JP2015061429A - 電力貯蔵システム及びその制御方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】大掛かりな改造を伴うことなく、安価な市販品や既設の太陽光発電設備を接続することが可能となり、コストを低減できる電力貯蔵システム及びその制御方式を提供する。
【解決手段】電源系統に接続した系統連系時に、前記電源系統と蓄電池との間に接続する双方向インバータを制御して、前記電源系統から供給される電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、前記電源系統から切り離された自立運転時に、前記蓄電池からの直流電力を前記双方向インバータで交流電力に変換し、その交流電力を負荷に供給する電力貯蔵システムの制御方式において、前記電力貯蔵システムに第1の切替手段を追加して、太陽光発電設備からの交流電力を負荷に供給できるように前記第1の切替手段を開閉制御し、前記電力貯蔵システムに変換器を追加して、前記双方向インバータの交流側で、前記負荷が接続される配線路を単相2線式から単相3線式に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピークカットとピークシフトを行なうことで、契約電力料金と使用電力料金の低減を図り、災害時などに停電が発生したときに、蓄電池から特定負荷に対して電力を供給し、太陽光発電と併設された場合には、その太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯蔵する電力貯蔵システム及びその制御方式に関する。
この種の蓄電池を使用した電力貯蔵システムとして、例えば特許文献1には、系統連系時に一般負荷と特定負荷に対してシステムから電力を供給しているが、停電時に切替手段を用いて一般負荷を切り離すことで、蓄電池からの電力の供給量を低減させ、電池容量を少なくしてシステムの小型化及び低価格化を図る考えが示されている。しかしこれは、蓄電池やインバータユニットを含む電力貯蔵装置と、負荷のみで構成されたシステムで利用されることを前提としており、太陽光発電との連系については全く考慮していない。このため、太陽光発電がある場合とない場合、売電する場合としない場合といった拡張性に対応できない。
一方、特許文献2には、太陽光発電の電力が負荷電力よりも大きい場合に、その余剰分を電源系統に売電する一方で、負荷電力が太陽光発電の電力よりも大きい場合に、電源系統からの使用電力が所定のしきい値を超えないように、蓄電池から放電することにより、太陽光発電からの売電を行なうと共に、使用電力のピークカットを行なう系統連系形電源システムが提案されている。
しかし、この系統連系形電源システムは、太陽電池で発電した直流電流を直接システムに取り込んでおり、市販されている安価な既設のパワーコンディショナを活用することに考えが及んでいない。また、太陽電池が発電した電力だけでなく、蓄電池が放電した電力も電源系統に流れ込むため、電源系統に悪影響を及ぼすという問題もある。更に、負荷は一種類だけで、災害時に重要となる一般負荷から特定負荷への切替えも全く考慮されていない。
特開2006−320099号公報 特開2002−369406号公報
電力使用量のピークを低減するためのピークカットや、安価な夜間電力を昼間に使用するピークシフトの他に、災害時における停電対策などを目的として、店舗、ビル、オフィス、工場、学校や公民館などの公共設備において、近年は電力貯蔵システムの導入が始まっている。
一方、政府が主導している再生可能エネルギーの固定価格買取制度や防災拠点の整備により、こうした公共設備では太陽光発電が既に普及している。そのため、太陽光発電で使用されるパワーコンディショナは安価になっており、電力貯蔵システムを導入する際には、太陽電池とパワーコンディショナを組み合わせた太陽光発電設備が先に導入されているケースが多い。また、太陽光発電設備と電力貯蔵システムを併設する場合、民間の設備であれば太陽光発電の余剰電力を売電するが、上述の公共設備では売電せずに全て施設内で使用する場合が多い。
このように、電力貯蔵システムは単独で設置されるだけでなく、太陽光発電と併設される場合や、太陽光発電と併設される場合であっても、売電される場合や売電されない場合がある。また、先に電力貯蔵システムが導入され、後から太陽光発電設備が導入されて連系する場合もある。このような様々な設置条件毎に、電力貯蔵システムを専用に設計していたのではシステムの価格が高くなり、特に太陽光発電設備が後から導入されるなどのように、システムの設置後に条件が変わると、大幅な改造が生じてしまう。
安価な夜間電力を電力貯蔵システムに蓄電し、これを電気代が高い昼間に放電して売電することは、一般に電力会社が認めておらず、電力貯蔵システムからの放電電力を電源系統に逆潮流させない工夫が必要である。また、太陽光発電の電力を固定価格買取制度などを使って売電する場合には、太陽光発電の電力に対する価格が決まっているため、太陽光発電からの電力と電力貯蔵システムからの放電電力が混ざらないようにする必要がある。
本発明は上記問題点に鑑み、大掛かりな改造を伴うことなく、安価な市販品や既設の太陽光発電設備を接続することが可能となり、コストを低減できる電力貯蔵システム及びその制御方式を提供することを第1の目的とする。
また本発明の第2の目的は、外部コントローラを付加することなく、太陽光発電設備から電源系統への売電の有無を選択できる電力貯蔵システム及びその制御方式を提供することにある。
また本発明の第3の目的は、電源系統に悪影響を及ぼすことなく、電源系統と太陽光発電設備とを容易に接続して、売電を行なうことが可能な電力貯蔵システム及びその制御方式を提供することにある。
