JP2015058886A - 車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法 - Google Patents

車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法 Download PDF

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昌俊 森下
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圭史 永坂
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Abstract

【課題】車両の冷却システムと暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする、ことを目的とする。
【解決手段】車両用空調装置10は、車両側発熱機器14の冷却に用いられるラジエータ44と、車室内に送風される空気とクーラントとを熱交換するヒータコア30、ヒータコア30とラジエータ44との間を循環するクーラントが流れるクーラント流路46を備える。そして、車両用空調装置10は、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と一体化され、パワー素子及び発熱体によってヒータコア30へ流れるクーラントを加熱する温水ヒータ50を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法に関するものである。
ハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)やプラグインハイブリッド電気自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:PHEV)では、内燃機関であるエンジンに加え、直流電源、インバータ、及びインバータによって駆動されるモータ等の各種車両用の機器が搭載されている。
このような車両では、エンジンの他、パワー素子を含む車両用のインバータ等に対しても冷却が必要であり、その冷却システムは独立している。また、エンジンを不要とする電気自動車(Electric Vehicle:EV)においても、インバータの冷却と暖房用温水ヒータの系統は独立している。冷却システムが独立していると部品点数が増加し、コストアップとなる。
なお、インバータの冷却水の温度上限は、パワー素子を構成する半導体(シリコン:Si)の熱損失、耐熱性、及び冷却構造等で決定される。Siで構成される一般的なパワー素子の場合、例えば65℃程度までに温度上昇を抑える必要がある。
特許文献1では、HEV用冷却システムにおいて、エンジンを冷却する際の冷却水温度に対して耐熱性を有する炭化シリコン(Silicon Carbide:SiC)からなるSiCパワー素子で構成されるインバータ装置が開示されている。そして、冷却システムにおいて、インバータ装置は、エンジンと直列に配設され、インバータ装置の冷却にエンジンの冷却水が用いられる。このように特許文献1には、SiCパワー素子で構成されるインバータ(以下「SiCインバータ」という。)とエンジンの冷却システムを統合し、同一のラジエータで冷却する構成が開示されている。
また、低外気温時は、エンジン内のオイル粘度の上昇によりクランキング動力抵抗が増大し、エンジン始動性が悪化する。特許文献1では、SiCインバータからの発熱を利用してエンジン始動性を向上させることが開示されている。
特許第4140562号公報
一般的なHEVやPHEVは、燃費向上のためアイドリング時にエンジンを極力停止する制御とされている。しかし、エンジン排熱が空調用暖房熱源として使用されているため、低外気温での暖房使用時にはエンジンを停止させることができない。
特許文献1では、SiCインバータをエンジンの冷却システムで冷却しているものの、SiCインバータで生じる熱を空調に利用することに関しては開示されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、車両の冷却システムと暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする、車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法は以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る車両用空調装置は、車両側発熱機器の冷却に用いられるラジエータと、車室内に送風される空気と熱媒体とを熱交換するヒータコアと、前記ラジエータと前記ヒータコアとの間を循環する前記熱媒体が流れる流路と、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と一体化され、前記パワー素子及び発熱体によって前記ヒータコアへ流れる前記熱媒体を加熱するヒータと、を備える。
