JP2015060484A - 電子ペンシステム、データ作成方法、情報処理装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

電子ペンシステム、データ作成方法、情報処理装置、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペンで記入された内容をより正確にテキストデータ化することが可能な電子ペンシステム等を提供する。
【解決手段】電子ペンシステム1は、電子ペン10と端末PC3を有する。端末PC3は、電子ペン10からユーザの指紋データ26と電子ペン10の記入時の軌跡を示すストロークデータ25を取得する電子ペンデータ取得手段301と、指紋データ26に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータ28を用いて、ストロークデータ25についてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段302と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子ペンを用いた電子ペンシステム等に関する。
帳票等の記入の際、電子ペンが用いられることがある。電子ペンはデジタルペンとも呼ばれ、専用紙と組み合わせて使用される。専用紙には、専用紙上の位置に対応するドットパターンが印刷される。電子ペンは、専用紙への筆記時にペン先近傍の専用紙上のドットパターンを読取り、これに基づいて、筆記時のペン先の軌跡(ストローク)をデータ化したストロークデータを作成する。このストロークデータは、文字や記号の標準形状を示す標準のフォントデータをテンプレートとして用いたパターンマッチング手法などにより、サーバ等の外部装置においてOCR(Optical Character Recognition;光学式文字認識)処理が行われ、テキストデータに変換される(特許文献1〜3参照)。
電子ペンを用いる利点として、ペンで記入した文字をデジタル化しテキストデータとして保存することで、検索等のデータ処理が可能になることが挙げられる。また、電子ペンを用いて専用紙に実際に記入した内容も残すことができる。
特開2004−206293号公報 特開2010−003301号公報 特開2011−018127号公報
しかしながら、従来のシステムでは、ユーザの手書き文字の癖等の問題から、ストロークデータに対しOCR処理を行ってテキストデータへ変換する際に文字認識率が悪いという問題があった。
本発明は、以上の問題点を鑑みてなされたものであり、電子ペンで記入された内容をより正確にテキストデータ化することが可能な電子ペンシステム等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための第1の発明は、電子ペンと情報処理装置からなる電子ペンシステムであって、前記情報処理装置は、前記電子ペンからユーザのユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを用いて、前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、を備えることを特徴とする電子ペンシステムである。
本発明では、電子ペンで得られたストロークデータをOCR処理によりテキストデータへと変換するに当たり、予め登録したユーザ本人の手書き跡のフォントデータを用いるので、文字認識率が向上して電子ペンで記入された内容をより正確にテキストデータ化することが可能となる。
前記ユーザ識別情報は、ユーザの生体情報であることが望ましい。生体情報は、例えば、指紋データ等である。
これにより、電子ペンで記入したユーザを確実に特定することができる。
前記テキストデータは、点検用帳票への記入内容を示すものであることが望ましい。
この場合、用いる文字や記号は限られるので、フォントデータはこれらの文字や記号についてのみ登録すればよく、登録の負担が小さい。
前記情報処理装置は、前記ユーザ識別情報と前記フォントデータの前記データベースへの登録を行う登録手段を有することが望ましい。
これにより、情報処理装置よりユーザの手書き跡のフォントデータが登録できる。
前記変換手段は、前記フォントデータを前記データベースから取得できない場合、標準のフォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行うことが望ましい。
これにより、フォントデータが未登録のユーザに対しても、ストロークデータからテキストデータが作成できる。
