JP2015057772A - 疎水性バンク - Google Patents

疎水性バンク Download PDF

Info

Publication number
JP2015057772A
JP2015057772A JP2014165413A JP2014165413A JP2015057772A JP 2015057772 A JP2015057772 A JP 2015057772A JP 2014165413 A JP2014165413 A JP 2014165413A JP 2014165413 A JP2014165413 A JP 2014165413A JP 2015057772 A JP2015057772 A JP 2015057772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
bank
region
slope
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014165413A
Other languages
English (en)
Inventor
アイザック ジョナサン
Isaac Jonathan
アイザック ジョナサン
ウィリアムズ ゲイリー
Williams Gary
ウィリアムズ ゲイリー
フォーサイス ダニエル
Forsythe Daniel
フォーサイス ダニエル
バンバー レオ
Bumper Leo
バンバー レオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cambridge Display Technology Ltd
Original Assignee
Cambridge Display Technology Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cambridge Display Technology Ltd filed Critical Cambridge Display Technology Ltd
Publication of JP2015057772A publication Critical patent/JP2015057772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02107Forming insulating materials on a substrate
    • H01L21/02225Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer
    • H01L21/0226Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a deposition process
    • H01L21/02282Forming insulating materials on a substrate characterised by the process for the formation of the insulating layer formation by a deposition process liquid deposition, e.g. spin-coating, sol-gel techniques, spray coating
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/18Carrier blocking layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K71/00Manufacture or treatment specially adapted for the organic devices covered by this subclass
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02107Forming insulating materials on a substrate
    • H01L21/02109Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates
    • H01L21/02112Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer
    • H01L21/02118Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer carbon based polymeric organic or inorganic material, e.g. polyimides, poly cyclobutene or PVC
    • H01L21/0212Forming insulating materials on a substrate characterised by the type of layer, e.g. type of material, porous/non-porous, pre-cursors, mixtures or laminates characterised by the material of the layer carbon based polymeric organic or inorganic material, e.g. polyimides, poly cyclobutene or PVC the material being fluoro carbon compounds, e.g.(CFx) n, (CHxFy) n or polytetrafluoroethylene

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】ウェルを画定する側壁を有する電気絶縁バンク構造を有する電子デバイスを製造する方法を提供する。【解決手段】ウェルを画定する側壁を有する電気絶縁バンク構造を有する電子デバイスを製造する方法であって、側壁が表面層領域から延伸する第1の斜面および第1の斜面から延伸する第2のより急傾斜の斜面を備えるようにバンク構造を形成するステップであって、第1の斜面から隔設された第2の斜面上の点にて表面エネルギー不連続性を有するステップ、材料の溶液をウェルに堆積させることによって有機半導体材料から成る少なくとも1つの層を有する層構造を形成するステップであって、堆積した溶液が第1および第2の斜面を表面エネルギー不連続性におけるピン止め点まで濡らすステップ、ならびに堆積した溶液を乾燥させるステップを含む方法。【選択図】なし

Description

本発明は、概して、表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスを製造する方法ならびに表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスに関する。
溶液からの活性成分の堆積(溶液処理)を包含する電子デバイスを製造する方法は、広範に検討されてきた。活性成分が溶液から堆積される場合、活性成分は好ましくは基板の所望のエリアに含有される。このことは、溶液から活性成分を堆積可能なウェルを画定するパターン形成バンク層を備えた基板を設けることによって実現され得る。ウェルは、ウェルによって画定された基板のエリアに活性成分が残存するように、溶液が乾燥する間に溶液を含有する。
これらの方法は、溶液から有機材料を堆積させるために特に有用であることが見出されてきた。有機材料は、電流が材料を通過したときに材料が光を放出できるように、または光が材料に衝突したときに電流が発生することによって光を検出できるように、導電性、半導電性および/または光電子活性であってよい。これらの材料を利用するデバイスは、有機電子デバイスとして公知である。有機材料が発光材料である場合、デバイスは有機発光デバイス(OLED)として公知である。さらに溶液処理によって、薄膜トランジスタ(TFT)および特に有機薄膜トランジスタ(OTFT)を低コスト、低温で製造できるようになる。このようなデバイスにおいて、適正なエリア、特にデバイスのチャネル内に有機半導体(OSC)を含有することが特に望ましく、OSCを含有するためにウェルを画定するバンクを設けてよい。
いくつかのデバイスは、2つ以上の溶液堆積層を必要とすることがある。ディスプレイに使用されるOLEDなどの代表的なOLEDは、2つの有機半導体材料層を有してよく、一方の層は発光材料、たとえば発光ポリマー(LEP)の層であってよく、他方の層は正孔輸送材料、たとえばポリチオフェン誘導体またはポリアニリン誘導体の層であってよい。
有利に単純なバンク構造は、順に堆積されたこのような液体すべてを含有するように設計された単一の材料/層を有する。しかし、堆積した液体すべてに対して単一のバンク材料および単一のピン止め点を有するデバイスでは、溶液堆積層の両側の電極の間でリーク経路、すなわち短絡のリスクがある。たとえば、アノード−HIL−IL−EL−カソード構造を備えたOLED構造において、リーク電流は、HILの境界上のリーク経路を介してアノードとカソードとの間を流れることがある。同様に、リーク経路は、バンク上の正孔注入層(HIL)と直接接触しているカソード、バンク上の非常に薄いデバイススタックまたはピン止め点における点接触によって引き起こされることがある。完全印刷デバイスのJV(電流密度−電圧)曲線はたとえば、逆駆動時および/または電源投入前に高いリーク(高い電流)を示す。スピン処理された中間層(IL)およびエレクトロルミネセント層(EL)では、リークは、HILが上部のスピン処理された膜によって完全に被覆されるため、はるかに低くなる。効率がはるかに低下することがある。
現行の低リークデバイスは一般には、アノードピン止め点をカソードから隔離するためにデュアル・バンク・システムを必要とする。しかしシングルバンクでは、デュアル・バンク・アーキテクチャと比較して複雑性を低下させることができる。加えてもしくはまたは、フォトリソグラフィーによってパターン形成されたシングルバンクによって、画素(バンク)画定のための安価な方法が提供され得る。しかしこのようなバンクは、炭化水素(レジスト残渣)に露光されたアノードエリアを残すことがあり、および/または溶液処理層すべて(HIL、ILおよびEL)に単一の流体ピン止め点を設けることがある。アノード(ITO)表面とHIL−IL−EL−カソード同時ピン止め点との間の経路が短い高導電性HILは、高リークデバイスをもたらすことが示されてきた。
同様に、バンク構造を有する発光デバイスは、アクティブエリアでの色および/または発光効率の均一性が乏しいことがある。
このため、各種の液体をウェル内に含有させるための改善された構造および/またはこのような構造を製造する方法を提供することが望ましい。改善された構造は、利点、たとえばとりわけ、デバイスでの色均一性の改善および/または調整可能な電気リーク、デバイスのアクティブエリアでの全体の出力効率および/または均一性の向上、(たとえばOLED発光の)寿命安定性の改善(好ましくは、たとえば寿命試験でのより安定なおよび/またはより反復可能なデバイス輝度)、より小型のデバイス、ならびに構造の複雑性の低下および/またはより少ない処理ステップで製造可能であること(このどちらも、デバイス製造の時間またはコスト効率の改善、デバイス収率の改善、反復可能性、たとえばコスト低減につながることがある構成材料の量および/または数に関する要件の低減につながることある)のいずれか1つ以上を有していることがある。
