JP2015058273A - 収納棚構造 - Google Patents

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洋介 太田
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Abstract

【課題】収納を効率的に行うことができ、外観の見栄えも良くできる収納棚構造を提供する。【解決手段】この収納棚構造1は、第1の収納空間部11と、この第1の収納空間部11に隣接し、当該第1の収納空間部11の棚板11aの奥行きよりも短い奥行きの棚板12aが設けられる第2の収納空間部12と、これら第1の収納空間部11と第2の収納空間部12の間で上記第1の収納空間部11の側に入り込んで形成され、上記第2の収納空間部12の前面から収納物の出し入れが行える第3の収納空間部13と、上記前面を覆う引き違い戸14と、を有する。【選択図】図1

Description

この発明は、家屋内に設けられる収納棚構造に関する。
特許文献1には、電子レンジや電気炊飯器などの調理装置を収納できるキャビネットが開示されている。また、このようなキャビネットの隣に食器棚を並べて配置することがよく行われる。
実用新案登録第3098661号
しかしながら、上記キャビネットの奥行き寸法は上記食器棚の奥行き寸法よりも大きくされるため、上記キャビネットの隣に食器棚を並べて配置すると段差が生じ、見栄えが悪くなるという問題があった。一方、上記調理装置を収納する収納部と食器を収納する収納部を隣接させ、これら収納部の間口を同じにして扉を設け、収納部内を隠せる構造とした場合には、収納に用いられない無駄な空間が生じやすく、収納効率が悪くなる。
この発明は、上記の事情に鑑み、収納を効率的に行うことができ、外観の見栄えも良くできる収納棚構造を提供することを課題とする。
この発明の収納棚構造は、上記の課題を解決するために、第1の収納空間部と、第2の収納空間部と、これら第1の収納空間部と第2の収納空間部の間で上記第1の収納空間部に入り込んで形成され、上記第2の収納空間部の前面から収納物の出し入れが行える第3の収納空間部と、上記収納空間部の前面を覆う扉と、を有することを特徴とする。
上記の構成であれば、上記第1の収納空間部に入り込んで上記第3の収納空間部が形成されており、この第3の収納空間部に対して上記第2の収納空間部の前面から収納物の出し入れが行えるので、収納が効率的に行える。また、上記前面を覆う扉によって上記収納空間部の棚板等が隠されるので、外観の見栄えも良くできる。
上記第2の収納空間部の棚板の奥行きは上記第3の収納空間部の棚板よりも短く、平面視で上記第2の収納空間部の棚板と上記第3の収納空間部の棚板とが略L字形状をなす構成としてもよい。これによれば、上記第3の収納空間部への収納物の出し入れが容易になる。
上記第3の収納空間部の棚板に近い側の上記第2の収納空間部の棚板の角部にカット部が形成されていてもよい。これによれば、上記第3の収納空間部への収納物の出し入れが容易になる。
上記第3の収納空間部自体が上記第1の収納空間部の前面から出し入れできるように設けられていてもよい。これによれば、上記第2の収納空間部の前面が閉じられている状態でも、上記第1の収納空間部の前面から上記第3の収納空間部自体を引き出すことによって、上記第3の収納空間部内の収納物の取り出し等を行うことができる。
上記扉は引き違い戸であってもよい。これによれば、扉として観音扉等を採用する構成に比べて当該収納棚構造の手前側が自由に使えるようになる。
上記第1の収納空間部の棚板の奥行きが550mm以上650mm以内で幅が600mm以上700mm以内であると、上記第1の収納空間部内に電子レンジ等の調理装置を収納することができる。
上記第1の収納空間部または上記第2の収納空間部の隣にこれらと同幅の間口を有する第4の収納空間部を有していてもよい。
本発明であれば、収納を効率的に行うことができ、外観の見栄えも良くできるという効果を奏する。
本発明の実施形態にかかる収納棚構造を示した図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図である。 図1の収納棚構造を示した図であって、同図(A)は第1の収納空間部を示した側面視の説明図、同図(B)は第2の収納空間部を示した側面視の説明図である。 図1の収納棚構造において引き違い戸が閉じられた状態を示した説明図である。 図1の収納棚構造において第1の収納空間部の側の引き違い戸の開状態を示した説明図である。 図1の収納棚構造において第2の収納空間部の側の引き違い戸の開状態を示した説明図である。 図5において引き違い戸を取り外して一部を拡大して示した詳細図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(A)、図1(B)、図2(A)および図2(B)に示すように、この実施形態の収納棚構造1は、第1の収納空間部11と、第2の収納空間部12と、上記第1の収納空間部11と第2の収納空間部12との間に設けられた第3の収納空間部13と、上記収納空間部11、12を閉じる引き違い戸14と、を備えており、例えば、室内天井に至る高さに設けられる。
上記第1の収納空間部11の棚板11aは、例えば、上下3段に設けられており、奥行きが550mm以上650mm以内で幅が600mm以上700mm以内の大きさを有している。上側に設けられている棚板11aは取外し可能に設けられている。また、下側に設けられている棚板11aは引き出し可能に設けられており、例えば電気炊飯器2が置けるようになっている。この電気炊飯器2が置ける空間部の背面側には背板が設けられている。また、下側に設けられている棚板11aの下方には、キャスター付きのゴミ箱3を収納できるようになっている。さらに、中段の棚板11a上には電子レンジ4が置けるようになっている。
