(実施の形態の概要)
実施の形態の説明に先立って、実施の形態の特徴についてその概要を説明する。実施の形態に係る障害情報登録支援システムは、クライアントで動作するアプリケーションプログラムを利用する際に、期待通りの処理が行われなかったり、エラーが発生したりした場合、当該アプリケーションプログラムの利用者が、アプリケーションプログラムに発生した問題に関して問合せを行うシステムである。
実施の形態では、問合せ者からWebフォームによる情報登録などの手段を用いて行われる問合せを受け付け、その内容を登録・参照し、適切な回答を行うコンタクトセンターシステム(障害情報登録支援システム)において、問合せ者と担当者のやり取りの回数を削減し、問合せ者が回答を受領し問題解決するまでの時間と、担当者が問合せ対応に費やす時間の削減を可能とする。
アプリケーションプログラムに障害が発生した際の問合せにおいて、問合せ担当者は発生した障害の内容を特定するために、正確に障害の内容を把握できるだけのログ情報や設定情報などを、問合せ者から提供してもらうことが必要になる。
そこで、実施の形態では、問合せ者が障害の問合せを行う際に、障害の内容によって必要とするログ情報や設定情報、障害によって出力されたエラーダイアログを含むスクリーンショットなどを要求する。また、ログ情報や設定情報、スクリーンショットが提供された場合は当該情報の中身を確認し、有用な情報でない場合は再度要求する。
ここで、有用な情報とは、障害の特定(解析)に必要となる情報であり、例えば、問合せ者が登録した障害の情報において出るべきキーワード、障害発生時間が含まれているログ情報や、当該障害で出力されるエラーダイアログの画像を含んだスクリーンショットなどである。これらの情報が含まれない場合、障害の特定を行うことが困難であるため、有用な情報とは判断しない。
実施の形態によれば、有用な情報が提供されず、障害情報を再度要求する際に、問合せ者に対して、必要となるログ情報のサンプルとログ情報の取得方法をシステムが提示することで、問合せ者はどのような情報が必要となるのかを詳しく知ることができる。また、当該情報をどのように取得すればよいかも同時に提示することで、問合せ者は問合せ担当者へ別途連絡したり、自身で情報の収集方法を調べたりすることなく、情報の収集を行うことができる。
また、問合せ者が必要となる情報を理解し、問合せ担当者に対して障害に必要となる情報を正確に提供することで、問合せ担当者はより正確な情報提供を受けることができる。
問合せ担当者が正確に障害の内容を把握し、確認作業を迅速に行うことができることによって、問合せ担当者は問合せ者への回答を迅速に、かつ正確に行うことができ、結果、問合せのやり取りにおいて必要な時間を削減することができ、顧客満足度の向上が期待される。
例えば、実施の形態に係る障害情報登録支援システムは、主に、図1に示すように、障害特定特徴情報記憶部1、障害特定識別情報出力部2、障害特定情報取得部3、有用性判定部4を備えている。
障害特定特徴情報記憶部1は、障害を特定する障害特定情報と障害特定情報の特徴を示す障害特定特徴情報とを関連付けて記憶する。障害特定識別情報出力部2は、入力される障害入力情報に応じて障害特定情報を識別する障害特定識別情報を出力する。
障害特定情報取得部3は、出力した障害特定識別情報により識別された障害特定情報を取得する。有用性判定部4は、障害特定特徴情報記憶部1に記憶された障害特定特徴情報に基づき、前記取得した障害特定情報の有用性を判定する。
このような構成により、問合せ者の問合せに応じたログ情報などの障害特定情報を取得でき、また、取得した障害特定情報の有用性を判定することができるため、上記のように、正確な障害特定情報を取得し、効率よく障害対応することが可能なる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
上記課題を解決するため、本実施の形態では、問合せ者が問合せを行う際に、問合せ者自身にアプリケーションプログラムの知識がある場合は、障害情報を詳細に登録して問合せを行い、問合せ者自身にアプリケーションプログラムの知識が無い場合は、FAQやトークスクリプトを利用して障害内容の登録を誘導する形で障害情報を登録する。
ここでFAQ(Frequently Asked Questions)とは、問合せ担当者が、問合せ者と直接行ったやり取りを蓄積し、蓄積された情報から問合せ担当者が作成した、問合せ者に障害特定情報を提供させるための質問と答えのセットを指す。問合せ者のアプリケーションプログラムの知識が誤っている場合や、問合せ者がFAQを利用しても問合せを行うことができない場合は、問合せの内容の解決のためにメールや電話などにより問合せ担当者と直接やり取りを行う必要があるため、その情報を蓄積する。
また、トークスクリプトとは、問合せ担当者が想定した、問合せ者と行う質疑応答のセットのことを指す。トークスクリプトでは、一つの質問に対し、回答の選択肢が複数あり、問合せ者は質問に対して回答を選択し、システム(サーバ)は選択された回答に紐付けられている次の質問を提示する。問合せ者はシステムから提示された質問に対して再度回答を選択する。問合せ者は質問と回答の選択を繰り返し、最終的に選択してきた一連の質問と回答から、システムは必要となる障害特定情報を要求する。
例えば、障害情報の登録において、問合せ者と問合せ担当者との間で行われる直接のやり取りは、問合せ担当者が内容を整理し、FAQ処理部(後述のFAQ処理部115)を利用してFAQとしてFAQテーブル(後述のFAQテーブル123)へ登録する。
システムは問合せ者から登録された問合せ内容から、どのようなログ情報が必要になるのかを提示し、問合せ者は提示された情報をアップロードする。アップロードされたログ情報や設定情報、画像情報を、事前に設定しておいた障害の特定に必要な情報と比較することで、障害の特定に必要な情報なのか否かを判定する。必要な情報が含まれていないとシステムで判定した場合は、再度添付を要求する。その際にサンプルや、該当する情報の取得方法も提示することで、問合せ者がどのような情報が必要なのかを判断するための理解を補助する。