本発明の理解に使用するために、以下の開示が引用される。
米国特許第8,063,551号明細書 米国特許出願公開第2006/197086号明細書 米国特許出願公開第2010/271353号明細書 国際公開第2009042792号パンフレット 米国特許出願公開第2007/085475号明細書 米国特許第7799407号明細書 米国特許第7604864号明細書 国際公開第9948339号パンフレット 特開2007095425A号公報 国際公開第2009/077738号パンフレット 国際公開第2011/070316号パンフレット
本発明の第1の態様により、表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備える電子デバイスを製造する方法であって、該バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して該ウェルを画定する側壁を有し、該表面層領域が第1の電極を備え、該デバイスが第2の電極および第1の電極および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、該方法が、前記表面層領域から延伸する第1の斜面および第1の斜面から延伸する第2の斜面を備える前記側壁を有する前記バンク構造を形成するステップであって、第2の斜面が第1の斜面よりも急傾斜であり、該側壁は第1の斜面から隔設された第2の斜面上の点にて表面エネルギー不連続性を有する、ステップ、少なくとも1つの層を有する層構造を形成するステップであって、該層構造が第1および第2の電極間に配置され、該半導体材料を有し、該層構造を形成するステップが、溶液処理可能な前記層を形成するために、該表面層領域ならびに該側壁の第1の斜面および第2の斜面に有機溶液を堆積させるステップであって、該堆積された有機溶液が第1および第2の斜面を表面エネルギー不連続性におけるピン止め点まで濡らすことを含む、ステップ、ならびに該堆積有機溶液を乾燥させるステップを含む、方法を提供する。
このため、一実施形態は、その全長に沿って異なる斜面を有するために直線から逸脱する経路により、ピン止め点が該表面層領域から隔離されるように、少なくとも1つの溶液処理可能層(好ましくは、すべて同じ点にピン止めされた複数の層)に対してピン止め点を設けてよい。これにより、(複数の)溶液堆積層の両側の電極、たとえばアノードとカソードとの間での電気リーク経路、すなわち短絡のリスクが低減され得る。たとえば、アノードHIL−IL−EL−カソード構造を備えるOLED構造において、好ましくは高抵抗性HILの境界に沿ったアノードとカソードとの間のリーク経路はいずれも延長される。延長された経路は、好ましくは、たとえば効率、信頼性および/または寿命、色の変化などをそうでなければ著しく劣化させ得るリークを防止するのに十分高い抵抗を備えている。
得られたデバイス構造についてより詳細に考慮すると、表面エネルギー不連続性が、好ましくは、濡れ性(たとえば親水性)領域と非濡れ性(たとえば疎水性)領域との間に境界を生じる(複数の)プロセスステップによって生成されることが認められる。このような境界は、好ましくは第2の斜面の上面にある。第2の斜面の上面は、好ましくはバンク構造の比較的扁平な面に隣接し、該扁平面は該表面層に平行に対向している。とにかく、表面エネルギー不連続性は、好ましくは第1の斜面から離れていて、このため該表面層領域から離れている。
該方法は、少なくとも1つのさらなる溶液、たとえばEL(発光層)および/またはIL(中間層)を、溶液処理可能層を覆うように堆積させるステップであって、該少なくとも1つのさらなる溶液が該ピン止め点までウェットアウトさせるステップ、および堆積した少なくとも1つのさらなる溶液を乾燥させるステップを含んでよい。このため、複数のこのような溶液処理可能層は、同じピン止め点を有してよい。
該バンク構造を形成するステップが、該基板の表面層にフォトレジストを含む第1のバンク層を形成するステップ、第1のバンク層を光パターン形成および現像して該表面層の領域を露光させるステップ、第1のバンク層および該表面層の露光領域にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させて第2のバンク層を形成するステップ、第2のバンク層を焼成して硬化させるステップであって、該フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成中に第2のバンク層の表面に移行して、有機溶液と前記表面との接触角を増大させるステップ、ならびに第1のバンク層領域が第1の斜面を有し、第2のバンク層が第2の斜面を有するように、第2のバンク層を光パターン形成および現像して前記表面層の前記領域を再露光させるおよび第1のバンク層の領域を露光させるステップであって、該増大した接触角が該有機溶液と第1および第2の斜面との接触角よりも大きく、該ピン止め点が該移行したフッ素含有化合物を有する第2のバンク層表面の境界にあるステップを含む方法がさらに提供されてよい。該化合物が焼成の間に移行する表面は一般には、「自由表面」、すなわち外部環境、たとえば空気との界面と説明されてよい。このようなフッ素化フォトレジストを使用するいずれの実施形態においても、該フォトレジストはフォトレジスト製造者からフッ素化されて供給されてよく、または該プロセスがフッ素含有化合物を非フッ化フォトレジストに添加する追加ステップを有してよい。とにかく、第2のバンク層が硬化された後に、第2のバンク層は好ましくは、第1のバンク層よりも高濃度のフッ素含有化合物を含む。さらに第2のバンク層が現像されて第2のバンク層の一部が除去された後に、先に「自由表面」の部分であったものは、好ましくは除去により露光された第2のバンク層のエッジを有する濡れ/非濡れ境界を有し、このエッジは側壁の一部となっている。このため、デュアル傾斜側壁に加えてピン止め点が生成されてよい。
該バンク構造を形成するステップが、該表面層にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させることによりバンク構造層を形成して、堆積された溶液を乾燥させてバンク構造層を硬化させるステップであって、該フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に該バンク構造層の表面に移行して有機溶液と前記表面との接触角を増大させるステップ、該バンク構造層にてフォトレジスト層を堆積および乾燥させて、該フォトレジスト層を光パターン形成および現像するステップ、該エッチング済みバンク構造層が露光された表面層領域を包囲する前記側壁を有し、前記第1および第2の斜面を備えるように、該現像済みフォトレジスト層を介して前記バンク構造層をエッチングして前記表面層領域を露光させる、ドライエッチングステップ、ならびに該現像済みフォトレジスト層を除去して該バンク構造層の表面を露光させるステップであって、露光された表面が前記移行したフッ素含有化合物を含み、該表面エネルギー不連続性が該移行したフッ素含有化合物を含む露光された表面および該エッチング済み側壁の間の界面にあるステップを含む方法がさらに提供されてよい。ドライエッチングステップは、好ましくは酸素プラズマを使用する反応性イオンエッチングを含むことがある。上記と同様に、先に該バンク層の「自由表面」の一部であったものは、好ましくは、該バンク層の一部を除去する現像によって露光された該バンク層のエッジとの濡れ/非濡れ境界を有し、このエッジは側壁の一部となっている。このため、デュアル傾斜側壁に加えてピン止め点が生成されてよい。
該バンク構造を形成するステップが、該バンク構造層を現像および光パターン形成して該バンク構造層の側壁によって包囲された該表面層領域を露光させるステップを含み、該バンク構造層に該フォトレジスト層を堆積させるステップが該フォトレジスト溶液を該光パターン形成済みバンク構造層に堆積させるステップを含み、該フォトレジスト層を現像するステップが該表面層領域を再露光させるステップを含み、該表面層領域を露光させる該ドライエッチングステップが該バンク構造層を薄膜化することによって該露光された領域を延伸させて前記第1および第2の斜面を形成する方法がなおさらに提供されてよい。
該フォトレジスト層を光パターン形成するステップが、該フォトレジスト層に実質的に非透過性の領域、部分透過性領域および実質的に完全透過性の領域(該部分透過性領域よりも高い透過率を少なくとも有する)を有するマスクを介して照射するステップを含み、ならびに該フォトレジスト層を現像するステップがフォトレジスト領域を完全に除去して、該部分透過性領域を介して照射に露光させたフォトレジスト領域を部分的に除去するステップを含む方法がさらに提供されてよい。
該バンク構造を形成するステップが、該表面層にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させることによってバンク層を形成するステップ、該バンク層を焼成して硬化させるステップであって、該フォトレジスト溶液のフッ素化合物が前記焼成間に該バンク層の表面に移行して、有機溶液と該表面との接触角を増大させるステップ、該硬化済みバンク層を光パターン形成するステップであって、第1の照射線量で該バンク層の第1の領域に照射し、第2の照射線量で該バンク層の第2の領域に照射することを含み、前記第2の照射線量が該第1の照射線量よりも少ないステップ、該バンク層を現像して該表面層の領域を露光させて、前記第2の照射線量が照射された該バンク層の領域を部分的に除去するステップであって、部分的な除去によって該露光された領域が包囲され、該第1の斜面および該第2の斜面を有する側壁が設けられ、該ピン止め点が該移行したフッ素含有化合物を有する該バンク層と該側壁との間の境界にあるステップを含む方法がまたさらに提供されてよい。該第1の領域は、ネガ型またはポジ型フォトレジストのどちらを使用するかに応じて、表面領域に及ぶか、または保持される該バンク構造の部分に及ぶことがある。部分的な除去により、好ましくは該バンク層が薄膜化されて該表面層の該領域まで延伸されて、該側壁に沿って、ゆえにウェルに堆積される溶液処理可能層のエッジに沿って経路長をより長くするためのシェルフ構造が与えられる。
該光パターン形成するステップが同時に第1のマスクおよび第2のマスクを介して該バンク層に照射することを含み、第1の領域に第1の線量を照射することが、第1の領域に第1および第2のマスクの完全透過性領域を介して照射することを含み、第2の領域に第2の線量を照射することが第2の領域に第1および第2のマスクそれぞれの少なくとも部分透過性の領域を介して照射することを含む方法がさらに提供されてよい。該少なくとも部分透過性の領域は、第1のマスクの完全透過性領域および/または第2のマスクの部分透過性領域を含んでよい。これらの領域の少なくとも1つは、好ましくは透過勾配を有する部分透過性領域である。
