JP2015059189A - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルを安定化させ、セル荒れを抑制するためのポリウレタンフォームの製造方法を提供する。
【解決手段】ポリエーテルポリオール(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを、発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が、残存アルキレンオキシド含量が600ppm以下のポリエーテルポリオールであるポリウレタンフォームの製造方法である。
【選択図】なし
【解決手段】ポリエーテルポリオール(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを、発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が、残存アルキレンオキシド含量が600ppm以下のポリエーテルポリオールであるポリウレタンフォームの製造方法である。
【選択図】なし
Description
本発明はポリウレタンフォームの製造方法、特に、モールド成形用硬質ポリウレタンフォームを製造する方法に関する。
従来、ポリウレタンフォームの製造方法としてポリエーテルポリオールと有機ポリイソシアネートとを、発泡剤、触媒、整泡剤等の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造することは公知である(特許文献1)。
従来は発泡処方によってはセルが不安定となりセル荒れが発生し、セルを安定化させるため整泡剤を再調整する必要があった。
本発明者は、上記課題を解決する方法について鋭意検討した結果、ポリエーテルポリオールに含有する残存アルキレンオキサイドを一定値以下とすることにより発泡安定性に優れたポリウレタンフォームが得られることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち本発明は、ポリエーテルポリオール(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを、発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が、残存アルキレンオキシド含量が600ppm以下のポリエーテルポリオールであるポリウレタンフォームの製造方法である。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法ではセル荒れが発生することなく、安定して成形性が良好なポリウレタンフォームを得ることができる。
本発明におけるポリエーテルポリオール(A)としては、アルコール、アミン、アンモニア等の活性水素化合物のアルキレンオキシド付加物が挙げられる。
アルコールとしては、例えば、1価アルコール(メタノール、エタノール、ブタノール等);2価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1、6−ヘキサンジオール等);3価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(ペンタエリスリトール、メチルグルコシド等);5価アルコール(2、2、6、6、−テトラキス(ヒドキシルメチル)シクロヘキサノール等);6価アルコール(ソルビトール等);8価アルコール(ショ糖等)などが挙げられる。
アミンとしては、1価アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン等);2価アミン(メチルアミン、エチルアミン、アニリン等);3価アミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン等);4価アミン(エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等);5価アミン(ジエチレントリアミン等)などが挙げられる。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド(以下EOと略記)、プロピレンオキシド(以下POと略記)、1,2−、1,4−もしくは2,3−ブチレンオキシドおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいものは、POおよび/またはEOであり、併用の場合の付加形式はブロックまたはランダムのいずれでもよい。
アルコールとしては、例えば、1価アルコール(メタノール、エタノール、ブタノール等);2価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、1、6−ヘキサンジオール等);3価アルコール(グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(ペンタエリスリトール、メチルグルコシド等);5価アルコール(2、2、6、6、−テトラキス(ヒドキシルメチル)シクロヘキサノール等);6価アルコール(ソルビトール等);8価アルコール(ショ糖等)などが挙げられる。
アミンとしては、1価アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン等);2価アミン(メチルアミン、エチルアミン、アニリン等);3価アミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン等);4価アミン(エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等);5価アミン(ジエチレントリアミン等)などが挙げられる。
アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド(以下EOと略記)、プロピレンオキシド(以下POと略記)、1,2−、1,4−もしくは2,3−ブチレンオキシドおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これらのうち好ましいものは、POおよび/またはEOであり、併用の場合の付加形式はブロックまたはランダムのいずれでもよい。
