JP2015062944A - プラズマアーク溶接システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 メインアークの圧力をなるべく一定に維持することができるプラズマアーク溶接システムを提供すること。【解決手段】 非消耗電極121および非消耗電極121を囲むプラズマノズル122を含むトーチ12を用いる、プラズマアーク溶接方法のためのプラズマアーク溶接システムC1であって、非消耗電極121および母材Wの間にメインアーク電流Imを流すメインアーク電源回路41と、非消耗電極121および母材Wの間に印加されたメインアーク電圧Vmを検出するメインアーク電圧検出回路46と、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmの電圧値に基づき、設定電流値Isを算出する電流値算出回路47と、を備え、メインアーク電源回路41は、メインアーク電流Imを、電流値算出回路47によって算出された設定電流値Isで流す。【選択図】 図1

Description

本発明は、プラズマアーク溶接システムに関する。
従来から、プラズマアーク溶接方法が知られている。プラズマアーク溶接方法では、電極とプラズマノズルとの間にパイロットアークが発生している状態で、電極と母材との間にメインアークを点弧させる。メインアークは、パイロットアークに誘発されることにより、点弧する。そして、メインアークが発生している状態で母材の定常溶接を行う。プラズマアーク溶接方法は、たとえば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開昭63−5875号公報 特開2009−95843号公報
このようなプラズマアーク溶接方法の定常溶接時には、母材の表面におけるメインアークの圧力を一定に維持するべく、電極と母材との距離を一定にする必要がある。しかしながら、実際には、母材の設置時に生じるずれや、薄い母材を用いる場合に生じる変形によって、電極と母材との距離を一定にすることができない。
たとえば電極と母材との距離が長くなると、メインアークの圧力が小さくなる。その結果、母材に形成されるビードの幅が広くなってしまったり、溶け込み深さが浅くなってしまう。一方、電極と母材との距離が短くなると、メインアークの圧力が大きくなる。その結果、母材に形成されるビードの幅が細くなってしまったり、溶け落ちが発生するおそれがある。このように、従来のプラズマアーク溶接方法では、メインアークの圧力が変動し、この変動に伴う不都合が生じている。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、メインアークの圧力をなるべく一定に維持することができるプラズマアーク溶接システムを提供することをその主たる課題とする。
本発明の第1の側面によると、非消耗電極および前記非消耗電極を囲むプラズマノズルを含むトーチを用いる、プラズマアーク溶接方法のためのプラズマアーク溶接システムであって、前記非消耗電極および母材の間にメインアーク電流を流すメインアーク電源回路と、前記非消耗電極および前記母材の間に印加されたメインアーク電圧を検出するメインアーク電圧検出回路と、前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧の電圧値に基づき、設定電流値を算出する電流値算出回路と、を備え、前記メインアーク電源回路は、前記メインアーク電流を、前記電流値算出回路によって算出された前記設定電流値で流す、プラズマアーク溶接システムが提供される。
好ましくは、前記電流値算出回路は、前記メインアーク電源回路によって流されているメインアーク電流の電流値と、前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧の電圧値と、に基づき、前記設定電流値を算出する。
好ましくは、前記電流値算出回路は、前記メインアーク電圧の電圧値が増加すると、前記メインアーク電源回路が流しているメインアーク電流の電流値より大きい値を、前記設定電流値として算出し、前記メインアーク電圧の電圧値が減少すると、前記メインアーク電源回路が流しているメインアーク電流の電流値より小さい値を、前記設定電流値として算出する。
好ましくは、前記メインアーク電源回路が流す前記メインアーク電流の電流値を増加させた場合、前記メインアーク電流の電流値の増加とともに、前記メインアーク電圧の電圧値が増加し、前記メインアーク電源回路が流す前記メインアーク電流の電流値を減少させた場合、前記メインアーク電流の電流値の減少とともに、前記メインアーク電圧の電圧値が減少し、前記メインアーク電流の電流値の変化前から変化後までの間、前記非消耗電極の延びる方向における、前記非消耗電極の先端の位置は一定のままである。
好ましくは、前記トーチを含むロボットを更に備え、前記ロボットは、前記非消耗電極の先端と前記母材との距離が変動した場合であっても、前記非消耗電極の先端を仮想直線に沿って前記母材に対し相対移動させる。