本発明は、電源系統に接続した系統連系時に、前記電源系統と蓄電池との間に接続する双方向インバータを制御して、前記電源系統から供給される電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、前記電源系統から切り離された自立運転時に、前記蓄電池からの直流電力を前記双方向インバータで交流電力に変換し、その交流電力を負荷に供給する電力貯蔵システムにおいて、太陽光発電設備からの交流電力を、前記負荷に供給できるように開閉制御される第1の切替手段と、前記双方向インバータの交流側で、前記負荷が接続される配線路を単相2線式から単相3線式に変換する変換器とを追加して構成される。
また本発明は、電源系統に接続した系統連系時に、前記電源系統と蓄電池との間に接続する双方向インバータを制御して、前記電源系統から供給される電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、前記電源系統から切り離された自立運転時に、前記蓄電池からの直流電力を前記双方向インバータで交流電力に変換し、その交流電力を負荷に供給する電力貯蔵システムの制御方式において、前記電力貯蔵システムに第1の切替手段を追加して、太陽光発電設備からの交流電力を負荷に供給できるように前記第1の切替手段を開閉制御し、前記電力貯蔵システムに変換器を追加して、前記双方向インバータの交流側で、前記負荷が接続される配線路を単相2線式から単相3線式に変換することを特徴とする。
請求項1,5の発明によれば、既存の電力貯蔵システムに第1の切替手段と変換器を追加すれば、大掛かりな改造を伴うことなく、太陽電池とパワーコンディショナを組み合わせた交流電力を出力する太陽光発電設備を、電力貯蔵システムに簡単に接続することが可能となる。また、既存の電力貯蔵システムに変換器を追加することにより、太陽光発電設備を接続した構成で、蓄電池からの放電電力を、単相3線式の配線路に接続できる様々な負荷に供給することが可能になる。このように、既存の電力貯蔵システムに第1の切替手段と変換器を追加しただけで、大掛かりな改造を伴うことなく、安価な市販品や既設の太陽光発電設備を接続することが可能となり、電力貯蔵システムとしてのコストを低減できると共に、太陽光発電設備や蓄電池から単相3線式の配線路を介して、様々な負荷に電力を供給できる。
請求項2,6の発明によれば、第2の切替手段を追加しただけの構成で、第2の切替手段を電力貯蔵システム側で開閉制御することで、外部コントローラを付加することなく、太陽光発電設備から電源系統への売電を行なうことができる。
請求項3,7の発明によれば、追加した第1の切替手段を利用して、この第1の切替手段を開閉制御することで、蓄電池から電源系統への放電電力の逆潮流を完全に防止できる。そのため、電源系統に悪影響を及ぼすことなく、電源系統と太陽光発電設備とを容易に接続して、売電を行なうことが可能になる。
請求項4の発明によれば、電力貯蔵システムを全体のシステム構成に応じて、第1システム構成、第2システム構成、または第3システム構成へと段階的に拡張し、拡張した第1の切替手段や第2の切替手段を電力貯蔵システム側で切替制御することにより、太陽光発電設備の併設有無や、太陽光発電設備の売電有無による電力貯蔵システムの大掛かりな改造をなくすことが可能となり、システム構築の際のコストを低減することが可能になる。
本発明の一実施例を示す全体システム構成のブロック構成図である。 同上、電力貯蔵システムの3つのシステム構成に関する説明図である。 同上、第1システム構成の系統連系時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第1システム構成の自立運転時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第1システム構成における各切替手段の動作状態を示す説明図である。 同上、第2システム構成の系統連系時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第2システム構成の自立運転時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第2システム構成における各切替手段の動作状態を示す説明図である。 同上、第3システム構成の系統連系時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第3システム構成の自立運転時における電力貯蔵システムの構成と動作状態を示すブロック構成図である。 同上、第3システム構成における各切替手段の動作状態を示す説明図である。
以下、本発明における電力貯蔵システムとその制御方式について、添付図面を参照しながら、その好ましい一実施例を詳細に説明する。
図1は、電力貯蔵システム1を含む全体システム構成を概略的に示している。同図において、2は電力会社が提供する電源系統、3は電源系統2に接続して公共や民間の受電設備4内に引き込まれる交流200V単相3線式の給電路である。給電路3の電圧線と中性線との間には、交流100Vの一般負荷5Aが着脱可能に接続されると共に、給電路3の各電圧線間には、交流200Vの一般負荷5Bが着脱可能に接続され、電源系統2からの系統電力が、給電路3を介して一般負荷5A,5Bに供給されるようになっている。また、電源系統2から受電設備4に供給する電流量を検出するために、電流検出器となる変流器6が給電路3に配設される。
給電路3には、一般負荷5A,5Bと並列に電力貯蔵システム1のシステム本体7が接続される。電源系統2に連系して運転されるシステム本体7は、インバータユニット8と、蓄電池9と、第2切替手段12と、第3切替手段13と、これらの各部を繋ぐ第1配線路31〜第4配線路34とにより構成され、必要に応じて第4切替手段14やトランス16が追加で装備される。またシステム本体7には、太陽光発電設備21からの発電電力を入力可能にする太陽光発電接続用端子17が配設される。蓄電池9は、例えばリチウムイオン電池などの二次電池により構成される。