該光パターン形成するステップが該バンク層に部分透過性エリアおよびより(好ましくは完全に)透過性のエリアを有するマスクを介して照射することを含み、第1の領域に第1の線量を照射することが該第1の領域により透過性のエリアを介して照射することを含み、第2の領域に第2の線量を照射することが該第2の領域に該部分透過性エリアを介して照射することを含む方法がさらに提供されてよい。
反射体層を該表面層のエリアに堆積させるステップを含み、該フッ素化フォトレジスト溶液を堆積させるステップによって、該フッ素化溶液を該反射体層および該表面層に堆積させ、該光パターン形成するステップが該バンク層にマスクを介して照射することを含み、第1の領域に照射することが、第1の領域がマスクを介して直接受光した第1の線量の一部を吸収し、および第1のマスクから受光して該反射体層によって第1の領域中に戻り反射された線量の一部を吸収することを含む方法がなおさらに提供されてよい。
該電子デバイスが光電子デバイス、たとえば発光デバイスまたは光吸収デバイス、好ましくは光吸収デバイス、たとえば有機光起電力デバイス(OPV、たとえば太陽電池)または発光デバイス、たとえば有機発光ダイオード(OLED)である方法がさらに提供されてよい。または、該デバイスは薄膜トランジスタであってよい。
該電子デバイスが有機発光ダイオードであり、該有機溶液が正孔注入層(HIL)を設けるためのものである方法がさらに提供されてよい。さらに、少なくとも1つのさらなる溶液処理可能層が該溶液処理可能層の上ならびに第1および第2の電極の間に形成されてよく、該(複数の)さらなる溶液処理可能層はそれぞれ中間層(IL)および/または発光層(EL)を設けるためのものである。
第1の斜面および第1の斜面から該ピン止め点まで延伸する第2の斜面領域の少なくとも1つに堆積している場合、該有機溶液の接触角が10度以下である方法がさらに提供されてよい。一般には、このような接触角によって、表面の濡れが良好となる。
該ピン止め点より第1の斜面から離れるように延伸する該バンク構造の領域に堆積している場合、該有機溶液の接触角が50度以上である方法がさらに提供されてよい。一般には、このような接触角によって、表面の濡れは良好とならず、すなわち非濡れ性である。
本発明の第2の態様により、表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備える電子デバイスであって、該バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して該ウェルを画定する側壁を有し、該表面層領域が第1の電極を備え、該デバイスが第2の電極ならびに第1の電極および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、該側壁が該表面層領域から延伸する第1の斜面および該第1の斜面から延伸する第2の斜面を有し、第2の斜面が第1の斜面よりも急傾斜であり、該デバイスが少なくとも1つの層を有する層構造を備え、少なくとも1つの前記層が溶液処理可能層であり、該層構造が該半導体材料を有し、第1の電極および第2の電極の間に配置され、少なくとも1つの前記溶液処理可能層が第1の斜面から隔設された第2の斜面上の点にピン止め点を有し、前記溶液処理可能層が該表面層領域上ならびに該側壁の第1および第2の斜面上に配置されている、電子デバイスが提供される。
このため、第1の態様についてと同様に、一実施形態は(複数の)溶液処理可能層のためのピン止め点を備えてよく、該ピン止め点は、異なる斜面をその全長に沿って有するために直線から逸脱する経路によって表面層領域から隔離される。これにより再び、(複数の)溶液堆積層の両側の電極、たとえばアノードおよびカソードの間での電気リーク経路、すなわち短絡のリスクが低減されることがある。たとえば、OLEDの好ましくは高抵抗HILの境界に沿ったアノードおよびカソードの間のリーク経路はいずれも好ましくは延長されて、効率、信頼性および/または寿命、色の変化などをそうでなければ著しく劣化させ得るリークを防止するのに十分な高抵抗性となる。
該デバイス構造についてより具体的に考慮すると、該表面層が電極の一方(たとえばアノード)および/または部分反射層を備え得ることが認められる。下面発光型デバイスの実施形態では、該表面層(たとえば酸化スズ、たとえば酸化インジウムスズ(ITO))および基板(たとえばガラス)は、好ましくは少なくとも部分的に透明である。該表面層の個別の副層、たとえば銀層によって、発光デバイスからより狭い発光スペクトルをもたらす観測可能な量子効果を与えるのに十分小さい寸法を有し得る光共振器、または具体的には微小共振器を形成するように配置され得る上記の部分反射層が提供され得る。このような、たとえばAg反射層を備えたデバイスでは、該デバイスの製造は、ブランケットAg(合金)堆積、ブランケットITO堆積、少なくとも1つの電極を形成するためのITOのパターン形成、バンクスピン、および次にバンクパターンを含む。または、該表面層の電極層は、このような部分反射層としてさらに機能してよい。
該表面層領域上に配置された該溶液処理可能層を形成するための溶液の接触角が、第1の斜面および第1の斜面から該ピン止め点まで延伸する第2の斜面の領域の少なくとも一方に該溶液が堆積している場合、10度以下である、電子デバイスがさらに提供されてよい。加えてもしくはまたは、該表面層領域に配置された該溶液処理可能層を形成するための溶液の接触角は、該ピン止め点より第1の斜面から離れるように延伸する該バンク構造の領域に該溶液が堆積している場合、50度以上である。このため、このような溶液は、10度以下および50度以上の両方の接触角を有し得る。
該バンク構造が少なくとも1つのフォトレジスト層を備える電子デバイスが、さらに提供されてよい。
前記フォトレジスト層が第2の斜面上に該点を有し、フッ素含有化合物を含む電子デバイスが、さらに提供されてよい。
該バンク構造が複数のフォトレジスト層を備え、前記フォトレジスト層が第1の斜面を有する電子デバイスが、さらに提供されてよい。
該バンク構造がフッ素含有化合物を有する前記フォトレジスト層ならびに第1および第2の斜面を備える電子デバイスが、さらに提供されてよい。
第1の斜面が該表面層に対して20度以下の、より好ましくは5、10または15度未満の傾斜角を有する電子デバイスが、さらに提供されてよい。このような角度は、第1の斜面に沿っておよび/または具体的には第1の斜面が該表面層と接する箇所では平均値であってよい。
第1の斜面が第2の斜面との境界にて300nm未満の、好ましくは200nm未満のバンク構造厚(該厚は該表面層に対する高低差である)まで延伸し、好ましくは第1および第2の斜面の少なくとも一方が100nmから150nmのバンク構造厚に沿って延伸する(このため第1および/または第2の斜面が横切る高さは、好ましくは100から150nmの範囲であり、複数の層が該バンク構造を形成し、それぞれの斜面を有する場合、少なくとも一方の、たとえば第1の斜面が好ましくは100から150nmの高さで横切る)、電子デバイスがさらに提供されてよい。
該側壁が該表面領域から延伸して、少なくとも300nm、好ましくは少なくとも1μmのバンク構造厚を設ける、電子デバイスがなおさらに提供されてよい。このため、該表面層の上の該側壁の最大高さは、好ましくは少なくとも300nmである。一実施形態において、該最大高さは、有利にはドライエッチング、たとえばRIEに十分耐える厚さである。
第1の斜面が該表面層に沿って少なくとも1μmの長さにわたって延伸して、好ましくは第2の斜面が該表面層に沿って少なくとも8μmの長さにわたって延伸して、好ましくは該側壁(少なくとも第1および第2の斜面)が該表面層に沿って少なくとも10μmの長さにわたって延伸する、電子デバイスがまたさらに提供されてよい。
該デバイスが発光デバイスであり、前記溶液処理可能層が正孔注入層(HIL)を設けるための有機半導体材料から成り、好ましくは該発光デバイスがOLEDである電子デバイスが、さらに提供されてよい。さらに、少なくとも1つの前記溶液処理可能層は、該HILを設けるために該材料を覆って配置されたさらなる有機半導体材料から成ってよく、該さらなる有機半導体材料は中間層(IL)または発光層(EL)を設けるためのものである。
該電子デバイスが発光デバイス、たとえばOLEDである場合、好ましくは第1および第2の電極層の一方(第1または第2の電極層のどちらか、下面エミッタデバイスの場合、好ましくは第2の電極層)は(好ましくは完全)光反射性であり、前記電極層の他方は、光透過性である(下面エミッタデバイスの場合、好ましくは該基板も透過性である。)。このようなデバイスは、好ましくは部分(たとえば(好ましくはガラス)基板および第1の電極層の間に)堆積された部分光反射(好ましくは完全)層(好ましくは金属製、たとえば銀および/またはパターン形成というよりは好ましくはブランケット堆積された)を含み、光反射電極層を備えた微小共振器を形成する。このような共振器によって、光が増幅される、および/または該デバイスがより効率的となることがある。
好ましい実施形態は、添付された従属請求項で定義する。
上記の態様のいずれか1つ以上および/または好ましい実施形態の上の任意の特徴のいずれか1つ以上を、いかなる配列で組み合わせてもよい。
本発明をよりよく理解するために、および本発明が実施され得る方法を示すために、例として、添付図面をここで参照する。
フッ素化バンク材料がアノード、たとえばITO上にスピン処理され、光パターン形成されてウェルが設けられる製造方法の例を示す。 アノードからカソードまでの長い距離を画定するためにマスクに部分透過性領域を有する、シングル・マスク・ステップの使用を示す。 側壁経路長が短いRIEパターン形成バンク画素(上と中間の図)、および、これに対して経路長がより長い実施形態による画素(下の図)の実装を示す。 図1aまたは1bから形成されたバンクを有するデバイスを示す。 寿命(デバイスの安定性)プロットを示す。 デュアル現像プロセスを示す。 シングルパターン形成層を備えたデュアル・マスク・プロセスを示す。 シングルパターン形成層によるシングルマスク部分透過性を示す。 反射エリアおよび閾値以下の露光線量を利用する、シングルパターン形成層によるシングル・マスク・プロセスを示す。 実施形態のシェルフバンク断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。 実施形態のシェルフバンク断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。 実施形態のシェルフバンク断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。 実施形態のシェルフバンク断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。 実施形態のシェルフバンク断面の走査型電子顕微鏡画像を示す。 デバイスの活性領域でのHIL+IL厚および発光CIE値の変化を示す。 急傾斜のバンク構造境界の望ましい除去を示す。 標準および浅型バンク実施形態のHIL領域厚測定値のヒストグラムを示す。
概して、例示的なOLED実施形態の層は、以下の通りであってよい。
・基板、たとえば好ましくはITO(80nm)電極を備えた表面層および任意選択で微小共振器を形成するための反射層、たとえばAgを有するガラス。
・HIL(正孔注入層)=日産化学工業製のND3202bを使用してインクジェット印刷されている
