JP2015063111A - 出力装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

出力装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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大祐 増井
Daisuke Masui
大祐 増井
昇 田邑
Noboru Tamura
昇 田邑
五十嵐 尉之
Yasuyuki Igarashi
尉之 五十嵐
優香 斎藤
Yuka Saito
優香 斎藤
直也 田村
Naoya Tamura
直也 田村
昌志 谷口
Masashi Taniguchi
昌志 谷口
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Abstract

【課題】モバイル端末と機器との間の通信において、機密性の高い情報を安全にやり取りする。【解決手段】複数の出力方式を備え、情報を出力する出力装置であって、情報の機密性レベルとデータサイズとを予め紐付けて記憶する記憶手段と、出力情報の機密性レベルとデータサイズとを、記憶手段から読み出す読み出し手段と、読み出し手段が読み出す出力情報の機密性レベルとデータサイズとに基づいて、複数の出力方式の中から所定の出力方式を特定する特定手段と、特定手段が特定する所定の出力方式を用いて、出力情報を出力する出力手段と、を含む。【選択図】図7

Description

本発明は、出力装置、制御方法、及びプログラムに関する。
スマートフォンやタブレット等のモバイル端末の普及に伴い、それらのモバイル端末から写真やドキュメント等を印刷したいとする要望が高まっている。具体的には、社内の他の事業所に出張したときに印刷を行う、外資系企業等で行われている座席フリーの職場環境において、使用するプリンタが頻繁に変わる、公共の場に置かれているプリンタを使う等といったシーンである。
PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、携帯型コンピュータ等のモバイル端末を用いて他の機器を制御、操作する方法として、特許文献1には、音通信を使ってモバイル端末から所望の機器(LP(Laser Printer)/MFP(Multi Function Peripheral:多機能周辺装置)等の画像形成装置)を制御、操作する方法が提案されている。
また、特許文献2には、IP(Internet Protocol)アドレス、URL(Uniform Resource Locator)、ポート、及び要求元ユーザ毎に予め設定されたセキュリティ設定に応じたセキュリティ強度で通信を行う情報処理装置が開示されている。
特許文献1には、音通信を使ってモバイル端末から画像形成装置を制御、操作する方法が提案されている。しかしながら、この音通信を使って他の装置を操作する際、モバイル端末と画像形成装置との間でやり取りされる通信のセキュリティをどのように保護するかに関しては、何ら言及されていない。
また、特許文献2に開示されている情報処理装置では、IPアドレス、URL、ポート、及び要求元ユーザ毎に予め設定されたセキュリティ設定に応じたセキュリティ強度で通信を行っている。しかしながら、何れの通信においてもネットワークを介して通信されるため、ネットワーク接続後に、情報処理装置から送信される機密性の高い情報が盗み見られたり改ざんされたりする可能性は、依然として否定できないという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、モバイル端末と出力装置との間の通信において、機密性の高い情報を安全にやり取りすることが可能な出力装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明における出力装置は、複数の出力方式を備え、情報を出力する出力装置であって、情報の機密性レベルとデータサイズとを予め紐付けて記憶する記憶手段と、出力情報の機密性レベルとデータサイズとを、前記記憶手段から読み出す読出し手段と、前記読出し手段が読み出す前記出力情報の機密性レベルとデータサイズとに基づいて、前記複数の出力方式の中から所定の出力方式を特定する特定手段と、前記特定手段が特定する前記所定の出力方式を用いて、前記出力情報を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、音接続によるモバイル端末と出力装置との間の通信において、ユーザは、機密性の高いデータを盗み見される、又は改ざんされるリスクに晒されることなく、機密性の高いデータを安全にやり取りすることが可能な出力装置を得ることができる。
