JP2015060100A - 表示装置及び駆動回路 - Google Patents

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Takanori Tsunashima
貴徳 綱島
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Abstract

【課題】デプレッション型の動作となるトランジスタを用いた場合であっても、消費電力を抑えることが可能な表示装置及び駆動回路を提供する。
【解決手段】表示領域に、走査線等の配線群を備え、それら配線群を駆動する駆動回路を備えた表示装置において、前記駆動回路は、入力された入力信号の位相をシフトさせて出力するシフトレジスタ回路を備え、前記シフトレジスタ回路はN型のMOSトランジスタで構成され、前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成するトランジスタに対して、このトランジスタをオフする際に出力信号のLow側電位よりも低い第1の電位を前記トランジスタのゲート端子に供給するようになされる表示装置である。
【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、表示装置及び駆動回路に関する。
液晶表示装置に代表される表示装置は、薄型、軽量かつ低消費電力であることから、各種機器のディスプレイとして用いられている。中でも、画素毎にトランジスタを配置したアクティブマトリクス型液晶表示装置は、ノート型パソコンや携帯型情報端末のディスプレイとして普及しつつある。
近年、従来の液晶表示装置に用いられていたアモルファスシリコン薄膜トランジスタThin Film Transistor (TFT)に比べて電子移動度が高い、酸化物半導体膜を用いた薄膜トランジスタの研究開発が活発化している。これにより、複数の走査線と複数の信号線との各交差部に配置したトランジスタを有する画素部と各トランジスタを駆動する駆動回路とを同一の製造プロセスによって電極基板上に一体的に形成することができるようになった。
特開2012−19108号公報
ところで、上記酸化物半導体膜では、水素ガス等の進入により、電気的に浅い不純物準位が形成され低抵抗化を引き起こすことが報告されている。このような酸化物半導体膜を薄膜トランジスタに用いた場合、ゲート電圧を印加しなくてもドレイン電流が流れるノーマリーオン型、すなわちデプレッション型の動作となり、欠陥準位の増大と共に、しきい値電圧が小さくなり、リーク電流が増大する。
薄膜トランジスタに酸化物半導体膜を用いた場合に限られず、デプレッション型の動作となるトランジスタを用いて駆動回路を用いた場合、通常オフすべきトランジスタにも電流が流れるため、駆動回路の消費電力が増大する問題が発生する。特に負荷の大きい走査線等の出力部を駆動する出力回路では、トランジスタのチャネル幅(W値)を他のトランジスタより大きく設定する必要があり、消費電力を増加させる大きな要因となっている。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、デプレッション型の動作となるトランジスタを用いた場合であっても、消費電力を抑えることが可能な表示装置及び駆動回路を提供することにある。
本発明の一態様による表示装置は、表示領域に、走査線等の配線群を備え、それら配線群を駆動する駆動回路を備えた表示装置において、前記駆動回路は、入力された入力信号の位相をシフトさせて出力するシフトレジスタ回路を備え、前記シフトレジスタ回路はN型のMOSトランジスタで構成され、前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成するトランジスタに対して、このトランジスタをオフする際に出力信号のLow側電位よりも低い第1の電位を前記トランジスタのゲート端子に供給するようになされる表示装置である。
一実施の形態における表示装置の構成を示す回路図である。 一実施の形態における表示装置の駆動回路の内部構成を示す回路図である。 一実施の形態における表示装置の駆動回路に設けられるシフトレジスタの回路図である。 一実施の形態の図3に示すシフトレジスタに先立って検討したシフトレジスタの回路図である。 一実施の形態における表示装置のシフトレジスタの各信号のタイミングチャートである。 一実施の形態における表示装置の時刻t1−t2の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。 nMOSエンハンス型トランジスタと、デプレッション型トランジスタのVgs−Ids特性を比較して示す図である。 一実施の形態における表示装置の時刻t2−t3の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。 一実施の形態における表示装置の時刻t3−t4の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。 バリエーションの形態のシフトレジスタの回路図である。
