JP2015060749A - 多孔質体 - Google Patents

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賢一 木津
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毅 磯部
和田 正弘
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Abstract

【課題】十分な機械的強度を得ることができる多孔質体を提供する。【解決手段】金属で形成された多孔質体7において、前記多孔質体7の少なくとも外面の一部にガラスで形成された補強部11を設けたことを特徴とする。多孔質体の空隙率を低下させなくても、多孔質体の外面の一部にガラスで形成された補強部を設けることで、十分な機械的強度を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属で形成された多孔質体に関する。
近時、鉄製のパンチングメタルや多数の孔を設けたスポンジ状の金属体などを用いた3次元網目構造の金属体(以下、多孔質体とよぶ)が提案されている。このような多孔質体は、例えばリチウムイオン二次電池の集電体として用いることが試みられている。
多孔質体をリチウムイオン二次電池の集電体に用いる場合には、金属としての電気伝導性を有するだけでなく、多孔質体に有する多数の孔に活物質などの微細な粒子を充填させて高容量化を図ることが必要となる。
多孔質体は、通常、空隙率が70%以上である場合が多いが、空隙率を高めることで物理的透過性を高めることが可能となる。従って、多孔質体の空隙率を高めることは、活物質などの微細な粒子をより多く充填できる点で好ましい。ところが、多孔質体は、空隙率を高め過ぎると、機械的強度の低下をもたらすとともに、孔の部分により多くの微細粒子を充填することで、重量も増加してしまう。その結果、空隙率を高めた多孔質体は、輸送や搬送する際に割れたり裂けたりする虞が高まる。このような事情から、上述の多孔質体にあっては、空隙率を低下させることなく、機械的強度を向上させる手段の開発が各種検討されている。
多孔質体の強度を高める手段として、多孔質体の厚さ方向の端面に沿って略U時形状に接着テープを取り付けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、これ以外の強度向上の手段として、多孔質体の一面に補強線材を縫い付けた構成も知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、多孔質体の外周縁全体を樹脂で被覆した構成も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−176506号公報(第4頁[0032]及び図2参照) 特開平4−351853号公報(第3頁[0019]及び図1乃至図3参照) 特許第4894131号公報(第4頁[0024]及び図1、図3、図7参照)
しかしながら、特許文献1に記載の接着テープによる補強手段では、接着テープの分だけ厚みが増加してしまう。したがって、接着テープの厚さを薄くした場合、接着テープの幅や厚さが強度に比例するため、十分な機械的強度が得られないという問題がある。
また、特許文献2に記載の補強手段では、多孔質体に補強線材が通過する穴が形成されるため、当該穴の部分において強度が低下してしまうという懸念がある。
さらに、特許文献3に記載の補強手段では、樹脂が薬品によって劣化してしまう場合があり、十分な機械的強度が得られない懸念がある。
そこで本発明は、十分な機械的強度を得ることができる多孔質体を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、金属で形成された多孔質体において、前記多孔質体の少なくとも外面の一部にガラスで形成された補強部を設けたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記補強部は、前記多孔質体の互いに対向する少なくとも2側面を覆うように形成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、前記2側面は、それぞれ、前記多孔質体の表面の縁部を厚さ方向に押し潰して形成された凸部を有し、前記補強部は、前記凸部の天面を覆うように形成されていることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記補強部は、前記多孔質体の一表面に設けられた線状部であることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第4の観点に基づく発明であって、前記線状部は、蛇行した形状に形成されていることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第4の観点に基づく発明であって、前記補強部は、直線状の前記線状部を複数有し、前記複数の線状部は互いに平行に配置されていることを特徴とする。
本発明の第1の観点の多孔質体では、多孔質体の空隙率を低下させなくても、多孔質体の外面の一部にガラスで形成された補強部を設けることで、十分な機械的強度を得ることができる。