・IL(中間層)
・発光ポリマーLEP、たとえば緑色発光ポリマーを含むEL(発光層)
実施形態は一般には、たとえば経路長がより長いシングル・バンク・アーキテクチャを設けて、リーク電流を低減する。OLEDでは、このような経路長は、アノード表面(たとえばITO)とHIL−IL−EL同時流体ピン止め点との間であってよい。高抵抗HILに沿ったこのようにより長い経路長によって、いずれの考えられる無給電リーク電流および/または非発光型エッジ・デバイス・ダイオードに対する高抵抗経路が形成され得る。このようなバンク構造により、OLED寿命安定性の改善が示されている。
このような実施形態のためのいくつかのバンク製造プロセスを以下の説明で検討する。たとえば、(i)第2層パターン形成および部分反応性イオンエッチング(RIE)による現像疎水性バンク、(ii)RIEマスキング層のための部分露光画素エッジを備えた未パターン形成疎水性バンク、(iii)デュアル現像プロセス、(iv)シングルパターン形成層によるデュアル・マスク・プロセス、(v)シングルパターン形成層によるシングルマスク部分透過性(リーク性)プロセス、ならびに(vi)反射エリアおよび閾値以下の露光線量を利用するシングルパターン形成層によるシングル・マスク・プロセス。
このようなプロセスの例によって、部分酸素プラズマ・エッチ・シェルフを備えたシングル現像疎水性バンクが設けられることがある。有利には、シングル現像疎水性バンクおよび続いてのパターン形成ステップによって、酸素プラズマにITOエリアをクリーンアップさせて、所定量のバンクの部分エッチングもさせることができる。ITOおよび部分エッチングされたバンクは好ましくは親水性であり、HILによって該疎水性バンクの未エッチングエリアまで濡らすことができる。HILのセクションは、下にHILピン止め点までバンクを有し、これをILおよびELと共に共有する。該活性アノードは、該カソードから長く好ましくはデバイス設計可能な距離によって隔離されているため、たとえば高抵抗HILを使用する場合に生じる電気リークがより低くなる。
OLEDのシングル・バンク・アーキテクチャは、このため、アノード表面と該HIL−IL−EL同時流体ピン止め点との間に、濡れ性アノード表面(ITO)およびより長い経路長を設けることによって改善され得る。このようにより長い経路長によって、いずれの考えられる無給電リーク電流にとっても高い高抵抗オプションが生成され得る。実施形態によって、アノード−カソード経路を制御された方式で延長することができ、したがって無給電リーク電流を低減するように調整可能であり、次いでデバイス効率が改善され得る。
加えてもしくはまたは、このようなプロセスは、デュアル・バンク・アーキテクチャと比べて構造上の複雑性を低減し得る。
図1aは、フッ素化バンク材料(バンク構造層12)がアノード(表面層11)、たとえばITO上にスピン処理され、光パターン形成されてウェルが設けられる(表面層領域13の上のエリアを参照)製造方法の例を示す。該バンク材料を覆ったフォトレジスト14の層を次に光パターン形成して、追加処理を行ってバンクのセクションを除去し、それゆえ絶縁バンクシェルフを延長する。このような追加処理には、該バンク材料を途中までエッチングするために適用される反応性イオンエッチングが含まれてよい。フォトレジストは追加処理後に除去される。該ウェルのエッジにおけるバンク材料のプロファイルは、このため、該プロファイルによってより長い経路が設けられるように変更される。図1aの第1の斜面s1および第2の斜面s2に沿った例示にすぎない細線によって示されるように、エッチングによって、フォトレジストの除去により露光された表面15までのより長い電気経路が生じる。
図1bに示す代替的手法では、該マスクにおける部分透過性領域によるシングル・マスク・ステップを使用して、該バンクシェルフのために長いアノード−カソード間距離を画定する。RIEステップは、好ましくは、薄いポジ型マスキング層がある画素エッジをエッチングする。RIEによって画素がエッチング除去され、マスキング層が薄いために画素のエッジがプラズマに露光される。該アノード−カソード間距離、したがって無給電リーク電流の量は、この手法を使用して、現像されたバンク画素のマスク設計サイズをRIEパターン形成カットアウトの寸法に対して変更することによって調整できる。これは、該画素ではそれぞれ通例、アノードからカソードまで短い経路長が設けられ(青色エリア)、通例、長さが調整できない、簡単な光パターン形成バンク画素および/または簡単なRIEパターン形成バンク画素とは対照的である。詳細には、図1bは、表面層21、バンク構造層22、表面層領域23、フォトレジスト層24、斜面s1およびs2ならびに表面25を示す。
(図1cは、側壁経路長が短いRIEパターン形成バンク画素(上と中間の図)、および、これに対して経路長がより長い実施形態による画素(下の図)の製造を示す。)
図1dは、上記のプロセス実施形態から形成されたバンクを有し、HIL(正孔注入層)の形の溶液処理可能層L1ならびにIL(中間層)および/またはLEP(発光ポリマー)層の形のさらなる溶液処理可能層L2をさらに備えたデバイスを示す。図1dからわかるように、HIL、ILおよびLEP流体は同時ピン止め点を有する。ILおよび/またはLEP層はEIL(電子注入層)によって被覆されてよく、EILは次にカソード層に被覆されてよい。好ましくはこのようなEILは層L1およびL2のピン止め点を共有しないが、これらの層を被覆して、該バンク構造の隣接エリアを覆って延伸する。カソード層は、該EILをコンフォーマルコーティングして該層および隣接エリアを覆って延伸する実施形態において、好ましくは該EILに直接堆積させてよい。
上記の観点より、一実施形態によって、たとえば該アノードピン止め点を該カソードから隔離するデュアル・バンク・システムに対して、長い絶縁シェルフを備えたシングルバンク構造が提供される。シングル疎水性バンクを使用してよく、それに続くパターン形成プロセスが適用されて該バンクシェルフが伸長されてよい。一実施形態において、該ITOおよびバンクシェルフを親水性として、該HILを該バンクが疎水性となる所定の点(インクピン止め点)までウェットアウトすることができる。該HILのあるセクションは、下にHILピン止め点までバンクを有し、これをILおよびLEPと共に共有する。高抵抗HILを使用することによって、活性アノードを長い(およびデバイス設計可能な)距離によって該カソードから隔離することができる。
実施形態によって、アノード−カソード経路を制御された方式で増大させることができ、したがって無給電リーク電流を低減するように調整可能であり、寿命試験にてより安定な(および反復可能な)デバイス輝度が生じる。これに対して、標準フォトリソグラフィープロセスまたはより複雑であるが標準のRIE(反応性イオンエッチング)プロセスによって形成されたシングルバンクによって、画素(バンク)画定のための安価な方法が提供され得る。しかしどちらの標準技法も、該画素(デバイス)エッジに残されるアノード−カソード経路長が短い。該アノード(ITO)表面と該HIL−IL−EL−カソード同時ピン止め点との間の短い経路長(短いシェルフ)によって、長時間駆動させたときにデバイスが不安定となることが示されている。
図1aはまた、長いシェルフを有するシングルバンクのプロセスフローの実施形態を示すとみなすことができる。該プロセスは、長いバンクシェルフを生成するためのデュアル・ステップ・パターン形成プロセスを包含する。アノード(ITO)からインクピン止め点までの該シェルフの長さは、該アノードからの電気的絶縁を与えるための該シェルフの深さによって可能であるように、第2パターン形成ステップによって制御することが可能である。該アノード−カソード間距離(例示にすぎない細線を参照)およびしたがって、無給電リーク電流の量は、第2パートパターン形成ステップの画素寸法に対して現像されたバンク画素のマスク設計サイズを変更することによって調整することができる。このような実施形態は、それぞれ通例、アノードからカソードまで短い経路長を与え(<1μm)、通例、(バンク高さによる以外)長さが調整できない、たとえば光パターン形成バンク画素または簡単なRIEパターン形成バンク画素と比較して、長いシェルフデバイス(たとえば>2μm)を生成する。
アノード−カソード間の距離は、該バンクをより高くすることによってもより長くすることができるが、このことは一般には該画素エッジにて該HIL−IL−ELプロファイルに負の影響を有することがあり、これらをより厚くして、不均一な発光を生じさせる。
好ましくは、実施形態の該HIL、ILおよびELはすべて同時ピン止め点を有する。これによりアノードからカソードまでの長いリーク経路が生じ、ここでHIL(導電性正孔注入層)が金属製カソードと接触する。この影響は、高抵抗HILを使用することによって、次に上記のような長い横方向のHIL距離を介して該アノード(ITO)を該カソードから隔離することによって最小限に抑えられる。
デバイスの結果を考慮すると、寿命試験の間のデバイス安定性は著しい改善を示した。実施形態において、シェルフが長いことにより、抵抗(経路長)がHIL−IL−ELが接触する点まで増大されて、画素エッジダイオード効果(非発光型薄型ダイオードである)が著しく低減する。
図2は、寿命(デバイス安定性)プロットを示す。シングルバンク−短シェルフデバイス(点線)の初期ブライトウェーブ(固定電流にて上昇する輝度)が、デバイス間でかなり変化することがわかる。これは存在する垂直リーク経路が試験中に「熱焼損」して、電流再配分が引き起こされたことによって起こると思われる。図2において、シングルバンク−長シェルフ(連続曲線)は、ブライトウェーブの大きさの分布がはるかに狭いことを示し、該効果がリーク電流に関連しないと思われることを意味する。このバンクを使用して材料およびプロセス安定性を評価することが可能である。シングルバンク−長シェルフ機構では、寿命(デバイス劣化)がより予測可能性が高く、画素−エッジデバイス効果への依存性がはるかに低い。このため、長シェルフを備えたシングル疎水性バンクは、OLED寿命安定性に関して改善を示している。
プロセスの複雑性を考慮して、単純化されたプロセス方法によって、リークを低減するための絶縁長シェルフを用いてシングル・バンク・アプローチを生成することにより、長シェルフシングル疎水性バンクが生成されることがあり、および/またはデュアル・バンク・アーキテクチャと比べて複雑性が低減され得ることに留意する。有利には、このような単純化された実施形態によって、該アノード−カソード経路を制御された様式で延長させて、したがってデバイス効率を低下させる無給電リーク電流を調整自在に低減させることができる。実施形態では、シングルバンク画素を実現するための代替的な単純化されたアプローチを扱う。
さらにプロセスの複雑性に関して、図1aのプロセス方法は、第2層パターン形成および部分反応性イオンエッチング(RIE)によって現像された疎水性バンクを包含する。これには2回のリソグラフィックパターン形成ループ(たとえば洗浄、焼成、コーティング、焼成、露光、焼成、現像、バンク硬化、コーティング、露光、現像)に加えて、RIEステップおよびポジ型レジスト剥離が必要なことがある。
