JP2015063256A - ドライバー眼球位置推定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体3に設けられ、車両後方を映す運転席側ドアミラー10の及び助手席側ドアミラー20と、両ドアミラー10,20にそれぞれ設けられ、各ドアミラー10,20上に結像した車両後方の目視対象物P1,G,P2を、ドライバーDの所定方向に視線に一致させる際に基準となる第1指標部31,第2指標部32,第3指標部33と、両ドアミラー10,20の向きをそれぞれ調整し、各指標部31,32,33に目視対象物P1,G,P2を合わせるミラー調整スイッチ40と、両ドアミラー10,20の向きをそれぞれ検出する右ポテンショメータ51,左ポテンショメータ52と、両ドアミラー10,20の向きと、両ドアミラー10,20の間隔寸法Lと、に基づいてドライバーDの眼球の位置を推定する座標演算部60と、を備える構成とした。
【選択図】図1
Description
前記第1バックミラー及び第2バックミラーは、車体に設けられ、それぞれ車両後方を映す。
前記指標部は、前記第1,第2バックミラーにそれぞれ設けられ、この第1,第2バックミラー上に結像した車両後方の目視対象物を、ドライバーの所定方向の視線に一致させる際の基準となる。
前記ミラー調整手段は、前記第1,第2バックミラーの向きをそれぞれ調整し、前記指標部に前記第1,第2バックミラー上に結像した前記目視対象物を合わせる。
前記ミラー方向検出手段は、前記第1,第2バックミラーの向きをそれぞれ検出する。
前記眼球位置推定手段は、前記第1,第2バックミラーの向きと、前記第1,第2バックミラーの間隔寸法と、に基づいて前記ドライバーの眼球の位置を推定する。
すなわち、指標部に第1,第2バックミラー上に結像した目視対象物を合わせることで、ドライバーの所定方向の視線に対する第1,第2バックミラーの向きを規定することができる。そして、この規定された第1,第2バックミラーの向きと第1,第2バックミラーの間隔寸法から、演算によって眼球位置が推定される。
そのため、距離センサのようなバックミラーから眼球までの距離を検出する手段を不要とすることができ、コストの増加を抑制することができる。この結果、低コストでドライバーの眼球位置を推定することができる。
まず、実施例1のドライバー眼球位置推定装置における構成を「システム全体構成」、「ドアミラーの詳細構成」、「目視対象物の詳細構成」、「眼球位置推定処理の構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1のドライバー眼球位置推定装置を示す全体システム図である。以下、図1に基づき、実施例1のドライバー眼球位置推定装置のシステム全体構成を説明する。
ここで、「運転席側ドアミラー10の向き」とは、運転席側ドアミラー10の車両左右方向に対する傾斜角度、及び、車両上下方向に対する傾斜角度である。また、「助手席側ドアミラー20の向き」とは、助手席側ドアミラー20の車両上下方向に対する傾斜角度、及び、車両上下方向に対する傾斜角度である。
また、運転席側ドアミラー10と助手席側ドアミラー20は、車体3に対して左右対称に取り付けられており、車両前後方向位置が一致すると共に、図示しないが同じ高さ位置に設けられている。
前記第3指標部33は、助手席側ドアミラー20に設けられ、後述する目視対象物(ここでは左側見切り点P2)を、ドライバー(図示せず)の所定方向の視線に一致させる際に基準となる目印である。
各操作部41,42,43,44は、運転席の近傍位置に設けられ、運転席に着座したドライバーが頭部を移動させることなく操作可能となっている。
この右ポテンショメータ51及び左ポテンショメータ52による検出結果は、座標演算部60に入力される。
前記情報取得部61は、右ポテンショメータ51及び左ポテンショメータ52からの検出結果と、メモリ62に記憶された各種情報を、必要に応じて取得する。
前記メモリ62は、ミラー間隔L等の各種の必要情報を記憶している。
前記演算部63は、情報取得部61によって取得された各種情報に基づき、後述する眼球位置推定処理を実行して、ドライバーの眼球位置を演算する。