第2の発明は、電子ペンと情報処理装置からなる電子ペンシステムにおけるテキストデータ作成方法であって、前記情報処理装置が、前記電子ペンからユーザのユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得するステップと、データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを用いて、前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換するステップと、を実行することを特徴とするテキストデータ作成方法である。
第3の発明は、電子ペンからユーザのユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを用いて、前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置である。
第4の発明は、コンピュータを、電子ペンからユーザのユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを用いて、前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、して機能させるためのプログラムである。
第5の発明は、コンピュータを、電子ペンからユーザのユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを用いて、前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、して機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
本発明により、電子ペンで記入された内容をより正確にテキストデータ化することが可能な電子ペンシステム等を提供することができる。
電子ペンシステム1を示す図 電子ペン10の構成を示す図 電子ペン10による帳票4への記入について示す図 帳票4を示す図 端末PC3の構成を示す図 サーバ5の構成を示す図 指紋DB81、フォントDB82、帳票DB83を示す図 電子ペン10の記入時の処理を示すフローチャート テキストデータ作成時の処理を示すフローチャート フォントデータ登録時の処理を示すフローチャート 帳票4aを示す図
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.電子ペンシステム1)
まず、本実施形態に係る電子ペンシステム1の構成について説明する。
図1は電子ペンシステム1の構成を示す図である。電子ペンシステム1は、電子ペン10、端末PC3(情報処理装置)、サーバ5等を有する。電子ペン10と端末PC3は無線通信により接続され、端末PC3とサーバ5はネットワーク7を介して接続される。
電子ペンシステム1では、電子ペン10で帳票4に記入した記入内容をOCR処理によってテキストデータ化する。特に本実施形態では、記入したユーザを特定し、そのユーザ本人の手書きによるフォントデータを利用してOCR処理を行うことにより、文字認識率を向上させて正確なテキストデータを得る。OCR処理は、フォントデータをテンプレートとしたパターンマッチング手法によって筆跡から文字認識を行うものであるが、その手法については既知であるので詳細な説明は省略する。
(1−1.電子ペン10)
電子ペン10は、ユーザが電子ペン10を用いて帳票4への記入を行った際に、ユーザ識別情報であるユーザの指紋データと、電子ペン10の軌跡を示すストロークデータを記録する。そして、指紋データとストロークデータを端末PC3に送信する。
図2(a)は電子ペン10の構成を示す図である。電子ペン10では、円柱状のペン本体19の側面に、ユーザが電子ペン10を持つ際に親指でペン本体19を支える親指把持部19aと、第二指でペン本体19を支える第二指把持部19bを窪み部として設けられる。
また、電子ペン10は、インクペンユニット11、光学ユニット12、指紋取得部13、プロセッサ21、メモリ22、通信ユニット23を有する。電子ペン10は、その他電源やインクカートリッジなど(不図示)も有する。
インクペンユニット11はペン本体19の先端に設けられる。インクペンユニット11は、帳票4への筆記のために、ペン先にインクを供給する。
光学ユニット12も同じくペン本体19の先端に設けられる。光学ユニット12は、赤外線カメラ等を有し、電子ペン10により帳票4へ筆記を行う間、ペン先近傍で帳票4上のドットパターンを撮像する。ドットパターンについては後述する。
指紋取得部13は親指把持部19aに設けられる。指紋取得部13は、電子ペン10を持つユーザの親指の指紋を撮像して、指紋データを取得するものである。
図2(b)は指紋取得部13を拡大して示す図であり、図2(c)は図2(b)の線A−Aによる断面図である。図2(b)、(c)に示すように、指紋取得部13は、指紋撮像部14、タッチセンサ15、ヒンジ軸16、バネ17、透明板18などによって構成される。
指紋取得部13では、ガラス板などの透明板18の一端がペン本体19に設けたヒンジ軸16にヒンジ結合される。また、透明板18の他端と、ペン本体19の側面との間にバネ17が設けられる。
