JP2015058232A - 消火設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流水検知装置24の二次側から防護区画に設置した閉鎖型のスプリンクラーヘッド26まで加圧水を充水し、流水検知装置24の一次側に設けた緊急遮断弁40を、スプリンクラーヘッド26が作動した場合に防護区画の火災感知器36が作動していれば開放状態を維持し、火災感知器36が作動していなければ閉止する。スプリンクラー制御盤38は、地震発生により感震器42から地震信号を受信した場合、防護区画の火災感知器36が作動していなければ、緊急遮断弁40を閉止制御して地震による損傷で発生した漏水を抑制する。
【選択図】図1
Description
本発明は、流水検知装置の二次側から防護区画に設置した閉鎖型のスプリンクラーヘッドまで加圧水を充水し、流水検知装置の一次側又は二次側に設けた緊急遮断弁を、スプリンクラーヘッドが作動した場合に防護区画の火災感知器が作動していれば開放状態を維持し、火災感知器が作動していなければ閉止する消火設備に於いて、
防護区画に設けられ、所定以上の震度で作動して地震信号を出力する感震器と、
感震器から地震信号を受信した場合に、防護区画の火災感知器が作動していなければ、緊急遮断弁を閉止制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする。
感震器が作動する所定の震度を、当該感震器を設置する防護区画の状況に合わせて異なる震度を設定する。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁の閉止制御中又は閉止制御した後に、火災信号を受信した場合、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁を閉止制御してから所定時間を経過した場合に、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁の閉止制御中又は閉止制御した後に、感震器からの地震信号の受信がなくなった場合に、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁を閉止制御してから所定時間を経過した場合に、記緊急遮断弁を開放制御して復旧させ、所定時間を経過する前に感震器からの地震信号の受信がなくなった場合にも、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、火災感知器作動した場合に自火報受信機を経由して火災信号として受信し、緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、自火報受信機か火災信号を送信できない障害を検出した場合、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、復旧スイッチによる復旧操作の受付けを検出した場合に、緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、火災信号の受信、所定時間の経過、地震信号の停止、又は復旧スイッチによる復旧操作の受付け検出を含む所定の復旧条件を検出した場合、所定の遅延時間経過後に緊急遮断弁を開放制御して復旧させる。
緊急遮断装置の制御部は、複数の流水検知装置の各々に設けた緊急遮断弁を制御する。
緊急地震速報を受信した場合に地震信号を出力する受信装置を設け、緊急遮断装置の制御部は、受信装置から地震信号を受信した場合に、防護区画の火災感知器が作動していなければ、緊急遮断弁を閉止制御する。
本発明の消火設備によれば、流水検知装置の二次側から防護区画に設置した閉鎖型のスプリンクラーヘッドまで加圧水を充水し、流水検知装置の一次側に設けた緊急遮断弁を、スプリンクラーヘッドが作動した場合に防護区画の火災感知器が作動していれば開放状態を維持し、火災感知器が作動していれば閉止する消火設備について、感震器から地震信号受信した場合に、防護区画の火災感知器が作動していなければ、緊急遮断弁を閉止制御するようにしたため、感震器が作動して地震信号を受信した場合に、火災が発生してスプリンクーヘッドが作動している防護区画については、緊急遮断弁の閉止制御を行わず散水を継続して確実に初期消火し、一方、火災感知器が作動していない防護区画については緊急遮断弁を閉止制御し、地震により開放したスプリンクラーヘッド及び又は二次側配管からの漏水を二次側配管の充水量に抑え、水損被害を抑制可能とする。
感震器が作動する所定の震度を、当該感震器を設置する防護区画の状況に合わせて異なる震度を設定するようにしたため、建物の階別などの防護区画は、場所によって耐えうる震度が異なる場合があり、これに併せて感震器が作動する震度を設定することで、防護区画の地震に対する強度に応じて緊急遮断弁の選択的な閉止制御を可能とする。
緊急遮断装置の制御部は、緊急遮断弁の閉止制御中又は閉止制御した後に、火災信号の受信、所定時間の経過、地震信号の停止、又は復旧スイッチによる復旧操作の受付といった所定の復旧条件の成立を検出した場合、緊急遮断弁を開放制御して復旧させるようにしたため、通常監視状態と同様に消火機能を回復し、火災が発生した場合に加圧水を散水して初期消火を可能とする。
図1は本発明の消火設備として湿式スプリンクラー消火設備の概要を示した説明図である。図1に示すように、建物の地下階などのポンプ室には消火ポンプ10を設置し、モータ12により駆動する。モータ12はポンプ制御盤14により起動・停止の運転制御を受ける。モータ12により駆動された消火ポンプ10は水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧した消火用水を供給する。
図1に示したスプリンクラー消火設備における震災対策の設備機器として、防護区画に感震器42を設けると共に、更に、スプリンクラー制御盤38に、震災対策に対応した制御部としての機能を設けている。なお、必要に応じて、緊急地震速報を受信した場合に地震信号を出力する受信装置44を設けてもよい。