本構成によれば、ヒータコアによって車室内に送風される空気と熱媒体とが熱交換される。この熱交換された空気によって、車室内は暖房される。
熱媒体は、流路を流れ、車両側発熱機器の冷却に用いられるラジエータとヒータコアとの間を循環する。すなわち、熱媒体は、車両側発熱機器を冷却した後にラジエータで放熱され、ヒータコアに導入される。このように、本構成は、車両側発熱機器の冷却システムと車両用空調装置の暖房系統が統合されている。なお、車両側発熱機器は、例えば、車両駆動用のエンジン、インバータ、モータ、及びバッテリー等である。
そして、ヒータコアへ流れる熱媒体は、ヒータによって加熱される。ヒータは、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と一体化され、パワー素子及び発熱体によって熱媒体を加熱する。
なお、高耐熱性の半導体素子は、例えば、SiCである。パワー素子を高耐熱性の半導体素子で構成することによって、パワー素子は、エンジンを冷却することで高温となった熱媒体にも耐性を有し、かつ高耐熱性の半導体素子それ自身が発する熱で熱媒体をさらに加熱することが可能となる。そして、熱媒体の加熱に伴い、高耐熱性の半導体素子、すなわちパワー素子は熱媒体によって冷却されることとなる。従って、本構成は、空調用のパワー素子を車両側発熱機器の冷却システムで冷却し、かつその熱を暖房空調に用いることとなる。
また、空調用のパワー素子と発熱体とが一体化されてヒータを構成する。このため、熱媒体を加熱するために要する発熱体の電力は、従来に比べて少なくて済み、かつ発熱体の負荷が低減するためヒータの信頼性も向上する。一方、空調用のパワー素子だけでは不十分な加熱量を発熱体が補うため、熱媒体の加熱が不十分となることはない。このように、本構成に係るヒータは、空調用のパワー素子と発熱体とが相互に補完し合うので、より効率良く熱媒体を加熱できる。
このように、本構成は、車両の冷却システムと暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする。
上記第一態様では、前記流路が、車両側発熱機器及び前記ラジエータをバイパスして前記熱媒体を前記ヒータへ流通させるバイパス流路を有することが好ましい。
本構成によれば、車両側発熱機器及びラジエータをバイパスすることによって、ヒータで加熱された熱媒体を優先的にヒータコアへ流通させることができる。これにより、熱媒体が短時間で上昇され、暖房の立ち上がり性能が向上する。
上記第一態様では、前記ヒータが、前記ラジエータで放熱されて前記ヒータコアへ流れる前の前記熱媒体を加熱することが好ましい。
本構成によれば、熱媒体の温度が制御し易いので、暖房の温度制御が容易となる。
上記第一態様では、前記ヒータが、車両外部の電源からの電力により作動可能とされることが好ましい。
本構成によれば、車両に人が搭乗する前に予めヒータを作動させて車室内を暖房することが可能となり、搭乗者の快適性が向上する。
本発明の第二態様に係る車両空調用ヒータは、発熱体と、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と、を備え、暖房空調用の熱媒体が流れる流路に対して、前記発熱体と前記パワー素子とが対向して接触して前記熱媒体を加熱する。
本発明の第三態様に係る車両の空調方法は、車両側発熱機器の冷却に用いられるラジエータと、車室内に送風される空気と熱媒体とを熱交換するヒータコアと、前記ラジエータと前記ヒータコアとの間を循環する前記熱媒体が流れる流路と、を備えた車両の空調方法であって、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子及び発熱体によって前記ヒータコアへ流れる前記熱媒体を加熱する。
本発明によれば、車両の冷却システムと暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。 本発明の実施形態に係る温水ヒータの断面図である。 本発明の実施形態に係る多層化させた温水ヒータの断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用空調装置の通常暖房運転におけるクーラントの流れを示した図である。 本発明の実施形態に係る車両用空調装置のバイパス暖房運転におけるクーラントの流れを示した図である。 本発明の第1変形例に係る車両用空調装置の構成図である。 本発明の第2変形例に係る車両用空調装置の構成図である。
以下に、本発明に係る車両用空調装置、車両空調用ヒータ、及び車両の空調方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置10の構成図である。
本実施形態に係る車両用空調装置10は、ハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle:HEV)やプラグインハイブリッド電気自動車(Plug-in Hybrid Electric Vehicle:PHEV)に搭載されている。