透明板18の下方には、タッチセンサ15と、カメラ等の指紋撮像部14が設けられる。タッチセンサ15と指紋撮像部14はプロセッサ21と接続しており、図2(c)の矢印に示すように透明板18が親指で押されてタッチセンサ15に接触すると、プロセッサ21の制御によって指紋撮像部14で親指の指紋が撮像される。
図2(a)の説明に戻る。プロセッサ21、メモリ22、通信ユニット23はペン本体19の内部に設けられる。
プロセッサ21は、電子ペン10の各部から送られる信号あるいはデータに基づいて種々の処理を行う制御部である。特に本実施形態では、前記したように指紋撮像部14でユーザの指紋を撮像して指紋データを取得するとともに、光学ユニット12を制御して帳票4上のドットパターンを撮像してストロークデータを作成する。そして、これらのデータを紐付けて電子ペンデータとしてメモリ22に記憶する。各データの詳細については後述する。
メモリ22は、電子ペン10の処理に必要なプログラムやデータの他、上記の電子ペンデータを記憶する。
通信ユニット23は、無線通信により、メモリ22内の電子ペンデータを端末PC3に送信するものである。
(1−2.電子ペン10による帳票4への記入)
図3(a)は電子ペン10による帳票4への記入について示す図である。図3(a)に示すように、帳票4の表面には、カーボンなどの赤外線を吸収する材料でドットパターン41が形成されている。
ドットパターン41は、多数のドット42を格子線43上に配列したものであり、各ドット42と格子線43の交点44との位置関係が、帳票4上の位置によって異なる。すなわち、ドットパターン41は帳票4上の位置ごとに固有のものであり、光学ユニット12で撮像したドットパターン41から画像処理等を行って上記の位置関係を抽出し、予めメモリ22に格納した帳票4上の位置と上記の位置関係との関係を参照することにより、帳票4上のペン先の位置が特定できる。
図3(b)は、メモリ22に記録される電子ペンデータ24を示す図である。電子ペンデータ24はストロークデータ25と指紋データ26を有する。
ストロークデータ25は、電子ペン10による記入中、上記のようにして得られる帳票4上のペン先の位置を時系列順に記録したものである。指紋データ26は、指紋撮像部14で撮像した指紋画像を符号化したものである。符号化の方法については既知であり、ここでは説明を省略する。
図4に帳票4の一例を示す。本実施形態において、帳票4は稼働前の印刷機点検用の帳票であり、各点検項目についての点検結果等を電子ペン10を使って文字や記号で記入するものである。
この帳票4では、各点検項目についての点検結果を記入する結果記入欄46のほか、点検の日付、点検対象の装置名、点検を行った担当者名等の記入欄を有するヘッダ45が設けられており、ユーザはこれらの記入欄に必要な文字や記号を記入する。なお、端末PC3の記憶部には、帳票4の結果記入欄46の範囲を示す位置情報が記憶されている。
(1−3.端末PC3)
図5に端末PC3のハードウエア構成を示す。図5に示すように、端末PC3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入出力部34、表示部35、周辺機器I/F(インタフェース)部36等がバス37を介して接続されて構成される。
制御部31は、CPU、ROM、RAM等で構成される。
CPUは、記憶部32、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス37を介して接続された各部を駆動制御し、端末PC3が行なう後述の処理を実現する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行なうために使用するワークエリアを備える。
記憶部32は、ハードディスクドライブ等であり、制御部31が実行する後述の処理についてのプログラムや、プログラム実行に必要なデータ、OS等が格納されている。
通信部33は、通信制御装置、通信ポート等を有し、通信制御を行う。
入出力部34は、例えば、キーボードやマウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置と、CD−RやDVD−R等のメディアへの書込・読出装置により構成される。
なお、本実施形態では、端末PC3がタッチパネル付のディスプレイ装置を有しており、ディスプレイ上にタッチペン342(図1参照)のペン先を接触させて移動させることで、端末PC3への文字や記号の入力が可能であるものとする。タッチペン342はインクペンユニット11と光学ユニット12を持たない以外は電子ペン10と同様の構成であり、電子ペン10と同様の指紋取得部13も備えているものとする。
表示部35は、上記のディスプレイ装置、およびディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成される。