該(A)としては、平均官能基数が1〜10であることが好ましく、更に好ましくは平均官能基数が3〜8のアルコールのPOおよび/またはEOとのブロックまたはランダム共付加物である。
水酸基価(mgKOH/g)は、20〜1500であることが好ましく、更に好ましくは30〜1200である。
水酸基価(mgKOH/g)は、20〜1500であることが好ましく、更に好ましくは30〜1200である。
ポリエーテルポリオール(A)の製造方法としては、例えばアルコール等の活性水素を有する化合物にアルカリ触媒下で、プロピレンオキサイドを付加する方法等があげられ、反応条件の一例として、温度が130℃で0.5MPa以下での付加重合があげられる。得られた反応物は、プロピレンオキシドを除去する工程を経た後、酸中和処理を行う。
酸中和処理の方法としては、例えば酢酸による中和があげられ、中和処理の条件の一例として、温度が100℃常圧にて処理する方法があげられる。
酸中和処理の方法としては、例えば酢酸による中和があげられ、中和処理の条件の一例として、温度が100℃常圧にて処理する方法があげられる。
(A)の残存アルキレンオキサイド含量はフォームの安定性の観点から、通常600ppm以下、好ましくは500ppm以下、更に好ましくは300ppm以下である。残存アルキレンオキサイドが600ppmを超えると、ポリウレタンフォーム発泡時のセルが不安定となり整泡剤を増やさなければ良好なポリウレタンスラブフォームが得られない。これは、ポリエーテルポリオールの合成終了後に酸中和処理に使用する酸と残存するアルキレンオキサイドがエステル化反応を起こし、ポリエーテルポリオールのアルカリ性が上昇し、発泡剤として使用している水により整泡剤が加水分解されて整泡力が低下するためと推定できる。
ここに、残存アルキレンオキサイド含量は、ガスクロマトグラフィーにより測定定量される数値である。
本発明において、ジオキサン含量の測定は以下の方法により、ガスクロマトグラフィ(ヘッドスペース法)を用いて測定できる。
<1>アルキレンオキサイド含量の測定検量線法により、サンプル中のアルキレンオキサイド含量を求める。
本発明において、ジオキサン含量の測定は以下の方法により、ガスクロマトグラフィ(ヘッドスペース法)を用いて測定できる。
<1>アルキレンオキサイド含量の測定検量線法により、サンプル中のアルキレンオキサイド含量を求める。
(GC条件)
装置商品名 GC−17A(島津製作所製)
カラム 商品名 DB−1(J&W社製)
大きさ0.32mm×30m
膜厚 3.0μm
スプリット比 20:1
検出器 FIDカラム温度 40℃(Hold 5 min)→180℃(Hold 5 min)
昇温速度5℃/min
注入口温度 200℃
検出器温度 250℃
注入量 20マイクロリットル(μL)
装置商品名 GC−17A(島津製作所製)
カラム 商品名 DB−1(J&W社製)
大きさ0.32mm×30m
膜厚 3.0μm
スプリット比 20:1
検出器 FIDカラム温度 40℃(Hold 5 min)→180℃(Hold 5 min)
昇温速度5℃/min
注入口温度 200℃
検出器温度 250℃
注入量 20マイクロリットル(μL)
残存アルキレンオキサイド含量を600ppm以下とする方法としては、例えばポリエーテルポリオール合成(アルキレンオキサイドの付加反応)後、酸中和処理をする前に、加熱かつ減圧にて除去する方法が例示できる。
除去する温度としては、100〜135℃であることが好ましく、125〜135℃であることが更に好ましい。この温度範囲であると、規定の残存アルキレンオキサイド含量とするのに時間を要しないため、工業的に好ましく、また、ポリオールの分解
を抑制できるため好ましい。
除去する圧力としては、−0.01〜−0.1MPaGであることが好ましく、−0.09〜−0.1MPaGであることが更に好ましい。
除去に要する時間としては、0.5〜5時間であることが好ましく、0.5〜2時間であることが更に好ましい。
除去する方法としては、−0.01〜−0.1MPaG、100〜135℃の条件下で行うことが好ましい。
を抑制できるため好ましい。
除去する圧力としては、−0.01〜−0.1MPaGであることが好ましく、−0.09〜−0.1MPaGであることが更に好ましい。
除去に要する時間としては、0.5〜5時間であることが好ましく、0.5〜2時間であることが更に好ましい。
除去する方法としては、−0.01〜−0.1MPaG、100〜135℃の条件下で行うことが好ましい。
本発明に用いられる有機ポリイソシアネート(B)としては、ポリウレタンに通常使用される公知のもの、例えば炭素数(NCO基中の炭素数を除く)6〜20の芳香族ポリイソシアネート[2,4−もしくは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−もしくは4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製MDI、ポリアリールポリイソシアネート(PAPI)等];炭素数2〜18の直鎖又は分岐脂肪族イソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等);炭素数4〜15の脂環式ポリイソシアネート(イソフォロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルジイソシアネート等);これらのポリイソシアネートの変性物(ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ウレトジオン基、ビュウレット基、ウレトンイミン基、イソシアヌレート基、オキサゾリドン基含有変性物等);およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
これらのうち好ましいものは粗製MDI単独および変性MDIおよび/または粗製MDIとの混合物であり、特に好ましいものは粗製MDIである。
これらのうち好ましいものは粗製MDI単独および変性MDIおよび/または粗製MDIとの混合物であり、特に好ましいものは粗製MDIである。