そして、車両用空調装置10は、詳細を後述するように、HVACユニット(Heating Ventilation and Air Conditioning Unit)12が、車両側発熱機器14の冷却システム16に統合されている。車両側発熱機器14は、例えば、車両駆動用のエンジン18(内燃機関)、インバータ20の他、モータ、及びバッテリー等である。
HVACユニット12は、内外気切替えダンパ22により車室内からの内気又は車室外からの外気を切替え導入し、下流側に圧送するブロア24と、ブロア24に連なる空気流路26中に上流側から下流側にかけて順次配設されている車室内蒸発器28及びヒータコア30を備える。この車両用空調装置10は、車室側のインストルメントパネル内に設置され、車室内蒸発器28及びヒータコア30を介して温調された空気を、車室内に向けて開口されている複数のデフ吹出し口32、フェイス吹出し口34、フット吹出し口36のいずれかから吹き出す。そして、吹出しモード切替えダンパ38,40,42により選択的に切替えられる吹出しモードに従って車室内に吹出し、車室内を設定温度に空調する。
車室内蒸発器28は、車室内に送風される空気と冷媒とを熱交換する。熱交換により冷やされた空気は、吹出しモード切替えダンパ38,40,42により切替えられる吹出しモードに応じて、デフ吹出し口32、フェイス吹出し口34、フット吹出し口36のいずれかから車室内に吹出し、車室内を冷房する。なお、図1では、車室内蒸発器28に接続される冷媒回路は省略されている。
ヒータコア30は、車室内に送風される空気と熱媒体とを熱交換する。熱交換により暖められた空気は、吹出しモード切替えダンパ38,40,42により切替えられる吹出しモードに応じて、デフ吹出し口32、フェイス吹出し口34、フット吹出し口36のいずれかから車室内に吹出し、車室内を暖房する。以下の説明において熱媒体をクーラントと称呼する。
ヒータコア30には、車両側発熱機器14の冷却に用いられるラジエータ44とヒータコア30との間を循環する熱媒体が流れる流路(以下「クーラント流路」という。)46が接続される。
ラジエータ44は、車室外ファン48によって外気が通風され、車両側発熱機器14を冷却した後のクーラントの熱を放熱する。
また、クーラント流路46には、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と一体化され、パワー素子及び発熱体によってクーラントを加熱するヒータ(以下「温水ヒータ」という。)50が備えられる。
すなわち、ヒータコア30へ流れるクーラントは、温水ヒータ50によって加熱される。このように、車両側発熱機器14の冷却システム16と車両用空調装置10の暖房系統が統合されている。
なお、空調用のパワー素子は、例えば空調用のインバータ等に備えられる。
パワー素子を構成する高耐熱性の半導体素子は、従来のSi等の半導体素子よりも耐熱性が高い半導体素子である。また、高耐熱性の半導体素子は、詳細を後述するように、クーラント流路46を流れるクーラントの温度上昇に耐えうるものであればよい。
高耐熱性の半導体素子は、一例としてSiCであるが、これに限らず、窒化ガリウム系やダイヤモンド系の半導体とされてもよい。
なお、車両駆動用のインバータ20で用いられる半導体素子もSiC等の高耐熱性の半導体素子であることが好ましい。
図2は、本実施形態に係る温水ヒータ50の断面図である。なお、図2に示される温水ヒータ50の構成は一例であり、これに限られない。
温水ヒータ50は、上述したように、SiCで構成される空調用のパワー素子70と発熱体とを備える。そして、温水ヒータ50が配置される箇所のクーラント流路46は、熱交換器とされ、発熱体であるPTC(Positive Temperature Coefficient)素子72とパワー素子70とがクーラント流路46に対して対向して接触することで、クーラントを加熱する。
本実施形態に係る発熱体は、一例としてPTC素子72であるが、これに限らず、他の種類の発熱体であってもよい。また、ここでいう接触とは、直接的な接触又は間接的な接触、何れであってもよい。
本実施形態に係る温水ヒータ50は、一例として、電極板74で挟まれたPTC素子72が絶縁性を有する熱伝導シート76を介してクーラント流路46と接触している。そして、PTC素子72と対向するようにパワー素子70を格納するケース78(例えばアルミケース)がクーラント流路46に接触している。パワー素子70の上部には制御基板80が配置されている。
すなわち、PTC素子72からの熱は、電極板74及び熱伝導シート76を介して、クーラントに伝導される。また、パワー素子70からの熱は、ケース78を介して、クーラントに伝導される。
なお、制御基板80として銅インレイ基板や放熱基板が用いられる場合、パワー素子70の下部に制御基板80が配置され、制御基板80とケース78とが接触する。すなわち、パワー素子70からの熱は、制御基板80及びケース78を介して、クーラントに伝導される。