好ましくは、前記電流値算出回路は、前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧に基づき、サンプリングを行うことにより、複数の距離反映サンプル値を生成する距離反映サンプル値生成部と、所定数個の連続する前記距離反映サンプル値を用いて、前記設定電流値を算出する演算部と、を含み、前記距離反映サンプル値は、前記非消耗電極の先端と前記母材との間の距離を反映している。
好ましくは、前記電流値算出回路においてなされるサンプリングのサンプリング周期は、50〜200μSecである。
好ましくは、前記演算部は、前記所定数個の連続する距離反映サンプル値の平均値に基づき、前記設定電流値を算出する。
好ましくは、前記距離反映サンプル値の変化量が所定のしきい値以下である場合、前記所定数は、通常値であり、前記距離反映サンプル値の変化量が前記所定のしきい値を超えた場合、前記所定数は、前記通常値より小さい値である。
好ましくは、前記通常値は、300〜500である。
好ましくは、前記非消耗電極および前記プラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流すパイロットアーク用回路を更に備える。
好ましくは、前記非消耗電極と前記プラズマノズルとの間にプラズマガスを流すプラズマガス供給装置を更に備える。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムのブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムにおけるトーチを示す拡大断面図である。 図1のプラズマアーク溶接システムを用いたプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。 非消耗電極と母材との距離の変化を示すための断面図である。 設定電流値を算出する際に用いる、設定電流値とメインアーク電圧との関係を示す図である。 設定電流値を算出する際に用いる、設定電流値とメインアーク電圧との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムのブロック図である。
同図に示すプラズマアーク溶接システムC1は、溶接ロボット1と、動作制御回路2と、パイロットアーク用回路3と、メインアーク用回路4と、プラズマガス流量制御回路491と、シールドガス流量制御回路492と、プラズマガス供給装置81と、シールドガス供給装置82と、を備える。
溶接ロボット1は、母材Wに対してプラズマアーク溶接を自動で行うものである。溶接ロボット1は、マニピュレータ11と、トーチ12と、を含む。
マニピュレータ11は、たとえば多関節ロボットである。トーチ12は、マニピュレータ11の駆動により、上下前後左右に自在に移動できる。
図2によく表れているように、トーチ12は、非消耗電極121と、プラズマノズル122と、シールドガスノズル123とを有する。
非消耗電極121は、たとえばタングステンからなる金属棒である。プラズマノズル122は筒状の部材である。プラズマノズル122は非消耗電極121を囲んでいる。プラズマノズル122は、非消耗電極121の先端121Aの位置する側とは反対側に開放している。
プラズマノズル122内をプラズマガスPGが流れる。プラズマガスPGを媒体として、プラズマノズル122と非消耗電極121との間にパイロットアークPaが発生する。パイロットアークPaが発生している際、プラズマノズル122と非消耗電極121との間には、パイロットアーク電流Ipが流れ、プラズマノズル122と非消耗電極121との間にはパイロットアーク電圧Vpが印加される。なお、パイロットアーク電流Ipの電流値とは、特に断りのない限り、パイロットアーク電流Ipの電流値の絶対値の時間平均値のことを意味する。同様に、パイロットアーク電圧Vpの電圧値とは、特に断りのない限り、パイロットアーク電圧Vpの電圧値の絶対値の時間平均値のことを意味する。なお、プラズマノズル122は、冷却手段(図示略)によって、適宜冷却される。
非消耗電極121と母材Wとの間には、メインアークMaが発生する。メインアークMaは、プラズマノズル122のノズル開口に拘束される。メインアークMaが発生している際、非消耗電極121と母材Wとの間には、メインアーク電流Imが流れる。メインアーク電流Imは、母材Wの材質に応じて、直流もしくは交流いずれかが選択される。メインアーク電流Imは、直流のパルス電流である場合もあるし、交流のパルス電流である場合もある。なお、メインアーク電流Imの電流値とは、特に断りのない限り、メインアーク電流Imの電流値の絶対値の時間平均値のことを意味する。メインアークMaが発生している際、非消耗電極121と母材Wとの間には、メインアーク電圧Vmが印加される。なお、メインアーク電圧Vmの電圧値とは、特に断りのない限り、メインアーク電圧Vmの電圧値の絶対値の時間平均値のことを意味する。
シールドガスノズル123は筒状の部材である。シールドガスノズル123はプラズマノズル122を囲んでいる。シールドガスノズル123とプラズマノズル122との間を、シールドガスSGが流れる。本実施形態とは異なり、トーチ12がシールドガスノズル123を含んでいなくてもよい。