本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のハードウェア構成について説明する図である。 本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のハードウェア構成について説明する図である。 本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のソフトウェア構成について説明する図である。 本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のソフトウェア構成について説明する図である。 本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の手順を説明する図である。 本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の仕組みの概要について説明する図である。 本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明するフロー図である。 本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報テーブルについて説明する図である。 本発明における他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装値が保持する機器情報テーブルについて説明する図である。 本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報の分割について説明する図である。 本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明するフロー図である。
本発明は、モバイル端末等の端末装置からプリンタ等の画像形成装置に対してなされる機器接続・機器情報取得要求に際し、各機器情報の機密性レベルに応じて、複数の出力方式を使い分けることが特徴となっている。すなわち、各機器情報の機密性レベルが低い場合は、安全性は低いが高速な通信方式、例えば、非セキュアなプロトコルによるネットワーク接続によって機器情報を通知することとしている。また、各機器情報の機密性レベルが高い場合は、速度で劣るが安全性の高い通信方式、例えば、音通信、又はセキュアなプロトコルによるネットワーク接続によって機器情報を通知することとしている。
そして、その機器情報のデータサイズが大きい場合はセキュアなプロトコルによるネットワーク通信を用い、データサイズが小さい場合は音通信を用いて機器情報を通知することとしている。
要するに、画像形成装置が保持する初期設定値、Capability(能力、特性、性能)情報等の各機器情報の機密性レベル、及びデータサイズの双方を加味して、安全性と通信速度の点で効率良い通信方式を用いて端末装置と通信することが特徴となっている。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。
まず初めに、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のハードウェア構成について説明する図である。図1において、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置の一例であるプリンタ10は、スピーカ/マイク12が装着されたオペレーションパネル11と、プリンタエンジン13とを有する。コントローラ100は以下に説明する構成を有し、外部のネットワーク30と繋がっている。
コントローラ100は、プログラムROM(Read Only Memory)101と、ネットワークI/F(Interface:インタフェース)102と、パネルI/F103とから構成されている。また、コントローラ100は、フォントROM104と、HDD(Hard Disk Drive)105と、CPU(Central Processing Unit)106とから構成されている。さらに、コントローラ100は、RAM(Random Access Memory)107と、NVRAM(Non Volatile RAM)108と、エンジンI/F109とから構成されている。
プログラムROM101には、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置の一例であるプリンタ10のソフトウェアプログラムが格納されている。ネットワークI/F102は、外部のネットワーク30と通信を行う。パネルI/F103は、操作パネル(WVGA(Wide Video Graphics Array)パネル、uWVGA(Ultra-WVGA)パネル等)と繋ぐI/Fである。パネルI/F103は、USB(Universal Serial Bus)やシリアル等から構成されている。
フォントROM104は、プリンタ10で印刷する際に必要なフォントを格納する。HDD105は、蓄積文書データの保存を行う。CPU106は、プログラムROM101に格納されているソフトウェアプログラムをロードし、プリンタ10全体の動作を制御する。
RAM107は、プログラム実行領域であり、印刷画像イメージの展開等に使用する。NVRAM108は、後述する機器情報テーブルを格納するものである。エンジンI/F109は、プリンタエンジン13と繋ぐI/Fである。
次に、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のハードウェア構成について説明する図である。