インバータユニット8は、第1切替手段11の他に、一乃至複数の半導体スイッチング素子(図示せず)を備えた双方向の電力変換が可能な双方向インバータ18と、双方向インバータ18を制御する制御コントローラ19とにより構成される。双方向インバータ18は、給電路3と蓄電池9との間の第1配線路31に接続され、制御コントローラ19からの充電制御信号を受けて、給電路3からの交流電力を直流電力に変換し、また制御コントローラ19からの放電制御信号を受けて、蓄電池9からの直流電力を交流電力に変換するものである。また制御コントローラ19は、変流器6で検出される電源系統2から受電設備4への電流の情報や、インバータユニット8で計測される双方向インバータ18の交流側の電流と電圧の情報などを取込んで、双方向インバータ18への充電制御信号や放電制御信号を生成し、電源系統2との系統連系時にピークシフトやピークカットなどの制御を行なう機能を備えている。さらに制御コントローラ19は、第1切替手段11〜第5切替手段15を制御する。
第1切替手段11は、給電路3と双方向インバータ18との間の第1配線路31に挿入接続される。
システム本体7には、前述した第1配線路31の他に、第2切替手段12が挿入接続される第2配線路32や、トランス16と第3切替手段13が挿入接続される第3配線路33や、第4切替手段14が挿入接続される第4配線路34がそれぞれ設けられる。第2配線路32は、給電路3と第1切替手段11との間の第1配線路31に一端を接続し、第3配線路33に他端を接続している。第3配線路33は、第1切替手段11と双方向インバータ18と間の第1配線路31に一端を接続し、この一端と第2配線路32の他端が接続する接続点との間に、トランス16と第3切替手段13が順に挿入接続される。さらに第3配線路33の他端側は、システム本体7の外部に延設され、そこで交流100Vの特定負荷41Aや、交流200Vの特定負荷41Bが接続できる構成となっている。第4配線路34は、太陽光発電接続用端子17に一端を接続し、第2切替手段12と第3配線路33との間の第2配線路32に他端を接続している。
太陽光発電設備21は、太陽光を受けて発電する太陽電池22に、インバータなどを内蔵するPCS(Power Conditioning System:パワーコンディショナ)23を組み込んで構成され、太陽電池22により発電された直流電力をPCS23で交流電力に変換して出力するものである。太陽光発電設備21とシステム本体7の太陽光発電接続用端子17は、第5配線路35によって接続され、PCS23からの交流電力が、太陽光発電接続用端子17を介してシステム本体7に供給される構成となっている。また、PCS23からの交流電力を逆潮流で電源系統2とは別契約の電源系統51に売電するために、第5配線路35と電源系統51との間には第6配線路36が接続される。第6配線路36には第5切替手段15が挿入接続され、前述したシステム本体7と、このシステム本体7の外部に装備される第5切替手段15とを含めて、本実施例の電力貯蔵システム1が構成される。
切替器としての第1切替手段11〜第5切替手段15は、何れも制御部としての制御コントローラ19と信号線(図示せず)で接続されており、制御コントローラ19からの制御信号により、それぞれ独立して開閉動作される。また本実施例では、太陽光発電設備21が導入されておらず、システム本体7だけで稼働する場合は、第5切替手段15の他に、トランス16や第4切替手段14を電力貯蔵システム1から取り外し、電源系統2からの供給電力の有無に応じて、第1切替手段11〜第3切替手段13の開閉を制御コントローラ19でそれぞれ切替制御する第1システム構成となり、太陽光発電設備21からの発電電力を、別系統の電源系統51への売電に利用せず、システム本体7だけで利用する場合は、トランス16や第4切替手段14を電力貯蔵システム1に装着する一方で、第5切替手段15を電力貯蔵システム1から取り外し、第5の配線路35を介して太陽光発電設備21を太陽光発電接続用端子17に接続して、電源系統2からの供給電力の有無に応じて、第1切替手段11〜第4切替手段14の開閉を制御コントローラ19でそれぞれ切替制御する第2システム構成となり、太陽光発電設備21からの発電電力を、システム本体7だけでなく、電源系統51への売電にも利用する場合は、トランス16や第4切替手段14の他に、第5切替手段15も電力貯蔵システム1に装着し、第5配線路35を介して太陽光発電設備21を太陽光発電接続用端子17に接続すると共に、第5切替手段15を挿入接続した第6配線路36を介して第5配線路35と電源系統51とを接続して、電源系統2からの供給電力の有無に応じて、第1切替手段11〜第5切替手段15の開閉を制御コントローラ19でそれぞれ切替制御する第3システム構成となっている。
次に、上記第1〜第3システム構成の各動作についてそれぞれ説明する。図2は、各システム構成について、その動作状態に対応する図番を一覧で示している。ここでは先ず、太陽光発電設備21の無い基本となる第1システム構成の動作を説明し、そこから太陽光発電設備21を有し、電源系統51への売電を行なわない拡張した第2システム構成と、太陽光発電設備21を有し、電源系統51への売電を行なうさらに拡張した第3システム構成を順に説明する。
第1システム構成に関して、図3は系統連系時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図4は自立運転時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図5は第1切替手段11〜第5切替手段15の動作状態を一覧で示している。
前述したように、太陽光発電設備21が存在しない第1システム構成では、システム本体7の内部にトランス16や第4切替手段14は装備されず、システム本体7の外部でも、太陽光発電設備21はもとより、第5切替手段15も装備されない。第1システム構成では、交流100Vの特定負荷41Aだけを接続し、交流200Vの特定負荷41Bは接続しない例を示している。このため、図3や図4に示すように、第3配線路33は途中にトランス16が挿入接続されず、第3切替手段13だけが挿入接続される関係で、交流100Vの単相2線式となり、交流100Vの特定負荷41Aだけが第3配線路33に接続して、インバータユニット8から第2配線路32を経由して特定負荷41Aに電力を供給できる構成となる。これは、インバータユニット8において、第1配線路31の第1切替手段11と双方向インバータ18との間の線路が交流100Vの単相2線式であり、交流200Vの特定負荷41Bを接続できないことに起因する。