発泡剤(C)としては、水、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素、液化炭酸ガス等が用いられ、2種以上を併用しても良い。水素原子含有ハロゲン化炭化水素の具体例としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)タイプのもの(たとえばHCFC−141b)、HFC(ハイドロフルオロカーボン)タイプのもの(たとえばHFC−245faおよびHFC−365mfc)などがあげられる。低沸点炭化水素は沸点が−5〜70℃の炭化水素があげられ、その具体例としては、ブタン、ペンタン、シクロペンタンがあげられる。この中で、水単独、および、水とHFC、もしくは、水とシクロペンタンとの併用が好ましい。
ポリエーテルポリオール(A)の重量に基づく発泡剤(C)の使用量は、水の場合は0.1〜30重量%が好ましく、更に好ましくは0.5〜20重量%である。水素原子含有ハロゲン化炭化水素の場合は、0.1〜50重量%が好ましく、更に好ましくは10〜45重量%である。低沸点炭化水素の場合は、0.1〜50重量%が好ましく、更に好ましくは10〜45重量%である。
(C)の含有量は、ポリエーテルポリオール(A)の重量を基準として、1.5〜2.5重量%である。フォームの成形性の観点から、1.6〜2.2重量%が好ましく、さらに好ましくは1.7〜2.1重量%である。(C)の含有量が1.5重量%未満ではフォームの液流れ性が悪化し、2.5重量%より多いとフォームが膨れる等の成形不良が発生する。
本発明のポリウレタンフォームの製造時に用いられる触媒(D)としては、当業界で慣用されるあらゆるウレタン化反応を促進する触媒を使用することができ、トリエチレンジアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ビス(N,N−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N−ジメチルアミノプロピルジプロパノールアミン及びN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン等のアミン系触媒、カルボン酸金属塩及びジブチルチンラウレート等の有機金属化合物、並びに酢酸カリウム、オクチル酸カリウム及びスタナスオクトエート等のカルボン酸金属塩等を挙げることができる。上記の触媒を半硬質ポリウレタンフォーム形成性組成物に使用することにより、ポリウレタン形成における縮合反応を適切な状態に制御することが可能となる。
触媒(D)の使用量は、フォームの成形性の観点から、ポリエーテルポリオール(A)の重量に基づいて、0.1〜15重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。
触媒(D)の使用量は、フォームの成形性の観点から、ポリエーテルポリオール(A)の重量に基づいて、0.1〜15重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜10重量%である。
本発明のポリウレタンフォーム製造時において、必要により整泡剤(E)を用いることができる。(E)としては、通常のポリウレタンフォームの製造に用いられるものはすべて使用でき、ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SRX−253」、「PRX−607」等]及びポリエーテル変性ジメチルシロキサン系整泡剤[東レ・ダウコーニング(株)製の「SZ−1142」、「SRX−294A」、「SH−193」、「SZ−1720」、「SZ−1675t」、「SF−2936F」等、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「L−3640」及び「L−540」等及びデグサジャパン(株)製「B8715LF2」等]が挙げられる。整泡剤の使用量は、ポリウレタンフォームの成形性及びフォームの変色の観点から、ポリエーテルポリオール(A)の重量に基づいて、0.1〜10.0重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜5.0重量%である。
本発明において、必要により難燃剤(F)(リン酸エステル等)、酸化防止剤(ヒンダードフェノール及びヒンダードアミン等)及び紫外線吸収剤(トリアゾール及びベンゾフェノン等)等の老化防止剤;無機塩(炭酸カルシウム及び硫酸バリウム等)、無機繊維(ガラス繊維及び炭素繊維等)、ウイスカー(チタン酸カリウムウイスカー等)等の充填剤;接着剤(変性ポリカプロラクトンポリオール等);可塑剤(フタル酸エステル類等);着色剤(染料及び顔料);抗菌剤;抗カビ剤;等の、従来公知の添加剤及び助剤を使用することができる。
本発明は硬質ポリウレタンフォーム形成性組成物に使用されることが好ましく、イソシアネート指数(インデックス)[(NCO基/活性水素原子含有基)の当量比×100]は、50〜500で反応されてなり、フォームのキュア性及びフォームの成形性の観点から、70〜400が好ましく、さらに好ましくは100〜350である。
本発明のポリウレタンフォーム製造の一例を示せば、下記の通りである。まず、ポリエーテルポリオール(A)、発泡剤(C)及び触媒(D)並びに必要によりその他の添加剤、助剤を所定量混合し、ポリオール混合物を作製し、25±5℃に温調する。25±5℃に温調した次いでとポリイソシアネート成分(B)を所定量加え攪拌機(ホモディスパー:プライミクス(株)製)にて8000rpm×6秒間攪拌混合し、成形型(好ましくは成型型の温度が50〜70℃)に注入し、発泡し硬化させ、所定時間後脱型して、均一な密度分布を有する自動車内装材用半硬質ポリウレタンフォームを得る。なお、添加剤、助剤等は、ポリイソシアネート成分(B)に混合して用いることもできる。注入する際の充填率(%)〔(モールド発泡時の密度/フリー発泡時の密度)×100〕は、100〜400%であることが好ましく、110〜200%が更に好ましい。
本発明のポリエーテルポリオール(A)を用いて、上記条件で成形型に注入し成形した硬質ポリウレタンフォームの密度は、0.1〜100kg/m3であり、好ましくは25〜80kg/m3であり、30〜60kg/m3である。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、以下において、部及び%は、特にことわりのないかぎり、それぞれ重量部及び重量%を示す。
<製造例1>ショ糖のプロピレンオキサイド付加物(A−1)