図2において、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のハードウェア構成は、図1で説明したプリンタ10のハードウェア構成と同様に、スピーカ/マイク22が装着されたオペレーションパネル21を有する。コントローラ200は、プリンタ10のコントローラ100と比較して、フォントROM104、及びエンジンI/F109を除く他は同様な構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のソフトウェア構成について説明する。図3は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置のソフトウェア構成について説明する図である。
図3において、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置の一例であるプリンタ10のソフトウェア構成は、ソフトウェア110と記憶領域121とに大別される。ソフトウェア110は、プリンタ制御部111、音制御部112、マイク/スピーカ制御部120、UI(User Interface)制御部119、エンジン制御部118、ネットワーク通信制御部117から構成される。記憶領域121は、機器情報122、アドレス帳123から構成される。
プリンタ制御部111は、印刷データ処理部113と接続・認証制御部114とから構成される。印刷データ処理部113は、プリンタの印刷データを展開し、画像イメージとしてメモリに描画し、印刷処理を行う。接続・認証制御部114は、モバイル端末からの接続確認要求に応じて、ユーザ認証や権限確認を行い、結果をモバイル端末側に通知する制御を行う。
音制御部112は、音生成部115と音解析部116とから構成される。音生成部115は、音の生成を行う。ここでは利用可否や権限情報を付加した音を生成する。音解析部116は、音の解析を行う。受信した音の解析はここで行う。
マイク/スピーカ制御部120は、マイクとスピーカを制御し、音の送受信を行う。UI制御部119は、操作パネルのキー入力の受付や、パネル表示を行う。エンジン制御部118は、紙に画像を転写し、印刷を行うエンジンの制御を行う。ネットワーク通信制御部117は、ネットワーク30(図1、図2)との通信制御を行い、ネットワーク30を介して外部パーソナルコンピュータ(以下、「PC」ともいう。)とデータの送受信を行う。
記憶領域121は、機器情報122とアドレス帳123とから構成され、HDD105(図1)やNVRAM108(図1)からなるものであり、後述する機器情報テーブルを格納する。
次に、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のソフトウェア構成について説明する。図4は、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のソフトウェア構成について説明する図である。
図4において、本実施形態に係る出力装置と通信を行うモバイル端末のソフトウェア構成は、ソフトウェア210と記憶領域220とに大別される。ソフトウェア210は、印刷アプリ制御部211、音制御部212、マイク/スピーカ制御部219、UI制御部218、ネットワーク通信制御部217から構成される。記憶領域220は、ユーザ認証情報221から構成される。
印刷アプリ制御部211は、印刷データ生成部213と接続・認証管理部214とから構成される。印刷データ生成部213は、MFPに送る印刷データを生成する。接続・認証管理部214は、ユーザからの要求に応じて、ユーザ情報をもとにMFPに接続確認を行い、結果に基づいて表示指示を行う。
音制御部212は、音生成部215と音解析部216とから構成される。音生成部215は、音の生成を行い、ここではユーザ情報を付加した音を生成する。音解析部216は、音の解析を行う。受信した音の解析はここで行う。
マイク/スピーカ制御部219は、マイクとスピーカを制御し、音の送受信を行う。UI制御部218は、操作パネルのキー入力の受付や、パネル表示を行う。ネットワーク通信制御部217は、ネットワーク30(図1、図2)との通信制御を行い、ネットワーク30を介して外部PCとデータの送受信を行う。記憶領域220は、HDDやNVRAM等からなる。
次に、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の手順について説明する。図5は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の手順を説明する図である。
図5に示すように、画像形成装置10とモバイル端末20との間では、以下に説明する手順で通信が行われる。まず、(1)ユーザ40により、モバイル端末20から画像形成装置10に対して接続確認を行うため、接続確認要求音の発信指示がなされる。次に、(2)モバイル端末20は、接続確認要求音を生成し、画像形成装置10に対して発信する。
そして、(3)画像形成装置10は接続確認要求音を受信し、確認結果通知音の送信準備を開始する。次に、(4)画像形成装置10は内部判定後、自分自身のIPアドレス情報通知音を生成する。そして、(5)画像形成装置10は、IPアドレス通知音をモバイル端末20に対して発信する。
