JP2015055417A - 排雪利用型熱供給制御システム - Google Patents

排雪利用型熱供給制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】排雪堆積場の排雪を冷熱源として利用するとともに、データセンタの廃熱を温熱源として利用することにより、冷暖房コストを抑え、エネルギー効率を向上することができる排雪利用型熱供給制御システムを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明に係る排雪利用型熱供給制御システム1は、液体熱媒を介して冷熱および温熱の供給を制御する熱供給制御装置2と、排雪堆積場7に堆積された排雪71から液体熱媒に冷熱を回収する冷熱回収装置3と、複数のサーバ41が備えられ、各サーバ41の廃熱から液体熱媒に温熱を回収するデータセンタ4と、データセンタ4で回収された温熱を利用する熱利用施設5とを有し、熱供給制御装置2は、冷熱回収装置3から回収された冷熱をデータセンタ4に供給するとともに、データセンタ4から回収された温熱を熱利用施設5に供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、排雪を利用してデータセンタを冷却するとともに、当該データセンタからの廃熱を利用するのに好適な排雪利用型熱供給制御システムに関する。
従来、寒冷地では、多額の除排雪費用をかけて排雪堆積場へ排雪を運搬した後、そのまま放置して融解させており、冷熱エネルギーが無駄になっている。一方、IT業界では、クラウド化の発展等に伴い、データセンタが増加しているところ、データセンタに配置されるサーバやその他のIT機器等は、動作時に発生する大量の熱によって故障や性能低下が起こるため、これらの熱を処理するための空調管理には多大なコストがかかっている。
なお、空調管理にかかる運用コストを抑えるものとして、例えば、特開2012−184864号公報(特許文献1)には、複数種類の熱源機器が混在する空調システムにおいて、サーバ負荷状況や外気状態に応じて全体の運用コストが略最小となるように、動作させる熱源機器の種類と台数を決定して各熱源機器の起動停止等を制御する空調システムが開示されている。
特開2012−184864号公報
しかしながら、特許文献1に開示された空調システムは、サーバ室から排出された温かい空気を冷却してサーバ室に戻す仕組みである。このため、一度温められた空気の冷却に大きなエネルギーが必要であり、大規模なデータセンタ等では莫大な空調コストがかかるという問題がある。また、サーバ室から排出される温かい空気の一部は建物外に排出されており、廃熱が利用されることなく無駄に捨てられる上、地球温暖化など環境に悪影響を及ぼすという問題もある。
さらに、上記空調システムでは、サーバ室の床下から冷却された空気が送出された後、サーバを冷却することによって温められた空気がサーバ室の上部で吸い込まれて排出されている。このため、サーバ室内部の上方と下方とで冷却の程度にムラができてしまい、冷却効率が悪いという問題もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、排雪堆積場の排雪を冷熱源として利用するとともに、データセンタの廃熱を温熱源として利用することにより、冷暖房コストを抑え、エネルギー効率を向上することができる排雪利用型熱供給制御システムを提供することを目的としている。
本発明に係る排雪利用型熱供給制御システムは、液体熱媒を介して冷熱および温熱の供給を制御する熱供給制御装置と、排雪堆積場に堆積された排雪から液体熱媒に冷熱を回収する冷熱回収装置と、複数のサーバが備えられ、各サーバの廃熱から液体熱媒に温熱を回収するデータセンタと、データセンタで回収された温熱を利用する熱利用施設とを有し、熱供給制御装置は、冷熱回収装置から回収された冷熱をデータセンタに供給するとともに、データセンタから回収された温熱を熱利用施設に供給する。