ここで制御コントローラ19は、変流器6からの検出信号によって、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていると判断した場合には、電力貯蔵システム1を電源系統2と系統連系させるために、第1切替手段11と第2切替手段12を「入り」すなわち閉状態にし、第3切替手段13を「切り」すなわち開状態に切替制御する一方で、停電などが原因で、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていないと判断した場合には、電源系統2に依らず電力貯蔵システム1を自立運転させるために、第1切替手段11と第2切替手段12を「切り」すなわち開状態にし、第3切替手段13を「入り」すなわち閉状態に切替制御する。ここでは、変流器6からの検出信号によって電源系統2から電力が供給されていると判断する例を示したが、インバータユニット8内において給電路31の電圧を計測し、この電圧検出信号によって判断してもよい。
図3に示すように、第1システム構成における電力貯蔵システム1の系統連系時には、閉状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2に電力貯蔵システム1が連系され、電源系統2からの系統電力が給電路3に接続する一般負荷5A,5Bに供給されると共に、第2切替手段12を経由して、第3配線路33に接続する特定負荷41Aに供給される。また、インバータユニット8では、例えば電気代が安い夜間などの時間帯に蓄電池9を充電し、電気代が高い昼間などの時間帯に蓄電池9を放電して、受電設備4の使用電力量を平準化させるために、制御コントローラ19が内蔵する計時手段(図示せず)を利用して、所定の時間帯に充電制御信号や放電制御信号を双方向インバータ18に送出するピークシフトや、変流器6からの検出信号と、双方向インバータ18の交流側の電圧情報から、電源系統2からの系統電力量を算出し、その算出した系統電力量が所定値を超えないように、制御コントローラ19が放電制御信号を双方向インバータ18に送出して蓄電池9を放電し、受電設備4の使用電力量をカットするピークカットが行われる。これにより、制御コントローラ19から双方向インバータ18に充電制御信号が送出される間は、電源系統2からの系統電力が第1切替手段11を経由して双方向インバータ18に印加され、ここで変換された直流電力を蓄電池9に供給して、当該蓄電池9を充電する一方で、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号が送出される間は、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、電力系統2から受電設備4への系統電力を補うように、その変換した交流電力が第1切替手段11を経由して一般負荷5A,5Bに供給され、さらに第2切替手段12を経由して特定負荷41Aにも供給される。また、制御コントローラ19において変流器6からの検出信号で逆潮流を検出した場合、第1切替手段11を「切り」すなわち開状態にすることにより、双方向インバータ18の出力が電源系統2に逆潮流することを完全に防止することができる。つまり、蓄電池9に蓄えられた電力が電源系統2に流れ込むことを抑止できる。ここでは、変流器6からの検出信号を使って電源系統2からの系統電力量を算出する例を示したが、電力会社が設置した最大需用電力量計の出力パルスを用いて電力量を算出してもよい。
また、図4に示すように、第1システム構成における電力貯蔵システム1の自立運転時には、開状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2から電力貯蔵システム1が切り離される。この場合、電源系統2から一般負荷5A,5Bへの電力供給は断たれるものの、インバータユニット8は、第3配線路33に接続する特定負荷41Aに電力を供給するために、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号を送出する。これにより、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、その変換した交流電力が閉状態である第3切替手段13を経由して特定負荷41Aに供給される。
こうして、第1システム構成では、系統電源2に電力貯蔵システム1を接続して系統連系させる通常時には、給電路3に接続する一般負荷5A,5Bだけでなく、第3配線路33の他端側に接続する特定負荷41Aに対しても電力を供給し、必要に応じて双方向インバータ18を動作させて、系統電源2から供給される系統電力のピークシフトやピークカットを行ない、系統電源2から電力貯蔵システム1を切離して、電力貯蔵システム1を自立運転させる災害時(停電時)には、蓄電池9から重要な特定負荷41Aに対してのみ電力を供給することができる。
次に、第2システム構成に関して、図6は系統連系時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図7は自立運転時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図8は第1切替手段11〜第5切替手段15の動作状態を一覧で示している。
