JP2015060245A - 信号処理装置、および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、および信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の信号処理装置等においては、故障による影響を最小限に留めることができなかった。
【解決手段】2以上の入力信号を受け付ける入力信号受付部と、当該2以上の入力信号に対して所定の信号処理を行い、出力信号を取得する2以上の信号処理部と、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断するエラー判断部と、エラーが発生していると判断された信号処理部が行っている信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行うことを、2以上の信号処理部に指示する制御部と、2以上の各信号処理部が取得した2以上の出力信号を出力する出力部とを具備し、2以上の信号処理部は、制御部からの指示に応じた動作をも行う信号処理装置により、内部の回路が故障した際に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2以上の入力信号に対して信号処理を行う信号処理装置等に関するものである。
従来、1以上の回路を備える信号処理装置等が開発されている(特許文献1参照)。
特開2009−009337
従来の信号処理装置等においては、内部の回路等が故障した場合、近年、回路の集積化が進んでいることもあり、当該故障箇所のみを修理することは難しく、信号処理装置そのものを交換する必要があった。また、近年、基板への高密度な実装が実現されていることもあり、基板上の故障した部品のみを交換することは難しく、基板そのものを交換する必要があった。しかしながら、この場合、故障していない回路等は使用可能であるにも関わらず廃棄されるため、コスト的、環境的な観点では得策と言えるものではない。このような課題を解決するために、故障が発生しても、当該故障によるエラーを許容し、当該故障による影響を最小限に留め、極力、信号処理装置を使用し続けることが考えられるが、従来の信号処理装置等においては、故障による影響を最小限に留めることができなかった。
本第一の発明の信号処理装置は、2以上の入力信号を受け付ける入力信号受付部と、入力信号受付部が受け付けた2以上の入力信号のうちの所定の入力信号に対して、所定の信号処理を行い、信号処理の結果である出力信号を取得する2以上の信号処理部と、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断するエラー判断部と、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行うことを、2以上の信号処理部に指示する制御部と、2以上の各信号処理部が取得した2以上の出力信号を出力する出力部とを具備し、2以上の各信号処理部は、制御部からの指示に応じた動作をも行う信号処理装置である。
このような構成により、故障が発生した場合に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本第二の発明の信号処理装置は、第一の発明に対して、制御部は、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号に対して、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行うことを、2以上の信号処理部に指示する信号処理装置である。
このような構成により、故障が発生した場合に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本第三の発明の信号処理装置は、第二の発明に対して、制御部は、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号と、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号とを入れ替えることを、2以上の信号処理部に指示する信号処理装置である。
このような構成により、故障が発生した場合に、内部の処理系統間で入力信号を入れ替えることにより、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本第四の発明の信号処理装置は、第三の発明に対して、2以上の各信号処理部に関する識別子と、優先順位を示す優先順位情報とが対応付いた情報である2以上の優先順位管理情報が格納される優先順位管理情報格納部と、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が低いか否かを、優先順位管理情報を用いて判断する優先順位判断部とをさらに具備し、制御部は、優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が低いと判断した場合に、2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を入れ替えることを、2以上の信号処理部に指示する信号処理装置である。
このような構成により、優先順位の高い処理を故障していない処理系統にて行い、優先順位の低い処理を故障している処理系統にて行うことで、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本第五の発明の信号処理装置は、第四の発明に対して、信号処理部に関する識別子は、2以上の各入力信号を識別する識別子であり、優先順位判断部は、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いか否かを、優先順位管理情報を用いて判断し、制御部は、優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いと判断した場合に、2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を入れ替えることを、2以上の信号処理部に指示する信号処理装置である。
このような構成により、優先順位の高い信号に対する処理を故障していない処理系統にて行い、優先順位の低い信号に対する処理を故障している処理系統にて行うことで、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本第六の発明の信号処理装置は、第四の発明に対して、信号処理部に関する識別子は、2以上の各信号処理部が行う信号処理の内容を識別する識別子であり、2以上の各信号処理部は、信号処理の内容を示す2以上の処理内容情報を用いて、所定の信号処理を行い、優先順位判断部は、エラー判断部が、2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が低いか否かを、優先順位管理情報を用いて判断し、制御部は、優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が低いと判断した場合に、2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を、2つの信号処理部が用いる処理内容情報と共に入れ替えることを、2以上の信号処理部に指示する信号処理装置である。
このような構成により、優先順位の高い内容の処理を故障していない処理系統にて行い、優先順位の低い内容の処理を故障している処理系統にて行うことで、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
本発明による信号処理装置等によれば、内部の回路が故障した際に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。これにより、内部の回路が故障しても、ユーザーの視聴に対して影響を与えることなく使用し続けることができる。また、内部の回路が故障しても、修理を行う必要がなくなりコスト削減が可能となる。
実施の形態1における信号処理装置1のブロック図 同信号処理装置1の全体動作について説明するフローチャート 同優先順位管理情報の例を示す図 同制御管理情報の例を示す図 同映像信号処理回路2の構成例を示す図 同回路構成例を示す図 同回路構成例を示す図 同回路構成例を示す図 同回路構成例を示す図 同回路構成例を示す図 同回路構成例を示す図