本発明の一態様として、熱供給制御装置は、冷熱回収装置から回収された冷熱を熱利用施設に供給して温度制御してもよい。
本発明の一態様として、データセンタに設けられたサーバ室は、サーバが収納されたサーバラックを境にして冷気供給室と暖気回収室とに仕切られており、データセンタは、冷熱によって冷却された空気を冷気供給室に供給するとともに、サーバを冷却して温められた空気を暖気回収室から温熱として回収してもよい。
本発明の一態様として、排雪利用型熱供給制御システムは、外気から液体熱媒を介して冷熱を回収する外気熱交換部を有しており、熱供給制御装置は、外気温度がサーバ室の設定温度よりも高い場合には、排雪から回収された冷熱を供給し、外気温度が設定温度よりも低い場合には、外気熱交換部によって回収された冷熱を供給してもよい。
本発明によれば、排雪利用型熱供給制御システムが、排雪堆積場の排雪を冷熱源として利用するとともに、データセンタの廃熱を温熱源として利用することにより、冷暖房コストを抑え、エネルギー効率を向上することができる。
本発明に係る排雪利用型熱供給制御システムにおけるエネルギー供給を示すブロック図である。 本発明に係る排雪利用型熱供給制御システムの実施形態を示す全体図である。
以下、本発明に係る排雪利用型熱供給制御システム1の一実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明において、排雪とは、除排雪作業によって排雪堆積場に堆積された雪のみならず氷も含む概念である。
本実施形態に係る排雪利用型熱供給制御システム1は、図1および図2に示すように、主として、冷熱および温熱の供給を制御する熱供給制御装置2と、排雪71から冷熱を回収する冷熱回収装置3と、サーバ41の廃熱から温熱を回収するデータセンタ4と、データセンタ4で回収された温熱を利用する熱利用施設5とから構成されている。以下、本実施形態に係る構成について詳細に説明する。
本実施形態に係る熱供給制御装置2には、図2に示すように、冷水回路21と温水回路22とが配管されているとともに、これら各回路21,22に複数の熱交換器23a〜23gが設けられている。冷水回路21および温水回路22は、液体熱媒が封入された管状部材で構成されている。また、熱供給制御装置2は、温度制御装置24を備えており、この温度制御装置24が循環ポンプ25や自動制御弁26を制御することにより、各回路21,22内の液体熱媒を循環させるとともに、冷熱回収装置3、データセンタ4および熱利用施設5に対して冷熱および温熱の供給を制御するようになっている。なお、本発明において、液体熱媒とは液体状の熱媒体全般を含むものであり、本実施形態では不凍液を用いている。
熱供給制御装置2による制御のもと、冷水回路21では、冷熱回収装置3で回収された冷熱が熱交換器23aによって液体熱媒を介して熱交換されて回収されるとともに、その回収された冷熱が熱交換器23bを介してデータセンタ4へ供給される。一方、温水回路22では、データセンタ4で回収された温熱が熱交換器23cによって液体熱媒を介して熱交換されて回収されるとともに、その回収された温熱が熱交換器23dを介して熱利用施設5に供給される。また、本実施形態において、熱供給制御装置2は、冷熱回収装置3で回収された冷熱を熱交換器23eによって熱利用施設5に供給し、温度制御を行うようになっている。
また、本実施形態に係る冷熱回収装置3は、図2に示すように、途中に熱交換管31aを備える冷熱伝搬管31を有している。具体的には、冷熱伝搬管31は、液体熱媒が封入されており、温度制御装置24により制御された循環ポンプ25によって熱供給制御装置2と排雪堆積場7との間を循環するように配管されている。また、排雪堆積場7の下部には、排雪71が解けた冷水のみが通過し、排雪71に含まれる土砂などの不純物を除去する浸透性舗装72を表面にもつ冷水槽73が設置されている。そして、この冷水槽73の底部に、複数の熱交換管31aが敷設されている。