太陽光発電設備21が併設されるものの、その太陽光発電設備21から電源系統51へは売電を行なわない第2システム構成では、システム本体7の内部にトランス16や第4切替手段14が装備され、システム本体7の外部では、太陽光発電設備21が第5配線路35を介してシステム本体7の太陽光発電接続用端子17に接続されるが、第5切替手段15は装備されない。太陽光発電設備21では、太陽電池22で発電した直流電力がPCS23で交流電力に変換され、この変換された交流電力が、交流200Vの単相3線式の第5配線路35を経由して、システム本体7の太陽光発電接続用端子17に供給される。またトランス16は、交流200Vの単相2線式を交流200Vの単相3線式に変換する。第3配線路33の途中にトランス16を挿入接続すると、このトランス16よりも第3配線路33の他端側では、交流200Vの単相3線式となり、その第3配線路33の他端側に、交流100Vの特定負荷41Aや交流200Vの特定負荷41Bを接続することで、インバータユニット8から第3配線路33を経由して、これらの特定負荷41A,41Bに電力を供給できる構成となる。つまり、ここでのトランス16は、双方向インバータ18の交流側に接続する単相2線式の配線路を、交流100Vの特定負荷41Aだけでなく、交流200Vの特定負荷41Bをも接続できる単相3線式の配線路に変換するインターフェース手段としての役割を果たす。
ここで制御コントローラ19は、変流器6からの検出信号によって、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていると判断した場合には、電力貯蔵システム1を電源系統2と系統連系させるために、第1切替手段11,第2切替手段12及び第4切替手段14を「入り」すなわち閉状態にし、第3切替手段13を「切り」すなわち開状態に切替制御する一方で、停電などが原因で、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていないと判断した場合には、電源系統2に依らず電力貯蔵システム1を自立運転させるために、第1切替手段11と第2切替手段12を「切り」すなわち開状態にし、第3切替手段13を「入り」すなわち閉状態に切替制御し、さらに第4切替手段14を、蓄電池9が満充電されていない通常時には「入り」すなわち閉状態にし、蓄電池9の満充電時には「切り」すなわち開状態に切替制御する。なお、蓄電池9が満充電であるか否かは、インバータユニット8において蓄電池9の電池電圧や充電率(SOC)等に基づいて、制御コントローラ19が判断する。蓄電池9が満充電の時に第4切替手段14を「切り」すなわち開状態にするのは、太陽光発電設備21の発電電力が特定負荷41Aと特定負荷41Bの消費電力よりも大きく、かつ蓄電池9が満充電のために双方向インバータ18が充電できない時に、配線路の電圧が上昇して危険な状態となるのを回避するためである。ここでは、変流器6からの検出信号によって電源系統2から電力が供給されていると判断する例を示したが、インバータユニット8内において給電路31の電圧を計測し、この電圧検出信号によって判断してもよい。また満充電であるか否かの判断はインバータユニット8で行っているが、蓄電池9の充電可否信号によって判断してもよい。
図6に示すように、第2システム構成における電力貯蔵システム1の系統連系時には、閉状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2に電力貯蔵システム1が連系される。そのため、電源系統2からの系統電力が給電路3に接続する一般負荷5A,5Bに供給されると共に、第2切替手段12を経由して、第3配線路33に接続する特定負荷41A,41Bに供給される。また、閉状態である第4切替手段14によって、太陽光発電設備21に電力貯蔵システム1が連系されるので、太陽電池22で発電が行なわれる間は、電源系統2から受電設備4への系統電力を補うように、太陽光発電設備21からの交流電力が、第4切替手段14を経由して特定負荷41A,41Bに供給され、さらに第2切替手段12を経由して一般負荷5A,5Bにも供給される。
そして、第2システム構成においても、電力貯蔵システム1の系統連系時には、上述したようなピークシフトやピークカットがインバータユニット8で行われる。こうした制御に伴い、制御コントローラ19から双方向インバータ18に充電制御信号が送出される間は、電源系統2からの系統電力が第1切替手段11を経由し、また太陽光発電設備21からの交流電力が、第4切替手段14と第2切替手段12と第1切替手段11を順に経由して、双方向インバータ18に印加され、ここで変換された直流電力を蓄電池9に供給して、当該蓄電池9を充電する一方で、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号が送出される間は、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、電力系統2から受電設備4への系統電力を補うように、その変換した交流電力が第1切替手段11を経由して一般負荷5A,5Bに供給されると共に、さらに第2切替手段12を経由して特定負荷41A,41Bにも供給される。また、制御コントローラ19において変流器6からの検出信号で逆潮流を検出した場合、第1切替手段11を「切り」すなわち開状態にすることにより、双方向インバータ18の出力が電源系統2に逆潮流することを完全に防止することができる。つまり、蓄電池9に蓄えられた電力が電源系統2に流れ込むことを抑止できる。
また、図7に示すように、第2システム構成における電力貯蔵システム1の自立運転時には、開状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2から電力貯蔵システム1が切り離される。この場合、電源系統2から一般負荷5A,5Bへの電力供給は断たれるものの、インバータユニット8は、蓄電池9や太陽光発電設備21から特定負荷41A,41Bに電力を供給するために、蓄電池9が満充電ではない通常時には、第4切替手段14を閉状態に切替えることで、太陽光発電設備21からの交流電力が特定負荷41A,41Bに供給され、交流電力に余裕があるときにはさらに蓄電池9を充電する一方で、蓄電池9の満充電時には、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号を送出することで、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、その変換した交流電力が閉状態である第3切替手段13を経由して特定負荷41A,41Bに供給される。