さらに、より熱交換効率を高める場合には、図3に示すように温水ヒータ50を多層化させることが好ましい。
多層化させた温水ヒータ50は、PTC素子72を複数備え、分岐されたクーラント流路46各々に対して熱伝導シート76を介してPTC素子72を接触させ、クーラントを加熱する。なお、クーラント流路46に挟まれるPTC素子72は、その上下でクーラント流路46に接触する。
また、図1に示されるように、クーラント流路46は、車両側発熱機器14及びラジエータ44をバイパスしてクーラントを温水ヒータ50へ流通させるバイパス流路52を有する。バイパス流路52には、バイパス流路52を介して温水ヒータ50へ流れるクーラントの流量を制御するバルブ54が備えられる。
クーラント流路46は、温水ヒータ50の上流側に、クーラントを送液するポンプ56を備える。なお、ポンプ56は、温水ヒータ50と一体化されてもよい。
また、クーラント流路46は、温水ヒータ50の下流側であってヒータコア30との間に水温センサ58を備える。水温センサ58は、クーラントの温度を測定する。温水ヒータ50は、水温センサ58で測定されたクーラントの温度に基づいて、PTC素子72による加熱量を制御する。なお、水温センサ58は、温水ヒータ50の内部に設置されてもよい。
次に、本実施形態に係る車両用空調装置10の運転時のクーラントの流れを、図4,5を用いて説明する。なお、各図において、運転時の冷媒流れ経路が太線で表されている。
[通常暖房運転]
図4は、バルブ54が閉じられた状態である通常暖房運転におけるクーラントの流れを示す。
図4に示されるように、クーラントは、ヒータコア30とラジエータ44との間を循環する。すなわち、クーラントは、車両側発熱機器14を冷却した後にラジエータ44で放熱され、ヒータコア30に導入される。
そして、ヒータコア30へ流れるクーラントは、温水ヒータ50によって加熱される。温水ヒータ50は、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子70と一体化され、パワー素子70及びPTC素子72によってクーラントを加熱する。パワー素子70を高耐熱性の半導体素子で構成することによって、パワー素子70は、エンジン18を冷却することで高温となったクーラントにも耐性を有し、かつ高耐熱性の半導体素子それ自身が発する熱でクーラントを加熱することが可能となる。そして、クーラントの加熱に伴い、高耐熱性の半導体素子、すなわちパワー素子70はクーラントによって冷却されることとなる。
このように、本実施形態に係る車両用空調装置10は、ヒータコア30と温水ヒータ50とを、車両側発熱機器14の冷却システム16に配置することで、冷却システム16と暖房空調に係る構成を統合する。
従って、本実施形態に係る車両用空調装置10は、空調用のパワー素子70の冷却を車両側発熱機器14の冷却システム16で冷却し、かつその熱を暖房空調に用いることとなる。
また、空調用のパワー素子70とPTC素子72とが一体化されて温水ヒータ50を構成する。このため、クーラントを加熱するために要するPTC素子72の電力は、従来に比べて少なくて済み、かつPTC素子72の負荷が低減するため温水ヒータ50の信頼性も向上する。一方、空調用のパワー素子70だけでは不十分な加熱量をPTC素子72が補うため、クーラントの加熱が不十分となることはない。このように、温水ヒータ50は、空調用のパワー素子70とPTC素子72とが相互に補完し合うので、より効率良くクーラントを加熱できる。
また、パワー素子70が高耐熱性の半導体素子で構成されるため、パワー素子70の冷却温度を従来に比べて高くできる。このため、ラジエータ44の小型化が可能であり、車室外ファン48からラジエータ44への入力が低減可能となる。
また、温水ヒータ50は、ラジエータ44で放熱されてヒータコア30へ流れる前のクーラントを加熱する。このため、クーラントの温度が制御し易くなり、暖房の温度制御が容易となる。
従って、本実施形態に係る車両用空調装置10は、車両の冷却システム16と暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする。
また、温水ヒータ50が用いられることで、低外気温時でも、エンジン18を停止した状態で暖房が可能となる。このため、車室内を暖房するためだけにエンジン18を作動させる必要がないため、燃費が向上する。
さらに、低外気温時のエンジン18の始動に温水ヒータ50で暖められたクーラントを用いることで、燃費が向上する。
[バイパス暖房運転]
図5は、バルブ54が開かれた状態であるバイパス暖房運転におけるクーラントの流れを示す。
バルブ54を開くことで、バイパス流路52によって車両側発熱機器14及びラジエータ44をバイパスしてクーラントを温水ヒータ50まで流すことができる。
