JP2015054255A - 好気嫌気兼用反応槽およびその運転方法 - Google Patents

好気嫌気兼用反応槽およびその運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】槽内の全領域にわたって旋回流を行き渡らせ、汚泥が槽内に部分的に沈降堆積するのを防止することができる好気嫌気兼用反応槽およびその運転方法を提供する。
【解決手段】槽内上部に位置して被処理液の上向流を発生させる上向流発生装置21と、槽内底部に位置して被処理液に散気する散気装置22と、散気装置22と槽底面との間、および散気装置22と槽壁内側面との間に形成した流通路41、42を備え、散気装置22は複数の散気部22aを有し、散気部22aの間に被処理液が上方へ通過可能な通液部22bを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、好気嫌気兼用反応槽およびその運転方法に関し、下水処理場などの水処理施設において用いられる技術に係るものである。
従来、この種の好気嫌気兼用反応槽としては、例えば図11に示すものがある。これは、槽81内の底部に複数の散気装置82〜84が設置され、槽81内の上部に攪拌装置85が設けられたものである。攪拌装置85は、攪拌翼86と、攪拌翼86を回転させる駆動装置87とを有している。
また、中央の散気装置82は攪拌翼86の真下に位置し、残りの散気装置83、84は中央の散気装置82の両側方に位置している。
この好気嫌気兼用反応槽は、例えば、冬季においては、図11に示すように、攪拌装置85を停止するとともに各散気装置82〜84を作動させる好気運転を行う。これにより、各散気装置82〜84から被処理水88中に多数の気泡が放出されて上昇し、槽81内の被処理水88に、上昇流90と、上昇流90が水面付近で反転して下降する下降流91とが形成される。
また、夏季においては、図12に示すように、攪拌装置85を作動させるとともに各散気装置82〜84を停止することにより、攪拌翼86の回転により攪拌翼86の真下に下降流91が発生する。
このような好気嫌気兼用反応槽の先行技術文献には、例えば特許文献1がある。
特開2013−27810
しかしながら上記の従来の構成では、下降流91が攪拌翼86の真下に位置する散気装置82に当るため、槽81内の底部(槽81の底面と散気装置83、84との間の部分)の流れ92の速度(以下、底部流速と言う)が低下し、槽81内の汚泥が流れから分離して底部に沈降し、汚泥が槽81内に拡散された状態を保てず、汚泥処理の効率が低下するといった問題がある。
本発明は、槽内の全領域にわたって旋回流を行き渡らせ、汚泥が槽内に部分的に沈降堆積するのを防止することができる好気嫌気兼用反応槽およびその運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の好気嫌気兼用反応槽の運転方法は、好気運転と嫌気運転とを交互に繰り返し、好気運転では、槽内底部に位置する散気装置から散気してエアリフトにより生じる被処理液の上向流で槽内を攪拌混合し、嫌気運転では、槽内上部に位置する上向流発生装置により被処理液の上向流を発生させ、被処理液が、散気装置と槽壁内側面との間、および散気装置と槽底面との間に形成した流通路を流れ、散気装置の複数の散気部間に形成した通液部を通過して上方へ流れることを特徴とする。
上記構成において、被処理液の流れは、上向流発生装置が作り出す上向流と、この上向流が槽内液面で反転し、その後に槽内液面に沿って周囲の槽壁まで流れ拡がる拡散流と、槽壁内側面に沿って流れ、散気装置と槽壁内側面との間から流通路に流れ込む下降流と、散気装置と槽底面との間の流通路を流れ、散気装置の複数の散気部間に形成した通液部を通過して上方へ流れ出て上向流に収束する槽底流の各成分流からなる。
上向流は槽内の汚泥を槽内液面にまで押し上げ、槽内液面上に浮上した汚泥を含む被処理液が拡散流となって槽壁にまで広がることで、槽内における汚泥の拡散が促進される。散気装置と槽底面との間の流通路を流れる槽底流は、槽底部の汚泥を浚って、散気装置の複数の散気部間に形成した通液部を通過して上方へ流れ出て上向流に収束するので、汚泥が槽内に部分的に沈降堆積するのを防止することができる。