動作制御回路2は、マイクロコンピュータおよびメモリ(ともに図示略)を有している。このメモリには、溶接ロボット1の各種の動作が設定された作業プログラムが記憶されている。動作制御回路2はロボット移動速度Vrを制御する。ロボット移動速度Vrは、母材Wに沿った溶接進行方向Drにおける、母材Wに対する非消耗電極121の速度である。動作制御回路2は、上記作業プログラム、溶接ロボット1におけるエンコーダからの座標情報、およびロボット移動速度Vr等に基づき、溶接ロボット1に対して動作制御信号Msを送る。溶接ロボット1は動作制御信号Msを受け、マニピュレータ11を駆動させ、トーチ12が、母材Wにおける所定の溶接開始位置に移動したり、母材Wの面内方向に沿って移動したりする。
パイロットアーク用回路3は、非消耗電極121とプラズマノズル122との間にパイロットアーク電流Ipを流す。本実施形態では、パイロットアーク用回路3は、パイロットアーク電流Ipの電流値を、設定された値となるように制御する。すなわち、パイロットアーク用回路3は、定電流制御を行う。本実施形態とは異なり、パイロットアーク用回路3は、定電圧制御を行なってもよい。パイロットアーク用回路3が定電圧制御を行う場合、パイロットアーク用回路3は、パイロットアーク電圧Vpの電圧値を設定された値となるように制御する。
具体的には、パイロットアーク用回路3は、たとえば200V等の商用電源を整流し抵抗器を直列に挿入した回路を含む。これにより、パイロットアーク用回路3は、非消耗電極121およびプラズマノズル122の間にパイロットアーク電流Ipを流す。パイロットアーク用回路3は、パイロットアーク電流Ipの電流値を、設定された値となるように制御する。
メインアーク用回路4は、非消耗電極121と母材Wとの間にメインアーク電流Imを流す。本実施形態では、メインアーク用回路4は、メインアーク電流Imの電流値を、設定された値となるように制御する。すなわち、メインアーク用回路4は、定電流制御を行う。
メインアーク用回路4は、メインアーク電源回路41と、メインアーク電圧検出回路46と、電流値算出回路47と、電流値記憶部48と、を含む。
メインアーク電源回路41は、たとえば3相200V等の商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等の出力制御を行う。これにより、メインアーク電源回路41は、非消耗電極121および母材Wの間にメインアーク電流Imを流す。メインアーク電源回路41は、メインアーク電流Imの電流値を、設定された値(後述する、電流値算出回路47で算出された設定電流値Is)となるように制御する。
メインアーク電圧検出回路46は、非消耗電極121と母材Wとの間に印加されるメインアーク電圧Vmの電圧値を検出するためのものである。メインアーク電圧検出回路46は、メインアーク電圧Vmの電圧値に対応するメインアーク電圧検出信号Vdmを送る。
電流値算出回路47は、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmに基づき、設定電流値Isを算出する。具体的には、電流値算出回路47は、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値と、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmと、に基づき、設定電流値Isを算出する。電流値算出回路47は、メインアーク電圧Vmの電圧値が増加すると、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値より大きい値を、設定電流値Isとして算出し、メインアーク電圧Vmの電圧値が減少すると、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値より小さい値を、設定電流値Isとして算出する。
電流値算出回路47は、距離反映サンプル値生成部471と、演算部474と、を含む。
本実施形態では、距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧Vmをサンプリングするサンプリング回路である。距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmに基づき、サンプリングを行うことにより、複数の距離反映サンプル値を生成する。距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmを、サンプリングすることにより、複数のサンプル電圧値V(k)を生成する。距離反映サンプル値は、非消耗電極121の先端121Aと母材Wとの間の距離LLを反映している。サンプル電圧値V(k)は、距離反映サンプル値の一例である。
演算部474は、所定数N個の連続する距離反映サンプル値を用いて、設定電流値Isを算出し、メインアーク電源回路41および電流算出回路47に出力する。
距離反映サンプル値生成部471および演算部474におけるプロセスについては、後述する。
電流値記憶部48は、電流値算出回路47によって算出された設定電流値Isを、現状電流値Icとして記憶する。電流値記憶部48が記憶している現状電流値Icは、電流値算出回路47による設定電流値Isの算出に用いられる。電流値算出回路47は、電流値記憶部48が記憶している現状電流値Icを、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値として認識する。