しかし図1bの実施形態では、たとえば図1aに示すような、たとえばOLEDデバイス安定性に必要な長シェルフを生成するために2回の光パターン形成ステップに加えて反応性イオンエッチングを使用する実施形態と比較すると、長シェルフシングル現像疎水性バンクのプロセスが単純化されることがある。
しかし図1bに示すような第1の単純化は、該RIEマスキング層に部分露光画素エッジを有する未パターン形成疎水性バンクを示す。このプロセスにより、第1のパターン形成ループでのマスクおよび現像ステップの必要がなくなる。
デュアル現像プロセスと呼ばれる、代替的な単純化を図3aに示す。このプロセスにより、RIEおよび剥離ステップの必要がなくなることがある。好ましくは、第1のパターン形成バンクは薄く、画素中への浅型斜面を有する。好ましくは、第1の薄型バンク層は、堆積、たとえばスピンオンおよび硬化される。該薄型層は次に光パターン形成され、続いて現像されて該アノードの領域が露光され、該層は該露光された領域までゆるやかな斜面を有する。次にさらなるバンク層が堆積、光パターン形成および現像される。有利には、種、たとえばフルオロ種、たとえばフルオロ部分はさらなるバンク層内でこの層の焼成中にさらなるバンク層の上面まで移行して、該露光された領域上に堆積される溶液に対して該上面を該さらなるバンク層の側壁(好ましくはまた、該薄型層の側壁)よりも濡れにくくする。具体的には、図3aは、表面層31、第1のバンク層32、表面層領域33、表面34ならびに斜面s1およびs2を備えた第2のバンク層を示す。
図3bは、シングルパターン形成層によるデュアル・マスク・プロセスの形の代替的な単純化を示す。これは、ポジ型レジスト層のないシングルパターン形成ステッププロセスであるが、2つのフォトマスクおよびデュアル露光ステップを必要とすることがある。上マスク(マスク2)は、該斜面s1およびs2をより急傾斜で画定する勾配マスクであってよい。具体的には、図3bは表面層41、バンク層42、表面層領域43、斜面s1およびs2ならびに表面45を示し、領域44は、該領域44間または表面45下の(複数の)第1の領域に対する該バンク層の第2の領域である。
図3cは、シングルパターン形成層によるシングルマスク部分透過性(リーク)プロセスのさらなる代替的な単純化を示す。これはポジ型レジスト層のないシングルパターン形成ステッププロセスであり、より高コストのフォトマスクを必要とすることがあるが、シングル露光ステップによるものである。具体的には、図3cは表面層51、バンク層52、表面層領域53、斜面s1およびs2ならびに表面55を示し、領域54は、該領域54間または表面55下の(複数の)第1の領域に対する該バンク層の第2の領域である。部分透過性、たとえばサブレゾリューション・フィーチャ・マスクは、該斜面s1およびs2をより急傾斜で画定する勾配マスクであってよい。
図3dは、またさらなる代替的な単純化である、反射エリアおよび閾値以下の露光線量を利用する、シングルパターン形成層によるシングル・マスク・プロセスを示す。これは、ポジ型レジスト層のないシングルパターン形成ステッププロセスであり、シングル露光ステップである。前の層の設計には、高い線量の領域を生成して該バンクを完全に架橋させるために使用される反射エリアを包含させることができる。アノード−カソード間距離、したがって無給電リーク電流の量は、このアプローチを使用して調整できる。具体的には、図3dは表面層61、バンク層62、表面層領域63、斜面s1およびs2ならびに表面65を示し、領域64は、該表面65下の(複数の)第1の領域に対する該バンク層の第2の領域である。
これは、それぞれ通例、アノードからカソードまで短い経路長が設けられ(青色エリア)、通例、長さが調整できない、光パターン形成シングルバンク画素および/またはRIEパターン形成バンク画素とは対照的である。図1cを参照のこと。
上記の各種のアプローチおよび実施形態に関して、図4は多様なシェルフバンクの画像例を示す。図4aはデュアル現像長シェルフバンクを示し、図4bはHILを有するデュアル現像長シェルフバンクを示し、図4cはRIE済みノッチによる長シェルフバンクを示し、図4dはシングル現像バンクを示し、図4eはHILを有するシングル現像バンク(短シェルフ(シェルフなし))を示す。
微小共振器プラットフォームでのOLEDデバイスの性能を最大限にするためには、HIL+ILの扁平厚プロファイルが所望である。インクジェット印刷デバイスにおいて、厚さプロファイルは、下にあるバンク構造に依存する。以下では、シングルバンクインクジェット印刷デバイスにおける好適な扁平厚プロファイルを実現するために好ましいバンクプロファイルについて詳説する。有利には、このようなプロファイルによって、バンクシェルフからアクティブエリアへの段階的移行がもたらされることがあり、この移行によって印刷されたHILにより微小共振器OLEDデバイスに好適な扁平プロファイルが形成される。
段階的シェルフ・シングル・バンク+非水性HILを使用する扁平フィルムプロファイルについて具体的に考慮すると、実施形態によりバンクシェルフからアクティブエリアまでの段階的移行が与えられることがあり、これによって印刷されたHILにより微小共振器OLEDデバイスに好適な扁平プロファイルが形成される。微小共振器プラットフォームでのOLEDデバイスの性能を最大限にするために、HIL+ILの扁平厚が所望である。インクジェット印刷デバイスにおいて、厚さプロファイルは、下にあるバンク構造に依存する。実施形態によって、シングルバンクインクジェット印刷デバイスにおいて好適な扁平厚プロファイルを実現するためのバンクプロファイルが提供される。
考えられる最良のカラー点において最高の性能を実現するには、一般には、微小共振器OLEDデバイスにおける層厚およびプロファイルの精密な制御が必要である。さらに、HIL+IL層が著しく不均一であると、アウトカップリングが最適でないプロファイル領域が存在するようになり、性能が低下する。
たとえば、インクジェット印刷デバイスについて、HIL+IL厚の幅断面を図5に示す。該画素のエッジエリアによって、中央領域と比較して著しい増肉化が示されていることがわかる。CIE座標は、標的色点からこれらの領域へ移動する。このことにより、デバイス全体の性能が損なわれる。
バンクタイプが現像されて、エッジの増肉の量が最小限に抑えられ、したがって印刷性能が向上してきた。HILはバンクプロファイルを厳密に追跡できないため、シェルフからITOへの急勾配の移行によってエッジ増肉が起こる。
段階的バンクシェルフを有する実施形態を図6に示す。下の図には上の丸で囲んだ領域の詳細図が含まれ、下の図の右側には段階的な下方傾斜が示され、このような下方傾斜のない実施形態(左側)と比較されている。
この段階的シェルフバンクタイプの使用により、インクジェット印刷プラットフォームでのデバイス性能の最大化が示されたため、これはSC(スピンコートデバイス)データ(緑色光を発光するデバイスについて示されたデータ)と同程度である。
Figure 2015057772
ここで、CIE 1976色空間(「CIELUV」)のu’、v’定義を使用して、DE=D(u’v’)である。表は、インクジェット印刷デバイス、たとえば段階的シェルフバンクデバイスはスピンコートデバイスに匹敵する性能を有することを示している。
さらにこの点において、1931 CIE XYZ色空間のCIExyからCIELUVのCIEu’v’への変換(すなわちCIE1931→CIE1976)は、
Figure 2015057772
によって与えられ、CIELUVのu’、v’定義を使用した色差測定基準DEは、
Figure 2015057772
すなわちCIE 1976空間におけるユークリッド距離によって与えられることに留意する。
上記の「段階的シェルフバンク」デバイスなどの実施形態では、緑色発光のCIExおよびy標的(NTSC)はそれぞれ0.213および0.724である。CIExy測定値はミノルタ比色計を使用して得て、dEはCIExyを使用して計算した。
dE=0.02は実施形態で許容されるものに対して好ましい上限であるが、0.005、0.01または0.015がより望ましい。
図7は、標準バンクが、段階的シェルフバンクを有する実施形態よりも厚い領域をより大きな割合で有することを示すヒストグラムである。該ヒストグラムは、バンク構造の側壁に包囲された該表面層領域を覆うアクティブエリアに規則的に隔設された点で厚さを測定することによって得る。「標準バンク」を有するデバイスは、図6の上の図に示すのと同様に、実質的に一定の厚さの長シェルフを有するデバイスである。「浅型バンク」を有するデバイスは、好ましくは5、10、15または20度未満の角度の第1の斜面を有するデバイスの該表面層に向かって先細となっている長シェルフを有する。「浅型バンク」デバイスは「標準バンク」デバイスよりも厚さの分布がより狭く、したがってOLEDにおいてより制御されたアウトカップリング(光吸収デバイスではインカップリング)が可能となる。
おそらく当業者は多くの他の代替案を想起するであろう。本発明は記載した実施形態に限定されず、本明細書に添付された特許請求の範囲の精神および範囲内の、当業者に明らかな変更を含むことが理解される。

1. 表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスを製造する方法であって、前記バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して前記ウェルを画定する側壁を有し、前記表面層領域が第1の電極を備え、前記デバイスが第2の電極ならびに第1の電極および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、前記方法が、
前記表面層領域から延伸する第1の斜面および前記第1の斜面から延伸する第2の斜面を備える前記側壁を有する前記バンク構造を形成するステップであって、前記第2の斜面が前記第1の斜面よりも急傾斜であり、前記側壁は前記第1の斜面から隔設された前記第2の斜面上の点にて表面エネルギー不連続性を有するステップ、
少なくとも1つの層を有する層構造を形成するステップであって、前記層構造が前記第1および前記第2の電極間に配置され、前記半導体材料を有するステップであって、
前記層構造を形成するステップが、
前記表面層領域上ならびに前記側壁の前記第1および第2の斜面上に有機溶液を堆積して溶液処理可能層を形成するステップであって、前記堆積された有機溶液が前記第1および第2の斜面を前記表面エネルギー不連続性におけるピン止め点まで濡らすことを含む、ステップ、ならびに
前記堆積有機溶液を乾燥させるステップ
を含む、方法
2. 少なくとも1つのさらなる溶液を、前記溶液処理可能層を覆って堆積させるステップであって、前記少なくとも1つのさらなる溶液が前記ピン止め点までウェットアウトするステップ、および前記堆積少なくとも1つのさらなる溶液を乾燥させるステップを含む、1に記載の方法。
3. 前記バンク構造を形成するステップが、
前記基板の前記表面層上にフォトレジストを備えた第1のバンク層を形成するステップ、
前記第1のバンク層を光パターン形成および現像して前記表面層の前記領域を露光させるステップ、
前記第1のバンク層および前記表面層の露光された領域にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積して第2のバンク層を形成するステップ、