図1は、一実施の形態における表示装置の構成を示す回路図である。ここでは、アクティブマトリクス型の液晶表示装置を例に説明する。同図の表示装置は、透明基板10上に画素部11、走査線駆動回路21、信号線駆動回路31を備える。
画素部11では、複数の走査線G1,G2,・・・Gn(以下「G」と総称する)と、複数の信号線S1,S2,・・・Sm(以下「S」と総称する)とが交差するように配置され、各交差部にスイッチング素子12、画素電極13、液晶容量14、補助容量15を備える。スイッチング素子には、一例として、酸化物半導体薄膜トランジスタを用いる。
走査線駆動回路21は、電気的に縦続接続された複数のシフトレジスタからなる垂直シフトレジスタ22を備える。信号線駆動回路31は、電気的に縦続接続された複数のシフトレジスタからなる水平シフトレジスタ32と、映像信号が供給されてくる映像信号線34と、映像信号線34を各信号線Sに接続するための複数のアナログスイッチ35とを備える。
垂直シフトレジスタ22、水平シフトレジスタ32にはスタートパルス信号(STP)とクロック信号(CK)とが入力される。ここでは、垂直シフトレジスタ22に入力されるスタートパルス信号をSTV、水平シフトレジスタ32に入力されるスタートパルス信号をSTHと呼ぶ。また、垂直シフトレジスタ22に入力されるクロック信号をCKV、水平シフトレジスタ32に入力されるクロック信号をCKHと呼ぶ。
垂直シフトレジスタ22、水平シフトレジスタ32は、入力されたスタートパルス信号STPの位相をシフトさせて出力する。走査線駆動回路21は、内部の各シフトレジスタから各走査線Gに対して垂直走査パルスを1段ずつ位相をシフトさせながら出力する。信号線駆動回路31は、内部の各シフトレジスタから各信号線Sに設けられたアナログスイッチ35に対して水平走査パルスを1段ずつ位相をシフトさせながら出力してアナログスイッチ35をオンさせ、外部から映像信号線34に供給されてきた映像信号をアナログスイッチ35を通じて各信号線Sに出力させる。
各駆動回路は、製造工程を短縮し低コスト化を実現するために、nMOS又はpMOSのいずれか一方のトランジスタのみを用いて構成することが望ましい。
図2は、一実施の形態における表示装置の駆動回路の内部構成を示す回路図である。走査線駆動回路21も信号線駆動回路31も基本的には同様の構成である。もちろん、いずれか一方の駆動回路だけを同図の構成としてもよい。この駆動回路は、電気的に縦列接続された複数のシフトレジスタSR1,SR2,〜SRn(以下、総称SR)と、各シフトレジスタSRに対して位相をずらした3本のクロック信号CK1,CK2,CK3を有するクロック線36と、位相をずらした3本のクロック信号CK1a,CK2a,CK3aを有するクロック線36aとを備えた構成である。なお、クロック信号CK1〜CK3はそれぞれクロック信号CK1a〜CK3aと同じタイミングでON−OFFするクロック信号であるが、信号のローレベルの電位が異なっている。詳細については後述する。各クロック信号CK1〜CK3、CK1a〜CK3aは、垂直シフトレジスタ22においては垂直クロック信号CKVであり、水平シフトレジスタ32においては水平クロック信号CKHである。
各シフトレジスタSRは、第1クロック端子41、第2クロック端子42を有する。シフトレジスタSR1では、第1クロック端子41にクロック線36の第1クロック信号CK1が入力され、第2クロック端子42にクロック線36aの第2クロック信号CK2aが入力される。シフトレジスタSR2では、第1クロック端子41にクロック線36の第2クロック信号CK2が入力され、第2クロック端子42にクロック線36aの第3クロック信号CK3aが入力される。
各シフトレジスタSRは、入力された入力信号INの位相を2つのクロック信号に同期するようにシフトさせて出力信号OUTとして出力する。入力信号INとして、初段のシフトレジスタSR1ではスタートパルス信号STPが入力され、2段目以降のシフトレジスタSRでは前段のシフトレジスタSRの出力信号OUTが入力される。
走査線駆動回路21では、各シフトレジスタSRからの出力信号OUTを垂直走査パルスとして各走査線Gに出力し、信号線駆動回路31では、各シフトレジスタSRからの出力信号OUTを水平走査パルスとして各アナログスイッチ35の制御電極に出力する。