以下、本発明による信号処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、2以上の入力信号に対して信号処理を行い、かつ、エラーが発生しているか否かを判断し、発生している場合に、当該エラーによる影響を最小限に留める信号処理装置1について説明する。なお、本実施の形態における信号処理装置1は、通常、回路であることが好適である。また、エラーとは、故障や、不具合、欠陥、動作不良などを含む概念である。
図1は、本実施の形態における信号処理装置1のブロック図である。信号処理装置1は、優先順位管理情報格納部11、入力信号受付部12、2以上の信号処理部13、エラー判断部14、優先順位判断部15、制御部16、出力部17を備える。信号処理装置1は、通常、入力信号受付部12が受け付ける入力信号の数(通常、2以上)と同数の信号処理部13を備えるが、当該入力信号の数よりも多い数の信号処理部13を備えていてもよい。
優先順位管理情報格納部11には、信号処理部13に関する識別子である処理関連識別子と、優先順位を示す優先順位情報とが対応付いた情報である2以上の優先順位管理情報が格納される。処理関連識別子は、通常、後述の入力信号受付部12が受け付ける入力信号を識別する入力信号識別子や、後述の信号処理部13が行う信号処理の内容を識別する処理内容識別子などである。
後述の入力信号受付部12が受け付ける一の入力信号は、通常、映像を示す映像信号や、音声を示す音声信号などである。映像信号は、通常、いわゆるYUV信号や、いわゆるRGB信号などの映像を示す信号を構成する2以上の信号のうちの1つの信号である。つまり、当該映像信号は、例えば、輝度信号(Y信号)や、青色差成分信号(U信号)、赤色差成分信号(V信号)、赤色成分信号(R信号)、緑色成分信号(G信号)、青色成分信号(B信号)などである。また、映像信号は、例えば、映像が有する2以上の各画像を示す信号(以下、適宜、画像信号)や、当該画像を構成する1以上の画素を示す信号(以下、適宜、画素信号)などであってもよい。また、音声信号は、例えば、左側の音声成分である左成分信号や、右側の音声成分である右成分信号などである。また、音声信号は、例えば、1フレームあたりの音声を示す信号や、一の周波数帯域を示す信号などであってもよい。また、入力信号は、いわゆるビット列や、当該ビット列が有する一のビットであってもよい。つまり、入力信号識別子は、入力信号がこれらの信号のいずれであるかを識別するものであり、入力信号の特性や特徴などを識別するものである。また、入力信号識別子は、入力信号がこれらの信号のいずれであるかを識別できるものであればよい。また、入力信号は、入力信号識別子を有していてもよい。
入力信号識別子は、例えば、(1)「U信号」や、(2)「V」、(3)「2フレーム目」、(4)「画素(3,3)」などである。(1)は、入力信号がU信号であることを意味する。また、(2)は、入力信号がV信号であることを意味する。また、(3)は、入力信号が2フレーム目を示す信号であることを意味する。また、(4)は、入力信号が画像上の座標(3,3)の画素を示す信号であることを意味する。
また、後述の信号処理部13は、通常、信号処理の内容を示す処理内容情報を用いて、信号処理を行う。処理内容情報とは、例えば、信号処理の際に用いるフィルタや、係数、その他のパラメータなどである。また、処理内容情報は、例えば、信号処理を行うプログラムや、当該プログラムの識別子などであってもよい。つまり、処理内容識別子は、後述の信号処理部13が処理内容情報を用いて行う信号処理の内容を識別するものであり、処理内容情報が示す上記の信号処理の内容や、信号処理部13がどのような信号処理を行うのかなどを識別するものである。また、処理内容識別子は、処理内容情報であってもよい。また、処理内容識別子は、信号処理の内容を識別することができるものであればよい。また、処理内容情報は、処理内容識別子を有していてもよい。
処理内容識別子は、例えば、(1)「高解像度化」や、(2)「ノイズ除去」、(3)「ぼかしフィルタ」、(4)「1/4」などである。(1)は、高解像度化処理を行うことを意味する。また、(2)は、ノイズ除去を行うことを意味する。また、(3)は、ぼかしフィルタを適用することを意味する。また、(4)は、係数「1/4」を掛けることを意味する。
また、優先順位情報は、通常、数値であるが、例えば、絶対的または相対的な優先順位を示す文字などであってもよい。また、優先順位情報は、数値である場合、大きい程優先順位が高いとしてもよいし、小さい程優先順位が高いとしてもよい。優先順位情報は、例えば、「100」や、「80」、「1」、「2位」、「高」、「小」などである。
また、優先順位管理情報は、処理関連識別子の種類を示す種類情報を有していてもよい。当該種類情報は、処理関連識別子が入力信号識別子であるのか、処理内容識別子であるのかなどを示す情報である。種類情報は、例えば、「入力信号」や、「処理内容」、「信号」、「内容」などである。
入力信号受付部12は、入力信号を受け付ける。受け付けとは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信や、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスクなどの記録媒体からの情報の読み出し、当該読み出された情報の取得などを含む概念である。
入力信号受付部12は、通常、2以上の各入力信号識別子で識別される2以上の入力信号を受け付ける。また、入力信号受付部12は、例えば、2以上の各入力信号識別子で識別される2以上の入力信号を有する1以上の信号を受け付けてもよい。つまり、入力信号受付部12は、2以上の入力信号を受け付けることができればよく、当該受け付けの方法や手順などは、問わない。
また、例えば、信号処理装置1は、入力信号と同数の入力信号受付部12を備えていてもよい。この場合、各入力信号受付部12は、1つの入力信号を受け付ける。また、入力信号受付部12が受け付ける2以上の入力信号の各々は、通常、異なる入力信号識別子で識別される入力信号である。
2以上の信号処理部13の各々は、通常、入力信号受付部12が受け付けた2以上の入力信号のうちの1つの入力信号に対して、所定の信号処理を行う。また、2以上の信号処理部13の各々は、2以上の入力信号に対して、所定の信号処理を行ってもよい。そして、2以上の信号処理部13の各々は、当該信号処理の結果である出力信号を取得する。
信号処理部13に入力される1つの入力信号は、予め決められていてもよいし、そうでなくてもよい。また、信号処理部13は、通常、処理内容情報を保持しており、当該処理内容情報を用いて、信号処理を行う。つまり、信号処理部13は、通常、当該処理内容情報の変更に応じて、異なる内容の信号処理を行うことができる。また、信号処理部13が行う信号処理の内容は、予め決められていてもよい。
また、2以上の信号処理部13の各々が行う信号処理の内容は、通常、同様である。また、2以上の信号処理部13の各々が行う信号処理の内容は、異なるものであってもよい。例えば、2以上の信号処理部13は、入力された各入力信号に対して、内容が同一である信号処理(例えば、高周波成分除去や、低周波成分除去、高解像度化など)を行ってもよい。また、2以上の信号処理部13は、例えば、入力された各入力信号に対して、内容が異なる信号処理(例えば、異なるフィルタの適用や、異なる係数による演算、異なるプログラムの実行など)を行ってもよい。
また、信号処理部13は、通常、後述の制御部16からの指示に応じた動作をも行う。例えば、A、Bで識別される2つの信号処理部13があるとする。また、後述の制御部16が、当該各信号処理部13が信号処理を行う入力信号を入れ替えることを指示したとする。当該「入れ替える」とは、「交換する」を含む概念である。この様な場合、Aの信号処理部13と、Bの信号処理部13とは、入力される入力信号を、互いの間で交換する。また、例えば、上記の2つの信号処理部13がある場合において、後述の制御部16が、当該各信号処理部13が用いている処理内容情報を入れ替えることを指示したとする。この様な場合、Aの信号処理部13と、Bの信号処理部13とは、用いている処理内容情報を、互いの間で交換する。