周辺機器I/F部36は、周辺機器を接続するためのポートであり、周辺機器I/F部36を介して周辺機器との間でデータの送受信が可能である。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。
バス37は、各部間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図5(b)は端末PC3の機能構成を示す図である。図5(b)に示すように、端末PC3は、電子ペンデータ取得手段301、変換手段302、登録手段303等を有する。
電子ペンデータ取得手段301は、端末PC3の制御部31が、電子ペン10からストロークデータ25、指紋データ26を含む電子ペンデータ24を受信して取得するものである。
変換手段302は、端末PC3の制御部31が、指紋データ26に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータをサーバ5から受信して取得し、これを用いてストロークデータ25をOCR処理し、テキストデータに変換するものである。
登録手段303は、端末PC3の制御部31が、ユーザの指紋データ26と手書き跡のフォントデータの登録をサーバ5に対して行うものである。
(1−4.サーバ5)
図6はサーバ5のハードウェア構成を示す図である。図6に示すように、サーバ5は、制御部51、記憶部52、通信部53、入出力部54、表示部55、周辺機器I/F部56等がバス57を介して接続されて構成されたコンピュータ等で実現できる。各部分の構成は、図5(a)等で説明した端末PC3のものと同様であるので、説明を省略する。
また、図1に示すようにサーバ5は指紋DB(データベース)81、フォントDB82、帳票DB83を備える。図7(a)〜(c)は、それぞれ指紋DB81、フォントDB82、帳票DB83について示す図である。
図7(a)に示す指紋DB81は、ユーザごとにユーザID27と指紋データ26を紐付けて格納したものである。
図7(b)に示すフォントDB82は、ユーザごとにユーザID27と手書き跡のフォントデータ28を紐付けて格納したものである。フォントデータ28は文字や記号の形状を表すものであり、帳票4の入力に必要な文字や記号について登録される。特に本実施形態のような点検用の帳票の場合、用いる文字や記号の数が少ないので登録の負担も小さい。なお、本実施形態では、手書き跡のフォントデータ28がフォントDB82に格納される他、サーバ5の記憶部52に、一般的なOCR処理で用いる、文字や記号の標準形状を示す標準のフォントデータも記憶される。
帳票DB83は、帳票4の各点検項目の点検結果831や点検日付832をユーザID27と紐付けて格納したものである。帳票4の各点検項目については予めサーバ5の記憶部で記憶されており、これらの点検項目についての点検結果831や点検日付832などが、端末PC3から受信したテキストデータ等に基づいて記録される。
(2.電子ペンシステム1における処理)
続いて、電子ペンシステム1における各種の処理について説明する。
(2−1.電子ペン10による帳票4への記入)
図8は電子ペン10により帳票4に記入を行う際の処理手順を示すフローチャートであり、図の各ステップは電子ペン10のプロセッサ21が実行する処理である。
本実施形態では、ユーザが電子ペン10を持つと、親指によって透明板18が押されてタッチセンサ15に触れる。電子ペン10では透明板18がタッチセンサ15に触れたかどうかを検知しており(S101)、透明板18がタッチセンサ15に触れていない場合(S101;N)は特に処理を行わないが、透明板18がタッチセンサ15に触れてタッチセンサ15がONとなると(S101;Y)、指紋撮像部14によって親指の指紋を撮像する(S102)。
電子ペン10は、撮像された指紋画像を符号化して指紋データ26としてメモリ22に記憶する(S103)。
ユーザは電子ペン10を使用して帳票4へ記入を行う。電子ペン10は、その間、光学ユニット12でペン先近傍の帳票4上のドットパターン41を読み取り、前記したように帳票4上の位置情報を取得する。そして、ストロークデータ25として、取得した位置情報を時系列順にメモリ22に記録する(S104)。
電子ペン10は、ユーザが電子ペン10を持って帳票4への記入を続けておりタッチセンサ15がONとなっている間(S105;N)、ストロークデータ25の記録を続ける。
一方、ユーザが帳票4への記入を終了して電子ペン10から手を離し、タッチセンサ15がOFFになると(S105;Y)、電子ペン10は通信ユニット23を介して端末PC3にストロークデータ25と指紋データ26を含む電子ペンデータ24を送信する(S106)。