例えば、FAQは問合せ担当者がメンテナンスを行い、FAQの選択回数、FAQの修正回数、FAQを提示してからファイルがアップロードされるまでの時間、FAQ提示してから問合せがクローズするまでの時間、問合せ者又は問合せ担当者がFAQを評価したスコアなど、それぞれの評価基準からFAQの利用度を計算し、高いものほど問合せ者に提示されやすいFAQとする。
また、トークスクリプトは問合せ担当者がメンテナンスを行う。トークスクリプト処理部(後述のトークスクリプト処理部114)によって質問を質問テーブル(後述の質問テーブル127)に登録し、質問に対する回答を回答テーブル(後述の回答テーブル128)へと登録する。
次に、図2を用いて、本実施の形態に係る障害情報登録支援システムの構成について説明する。図2に示すように、本実施の形態に係る障害情報登録支援システムは、ネットワーク20を介して互いに通信可能に接続されたサーバ10とクライアント30を備えている。
サーバ10はクライアントサーバシステムにおけるサーバ(サーバ装置)である。クライアント30はクライアントサーバシステムにおけるクライアント(クライアント装置、端末)である。なお、クライアントサーバシステムにおけるサーバ及びクライアントの役割や、ハードウェア構成については、一般によく知られているので、ここでは説明を省略する。
サーバ10は、制御部11及びデータベース12を備えている。クライアント30は、Webブラウザ31を備えている。なお、ここでは、図2の各ブロックをサーバ10及びクライアント30の機能として説明するが、後述する本実施の形態に係る動作が実現できれば、その他の構成であってもよい。例えば、クライアント30は、Webブラウザ31の機能を実現するために必要な表示部や入力部を含み、サーバ10はWebブラウザ31に表示画面を提供するためのWebサーバを含んでいる。
サーバ10及びクライアント30における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。例えば、制御部11とデータベース12を、ネットワークを介して接続した別々の装置としてもよい。Webブラウザ31のアクセスを受け付け表示画面を提供するWebサーバと、Webサーバに情報を入出力する制御部11及びデータベース12を別々の装置としてもよい。
サーバ10及びクライアント30の各機能(各処理)を、CPUやメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に実施の形態における障害情報登録支援方法(障害情報登録支援処理)を行うための障害情報登録支援プログラムを格納し、各機能を、記憶装置に格納された障害情報登録支援プログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
クライアント30は、アプリケーションプログラムに障害が発生した場合に、問合せ者が操作し、発生した障害についてサーバ10へ問合せを行うための問合せ端末である。クライアント30は、実際に障害が発生した装置であってもよいし、他の装置で発生した障害をサーバ10へ問い合わせてもよい。
クライアント30のWebブラウザ31は、問合せ者の操作に応じてWebサーバ(サーバ10)にアクセスし、取得した入力画面(Webページ)を表示することで、問合せ者へ問合せに必要な入力インタフェース(GUI:Graphical User Interface)を提供する。問合せ者はクライアント30のWebブラウザ31を用い、ネットワーク20を経由してサーバ10にアクセスすることで、障害に関する問合せを行う。また、問合せ者はWebブラウザ31に障害の特定(解析)に必要な障害特定情報を入力し、サーバ10へ障害特定情報を登録する。
サーバ10は、クライアント30からの障害に関する問合せに応じて、障害情報の登録を支援する障害情報登録支援装置である。サーバ10は、クライアント30のWebブラウザ31からのアクセスを受け付け、障害に応じて必要な障害特定情報を要求し、クライアント30から障害特定情報を取得する。
サーバ10のデータベース12は、障害情報登録支援処理に必要な情報を記憶する記憶部である。図2に示すように、データベース12は、問合せ情報テーブル121、障害情報テーブル122、FAQテーブル123、障害現象テーブル124、ログキーワードテーブル125、解決方法テーブル126、質問テーブル127、回答テーブル128を記憶する。データベース12は、これらのテーブルをそれぞれ記憶する複数のテーブル記憶部を含むともいえる。
問合せ情報テーブル(問合せ情報記憶部)121は、図3に示すように、問合せ者に関する情報と、登録される障害情報を関連付ける(紐付ける)テーブルである。図3の例では、問合せ情報テーブル121は、問合せ者からの問合せごとに問合せ情報121aを記憶する。例えば、問合せ情報121aは、「問合せNo」、「問合せ者」、「連絡先」、「障害現象No」、「使用FAQNo」、「回答No」、「障害情報No」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「問合せNo(問合せ識別情報)」は、問合せを識別するための識別情報であり、例えば、問合せ順に割り当てられている。「問合せ者(問合せ情報)」は、問合せ者を識別するための識別情報であり、例えば氏名である。「連絡先(連絡先情報)」は、問合せ者に連絡するための情報であり、例えばメールアドレスや電話番号である。
「障害現象No」は、障害現象テーブル124の障害現象情報を関連付けるための情報であり、関連付ける障害現象情報を示す障害現象テーブル124の障害現象Noを記憶する。「使用FAQNo」は、FAQテーブル123のFAQ情報を関連付けるための情報であり、関連付けるFAQ情報を示すFAQテーブル123のFAQNoを記憶する。
「回答No」は、回答テーブル128の回答情報を関連付けるための情報であり、関連付ける回答情報を示す回答テーブル128の回答Noを記憶する。「障害情報No」は、障害情報テーブル122の障害情報を関連付けるための情報であり、関連付ける障害情報テーブル122の障害情報を示す障害情報Noを記憶する。