プラズマガス流量制御回路491は、プラズマガスPGの流量を制御するためのものである。プラズマガス流量制御回路491は、プラズマガスPGの流量を指示するためのプラズマガス流量制御信号Spgを送る。
シールドガス流量制御回路492は、シールドガスSGの流量を制御するためのものである。シールドガス流量制御回路492は、シールドガスSGの流量を指示するためのシールドガス流量制御信号Ssgを送る。
プラズマガス供給装置81は、プラズマガスPGをプラズマノズル122の内部に供給するためのものである。プラズマガス供給装置81は、プラズマガス流量制御回路491から受けたプラズマガス流量制御信号Spgに基づき、プラズマガスPGを供給する。
シールドガス供給装置82は、シールドガスSGをプラズマノズル122とシールドガスノズル123との間に供給するためのものである。シールドガス供給装置82は、シールドガス流量制御回路492から受けたシールドガス流量制御信号Ssgに基づき、シールドガスSGを供給する。
次に、図3を更に用いて、プラズマアーク溶接システムC1を用いたアーク溶接方法について説明する。
図3は、プラズマアーク溶接システムC1を用いたプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。同図では、(a)はパイロットアーク電流Ipの電流値、(b)はメインアーク電流Imの電流値、(c)はロボット移動速度Vr、(d)はメインアーク電圧Vmの電圧値、(e)はプラズマガスPGの流量、(f)は母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LL、(g)は非消耗電極121の延びる方向xにおける、非消耗電極121の先端121Aの位置、のそれぞれの変化状態を示す。なお、図3の下方に示す(S−1)、(S−2)、(S−3)は、図4の(S−1)、(S−2)、(S−3)に対応する。
<時刻t10〜時刻t13>
時刻t10において、パイロットアーク用回路3にパイロットアーク電流通電開始信号(図示略)が送られることにより、非消耗電極121とプラズマノズル122との間に、パイロットアークPaが発生する。これにより、同図(a)に示すように、パイロットアーク電流Ipの通電が開始する。時刻t10から流れるパイロットアーク電流Ipの電流値は、たとえば1〜20Aであり、好ましくは5〜20Aである。なお、パイロットアークPaの発生(すなわちパイロットアーク電流Ipの通電の開始)は、非消耗電極121とプラズマノズル122との間に、高周波であり且つ非常に高い電圧を印加することにより行う。パイロットアークPaを発生させるための当該電圧の周波数は、数MHzである。パイロットアークPaを発生させるための当該電圧の電圧値は、数kVである。また、同図(e)に示すように、時刻t10以前に、プラズマガスPGが流れ始めている。
時刻t11において、メインアーク電源回路41は、非消耗電極121と母材Wとの間にメインアーク電圧Vmを印加する。この時点ではメインアークMaはまだ発生していないために、メインアーク電圧Vmは100〜120V程度の無負荷電圧値となる。非消耗電極121の先端121A近傍の空間には、パイロットアークPaによってプラズマ雰囲気が形成されている。そのため、パイロットアークPaに誘発されて、メインアークMaが非消耗電極121と母材Wとの間に発生する。これにより、同図(b)に示すように、時刻t12において、メインアーク電流Imの通電が開始する。時刻t12以降のメインアーク電圧Vmの電圧値は、たとえば、10〜30Vである。また、メインアーク電流Imの電流値は、たとえば、20〜350Aである。
<時刻t13〜時刻t14>
メインアーク電流Imの通電が開始すると、動作制御回路2は、時刻t13において、ロボット移動速度Vrを予め定められた速度とするための動作制御信号Msを溶接ロボット1に送る。これにより、同図(c)に示すように、時刻t13において、溶接進行方向Drにおける、非消耗電極121の母材Wに対する相対移動が開始する。このようにして、時刻t13から定常溶接が開始する。
図3(b)に示すように、時刻t13〜時刻t14の間のメインアーク電流Imの電流値は、電流値im3である。同図(d)に示すように、時刻t13〜時刻t14の間のメインアーク電圧Vmの値は、電圧値vm3であり、同図(f)、図4(S−1)に示すように、時刻t13〜時刻t14の間の、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLは、距離L3である。
<時刻t14〜時刻t15>
定常溶接時において、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLは常に一定、ではない。定常溶接時には距離LLに変動が生じる。これは、母材Wの設置時に生じるずれや、薄い母材Wを用いる場合に生じる変形等が原因として考えられる。そして、図3(f)に示すように、時刻t14から、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが、距離L3から増大する。すなわち、時刻t14から、スタンドオフが増大する。なお、スタンドオフとは、トーチ12と母材Wとの距離を意味する。メインアーク電流Imの電流値と、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLと、メインアーク電圧Vmの電圧値とは、以下の関係を満たす。