以上の構成において、本実施形態では、熱交換管31a内の液体熱媒によって冷水槽73内の冷水から冷熱が回収される。また、冷熱を回収した液体熱媒は、冷熱伝搬管31内を移送されて熱供給制御装置2に供給され、熱交換器23aによって熱交換されて冷熱を冷水回路21に供給する。さらに、熱交換を終えて温くなった液体熱媒は、冷熱伝搬管31内を移送されて再び熱交換管31aに流入するように構成されている。なお、図2において、実線部分は冷熱が伝搬されており、破線部分は温熱が伝搬されていることを示す。
また、本実施形態に係る冷熱回収装置3は、冷熱伝搬管31のみならず、図1に示すように、直接冷水が移送されることにより冷熱が伝搬される冷水移送管32を有している。具体的には、冷水槽73の下部には、一定量の冷水が貯められる集水枡74が設けられており、この集水枡74から冷水が移送された場所に、さらに一定量の冷水が貯められる採水枡75が設けられている。そして、この採水枡75と熱供給制御装置2の間には、冷水が移送される冷水移送管32が配管されており、採水枡75から水中ポンプ33によって移送された冷水が、熱供給制御装置2の熱交換器23fによって熱交換され、冷熱を冷水回路21に供給する。
また、冷水槽73の上流側には、図2に示すように、冷水槽73内に通ずる環水口73aが設けられており、採水枡75から熱供給制御装置2まで配管された冷水移送管32は、さらに熱供給制御装置2の熱交換器23fから環水口73aにまで至るように配管されている。そして、採水枡75から移送された冷水は、熱供給制御装置2の熱交換器23fにおいて、液体熱媒と熱交換されて温められ、環水口73aに移送される。環水口73aに移送された温水は、環水口73aから冷水槽73内に流入し、再び集水枡74に至るまでの間に冷水槽73内の雪塊によって熱を奪われて冷却される。なお、冷水槽73では、冷水の水位を一定に保持するため、水位が所定の高さを超えると、オーバーフロー水が排出口73bから排出されるようになっている。
また、本実施形態に係る排雪堆積場7では、図2に示すように、特に夏季においても雪山表面の排雪71が解けてしまわないように、断熱材であるチップ材76で覆われている。この断熱材はチップ材76に限定されるものではなく、他の素材を採用してもよいし、必要であれば大型の仮設建物を構築して覆うようにしてもよい。
つぎに、本実施形態に係るデータセンタ4は、複数のサーバ室42を有しており、各サーバ室42には、複数のサーバ41が収納されたサーバラック43が備えられている。そして、各サーバ室42は、図2に示すように、サーバラック43を境にして冷気供給室44と暖気回収室45とに仕切られている。具体的には、サーバラック43は、筐体前面43aを冷気供給室44に向け、筐体背面43bを暖気回収室45に向けるようにして設置されている。この冷気供給室44の床面には、冷気供給室44に対して冷気を供給する冷気供給口44aが設けられており、暖気回収室45の側壁上方には、暖気を回収する暖気回収口45aが設けられている。なお、各サーバ室42に設けられるサーバラック43の数は1架であっても、複数架であってもよい。
また、データセンタ4には、熱供給制御装置2と各サーバ室42との間を循環ポンプ25によって循環する、液体熱媒が封入された冷熱供給管46および温熱回収管47がそれぞれ配管されている。冷熱供給管46内の液体熱媒は、熱供給制御装置2の冷水回路21に設けられた熱交換器23bによって冷却され、データセンタ4に供給される。また、冷熱供給管46の途中であって、各サーバ室42の下方位置には、冷熱を放熱するための放熱コイル46aが設けられている。この放熱コイル46aは、放熱しやすくするために冷熱供給管46の一部がコイル状に形成されたものであり、この放熱コイル46aにより、データセンタ4内に取り入れられた空気が冷却され、冷気供給室44の冷気供給口44aから冷気となって吹き出される。そして、放熱コイル46aによって放熱して温くなった冷熱供給管46内の液体熱媒は、再び熱供給制御装置2の熱交換器23bへと移送される。