こうして、第2システム構成では、電源系統2に接続した系統連系時に、太陽光発電設備21からの交流電力を一般負荷5A,5Bや特定負荷41A,41Bに供給できるように閉状態となり、電源系統2から切り離された自立運転時に、蓄電池9の充電状態に応じて開状態または閉状態となって、少なくとも閉状態では太陽光発電設備21からの交流電力を特定負荷41A,41Bに供給できるような第4切替手段14を、第1システム構成の電力貯蔵システム1に付加している。また、PCS23の交流200V単相3線の出力と双方向インバータ18の交流200V単相2線の入出力をトランス16を付加して接続することにより、太陽光発電設備21が発電した交流電力を蓄電池9に充電することができる。さらに、このトランス16を付加することにより、双方向インバータ18の出力が交流200V単相3線に変換されるため、蓄電池9に充電した電力を交流100Vの特定負荷41A(例えば、照明設備や放送設備)と交流200Vの特定負荷41B(例えば、業務用冷蔵庫や業務用エアコン)に供給することができる。これにより、太陽電池22とPCS23を組み合わせた太陽光発電設備21が先に導入され、あるいは後で導入される場合に、既存の電力貯蔵システム1に第4切替手段14とトランス16を追加するだけで、大掛かりな改造を伴うことなく、そうした安価な市販品や既設の太陽光発電設備21を電力貯蔵システム1に簡単に接続することが可能となり、電力貯蔵システム1としてのコストを低減できる。また第2システム構成では、トランス16を追加しているので、自立運転時に太陽光発電設備21から交流100Vの特定負荷41Aだけでなく、交流200Vの特定負荷41Bにも電力を供給することができる。
次に、第3システム構成に関して、図9は系統連系時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図10は自立運転時における電力貯蔵システム1の構成と各部の動作状態を示し、図11は第1切替手段11〜第5切替手段15の動作状態を一覧で示している。
太陽光発電設備21が併設され、且つその太陽光発電設備21から電源系統51へ売電を行なう第3システム構成では、システム本体7の内部にトランス16や第4切替手段14が装備され、システム本体7の外部では、太陽光発電設備21が第5配線路35を介してシステム本体7の太陽光発電接続用端子17に接続されると共に、第6配線路36を介して電源系統51に接続され、さらに第6配線路36には第5切替手段15が装備される。トランス16や第4切替手段14の機能は、前記第2システム構成で説明した通りであるが、ここでの第4切替手段14はさらに、太陽電池設備21から電源系統51に売電を行なっているときに、開状態に切替制御されることで、蓄電池9からの放電電力が太陽光発電接続用端子17を経由して電源系統51に逆潮流するのを防止する機能も担っている。
ここで制御コントローラ19は、変流器6からの検出信号によって、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていると判断した場合には、電力貯蔵システム1を電源系統2と系統連系させるために、第1切替手段11,第2切替手段12及び第5切替手段15を「入り」すなわち閉状態にし、第3切替手段13と第4切替手段14を「切り」すなわち開状態に切替制御する一方で、停電などが原因で、電源系統2から受電設備4に電力が供給されていないと判断した場合には、電源系統2に依らず電力貯蔵システム1を自立運転させるために、第1切替手段11,第2切替手段12及び第5切替手段15を「切り」すなわち開状態にし、第3切替手段13を「入り」すなわち閉状態に切替制御にし、さらに第4切替手段14を、蓄電池9が満充電されていない通常時には「入り」すなわち閉状態にし、蓄電池9の満充電時には「切り」すなわち開状態に切替制御する。ここでも、蓄電池9が満充電であるか否かは、インバータユニット8において蓄電池9の電池電圧や充電率(SOC)等に基づいて、制御コントローラ19が判断する。ここでは、変流器6からの検出信号によって電源系統2から電力が供給されていると判断する例を示したが、インバータユニット8内において給電路31の電圧を計測し、この電圧検出信号によって判断してもよい。また満充電であるか否かの判断はインバータユニット8で行っているが、蓄電池9の充電可否信号によって判断してもよい。
図9に示すように、第3システム構成における電力貯蔵システム1の系統連系時には、閉状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2に電力貯蔵システム1が連系される。そのため、電源系統2からの系統電力が給電路3に接続する一般負荷5A,5Bに供給されると共に、第2切替手段12を経由して、第3配線路33に接続する特定負荷41A,41Bに供給される。また、閉状態である第5切替手段15によって、太陽電池22で発電が行なわれる間は、太陽光発電設備21からの交流電力が売電のために電源系統51に供給される一方で、開状態である第4切替手段14によって、太陽光発電設備21がシステム本体7から切り離され、蓄電池9からの放電電力が太陽光発電接続用端子17を経由して電源系統51に逆潮流するのを完全に防止する。これにより、電源系統51に悪影響を及ぼすことがなくなり、電力会社が管理する電源系統51と太陽光発電設備21とを容易に接続して、売電を行なうことができる。