(メインアーク電圧Vm)∝(距離LL)×(メインアーク電流Im)・・・(式1)

すなわち、(式1)から理解できるように、同一電流値である場合、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLと、メインアーク電圧Vmの電圧値とは、比例関係にある。時刻t14前後において、メインアーク電流Imは、電流値im3のままであるから、図3(d)、(f)に示すように、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLの変化に比例して、メインアーク電圧Vmの電圧値が変化する。そして、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが距離L4となったとき(図4(S−2))、メインアーク電圧Vmの電圧値は、電圧値vm41となる。
メインアーク電圧Vmが変化すると、メインアーク電流Imも変化させる。具体的には、次のとおり、電流値算出回路47が、メインアーク電圧Vmの電圧値に基づき設定電流値Isを算出することにより、メインアーク電流Imを増大させる。
まず、距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出信号Vdmを受けている。距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出信号Vdmを、デジタル信号に変換する。すなわち、距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmをサンプリングすることにより、距離反映サンプル値として、サンプル電圧値V(k)に変換する。サンプリング周期は、50〜200μSecである。
次に、演算部474は、所定数N個の連続するサンプル電圧値V(k)の平均値VAを算出する。本実施形態では、演算部474は、平均値VAが電圧値vm41と算出する。
なお、サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vth以下である場合、所定数Nは、通常値n1であり、通常値n1はたとえば、300〜500である。一方、サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vthを超えた場合、所定数Nは、通常値n1より小さい値n2である。値n2は、たとえば、通常値n1の半分以下の値である。
次に、演算部474は、平均値VAに基づいて設定電流値Isを算出する。本実施形態では、演算部474は、設定電流値Isの算出に際して、電流値記憶部48に記憶された現状電流値Icも用いる。演算部474は、現状電流値Icにより、メインアーク電流Imの電流値を認識する。そして、本実施形態では、演算部474は、図5のグラフG1を用いて設定電流値Isを算出する。図5のグラフG1は、メインアーク電流Imの電流値が電流値im3である場合の、メインアーク電圧Vmの電圧値と設定電流値Isとの関係を示している。なお、演算部474には、図5と同様の、メインアーク電流Imの各電流値におけるグラフが格納されている。図5に示すように、本実施形態では、メインアーク電圧Vmの電圧値(平均値VA)が電圧値vm41であるから、望ましい設定電流値Isは電流値im4であると、演算部474にて算出される。演算部474によって算出された設定電流値Is(すなわち電流値im4)は、電流値記憶部48にて現状電流値Icとして記憶される。
<時刻t15〜時刻t17>
このように、電流値算出回路47が設定電流値Isを算出すると、図3(b)に示すように、時刻t16において、メインアーク電源回路41がメインアーク電流Imの電流値を電流値im4に変化(増加)させる。メインアーク電流Imの電流値の変化前から変化後までの間、非消耗電極121の延びる方向xにおける非消耗電極121の先端121Aの位置は、一定のままである。そして、時刻t16にてメインアーク電流Imの電流値を変化させる前後において、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLは距離L4のまま一定である。そのため、(式1)から理解できるように、図3(d)に示すように、メインアーク電流Imの電流値の増加とともに、メインアーク電圧Vmの電圧値が電圧値vm41から電圧値vm42に上昇する。
<時刻t17〜時刻t18>
図3(f)に示すように、時刻t17から、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが、距離L4から減少する。すなわち、時刻t17から、スタンドオフが減少する。時刻t17前後において、メインアーク電流Imは、電流値im4のままであるから、図3(d)、(f)に示すように、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLの変化に比例して、メインアーク電圧Vmの電圧値が変化する。そして、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが距離L2となったとき(図4(S−3))、メインアーク電圧Vmの電圧値は、電圧値vm21となる。