また、信号処理部13は、例えば、自身を識別する識別子(以下、適宜、信号処理部識別子)や、入力される入力信号の入力信号識別子、信号処理の際に用いる処理内容情報を識別する処理内容識別子、その他の処理関連識別子などを保持していてもよい。
エラー判断部14は、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断する。例えば、エラー判断部14は、2以上の各信号処理部13から、エラーを検知する。そして、エラーを検知した場合、エラー判断部14は、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生していると判断する。なお、エラー判断部14によるエラーの検知や、エラーが発生しているとの判断などの方法や手順などは、問わない。
エラー判断部14は、例えば、テスト信号と、テスト信号を信号処理部13が信号処理した結果(以下、適宜、正解信号)とを保持している。そして、エラー判断部14は、2以上の各信号処理部13にテスト信号を送信し、各信号処理部13が当該テスト信号を信号処理した結果である2以上の出力信号を取得する。そして、エラー判断部14は、当該2以上の各出力信号と、正解信号とを比較し、同一であるか否かを判断する。そして、同一でない場合、エラー判断部14は、エラーを検知し、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生していると判断する。
また、エラー判断部14は、例えば、信号処理部13がテスト信号を信号処理した結果である出力信号が、正しい結果であるか否かを判断するための条件(以下、適宜、エラー判断条件)を保持している。そして、エラー判断部14は、当該出力信号が、当該条件を満たすか否かを判断することで、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断してもよい。また、当該エラー判断条件は、例えば、信号処理部13が入力信号を処理した結果である出力信号が、正しい結果であるか否かを判断するための条件であってもよい。
また、例えば、信号処理部13が3以上の場合であり、かつ、当該3以上の各信号処理部13が同一の信号処理を行う場合、エラー判断部14は、例えば、当該3以上の各信号処理部13がテスト信号を信号処理した結果である3以上の出力信号を比較する。そして、当該比較の結果に応じて、当該3以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断してもよい。つまり、例えば、当該3以上の出力信号のすべてが同一である場合、エラー判断部14は、当該3以上の信号処理部13においてエラーが発生していないと判断する。また、例えば、当該3以上の出力信号のうちのいずれかが他の出力信号と異なる場合、エラー判断部14は、当該3以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生していると判断する。また、この場合、エラー判断部14は、例えば、当該3以上の出力信号の多数決により、エラーが発生している信号処理部13を特定してもよい。例えば、当該3以上の出力信号の過半数が同一であり、残りの出力信号が当該過半数の出力信号とは異なる場合、エラー判断部14は、当該残りの出力信号を出力した信号処理部13においてエラーが発生していると判断する。
また、エラー判断部14は、通常、判断の結果、どの信号処理部13においてエラーが発生しているか、また、どの信号処理部13においてエラーが発生していないかのいずれか一方または両方を、後述の制御部16に送信する。この場合、エラー判断部14は、例えば、2以上の各信号処理部13が保持している信号処理部識別子を取得し、当該信号処理部識別子に、エラーが発生していることを示す情報、またはエラーが発生していないことを示す情報を対応付け、後述の優先順位判断部15、および後述の制御部16に送信する。
また、エラー判断部14は、通常、所定のタイミングで上記の判断を行う。所定のタイミングとは、例えば、信号処理装置1の電源がONになった直後や、入力信号受付部12が2以上の入力信号を受け付けた直後などである。
優先順位判断部15は、エラー判断部14によりエラーが発生しているまたは発生していないと判断された2以上の各信号処理部13の処理関連識別子について、優先順位を判断する。「優先順位を判断する」とは、エラーが発生していると判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が高いか否かや、エラーが発生していないと判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が低いか否かなどを判断することである。
優先順位判断部15は、通常、エラーが発生していると判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が低いか否かを、優先順位管理情報を用いて判断する。また、優先順位判断部15は、通常、エラー判断部14が、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、上記の判断を行う。また、当該優先順位管理情報は、優先順位管理情報格納部11に格納されている優先順位管理情報である。
また、優先順位管理情報が有する処理関連識別子は、通常、入力信号識別子や、処理内容識別子などである。従って、優先順位判断部15は、通常、入力信号識別子で識別される入力信号や、処理内容識別子で識別される信号処理の内容などの優先順位を、当該識別子に対応付いている優先順位情報を用いて判断する。優先順位判断部15は、例えば、以下の判断を行う。
(1)エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いか否か
(2)エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位が低いか否か
なお、上記(1)は、例えば、以下の判断であってもよい。
(1−1)エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位の方が、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位よりも高いか否か
(1−2)エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位よりも、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位の方が低いか否か
また、上記(2)は、例えば、以下の判断であってもよい。
(2−1)エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位の方が、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位よりも高いか否か
(2−2)エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位よりも、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位の方が低いか否か
また、優先順位判断部15は、通常、2以上の各信号処理部13に入力される入力信号を識別する入力信号識別子や、信号処理部13が行っている信号処理の内容を識別する処理内容識別子などに対応する優先順位情報を、優先順位管理情報格納部11から取得する。そして、優先順位判断部15は、当該優先順位情報を用いて、優先順位を判断する。また、優先順位判断部15は、例えば、上記の判断の条件を示す優先順位判断条件を用いて、上記の判断を行ってもよい。この場合、優先順位判断条件は、予め決められていてもよいし、そうでなくてもよい。
制御部16は、2以上の信号処理部13に、当該信号処理部13が行う動作を指示する。当該「動作を指示する」とは、動作を示す情報を送信することであってもよい。制御部16は、通常、エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行うことを、2以上の信号処理部13に指示する。当該「行う」は、「行っている」ことを含む概念である。また、「エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行うこと」とは、例えば、以下のいずれかの動作である。