図2は、実施例1の運転席側ドアミラーを模式的に示す正面図である。図3は、実施例1の助手席側ドアミラーを模式的に示す正面図である。以下、図2及び図3に基づき実施例1のドアミラーの詳細構成について説明する。
ここで、鏡部11と枠部12とは一体的に固定されている。
前記第2モータ16は、車体3に設けられ、図示しない出力軸が水平軸14に連結している。この第2モータ16は、ミラー調整スイッチ40の右側上下操作部42からの調整信号が入力されることで、駆動電圧が供給されて回動する。そして、この第2モータ16によって水平軸14が回動し、運転席側ドアミラー10の鏡部11及び枠部12が一体となって車両上下方向に対して回動する。
前記第1指標部31は、鏡面11aのうち、車幅方向中央よりも車体3に近接した位置に設定された車両上下方向に延びる線状の印刷部分である。ここでは、破線で表示されると共に、鏡部11の上端部11bから下端部11cに至るまで設けられている。
前記第2指標部32は、鏡面11aのうち、車両上下方向中央部に設定された車両左右方向に延びる線状の印刷部分である。ここでは、破線で表示されると共に、鏡部11の車体側端部11dから第1指標部31に至るまで設けられている。
ここで、鏡部21と枠部22とは一体的に固定されている。
前記第2モータ26は、車体3に設けられ、図示しない出力軸が水平軸24に連結している。この第2モータ26は、ミラー調整スイッチ40の左側上下操作部44からの調整信号が入力されることで、駆動電圧が供給されて回動する。そして、この第2モータ26によって水平軸24が回動し、助手席側ドアミラー20の鏡部21及び枠部22が一体となって車両上下方向に対して回動する。
前記第3指標部33は、鏡面21aのうち、車幅方向中央よりも車体3に近接した位置に設定された車両上下方向に延びる線状の印刷部分である。ここでは、破線で表示されると共に、鏡部21の上端部21bから下端部21cに至るまで設けられている。
図4(a)は車体側面を示す模式図であり、図4(b)は車体に対する地平線の位置を示す模式図である。以下、図1及び図4に基づき、目視対象物の詳細構成について説明する。
一方、「目視対象物」とは、ドライバーの所定方向の視線に対して運転席側ドアミラー10の向きを決めるための基準、あるいは、ドライバーの所定方向の視線に対して助手席側ドアミラー20の向きを決めるための基準である。つまり、第1指標部31や第2指標部32に運転席側ドアミラー10上に結像した目視対象物を合わせることで、ドライバー眼球位置を推定する際の運転席側ドアミラー10の向きを決定する。また、第3指標部33に助手席側ドアミラー20上に結像した目視対象物を合わせることで、ドライバー眼球位置を推定する際の助手席側ドアミラー20の向きを決定する。
図5は、実施例1の座標演算部にて実行される眼球位置推定処理の流れを示すフローチャートである。以下、図5に基づき、眼球位置推定処理の各ステップについて説明する。なお、この眼球位置推定処理は、車両2が停車しているときに実行される。
なお、第1指標部31が右側後方見切り点P1に一致した状態とは、図6に示すように、ドライバーが運転席側ドアミラー10を見たときに、運転席側ドアミラー10に映った右側後方見切り点P1が車両上下方向に延びる第1指標部31と重なって見えることである。
なお、第2指標部32が地平線Gに一致した状態とは、図7に示すように、ドライバーが運転席側ドアミラー10を見たときに、運転席側ドアミラー10に映った地平線Gが車両左右方向に延びる第2指標部32と同じ高さに見えることである。
なお、第3指標部33が左側後方見切り点P2に一致した状態とは、図8に示すように、ドライバーが助手席側ドアミラー20を見たときに、助手席側ドアミラー20に映った左側後方見切り点P2が車両上下方向に延びる第3指標部33と重なって見えることである。
なお、「運転席側ドアミラー10の車両左右方向に対する傾斜角度」とは、図9に示すように、車幅方向に延びる左右方向線Xと、運転席側ドアミラー10の鏡部11の鏡面11aとでなす角θ1である。