図3は、一実施の形態における表示装置の駆動回路に設けられるシフトレジスタSRの回路図である。以下、図2及び図3を参照しつつシフトレジスタSRの回路構成を説明する。
入力端子43には入力信号INが入力される。また、クロック線36及びクロック線36aのそれぞれのクロック信号のうちの1本のクロック信号がそれぞれ第1及び第2クロック端子41、42に入力される。図3では、一例として、クロック線36の第1クロック信号CK1(入力信号C1)が第1クロック端子41に入力され、クロック線36aの第2クロック信号CK2a(入力信号C2)が第2クロック端子42に入力される。そして、出力端子44からは出力信号OUTが出力される。なお、シフトレジスタSRに含まれるトランジスタは一例として全てnMOSトランジスタである。
シフトレジスタSRは、入力回路SRIC、リセット回路SRST、インターフェース回路SRIF及び出力回路SROCを備えている。なお、シフトレジスタSRには、ノードn0、ノードn1、ノードn2、ノードn3を規定している。
[入力回路]
入力回路SRICは、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第8トランジスタT8、及び容量素子Caにより構成される。第1トランジスタT1のドレインは電源電極45に、ゲートはノードn0に、ソースはノードn1にそれぞれ電気的に接続される。また、第2トランジスタT2のドレインはノードn2に、ゲートはノードn0に、ソースは電源電極47にそれぞれ電気的に接続される。そして、第8トランジスタのドレインはノードn0に、ゲートは第2クロック端子42に、ソースは電源電極48にそれぞれ電気的に接続される。更に、入力端子43が容量素子Caを介してノードn0と接続している。
電源電極45にはハイレベルの電源電圧VGHが供給され、電源電極48にはローレベルの電源電圧VGL3が供給され、電源電極47にはローレベルの電源電圧VGL2が供給される。この入力回路SRICは、入力端子43を通じて入力信号INを受け、また第2クロック端子42を介して入力信号C2(第2クロック信号CK2a)を受けてノードn0の電位を変化させる。そして、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2を介して、ノードn1にハイレベル電圧VGH、ノードn2にローレベル電圧VGL2を供給する。
[リセット回路]
リセット回路SRSTは、第6トランジスタT6、第7トランジスタT7により構成される。第6トランジスタT6のドレインはノードn1に、ゲートは第2クロック端子42に、ソースは電源電極47にそれぞれ電気的に接続される。第7トランジスタT7のゲートは第2クロック端子42に、ドレインは電源電極45に、ソースはノードn2にそれぞれ電気的に接続される。
電源電極45にはハイレベルの電源電圧VGHが供給され、電源電極47にはローレベルの電源電圧VGL2が供給される。リセット回路SRSTは、ノードn1、ノードn2を所定の電位にリセットする。
[インターフェース回路]
インターフェース回路SRIFは、第3トランジスタT3、容量素子Cb、容量素子Ccにより構成される。第3トランジスタT3のゲートは電源電極45に、ドレインはノードn1に、ソースはノードn3にそれぞれ電気的に接続される。容量素子Cbは、一端を電源電極47と接続し他端をノードn1と電気的に接続する。容量素子Ccは、一端を電源電極47と接続し他端をノードn2と電気的に接続する。
インターフェース回路SRIFは、リセット回路SRSTから出力回路に供給する信号レベルを整える。
[出力回路]
出力回路SROCは、第4トランジスタT4、第5トランジスタT5により構成される。第4トランジスタT4のドレインは第1クロック端子41に、ソースは出力端子44に、ゲートはノードn3にそれぞれ電気的に接続される。第5トランジスタT5のドレインは出力端子44に、ソースは電源電極46に、ゲートはノードn2にそれぞれ電気的に接続される。
第1クロック端子41には入力信号C1(第1クロック信号CK1)が入力され、電源電極46にはローレベルの電源電圧VGL1が供給される。第4トランジスタT4がオンで第5トランジスタT5がオフのときには、第1クロック信号CK1が出力信号OUTとして出力端子44に出力され、第4トランジスタT4がオフで第5トランジスタT5がオンのときには、電源電圧VGL1が出力信号OUTとして出力端子44に出力される。
入力信号C1(第1クロック信号CK1)のハイレベルの電圧は電源電圧VGHである。したがって出力OUTのハイレベルの電圧はVGHである。なお、入力信号C2(第2クロック信号CK2a)のハイレベルの電圧も電源電圧VGHである。