(1)エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行うこと(エラーが発生していると判断された信号処理部13に入力される入力信号を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13に入力すること)
(2)エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う内容の信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行うこと(エラーが発生していると判断された信号処理部13が用いる処理内容情報を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が用いること)
(3)上記(1)と(2)の両方を行うこと
また、上記(1)〜(3)の各々の動作は、通常、以下の(1’)〜(3’)の各々動作のである。
(1’)エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号と、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号とを入れ替えること(エラーが発生していると判断された信号処理部13に入力される入力信号を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13に入力し、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13に入力される入力信号を、エラーが発生していると判断された信号処理部13に入力すること)
(2’)エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理の内容と、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行う信号処理の内容とを入れ替えること(エラーが発生していると判断された信号処理部13が用いる処理内容情報を、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が用い、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が用いる処理内容情報を、エラーが発生していると判断された信号処理部13が用いること)
(3’)上記(1’)と(2’)の両方を行うこと
なお、制御部16は、通常、エラー判断部14が、2以上の信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、上記の動作を2以上の信号処理部13に指示する。
また、制御部16は、通常、優先順位判断部15が判断した結果に応じて、上記の動作を2以上の信号処理部13に指示する。つまり、優先順位判断部15が、エラーが発生していると判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13の処理関連識別子の優先順位が低いと判断した場合に、制御部16は、上記の(1)〜(3)や、(1’)〜(3’)の動作のいずれかを、2以上の信号処理部13に指示する。
例えば、優先順位判断部15が、エラーが発生していると判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いと判断した場合、制御部16は、例えば、上記の(1)、(3)、(1’)、(3’)のいずれかを指示する。
また、例えば、優先順位判断部15が、エラーが発生していると判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部13が行う信号処理の内容の優先順位が低いと判断した場合、制御部16は、例えば、上記の(2)、(3)、(2’)、(3’)のいずれかを指示する。
また、制御部16は、上記の動作を、例えば、2以上の信号処理部13のすべてに指示してもよい。また、制御部16は、例えば、入力信号や処理内容情報の入れ替えを行う場合、上記の動作を、当該入れ替えを行う2以上の信号処理部13のみに指示してもよい。また、上記の動作を指示する際に、エラー判断部14によりエラーが発生していると判断され、かつ優先順位判断部15により優先順位が低いと判断された信号処理部13が2以上ある場合、制御部16は、当該信号処理部13のうち、優先順位情報により優先順位が最も低いことが示される1つの信号処理部13に指示してもよい。
また、制御部16は、例えば、上記の入れ替えを指示後に、当該入れ替えを元に戻すことを2以上の信号処理部13に指示してもよい。
なお、優先順位判断部15、および制御部16において、エラー判断部14によりエラーが発生していると判断された信号処理部13、およびエラー判断部14によりエラーが発生していないと判断された信号処理部13の識別は、エラー判断部14から送信された信号処理部識別子により行う。
また、優先順位判断部15は、例えば、優先順位判断条件と、制御部16が2以上の信号処理部13に指示する動作を示す制御情報とが対応付いた1以上の制御管理情報を保持していてもよい。この場合、優先順位判断部15は、エラー判断部14によりエラーが発生しているまたはエラーが発生していないと判断された2以上の各信号処理部13に対応する優先順位情報が、当該1以上の制御管理情報が有する優先順位判断条件のいずれに合致するか否かを判断し、合致する優先順位判断条件に対応する制御情報を取得する。そして、制御部16は、当該取得した制御情報を用いて、2以上の信号処理部13に動作を指示する。
出力部17は、2以上の各信号処理部13が取得した2以上の出力信号を出力する。出力とは、例えば、外部の装置への送信や、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどである。また、出力部17は、当該2以上の出力信号を1つにまとめ、当該2以上の出力信号を有する1つの信号を出力してもよい。また、例えば、信号処理装置1は、出力信号と同数の出力部17を備えていてもよい。この場合、各出力部17は、1つの出力信号を出力する。また、この場合、各出力部17が出力する出力信号の各々は、通常、異なる信号処理部13が取得した出力信号である。
なお、信号処理装置1が備える各部は、通常、LSIやMPUなどの半導体集積回路で実現され得る。また、信号処理装置1が備える各部は、例えば、MPUやメモリ等から実現され得てもよい。この場合、信号処理装置1が備える各部の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、優先順位管理情報格納部11は、例えば、いわゆる記録回路や、揮発性の記録媒体、不揮発性の記録媒体などで実現されてもよい。
また、入力信号受付部12は、例えば、無線または有線の通信手段や、放送を受信する手段などで実現されてもよい。
次に、信号処理装置1の全体動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、図2のフローチャートにおいて、信号処理装置1は、m個の信号処理部13を備えているものとする。また、i番目の信号処理部13は、「信号処理装置13[i]」と記載するものとする。
(ステップS201)m個の信号処理部13は、入力信号受付部12が2以上の入力信号を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS206に進む。
(ステップS202)m個の信号処理部13は、入力信号または処理内容情報を入れ替えることを、制御部16から指示されたか否かを判断する。指示された場合は、ステップS203に進み、そうでない場合は、ステップS204に進む。
(ステップS203)m個の信号処理部13は、制御部16からの指示に従い、当該指示において指定された2つの信号処理部13の間で、入力信号または処理内容情報を入れ替える。
(ステップS204)m個の信号処理部13は、入力された入力信号に対して、所定の信号処理を行う。そして、信号処理の結果である出力信号を取得する。