ここで、「運転席側ドアミラー10に対する水平方向の視線角度」とは、図9に示すように、車幅方向に延びる左右方向線Xと、運転席側ドアミラー10を目視したドライバーDの視線Aとでなす角θ2である。また、この視線角度θ2は、下記式(1)によって行う。
θ2(°)=90°−2×θ1(°) …(1)
この演算結果は、座標演算部60の情報取得部61に入力される。
なお、「助手席側ドアミラー20の車両左右方向に対する傾斜角度」とは、図9に示すように、車幅方向に延びる左右方向線Xと、助手席側ドアミラー20の鏡部21の鏡面21aとでなす角θ3である。
ここで、「助手席側ドアミラー20に対する水平方向の視線角度」とは、図9に示すように、車幅方向に延びる左右方向線Xと、助手席側ドアミラー20を目視したドライバーDの視線Bとでなす角θ4である。また、この視線角度θ4は、下記式(2)によって行う。
θ4(°)=90°−2×θ3(°) …(2)
この演算結果は、座標演算部60の情報取得部61に入力される。
ここで、眼球の車両前後方向の位置及び車両左右方向の位置は、図9に示す視線Aと視線Bとの交点の座標から求めることができ、情報取得部61に入力した視線角度θ2と、視線角度θ4と、ミラー間隔Lとから求める。
なお、「運転席側ドアミラー10の車両上下方向に対する傾斜角度」とは、図10に示すように、鉛直方向に延びる上下方向線Yと、運転席側ドアミラー10の鏡部11の鏡面11aとでなす角θ5である。
ここで、「運転席側ドアミラー10に対する垂直方向の視線角度」とは、図10に示すように、水平方向に延びる前後方向線Zと、運転席側ドアミラー10を目視したドライバーDの視線Cとでなす角θ6である。また、この視線角度θ6は、下記式(3)によって行う。
θ6(°)=90°−2×θ5(°) …(3)
この演算結果は、座標演算部60の情報取得部61に入力される。
ここで、眼球の車両上下方向の位置は、ステップS12にて求めた眼球の車両前後方向の位置、つまり運転席側ドアミラー10から眼球までの前後方向距離L2と、情報取得部61に入力した視線角度θ6とから、下記式(4)に基づいて求める。
X=L2×tanθ6 ・・・(4)
なお、Xは、運転席側ドアミラー10から眼球までの車両上下方向寸法である。
実施例1のドライバー眼球位置推定装置1において、ドライバーDの眼球位置を推定するには、図5に示す眼球位置推定処理を実行する。
続いて、ステップS3→ステップS4へと進み、右側上下操作部42を操作し、運転席側ドアミラー10に設けられた第2指標部32に、この運転席側ドアミラー10に映った地平線Gを合わせる。
これにより、運転席側ドアミラー10の車両左右方向に対する向きと、車両上下方向に対する向きが、ドライバーの所定方向に視線に合わせて決定される。
これにより、助手席側ドアミラー20の車両左右方向に対する向きが、ドライバーの所定方向の視線に合わせて決定される。
これにより、運転席側ドアミラー10の車両左右方向に対する傾斜角度θ1と、助手席側ドアミラー20の車両左右方向に対する傾斜角度θ3と、ミラー間隔Lに基づいて、眼球の車両前後方向位置と、車両左右方向の位置を演算推定することができる。
すなわち、この図5に示すステップS7〜ステップS12が、第1バックミラーの向きと、第2バックミラーの向きと、第1,第2バックミラーの間隔寸法と、から眼球の車両前後方向位置及び車両左右方向位置を推定する第1推定手段に相当する。
これにより、運転席側ドアミラー10の車両上下方向に対する傾斜角度θ5と、運転席側ドアミラー10から眼球までの前後方向距離L2に基づいて、眼球の車両上下方向位置を演算推定することができる。
すなわち、この図5に示すステップS13〜ステップS15が、第1バックミラーの向きと、眼球の車両前後方向位置と、から眼球の車両上下方向位置を推定する第2推定手段に相当する。
これにより、距離センサのようなバックミラーから眼球までの距離を検出する手段を不要とすることができ、コストの増加を抑制することができる。この結果、低コストでドライバーの眼球位置を推定することができる。