オートクレーブにショ糖を342gおよび触媒として水酸化カリウムを1.2g仕込んで脱水し、130℃にてプロピレンオキサイドを1158g加え付加重合させて水酸基価を299とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、ショ糖のプロピレンオキサイド付加物(A−1)を得た(分子量は1500であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
オートクレーブにショ糖を342gおよび触媒として水酸化カリウムを1.2g仕込んで脱水し、130℃にてプロピレンオキサイドを1158g加え付加重合させて水酸基価を299とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、ショ糖のプロピレンオキサイド付加物(A−1)を得た(分子量は1500であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
<製造例2>グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(A−2)
オートクレーブにグリセリンを92gおよび触媒として水酸化カリウムを0.03g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを308g加え付加重合させたて水酸基価を421とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(A−2)を得た(分子量は400であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
オートクレーブにグリセリンを92gおよび触媒として水酸化カリウムを0.03g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを308g加え付加重合させたて水酸基価を421とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(A−2)を得た(分子量は400であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
<製造例3>アミノエチルピペラジンのプロピレンオキサイド付加物(A−3)
オートクレーブにアミノエチルピペラジンを127gおよび触媒として水酸化カリウムを0.9g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを313g加え付加重合させたて水酸基価を392とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、アミノエチルピペラジンのプロピレンオキサイド付加物(A−3)を得た(分子量は440であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
オートクレーブにアミノエチルピペラジンを127gおよび触媒として水酸化カリウムを0.9g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを313g加え付加重合させたて水酸基価を392とした後、−0.1MPaG、130℃にて1時間脱プロピレンオキサイドを行った。その後90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、アミノエチルピペラジンのプロピレンオキサイド付加物(A−3)を得た(分子量は440であり、残存プロピレンオキサイドは、300ppmであった)。
比較製造例1(A’−1)
オートクレーブにショ糖を342gおよび触媒として水酸化カリウムを1.2g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを1158g加え付加重合させて水酸基価を299とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、ショ糖のプロピレンオキサイド付加物(A’−1)を得た(分子量は1500であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
オートクレーブにショ糖を342gおよび触媒として水酸化カリウムを1.2g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを1158g加え付加重合させて水酸基価を299とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整することで、ショ糖のプロピレンオキサイド付加物(A’−1)を得た(分子量は1500であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
比較製造例2(A’−2)
オートクレーブにグリセリンを92gおよび触媒として水酸化カリウムを0.03g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを308g加え付加重合させたて水酸基価を421とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整ことで、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(A’−2)を得た(分子量は400であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
オートクレーブにグリセリンを92gおよび触媒として水酸化カリウムを0.03g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを308g加え付加重合させたて水酸基価を421とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整ことで、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(A’−2)を得た(分子量は400であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
比較製造例3(A’−3)