本発明の第2の観点の多孔質体では、多孔質体の互いに対向する少なくとも2側面を覆う補強部が形成されたことで、補強部が設けられた側面部分での強度が高まる。
本発明の第3の観点の多孔質体では、補強部を凸部の天面に設けたことにより、スラリーを充填した後の圧延によって補強部が破壊されるのを防ぐことができる。
本発明の第4及び第5の観点の多孔質体では、多孔質体の一表面に設けられた線状部が補強部を構成することで、一表面の強度が高まる。
本発明の第6の観点の多孔質体では、互いに平行に配置される直線状の線状部を複数有する補強部が設けられることで、線状部が配置される方向に対して直交する方向について、多孔質体の曲げ強度が高まる。
図1Aは本発明の第1実施形態に係る多孔質体を示す概略斜視図、図1Bは図1AにおけるIB−IB矢視断面図である。 図2Aは本発明の第2実施形態に係る多孔質体を示す概略斜視図、図2Bは図2AにおけるIIB−IIB矢視断面図である。 多孔質体の凸部の製造方法を示す概略斜視図であり、図3Aは凸部の形成位置、図3Bは凸部の形成後を示す図である。 図2に示す多孔質体の圧縮方法を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る多孔質体を示す概略斜視図である。 図5におけるV−V線矢視断面図であり、図6Aは補強部の形態(1)、図6Bは補強部の形態(2)、図6Cは補強部の形態(3)を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る変形例1を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る変形例2を示す斜視図である。 比較例4を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.第1実施形態
図1に示す多孔質体1は、三次元網目構造の板状の金属骨格3Aと、当該金属骨格3Aに設けられた補強部5とを備える。多孔質体1は、70%以上の空隙率を有する金属骨格3Aが、好ましく用いられる。
金属骨格3Aは、アルミニウム、銅、銀、金、白金、ニッケル、チタン、鉄、ステンレスなどで形成される。金属骨格3Aは、金属骨と、無数に形成された孔とを有する。金属骨格3Aは、所望の空隙率を得るために、孔径が種々選択される。無数の孔は、互いに繋がっている。
補強部5は、板状の金属骨格3Aの側面を囲むように形成されている。すなわち補強部5は、金属骨格3Aの4つの側面をそれぞれ覆うように設けられている。補強部5は、ガラスを金属骨格3Aの孔に浸透させて形成されている。
次に上記のように構成された多孔質体1の製造方法について説明する。まず、ガラスフリットを溶媒に分散させたガラスペーストを金属骨格3Aの4つの側面に塗布する。次いで、金属骨格3Aを所定温度、例えば100℃以下に加熱することにより、溶媒を蒸発させ、ガラスフリットを金属骨格上に固化する。その後、金属骨格3Aをガラスの軟化点以上の温度に加熱する。そうすると、ガラスフリットが溶解し、金属骨格3Aの表面から孔を通り内部へ浸透する。所定時間経過後、金属骨格を冷却して室温に戻す。これにより、ガラスが金属骨格3Aの4つの側面から内部へ浸透した状態で固化して、補強部5が形成される。上記のようにして多孔質体1を製造することができる。
金属骨格3Aの側面から内部へ浸透するガラスの深さは、ガラスの軟化点以上の温度に加熱する場合の温度、及び時間などで適宜選択することができる。因みに、金属骨格3Aの厚さを1mm程度とした場合、金属骨格3Aの側面から内部へ浸透するガラスの深さを同じ1mm程度にすることにより、金属骨格3Aの孔は互いに繋がっているので、形成された補強部5は直径1mmの線状ともいえる。
上記のように構成された多孔質体1は、金属骨格3Aの側面を囲むようにガラスで形成した補強部5が設けられたことにより、十分な機械的強度を得ることができる。したがって多孔質体1は、例えばリチウムイオン二次電池の集電体として使用される場合、活物質を充填することにより重量が増加しても、製造工程における搬送時において欠落や割れなどを防止できる。
補強部5は、ガラスを金属骨格3Aの孔に浸透させて形成されている。これにより多孔質体1は、空隙率を下げずに、かつ全体の厚さを増加させずに、機械的強度を向上することができる。補強部5は、ガラスで形成されていることにより、薬品が接触しても劣化することがないので、十分な機械的強度を得ることができる。
なお、本実施形態の場合、補強部5は、金属骨格3Aの4つの側面を覆うように設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らず、4つの側面の内、対向する2側面のみに設けることとしてもよい。
2.第2実施形態
次に第2実施形態に係る多孔質体について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
図2に示す多孔質体7は、三次元網目構造の板状の金属骨格3Bと、当該金属骨格3Bに設けられた補強部11とを備える。
本実施形態に係る金属骨格3Bは、帯状に形成されており、幅方向の側面にそれぞれ凸部15が形成されている点が上記第1実施形態と異なる。補強部11は、金属骨格3Bの凸部15に形成されている。特に、補強部11は、凸部15の厚さWの面(これを「天面」とよぶ)16に形成されている。すなわち補強部11は、金属骨格3Bの全長にわたって凸部15を覆うように形成されている。