上述したのと同様に、電流値算出回路47は、メインアーク電圧Vmの電圧値に基づき、設定電流値Isを算出する。具体的には、以下の通りである。
上記したのと同様に、距離反映サンプル値生成部471は、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmをサンプリングすることにより、サンプル電圧値V(k)に変換する。なお、サンプリング周期は、50〜200μSecである。
次に、演算部474は、所定数N個の連続するサンプル電圧値V(k)の平均値VAを算出する。本実施形態では、演算部474は、平均値VAが電圧値vm21と算出する。
なお、サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vth以下である場合、所定数Nは、通常値n1であり、通常値n1はたとえば、300〜500である。一方、サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vthを超えた場合、所定数Nは、通常値n1より小さい値n2である。値n2は、たとえば、通常値n1の半分以下の値である。
次に、演算部474は、図6のグラフG2を用いて、平均値VAに基づいて設定電流値Isを算出する。グラフG2は、メインアーク電流Imの電流値が、電流値im4である場合の、メインアーク電圧Vmの電圧値と設定電流値Isとの関係を示している。図6に示すように、本実施形態では、メインアーク電圧Vmの電圧値(平均値VA)が電圧値vm21であるから、望ましい設定電流値Isは電流値im2であると、演算部474にて算出される。演算部474によって算出された設定電流値Is(すなわち電流値im2)は、電流値記憶部48にて現状電流値Icとして記憶される。
<時刻t18以降>
このように、電流値算出回路47が設定電流値Isを算出すると、図3(b)に示すように、時刻t19において、メインアーク電源回路41がメインアーク電流Imの電流値を電流値im2に変化させる。時刻t19にてメインアーク電流Imの電流値を変化させる前後において、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLは距離L2のまま一定である。そのため、(式1)から理解できるように、図3(d)に示すように、メインアーク電流Imの電流値の減少とともに、メインアーク電圧Vmの電圧値が電圧値vm21から電圧値vm22に減少する。
以上のように、距離LLの変動に応じて、メインアーク電流Imの電流値およびメインアーク電圧Vmの電圧値を調整することにより、母材Wへの定常溶接が行われる。
なお、本実施形態では、図4に示すように、定常溶接時において、非消耗電極121の先端121Aと母材Wとの距離LLが変動した場合であっても、溶接ロボット1は、非消耗電極121の先端121Aを仮想直線LImに沿って移動させている。すなわち、定常溶接時において、非消耗電極121の先端121Aと母材Wとの距離LLが変動した場合であっても、溶接ロボット1は非消耗電極121を母材Wに接近させたり、あるいは、離間させたりしない。
なお、上記の数値の一例を挙げると、電流値im3は200Aであり、電圧値vm3は20Vであり、距離L3は、たとえば、3.0mmである。電流値im3と電流値im2との差や、電流値im4と電流値im3との差は、たとえば、5〜20Aである。距離LLは、2.0〜4.0mmの範囲内で変動することが多く、メインアーク電圧Vmの電圧値は、16V〜24V程度の範囲内で変動することが多い。図5、図6では例示として、設定電流値Isの電流値が電流値im1〜電流値im6の6種類である場合を示しているが、これに限定されず、実際の設定電流値Isの電流値の種類は更に多くてもよい。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、メインアーク電圧検出回路46によって検出されたメインアーク電圧Vmの電圧値に基づき、設定電流値Isを算出する電流値算出回路47を備える。メインアーク電源回路41は、メインアーク電流Imを、電流値算出回路47によって算出された設定電流値Isで流す。(式1)から理解できるように、同一電流値である場合、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLと、メインアーク電圧Vmの電圧値とは、比例関係にある。よって、本実施形態によると、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLに応じて、メインアーク電流Imの電流値を調整できる。メインアーク電流Imの電流値を調整できると、母材Wの表面に対する、メインアークMaの圧力(以下、メインアークMaの圧力と言う)を、なるべく一定に維持することができる。