前記第2のバンク層を焼成して硬化させるステップであって、前記フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に前記第2のバンク層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、ならびに
前記第2のバンク層を光パターン形成および現像して、前記第1のバンク層領域が前記第1の斜面を有し、前記第2のバンク層が前記第2の斜面を有するように、前記表面層の前記領域を再露光させて、前記第1のバンク層の領域を露光させるステップを含み、
前記増大した接触角が前記第1および第2の斜面との前記有機溶液の接触角より大きく、前記ピン止め点が前記移行したフッ素含有化合物を有する前記第2のバンク層表面の境界にある、1または2に記載の方法。
4. 前記バンク構造を形成するステップが、
該表面層上にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させてバンク構造層を形成し、前記堆積された溶液を乾燥させて前記バンク構造層を硬化するステップであって、前記フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に該バンク構造層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、
フォトレジスト層を前記バンク構造層上で堆積および乾燥させて、前記フォトレジスト層を光パターン形成および現像するステップ、
前記エッチング済みバンク構造層が前記露光された表面層領域を包囲する前記側壁を有し、前記第1および第2の斜面を備えるように、前記現像済みフォトレジスト層を介して前記バンク構造層をエッチングして前記表面層領域を露光させる、ドライエッチングステップ、ならびに
前記現像済みフォトレジスト層を除去して、前記バンク構造層の表面を露光させるステップであって、前記露光された表面が前記移行したフッ素含有化合物を含む、ステップ
を含み、
前記表面エネルギー不連続性が、前記移行したフッ素含有化合物を含む前記露光された表面と前記エッチングされた側壁との間の界面にある、1または2に記載の方法。
5. 前記バンク構造を形成するステップが、
前記バンク構造層を現像および光パターン形成して、前記バンク構造層の側壁に包囲された前記表面層領域を露光させるステップを含み、
前記バンク構造層上に前記フォトレジスト層を堆積させるステップが前記光パターン形成済みバンク構造層上にフォトレジスト溶液を堆積させることを含み、前記フォトレジスト層を現像するステップが前記表面層領域を再露光させることを含み、前記表面層領域を露光させる前記ドライエッチングステップを薄膜化することによって該露光された領域を延伸させて、前記第1および第2の斜面を形成する、4に記載の方法。
6. 前記フォトレジスト層を光パターン形成するステップが前記フォトレジスト層に非透過性領域、部分透過性領域および完全透過性領域を有するマスクを介して照射するステップを含み、ならびに
前記フォトレジスト層を現像するステップがフォトレジストの領域を完全に除去することおよび前記部分透過性領域を介して照射に露光させたフォトレジスト領域を部分的に除去するステップを含む、4または5のいずれか一に記載の方法。
7. 前記ドライエッチングステップが、好ましくは酸素プラズマを使用する反応性イオンエッチングを含む、4から6のいずれか一に記載の方法。
8. 前記バンク構造を形成するステップが、
前記表面層上にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させてバンク層を形成するステップ、
前記バンク層を焼成して硬化させるステップであって、前記フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に前記バンク層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、
前記硬化されたバンク層を光パターン形成するステップであって、前記光パターン形成が前記バンク層の第1の領域に第1の照射線量を照射することおよび前記バンク層の第2の領域に第2の照射線量を照射することを含み、前記第2の照射線量が前記第1の照射線量よりも少ないステップ、
前記バンク層を現像して前記表面層の前記領域を露光させて、前記第2の照射線量を照射した前記バンク層の領域を部分的に除去するステップであって、前記部分的除去によって、前記露光された領域を包囲して、前記第1の斜面および前記第2の斜面を有する前記側壁が与えられるステップ
を含み、
前記ピン止め点が前記移行したフッ素含有化合物を有する前記バンク層表面と前記側壁との間の境界にある、1に記載の方法。
9. 前記光パターン形成するステップが同時に第1のマスクおよび第2のマスクを介して前記バンク層に照射することを含み、前記第1の領域に前記第1の線量を照射することが、前記第1の領域に前記第1および第2のマスクの完全透過性領域を介して照射することを含み、前記第2の領域に前記第2の線量を照射することが、前記第1および第2のマスクそれぞれの少なくとも部分透過性の領域を介して照射することを含む、8に記載の方法。
10. 前記光パターン形成するステップが前記バンク層に部分透過性エリアおよびより透過性のエリアを有するマスクを介して照射することを含み、前記第1の領域に前記第1の線量を照射することが前記第1の領域に前記より透過性のエリアを介して照射することを含み、前記第2の領域に前記第2の線量を照射することが前記第2の領域に前記部分透過性エリアを介して照射することを含む、8に記載の方法。
11. 反射体層を前記表面層のエリアに堆積させるステップを含み、
前記フッ素化フォトレジスト溶液を堆積させるステップが前記フッ素化溶液を前記反射体層上および前記表面層上に堆積し、ならびに
前記光パターン形成するステップが前記バンク層にマスクを介して照射し、前記第1の領域に照射することが、マスクを介して直接受光した前記第1の線量の一部を吸収すること、および前記第1のマスクから受光して、前記反射体層によって前記第1の領域中に戻り反射された前記線量の一部を吸収することを含む、8に記載の方法。
12. 前記電子デバイスが光電子デバイス、たとえば発光デバイスまたは光吸収デバイス、好ましくは光吸収デバイス、たとえば有機光起電力デバイス(OPV)または発光デバイス、たとえば有機発光ダイオード(OLED)である、1から11のいずれか一に記載の方法。
13. 前記電子デバイスがOLEDであり、前記有機溶液が正孔注入層(HIL)を設けるためのものである、1から12のいずれか一に記載の方法。
14. 少なくとも1つのさらなる溶液処理可能層を前記溶液処理可能層上ならびに前記第1および第2の電極の間に形成することを含み、前記さらなる溶液処理可能層が中間層(IL)および/または発光層(EL)を設けるためのものである、13に記載の方法。
15. 前記第1の斜面および前記第1の斜面から前記ピン止め点まで延伸する第2の斜面領域の少なくとも1つに堆積している場合、前記有機溶液の接触角が10度以下である、1から14のいずれか一に記載の方法。
16. 前記ピン止め点より前記第1の斜面から離れるように延伸する前記バンク構造の領域に堆積している場合、前記有機溶液の接触角が50度以上である、1から15のいずれか一に記載の方法。
17. 表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスであって、前記バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して前記ウェルを画定する側壁を有し、前記表面層領域が第1の電極を備え、前記デバイスが第2の電極ならびに前記第1および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、
前記側壁が前記表面層領域から延伸する第1の斜面および前記第1の斜面から延伸する第2の斜面を有し、前記第2の斜面が前記第1の斜面よりも急傾斜であり、ならびに
前記デバイスが少なくとも1つの層を有する層構造を備え、少なくとも1つの前記層が溶液処理可能層であり、前記層構造が前記半導体材料を有し、前記第1および第2の電極の間に配置され、
少なくとも1つの前記溶液処理可能層が前記第1の斜面からから隔設された第2の斜面上の点にピン止め点を有し、前記溶液処理可能層が前記表面層領域上ならびに前記側壁の前記第1および第2の斜面上に配置されている、電子デバイス。
18. 前記バンク構造が少なくとも1つのフォトレジスト層を備える、17に記載の電子デバイス。
19. 前記フォトレジスト層が前記第2の斜面上に前記点を有し、フッ素含有化合物を含む、18に記載の電子デバイス。
20. 前記バンク構造が複数のフォトレジスト層を備え、前記フォトレジスト層が前記第1の斜面を有する、18または19に記載の電子デバイス。
21. 前記バンク構造がフッ素含有化合物を有する前記フォトレジスト層ならびに前記第1および第2の斜面を備える、18から20のいずれか一に記載の電子デバイス。
22. 前記第1の斜面が前記表面層に対して20度以下の、より好ましくは10度未満の傾斜角を有する、17から21のいずれか一に記載の電子デバイス。
23. 前記第1の斜面が前記第2の斜面との境界にて300nm未満の、好ましくは200nm未満のバンク構造厚まで延伸し、好ましくは前記第1および第2の斜面の少なくとも一方が100nmから150nmのバンク構造厚に沿って延伸する、17から22のいずれか一に記載の電子デバイス。
24. 前記側壁が前記表面領域から延伸して、少なくとも300nmのバンク構造厚を設ける、17から23のいずれか一に記載の電子デバイス。
25. 前記第1の斜面が前記表面層に沿って少なくとも1μmの長さにわたって延伸し、好ましくは前記第2の斜面が前記表面層に沿って少なくとも8μmの長さにわたって延伸し、好ましくは前記側壁が前記表面層に沿って少なくとも10μmの長さにわたって延伸する、17から24のいずれか一に記載の電子デバイス。
26. 前記デバイスが発光デバイスであり、前記溶液処理可能層が正孔注入層(HIL)を設けるための有機半導体材料から成り、好ましくは前記発光デバイスがOLEDである、17から25のいずれか一に記載の電子デバイス。
28. 少なくとも1つの前記溶液処理可能層が前記HILを設けるための前記材料の上に配置されたさらなる有機半導体材料から成り、前記さらなる有機半導体材料が中間層(IL)または発光層(EL)を設けるためのものである、26に記載の電子デバイス。
[要約]
ウェルを画定する側壁を有する電気絶縁バンク構造を有する電子デバイスを製造する方法であって、
前記側壁が表面層領域から延伸する第1の斜面および前記第1の斜面から延伸する第2のより急傾斜の斜面を備えるように前記バンク構造を形成するステップであって、前記第1の斜面から隔設された第2の斜面上の点にて表面エネルギー不連続性を有するステップ、
前記材料の溶液を前記ウェルに堆積させることによって有機半導体材料から成る少なくとも1つの層を有する層構造を形成するステップであって、前記堆積した溶液が前記第1および第2の斜面を前記表面エネルギー不連続性におけるピン止め点まで濡らすステップ、ならびに
前記堆積した溶液を乾燥させるステップ
を含む方法。
11、21、31、41、51、61 表面層