(ステップS205)出力部17は、ステップS204で取得した出力信号を出力する。
(ステップS206)エラー判断部14は、m個の信号処理部13のいずれかにおいて、エラーが発生しているか否かの判断のタイミングであるか否かを判断する。タイミングである場合は、ステップS207に進み、そうでない場合は、ステップS208に進む。
(ステップS207)エラー判断部14は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS208)エラー判断部14は、信号処理部13[i]に、テスト信号を送信する。
(ステップS209)エラー判断部14は、信号処理部13[i]から、テスト信号を信号処理した結果である出力信号を取得する。
(ステップS210)エラー判断部14は、ステップS209で取得した出力信号を用いて、信号処理部13[i]においてエラーが発生しているか否かを判断する。当該判断は、例えば、出力信号が正解信号と同一であるか否かを判断することや、出力信号がエラー判断条件を満たすか否かを判断することなどである。そして、エラーが発生している場合は、ステップS211に進み、そうでない場合は、ステップS212に進む。
(ステップS211)エラー判断部14は、信号処理部13[i]から、当該信号処理部13を識別する信号処理部識別子[i]を取得し、エラーが発生している信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーあり識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS212)エラー判断部14は、信号処理部13[i]から、当該信号処理部13を識別する信号処理部識別子[i]を取得し、エラーが発生していない信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーなし識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS213)エラー判断部14は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS215に進み、そうでない場合は、ステップS214に進む。
(ステップS214)エラー判断部14は、iを1インクリメントし、ステップS208に戻る。
(ステップS215)優先順位判断部15は、ステップS211で取得した1以上の各エラーあり識別子に対応する処理関連識別子を、当該各エラーあり識別子で識別される信号処理部13から取得する。
(ステップS216)優先順位判断部15は、ステップS215で取得した1以上の各処理関連識別子に対応する優先順位情報を、優先順位管理情報格納部11から取得する。
(ステップS217)優先順位判断部15は、ステップS212で取得した1以上の各エラーなし識別子に対応する処理関連識別子を、当該各エラーなし識別子で識別される信号処理部13から取得する。
(ステップS218)優先順位判断部15は、ステップS217で取得した1以上の各処理関連識別子に対応する優先順位情報を、優先順位管理情報格納部11から取得する。
(ステップS219)優先順位判断部15は、ステップS216で取得した優先順位情報と、ステップS218で取得した優先順位情報とが、優先順位判断条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS220に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
(ステップS220)制御部16は、入力信号または処理内容情報を入れ替えることを、m個の信号処理部13に指示する。このとき、制御部16は、通常、ステップS218で満たすと判断した優先順位判断条件に応じて指示する。また、制御部16は、通常、ステップS211で取得した1以上のエラーあり識別子で識別される信号処理部13と、ステップS212で取得した1以上の各エラーなし識別子で識別される信号処理部13との間で、入力信号または処理内容情報を入れ替えることを指示する。
なお、図2フローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
また、図2のフローチャートにおいて、ステップS207からステップS213までの処理は、例えば、信号処理部13が3以上の場合(mが3以上の場合)、以下のステップS207’からステップS221’までの処理であってもよい。
(ステップS207’)エラー判断部14は、3以上の各信号処理部13に、テスト信号を送信する。
(ステップS208’)エラー判断部14は、3以上の各信号処理部13から、テスト信号を信号処理した結果である出力信号を取得する。
(ステップS209’)エラー判断部14は、ステップS208’で信号処理部13[1]から取得した出力信号である出力信号[1]を、比較信号とする。
(ステップS210’)エラー判断部14は、信号処理部13[1]の信号処理部識別子である信号処理部識別子[1]を、信号処理部識別子を格納するリストである候補リストAに登録する。
(ステップS211’)エラー判断部14は、カウンタiに2をセットする。
(ステップS212’)エラー判断部14は、出力信号[i]が比較信号と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS213’に進み、そうでない場合は、ステップS214’に進む。
(ステップS213’)エラー判断部14は、信号処理部13[i]から、当該信号処理部13を識別する信号処理部識別子[i]を取得し、当該信号処理部識別子[i]を候補リストAに登録する。
(ステップS214’)エラー判断部14は、信号処理部13[i]から、当該信号処理部13を識別する信号処理部識別子[i]を取得し、当該信号処理部識別子[i]を、信号処理部13の信号処理部識別子を格納するリストである候補リストBに登録する。
(ステップS215’)エラー判断部14は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS217’に進み、そうでない場合は、ステップS216’に進む。
(ステップS216’)エラー判断部14は、iを1インクリメントし、ステップS212’に戻る。
(ステップS217’)エラー判断部14は、候補リストAに登録されている信号処理部識別子の数が、候補リストBに登録されている信号処理部識別子の数よりも多いか否かを判断する。多い場合は、ステップS218’に進み、そうでない場合は、ステップS220’に進む。
(ステップS218’)エラー判断部14は、候補リストAに登録されている信号処理部識別子を取得し、エラーが発生していない信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーなし識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS219’)エラー判断部14は、候補リストBに登録されている信号処理部識別子を取得し、エラーが発生している信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーあり識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS220’)エラー判断部14は、候補リストBに登録されている信号処理部識別子を取得し、エラーが発生していない信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーなし識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(ステップS221’)エラー判断部14は、候補リストAに登録されている信号処理部識別子を取得し、エラーが発生している信号処理部13の信号処理部識別子である「エラーあり識別子」として、任意の記憶領域に蓄積する。
(具体例)
次に、信号処理装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、信号処理装置1は、入力された2以上の映像信号に対して所定の信号処理を施すものとする。
(例1)