メインアークMaの圧力を一定にできると、母材Wに形成されるビードの幅に変動が生じることを抑制できる。また、メインアークMaの圧力を一定にできると、溶け込み深さが浅くなったり、あるいは溶け落ちが生じたりする不具合を抑制できる。
メインアーク電圧Vmの電圧値が増加した場合、この増加は、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが増加したことを意味する(たとえば時刻t14〜時刻t15)。母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが増加すると、メインアークMaの圧力が低下する。本実施形態によると、電流値算出回路47は、メインアーク電圧Vmの電圧値が増加すると、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値より大きい値を、設定電流値Isとして算出する。これにより、メインアーク電流Imの電流値が増加する。メインアーク電流Imの電流値が増加するとメインアークMaの圧力が増加する。よって、本実施形態によると、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが増加した場合であっても、低下したメインアークMaの圧力を元の圧力値に戻すことができる。
一方、メインアーク電圧Vmの電圧値が減少した場合、この減少は、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが減少したことを意味する(たとえば時刻t17〜t18)。母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが減少すると、メインアークMaの圧力が増加する。本実施形態によると、電流値算出回路47は、メインアーク電圧Vmの電圧値が減少すると、メインアーク電源回路41が流しているメインアーク電流Imの電流値より小さい値を、設定電流値Isとして算出する。これにより、メインアーク電流Imの電流値が減少する。メインアーク電流Imの電流値が減少するとメインアークMaの圧力が減少する。よって、本実施形態によると、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが減少した場合であっても、増加したメインアークMaの圧力を元の圧力値に戻すことができる。
以上より、定常溶接時に、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが変動したとしても、メインアークMaの圧力をより一定に維持することができる。
また、メインアーク電圧Vmに基づきメインアーク電流Imの電流値を調整することにより、定常溶接時に、母材Wと非消耗電極121の先端121Aとの距離LLが変動した場合に、非常に応答性良く、メインアークMaの圧力値を元に戻すことができる。
本実施形態では、サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vth以下である場合、所定数Nは、通常値n1である。サンプル電圧値V(k)の変化量が所定のしきい値Vthを超えた場合、所定数Nは、通常値n1より小さい値n2である。このような構成によると、サンプル電圧値V(k)の変化量が大きい場合に、より迅速に、メインアーク電流Imを変化させることができる。このことは、より応答性良くメインアークMaの圧力値を元に戻すのに好適である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
上記実施形態では、距離反映サンプル値として、メインアーク電圧の電圧値をサンプリングした値を用いたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、(式1)を用いて、実際の距離LLを求めることにより、距離反映サンプル値として、距離LLのサンプル値を用いてもよい。
電流値算出回路47にて用いる、メインアーク電流Imの電流値は、電流値記憶部48に記憶された現状電流値Icには限られない。実際に流れているメインアーク電流Imの電流値を検出して、当該電流値をメインアーク電流Imの電流値として、電流値算出回路47は用いてもよい。
1 溶接ロボット
11 マニピュレータ
12 トーチ
121 非消耗電極
121A 先端
122 プラズマノズル
123 シールドガスノズル
2 動作制御回路
3 パイロットアーク用回路
4 メインアーク用回路
41 メインアーク電源回路
46 メインアーク電圧検出回路
47 電流値算出回路
471 距離反映サンプル値生成部
474 演算部
48 電流値記憶部
491 プラズマガス流量制御回路
492 シールドガス流量制御回路
81 プラズマガス供給装置
82 シールドガス供給装置
C1 プラズマアーク溶接システム
Dr 溶接進行方向
G1,G2 グラフ
Im メインアーク電流
Ip パイロットアーク電流
Ma メインアーク
Ms 動作制御信号
Pa パイロットアーク
PG プラズマガス
SG シールドガス
Spg プラズマガス流量制御信号
Ssg シールドガス流量制御信号
t10,t11,t12,t13,t14,t15,t16,t17,t18,t19 時刻
VA 平均値