なお、電子ペンデータ24の送信のタイミングはこれに限らず、例えば帳票4にデータ送信用のチェックボックスを用意しておき、チェックボックスにチェックマークを記入したことを電子ペン10が検知すると送信を行うようにしてもよい。あるいは、ペンホルダー(不図示)に置かれたことを電子ペン10が検知すると送信を行うようにしてもよい。
(2−2.端末PC3でのテキストデータ作成)
図9は端末PC3においてテキストデータを作成する手順を示すフローチャートである。図のS201、202、207、208、210〜213は端末PC3の制御部31が実行する処理であり、その他はサーバ5の制御部51が実行する処理である。
本実施形態では、端末PC3が電子ペン10から電子ペンデータ24を受信する(S201)と、指紋データ26を含むフォントデータ送信依頼をサーバ5に送信する(S202)。
サーバ5は、フォントデータ送信依頼を端末PC3から受信すると(S203)、ユーザの手書き跡のフォントデータ28の検索を行う(S204)。ここでは、受信した指紋データ26に対応するユーザID27を指紋DB81から抽出し、フォントDB82から該ユーザID27に対応するフォントデータ28を抽出する。
こうしてフォントデータ28が取得できた場合(S205;Y)、サーバ5は、フォントデータ28を端末PC3に送信する(S206)。
端末PC3は、サーバ5からフォントデータ28を受信する(S207)と、前記したようにフォントデータ28を用いてストロークデータ25をOCR処理してテキストデータを作成する(S208)。また、記憶部32に記憶された帳票4上の点検項目の位置情報と、上記ストロークデータ25が示す帳票4上の位置を比較することで、上記ストロークデータ25が記入された点検項目が判別できる。
端末PC3は、上記ストロークデータ25から作成したテキストデータを、該ストロークデータ25が記入された点検項目、点検を行った日付(例えばS201で電子ペンデータ24を受信した日付)と合わせてサーバ5に送信する(S213)。
サーバ5は端末PC3から上記のテキストデータ等を受信し(S214)、図7(c)に示す帳票データの各点検項目の点検結果831、点検日付832、ユーザID27として、端末PC3から受信した点検結果のテキストデータ、点検日付、先程抽出したユーザID27をそれぞれ記録して帳票データを作成し、帳票DB83に格納する(S215)。なお、S213では各点検項目に記入したストロークデータ25も送信し、帳票データとして記録してもよい。
一方、ユーザが指紋データ26やフォントデータ28を未登録の場合、サーバ5は、前記のS205においてフォントデータ28を取得できない。その場合(S205;N)、サーバ5は、フォントデータ28を取得できなかった旨とともに、前述した標準のフォントデータを端末PC3に送信する(S209)。
端末PC3は、標準のフォントデータを受信して(S210)、指紋データ26等が未登録の旨を表示部35に表示するなどして警告を行い(S211)、その後、標準のフォントデータを用いて前記と同様にしてストロークデータ25に対しOCR処理を行い(S212)、S213以降の処理に移る。なお、この場合ではユーザが指紋データ26等を未登録の状態なので、図7(c)の帳票データにおいてユーザID27は空欄となる。このため、ユーザID27のみ端末PC3で入力してS213で前記のテキストデータ等とともにサーバ5に送信し、図7(c)の帳票データのユーザID27として記録してもよい。
こうして記録された帳票データについては、端末PC3からサーバ5に対する検索依頼を行い、サーバ5から検索結果を取得することが可能である。
すなわち、前記したタッチペン342を用いて端末PC3のタッチパネル上に記入を行うと、端末PC3は、電子ペン10の場合と同様の処理によりユーザの指紋データ26を得ることができるので、図9のS202〜S208と同様の処理により、ユーザの手書き跡のフォントデータ28を用いてタッチペン342による記入時のストロークがテキストデータに変換できる。
従って、端末PC3は、このテキストデータを検索条件としてサーバ5に検索依頼を送信し、帳票DB83内の検索が行える。例えばタッチペン342を用いて端末PC3のタッチパネル上で点検日付を記入することで、その日に点検が行われた帳票データを帳票DB83から検索し、取得することができる。これによりキーボード等を用いずに直感的な操作で検索ができ、また検索精度も高い。
(2−3.指紋データ26等の登録)
図10は端末PC3からユーザの指紋データ26、フォントデータ28を登録する手順を示すフローチャートである。図のS301、302、306〜308は端末PC3の制御部31が実行する処理であり、それ以外はサーバ5の制御部51が実行する処理である。
ユーザは、指紋データ26、フォントデータ28を登録する際、前記と同様のドットパターンが印刷された登録用の帳票に、電子ペン10を用いて必要な文字や記号を記入する。電子ペン10は、前記と同様にしてストロークデータ25と指紋データ26を取得して、端末PC3に送信する。端末PC3は電子ペン10からストロークデータ25と指紋データ26を受信すると(S301)、ストロークデータ25、指紋データ26を含む登録依頼をサーバ5に送信する(S302)。