障害情報テーブル(障害特定情報記憶部)122は、問合せ者が登録したログ情報などの障害特定情報を記憶(登録)するテーブルである。図4の例では、障害情報テーブル122は、問合せ者が登録する障害特定情報ごとに障害登録情報122aを記憶する。例えば、障害登録情報122aは、「障害情報No」、「ログキーワードNo」、「取得済み」、「ファイル」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「障害情報No(障害情報識別情報)」は、障害特定情報の登録を識別するための識別情報であり、例えば、障害特定情報の登録順に割り当てられている。「ログキーワードNo」は、ログキーワードテーブル125のログキーワード情報と登録された情報を関連付けるための情報であり、関連付けるログキーワード情報を示すログキーワードテーブル125のログキーワードNoを記憶する。
「取得済み」は、問合せ者から障害特定情報を「ファイル」に取得(登録)済みか否かを示す情報であり、例えば、取得済みの場合trueを記憶し、未取得の場合falseを記憶する。「ファイル」は、障害特定情報の実体を記憶(登録)する。すなわち「ファイル」には、クライアント30からアップロードされたログ情報が格納される。
FAQテーブル(FAQ記憶部)123は、図5に示すように、障害に関するFAQの内容とログ情報などの障害特定情報とを関連付けるテーブルである。図5の例では、FAQテーブル123は、FAQごとにFAQ情報123aを記憶する。FAQ(Frequently Asked Questions)は、よくある問合せを質問と答え(Q&A)の形式で表現したものである。例えば、FAQ情報123aは、「FAQNo」、「Q」、「A」、「ログキーワードNo」、「参照回数」、「平均スコア」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「FAQNo」は、FAQを識別するための識別情報であり、FAQごとにそれぞれ割り当てられている。「Q(Question)」は、FAQの質問内容を示すテキスト情報である。「A(Answer)」は、FAQの質問に対する回答内容を示すテキスト情報である。「Q」及び「A」の組み合わせがFAQであり、まとめて画面に表示される。
「ログキーワードNo」は、ログキーワードテーブル125のログキーワード情報とFAQを関連付けるための情報であり、関連付けるログキーワード情報を示すログキーワードテーブル125のログキーワードNoを記憶する。「参照回数」は、FAQが問合せ者から参照された(アクセスされた)回数である。「平均スコア」は、FAQに設定されたスコアの平均値である。例えば、FAQごとに問合せ者がスコアを設定してもよいし、問合せ者から選択された確率をスコアとしてもよい。
障害現象テーブル(障害現象記憶部)124は、図6に示すように、障害の現象とログ情報なとの障害特定情報とを関連付ける障害特定情報テーブルである。図6の例では、障害現象テーブル124は、障害の現象ごとに障害現象情報124aを記憶する。例えば、障害現象情報124aは、「障害現象No」、「現象」、「ログキーワードNo」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「障害現象No」は、障害の現象を識別するための識別情報であり、障害の現象ごとにそれぞれ割り当てられている。「現象」は、障害の現象の内容を示すテキスト情報である。「ログキーワードNo」は、ログキーワードテーブル125のログキーワード情報と障害の現象を関連付けるための情報であり、関連付けるログキーワード情報を示すログキーワードテーブル125のログキーワードNoを記憶する。
ログキーワードテーブル(障害特定特徴情報記憶部)125は、図7に示すように、ログなどの障害特定情報とキーワードなどの障害特定情報の特徴を示す障害特定特徴情報とを関連付けるテーブルである。図7の例では、ログキーワードテーブル125は、ログ(障害特定情報)ごとにログキーワード情報125aを記憶する。例えば、ログキーワード情報125aは、「ログキーワードNo」、「ログ」、「キーワード」、「格納場所」を含み、これらを関連付けている。
「ログキーワードNo」は、ログ(及びキーワード)を識別するための識別情報であり、ログ(及びキーワード)ごとにそれぞれ割り当てられている。「ログ」は、ログ(障害特定情報)を識別するためのログファイル名(障害特定識別情報)である。「キーワード」は、ログの特徴を示す障害特定特徴情報の一例であり、ログに含まれるキーワード情報である。「格納場所」は、ログが格納されている場所を示す情報であり、ログファイルのパス(フォルダ、ディレクトリなど)である。「格納場所」は、ログの入力を支援(補助)する支援情報でもある。
解決方法テーブル126、質問テーブル127及び回答テーブル128は、それぞれ関連付けられており、クライアント30とサーバ10の間でトークスクリプトによる一連の質疑応答を実現するためのトークスクリプトテーブルである。
解決方法テーブル(トークスクリプト解決方法記憶部)126は、図8に示すように、トークスクリプトの解決方法とログ情報なとの障害特定情報とを関連付けるテーブルである。図8の例では、解決方法テーブル126は、解決方法ごとに解決方法情報126aを記憶する。例えば、解決方法情報126aは、「解決方法No」、「ログキーワードNo」、「解決方法」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「解決方法No」は、解決方法を識別するための識別情報であり、解決方法ごとにそれぞれ割り当てられている。「ログキーワードNo」は、ログキーワードテーブル125のログキーワード情報と解決方法(トークスクリプト)を関連付けるための情報であり、関連付けるログキーワード情報を示すログキーワードテーブル125のログキーワードNoを記憶する。「解決方法」は、トークスクリプトに対する解決方法の内容を示すテキスト情報である。