そして、第3システム構成においても、電力貯蔵システム1の系統連系時には、上述したようなピークシフトやピークカットがインバータユニット8で行われる。こうした制御に伴い、制御コントローラ19から双方向インバータ18に充電制御信号が送出される間は、電源系統2からの系統電力が第1切替手段11を経由して、双方向インバータ18に印加され、ここで変換された直流電力を蓄電池9に供給して、当該蓄電池9を充電する一方で、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号が送出される間は、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、電力系統2から受電設備4への系統電力を補うように、その変換した交流電力が第1切替手段11を経由して一般負荷5A,5Bに供給されると共に、さらに第2切替手段12を経由して特定負荷41A,41Bにも供給される。また、制御コントローラ19において変流器6からの検出信号で逆潮流を検出した場合、第1切替手段11を「切り」すなわち開状態にすることにより、双方向インバータ18の出力が電源系統2に逆潮流することを完全に防止することができる。つまり、蓄電池9に蓄えられた電力が電源系統2に流れ込むことを抑止できる。
また、図10に示すように、第3システム構成における電力貯蔵システム1の自立運転時には、開状態である第1切替手段11と第2切替手段12によって、電源系統2から電力貯蔵システム1が切り離される。この場合、電源系統2から一般負荷5A,5Bへの電力供給は断たれるものの、インバータユニット8は、蓄電池9や太陽光発電設備21から特定負荷41A,41Bに電力を供給するために、第5切替手段15を開状態に切替えて、電源系統51への売電を停止すると共に、蓄電池9が満充電ではない通常時には、第4切替手段14を閉状態に切替えることで、太陽光発電設備21からの交流電力が特定負荷41A,41Bに供給され、交流電力に余裕があるときにはさらに蓄電池9を充電する一方で、蓄電池9の満充電時、または太陽光発電設備21の発電量が特定負荷41A,41Bの消費電力より小さい時には、制御コントローラ19から双方向インバータ18に放電制御信号を送出することで、蓄電池9からの直流電力が双方向インバータ18で交流電力に変換され、その変換した交流電力が閉状態である第3切替手段13を経由して特定負荷41A,41Bに供給される。
こうして、第3システム構成では、上述した第2システム構成の特徴に加えて、システム本体7の外部で、太陽光発電設備21と電源系統51との間に第5切替手段15を付加し、システム本体7の内部に設けたインバータシステム8の制御コントローラ19が、第5切替手段15の開閉を切替制御することで、第5切替手段15を閉状態にしたときに、太陽光発電設備21で発電した電力を、売電のために別系統電源51に供給することが可能となる。つまりここでは、追加した第5切替手段15を電力貯蔵システム1側で開閉制御することで、外部コントローラをわざわざ付加せずに、太陽光発電設備21から電源系統51への売電の有無を任意に選択できる。
また第3システム構成では、第2システム構成で追加した第4切替手段14を切替制御することで、太陽光発電設備21をシステム本体7から切り離して、蓄電池9からの放電電力が太陽光発電接続用端子17を経由して電源系統51に逆潮流するのを完全に防止することが可能になる。これにより、電源系統51に悪影響を及ぼすことがなくなり、電力会社が管理する電源系統51と太陽光発電設備21とを容易に接続して、売電を行なうことができる。
以上のように本実施例では、電源系統2に接続した系統連系時に、電源系統2と蓄電池9との間に接続する双方向インバータ18を制御して、電源系統2から供給される系統電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、電源系統2から切り離された自立運転時に、蓄電池9からの直流電力を双方向インバータ18で交流電力に変換し、その交流電力を負荷である特定負荷41A,41Bに供給する電力貯蔵システム1において、前記系統連系時や前記自立運転時に、太陽光発電設備21からの交流電力を特定負荷41A,41Bに供給できるように開閉制御される第4切替手段14と、双方向インバータ18の交流側で、特定負荷41A,41Bが接続される第3配線路33を、単相2線式から単相3線式に変換する変換器としてのトランス16を、電力貯蔵システム1に追加した構成を有している。
この場合、既存の電力貯蔵システム1に第4切替手段14とトランス16を追加すれば、大掛かりな改造を伴うことなく、太陽電池22とPCS23を組み合わせた交流電力を出力する太陽光発電設備21を、電力貯蔵システム1に簡単に接続することが可能となり、電力貯蔵システム1としてのコストを低減できる。また、既存の電力貯蔵システム1にトランス16を追加することにより、太陽光発電設備21を接続した構成で、蓄電池9からの放電電力を、交流200V単相3線式の第3配線路33に接続できる様々な特定負荷41A,41Bに供給することが可能になる。
つまり、既存の電力貯蔵システム1に第4切替手段14とトランス16を追加しただけで、大掛かりな改造を伴うことなく、安価な市販品や既設の太陽光発電設備21を接続することが可能となり、電力貯蔵システム1としてのコストを低減できると共に、太陽光発電設備21や蓄電池9から交流200V単相3線式の第3配線路33を介して、様々な特定負荷41A,41Bに電力を供給できる。
そしてこれは、電力貯蔵システム1に第4切替手段14とトランス16を追加して、太陽光発電設備21からの交流電力を特定負荷41A,41Bに供給できるように第4切替手段14を開閉制御し、電力貯蔵システム1にトランス16を追加して、双方向インバータ18の交流側で、特定負荷41A,41Bが接続される第3配線路33を、単相2線式から単相3線式に変換する電力貯蔵システム1の制御方式によっても実現できる。
また、本実施例の電力貯蔵システム1は、太陽光発電設備21から発電した交流電力を、売電のために電源系統51に供給できるように開閉制御される第5切替手段15を、システム本体7の外部にさらに追加して構成される。
この場合、第5切替手段15を追加しただけの構成で、この第5切替手段15を電力貯蔵システム1側で開閉制御することで、外部コントローラを付加することなく、太陽光発電設備21から電源系統51への売電を行なうことができる。