一方、出力OUTのローレベルの電圧はVGL1である。この電圧VGL1は、入力信号C1(第1クロック信号CK1)のローレベルの電圧と一致している。第1の実施の形態におけるシフトレジスタSRでは、電源電圧VGL2は電源電圧VGL1よりも低い電圧に設定されている。また、電源電圧VGL3は電源電圧VGL2よりも低い電圧に設定されている。即ち、電源電圧VGL1>電源電圧VGL2>電源電圧VGL3の関係が成立する。そして、入力信号C2のローレベルの電圧はVGL3と一致している。
図4は、一実施の形態の図3に示すシフトレジスタに先立って検討したシフトレジスタの回路図である。図3に示すシフトレジスタSRとは次の点で異なっている。
(1)図4に示すシフトレジスタでは、容量素子CaとトランジスタT8とが設けられておらず、トランジスタT1とトランジスタT2のゲートに直接入力信号INが接続されている。(2)図4に示すシフトレジスタでは、ローレベルの電源電圧は全てVGL1であり、また、入力信号C2のローレベルの電圧もVGL1である。これに対して、本実施の形態のシフトレジスタでは複数の電源電極のローレベル電圧はそれぞれ所定の関係にある異なった値である。
続いて本実施の形態のシフトレジスタの動作について詳細に説明する。
図5は、一実施の形態における表示装置のシフトレジスタの各信号のタイミングチャートである。
即ち、図5は、シフトレジスタSRにおけるクロック信号CK1〜CK3、CK1a〜CK3a、入力信号IN、ノードn1〜n3、シフトレジスタの出力信号OUTの関係を示すタイミングチャートである。シフトレジスタの出力信号OUTは、入力信号INの位相をシフトさせた信号である。ここで、クロック信号CK1〜CK3のローレベル電圧VGL1とクロック信号CK1a〜CK3aのローレベル電圧VGL3とが異なっている点に留意されたい。
なお、図5のタイミングチャートでは、第1クロック端子41にクロック信号CK1が入力され、第2クロック端子42にクロック信号CK2aが入力されるシフトレジスタSRについての信号が記載されているが、他のシフトレジスタSRについても図5のタイミングチャートに従って同様に動作する。
[時刻t1−t2]
時刻t1−t2の期間において、入力信号INの電位がローレベル電圧VGL1からハイレベル電圧VGHになると、容量素子Caを介してノードn0の電位が引き上げられる。後述するようにノードn0の初期電位はVGL3となっているため,引き上げられたノードn0の電位はほぼ”VGH−VGL1+VGL3”になる。この結果トランジスタT1とT2とがオンする。
トランジスタT2がオンすることで、ノードn2の電位がVGL2になり、トランジスタT5がオフする。ノードn1の初期電位は後述するように低レベルのVGL2であるため、トランジスタT1がオンすることでノードn1の電位は上昇する。ところで、電源電圧VGL1>電源電圧VGL3の関係から、ノードn0の電位”VGH−VGL1+VGL3”はVGHよりも低い値である。ノードn0の電位がVGHよりも低いため、ノードn1の電位は、VGHまで上昇せず、電位は”VGH−α”になる。即ち、ノードn1の電位はVGHより少し低い電圧である。
しかし、電位”VGH−α”はトランジスタT4をオンするために必要な電位となるように設定されている。ここでトランジスタT3はオンしているため、ノードn1の電位が”VGH−α”となるとノードn3の電位も”VGH−α”となり、トランジスタT4がオンする。この結果、端子44にはトランジスタT4を介してクロック信号CK1の電位VGL1が供給される。出力信号OUTはローレベルVGL1となる。
図6は、一実施の形態における表示装置の時刻t1−t2の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。
時刻t1−t2の期間では、トランジスタT5、T6、T7はオフしている。そして、トランジスタT5、T6、T7のゲート・ソース間電圧Vgsは、それぞれ”VGL2−VGL1”、”VGL3−VGL2”、”VGL3−VGL2”である。従って、VGL1>VGL2>VGL3の関係から、ゲート・ソース間電圧Vgsはいずれも負の値となっている。
図7は、nMOSエンハンス型トランジスタと、デプレッション型トランジスタの
Vgs−Ids特性を比較して示す図である。図7に示すとおり、エンハンス型においては、ゲート・ソース間電圧Vgsが0Vの時、ソース・ドレイン間にほとんど電流は流れないが、デプレッション型においては、ゲート・ソース間電圧Vgsが0Vの時であっても、ソース・ドレイン間に電流が流れてしまう。
このように、シフトレジスタSRで使用されるトランジスタがデプレッション型の場合、トランジスタがオフであっても電流が流れてしまう。このリークが発生する結果、消費電流が多くなり、ノードの電位が想定する電位からずれてしまうことでシフトレジスタが動作しなくなる恐れがある。