一方、温熱回収管47の途中には、暖気回収室45の暖気回収口45aから回収された暖気から温熱を回収するための熱回収コイル47aが設けられている。この熱回収コイル47aは、熱回収しやすくするために温熱回収管47の一部がコイル状に形成されたものであり、この熱回収コイル47aによって回収された温熱は、熱供給制御装置2の熱交換器23cによって温水回路22に供給される。そして、熱交換によって温熱を奪われた温熱回収管47内の液体熱媒は、データセンタ4へ再び移送される。
つぎに、本実施形態に係る熱利用施設5には、図2に示すように、熱供給制御装置2と熱利用施設5内との間を循環ポンプ25によって循環する熱伝搬管51が配管されている。熱伝搬管51には、液体熱媒が封入されており、温度制御装置24が三方弁等の自動制御弁26を制御することによって、冷水回路21の熱交換器23eまたは温水回路22の熱交換器23dのいずれかと切り替え接続可能に構成されている。そして、熱供給制御装置2の制御によって、冷熱または温熱が熱利用施設5に対して切り替え可能に供給されるようになっている。なお、熱利用施設5としては、住宅・公共施設や植物工場、陸上養殖施設などがあり、熱供給制御装置2によって室温、水温、地温等の温度制御が行われる。
ところで、本実施形態に係る排雪利用型熱供給制御システム1は、排雪71のみならず、外気から液体熱媒を介して冷熱を回収する外気熱交換部6を有している。具体的には、図2に示すように、熱供給制御装置2と外気熱交換部6との間には、外気用冷熱管61が配管されている。そして、外気用冷熱管61内に封入された液体冷媒を循環ポンプ25によって循環することで、冷水回路21の熱交換器23gに冷熱を提供するようになっている。
以上の構成において、熱供給制御装置2の温度制御装置24は、たとえば外気温度がサーバ室42の設定温度よりも高い夏季、春季や秋季の日中には、冷熱回収装置3によって排雪71から回収された冷熱をデータセンタ4や熱利用施設5に供給する。一方、外気温度がサーバ室42の設定温度よりも低い冬季、春季や秋季の夜には、外気熱交換部6によって回収された冷熱をデータセンタ4や熱利用施設5に供給するように制御する。
つぎに、本実施形態に係る排雪利用型熱供給制御システム1の作用について説明する。
冬季に各地域に降り積もった雪が排雪71として排雪堆積場7に集められ、十分な量の排雪71によって雪山が形成されると、雪を解けにくくするために、チップ材76によって雪山が覆われる。排雪堆積場7の下部では、浸透性舗装72によって排雪71に含まれる土砂などの不純物が除去されるとともに、排雪71が解けた冷水のみが通過し、冷水槽73に冷水が貯留される。ここで、浸透性舗装72は、排雪に含まれる土砂などの不純物を除去するフィルターとしての役割、かつ冷水槽73内に敷設された熱交換管31aを保護する役割を有している。
つぎに、冷熱回収装置3では、冷水槽73内に敷設された熱交換管31a内の液体熱媒が冷水槽73内の冷水と熱交換を行って冷熱を回収する。一方、熱供給制御装置2では、温度制御装置24が循環ポンプ25を制御して冷熱伝搬管31内の液体熱媒を循環させ、熱交換器23aで熱交換させる。これにより、排雪71が保有する冷熱エネルギーが効率よく冷水回路21に回収される。また、冷水回路21から熱を受け取った液体熱媒は、冷熱伝搬管31内を移送されて再び熱交換管31aに流入し、冷水槽73内の冷水から再び冷熱を回収する。
また、本実施形態において、冷熱回収装置3は、水中ポンプ33を制御することにより、集水枡74から採水枡75に移送され貯留された冷水を冷水移送管32内に採水するとともに、熱供給制御装置2の熱交換器23fへと供給する。これにより、融雪水が保有する冷熱エネルギーが効率よく冷水回路21に回収される。また、冷水回路21に冷熱を奪われた水は、冷水移送管32内を移送されて冷水槽73の環水口73aから流入し、再び集水枡74に至るまでの間に冷水槽73内の雪塊によって熱を奪われて冷却される。