そしてこれは、電力貯蔵システム1に第5切替手段15を追加して、太陽光発電設備21からの交流電力を、売電のために電源系統51に供給できるように第5切替手段15を開閉制御する電力貯蔵システム1の制御方式によっても実現できる。
また、本実施例の電力貯蔵システム1は、第4切替手段14を切替制御することにより、蓄電池9から電源系統51への放電電力の逆潮流を防止するように構成している。
この場合、追加した第4切替手段14を利用して、この第4切替手段14を開閉制御することで、蓄電池9から電源系統51への放電電力の逆潮流を完全に防止できる。そのため、電源系統51に悪影響を及ぼすことなく、電源系統51と太陽光発電設備21とを容易に接続して、売電を行なうことが可能になる。
そしてこれは、蓄電池9からの放電電力の逆潮流を防止するために、第4切替手段14を切替制御する電力貯蔵システム1の制御方式によっても実現できる。
また、本実施例の電力貯蔵システム1は、太陽光発電設備21を接続しない場合には、第4切替手段14と、第5切替手段15と、トランス16とを装備しない第1システム構成とし、太陽光発電設備21を接続するものの、その太陽光発電設備21からの売電を行なわない場合には、第4切替手段14とトランス16を装備し、第5切替手段15を装備しない第2システム構成とし、太陽光発電設備21を接続し、且つ太陽光発電設備21からの売電を行なう場合には、第4切替手段14と、第5切替手段15と、トランス16とを装備する第3システム構成として、段階的に拡張できる構成を有している。
この場合、電力貯蔵システム1を全体のシステム構成に応じて、第1システム構成、第2システム構成、または第3システム構成へと段階的に拡張し、拡張した第4切替手段14や第5切替手段15を電力貯蔵システム1側で切替制御することにより、太陽光発電設備21の併設有無や、太陽光発電設備21の売電有無による電力貯蔵システム1の大掛かりな改造をなくすことが可能となり、電力貯蔵システム1としてシステム構築の際のコストを低減することが可能になる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更、修正及び改良が可能である。例えば、上述した第1切替手段11〜第5切替手段15は、何れも機械式の切替器であるが、同等の機能を発揮する別な手段を用いてもよい。また本実施例では、説明のために電源系統2と電源系統51を別々に図示しているが、これは商業的に契約が別である電源系統をそれぞれ示しているに過ぎず、電気的には一つの電源系統と見なして差し支えない。
1 電力貯蔵システム
2,51 電源系統
9 蓄電池
18 双方向インバータ
14 第4切替手段(第1の切替手段)
15 第5切替手段(第2の切替手段)
16 トランス(変換器)
33 第3配線路(配線路)
41A,41B 特定負荷(負荷)

Claims (7)

  1. 電源系統に接続した系統連系時に、前記電源系統と蓄電池との間に接続する双方向インバータを制御して、前記電源系統から供給される電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、前記電源系統から切り離された自立運転時に、前記蓄電池からの直流電力を前記双方向インバータで交流電力に変換し、その交流電力を負荷に供給する電力貯蔵システムにおいて、
    太陽光発電設備からの交流電力を、前記負荷に供給できるように開閉制御される第1の切替手段と、
    前記双方向インバータの交流側で、前記負荷が接続される配線路を単相2線式から単相3線式に変換する変換器とを追加したことを特徴とする電力貯蔵システム。
  2. 前記太陽光発電設備からの交流電力を、売電のために前記電源系統に供給できるように開閉制御される第2の切替手段を追加したことを特徴とする請求項1記載の電力貯蔵システム。
  3. 前記第1の切替手段を切替制御して、前記蓄電池からの放電電力の逆潮流を防止する構成としたことを特徴とする請求項2記載の電力貯蔵システム。
  4. 前記太陽光発電設備を接続しない場合には、前記第1の切替手段と、前記第2の切替手段と、前記変換器とを装備しない第1システム構成とし、
    前記太陽光発電設備を接続するものの、前記太陽光発電設備からの売電を行なわない場合には、前記第1の切替手段と前記変換器を装備し、前記第2の切替手段を装備しない第2システム構成とし、
    前記太陽光発電設備を接続し、且つ前記太陽光発電設備からの売電を行なう場合には、前記第1の切替手段と、前記第2の切替手段と、前記変換器とを装備する第3システム構成として、段階的に拡張できる構成としたことを特徴とする請求項2または3記載の電力貯蔵システム。
  5. 電源系統に接続した系統連系時に、前記電源系統と蓄電池との間に接続する双方向インバータを制御して、前記電源系統から供給される電力のピークシフトやピークカットを行なう一方で、前記電源系統から切り離された自立運転時に、前記蓄電池からの直流電力を前記双方向インバータで交流電力に変換し、その交流電力を負荷に供給する電力貯蔵システムの制御方式において、
    前記電力貯蔵システムに第1の切替手段を追加して、太陽光発電設備からの交流電力を負荷に供給できるように前記第1の切替手段を開閉制御し、
    前記電力貯蔵システムに変換器を追加して、前記双方向インバータの交流側で、前記負荷が接続される配線路を単相2線式から単相3線式に変換することを特徴とする電力貯蔵システムの制御方式。
  6. 前記電力貯蔵システムに第2の切替手段を追加して、前記太陽光発電設備からの交流電力を、売電のために前記電源系統に供給できるように前記第2の切替手段を開閉制御することを特徴とする請求項5記載の電力貯蔵システムの制御方式。
  7. 前記蓄電池からの放電電力の逆潮流を防止するために、前記第1の切替手段を切替制御することを特徴とする請求項6記載の電力貯蔵システムの制御方式。
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