すると、(6)モバイル端末20はIPアドレス通知音を受信すると共に通知音を解析し、画像形成装置10のIPアドレスを取得する。そして、(7)モバイル端末20は、取得したIPアドレスを用いてネットワーク30に対し接続する。
次に、(8)モバイル端末20は、画像形成装置10に対して、本体の初期設定値やCapability(能力、特性、性能)情報等の機器情報の取得要求を行う。すると、(9)画像形成装置10は、要求元のモバイル端末20に対して機器情報を通知するために応答する。
ここで、音通信について、若干補足説明を行う。音通信では、その通信経路が、音波の到達する約半径1mの範囲に閉じているため、ネットワーク通信と比較すると安全性の点で優れた通信方式である。しかしながら、僅かなデータを通信し解析する場合であっても多大な処理時間を要するため、通信速度の点においては優れた通信方式であるとはいえない。
また、音通信は、特殊な装置を必要とせず、スピーカとマイクのみの安価なハードウェア構成で実現可能である。よって、Bluetooth(登録商標)、赤外線、RFID(Radio Frequency IDentification)(登録商標)等の他の近距離無線通信方式よりも優れた通信方式である。
次に、音通信、セキュアなプロトコルを用いた通信、及び非セキュアなプロトコルを用いた通信における機密性と通信速度について比較する。機密性が最も高いのは音通信であり、次に高いのはセキュアなプロトコルを用いた通信であり、最も低いのは、非セキュアなプロトコルを用いた通信である。
通信速度についてみてみると、通信速度が最も速いのは、非セキュアなプロトコルを用いた通信であり、次に速いのはセキュアなプロトコルを用いた通信であり、最も遅いのは音通信である。セキュアなプロトコルを用いた通信であっても、ネットワークを介している以上、そのネットワークにアクセス可能な第三者によってデータを盗まれるリスクがある。それに比べて、音通信は、ネットワークよりも狭く、物理的に音波が届く範囲に限定されている。
音波が届く範囲とネットワーク通信可能な範囲とを比べると、音波が届く範囲の方が狭いという点で機密性の点で優れていると考えられる。もちろん音通信も傍受しようと思えば可能であるし、必ずしも安全であるとはいい切れない。しかしながら、セキュリティリスクは、音通信よりも多く利用されているネットワーク通信上に多く潜んでいるものと考えられる。
次に、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の仕組みの概要について説明する。図6は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる通信の仕組みの概要について説明する図である。
図6において、送信すべき通信情報501であるバイナリ信号は、「10111011011100111」であるものとして説明する。モバイル端末20から発せられる接続要求は、時間幅T1を有する開始信号502から開始する。開始信号502の終了後、時間T3で接続要求のペイロード・パルス503が送信される。
ペイロード・パルス503は、設定された継続時間であるビット長T2にわたって音波が検出された場合に、信号が有効であると判断する。また、図6で説明する実施形態では、音信号510のデューティ比は、50%であるものとしている。ビット長T2を、以下、ビット長として参照する。
次に、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明する。図7は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明するフロー図である。
図7において、ステップ(以下、Sという。)701の処理では、ユーザ40により、モバイル端末20上のオペレーションパネル21(図2)から機器接続開始の指示が行われると、接続確認要求音が生成される。S702の処理では、モバイル端末20は、周囲に接続確認要求音を発信する。
S703の処理では、画像形成装置10は、モバイル端末20から発信された接続確認要求音を受信する。S704の処理では、画像形成装置10は、自身のIPアドレス通知音を生成する。そして、S705の処理では、画像形成装置10は、周囲にIPアドレス通知音を発信する。
モバイル端末20は、IPアドレス通知音を受信すると、S706の処理においてIPアドレス通知音を解析する。そして、IPアドレスを取得し、取得したIPアドレスを基に、S707の処理では画像形成装置10とのネットワークを介した接続確立処理を行う。
次に、モバイル端末20は、機器情報を取得するために、S708の処理において、機器情報要求音を生成し発信する。機器情報とは、例えば、機器のCapability(能力、特性、性能)、具体的には、カラー指定の可否、両面印刷の可否、ステープルの可否の情報、及び初期設定値等の情報をいう。画像形成装置10は、S709の処理において機器情報要求音を受信する。