つぎに、熱供給制御装置2の温度制御装置24は、循環ポンプ25を制御し、冷熱回収装置3から回収した冷熱を有する液体熱媒を冷水回路21内に循環させるとともに、冷熱供給管46内の液体熱媒を循環させる。これにより、冷水回路21内の液体熱媒が有する冷熱が、熱交換器23bによって冷熱供給管46内の液体熱媒に供給される。
一方、データセンタ4では、冷熱供給管46内を循環される液体熱媒が、各サーバ室42の下方に設けられた放熱コイル46aによって冷熱を放熱し、データセンタ4内に取り入れた空気を冷却する。これにより、冷気供給室44の冷気供給口44aから冷気が供給されるため、当該冷気がサーバラック43の筐体前面43aから吸引されて、サーバ41を冷却する。なお、放熱コイル46aによって放熱された液体熱媒は、冷熱供給管46内を循環され、再び熱交換器23bから冷熱が提供される。
また、サーバ41の廃熱によって温められた暖気が、筐体背面43bから暖気回収室45に排出されるため、熱回収コイル47aが、当該暖気から液体熱媒に温熱を回収する。このように、サーバラック43を境にしてサーバ室42を冷気供給室44と暖気回収室45とに仕切ることにより、サーバ室42内において冷気と暖気が混ざりにくくなり、サーバ41の冷却効率を高められるとともに、暖気回収室45からより高エネルギーの温熱を回収することができる。さらに、サーバラック43の筐体前面43aが冷気供給室44側に向いており、サーバ管理者はサーバ41の操作や管理作業を冷気供給室44内において行うことができるため、温度管理がし易いし、快適な環境下で作業を行うことができる。
一方、熱供給制御装置2の温度制御装置24は、循環ポンプ25を制御し、データセンタ4で回収された温熱を有する液体熱媒を温熱回収管47内に循環させる。これにより、温熱回収管47内の液体熱媒に回収された温熱が、熱交換器23cによって温水回路22内の液体熱媒に供給される。また、温水回路22へ温熱を提供して冷却された液体熱媒は、再び熱回収コイル47aへ移送され温熱を回収する。
また、熱供給制御装置2では、冷熱回収装置3から回収した冷熱またはデータセンタ4から回収した温熱のいずれかを熱利用施設5に供給する。すなわち、温度制御装置24が、熱伝搬管51に設けられた自動制御弁26を切り替えて、冷水回路21に設けられた熱交換器23eまたは温水回路22に設けられた熱交換器23dのいずれかに接続することで、熱伝搬管51内の液体熱媒に冷熱または温熱が供給される。
熱供給制御装置2から冷熱または温熱を供給された液体熱媒は、温度制御装置24によって制御された循環ポンプ25によって熱伝搬管51内を循環し、熱利用施設5に移送される。これにより、例えば、熱利用施設5が住宅・公共施設である場合には、住宅・公共施設内で空調機に設定される温度に基づいて、熱供給制御装置2が冷熱または温熱のいずれを供給するかを決定し、住宅・公共施設に伝搬された冷熱または温熱によって冷暖房制御が行われる。また、熱利用施設5が植物工場である場合には、熱供給制御装置2によって、住宅・公共施設のような冷暖房制御のみならず、地温の温度制御を行うことができる。さらに、熱利用施設5が陸上養殖施設である場合には、熱供給制御装置2によって、水温の温度制御を行うこともできる。
本実施形態に係る排雪利用型熱供給制御システム1では、夏季、春季や秋季の日中のように、外気温度がサーバ室42の設定温度よりも高い場合には、上述したように、熱供給制御装置2が冷熱回収装置3から回収した冷熱をデータセンタ4や熱利用施設5に供給する。一方、冬季、春季や秋季の夜のように、外気温度がサーバ室42の設定温度よりも低い場合には、外気熱交換部6が冷たい外気から熱交換により冷熱を回収し、熱供給制御装置2に供給するとともに、熱供給制御装置2からデータセンタ4や熱利用施設5に冷熱が供給される。このように、雪冷房と外気冷却とを組み合わせることにより、さらなる省エネルギー効果を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