質問テーブル(トークスクリプト質問記憶部)127は、図9に示すように、トークスクリプトの質問の内容と回答の候補を関連付けるテーブルである。図9の例では、質問テーブル127は、トークスクリプトの質問ごとに質問情報127aを記憶する。例えば、質問情報127aは、「質問No」、「質問内容」、「回答候補」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「質問No」は、トークスクリプトの質問を識別するための識別情報であり、質問ごとにそれぞれ割り当てられている。「質問内容」は、トークスクリプトの質問の内容を示すテキスト情報である。「回答候補」は、質問に対して問合せ者に提示する回答候補として、当該質問と回答テーブル128の回答とを関連付けるための情報であり、関連付ける回答情報を示す回答テーブル128の回答Noを記憶する。
回答テーブル(トークスクリプト回答記憶部)128は、図10に示すように、トークスクリプトの回答の内容と回答方法を関連付けるテーブルである。図10の例では、回答テーブル128は、トークスクリプトの回答ごとに回答情報128aを記憶する。例えば、回答情報128aは、「回答No」、「回答内容」、「次の質問」、「解決方法No」の情報(テーブルの列または欄)を含み、これらを関連付けている。
「回答No」は、トークスクリプトの回答を識別するための識別情報であり、回答ごとにそれぞれ割り当てられている。「回答内容」は、トークスクリプトの回答の内容を示すテキスト情報である。「次の質問」は、回答に続くトークスクリプトの次の質問として、当該回答と質問テーブル127の質問とを関連付けるための情報であり、関連付ける質問情報を示す質問テーブル127の質問Noを記憶する。
「解決方法No」は、回答に対するトークスクリプトの解決方法として、当該回答と解決方法テーブル126の解決方法とを関連付けるための情報であり、関連付ける解決方法情報を示す解決方法テーブル126の解決方法Noを記憶する。
サーバ10の制御部11は、クライアント30(問合せ者)からの問い合わせに対して、障害情報登録支援処理を行う制御部(制御プログラム)である。図2に示すように、制御部11は、問合せ情報登録部111、障害特定情報添付部112、障害特定情報検査部113、障害内容選択部114、FAQ処理部115、トークスクリプト処理部116を備えている。
問合せ情報登録部(問合せ受付部)111は、問合せ者からWebブラウザ31を介して問合せに関する問合せ情報を取得し(受け付け)、取得した問合せ情報を問合せ情報テーブル121に登録(記憶)する。また、問合せ情報登録部111は、問合せ者により問合せ方法を選択するための選択部(問合せ方法入力部)でもある。
例えば、クライアント30がサーバ10にアクセスすると、まず、サーバ10の問合せ情報登録部111は、Webブラウザ31に、図11に示すような問合せ方法選択画面70を表示する。
問合せ方法選択画面70は、例えば問合せ情報登録部111により表示され、問合せ者に関する情報の登録と問合せ方法を選択するための画面である。図11に示すように、問合せ方法選択画面70は、問合せ者情報入力領域71と問合せ方法登録領域72を備えている。
問合せ者情報入力領域71には、入力する項目を示す問合せ者情報項目711、項目に対応した情報を入力する問合せ者情報入力ボックス712を表示する。問合せ方法登録領域72には、問合せ方法を選択するためのFAQ利用ボタン721、障害詳細利用ボタン722、トークスクリプト利用ボタン723を表示する。
障害内容選択部114は、問合せ者からWebブラウザ31を介して、障害現象テーブル124に含まれる障害の現象の選択を受け付ける。また、障害内容選択部114は、ログキーワードテーブル125に基づいて、選択された障害の現象に対応するログ情報(例えばログファイル名)を表示するログ情報表示部(障害特定識別情報出力部)でもある。
例えば、図11の問合せ方法選択画面70において、問合せ者が障害詳細利用ボタン722を押下すると、障害内容選択部114(または障害特定情報添付部112)は、図12に示すような障害情報登録画面40を表示する。
障害情報登録画面40は、障害内容選択部114(または障害特定情報添付部112)により表示され、問合せ者が障害詳細(障害の現象の選択)を利用した問合せ登録を可能にするための画面である。図12に示すように、障害情報登録画面40は、エラー情報入力領域41と必須情報登録領域52を備えている。
エラー情報入力領域41には、障害内容を入力するための障害内容入力プルダウンメニュー411、障害内容を確定するための障害内容確定ボタン43を表示する。必須情報登録領域42には、ログ情報のファイル名を表示するための必須情報名表示ボックス421、ログ情報の標準情報を参照するための参照ボタン422、ログ情報のローカルパスを入力するためのパス入力ボックス423、ログ情報の標準格納場所を取得するための情報出力ボタン424、ログ情報を保存するための保存ボタン44を表示する。
FAQ処理部(FAQ管理部)115は、問合せ者からWebブラウザ31を介して、FAQテーブル123に含まれるFAQの選択を受け付ける。また、FAQ処理部115は、ログキーワードテーブル125に基づいて、選択されたFAQに対応するログ情報(例えばログファイル名)を表示するログ情報表示部(障害特定識別情報出力部)でもある。
例えば、図11の問合せ方法選択画面70において、問合せ者がFAQ利用ボタン721を押下すると、FAQ処理部115(または障害特定情報添付部112)は、図13に示すようなFAQを利用した障害情報登録画面50を表示する。
FAQを利用した障害情報登録画面50は、FAQ処理部115(または障害特定情報添付部112)により表示され、問合せ者がFAQを利用した問合せ登録を可能にするための画面である。図13に示すように、FAQを利用した障害情報登録画面50は、エラー情報入力領域51と必須情報登録領域52を備えている。
エラー情報入力領域51には、質問内容を入力する質問内容入力ボックス511、質問内容に該当するFAQを検索するための検索ボタン512、質問内容に該当するFAQを表示するためのFAQ内容表示ボックス514、FAQ内容表示ボックス514を選択するためのFAQ選択ボタン513を表示する。