S710の処理では、画像形成装置10は、内部に予め保持している後述する機器情報テーブルを参照し、各機器情報の機密性レベルを読み出す。そして、S711の処理では、各機器情報の機密性レベル、データサイズを判定し、情報の機密性レベルが高いか否かを判定する。
そして、情報の機密性レベルが高くない(S711:NO)と判定されたときは、S712の処理へ移行し、画像形成装置10と、モバイル端末20とは、非セキュアなプロトコルを用いたネットワーク通信を行う(S713)。情報の機密性レベルが高い(S711:YES)と判定されたときは、S714の処理へ移行し、データサイズが閾値以上であるか否かが判定される。データサイズが閾値以上である(S714:YES)と判定されたときは、S719の処理へ移行する。S719の処理では、画像形成装置10と、モバイル端末20とは、セキュアなプロトコルを用いたネットワーク通信を行う(S718)。
データサイズが閾値未満である(S714:NO)と判定されたときは、S715の処理へ移行する。S715の処理では、画像形成装置10は、モバイル端末20との間で音通信を行うための機器情報通知音(IPアドレス情報通知音)を生成する。そして、S716の処理において画像形成装置10は、機器情報通知音(IPアドレス情報通知音)をモバイル端末20に対して発信する。S717の処理では、モバイル端末20は、画像形成装置10から発信された機器情報通知音(IPアドレス情報通知音)を受信し解析する。これにより、モバイル端末20と画像形成装置10との間で音通信が行われる。
すなわち、S711で判定された情報の機密性レベル、S714で判定されたデータサイズに応じて選択された出力方式(音通信、セキュアなプロトコルを用いた通信、非セキュアなプロトコルを用いた通信)を用いて機器情報をモバイル端末20に通知している。ここで、セキュアなプロトコルとしては、SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)等のプロトコルを利用すれば良い。また、SSH(Secure SHell)、IPSec(Security Architecture for Internet Protocol)等のプロトコルを利用しても良い。
モバイル端末20は、音通信、セキュアなプロトコルを用いた通信、非セキュアなプロトコルを用いた通信の何れかの通信方式により、画像形成装置10から通知される機器情報を取得する。S720の処理では、画像形成装置10が全機器情報の通知を完了したか否かが判断される。全機器情報の通知が完了した(S720:YES)ときは、S721の処理へ移行する。全機器情報の通知が完了していない(S720:NO)ときは、S710の処理へ戻る。
S721の処理では、画像形成装置10が機器情報通知終了音をモバイル端末20に対して発信する。S722の処理では、モバイル端末20が画像形成装置10から発信された機器情報通知終了音を受信し、解析する。このようにして、情報の機密性レベルとデータサイズ(通信速度)との双方の観点で最適な出力方式に切り替えることにより機器情報を取得することができる。なお、モバイル端末20が取得した機器情報(Capability(能力、特性、性能)情報)は、ユーザ40により指定可能な印刷条件を制限させるため等の目的に利用される。
次に、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報テーブルについて説明する。図8は、本実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報テーブルについて説明する図である。
機器情報テーブルは、画像形成装置10のCapablility(能力、特性、性能)情報や初期設定値等の各出力情報と、その機密性レベル、及びデータサイズとを紐付けるテーブルであり、HDD105(図1)やNVRAM108(図1)に格納されている。機器情報テーブルと、データサイズの閾値を32Byteとした場合の各機器情報の通信方式とを図8に示す。
ここで、例えば、ログインパスワード、ユーザ名等の一部の機器情報は、データサイズが可変であるので、機器に保存されている実データサイズに従うものとする。図8の場合、ログインパスワード1の実データサイズは40Byteであり、ログインユーザ名1の実データサイズは60Byteである。
次に、本発明における他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装値が保持する機器情報テーブルについて説明する。図9は、本発明における他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装値が保持する機器情報テーブルについて説明する図である。
安全性を重視するか、それとも通信速度を重視するかは、ユーザ環境により異なる。上記説明した実施形態では機器情報毎の機密性は予め固定的に定められており、変更することはできない。これにより、セキュリティ意識の異なるユーザに対して、それぞれのセキュリティ意識の高さに適した通信方式を用いて機器情報を通知することができる。それに対して、セキュリティを重視せず、安全性よりも通信速度を優先したいというユーザ環境であったとしても、機密性が高いユーザ情報等は自動的に安全な通信方式で通信されてしまうという問題があった。また、その逆も然りであり、通信速度よりも機密性を優先したいというユーザ環境もある。