サーバ5は、登録依頼を受信すると(S303)、指紋データ26が指紋DB81に既に登録されているか否かを判定する(S304)。指紋データ26が未登録の場合(S304;N)、サーバ5は、ユーザID入力依頼を端末PC3に送信する(S305)。
端末PC3は、ユーザID入力依頼を受信して(S306)、ユーザID入力画面(不図示)を表示部35に表示し、ユーザID27の入力を受付け(S307)、入力されたユーザID27をサーバ5に送信する(S308)。
サーバ5は、ユーザID27を受信すると(S309)、先程受信した指紋データ26をユーザID27と紐付けて指紋DB81に記録するともに、先程受信した各文字、記号のストロークデータ25をフォントデータ28としてユーザID27と紐付けてフォントDB82に記録し、新規登録を行う(S310)。
なお、サーバ5は、先程のS304においてユーザの指紋データ26が登録済みの場合(S304;Y)、先程受信した各文字、記号のストロークデータ25を新たなフォントデータ28として、登録済みのフォントデータ28の更新登録を行う(S311)。
以上説明したように、本実施形態の電子ペンシステム1は、電子ペン10で得られたストロークデータ25をOCR処理によりテキストデータへと変換するに当たり、予め登録したユーザ本人の手書き跡のフォントデータ28を用いるので、文字認識率が向上して電子ペン10で記入された内容をより正確にテキストデータ化することが可能となる。
また、本実施形態の電子ペンシステム1は、電子ペン10での記入時にユーザ識別情報として指紋データ26を取得するので、電子ペン10で記入したユーザを確実に特定することができる。なお、本実施形態では指紋データ26を利用したが、指紋以外の生体情報を利用してもよい。例えば指先の静脈画像のデータを用いてもよい。
また、本実施形態では、ユーザのフォントデータ28が取得できない場合、標準のフォントデータを用いてストロークデータ25についてOCR処理を行うので、フォントデータ28が未登録のユーザに対しても、ストロークデータ25からテキストデータが作成できる。なお、本実施形態では、前記したように端末PC3からユーザのフォントデータ28をユーザID27と紐付けて登録することが可能である。
また、本実施形態の電子ペンシステム1は、点検用の帳票4に記入を行う場合を例にとって説明したが、記入内容はこれに限ることはない。ただし、点検用の帳票4では用いる文字や記号が限られるので、ユーザのフォントデータ28の登録がこれらの文字や記号のみで済み、負担が少ない利点がある。
さらに、本実施形態では端末PC3でOCR処理を行いテキストデータを作成したが、端末PC3から前記のストロークデータ25や指紋データ26をサーバ5に送信し、サーバ5にてOCR処理を行いテキストデータを作成することも可能である。この場合、サーバ5が本発明の情報処理装置として機能する。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、電子ペン10が、ユーザ識別情報として指紋データ26の代わりにユーザIDを取得する例である。
すなわち、第2の実施形態では、図11に示すように帳票4aにユーザID27の記入欄47が設けられており、電子ペン10の指紋撮像部14やサーバ5の指紋DB81が省略される。
テキストデータ作成時の流れは、基本的には図9で説明したものと同様であるが、端末PC3は、前記のS202において記入欄47のストロークデータ25に対するOCR処理からユーザID27を取得し、ユーザID27を含むフォントデータ送信依頼をサーバ5に送信する。上記のOCR処理では、例えば端末PC3の記憶部32に前記した標準のフォントデータを記憶しておき、これを用いればよい。
また、前記のS204において、サーバ5は、フォントDB82からユーザID27に対応するフォントデータ28を検索する。フォントデータ28が登録済みの場合は、前記のS206〜208と同様の処理にて、端末PC3がユーザのフォントデータ28を用いてOCR処理を行い、ストロークデータ25からテキストデータを作成する流れとなる。一方、フォントデータ28が未登録の場合、端末PC3は標準のフォントデータを用いてOCR処理を行いテキストデータを作成できる。
また、第2の実施形態では、フォントデータ28の登録について、ユーザID27を端末PC3に入力し、前記と同様にして電子ペン10を用いて登録用の帳票に記入した文字や記号などのストロークデータ25とともにサーバ5に送信すればよい。サーバ5は、ユーザID27に紐づく登録済みのフォントデータ28が有る場合には、ストロークデータ25を新たなフォントデータ28として更新登録し、フォントデータ28が未登録の場合には、ストロークデータ25をフォントデータ28としてユーザID27と紐付けて新規登録する流れになる。