必須情報登録領域52には、図12と同様に、ログ情報のファイル名を表示するための必須情報名表示ボックス521、ログ情報の標準情報を参照するための参照ボタン522、ログ情報のローカルパスを入力するためのパス入力ボックス523、ログ情報の標準格納場所を取得するための情報出力ボタン524、ログ情報を保存するための保存ボタン53を表示する。
トークスクリプト処理部(トークスクリプト管理部)116は、問合せ者からWebブラウザ31を介して、回答テーブル128に含まれるトークスクリプトの回答を受け付ける。また、トークスクリプト処理部116は、解決方法テーブル126、ログキーワードテーブル125に基づいて、選択されたトークスクリプトの回答に対応するログ情報(例えばログファイル名)を表示するログ情報表示部(障害特定識別情報出力部)でもある。
例えば、図11の問合せ方法選択画面70において、問合せ者がトークスクリプト利用ボタン723を押下すると、トークスクリプト処理部116(または障害特定情報添付部112)は、図14に示すようなトークスクリプト利用画面90を表示する。
トークスクリプト利用画面90は、トークスクリプト処理部116(または障害内容選択部114)により表示され、問合せ者がトークスクリプトを利用した問合せ登録を可能にするための画面である。図14に示すように、トークスクリプト利用画面90は、質問入力領域91と必須情報登録領域92を備えている。
質問入力領域91には、質問事項を表示するための質問事項表示ボックス911、回答事項を入力するための回答事項入力プルダウンメニュー912を表示する。必須情報登録領域92には、図12と同様に、ログ情報のファイル名を表示するための必須情報名表示ボックス921、ログ情報の標準情報を参照するための参照ボタン922、ログ情報のローカルパスを入力するためのパス入力ボックス923、ログ情報の標準格納場所を取得するための情報出力ボタン924、ログ情報を保存するための保存ボタン93を表示する。
障害特定情報添付部(障害特定情報取得部)112は、問合せ者からWebブラウザ31を介して、ログ情報などの障害特定情報を取得する取得部である。障害特定情報添付部112は、図12の障害情報登録画面40、図13のFAQを利用した障害情報登録画面50、また、図14のトークスクリプト利用画面90に添付してアップロードされたログ情報を取得する。取得する障害特定情報は、アプリケーションプログラムが障害時に出力したログ情報の他、障害を特定(解析)に必要となる情報であればよく、例えばアプリケーションプログラムの設定情報、コンピュータ(クライアント)の設定情報(環境情報)、表示画面の画像情報などでもよい。
例えば、図12の障害情報登録画面40において参照ボタン422が押下され、また、図13のFAQを利用した障害情報登録画面50において参照ボタン522が押下され、また、図14のトークスクリプト利用画面90において参照ボタン922が押下されると、障害特定情報添付部112は、ログキーワードテーブル125に基づいて、図15に示すような標準情報出力画面80を表示する。
標準情報出力画面80は、障害特定情報添付部112により表示され、問合せ者がログ情報の標準のファイル名およびファイルパス(格納場所)を確認するための画面である。図15に示すように、標準情報出力画面80は、ファイル名表示領域81と標準ファイルパス表示領域82を備えている。ファイル名表示領域81には、ログ情報の標準のファイル名を表示するためのファイル名表示ボックス811を表示する。標準ファイルパス表示領域82には、ログ情報の標準のファイルパスを表示するための標準ファイルパス表示ボックス821を表示する。
障害特定情報検査部(有用性判定部)113は、問合せ者から取得したログ情報などの障害特定情報が有用(有効)か否かを検査する(有用性を判定する)。障害特定情報検査部113は、図12の障害情報登録画面40、図13のFAQを利用した障害情報登録画面50、また、図14のトークスクリプト利用画面90により登録されたログ情報が有用な情報か否かを、ログ情報の特徴に基づいて判断する。本実施の形態では、ログ情報の特徴として、ログキーワードテーブル125のキーワードが含まれているか否かにより有効性を判断する。その他、障害特定情報の特徴として、ファイル名、ファイル形式、ファイルサイズなどを考慮してもよい。また、障害特定情報が画像情報の場合、画像パターンを認識するための画像特徴でもよい。
例えば、障害特定情報検査部113は、ログ情報が有用な情報ではなかった場合、図16に示すような登録内容不備画面60を表示する。登録内容不備画面60は、障害特定情報検査部113により表示され、問合せ者が登録したログ情報の不備を確認するための画面である。
図16に示すように、登録内容不備画面60は、ファイル名表示領域61とエラー内容表示領域62を備えている。ファイル名表示領域61には、登録されたログ情報のファイル名を表示するためのファイル名表示ボックス611を表示する。エラー内容表示領域62には、登録されたログ情報のエラー内容を表示するための内容不備理由表示ボックス621、ファイル標準出力先表示ボックス622を表示する。
また、障害特定情報検査部113は、登録内容不備画面60を表示した後、再度ログ情報を添付させるために、障害情報登録画面40、FAQを利用した障害情報登録画面50、またはトークスクリプト利用画面90を表示する。また、障害特定情報検査部113は、ログ情報が有用な情報であった場合、問合せ方法選択画面70で登録したログ情報を、問合せ情報テーブル121、障害情報テーブル122へ登録する。
次に、本実施の形態に係る障害情報登録支援システムの動作について説明する。図17は、問合せ者が問合せを行う際のフローチャートである。
まず、問合せ者はWebブラウザ31によりアクセスする(ステップS1)。クライアント30で使用しているアプリケーションプログラムに障害が発生した場合、問合せ者はクライアント30よりWebブラウザ31を利用してサーバ10へアクセスする。