本実施の形態のシフトレジスタSRでは、上述のようにゲート・ソース間電圧Vgsが負の値に設定されている。従って、図7に示すようにリーク電流を低減することができるためデプレッション型のトランジスタを用いた場合であっても消費電流が低減でき、動作の安定性が向上できる点で従来の回路よりも優れている。
ところで、時刻t1−t2の期間では、トランジスタT8もオフしているが、そのゲート・ソース間電圧Vgsは0Vであり、負の値ではない。トランジスタT8のゲートに加えるクロック信号である入力信号C2のローレベル電圧をVGL3よりも低い電圧に設定すれば他のトランジスタと同様にトランジスタT8についてもリークを抑えることができる。しかし、そのためには制御信号を更に増やすことが必要である。
但し、トランジスタT8については、この素子がリークするとノードn0のハイレベル電位が徐々に下がるが、トランジスタT1、T2がそれぞれノードn1およびノードn2に所定の電圧を書き込む時間だけハイレベル電位を確保することができれば、シフトレジスタの動作及び消費電流については実用上問題とならない。従って、本実施の形態ではトランジスタT8についてはオフ状態でのゲート・ソース間電圧Vgsを0Vとした。
[時刻t2−t3]
時刻t2−t3の期間では、入力信号INの電位がハイレベル電圧VGHからローレベル電圧VGL1になる。ノードn0の電位は、容量素子Caを介してVGL3に引き下げられ、トランジスタT1、T2がオフする。そのため、ノードn1、n3は電源および信号源から切り離されたフローティング状態となる。
また、時刻t2−t3の期間では、入力信号C1(第1クロック信号CK1)がハイレベル電圧VGHになる。このとき、トランジスタT4のゲート容量により、フローティング状態にあるノードn3の電位が変動し、ハイレベル電位よりさらに高い電位”VGH+β”に引き上げられる。この結果、トランジスタT4は、十分にオン状態を保持し、入力信号C1のハイレベル電圧VGHが出力端子44(出力信号OUT)へ供給される。このように、接続先のトランジスタにおける電位変動の影響を受けてフロ一ティング状態にあるゲートの電位が変動する現象のことをブートストラップといい、このときのノード(n3)のことをブートストラップノードという。
なお、ノードn1はトランジスタT3がオンの状態ではノードn3と同時に引き上げられるが、ノードn1の電圧がVGHよりも大きくなるとトランジスタT3がオフすることになるので、ノードn1の電圧はVGHが上限となる。
図8は、一実施の形態における表示装置の時刻t2−t3の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。
時刻t2−t3の期間では、図中のトランジスタT1、T2、T5、T6、T7はオフしており、トランジスタT1、T2、T5、T6、T7のゲート・ソース間電圧Vgsは、それぞれ”VGL3−VGH”、”VGL3−VGL2”、”VGL2−VGL1”、”VGL3−VGL2”、”VGL3−VGL2”である。従って、VGL1>VGL2>VGL3の関係から、ゲート・ソース間電圧Vgsはいずれも負の値となっている。
[時刻t3−t4]
時刻t3−t4の期間では、入力信号C1(第1クロック信号CK1)がローレベル電圧VGL1になり出力信号OUTの電位がVGL1になる。また入力信号C2(第2クロック信号CK2a)がハイレベル電圧VGHとなり、トランジスタT6,T7,T8がオンする。この結果ノードn0には電圧VGL3、ノードn1には電圧VGL2、ノードn2には電圧VGHが供給され、トランジスタT4がオフし、トランジスタT5がオンする。出力信号OUTにはトランジスタT5を介して電源VGL1からローレベル電圧が供給される。
図9は、一実施の形態における表示装置の時刻t3−t4の期間におけるシフトレジスタの各ノードの電位を示す図である。
時刻t3−t4の期間では、図中のトランジスタT1,T2、T4はオフしている。そして、トランジスタT1、T2、T4ゲート・ソース間電圧Vgsは、それぞれ”VGL3−VGL2”、”VGL3−VGL2”、”VGL2−VGL1”である。従って、VGL1>VGL2>VGL3の関係から、ゲート・ソース間電圧Vgsはいずれも負の値となっている。
[時刻t4以降(時刻t1以前)]
時刻t4以降(時刻t1以前)の期間では、入力信号C1(第1クロック信号CK1)、入力信号C2(第2クロック信号CK2a)が変化しても、ノードn0〜n3の電位は変化しない。即ち、入力信号INの電位がハイレベルになるまでは、時刻t3−t4の期間の状態が維持される。