1.排雪堆積場7の排雪71を冷熱源として利用するとともに、データセンタ4の廃熱を温熱源として利用することにより、冷暖房コストを低く抑え、エネルギー効率を向上することができる。
2.熱利用施設5に対して、排雪71による冷熱およびサーバ41の廃熱による温熱の双方を提供することができる。
3.サーバラック43を境にしてサーバ室42を冷気供給室44と暖気回収室45とに仕切ることにより、データセンタ4におけるサーバ41の冷却効率を高めることができ、またサーバ41の廃熱から高エネルギーの温熱を回収することができる。
4.サーバラック43の筐体前面43aが冷気供給室44側に向いており、サーバ管理者はサーバ41の操作や管理作業を冷気供給室44内において行うことができるため、温度管理がし易いし、快適な環境下で作業を行うことができる。
5.雪冷房と外気冷却とを組み合わせて、省エネルギー効果を向上することができる。
なお、本発明に係る排雪利用型熱供給制御システム1は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した本実施形態では、冷水回路21、温水回路22、冷熱伝搬管31、冷熱供給管46、温熱回収管47、熱伝搬管51および外気用冷熱管61内に封入された熱媒として、不凍液又は真水といった液体熱媒が好ましいが、これらに限定されず、熱媒としての機能を有するものであれば、例えば空気など気体状の熱媒であってもよい。
1 排雪利用型熱供給制御システム
2 熱供給制御装置
21 冷水回路
22 温水回路
23a〜23g 熱交換器
24 温度制御装置
25 循環ポンプ
26 自動制御弁
3 冷熱回収装置
31 冷熱伝搬管
31a 熱交換管
32 冷水移送管
33 水中ポンプ
4 データセンタ
41 サーバ
42 サーバ室
43 サーバラック
43a 筐体前面
43b 筐体背面
44 冷気供給室
44a 冷気供給口
45 暖気回収室
45a 暖気回収口
46 冷熱供給管
46a 放熱コイル
47 温熱回収管
47a 熱回収コイル
5 熱利用施設
51 熱伝搬管
6 外気熱交換部
61 外気用冷熱管
7 排雪堆積場
71 排雪
72 浸透性舗装
73 冷水槽
73a 環水口
73b 排出口
74 集水枡
75 採水枡
76 チップ材

Claims (4)

  1. 液体熱媒を介して冷熱および温熱の供給を制御する熱供給制御装置と、
    排雪堆積場に堆積された排雪から前記液体熱媒に冷熱を回収する冷熱回収装置と、
    複数のサーバが備えられ、各サーバの廃熱から前記液体熱媒に温熱を回収するデータセンタと、
    前記データセンタで回収された温熱を利用する熱利用施設とを有し、
    前記熱供給制御装置は、前記冷熱回収装置から回収された冷熱を前記データセンタに供給するとともに、前記データセンタから回収された温熱を前記熱利用施設に供給する排雪利用型熱供給制御システム。
  2. 前記熱供給制御装置は、前記冷熱回収装置から回収された冷熱を前記熱利用施設に供給して温度制御する請求項1に記載の排雪利用型熱供給制御システム。
  3. 前記データセンタに設けられたサーバ室は、前記サーバが収納されたサーバラックを境にして冷気供給室と暖気回収室とに仕切られており、前記データセンタは、冷熱によって冷却された空気を前記冷気供給室に供給するとともに、前記サーバを冷却して温められた前記空気を前記暖気回収室から温熱として回収する請求項1または請求項2に記載の排雪利用型熱供給制御システム。
  4. 前記排雪利用型熱供給制御システムは、外気から前記液体熱媒を介して冷熱を回収する外気熱交換部を有しており、前記熱供給制御装置は、外気温度が前記サーバ室の設定温度よりも高い場合には、前記排雪から回収された冷熱を供給し、前記外気温度が前記設定温度よりも低い場合には、前記外気熱交換部によって回収された冷熱を供給する請求項1から請求項3のいずれかに記載の排雪利用型熱供給制御システム。
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