そこで、機器情報毎に機密性を変更可能とするため、機器情報毎にセキュリティレベルの設定値を変更できるような手段を設けている。これにより、各機器情報に個別の機密性を設定したいという、より細やかなユーザ、又は機器管理者の要望に応えることができる。例えば、セキュリティレベルの設定値として、機器情報テーブルの全要素の機密性を「高」に設定する「H」、機器情報テーブルの全要素の機密性を「低」に設定する「L」を設けている。そして、「H」と「L」の中間的な設定であり、上述した実施形態(図8)と同等の機密性とする「M」を用意している。
例えば、セキュリティレベルが「H」に設定されている場合、各機器情報の機密性を参照するとき、図9においてセキュリティレベル「H」の列を参照する。また、より細やかに、機器管理者の要望に応えるため、設定値として「H」、「M」、「L」、以外に「ユーザ指定」を設け、「ユーザ指定」とした場合には、機器情報のそれぞれについて機密性を設定できるようにしても良い。
次に、本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報の分割について説明する。図10は、本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置が保持する機器情報の分割について説明する図である。
上述した本実施形態では、図7で説明したように、機密性が高くてもデータサイズが予め定められた閾値以上の場合は、音通信ではなく、セキュアなプロトコルによるネットワーク通信により機器情報を通知していた。そこで、音通信を使用する機器情報の量を増やし、さらに安全性を高めるため、データサイズが閾値以上の場合、発信する情報を、当該閾値を境界として二分割する。データの分割は、データ先頭から閾値境界までをデータA、残りをデータBとする。
例えば、データサイズの閾値を32バイトとし、発信するデータサイズが全部で60バイトのログインユーザ名を通知する場合、発信するデータは図10に示すように、閾値を境界としてデータA、データBに分割される。分割されたデータAは音通信で送信され、データBは、セキュアなプロトコルを使ったネットワーク通信を使って送信される。これにより、音通信を使用して通知する機器情報のデータ量を増やすことにより、より安全性を高めることができる。なお、このデータサイズの閾値は、ユーザ環境によって異なるセキュリティ意識の高さに応じて、変更することができる。
次に、本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明する。図11は、本発明におけるさらに他の実施形態に係る出力装置を構成する画像形成装置とモバイル端末との間で行われる機器接続・機器情報取得の流れについて説明するフロー図である。
図11において、S801からS822までの処理は、図7で説明したS701からS722までの処理と同様なので、詳細な説明を省略する。図7と異なる点は、まず、S814の処理において、データサイズが閾値以上である(S814:YES)と判定されたとき、S823の処理へ移行し、図10で説明したように、データを閾値境界でデータAとデータBとに分割する点である。
そして、S824の処理において、データAは音通信で送信するためにS815の処理へ移行し、データBはセキュアなプロトコルによるネットワーク通信で送信するためにS819の処理へ移行するのである。これにより、機密性が高くデータサイズが予め定められた閾値以上の場合においても、より一層安全性を高めることができる。
なお、図7、図11に示した本実施形態に係る出力装置の各動作は、コンピュータ上のプログラムに実現させることもできる。すなわち、画像形成装置10のCPU106,及びモバイル端末20のCPU205が、プログラムROM101、201にそれぞれ格納されたソフトウェアプログラムをロードする。そして、プログラムの各処理ステップが順次実行されることによって行われる。
本発明では、音通信により取得した機器のIPアドレスを基にネットワーク接続を完了した後、モバイル端末と出力装置との間でやり取りする機器情報のうち、機密性の高い情報は安全性の高い通信方式を用いて通信を行っている。そして、機密性が高い情報のうち、データサイズが小さい情報は音通信を使用し、データサイズが大きい情報はセキュアな通信プロトコルを使用している。これにより、ユーザは、機密性の高いデータを盗み見される、又は改ざんされるリスクに晒されることなく機密性の高いデータを安全にやり取りすることが可能な出力装置、制御方法、及びプログラムが得られる。
以上、本発明の好適な実施形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨及び範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正及び変更が可能である。
10 プリンタ(画像形成装置)
11、21 オペレーションパネル
12、22 スピーカ/マイク
13 プリンタエンジン