これにより、車両2側に目印となる印を設けることなくとも、ドライバーDは目視対象物を景色等の他の鏡面11aや鏡面21aに映ったものと識別することができ、ミラー角度の調整を簡単に行うことができると共に、コストの上昇をさらに抑制することができる。
これにより、車両2側に目印となる印を設けることなくとも、ドライバーDは目視対象物を容易に識別することができ、ミラー角度の調整を簡単に行うことができると共に、コストの上昇をさらに抑制することができる。
そのため、第1指標部31等を容易に設けることができて、さらなるコスト低下を図ることができる。
実施例1のドライバー眼球位置推定装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記第1,第2バックミラー10,20にそれぞれ設けられ、前記第1,第2バックミラー10,20上に結像した車両後方の目視対象物(右側後方見切り点P1、地平線G、左側後方見切り点P2)を、ドライバーDの所定方向の視線に一致させる際に基準となる指標部(第1指標部31,第2指標部32,第3指標部33)と、
前記第1,第2バックミラー10,20の向きをそれぞれ調整し、前記指標部31,32,33に前記第1,第2バックミラー10,20上に結像した前記目視対象物P1,G,P2を合わせるミラー調整手段(ミラー調整スイッチ)40と、
前記第1,第2バックミラー10,20の向きをそれぞれ検出するミラー方向検出手段(右ポテンショメータ51,左ポテンショメータ52)と、
前記第1,第2バックミラー10,20の向きと、前記第1,第2バックミラー10,20の間隔寸法Lと、に基づいて前記ドライバーDの眼球の位置を推定する眼球位置推定手段(座標演算部)60と、を備える構成とした。
これにより、低コストでドライバーDの眼球位置を推定することができる。
前記第1バックミラー10の向きと、前記第1推定手段(ステップS7〜ステップS12)により推定した前記眼球の車両前後方向位置と、から前記眼球の車両上下方向位置を推定する第2推定手段(ステップS13〜ステップS15)と、
を備える構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、低コストで容易にドライバーDの眼球位置を推定することができる。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、目視対象物として車体3に目印となる印を設ける必要がないため、コスト上昇を抑制することができる。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、目視対象物とした車体3に目印となる印を設ける必要がないため、コスト上昇を抑制することができる。
前記指標部(第1指標部31、第2指標部32、第3指標部33)を、前記鏡部11、21に設ける構成とした。
これにより、(1)から(3)のいずれかの効果に加え、第1指標部31等を容易に設けることができて、さらなるコスト低下を図ることができる。
実施例2は、ドライバーの眼球の車両上下方向位置の推定演算パラメータを、実施例1と異ならせた例である。
図11は、実施例2の助手席側ドアミラーを模式的に示す正面図である。なお、実施例1と同等の構成については、実施例1と同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
この第4指標部34は、図11に示すように、鏡面21aのうち、車両上下方向中央部に設定された車両左右方向に延びる線状の印刷部分である。ここでは、破線で表示されると共に、鏡部21の車体側端部21dから第3指標部33に至るまで設けられている。
なお、第4指標部34が地平線Gに一致した状態とは、図13に示すように、ドライバーが助手席側ドアミラー20を見たときに、助手席側ドアミラー20に映った地平線Gが車両左右方向に延びる第4指標部34と同じ高さに見えることである。
ここで、眼球の車両上下方向の第1位置は、ステップS12にて求めた眼球の車両前後方向の位置、つまり運転席側ドアミラー10から眼球までの前後方向距離L2と、情報取得部61に入力した視線角度θ6とから、下記式(5)に基づいて求める。
X1=L2×tanθ6 ・・・(5)