続いて、制御部11は障害内容を登録するための画面を表示する(ステップS2)。問合せ者がクライアント30よりWebブラウザ31を利用してサーバ10にアクセスすると、問合せ情報登録部111は、図11に示すような問合せ方法選択画面70をWebブラウザ31に表示する。
すなわち、問合せ方法選択画面70において、問合せ情報登録部111は問合せ者情報項目711に入力が必要な項目を表示する。問合せ者は問合せ者情報項目711で要求された情報(例えば、氏名及びアドレス)を、問合せ者情報入力ボックス712に入力する。問合せ情報登録部111は、入力された氏名及びアドレスを問合せ情報121aとして問合せ情報テーブル121へ保存(登録)する。
続いて、問合せ者は問合せ方法を選択する(ステップS3)。問合せ情報の登録後、問合せ者は、問合せ方法選択画面70により問合せ方法を選択する。例えば、問合せ者が障害の内容を理解している場合、障害詳細(現象)を登録するために問合せ方法選択画面70の障害詳細利用ボタン722を押下し、ステップS4にて障害情報の入力行う。
また、問合せ者がFAQを利用して問合せを行う場合、問合せ方法選択画面70のFAQ利用ボタン721を押下し、ステップS6にて問合せ内容の入力を行う。また、問合せ者がトークスクリプトを利用する場合、問合せ方法選択画面70のトークスクリプト利用ボタン723を押下し、ステップS13にて回答の選択を行う。
ステップS3において問合せ方法に障害詳細登録を選択した場合、問合せ者は障害情報(現象)を入力する(ステップS4)。問合せ者が障害の内容を理解している場合、問合せ者が問合せ方法選択画面70の障害詳細利用ボタン722を押下すると、障害内容選択部114は、図12に示すような障害情報登録画面40をWebブラウザ31に表示する。
すなわち、障害内容選択部114は、障害情報登録画面40の障害内容入力プルダウンメニュー411に、障害現象テーブル124に含まれる障害の現象を選択リスト(プルダウンリスト)の形式で表示する。問合せ者は、障害内容入力プルダウンメニュー411の中から、該当する障害の内容を選択する。障害内容選択部114は、障害内容入力プルダウンメニュー411の操作に応じて、障害現象テーブル124の値(障害現象No)を引用(参照)する。
続いて、問合せ者は障害情報を確定する(ステップS5)。障害内容入力プルダウンメニュー411の入力が完了すると、問合せ者は障害情報登録画面40の障害内容確定ボタン43を押下し、障害の内容を確定する。
そうすると、障害内容選択部114は、障害現象テーブル124を参照し障害内容入力プルダウンメニュー411の選択に対応する障害現象Noを特定する。障害内容選択部114は、特定した障害現象Noを問合せ情報テーブル121へ登録し、問合せ者と障害現象Noを関連付ける。
また、障害内容選択部114は、障害現象テーブル124を参照し障害内容入力プルダウンメニュー411の選択に対応するログキーワードNoを特定する。ログキーワードNoは、障害現象テーブル124とログキーワードテーブル125を紐付けているため、障害内容選択部114は、ログキーワードテーブル125を参照して、特定したログキーワードNoに対応するログ情報(ログファイル名)を障害情報登録画面40の必須情報名表示ボックス421に表示する。
ステップS3において問合せ方法にFAQの利用を選択した場合、問合せ者は問合せ内容を入力する(ステップS6)。問合せ者が障害の内容が理解していない場合、問合せ者が問合せ方法選択画面70のFAQ利用ボタン721を押下すると、FAQ処理部115は、図13に示すようなFAQを利用した障害情報登録画面50をWebブラウザ31に表示する。そうすると、問合せ者は、FAQを利用した障害情報登録画面50の質問内容入力ボックス511に問合せを行いたい内容(問合せ内容、質問内容)を入力する。
続いて、問合せ者はFAQを検索する(ステップS7)。FAQを利用した障害情報登録画面50の質問内容入力ボックス511に問合せを行いたい内容を入力すると、問合せ者は検索ボタン512を押下しFAQを検索する。
すなわち、FAQ処理部115は、FAQテーブル123のQ(質問)欄(もしくはA(回答)欄)を参照し、質問内容入力ボックス511に入力された文字列を検索キーとして該当するFAQを検索する。例えば、FAQ処理部115は、質問内容入力ボックス511に入力された文字列をもとに自然文検索することで、関連するFAQを検索する。
続いて、問合せ者はFAQを確定する(ステップS8)。問合せ者がFAQを利用した障害情報登録画面50の検索ボタン512を押下すると、FAQ処理部115は、FAQテーブル123に対して自然文検索した結果を、FAQ内容表示ボックス514に表示する。
問合せ者は、FAQ内容表示ボックス514に表示されたFAQの内容を確認し、問合せにより近いFAQを選択する。問合せ者は、FAQ内容表示ボックス514に対応するFAQ選択ボタン513の1つをクリックすることで、FAQを選択する。
そうすると、FAQ処理部115は、FAQテーブル123を参照しFAQ選択ボタン513により選択されたFAQに対応するFAQNoを特定する。FAQ処理部115は、特定したFAQNoを問合せ情報テーブル121へ登録し、問合せ者とFAQNoを関連付ける。
また、FAQ処理部115は、FAQテーブル123を参照しFAQ選択ボタン513により選択されたFAQに対応するログキーワードNoと特定する。ログキーワードNoは、FAQテーブル123とログキーワードテーブル125を紐付けているため、FAQ処理部115は、ログキーワードテーブル125を参照し、特定したログキーワードNoに対応するログ情報(ログファイル名)を、FAQを利用した障害情報登録画面50の必須情報名表示ボックス521に表示する。
ステップS3において問合せ方法にトークスクリプトの利用を選択した場合、問合せ者は質問に対する回答を選択する(ステップS13)。問合せ者が障害詳細の登録もFAQの利用も困難である場合、問合せ者が問合せ方法選択画面70のトークスクリプト利用ボタン723を押下すると、トークスクリプト処理部116は、図14に示すようなトークスクリプト利用画面90をWebブラウザ31に表示し、質疑応答の形で障害情報の登録を行う。