本例において、優先順位管理情報格納部11には、図3に示す優先順位管理情報が格納されているものとする。当該優先順位管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、処理関連識別子(項目名:識別子)と、当該処理関連識別子の種類(項目名:種類)と、優先順位情報とを有する。また、優先順位判断部15は、図4に示す制御管理情報を保持しているものとする。当該制御管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、優先順位判断条件(項目名:優先順位判断条件)と、制御情報(項目名:制御情報)とを有する。本例において、信号処理装置1は、3つの信号処理部13(以下、各々を、信号処理部A、信号処理部B、信号処理部Cとする)を備えているものとする。また、当該3つの各信号処理部13は、入力された映像信号に対して、鮮鋭化処理を施すものとする。
まず、信号処理装置1の電源が投入されたとする。すると、エラー判断部14は、3つの各信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かの判断のタイミングであると判断する。
次に、エラー判断部14は、3つの各信号処理部13に対し、テスト信号を送信し、当該3つの各信号処理部13においてエラーが発生しているか否かを判断する。そして、その結果、エラー判断部14は、当該3つの信号処理部13のいずれにおいても、エラーが発生していないと判断したとする。
次に、入力信号受付部12が、入力信号の受け付けを開始したとする。また、当該入力信号は、映像信号であり、Y信号、U信号、V信号の3つの信号を有しているとする。また、当該3つの入力信号は、Y信号は信号処理部Aに、U信号は信号処理部Bに、V信号は信号処理部Cに入力されるものとする。また、これは、信号処理部Aが入力信号識別子「Y信号」を保持し、また、信号処理部Bが入力信号識別子「U信号」を保持し、また、信号処理部Cが入力信号識別子「V信号」を保持していることであってもよい。
次に、3つの各信号処理部13は、入力された各信号に対して、鮮鋭化処理を施す。そして、3つの各信号処理部13は、当該鮮鋭化処理の結果である出力信号を取得する。そして、出力部17は、当該3つの出力信号を出力する。
次に、入力信号受付部12が、入力信号の受け付けを終了したとする。すると、エラー判断部14は、3つの各信号処理部13のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かの判断のタイミングであると判断する。
次に、エラー判断部14は、上記と同様にエラーが発生しているか否かを判断する。そして、その結果、エラー判断部14は、3つの信号処理部13のうち、信号処理部Aにおいてエラーが発生していると判断し、その他の信号処理部B、信号処理部Cにおいてはエラーが発生していないと判断したものとする。
次に、優先順位判断部15は、3つの各信号処理部13に入力される入力信号を識別する入力信号識別子を、当該3つの各信号処理部13から取得する。そして、優先順位判断部15は、取得した3つの各入力信号識別子に対応する優先順位情報を、図3の優先順位管理情報から取得する。そして、その結果、優先順位判断部15は、入力信号識別子「Y信号」には、図3の「ID=011」の優先順位情報「大」を取得し、入力信号識別子「U信号」には、図3の「ID=013」の優先順位情報「小」を取得し、入力信号識別子「V信号」には、図3の「ID=012」の優先順位情報「中」を取得する。
次に、優先順位判断部15は、エラー判断部14による判断結果と、取得した優先順位情報とから、当該優先順位情報が、図4の制御管理情報の「ID=011」の優先順位判断条件に合致すると判断する。そして、その結果、優先順位判断部15は、当該「ID=011」の制御情報「入力信号の入れ替え」を取得する。
次に、制御部16は、優先順位判断部15が取得した図4の「ID=011」の制御情報に従い、3つの信号処理部13に入力信号を入れ替えることを指示する。ここで、エラーが発生していないと判断された信号処理部Bと信号処理部Cについて、各々に入力されるU信号とV信号は、図3より、U信号の方が優先順位が低い。従って、制御部16は、信号処理部Aと信号処理部Bに、入力される入力信号を入れ替えることを指示する。
次に、信号処理部Aと信号処理部Bは、入力される入力信号を入れ替える。これは、例えば、信号処理部Aと信号処理部Bの各々が保持している入力信号識別子を入れ替えることであってもよい。この結果、信号処理部Aには、U信号が入力され、信号処理部Bには、Y信号が入力されることになる。
次に、入力信号受付部12が、入力信号の受け付けを再開したとする。すると、信号処理部AにはU信号が、信号処理部BにはY信号が、信号処理部CにはV信号が入力される。そして、当該3つの各信号処理部13は、入力された各信号に対して、鮮鋭化処理を施す。そして、3つの各信号処理部13は、当該鮮鋭化処理の結果である出力信号を取得する。そして、出力部17は、当該3つの出力信号を出力する。
また、例えば、上記3つの信号処理部13の各々が、入力された各信号に対して、所定のフィルタを適用する処理を行うとする。つまり、信号処理部Aは、Y信号に対して鮮鋭化フィルタを適用し、信号処理部Bは、U信号に対してぼかしフィルタを適用し、信号処理部Cは、V信号に対して輪郭抽出フィルタを適用するとする。これは、信号処理部Aが処理内容識別子「鮮鋭化フィルタ」を保持し、また、信号処理部Bが処理内容識別子「ぼかしフィルタ」を保持し、また、信号処理部Cが処理内容識別子「輪郭抽出フィルタ」を保持していることであってもよい。
この様な場合において、上記と同様に、エラー判断部14が、信号処理部Aにおいてエラーが発生していると判断したとき、優先順位判断部15は、上記と同様の処理を行い、例えば、図4の「ID=013」の制御情報「入力信号、処理内容情報の入れ替え」を取得する。そして、制御部16は、当該制御情報と、図3の優先情報とに従い、信号処理部Aと信号処理部Cに、入力される入力信号と、使用するフィルタ(処理内容情報)を入れ替えることを指示する。
次に、信号処理部Aと信号処理部Cは、保持している入力信号識別子、および処理内容情報を、入れ替える。この結果、信号処理部Aは、V信号に対して輪郭抽出フィルタを適用する処理を行い、信号処理部Cは、Y信号に対して鮮鋭化フィルタを適用する処理を行うことになる。
(例2)
図5は、信号処理装置1を回路で構成した映像信号処理回路2の例である。当該映像信号処理回路2は、映像信号(Y信号とU信号)を入力信号として受信し、当該映像信号に対して所定の信号処理を行い、当該信号処理の結果である出力信号を出力する。
図5において、映像信号処理回路2は、Y信号処理系統21と、U信号処理系統22と、2つの入力信号を切り替えるMUX(マルチプレクサ)23、24と、テスト信号発生回路25と、期待値格納回路26と、比較回路27、28と、判定回路29とを備える。また、Y信号処理系統21は、入力信号とテスト信号とを切り替えるMUX211と、信号処理回路212と、信号処理回路が使用する係数を切り替えるMUX213と、Y信号を処理する際に使用する係数が格納されるY係数格納回路214とを備える。また、U信号処理系統22は、U信号を処理する際に使用する係数が格納されるU係数格納回路224以外は、Y信号処理系統と同様の回路を備える。
Y信号処理系統21、U信号処理系統22は、信号処理部13に相当する。また、テスト信号発生回路25、期待値格納回路26、比較回路27、28は、エラー判断部14に相当する。また、判定回路29は、優先順位管理情報格納部11、優先順位判断部15、制御部16に相当する。また、MUX23、MUX211、MUX221は、入力信号受付部12に相当する。また、MUX24は、出力部17に相当する。なお、以上の対応関係は、あくまで例であり、その他の組み合わせが考えられることは言うまでもない。また、本例において、Y信号は、U信号よりも優先順位が高い(重要度が高い)ものとする。
MUX211、221には、それぞれ、入力信号であるY信号と、U信号が入力される。また、MUX211、221には、テスト信号発生回路25が発生させたテスト信号も入力される。そして、MUX211、221は、テスト信号発生回路25から送信されるセレクト信号により、MUX23に、入力信号、またはテスト信号を送信する。