オートクレーブにアミノエチルピペラジンを127gおよび触媒として水酸化カリウムを0.9g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを313g加え付加重合させたて水酸基価を392とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整ことで、アミノエチルピペラジンのプロピレンオキサイド付加物(A−3)を得た(分子量は440であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
オートクレーブにアミノエチルピペラジンを127gおよび触媒として水酸化カリウムを0.9g仕込んで脱水し、温度=130℃にてプロピレンオキサイドを313g加え付加重合させたて水酸基価を392とした後、90%酢酸水溶液にてpH=9.1となる様調整ことで、アミノエチルピペラジンのプロピレンオキサイド付加物(A−3)を得た(分子量は440であり、残存プロピレンオキサイドは、900ppmであった)。
実施例1〜5び比較例1〜3
攪拌機(プライミクス(株)製ホモディスパー)を用いて、表1に示すポリオール混合物(P)とポリイソシアネート成分(B)を混合し、幅80×厚さ30×長さ200mm(片側開放)の金属製密閉モールドに注入成形した。以下に成形条件を示す。
<成形条件>
・混合方法:ハンドミキシング
・攪拌機:ホモディスパー(プライミクス(株)社製)
・撹拌条件:4000rpm×5秒間
・液温:25℃
・成形金型:(幅)80mm×(厚)30mm×(長)1500mm
・金型温度:50℃
・脱型時間:3分
得られた各フォームの成形性及び物性値の測定結果を表1に示す。
なお、表1では、使用する材料の仕込量を重量部で示している。また、イソシアネート成分の仕込量は、インデックス(イソシアネート指数)で示している。
攪拌機(プライミクス(株)製ホモディスパー)を用いて、表1に示すポリオール混合物(P)とポリイソシアネート成分(B)を混合し、幅80×厚さ30×長さ200mm(片側開放)の金属製密閉モールドに注入成形した。以下に成形条件を示す。
<成形条件>
・混合方法:ハンドミキシング
・攪拌機:ホモディスパー(プライミクス(株)社製)
・撹拌条件:4000rpm×5秒間
・液温:25℃
・成形金型:(幅)80mm×(厚)30mm×(長)1500mm
・金型温度:50℃
・脱型時間:3分
得られた各フォームの成形性及び物性値の測定結果を表1に示す。
なお、表1では、使用する材料の仕込量を重量部で示している。また、イソシアネート成分の仕込量は、インデックス(イソシアネート指数)で示している。
表1中のウレタンフォーム原料は以下の通りである。
イソシアネート(B−1):ポリメチレンフェニルポリイソシネート(日本ポリウレタン(株)製:ミリオネートMR−200)
発泡剤(C−1):水
発泡剤(C−2):1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(セントラル硝子(株)製 HFC−245fa)
触媒(D−1):U.Cat−420A(サンアプロ(株)製)
整泡剤(E−1):SH−193(東レ・ダウコーニング(株)製)
難燃剤(F−1)クロロプロピルフォスフェート(第八化学工業(株)製:TMCPP)
イソシアネート(B−1):ポリメチレンフェニルポリイソシネート(日本ポリウレタン(株)製:ミリオネートMR−200)
発泡剤(C−1):水
発泡剤(C−2):1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(セントラル硝子(株)製 HFC−245fa)
触媒(D−1):U.Cat−420A(サンアプロ(株)製)
整泡剤(E−1):SH−193(東レ・ダウコーニング(株)製)
難燃剤(F−1)クロロプロピルフォスフェート(第八化学工業(株)製:TMCPP)
実施例1〜5で得られたポリウレタンフォームは、比較例1〜3に比べ、外観が良好であり、セル荒れが発生しない。
本発明の方法で得られた硬質ポリウレタンフォームは、建材用、家具、断熱機器等の硬質ポリウレタンフォームのあらゆる用途で好適に使用できる。
Claims (8)
- ポリエーテルポリオール(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを、発泡剤(C)、触媒(D)、整泡剤(E)の存在下で反応させてポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)が、残存アルキレンオキシド含量が600ppm以下のポリエーテルポリオールであるポリウレタンフォームの製造方法。
- (A)が、平均官能基数が1〜10であり、かつ、水酸基価が20〜1500であるポリエーテルポリオールである請求項1記載の製造方法。
- ポリエーテルポリオール(A)が、ポリオールの合成後に酸中和処理を行うことで得られたポリオールである請求項1又は2に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリエーテルポリオール(A)が、酸中和処理を行う前に脱アルキレンオキシドを行うことで得られたポリオールである請求項3に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- 有機ポリイソシアネート(B)が、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、および/またはそれらの変性物を主成分とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- ポリウレタンフォームの見かけ密度が0.1〜100kg/m3である請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- 50〜500のイソシアネート指数で反応されてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載のポリウレタンフォームの製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法により得られるモールド成形用硬質ポリウレタンフォーム。
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