すなわち、トークスクリプト利用画面90において、トークスクリプト処理部116は、質問テーブル127を参照して質問情報127aを選択し(例えば最も質問Noが小さい質問情報)、選択した質問情報127aの質問内容を質問事項表示ボックス911に表示する。また、質問テーブル127と回答テーブル128は紐付けられているため、トークスクリプト処理部116は、回答テーブル128を参照して、選択した質問情報127aに対応する回答候補(回答No)の回答を回答事項入力プルダウンメニュー912に表示する。問合せ者は、質問事項表示ボックス911に表示された質問事項に対し、回答事項入力プルダウンメニュー912の選択リストから回答を選択する。
問合せ者が回答事項入力プルダウンメニュー912で回答を選択すると、トークスクリプト処理部116は、回答テーブル128を参照し選択された回答に対応する次の質問の質問Noを特定する。トークスクリプト処理部116は、質問テーブル127を参照し、特定した質問Noに対応する質問内容を新たな質問として質問事項表示ボックス911に追加して表示し、また、回答テーブル128を参照して、新たな質問に対応する回答を回答事項入力プルダウンメニュー912に表示する。さらに、問合せ者は、再度、質問事項表示ボックス911に追加で表示された質問事項に対し、回答事項入力プルダウンメニュー912のリストから回答を選択する。
このように質問と回答の選択を繰り返すことにより最終的に回答テーブル128より、解決方法テーブル126に紐づく解決方法Noを特定する。解決方法テーブル126にはログキーワードテーブル125のログキーワードNoを紐付けており、どのようなログが必要か、どのようなキーワードが必要かを特定することができる。
すなわち、問合せ者が回答事項入力プルダウンメニュー912で回答を選択し、選択された回答に応じて回答テーブル128の解決方法Noを特定する。トークスクリプト処理部116は、選択された回答Noを問合せ情報テーブル121へ登録し、問合せ者と回答Noを関連付ける。
また、トークスクリプト処理部116は、解決方法テーブル126を参照し、特定された解決方法Noに対応するログキーワードテーブル125のログキーワードNoを特定する。トークスクリプト処理部116は、ログキーワードテーブル125を参照し、特定したログキーワードNoに対応するログ情報(ログファイル名)をトークスクリプト利用画面90の必須情報名表示ボックス921に表示する。その他、トークスクリプト利用画面90に解決方法テーブル126の解決方法を表示してもよい。
ステップS5、S8またはS13に続いて、制御部11は、障害特定情報が必要か否か判定する(ステップS9)。このとき、ステップS5、S8又はS13で確定した情報は問合せ情報テーブル121に格納されている。すなわち、ステップS5では、障害内容選択部114は、障害情報登録画面40の障害内容入力プルダウンメニュー411で選択された障害内容を特定する障害現象Noを問合せ情報テーブル121へ登録し、ステップS8では、FAQ処理部115は、FAQを利用した障害情報登録画面50のFAQ選択ボタン513で選択されたFAQを特定するFAQNoを問合せ情報テーブル121へ登録し、ステップS13では、トークスクリプト処理部116は、トークスクリプト利用画面90の回答事項入力プルダウンメニュー912で選択された回答を特定する回答Noを問合せ情報テーブル121へ登録する。
そうすると、障害特定情報検査部113は、問合せ情報テーブル121に紐づくログキーワードテーブル125のログ列を参照し、ログ列のログ情報(ログファイル名)に応じて障害特定情報が必要かどうか判定する。
障害特定情報検査部113は、ログキーワードテーブル125のログ列にログ情報が存在する場合は障害特定情報が必要であると判定し、ログ情報が存在しない場合は障害特定情報が不要であると判定する。障害特定情報検査部113は、障害特定情報が不要であると判定した場合、障害情報のみを問合せ情報テーブル121に登録して処理を終了する。
ステップS9で障害特定情報が必要であると判定された場合、問合せ者は障害特定情報(ログ情報)を登録する(ステップS10)。例えば、障害内容選択部114が障害情報登録画面40の必須情報名表示ボックス421にログ情報を表示している場合、問合せ者が参照ボタン422を押下すると、障害特定情報添付部112は、図15に示すような標準情報出力画面80を表示する。
障害特定情報添付部112は、ログキーワードテーブル125を参照し、障害情報登録画面40の必須情報名表示ボックス421に表示したログ情報の標準のファイル名をファイル名表示ボックス811に表示し、ログ情報の標準のファイルパス(格納場所)を標準ファイルパス表示ボックス821に表示する。問合せ者は、標準情報出力画面80の表示により標準のファイル格納場所を確認する。
参照ボタン422を押下した問合せ者は、ローカルコンピュータから必須情報名表示ボックス421に表示されているログ情報を選択することでログ情報を登録する。問合せ者が参照ボタン422でログ情報を登録すると、障害特定情報添付部112は、パス入力ボックス423にローカルのパスを表示する。
また、問合せ者がログ情報の場所を分からない場合、情報出力ボタン424を押下すると、障害特定情報添付部112は、障害現象テーブル124に紐づくログキーワードテーブル125のログキーワードNoを引用し標準格納場所を、パス入力ボックス423に提示(表示)する。
問合せ者は、ログ情報を登録した後、保存ボタン44を押下すると、Webブラウザ31はローカルのログ情報をサーバ10へアップロードする。障害特定情報添付部112は、アップロードされたログ情報を取得し、問合せ情報テーブル121へ登録する。
また、例えば、FAQ処理部115がFAQを利用した障害情報登録画面50の必須情報名表示ボックス521にログ情報を表示している場合、問合せ者が参照ボタン522を押下すると、障害特定情報添付部112は、上記の障害情報登録画面40の場合と同様に、図15に示すような標準情報出力画面80を表示し、問合せ者はログ情報の標準のファイル格納場所を確認する。