12、22 バンク構造層
13、23、33、43、53、63 表面層領域
14、24 フォトレジスト層
15、34、45、55、65 表面
32 第1のバンク層
42、52、62 バンク層
44、54、64 領域
S1 第1の斜面
S2 第2の斜面
L1、L2 溶液処理可能層

Claims (15)

  1. 表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスを製造する方法であって、前記バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して前記ウェルを画定する側壁を有し、前記表面層領域が第1の電極を備え、前記デバイスが第2の電極ならびに第1の電極および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、前記方法が、
    前記表面層領域から延伸する第1の斜面および前記第1の斜面から延伸する第2の斜面を備える前記側壁を有する前記バンク構造を形成するステップであって、前記第2の斜面が前記第1の斜面よりも急傾斜であり、前記側壁は前記第1の斜面から隔設された前記第2の斜面上の点にて表面エネルギー不連続性を有するステップ、
    少なくとも1つの層を有する層構造を形成するステップであって、前記層構造が前記第1および前記第2の電極間に配置され、前記半導体材料を有するステップであって、
    前記層構造を形成するステップが、
    前記表面層領域上ならびに前記側壁の前記第1および第2の斜面上に有機溶液を堆積して溶液処理可能層を形成するステップであって、前記堆積された有機溶液が前記第1および第2の斜面を前記表面エネルギー不連続性におけるピン止め点まで濡らすことを含む、ステップ、ならびに
    前記堆積有機溶液を乾燥させるステップ
    を含む、方法
  2. 少なくとも1つのさらなる溶液を、前記溶液処理可能層を覆って堆積させるステップであって、前記少なくとも1つのさらなる溶液が前記ピン止め点までウェットアウトするステップ、および前記堆積少なくとも1つのさらなる溶液を乾燥させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記バンク構造を形成するステップが、
    前記基板の前記表面層上にフォトレジストを備えた第1のバンク層を形成するステップ、
    前記第1のバンク層を光パターン形成および現像して前記表面層の前記領域を露光させるステップ、
    前記第1のバンク層および前記表面層の露光された領域にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積して第2のバンク層を形成するステップ、
    前記第2のバンク層を焼成して硬化させるステップであって、前記フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に前記第2のバンク層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、ならびに
    前記第2のバンク層を光パターン形成および現像して、前記第1のバンク層領域が前記第1の斜面を有し、前記第2のバンク層が前記第2の斜面を有するように、前記表面層の前記領域を再露光させて、前記第1のバンク層の領域を露光させるステップを含み、
    前記増大した接触角が前記第1および第2の斜面との前記有機溶液の接触角より大きく、前記ピン止め点が前記移行したフッ素含有化合物を有する前記第2のバンク層表面の境界にある、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記バンク構造を形成するステップが、
    該表面層上にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させてバンク構造層を形成し、前記堆積された溶液を乾燥させて前記バンク構造層を硬化するステップであって、前記フッ素化フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に該バンク構造層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、
    フォトレジスト層を前記バンク構造層上で堆積および乾燥させて、前記フォトレジスト層を光パターン形成および現像するステップ、
    前記エッチング済みバンク構造層が前記露光された表面層領域を包囲する前記側壁を有し、前記第1および第2の斜面を備えるように、前記現像済みフォトレジスト層を介して前記バンク構造層をエッチングして前記表面層領域を露光させる、ドライエッチングステップ、ならびに
    前記現像済みフォトレジスト層を除去して、前記バンク構造層の表面を露光させるステップであって、前記露光された表面が前記移行したフッ素含有化合物を含む、ステップ
    を含み、
    前記表面エネルギー不連続性が、前記移行したフッ素含有化合物を含む前記露光された表面と前記エッチングされた側壁との間の界面にある、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記バンク構造を形成するステップが、
    前記バンク構造層を現像および光パターン形成して、前記バンク構造層の側壁に包囲された前記表面層領域を露光させるステップを含み、
    前記バンク構造層上に前記フォトレジスト層を堆積させるステップが前記光パターン形成済みバンク構造層上にフォトレジスト溶液を堆積させることを含み、前記フォトレジスト層を現像するステップが前記表面層領域を再露光させることを含み、前記表面層領域を露光させる前記ドライエッチングステップを薄膜化することによって該露光された領域を延伸させて、前記第1および第2の斜面を形成し、
    好ましくは前記フォトレジスト層を光パターン形成するステップが前記フォトレジスト層に非透過性領域、部分透過性領域および完全透過性領域を有するマスクを介して照射するステップを含み、
    前記フォトレジスト層を現像するステップがフォトレジストの領域を完全に除去することおよび前記部分透過性領域を介して照射に露光させたフォトレジスト領域を部分的に除去するステップを含み、
    より好ましくは前記ドライエッチングステップが、好ましくは酸素プラズマを使用する反応性イオンエッチングを含む、請求項4に記載の方法。。
  6. 前記バンク構造を形成するステップが、
    前記表面層上にフッ素化フォトレジスト溶液を堆積させてバンク層を形成するステップ、
    前記バンク層を焼成して硬化させるステップであって、前記フォトレジスト溶液のフッ素含有化合物が前記焼成の間に前記バンク層の表面に移行して、前記表面との前記有機溶液の接触角を増大させるステップ、
    前記硬化されたバンク層を光パターン形成するステップであって、前記光パターン形成が前記バンク層の第1の領域に第1の照射線量を照射することおよび前記バンク層の第2の領域に第2の照射線量を照射することを含み、前記第2の照射線量が前記第1の照射線量よりも少ないステップ、
    前記バンク層を現像して前記表面層の前記領域を露光させて、前記第2の照射線量を照射した前記バンク層の領域を部分的に除去するステップであって、前記部分的除去によって、前記露光された領域を包囲して、前記第1の斜面および前記第2の斜面を有する前記側壁が与えられるステップ
    を含み、
    前記ピン止め点が前記移行したフッ素含有化合物を有する前記バンク層表面と前記側壁との間の境界にある、請求項1に記載の方法。
  7. 請求項6に記載の方法において、
    前記光パターン形成するステップが同時に第1のマスクおよび第2のマスクを介して前記バンク層に照射することを含み、前記第1の領域に前記第1の線量を照射することが、前記第1の領域に前記第1および第2のマスクの完全透過性領域を介して照射することを含み、前記第2の領域に前記第2の線量を照射することが、前記第1および第2のマスクそれぞれの少なくとも部分透過性の領域を介して照射することを含み、ならびに/または
    前記光パターン形成するステップが前記バンク層に部分透過性エリアおよびより透過性のエリアを有するマスクを介して照射することを含み、前記第1の領域に前記第1の線量を照射することが前記第1の領域に前記より透過性のエリアを介して照射することを含み、前記第2の領域に前記第2の線量を照射することが前記第2の領域に前記部分透過性エリアを介して照射することを含み、ならびに/または
    前記方法が反射体層を前記表面層のエリアに堆積させるステップを含み、
    前記フッ素化フォトレジスト溶液を堆積させるステップが前記フッ素化溶液を前記反射体層上および前記表面層上に堆積し、ならびに
    前記光パターン形成するステップが前記バンク層にマスクを介して照射し、前記第1の領域に照射することが、マスクを介して直接受光した前記第1の線量の一部を吸収すること、および前記第1のマスクから受光して、前記反射体層によって前記第1の領域中に戻り反射された前記線量の一部を吸収することを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記電子デバイスが光電子デバイス、たとえば発光デバイスまたは光吸収デバイス、好ましくは光吸収デバイス、たとえば有機光起電力デバイス(OPV)または発光デバイス、たとえば有機発光ダイオード(OLED)である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記電子デバイスがOLEDであり、前記有機溶液が正孔注入層(HIL)を設けるためのものであり、
    好ましくは少なくとも1つのさらなる溶液処理可能層を前記溶液処理可能層上ならびに前記第1および第2の電極の間に形成することを含み、前記さらなる溶液処理可能層が中間層(IL)および/または発光層(EL)を設けるためのものである、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第1の斜面および前記第1の斜面から前記ピン止め点まで延伸する第2の斜面領域の少なくとも1つに堆積している場合、前記有機溶液の接触角が10度以下であり、ならびに/または
    前記ピン止め点より前記第1の斜面から離れるように延伸する前記バンク構造の領域に堆積している場合、前記有機溶液の接触角が50度以上である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 表面層および前記表面層上のウェル画定バンク構造を有する基板を備えた電子デバイスであって、前記バンク構造が電気絶縁材料を含み、前記表面層の領域を包囲して前記ウェルを画定する側壁を有し、前記表面層領域が第1の電極を備え、前記デバイスが第2の電極ならびに前記第1および第2の電極の間に配置された半導体材料をさらに備え、
    前記側壁が前記表面層領域から延伸する第1の斜面および前記第1の斜面から延伸する第2の斜面を有し、前記第2の斜面が前記第1の斜面よりも急傾斜であり、ならびに
    前記デバイスが少なくとも1つの層を有する層構造を備え、少なくとも1つの前記層が溶液処理可能層であり、前記層構造が前記半導体材料を有し、前記第1および第2の電極の間に配置され、