上記第2の収納空間部12の棚板12aの奥行きは、上記第1の収納空間部11の棚板11aの奥行きよりも短い。また、最も下に設けられている棚板12aの下方には、キャスター付きのワゴン5を収納できるようになっている。上記棚板12aは、例えば図示しないダボレールに着脱可能に設けられる支持金具6によって任意の高さで支持できる。
上記第3の収納空間部13は、上記第1の収納空間部11と第2の収納空間部12の間で上記第1の収納空間部11の側に入り込んで形成されている。上記第1の収納空間部11の側には、上記第3の収納空間部13の筐体板が存在しており、上記第2の収納空間部12の前面から上記第3の収納空間部13に対して収納物の出し入れが行えるようになっている。また、上記第2の収納空間部12の前面が開けられた状態では、この開けられた引き違い戸14の縁は上記第3の収納空間部13の開口面と略面一に位置する。さらに、この第3の収納空間部13は、上記第1の収納空間部11と一体的に形成されており、また、当該第1の収納空間部11とを仕切る仕切り板13bを備えている。なお、上記仕切り板13bに代えて、収納物の脱落防止用の横張りの棒状体を各棚部に設けてもよいが、上記電子レンジ4等からの熱や湯気等を第3の収納空間部13に入らせないためには、上記仕切り板13bを設けておくのが望ましい。
また、この第3の収納空間部13の棚板13aの横幅は、当該収納棚構造1における奥行き寸法と略同じ寸法になっている。上記第3の収納空間部13の棚板13aと上記収納棚構造1の奥行きよりも短い上記第2の収納空間部12の棚板12aとは、それらの間に少し隙間が存在するものの、平面視で略L字形状をなすことになる。また、上記第2の収納空間部12の棚板12aと上記第3の収納空間部13の棚板13aの高さは揃えられていないが、揃えられていてもよい。
上記引き違い戸14は、上記第1の収納空間部11の前面および上記第2の収納空間部12の前面をそれぞれ閉じるように2枚設けられている。すなわち、上記第1の収納空間部11と上記第2の収納空間部12のいずれか一方だけを開放できる構造になっている。
図3、図4および図5は、冷蔵庫設置空間の隣に造り込まれた収納棚構造1を示しており、図3では上記第1の収納空間部11の前面および上記第2の収納空間部12の前面が覆われるように上記引き違い戸14が閉じられ、図4では一方の引き違い戸14が開かれて上記第1の収納空間部11の前面が開放され、図5では他方の引き違い戸14が開かれて上記第2の収納空間部12の前面が開放された状態を示している。
上記の構成であれば、上記第1の収納空間部11に入り込んで上記第3の収納空間部13が形成されており、この第3の収納空間部13に対して上記第2の収納空間部12の前面から収納物の出し入れが行えるので、収納が効率的に行える。また、上記前面を覆う上記引き違い戸14によって上記収納空間部11、12の棚板等が隠されるので、外観の見栄えも良くできる。
上記第2の収納空間部12の棚板12aと上記第3の収納空間部13の棚板13aとが平面視で略L字形状をなすと、図6にも示しているように、上記棚板13aの奥に手が届き易くなり、上記第3の収納空間部13への収納物の出し入れが容易になる。ここで、上記第3の収納空間部13の棚板13aに近い側の上記第2の収納空間部12の棚板12aの角部に直線または曲線でカット部が形成されていると、服の袖などが上記角に引っ掛かりにくくなり、上記第3の収納空間部13への収納物の出し入れが容易になる。
上記前面を閉じる扉が引き違い戸14であると、観音扉等を採用する構成に比べて当該収納棚構造1の手前側が自由に使えるようになる。また、上記第1の収納空間部11の棚板11aの奥行きが550mm以上650mm以内で幅が600mm以上700mm以内であると、上記第1の収納空間部11内に電子レンジ4等の調理装置を確実に収納することができる。
なお、上記の実施形態では、上記第3の収納空間部13と上記第1の収納空間部11とが一体的に設けられたが、これに限らず、上記第3の収納空間部13と上記第1の収納空間部11とが別体に設けられ、上記第3の収納空間部13自体が上記第1の収納空間部11の前面から出し入れできる構造としてもよい。この出し入れのための移動は、上記第3の収納空間部13を構成する筐体部が、例えば床と天井側に設けられたレール部材によって支持されることで実現できる。このように、上記第3の収納空間部13自体が出し入れ可能に設けられていると、上記第2の収納空間部12の前面が閉じられている状態でも、上記第1の収納空間部11の前面から上記第3の収納空間部13自体を引き出すことによって、上記第3の収納空間部13内の収納物の取り出し等を行うことができる。
上記第3の収納空間部13自体の上記出し入れは、その全体の出し入れに限らず、上記第3の収納空間部13を上下に分割した場合の上部側或いは下部側だけの出し入れ、または、上記第3の収納空間部13を前後に分割した場合の前部側だけの出し入れが行われる構造としてもよい。
また、上記の実施形態では主となる収納空間部が上記第1の収納空間部11と上記第2の収納空間部12の2つからなる構成としたが、これに限らず、上記第1の収納空間部11または上記第2の収納空間部12の隣にこれらと同幅の間口を有する収納空間部を備えてもよい。また、このような構造においては、例えば、3枚の引き違い戸を備える構成を採用できる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 収納棚構造
11 第1の収納空間部
11a 棚板
12 第2の収納空間部
12a 棚板
13 第3の収納空間部
13a 棚板
13b 仕切り板
14 引き違い戸(扉)
2 電気炊飯器
4 電子レンジ