上記のように構成された多孔質体7の製造方法について説明する。まず、図3Aに示す帯状の金属骨格3Bを用意する。そして、金属骨格3Bの長尺方向に沿った両側面に対して、ロールプレス機などを用いて、幅方向の側面から一定の領域を金属骨格3Bの上下両面から図中矢印方向にプレスしてそれぞれ一定深さだけ押し潰す。これにより、金属骨格3Bの両側面に凸部15を形成する(図3B)。凸部15における金属骨格3Bの厚さ方向の変形量をそれぞれt、tとする。
次に、金属骨格3Bの全長にわたって凸部15の天面16に補強部11(図2参照)を形成する。補強部11は、上述した第1実施形態の補強部5のガラスの製造方法と同様の方法で製造することができる。このようにして多孔質体7を製造することができる。
上記のように構成された多孔質体7は、金属骨格3Bの凸部15の天面16にガラスで形成した補強部11が設けられているので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
因みに、多孔質体7は、リチウムイオン二次電池の集電体として使用される場合、活物質や導電助剤を含むスラリーが充填され、乾燥される。次いで、多孔質体7は、図4に示すように、搬送台19上を移動しながらローラ21、23の間を走行することにより、厚さ方向に圧延される。このときの金属骨格3Bの厚さ方向の変形量Δt、Δtは、上記凸部15を形成するための変形量t、tより小さい。したがって、多孔質体7は、補強部11を凸部15の天面16に設けたことにより、スラリーを充填した後の圧延によって補強部11が破壊されるのを防ぐことができる。これにより多孔質体7は、スラリーを充填し、圧延した後においても、十分な機械的強度を得ることができる。
3.第3実施形態
次に第3実施形態に係る多孔質体について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
図5に示す多孔質体25は、三次元網目構造の板状の金属骨格3Aと、当該金属骨格3Aに設けられた補強部29Aとを備える。
本実施形態に係る補強部29Aは、金属骨格3Aの一表面にガラスで形成された線状部30である。線状部30は、金属骨格3Aの一表面の一端から他端に向かって左右に蛇行する形状に形成されている。線状部30は、折り返し部分において、ゆるやかに湾曲して形成されている。
上記のように構成された多孔質体25の製造方法について説明する。まず、ガラスフリットを溶媒に分散させたガラスペーストを、金属骨格3Aの一表面に、一表面の一端から他端に向かって左右に蛇行する形状に塗布する。次いで、上記第1実施形態と同様に加熱し、ガラスフリットを金属骨格3A上に固化する。さらに金属骨格3Aをガラスの軟化点以上の温度に加熱し、当該ガラスを金属骨格3Aの内部へ浸透させる。
ガラスが金属骨格3A内部へ浸透する深さは、ガラスの軟化点以上の温度に加熱する場合の温度、及び時間で適宜制御することができる。金属骨格3Aの一表面から内部へ浸透するガラスの深さは、例えば、図6Aに示すように金属骨格3Aの一表面のごく近傍に浅くしてもよいし、同図Bに示すように金属骨格3Aの厚さ方向の中央部付近までとしてもよい。また、同図Cに示すように、補強部29Aのガラスの深さは、金属骨格3Aの他表面に達するまでとしてもよい。補強部29Aは、ガラスがすべて金属骨格3A内に浸透しており、補強部29Aの表面が金属骨格3Aの表面から凸となっていない。
最後に金属骨格3Aを冷却して室温に戻す。これにより、ガラスが固化して金属骨格3Aの一表面に、一表面の一端から他端に向かって左右に蛇行する形状に形成された線状部30からなる補強部29Aが形成される。
因みに、多孔質体7がリチウムイオン二次電池の集電体として使用される場合、活物質や導電助剤を含むスラリーは、金属骨格3Aの一表面、他表面、又は両面から充填することができる。例えば、図6A及びBのように補強部29Aが金属骨格3Aの他側表面まで達していない場合には、他側表面からスラリーを充填するのが好ましい。
上記のように構成された多孔質体25は、金属骨格3Aの一表面にガラスで形成した補強部29Aが設けられているので、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態の場合、補強部29Aは、線状部30で形成されていることにより、ガラスの使用量を抑制できる。したがって、多孔質体25は、全体の質量が増加することを抑制しながら、機械的強度を向上することができる。
本実施形態の場合、補強部は、一表面の一端から他端に向かって左右に蛇行する形状に形成された線状部である場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、図7に示すように、補強部29Bは、一表面の一端から他端に向かって左右に蛇行する形状に形成された線状部35であり、折り返し部分で尖った形状に形成してもよい。
また、図8に示すように、補強部29Cは、直線状の線状部41を複数有し、当該線状部41を互いに平行になるように配置してもよい。また帯状に形成された金属骨格3Bに適用する場合、金属骨格3Bの長手方向に平行に線状部41を形成するのが、金属骨格3Bをロールに巻き付ける際に割れなどを防止できるので好ましい。