Vdm メインアーク電圧検出信号
Vm メインアーク電圧
Vp パイロットアーク電圧
Vr ロボット移動速度
Vth しきい値
V(k) サンプル電圧値
W 母材
Is 設定電流値
Ic 現状電流値
im1,im2,im3,im4,im5,im6 電流値
vm21,vm22,vm3,vm41,vm42 電圧値
LL,L2,L3,L4 距離
N 所定数
n1 通常値
n2 値
LIm 仮想直線
x 方向

Claims (12)

  1. 非消耗電極および前記非消耗電極を囲むプラズマノズルを含むトーチを用いる、プラズマアーク溶接方法のためのプラズマアーク溶接システムであって、
    前記非消耗電極および母材の間にメインアーク電流を流すメインアーク電源回路と、
    前記非消耗電極および前記母材の間に印加されたメインアーク電圧を検出するメインアーク電圧検出回路と、
    前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧の電圧値に基づき、設定電流値を算出する電流値算出回路と、を備え、
    前記メインアーク電源回路は、前記メインアーク電流を、前記電流値算出回路によって算出された前記設定電流値で流す、プラズマアーク溶接システム。
  2. 前記電流値算出回路は、前記メインアーク電源回路によって流されているメインアーク電流の電流値と、前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧の電圧値と、に基づき、前記設定電流値を算出する、請求項1に記載のプラズマアーク溶接システム。
  3. 前記電流値算出回路は、
    前記メインアーク電圧の電圧値が増加すると、前記メインアーク電源回路が流しているメインアーク電流の電流値より大きい値を、前記設定電流値として算出し、
    前記メインアーク電圧の電圧値が減少すると、前記メインアーク電源回路が流しているメインアーク電流の電流値より小さい値を、前記設定電流値として算出する、請求項1または請求項2に記載のプラズマアーク溶接システム。
  4. 前記メインアーク電源回路が流す前記メインアーク電流の電流値を増加させた場合、前記メインアーク電流の電流値の増加とともに、前記メインアーク電圧の電圧値が増加し、
    前記メインアーク電源回路が流す前記メインアーク電流の電流値を減少させた場合、前記メインアーク電流の電流値の減少とともに、前記メインアーク電圧の電圧値が減少し、
    前記メインアーク電流の電流値の変化前から変化後までの間、前記非消耗電極の延びる方向における、前記非消耗電極の先端の位置は一定のままである、請求項3に記載のプラズマアーク溶接システム。
  5. 前記トーチを含むロボットを更に備え、
    前記ロボットは、前記非消耗電極の先端と前記母材との距離が変動した場合であっても、前記非消耗電極の先端を仮想直線に沿って前記母材に対し相対移動させる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のプラズマアーク溶接システム。
  6. 前記電流値算出回路は、
    前記メインアーク電圧検出回路によって検出されたメインアーク電圧に基づき、サンプリングを行うことにより、複数の距離反映サンプル値を生成する距離反映サンプル値生成部と、
    所定数個の連続する前記距離反映サンプル値を用いて、前記設定電流値を算出する演算部と、を含み、
    前記距離反映サンプル値は、前記非消耗電極の先端と前記母材との間の距離を反映している、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のプラズマアーク溶接システム。
  7. 前記電流値算出回路においてなされるサンプリングのサンプリング周期は、50〜200μSecである、請求項6に記載のプラズマアーク溶接システム。
  8. 前記演算部は、前記所定数個の連続する距離反映サンプル値の平均値に基づき、前記設定電流値を算出する、請求項7に記載のプラズマアーク溶接システム。
  9. 前記距離反映サンプル値の変化量が所定のしきい値以下である場合、前記所定数は、通常値であり、
    前記距離反映サンプル値の変化量が前記所定のしきい値を超えた場合、前記所定数は、前記通常値より小さい値である、請求項8に記載のプラズマアーク溶接システム。
  10. 前記通常値は、300〜500である、請求項9に記載のプラズマアーク溶接システム。
  11. 前記非消耗電極および前記プラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流すパイロットアーク用回路を更に備える、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のプラズマアーク溶接システム。
  12. 前記非消耗電極と前記プラズマノズルとの間にプラズマガスを流すプラズマガス供給装置を更に備える、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載のプラズマアーク溶接システム。
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