参照ボタン522を押下した問合せ者は、ローカルから必須情報名表示ボックス521に表示されているログ情報を選択することでログ情報を登録する。問合せ者が参照ボタン522でログ情報を登録すると、障害特定情報添付部112は、パス入力ボックス523にローカルのパスを表示する。
また、問合せ者がログ情報の場所を分からない場合、情報出力ボタン524を押下すると、障害特定情報添付部112は、FAQテーブル123に紐づくログキーワードテーブル125のログキーワードNoを引用し標準格納場所を、パス入力ボックス523に提示(表示)する。
問合せ者は、ログ情報を登録した後、保存ボタン53を押下すると、Webブラウザ31はローカルのログ情報をサーバ10へアップロードする。障害特定情報添付部112は、アップロードされたログ情報を取得し、問合せ情報テーブル121へ登録する。
また、例えば、トークスクリプト処理部116がトークスクリプト利用画面90の必須情報名表示ボックス921にログ情報を表示している場合、問合せ者が参照ボタン922を押下すると、障害特定情報添付部112は、上記の障害情報登録画面40の場合と同様に、図15に示すような標準情報出力画面80を表示し、問合せ者はログ情報の標準のファイル格納場所を確認する。
参照ボタン922を押下した問合せ者は、ローカルから必須情報名表示ボックス921に表示されているログ情報を選択することでログ情報を登録する。問合せ者が参照ボタン922でログ情報を登録すると、障害特定情報添付部112は、パス入力ボックス923にローカルのパスを表示する。
また、問合せ者がログ情報の場所を分からない場合、情報出力ボタン924を押下すると、障害特定情報添付部112は、解決方法テーブル126に紐づくログキーワードテーブル125のログキーワードNoを引用し標準格納場所を、パス入力ボックス923に提示(表示)する。
問合せ者は、ログ情報を登録した後、保存ボタン93を押下すると、Webブラウザ31はローカルのログ情報をサーバ10へアップロードする。障害特定情報添付部112は、アップロードされたログ情報を取得し、問合せ情報テーブル121へ登録する。
続いて、障害特定情報検査部113は、登録された情報が条件にマッチする情報か否か判定する(ステップS11)。障害特定情報添付部112がログ情報を登録すると、障害特定情報検査部113は、ログキーワードテーブル125に登録されているキーワードを用いてログ情報内を検索し、ログ情報が有用なものかどうかの判定を行う。
障害特定情報検査部113は、ログキーワードテーブル125に登録されている情報が、ログ情報に含まれていない場合は、そのログ情報は有用なものではないと判定し、また、ログキーワードテーブル125に登録されている情報が、ログ情報に含まれている場合は、そのログ情報は有用なものであると判定する。
障害特定情報検査部113は、有用なログ情報であると判定した場合は、障害の内容とログ情報を問合せ情報テーブル121保存し、処理を終了する。また、障害特定情報検査部113は、ログ情報の実体を障害情報テーブル122に格納する。
ステップS10で登録したログ情報が有用なものではないと判定された場合、障害特定情報検査部113は、サンプルを提示する(ステップS12)。障害特定情報検査部113は、登録したログ情報が有用なものではないと判定した場合、図16のような登録内容不備画面60を表示する。
すなわち、登録内容不備画面60において、障害特定情報検査部113は、添付されたログ情報名を添付済みファイル名表示ボックス611に表示する。また、障害特定情報検査部113は、ログキーワードテーブル125の値(キーワード欄)を引用し、検索できなかったキーワードを内容不備理由表示ボックス621に表示し、標準で出力される場所の情報をログキーワードテーブル125の値(格納場所欄)を引用してファイル標準出力先表示ボックス622に表示する。
情報提示後は、障害情報登録画面40からログ情報を登録した場合は障害情報登録画面40に戻り再度ログ情報を登録するように促す。また、FAQを利用した障害情報登録画面50を利用してログ情報を登録した場合は、FAQを利用した障害情報登録画面50に戻り再度ログ情報を登録するように促す。また、トークスクリプト利用画面90を利用してログ情報を登録した場合は、トークスクリプト利用画面90に戻り再度ログ情報を登録するように促す。
以上のように本実施の形態では、問合せ者が障害情報を登録する際に、問合せた障害に対応した障害特定情報を要求する。特に、問合せ者が障害の問合せ方法を自由に選択することができる。例えば、問合せ者が障害の現象を詳細に選択した場合、当該現象に応じて必要な障害特定情報を要求し、問合せ者がFAQを選択した場合、当該FAQに応じて必要な障害特定情報を要求し、問合せ者がトークスクリプトから質疑応答のセットを選択した場合、当該応答に紐づく障害特定情報を要求する。さらに、障害特定情報を登録すると、有用な情報か否かを判定し、有用な情報でなければ再度障害特定情報の添付を要求する。
これにより、情報不足による問合せ者と問合せ担当者の複数回のやり取りが省略できる。その理由は、問合せ者から提供される情報を事前にチェックすることで、求められる情報を判別することができ、有用な情報のみを取得可能になるためである。したがって、本実施の形態によれば、正確に有用な情報を取得できるため、問合せ者と問合せ担当者のやり取りの増加を防ぎ、効率よく障害対応することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、障害登録情報の登録や有用性の判定は、ログに限らず、画像でもよい。例えば、ある障害の場合は、エラーを記載したダイアログが表示されるということが判明していれば、問合せ者には画面キャプチャなどの画像をアップロードさせ、当該画像に期待するダイアログと同じ色の比率や、同じ色の位置関係を持つ画素(画像の特徴)が含まれるかを判別することにより、有用な画像情報か否かを判定してもよい。
クライアントとサーバの存在するネットワークはイントラネット、インターネットといった機器や場所によらないネットワークを利用してもよい。例えば、ルーターなどを介さず、クライアントとサーバを直接接続し、処理を行う形でもよい。