なお、X1は、運転席側ドアミラー10から眼球までの第1の車両上下方向寸法である。この演算結果は、座標演算部60の情報取得部61に入力される。
なお、「助手席側ドアミラー20の車両上下方向に対する傾斜角度」とは、鉛直方向に延びる上下方向線と、助手席側ドアミラー20の鏡部21の鏡面21aとでなす角である。
ここで、「助手席側ドアミラー20に対する垂直方向の視線角度」とは、水平方向に延びる前後方向線と、助手席側ドアミラー20を目視したドライバーの視線とでなす角である。また、この視線角度は、上述の式(3)に準じて行う。この演算結果は、座標演算部60の情報取得部61に入力される。
ここで、眼球の車両上下方向の第2位置は、ステップS12にて求めた眼球の車両前後方向の位置、つまり助手席側ドアミラー20から眼球までの前後方向距離と、情報取得部61に入力した助手席側ドアミラー20に対する垂直方向の視線角度とから、上述の式(4)に準じて求める。
ここで、眼球の車両上下方向の位置は、第1上下位置と第2上下位置の平均値とする。
実施例2のドライバー眼球位置推定装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記第2バックミラー(助手席側ドアミラー)20の向きと、前記第1推定手段(ステップS7〜ステップS12)により推定した前記眼球位置の車両前後方向位置と、から推定した前記眼球の第2の車両上下方向位置と、
に基づいて、前記眼球の車両上下方向位置を推定する構成とした。
これにより、眼球の車両上下方向位置の推定誤差を低減し、眼球位置の推定精度の向上を図ることができる。
また、図15に示すように、目視対象物として、車体3の後部に設けられたドアハンドル101等の機能を有する部品であってもよい。
いずれの場合であっても、ドライバーDよりも車両後方であって、運転席側ドアミラー10や助手席側ドアミラー20を介して目視できるものであれば、目視対象物とすることができる。また、いずれの場合でも、車体3の一部であるので、車体3側に目印となる表示を設けることなく、目視対象物を設定することができる。
この場合では、鏡部11の鏡面11aに第1指標部31A等を設ける必要がないので、走行時等に運転席側ドアミラー10を目視した際に、第1指標部31A等が邪魔にならず、車両後方を見えやすくすることができる。
この場合では、発光手段103が点灯し、第1表示部102A等を光が透過することで、第1指標部31B等を目視しやすくする。また、発光手段103が消灯したときには、第1表示部102A等を光が透過しないため、第1指標部31B等を目視しにくくすることができる。すなわち、発光手段103を点滅制御することで、必要に応じて第1表示部102A等を表示することができる。これにより、走行時等に第1指標部31Bが邪魔にならず、運転席側ドアミラー10を目視した際に煩わしさを感じさせにくくすることができる。
ここで、表示部104Bは、目視対象物を映すべき領域(図18(b)において二点鎖線で囲んだ領域α)を表示してもよいし、目視対象物を映すべきでない領域(図18(c)において二点鎖線で囲んだ領域β)を表示してもよい。
また、表示部104Bに表示される内容は、映像投影手段104Aによって投影された映像であるため、表示内容を容易に変更することができる。そのため、例えば天候や時間帯(夜間・昼間)、ドライバーの好み等に応じて指標部104を目視しやすくすることができる。
また、指標部の形状は、線や点だけに限らず、予め設定した目視対象物の輪郭に沿うような変曲点形状であってもよい。
2 車両
3 車体
10 運転席側ドアミラー(第1バックミラー)
11 鏡部
11a 鏡面
12 枠部
13 垂直軸
14 水平軸
15 第1モータ
16 第2モータ
20 助手席側ドアミラー(第2バックミラー)
21 鏡部
21a 鏡面
22 枠部
23 垂直軸
24 水平軸
25 第1モータ
26 第2モータ
31 第1指標部
32 第2指標部
33 第3指標部
40 ミラー調整スイッチ(ミラー調整手段)
51 右ポテンショメータ(ミラー方向検出手段)
52 左ポテンショメータ(ミラー方向検出手段)
60 座標演算部(眼球位置推定手段)
L ミラー間隔