MUX23は、MUX211、221から入力信号を受信した場合、当該2つの入力信号を、判定回路から送信されるセレクト信号により、信号処理回路212または信号処理回路222に送信する。また、MUX23は、MUX211、221からテスト信号を受信した場合、当該受信信号を、信号処理回路212および信号処理回路222に送信する。例えば、判定回路29が、信号処理回路212において故障が発生していると判定した場合、判定回路29からは、Y信号を信号処理回路222に送信し、U信号を信号処理回路212に送信するためのセレクト信号が送信される。そして、MUX23は、当該セレクト信号に従い、Y信号を信号処理回路222に送信し、U信号を信号処理回路212に送信する。
信号処理回路212は、MUX23から送信された入力信号に対して、MUX213から送信される係数を用いた信号処理を行う。そして、当該信号処理の結果である出力信号を取得し、MUX24に送信する。MUX213には、Y係数格納回路214に格納されているY係数と、U係数格納回路224に格納されているU係数とが入力される。従って、信号処理回路212は、Y係数またはU係数を用いて、信号処理を行う。通常、判定回路29からのセレクト信号によりMUX23からY信号が送信される場合は、MUX213からも、同様に、Y係数が送信される。また、判定回路29からのセレクト信号によりMUX23からU信号が送信される場合は、MUX213からも、同様に、U係数が送信される。なお、信号処理回路222の動作や処理などは、信号処理回路212の動作や処理などと同様であるので、説明を省略する。
MUX24は、信号処理回路212および信号処理回路222から送信された出力信号を、映像信号処理回路2の外部に送信する。図5に示す様に、Y信号の出力信号を出力する配線(以下、Y信号側)、およびU信号の出力信号を出力する配線(以下、U信号側)は、通常、固定的である。従って、MUX24は、判定回路29からのセレクト信号に従い、信号処理回路212および信号処理回路222から送信された出力信号を、Y信号側、U信号側のいずれかに送信する。
比較回路27、28は、MUX24から送信された出力信号と、期待値格納回路26に格納されている期待値とを比較する。期待値は、正解信号およびエラー判断条件に相当する。従って、比較回路27、28は、期待値が正解信号である場合は、出力信号が正解信号と同一であるか否かを判断し、期待値がエラー判断条件である場合は、出力信号がエラー判断条件を満たすか否かを判断する。そして、比較回路27、28は、当該判断結果を、判定回路29に送信する。なお、当該2つの比較回路27、28は、Y信号処理系統21、U信号処理系統22のそれぞれに含まれてもよい。
判定回路29は、比較回路27、28から送信された判断結果より、信号処理回路212(Y信号処理系統内のいずれかの回路でもよい)において故障が発生している場合、MUX23、24、213、223に、Y信号処理系統においてU信号を処理し、U信号処理系統においてY信号を処理するためのセレクト信号を送信する。
以上の様に、例えば、Y信号処理系統内の回路(通常、信号処理回路212)において故障が発生しても、U信号よりも優先順位の高いY信号を、故障が発生していないU信号処理系統において処理することができ、故障による影響を最小限に留めることができる。
(例3)
図6は、Y信号、U信号、V信号の3つの映像信号(以下、適宜、YUV信号)を処理する一般的な信号処理装置の回路構成例を示す概略図である。図6の様に、3つの映像信号を処理する信号処理装置では、同種の3系統の回路を備えることが一般的である。
また、YUV信号について、人間の視覚(目)の感度は、Y信号とUV信号とでは、Y信号の方が高い。また、同様に、U信号とV信号とでは、V信号の方が高い。つまり、人間の視覚特性上、Y信号とUV信号とでは、Y信号の方が重要な役割を担い、U信号とV信号とでは、V信号の方が重要な役割を担うということである。
また、以上の信号特性より、YUV信号を処理する信号処理装置では、UV信号の帯域を半分に落として処理を行う方法も一般的である。この場合、信号処理装置は、Y信号とUV信号の2系統の回路で構成されることもある。
図7は、図6の信号処理装置が備える3つの処理系統のうちの2つの処理系統の例を示す概略図である。図7において、信号処理装置1は、Y信号とU信号とを処理する。また、各処理系統は、図7の様に、通常、信号処理に係数を用いる。
図8は、Y信号とU信号の2つの映像信号を処理する信号処理装置1の回路構成例を示す図である。なお、当該U信号は、V信号であってもよい。図8において、入力信号が入力される2つのMUX(マルチプレクサ)と、当該2つのマルチプレクサからの出力が入力されるMUXは、入力信号受付部12と、信号処理部13の一部に相当する。また、信号処理回路は、信号処理部13に相当する。また、出力信号を出力するMUXは、出力部17に相当する。また、2つの比較器と、期待値格納回路と、テスト信号発生器とは、エラー判断部14に相当する。また、判定器は、優先順位判断部15と、制御部16に相当する。また、「Y Coef」、「U Coef」は、信号処理の際に用いる係数であり、処理内容情報に相当する。
テスト信号発生器およびその期待値を比較する比較器は、当該2つの各処理系統に組み込まれていてもよい。比較器は、例えば、信号処理装置1が組み込まれているシステムの電源の投入時などに、各処理系統からの出力信号と期待値との比較を行い、信号処理回路の故障診断を行う。この場合、テスト信号発生器は、システムの電源の投入時などにテスト信号を送信する。
判定器は、比較器の診断結果を基に、信号処理回路の故障の有無を診断する。そして、故障がある場合、判定器は、重要度の低い入力信号に対して、故障している回路が含まれる処理系統を割り当てる。これは、つまり、重要度の低い入力信号が、故障している回路が含まれる処理系統において処理されるということである。また、このとき、判定器は、上記の様に回路を組み換えるためのセレクト信号を送信する。また、重要度の判定は、処理系統ごとに入力信号を観測して行う。
この結果、例えば、人の顔のアップの画像であれば、髪の毛部分に高周波成分があり、顔の部分に温かみのある成分があることから、Y信号とV信号の処理系に対して、故障している回路が含まれない処理系統を割当てることで、エラーをより認識しにくくすることが可能となる。
なお、図8の回路構成例は、図5の映像信号処理回路2の回路構成と同様であるので、その他の詳細な説明を省略する。
(例4)
図9は、図6から図8における信号処理ブロック(信号処理回路)内の回路構成例を示す図である。図9において、信号処理ブロックは、前処理を行う前処理ブロックと、本処理を行う本処理ブロックとから構成される。また、前処理ブロックでは、映像(2以上の画像)に対して、画像処理フィルタを適用する。具体的には、タップ展開部にて、画像を、処理の対象となる画素と、当該画素の周囲8画素との合計9画素に展開する。そして、乗算部において、当該各画素に対してフィルタの係数を乗算する。
図10は、図9における乗算部の内部構成の例を示す図である。フィルタ処理を行う乗算部の構成は、図10の様に、同じ乗算器を複数備えることが一般的である。また、フィルタ処理などのアルゴリズムにおいては、フィルタを適用する対象の画素に掛かる係数の絶対値が最も大きく、対象の画素から遠い画素ほど、画素間の相関が薄れるため、係数の絶対値が小さいのが一般的である。
従って、図9の様に、判定器での判定の結果、乗算部が有する乗算器のいずれかに故障が見つかった場合、故障が見つかった乗算器に対して、絶対値が最も小さい係数を割り当てる。この場合、判定器は、故障が見つかった乗算器が、絶対値が最も小さい係数を使用するように、MUXに対してセレクト信号を送信する。
また、図11は、図9におけるタップ展開部の内部構成の例を示す図である。図11において、「F/F」は、フリップ・フロップである。フィルタ処理では、データを展開するために、図11の様なシフトレジスタを構成するのが一般的である。また、入力データを示すビット列は、LSB(Least Significant Bit、最下位ビット)側のビットよりも、MSB(Most Significant Bit、最上位ビット)側のビットの方が、入力データに対して支配的である。つまり、MSB側のビットの方が、入力データを示す上で重要な役割を担っている。