    少なくとも1つの前記溶液処理可能層が前記第1の斜面からから隔設された第2の斜面上の点にピン止め点を有し、前記溶液処理可能層が前記表面層領域上ならびに前記側壁の前記第1および第2の斜面上に配置されている、電子デバイス。
  12. 前記バンク構造が少なくとも1つのフォトレジスト層を備え、好ましくは、
    前記フォトレジスト層が前記第2の斜面上に前記点を有し、フッ素含有化合物を含み、ならびに/または
    前記バンク構造が複数のフォトレジスト層を備え、前記フォトレジスト層が前記第1の斜面を有し、ならびに/または
    前記バンク構造がフッ素含有化合物を有する前記フォトレジスト層ならびに前記第1および第2の斜面を備える、請求項11に記載の電子デバイス。
  13. 前記第1の斜面が前記表面層に対して20度以下の、より好ましくは10度未満の傾斜角を有する、請求項11または12に記載の電子デバイス。
  14. 前記第1の斜面が前記第2の斜面との境界にて300nm未満の、好ましくは200nm未満のバンク構造厚まで延伸し、好ましくは前記第1および第2の斜面の少なくとも一方が100nmから150nmのバンク構造厚に沿って延伸し、ならびに/または
    前記側壁が前記表面領域から延伸して、少なくとも300nmのバンク構造厚を設け、ならびに/または
    前記第1の斜面が前記表面層に沿って少なくとも1μmの長さにわたって延伸し、好ましくは前記第2の斜面が前記表面層に沿って少なくとも8μmの長さにわたって延伸し、好ましくは前記側壁が前記表面層に沿って少なくとも10μmの長さにわたって延伸する、請求項11または12に記載の電子デバイス。
  15. 前記デバイスが発光デバイスであり、前記溶液処理可能層が正孔注入層(HIL)を設けるための有機半導体材料から成り、好ましくは前記発光デバイスがOLEDであり、好ましくは少なくとも1つの前記溶液処理可能層が前記HILを設けるための前記材料の上に配置されたさらなる有機半導体材料から成り、前記さらなる有機半導体材料が中間層(IL)または発光層(EL)を設けるためのものである、請求項11から14に記載の電子デバイス。
JP2014165413A 2013-08-16 2014-08-15 疎水性バンク Pending JP2015057772A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1314655.0 2013-08-16
GBGB1314655.0A GB201314655D0 (en) 2013-08-16 2013-08-16 Hydrophobic bank

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015057772A true JP2015057772A (ja) 2015-03-26

Family

ID=49301786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014165413A Pending JP2015057772A (ja) 2013-08-16 2014-08-15 疎水性バンク

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2015057772A (ja)
KR (1) KR20150020140A (ja)
CN (1) CN104377311B (ja)
GB (1) GB201314655D0 (ja)
TW (1) TWI634686B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106207012B (zh) 2016-08-15 2018-07-06 京东方科技集团股份有限公司 像素打印结构及其制作方法、显示装置和喷墨打印方法
CN106356396B (zh) * 2016-11-24 2021-03-26 深圳市Tcl高新技术开发有限公司 适用于印刷工艺制备显示器的像素Bank结构及其制备方法
CN108346677B (zh) * 2017-07-17 2019-03-12 广东聚华印刷显示技术有限公司 像素结构及其制作方法
US10741798B1 (en) 2019-01-18 2020-08-11 Shenzhen China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. Organic light emitting diode display panel and method of manufacturing same
CN109713021B (zh) * 2019-01-18 2020-05-12 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种oled显示面板及其制备方法
US11038150B1 (en) 2020-01-30 2021-06-15 Sharp Kabushiki Kaisha QLED/OLED pixel having reflective cavity electrode configuration
US11152538B1 (en) 2020-04-03 2021-10-19 Sharp Kabushiki Kaisha High on-axis brightness and low color shift QD-LED pixel
US11264597B2 (en) 2020-06-22 2022-03-01 Sharp Kabushiki Kaisha Multiple QD-LED sub-pixels for high on-axis brightness and low colour shift
US11456443B2 (en) 2020-12-01 2022-09-27 Sharp Kabushiki Kaisha High on-axis brightness and low colour shift QD-LED pixel with equal layer thicknesses between colour pixels
US11785819B2 (en) 2021-04-01 2023-10-10 Sharp Kabushiki Kaisha Layers for improved extraction for transparent cathode emissive displays
US11871610B2 (en) 2021-05-13 2024-01-09 Sharp Kabushiki Kaisha Dual bank structure for improved extraction from an emissive layer
US11968858B2 (en) 2021-09-02 2024-04-23 Sharp Display Technology Corporation Display subpixels having multiple emissive areas with high aspect ratios

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3915806B2 (ja) * 2003-11-11 2007-05-16 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置および電子機器
EP2077698B1 (en) * 2007-05-31 2011-09-07 Panasonic Corporation Organic el device and method for manufacturing the same
JP2009087998A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置
CN101855742B (zh) * 2007-12-10 2011-12-28 松下电器产业株式会社 有机电致发光器件和有机电致发光显示面板及其制造方法
JP2010118509A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Panasonic Corp 発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
GB201314655D0 (en) 2013-10-02
CN104377311B (zh) 2018-10-16
TWI634686B (zh) 2018-09-01
KR20150020140A (ko) 2015-02-25
CN104377311A (zh) 2015-02-25
TW201513427A (zh) 2015-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015057772A (ja) 疎水性バンク
US9231211B2 (en) Method for forming a multicolor OLED device
US8877532B2 (en) Method of manufacturing organic electroluminescence display device
JP5096648B1 (ja) 有機elディスプレイパネル及びその製造方法
KR101148458B1 (ko) 유기 일렉트로 루미네슨스 소자 및 그 제조 방법
KR102038817B1 (ko) 유기전계 발광소자 및 이의 제조 방법
KR100919353B1 (ko) 유기 el 소자 및 그 제조 방법
KR101322310B1 (ko) 유기전기발광소자 및 그 제조방법
TWI575791B (zh) 有機發光顯示裝置
JP2007134327A (ja) 表示装置とその製造方法
US9006715B2 (en) Electronic device
US8390015B2 (en) Organic EL element, organic EL display apparatus, and manufacturing method of organic EL element
JP2015043319A (ja) フィルムプロファイル
KR101470295B1 (ko) 유기발광소자용 광추출 기판, 그 제조방법 및 이를 포함하는 유기발광소자
KR101264865B1 (ko) 유기전계 발광소자의 제조방법
KR100359906B1 (ko) 유기 전계발광 디스플레이의 제조방법
TW200409562A (en) Method of manufacturing electroluminescent device
US20230006165A1 (en) Trilayer photoresist system and method for patterning organic devices
US12015102B2 (en) Combined auxiliary electrode and reflective bank for three-dimensional QLED pixel
CN107706227B (zh) 一种显示基板及其制备方法、显示装置
KR100498006B1 (ko) 유기 전계발광소자의 제조 방법
KR20020016127A (ko) 유기 전계발광소자의 제조 방법