4.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施形態では、補強部は、ガラスが金属骨格に浸透して金属骨格の表面に凸とならないように形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限らない。補強部は、ガラスの一部が金属骨格の表面に残り、金属骨格の表面から凸となっていてもよい。
5.実施例
上記第1〜第3実施形態に対応する多孔質体をそれぞれ製造し、評価を行った。金属骨格は、厚さ1.0mm、幅100mm、長さ100mm、空隙率85%とし、アルミニウム、銅、ステンレス(SUS304)でそれぞれ形成した。補強部は、ガラスフリット(旭硝子製、KP3103、軟化温度315℃、線膨張係数13.5x10−6/℃)を用いた。
まず、ペースト化されたガラスフリットをハンドガンタイプの射出機に充填し、金属骨格に塗工した。次いで、金属骨格を330℃の乾燥炉で15分間加熱し、溶媒を蒸発させガラスを固化させて多孔質体を製造した。金属骨格に塗工するガラスフリットの質量は、0.1g/cmになるように、射出機の射出量を調整した。
第1実施形態に対応し金属骨格の幅方向の両側面(2か所)に補強部を設け、金属骨格の材質がアルミニウムの試料を実施例1、銅の試料を実施例2、SUS304を実施例3とした。第2実施形態に対応し金属骨格の幅方向の両側面に凸部を形成し、当該凸部に補強部を設け、金属骨格の材質がアルミニウムの試料を実施例4とした。
第3実施形態に対応し、金属骨格の表面に幅方向に蛇行した線状部を設け、金属骨格の材質がアルミニウムであり、補強部の折り返し部の形状が湾曲状で、図6Aの形態の試料を実施例5、図6Bの形態の試料を実施例6、図6Cの形態の試料を実施例7とした。また折り返し部の形状が尖った形状で、図6Bに対応した形態の試料を実施例8とした。さらに長さ方向に平行に配置された直線状の線状部を5本有する試料を実施例9とした。
実施例1〜3に対し、補強部を形成しない点のみ変更した試料を、それぞれ比較例1〜3とした。
さらに、図9に示す試料100を作製し、比較例4とした。試料100の金属骨格101は、幅100mm、長さ100mm、空隙率85%の銅で形成した。金属骨格101の幅方向の両側部103,104から10mmの部分に、外径0.2mmの銅線102を2本、縫い目の間隔が10mmとなるように縫い付けた。銅線102を縫い付けた金属骨格101を、隙間が1.0mmのロールプレスに通し、銅線102部分の厚さを金属骨格101の厚さと同じになるように調整した。
上記のようにして製造された多孔質体の破断強度を測定することにより評価した。破断強度は、引張試験により測定した。多孔質体の長さ方向の両端部において幅100mm×長さ10mmの領域をつかみ、5mm/minの速度で多孔質体に力を加えた。その結果を表1に示す。
Figure 2015060749
表1の結果から、補強部を設けたことにより、補強部が無い場合に比べ、破断強度が約2倍程度に大きくなることがわかった。これにより、金属骨格にガラスが浸透して形成された補強部は、金属骨格の機械的強度を向上できることが確認できた。
銅で形成された金属骨格で比較すると、補強部が無い場合(比較例2)には破断強度が23N、銅線2本を縫い付けて補強した場合(比較例4)には破断強度が34Nであった。これに対し実施例2に係る多孔質体は、破断強度が58Nであり、機械的強度が飛躍的に向上することがわかった。
1 多孔質体
3A、3B 金属骨格
5 補強部
7 多孔質体
11 補強部
15 凸部
19 搬送台
21、23 ローラ
25 多孔質体
29A、29B、29C 補強部
30 線状部
31 多孔質体
35 線状部
37 多孔質体
41 線状部

Claims (6)

  1. 金属で形成された多孔質体において、
    前記多孔質体の少なくとも外面の一部にガラスで形成された補強部を設けた
    ことを特徴とする多孔質体。
  2. 前記補強部は、前記多孔質体の互いに対向する少なくとも2側面を覆うように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の多孔質体。
  3. 前記2側面は、それぞれ、前記多孔質体の表面の縁部を厚さ方向に押し潰して形成された凸部を有し、
    前記補強部は、前記凸部の天面を覆うように形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の多孔質体。
  4. 前記補強部は、前記多孔質体の一表面に設けられた線状部であることを特徴とする請求項1に記載の多孔質体。
  5. 前記線状部は、蛇行した形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の多孔質体。
  6. 前記補強部は、直線状の前記線状部を複数有し、
    前記複数の線状部は互いに平行に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の多孔質体。
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