Claims (7)

  1. 第1の収納空間部と、第2の収納空間部と、これら第1の収納空間部と第2の収納空間部の間で上記第1の収納空間部に入り込んで形成され、上記第2の収納空間部の前面から収納物の出し入れが行える第3の収納空間部と、上記収納空間部の前面を覆う扉と、を有することを特徴とする収納棚構造。
  2. 請求項1に記載の収納棚構造において、上記第2の収納空間部の棚板の奥行きは上記第3の収納空間部の棚板よりも短く、平面視で上記第2の収納空間部の棚板と上記第3の収納空間部の棚板とが略L字形状をなすことを特徴とする収納棚構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の収納棚構造において、上記第3の収納空間部の棚板に近い側の上記第2の収納空間部の棚板の角部にカット部が形成されていることを特徴とする収納棚構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の収納棚構造において、上記第3の収納空間部自体が上記第1の収納空間部の前面から出し入れできるように設けられたことを特徴とする収納棚構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の収納棚構造において、上記扉は引き違い戸であることを特徴とする収納棚構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の収納棚構造において、上記第1の収納空間部の棚板の奥行きが550mm以上650mm以内で幅が600mm以上700mm以内であることを特徴とする収納棚構造。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の収納棚構造において、上記第1の収納空間部または上記第2の収納空間部の隣にこれらと同幅の間口を有する第4の収納空間部を有することを特徴とする収納棚構造。
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