以上、説明したシフトレジスタSRでは、トランジスタがオフしている時のゲート・ソース間電圧Vgsが負の値に設定されている。従って、リーク電流が低減されているためデプレッション型のトランジスタを用いた場合であっても消費電流が低減でき、動作の安定性が向上できる。
なお、上述のシフトレジスタを駆動する回路の構成における主たる内容は次のとおりである。
(1)本回路のトランジスタT4およびT5は出力端子44に電荷を供給するトランジスタであり、オフする際のゲート電圧がVGL2となっており、出力信号OUTのローレベル電圧VGL1よりも低く設定されている。
(2)本回路のトランジスタT4をオンするためのハイレベル電圧を供給するトランジスタT1と、オフするためのローレベル電圧を供給するトランジスタT6はそれぞれオフする際のゲート電圧がノードn1のローレベル電圧VGL2よりも低い電圧VGL3に設定されている。またトランジスタT5をオンするためのハイレベル電圧を供給するトランジスタT7と、オフするためのローレベル電圧を供給するトランジスタT2はそれぞれオフする際のゲー卜電圧がノードn2のローレベル電圧VGL2よりも低い電圧VGL3に設定されている。
(3)本回路の入力信号lNのローレベル電圧VGL1は電圧VGL3よりも高く、入力信号lNは容量素子Caを介してトランジスタT1およびT2のゲートに接続されている。またトランジスタT8によって入力信号INがローレベル電位VGL1になっている期間にノードn0に電圧VGL3が供給される。
[バリエーション]
なお、本実施の形態の駆動回路が適用されるシフトレジスタSRは、上述の構成のものに限らず、入力信号の位相をシフト可能なものであれば、どのような構成のものであってもよい。
図10は、バリエーションの形態のシフトレジスタSRの回路図である。上述の形態においては、シフトレジスタにnMOSトランジスタを用いることとして、凸型パルスが上に向くスタートパルス信号STPを伝送する駆動回路について説明を行ったが、これに限られず、図10に示すように、シフトレジスタをpMOSトランジスタを用いて構成することとし、凸型パルスが下に向くスタートパルス信号STPを伝送する駆動回路の構成としても良い。この際、VGH1<VGH2<VGH3の関係がある。この場合にも、上記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態においては、液晶表示装置に本発明の駆動回路を適用した場合を例にとって説明したが、他の表示装置、例えば有機EL等を用いた表示装置などにも本発明の駆動回路を適用できることは言うまでもない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
SR…シフトレジスタ、SRIC…入力回路、SRST…リセット回路、SRIF…インターフェース回路、SROC…出力回路、T1〜T8…トランジスタ、Ca…容量素子、VGH…電源電圧、OUT…出力信号、n0〜n3…ノード、Vgs…ゲート・ソース間電圧、CK1〜CK3…クロック信号、CK1a〜CK3a…クロック信号、VGH…電源電圧、VGL1〜VGL3…電源電圧、21…走査線駆動回路、22…垂直シフトレジスタ、31…信号線駆動回路、32…水平シフトレジスタ、43…入力端子、44…出力端子。

Claims (11)

  1. 表示領域に、走査線等の配線群を備え、それら配線群を駆動する駆動回路を備えた表示装置において、
    前記駆動回路は、入力された入力信号の位相をシフトさせて出力するシフトレジスタ回路を備え、
    前記シフトレジスタ回路はN型のMOSトランジスタで構成され、前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成するトランジスタに対して、このトランジスタをオフする際に出力信号のLow側電位よりも低い第1の電位を前記トランジスタのゲート端子に供給するようになされる、表示装置。
  2. 前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成する前記トランジスタのゲート端子に対して、前記トランジスタをオンするためのHigh電位を供給する第1のトランジスタと、前記トランジスタをオフするための前記第1の電位を供給する第2のトランジスタを備え、
    前記第1または第2のトランジスタをオフする際に、前記第1または第2のトランジスタのゲート端子に対して前記第1の電位よりも低い第2の電位を供給する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記シフトレジスタ回路の入力信号のLow側電位が前記第2の電位より高く、前記入力信号が容量素子を介して、前記第1または第2のトランジスタのゲート端子に接続され、かつ、このゲート端子に、前記入力信号がLow状態のタイミングで前記第2の電位を供給するようになされる、請求項2に記載の表示装置。