ラジエータ44をバイパスする場合は、例えば、エンジン18を始動させる前のように、ラジエータ44や車両側発熱機器14の温度が低い場合である。このような場合に、ラジエータ44をバイパスしないでクーラントを温水ヒータ50によって加熱すると、暖房のために必要なクーラントの加熱量が多く、暖房の立ち上がりが遅くなる。
一方、ラジエータ44をバイパスしないでクーラントを温水ヒータ50によって加熱すると、暖房のために必要なクーラントの加熱量が少なく、暖房の立ち上がりが早くなる。
このように、ラジエータ44をバイパスし、温水ヒータ50がクーラントを加熱することで、クーラントの温度が短時間で上昇し、このクーラントが優先的にヒータコア30へ流れるので、暖房の立ち上がり性能が向上する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用空調装置10は、ラジエータ44とヒータコア30との間を循環するクーラントが流れ、高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子70と一体化され、パワー素子70及び発熱体によってヒータコア30へ流れるクーラントを加熱する温水ヒータ50を備える。
従って、本実施形態に係る車両用空調装置10は、車両の冷却システム16と暖房空調に係る構成を統合し、より効率的な暖房空調を可能とする。
(第1変形例)
図6は、車両用空調装置10の第1変形例に係る構成を示す。なお、図6における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
第1変形例に係る車両用空調装置10は、電気自動車(Electric Vehicle:EV)に搭載されている。このため、車両側発熱機器14として、内燃機関であるエンジン18は含まれない。
(第2変形例)
図7は、車両用空調装置10の第2変形例に係る構成を示す。なお、図7における図1と同一の構成部分については図1と同一の符号を付して、その説明を省略する。
本第2変形例では、温水ヒータ50が車両外部の電源(以下「外部電源」という。)90からの電力によって作動可能とされる。例えば、車両の充電中等、車両と外部電源90とが接続状態にある場合、外部電源90にて温水ヒータ50を作動させる。
そして、車両と外部電源90とが接続状態の場合に、携帯型端末機器等を用いた無線による温水ヒータ50の制御が可能とされる。また、タイマーを設定することによる温水ヒータ50の作動が可能とされる。
これらにより、低外気温時の早朝等、車両に人が搭乗する前に予め温水ヒータ50を作動させ車室内を暖房することが可能となり、搭乗者の快適性が向上する。
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10 車両用空調装置
14 車両側発熱機器
30 ヒータコア
44 ラジエータ
46 クーラント流路
50 温水ヒータ
52 バイパス流路
70 パワー素子
72 PTC素子

Claims (6)

  1. 車両側発熱機器の冷却に用いられるラジエータと、
    車室内に送風される空気と熱媒体とを熱交換するヒータコアと、
    前記ラジエータと前記ヒータコアとの間を循環する前記熱媒体が流れる流路と、
    高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と一体化され、前記パワー素子及び発熱体によって前記ヒータコアへ流れる前記熱媒体を加熱するヒータと、
    を備える車両用空調装置。
  2. 前記流路は、車両側発熱機器及び前記ラジエータをバイパスして前記熱媒体を前記ヒータへ流通させるバイパス流路を有する請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記ヒータは、前記ラジエータで放熱されて前記ヒータコアへ流れる前の前記熱媒体を加熱する請求項1又は請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 前記ヒータは、車両外部の電源からの電力により作動可能とされる請求項1から請求項3の何れか1項記載の車両用空調装置。
  5. 発熱体と、
    高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子と、
    を備え、
    暖房空調用の熱媒体が流れる流路に対して、前記発熱体と前記パワー素子とが対向して接触して前記熱媒体を加熱する車両空調用ヒータ。
  6. 車両側発熱機器の冷却に用いられるラジエータと、車室内に送風される空気と熱媒体とを熱交換するヒータコアと、前記ラジエータと前記ヒータコアとの間を循環する前記熱媒体が流れる流路と、を備えた車両の空調方法であって、
    高耐熱性の半導体素子で構成される空調用のパワー素子及び発熱体によって前記ヒータコアへ流れる前記熱媒体を加熱する車両の空調方法。
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