従って、図11の様に、判定器での判定の結果、MSB側のビットを処理する回路にて故障が見つかった場合、MSB側のビットとLSB側のビットを入れ替える。この場合、判定器は、故障が見つかった回路がLSB側のビットを処理するように、MUXに対してセレクト信号を送信する。
以上、本実施の形態による信号処理装置1によれば、故障が発生した場合に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。これにより、故障が発生しても、修理を行うことなく使用し続けることができ、コストを削減することができる。
また、本実施の形態による信号処理装置1によれば、故障が発生した場合に、内部の処理系統間で入力信号を入れ替えることにより、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
また、本実施の形態による信号処理装置1によれば、故障が発生した場合に、内部の処理系統間で処理内容を入れ替えることにより、当該故障による影響を最小限に留めることができる。
なお、本実施の形態において、信号処理装置1と、信号処理装置1が備える2以上の信号処理部13との関係は、一の装置が備える2以上の回路であってもよいし、一の回路が備える2以上の回路であってもよい。
また、本実施の形態において、信号処理装置1は、同等の機能を有する回路や、同等の動作を行う回路を2以上備えており、当該2以上の回路のうちのいずれかにおいてエラーが発生している場合に、エラーが発生している回路で行う処理を、エラーが発生していない回路で行うことができればよく、その方法や手順などは、問わない。
また、本実施の形態において、信号処理装置1は、同等の回路構成であり、当該回路による一連の処理により同等の処理を行う2以上の処理系統を備えており、当該2以上の処理系統のうちのいずれかにおいてエラーが発生している場合に、エラーが発生している処理系統で行う処理を、エラーが発生していない処理系統で行うことができればよく、その方法や手順などは問わない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる信号処理装置は、故障が発生した際に、当該故障による影響を最小限に留めることができる。これにより、故障が発生しても、使用し続けることができる。また、故障が発生しても、修理を行う必要がなくなりコストを削減することができるという効果を有し、テレビジョン受信機や、テレビジョン装置など、信号処理を行う装置等として有用である。
1 信号処理装置
11 優先順位管理情報格納部
12 入力信号受付部
13 信号処理部
14 エラー判断部
15 優先順位判断部
16 制御部
17 出力部

Claims (7)

  1. 2以上の入力信号を受け付ける入力信号受付部と、
    前記入力信号受付部が受け付けた2以上の入力信号のうちの所定の入力信号に対して、所定の信号処理を行い、当該信号処理の結果である出力信号を取得する2以上の信号処理部と、
    前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断するエラー判断部と、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行うことを、前記2以上の信号処理部に指示する制御部と、
    前記2以上の各信号処理部が取得した2以上の出力信号を出力する出力部とを具備し、
    前記2以上の各信号処理部は、
    前記制御部からの指示に応じた動作をも行う信号処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号に対して、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行うことを、前記2以上の信号処理部に指示する請求項1記載の信号処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号と、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号とを入れ替えることを、前記2以上の信号処理部に指示する請求項2記載の信号処理装置。
  4. 前記2以上の各信号処理部に関する識別子と、優先順位を示す優先順位情報とが対応付いた情報である2以上の優先順位管理情報が格納される優先順位管理情報格納部と、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が低いか否かを、前記優先順位管理情報を用いて判断する優先順位判断部とをさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部に関する識別子の優先順位が低いと判断した場合に、当該2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を入れ替えることを、前記2以上の信号処理部に指示する請求項3記載の信号処理装置。
  5. 前記信号処理部に関する識別子は、前記2以上の各入力信号を識別する識別子であり、
    前記優先順位判断部は、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いか否かを、前記優先順位管理情報を用いて判断し、
    前記制御部は、
    前記優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が信号処理を行う入力信号の優先順位が低いと判断した場合に、当該2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を入れ替えることを、前記2以上の信号処理部に指示する請求項4記載の信号処理装置。
  6. 前記信号処理部に関する識別子は、前記2以上の各信号処理部が行う信号処理の内容を識別する識別子であり、
    前記2以上の各信号処理部は、
    信号処理の内容を示す2以上の処理内容情報を用いて、所定の信号処理を行い、
    前記優先順位判断部は、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が低いか否かを、前記優先順位管理情報を用いて判断し、
    前記制御部は、
    前記優先順位判断部が、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が高く、かつ、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行う信号処理の内容の優先順位が低いと判断した場合に、当該2つの信号処理部が信号処理を行う入力信号を、当該2つの信号処理部が用いる処理内容情報と共に入れ替えることを、前記2以上の信号処理部に指示する請求項4記載の信号処理装置。
  7. 入力信号受付部と、2以上の信号処理部と、エラー判断部と、制御部と、出力部とを用いて行われる信号処理方法であって、
    前記入力信号受付部が、2以上の入力信号を受け付ける入力信号受付ステップと、
    前記2以上の信号処理部が、前記入力信号受付部が受け付けた2以上の入力信号のうちの所定の入力信号に対して、所定の信号処理を行い、当該信号処理の結果である出力信号を取得する信号処理ステップと、
    前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生しているか否かを判断するエラー判断ステップと、
    前記制御部が、前記エラー判断部が、前記2以上の信号処理部のいずれかにおいてエラーが発生していると判断した場合に、エラーが発生していると判断された信号処理部が行う信号処理を、エラーが発生していないと判断された信号処理部が行うことを、前記2以上の信号処理部に指示する制御ステップと、
    前記出力部が、前記2以上の各信号処理部が取得した2以上の出力信号を出力する出力ステップとを具備し、
    前記処理ステップでは、
    前記2以上の信号処理部が、前記制御部からの指示に応じた動作をも行う信号処理方法。
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