  4. 表示領域に、走査線等の配線群を備え、それら配線群を駆動する駆動回路を備えた表示装置において、
    前記駆動回路は、入力された入力信号の位相をシフトさせて出力するシフトレジスタ回路を備え、
    前記シフトレジスタ回路はP型のMOSトランジスタで構成され、前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成するトランジスタに対して、このトランジスタをオフする際に出力信号のHigh側電位よりも高い第1の電位を前記トランジスタのゲート端子に供給するようになされる、表示装置。
  5. 前記シフトレジスタ回路の出力信号を生成する前記トランジスタのゲート端子に対して、前記トランジスタをオンするためのLow電位を供給する第1のトランジスタと、前記トランジスタをオフするための前記第1の電位を供給する第2のトランジスタを備え、
    前記第1または第2のトランジスタをオフする際に、前記第1または第2のトランジスタのゲート端子に対して前記第1の電位よりも高い第2の電位を供給する、請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記シフトレジスタ回路の入力信号のHigh側電位が前記第2の電位より低く、前記入力信号が容量素子を介して、前記第1または第2のトランジスタのゲート端子に接続され、かつ、このゲート端子に、前記入力信号がHigh状態のタイミングで前記第2の電位を供給するようになされる、請求項5に記載の表示装置。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の前記駆動回路。
  8. 表示領域に、走査線等の配線群を備え、それら配線群を駆動する駆動回路を備えた表示装置において、
    前記、駆動回路は、入力された入力信号の位相をシフトさせて出力するシフトレジスタ回路を備え、
    前記シフトレジスタ回路は、前記入力信号から駆動信号を生成する入力回路と、前記駆動信号によって駆動された出力信号を生成する出力回路と、前記駆動信号を伝送する信号線の電位をリセットするリセット回路とを備え、
    前記入力回路は、
    第1の電源電圧が印加される第1電極、ゲート電極及び第1の駆動信号を出力する第2電極を有する第1トランジスタ(T1)と、
    第2の駆動信号を出力する第1電極、ゲート電極及び第2の電源電圧が印加される第2電極を有する第2トランジスタ(T2)と、
    前記第2トランジスタ(T2)のゲート電極と接続する第1電極、前記シフトレジスタ回路を駆動する第1のクロック信号(C2)が入力されるゲート電極及び第3の電源電圧が印加される第2電極とを有する第8トランジスタ(T8)と、
    一端に前記入力信号が入力され、他端が前記第1及び第2トランジスタのゲート電極に接続する容量素子と、を備え、
    前記出力回路は、
    前記シフトレジスタ回路を駆動する第2のクロック信号(C1)が入力される第1電極、前記第1の駆動信号が入力されるゲート電極及び前記出力信号を出力する第2電極を有する第4トランジスタ(T4)と、
    第1電極が前記第4トランジスタ(T4)の第2電極に接続され、前記第2の駆動信号が入力されるゲート電極及び第4の電源電圧が印加される第2電極を有する第5トランジスタ(T5)と、を備え、
    前記リセット回路は、
    前記第1トランジスタ(T1)の第2電極と接続する第1電極、前記第1のクロック信号(C2)が入力されるゲート電極及び前記第2の電源電圧が印加される第2電極を有する第6トランジスタ(T6)と、
    前記第2トランジスタ(T2)の第1電極と接続する第2電極、前記第1のクロック信号(C2)が入力されるゲート電極及び前記第1の電源電圧が印加される第1電極を有する第7トランジスタ(T7)と、を備える、
    表示装置。
  9. 前記シフトレジスタ回路はN型のMOSトランジスタで構成され、
    前記第1乃至第7のトランジスタは、オフ時のゲート電極の電位が第2電極の電位よりも低い、請求項8に記載の表示装置。
  10. 前記シフトレジスタ回路はP型のMOSトランジスタで構成され、
    前記第1乃至第7のトランジスタは、オフ時のゲート電極の電位が第2電極の電位よりも高い、請求項8に記載の表示装置。
  11. 請求項8乃至10のうちのいずれか1項に記載の前記駆動回路。
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