20 モバイル端末
30 ネットワーク
40 ユーザ
100、200 コントローラ
101、201 プログラムROM
102、202 ネットワークI/F
103、203 パネルI/F
104 フォントROM
105、204 HDD
106、205 CPU
107、206 RAM
108、207 NVRAM
109 エンジンI/F
110、210 ソフトウェア
111 プリンタ制御部
112、212 音制御部
113 印刷データ処理部
114 接続・認証制御部
115、215 音生成部
116、216 音解析部
117、217 ネットワーク通信制御部
118 エンジン制御部
119、218 UI制御部
120、219 マイク/スピーカ制御部
121、220 記憶領域
122 機器情報
123 アドレス帳
211 印刷アプリ制御部
213 印刷データ生成部
214 接続・認証管理部
221 ユーザ認証情報
501 通信情報
502 開始信号
503 ペイロード・パルス
510 音信号
特開2005−323209号公報 特許第4916270号公報

Claims (10)

  1. 複数の出力方式を備え、情報を出力する出力装置であって、
    情報の機密性レベルとデータサイズとを予め紐付けて記憶する記憶手段と、
    出力情報の機密性レベルとデータサイズとを、前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段が読み出す前記出力情報の機密性レベルとデータサイズとに基づいて、前記複数の出力方式の中から所定の出力方式を特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定する前記所定の出力方式を用いて、前記出力情報を出力する出力手段と、
    を含むことを特徴とする出力装置。
  2. 前記複数の出力方式は、音通信を用いて出力する方式、セキュアな通信プロトコルを用いて出力する方式、及び、非セキュアな通信プロトコルを用いて出力する方式、を少なくとも含むことを特徴とする請求項1に記載の出力装置。
  3. 前記出力情報の機密性レベルが、所定の機密性レベルと比較して高いか否かを判断する手段を含み、前記出力情報の機密性レベルが、前記所定の機密性レベルと比較して低いと判断すると、前記非セキュアな通信プロトコルを用いて前記出力情報を出力することを特徴とする請求項2に記載の出力装置。
  4. 前記出力情報の機密性レベルが、前記所定の機密性レベルと比較して高いとき、前記出力情報のデータサイズが所定の閾値以上であるか否かを判断する手段を含み、前記出力情報のデータサイズが、所定の閾値未満であると判断すると、前記音通信を用いて前記出力情報を出力することを特徴とする請求項3に記載の出力装置。
  5. 前記出力情報のデータサイズが、前記所定の閾値以上であると判断すると、前記セキュアな通信プロトコルを用いて前記出力情報を出力することを特徴とする請求項4に記載の出力装置。
  6. 前記出力情報のデータサイズが前記所定の閾値以上であるとき、前記出力情報のデータを、前記所定の閾値を境界として分割し、前記分割した情報のうち、前記所定の閾値未満のデータサイズを有するデータを、前記音通信を用いて出力し、前記所定の閾値以上のデータサイズを有するデータを、前記セキュアな通信プロトコルを用いて出力することを特徴とする請求項4又は5に記載の出力装置。
  7. 前記情報の機密性レベルは、前記情報毎に予め固定的に定められていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の出力装置。
  8. 前記情報の機密性レベルは、前記情報毎に複数段階に変更可能であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の出力装置。
  9. 複数の出力方式を備え、情報の機密性レベルとデータサイズとを予め紐付けて記憶手段に記憶し、情報を出力する出力装置の制御方法であって、
    出力情報の機密性レベルとデータサイズとを、前記記憶手段から読み出す工程と、
    前記読み出す工程により読み出す前記出力情報の機密性レベルとデータサイズとに基づいて、前記複数の出力方式の中から所定の出力方式を特定する工程と、
    前記特定する工程が特定する前記所定の出力方式を用いて、前記出力情報を出力する工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  10. 複数の出力方式を備え、情報の機密性レベルとデータサイズとを予め紐付けて記憶手段に記憶し、情報を出力する出力装置のコンピュータに、
    出力情報の機密性レベルとデータサイズとを、前記記憶手段から読み出す処理と、
    前記読み出す処理により読み出す前記出力情報の機密性レベルとデータサイズとに基づいて、前記複数の出力方式の中から所定の出力方式を特定する処理と、
    前記特定する処理が特定する前記所定の出力方式を用いて、前記出力情報を出力する処理と、
    を実現させるためのプログラム。
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