸法の合計Dmnと、各導体18の中心間距離Lmnとの関係(Lmn/(Dmn/2))は1.1である。また、絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が4.5である。
(実施例32〜36)
実施例32〜36に係る電極構造は、それぞれ実施例31に係る電極構造とほぼ同様の構成を有するが、合計Dmnと中心間距離Lmnとの関係(Lmn/(Dmn/2))が1.5、2.0、1.5、1.1、2.0である点で異なる。また、実施例32〜36の絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が4.5、4.5、3.3、3.0、3.0である。
(参考例1)
参考例1に係る電極構造は、実施例31に係る電極構造とほぼ同様の構成を有するが、合計Dmnと中心間距離Lmnとの関係(Lmn/(Dmn/2))が3.0である点で異なる。また、絶縁体16の形状は、長さDixと最大値Diyとの関係(Dix/Diy)が4.5である。
(評価)
オゾン発生効率について、上述した第2実施例と同様に、実施例31〜36、参考例1のオゾン発生効率の違いを、実施例34を1.0として、相対的に評価した。参考例1、実施例31〜36の内訳と評価結果を下記表2に示す。
Figure 2015064966
表2から、実施例31〜36はいずれも参考例1よりもオゾン発生効率が良好になっていることがわかる。特に、参考例1、実施例31〜33の結果から、中心間距離Lmnが小さくなるほど効率が良くなっている。実施例35及び36についても同様である。これは、より平面的な広い範囲の空間において電界を発生させることができるため、オゾンの発生効率を向上させることができるものと考えられる。しかし、実施例34のように、Dix/Diyが大きくても、絶縁体の形状におけるDix(代表流れ方向xに沿った絶縁体16の長さの最大値)が2.5mm未満の場合、オゾン発生効率はそれほど向上しないことがわかった。なお、中心間距離Lmnを小さくし過ぎると、導体18間の絶縁体16の厚みが薄くなることから、衝撃に脆くなりやすく、また、機械的強度が低下するおそれがある。
なお、本発明に係る構造体及び電極構造は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10A…第1構造体 10B…第2構造体
12…流体 14…中空部
16…絶縁体 18…導体
20a…第1表面 20b…第2表面
22A…第1電極構造 22B…第2電極構造
24…有効空間 26…空間
28…テーパ 30…テーパ面
32…中空部 34…成形体
36…中空部 38…仮焼成体
40…円形構造体

Claims (20)

  1. 流体中に、前記流体の代表的な流れの方向と直交して設置される構造体であって、
    1以上の中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に位置された1以上の導体とを有し、
    前記絶縁体の軸方向を法線とする断面において、前記代表的な流れの方向に沿った前記絶縁体の長さをDix、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った前記絶縁体の長さの最大値をDiyとしたとき、
    1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
    であることを特徴とする構造体。
  2. 請求項1記載の構造体において、
    前記断面において、前記代表的な流れの方向に沿った前記導体の長さをDcx、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った前記導体の長さの最大値をDcyとしたとき、
    1.2×Dcy≦Dcx≦12×Dcy
    であることを特徴とする構造体。
  3. 請求項2記載の構造体において、
    前記絶縁体は複数の前記中空部を有し、
    前記絶縁体の各前記中空部内にそれぞれ同電位が印加される前記導体が位置されていることを特徴とする構造体。
  4. 請求項3記載の構造体において、
    前記代表的な流れの方向に沿って複数の導体が存在し、前記Dcxは、前記代表的な流れの方向に沿った各導体の長さの合計を示すことを特徴とする構造体。
  5. 請求項3又は4記載の構造体において、
    前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿って複数の導体が存在し、前記Dcyは、前記代表的な流れの方向と直交する方向に沿った各導体の長さの最大値を示すことを特徴とする構造体。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の構造体において、
    複数の前記導体のうち、少なくとも1組の隣り合う導体の各代表寸法の合計をDmnとし、各前記導体の中心間距離をLmnとしたとき、
    1.1×Dmn/2≦Lmn≦2.0×Dmn/2
    であることを特徴とする構造体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の構造体において、
    前記断面において、前記絶縁体における前記流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、前記代表的な流れの方向と直交する長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有することを特徴とする構造体。
  8. 請求項7記載の構造体において、
    前記少なくとも一方の端部は、少なくとも1つのテーパを有することを特徴とする構造体。
  9. 請求項7又は8記載の構造体において、
    前記先端は、湾曲形状を有し、
    前記湾曲形状の曲率半径をRtとしたとき、
    0.05×Diy≦2×Rt≦0.7×Diy
    であることを特徴とする構造体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも前記上流側の端部は、前記代表的な流れの方向と直交し、且つ、前記絶縁体の長さ方向と直交する方向の長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有することを特徴とする構造体。
  11. 請求項10記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分が平坦面とされていることを特徴とする構造体。
  12. 請求項10記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分が平坦面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていることを特徴とする構造体。
  13. 請求項10記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記上流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていることを特徴とする構造体。
  14. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の構造体において、
    前記絶縁体は、流体の流れに対する上流側の端部及び下流側の端部のうち、少なくとも下流側の端部は、前記代表的な流れの方向と直交し、且つ、前記絶縁体の長さ方向と直交する方向の長さが、先端に向かって徐々に小さくなる形状を有することを特徴とする構造体。
  15. 請求項14記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分が平坦面とされていることを特徴とする構造体。
  16. 請求項14記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分が平坦面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていることを特徴とする構造体。
  17. 請求項14記載の構造体において、
    前記絶縁体は、前記流体の流れに沿う表面と裏面とを有し、前記表面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされ、前記裏面のうち、前記下流側の端部に対応する部分がテーパ面とされていることを特徴とする構造体。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の構造体において、
    前記絶縁体と前記導体とが焼成によって直接一体化されて構成されていることを特徴とする構造体。
  19. 1以上の中空部を有する筒状の絶縁体と、該絶縁体の前記中空部内に位置された1以上の導体とを有し、
    前記絶縁体の軸方向を法線とする断面において、第1方向に沿った前記絶縁体の長さをDix、前記第1方向と直交する方向に沿った前記絶縁体の長さの最大値をDiyとしたとき、
    1.5×Diy≦Dix≦15×Diy
    であり、
    前記断面において、前記第1方向に沿った前記導体の長さをDcx、前記第2方向に沿った前記導体の長さの最大値をDcyとしたとき、
    1.2×Dcy≦Dcx≦12×Dcy
    であることを特徴とする構造体。
  20. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の構造体を少なくとも2つ有し、
    一方の前記構造体の前記導体と、他方の前記構造体の前記導体との間に交流電圧が印加され、
    一方の前記構造体と他方の前記構造体とが、それぞれ前記絶縁体の軸方向と前記代表的な流れの方向とが直交するように配されていることを特徴とする電極構造。
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