この第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られ、システム構成が簡単になる効果もある。ただし、記入者を正確に特定する点では第1の実施形態のように指紋データ26を用いる方が優れている。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:電子ペンシステム
3:端末PC
4、4a:帳票
5:サーバ
10:電子ペン
301:電子ペンデータ取得手段
302:変換手段
303:登録手段

Claims (10)

  1. 電子ペンと情報処理装置からなる電子ペンシステムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記電子ペンによって得られたユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、
    データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを取得し、前記フォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、
    を備えることを特徴とする電子ペンシステム。
  2. 前記ユーザ識別情報は、ユーザの生体情報であることを特徴とする請求項1に記載の電子ペンシステム。
  3. 前記生体情報は、指紋データであることを特徴とする請求項2に記載の電子ペンシステム。
  4. 前記テキストデータは、点検用帳票への記入内容を示すものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子ペンシステム。
  5. 前記情報処理装置は、前記ユーザ識別情報と前記フォントデータの前記データベースへの登録を行う登録手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子ペンシステム。
  6. 前記変換手段は、標準のフォントデータを用いて前記ストロークデータのOCR処理を行うことが可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子ペンシステム。
  7. 電子ペンと情報処理装置からなる電子ペンシステムにおけるテキストデータ作成方法であって、
    前記情報処理装置が、
    前記電子ペンによって得られたユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得するステップと、
    データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを取得し、前記フォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換するステップと、
    を実行することを特徴とするテキストデータ作成方法。
  8. 電子ペンによって得られたユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、
    データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを取得し、前記フォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    前記電子ペンによって得られたユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、
    データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを取得し、前記フォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、
    して機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、
    前記電子ペンによって得られたユーザ識別情報と前記電子ペンの記入時の軌跡を示すストロークデータを取得する電子ペンデータ取得手段と、
    データベースに登録された、前記ユーザ識別情報に対応するユーザの手書き跡を示すフォントデータを取得し、前記フォントデータを用いて前記ストロークデータについてOCR処理を行い、テキストデータに変換する変換手段と、
    して機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019021280A (ja) * 2017-07-12 2019-02-07 右治 久松 車検電子申請システム

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