感震器42は、例えば防護区画毎に設置し、所定以上の震度で作動して地震信号E1をスプリンクラー制御盤38に出力する。感震器42が作動して地震信号E1を出力する震度は、防護区画の耐震強度や消火設備の耐震強度に応じて定め、例えば震度5以上で作動するように設定する。感震器42は例えば地震に伴う横揺れ及び縦揺れを検知する加速度センサや、移動する内蔵の球体でスイッチ接点をオンして検知する機械式の地震センサ等を使用する。
(通常監視状態での制御)
制御部として機能するスプリンクラー制御盤38は、通常監視状態で緊急遮断弁40を開放制御して開放状態としており、流水検知装置24の一次側に加圧水を充水している。
制御部として機能するスプリンクラー制御盤38は、地震発生により感震器42から地震信号E1を受信した場合に、防護区画の火災感知器36が作動していなければ、即ち、自火報受信機34から移報される火災信号E2を受信していなければ、緊急遮断弁40に閉止制御信号を出力して閉止制御する。
スプリンクラー制御盤38による復旧制御は、緊急遮断弁40の閉止制御中または閉止制御を行った後に、所定の復旧条件を検出した場合、緊急制御弁40に開放制御信号を出力して開放制御し、通常監視状態に復旧させる。このため地震後に火災が発生した場合、通常監視状態と同様に、消火設備は、自動的に、ポンプ起動による加圧水を作動したスプリンクラーヘッドから散水して初期消火可能とする。
図1の実施形態は、防護区画に設置した感震器42で地震を検出して地震信号E1をスプリンクラー制御盤38に出力しているが、必要に応じて、更に、緊急地震速報を受信した場合に地震信号E3を出力する受信装置44を設けてもよい。
(緊急遮断弁)
上記の実施形態は、緊急遮断弁を流水検知装置の一次側に設けているが、流水検知装置の二次側に設けるようにしても良い。
(感震器のみによる制御)
上記の実施形態は、受信装置で緊急地震速報を受信した場合にも急遮断装置で緊急遮断弁を閉止制御しているが、受信装置を設けず、感震器のみとしても良い。
上記の実施形態は、湿式のスプリンクラー消火設備を例にとっているが、乾式のスプリンクラー消火設備、湿式又は乾式の予作動式スプリンクラー消火設備についても同様に使用できる。
上記の実施形態は、加圧送水装置として消火ポンプ設備を例にとるものであったが、これ以外に、高架水槽の落差を利用して送水するための圧力をえる高架水槽方式、加圧した水槽により給水する圧力水槽方式を使用してもよい。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
14:ポンプ制御盤
16:給水本管
18:圧力タンク
20:圧力スイッチ
22:分岐管
24:流水検知装置
26:スプリンクラーヘッド
34:自火報受信機
36:火災感知器
38:スプリンクラー制御盤
40:緊急遮断弁
42:感震器
44:受信装置
Claims (10)
- 流水検知装置の二次側から防護区画に設置した閉鎖型のスプリンクラーヘッドまで加圧水を充水し、前記流水検知装置の一次側又は二次側に設けた緊急遮断弁を、前記スプリンクラーヘッドが作動した場合に、防護区画の火災感知器が作動していれば開放状態を維持し、前記火災感知器が作動していなければ閉止する消火設備に於いて、
防護区画に設けられ、所定以上の震度で作動して地震信号を出力する感震器と、
前記感震器から地震信号を受信した場合に、防護区画の火災感知器が作動していなければ、前記緊急遮断弁を閉止制御する制御部と、
を設けたことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記感震器が作動する所定の震度を、当該感震器を設置する防護区画の状況に合わせて異なる震度を設定したことを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁の閉止制御中又は閉止制御した後に、前記火災信号を受信した場合、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁を閉止制御してから所定時間を経過した場合に、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁の閉止制御中又は閉止制御した後に、前記感震器からの地震信号の受信がなくなった場合に、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁を閉止制御してから所定時間を経過した場合に、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させ、前記所定時間を経過する前に前記感震器からの地震信号の受信がなくなった場合にも、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記火災感知器作動した場合に自火報受信機を経由して火災信号として受信し、前記緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、前記受信機か火災信号を送信できない障害を検出した場合、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、復旧スイッチによる復旧操作の受付けを検出した場合に、前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、前記緊急遮断装置の制御部は、前記緊急遮断弁を閉止制御中又は閉止制御した後に、火災信号の受信、所定時間の経過、地震信号の停止、又は復旧スイッチによる復旧操作の受付け検出を含む所定の復旧条件を検出した場合、所定の遅延時間経過後に前記緊急遮断弁を開放制御して復旧させることを特徴とする消火設備。
- 請求項1記載の消火設備に於いて、
緊急地震速報を受信した場合に地震信号を出力する受信装置を設け、
前記緊急遮断装置の制御部は、前記受信装置から地震信号を受信した場合に、防護区画の火災感知器が作動していなければ、前記緊急遮断弁を閉止制御することを特徴とする消火設備。
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- 2013-09-20 JP JP2013194728A patent/JP6181490B2/ja active Active
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