P1 右側後方見切り点(目視対象物)
P2 左側後方見切り点(目視対象物)
G 地平線(目視対象物)
D ドライバー
Claims (9)
- 車体に設けられ、車両後方を映す第1バックミラー及び第2バックミラーと、
前記第1,第2バックミラーにそれぞれ設けられ、前記第1,第2バックミラー上に結像した車両後方の目視対象物を、ドライバーの所定方向の視線に一致させる際に基準となる指標部と、
前記第1,第2バックミラーの向きをそれぞれ調整し、前記指標部に前記第1,第2バックミラー上に結像した前記目視対象物を合わせるミラー調整手段と、
前記第1,第2バックミラーの向きをそれぞれ検出するミラー方向検出手段と、
前記第1,第2バックミラーの向きと、前記第1,第2バックミラーの間隔寸法と、に基づいて前記ドライバーの眼球の位置を推定する眼球位置推定手段と、
を備えることを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1に記載されたドライバー眼球位置推定装置において、
前記眼球位置推定手段は、前記第1バックミラーの向きと、前記第2バックミラーの向きと、前記第1,第2バックミラーの間隔寸法と、から前記眼球の車両前後方向位置及び車両左右方向位置を推定する第1推定手段と、
前記第1バックミラーの向き、又は、前記第2バックミラーの向きの少なくとも一方と、前記第1推定手段により推定した前記眼球の車両前後方向位置と、から前記眼球の車両上下方向位置を推定する第2推定手段と、
を有することを特徴とするドライバー眼球位置推定手段。 - 請求項2に記載されたドライバー眼球位置推定手段において、
前記第2推定手段は、前記第1バックミラーの向きと、前記第1推定手段により推定した前記眼球の車両前後方向位置と、から推定した前記眼球の第1の車両上下方向位置と、
前記第2バックミラーの向きと、前記第1推定手段により推定した前記眼球位置の車両前後方向位置と、から推定した前記眼球の第2の車両上下方向位置と、
に基づいて、前記眼球の車両上下方向位置を推定する
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定手段。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたドライバー眼球位置推定装置において、
前記目視対象物を、前記ドライバーよりも車両後方であって、車両左右方向に最も突出した前記車体の一部となる車体構成物とする
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたドライバーの眼球位置推定装置において、
前記目視対象物を、前記ドライバーよりも車両後方にある空と地球との境界線とする
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたドライバーの眼球位置推定装置において、
前記第1,第2バックミラーは、車両後方を映す鏡面を有する鏡部と、前記鏡部を支持する枠部と、を有し、
前記指標部を、前記鏡部に設ける
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたドライバーの眼球位置推定装置において、
前記第1,第2バックミラーは、車両後方を映す鏡面を有する鏡部と、前記鏡部を支持する枠部と、を有し、
前記指標部を、前記枠部に設ける
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載されたドライバーの眼球位置推定装置において、
前記指標部は、点滅可能な発光手段と、前記発光手段が点灯したときの光によって表示される表示部と、を有する
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載されたドライバーの眼球位置推定装置において、
前記指標部は、映像投影手段と、前記映像投影手段からの映像によって表示される表示部と、を有する
ことを特徴とするドライバー眼球位置推定装置。
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