本発明の好気嫌気兼用反応槽の運転方法において、嫌気運転では、機械的攪拌機からなる上向流発生装置により被処理液の上向流を発生させ、上向流に起因して槽内に生じる旋回流で槽内を攪拌混合することを特徴とする。
上記構成において、機械的攪拌機は任意の流速の上向流を生じさせることができるので、底部流速を加減調整して汚泥が沈降しない槽底流を実現することができる。
本発明の好気嫌気兼用反応槽の運転方法において、槽内の被処理液中の溶存酸素量を測定し、溶存酸素量の測定値が下限設定値以下になったときに、上向流発生装置を停止させるとともに、散気装置を作動させて好気運転を行い、溶存酸素量の測定値が上限設定値以上になったときに、散気装置を停止させるとともに、上向流発生装置を作動させて嫌気運転を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、過剰な散気が抑制され、過曝気によるバルキングを予防することができる。
本発明の好気嫌気兼用反応槽は、槽内上部に位置して被処理液の上向流を発生させる上向流発生装置と、槽内底部に位置して被処理液に散気する散気装置と、散気装置と槽底面との間、および散気装置と槽壁内側面との間に形成した流通路を備え、散気装置は複数の散気部を有し、散気部間に被処理液が上方へ通過可能な通液部を有することを特徴とする。
上記構成の好気嫌気兼用反応槽は、好気運転時に、槽内底部に位置する散気装置から散気してエアリフトにより被処理液の上向流を生じさせて槽内を攪拌混合することが可能である。また、嫌気運転時に、槽内上部に位置する上向流発生装置により被処理液の上向流を発生させて、上向流に起因して槽内に生じる旋回流により槽内を攪拌混合することが可能である。
本発明の好気嫌気兼用反応槽において、各散気部は、メンブレン式散気装置からなり、上向流発生装置が機械的攪拌機からなることを特徴とする。
本発明の好気嫌気兼用反応槽において、流通路は、槽底面から散気装置までの上下方向の距離が200mm以上に設定され、槽壁内側面から散気装置までの水平方向の距離が200mm以上に設定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、下降流は槽壁内側面と散気装置との間を通過する際に散気装置に阻害されることなく、スムーズに流通路へ流れ込むことができる。また、槽底面に沿って流れる槽底流は、散気装置に阻害されることなく、槽底部の汚泥を浚って連行する底部流速を維持して流れることが可能となる。
本発明の好気嫌気兼用反応槽において、上向流発生装置の直下領域において通液部が占める水平面内の面積占有率は、直下領域外の他の領域のものよりも大きく設定されていることを特徴とする。
上記構成によれば、槽底流は上向流発生装置の直下領域に収束し易くなり、旋回流がスムーズに形成され、攪拌効率が向上する。
以上のように本発明によると、槽底流が槽底部の汚泥を浚って連行する底部流速を維持して流れるので、汚泥が槽内の底部に沈降するのを防止することができるため、汚泥処理の効率が向上する。
本発明の第1の実施の形態における好気嫌気兼用反応槽を備えた生物処理槽の図である。 同、好気嫌気兼用反応槽の水平断面図である。 同、好気嫌気兼用反応槽の一部切欠き斜視図である。 図2におけるX−X矢視図であり、好気運転時を示す。 同、好気嫌気兼用反応槽の嫌気運転時における断面図である。 同、好気嫌気兼用反応槽の散気装置の斜視図である。 同、好気嫌気兼用反応槽の散気装置の一部拡大断面図であり、(a)は散気停止状態、(b)は散気状態を示す。 同、好気嫌気兼用反応槽の制御系のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における好気嫌気兼用反応槽の運転方法を説明するタイムチャートである。 本発明の第3の実施の形態における好気嫌気兼用反応槽の運転方法を説明するタイムチャートである。 従来の好気嫌気兼用反応槽の断面図であり、好気運転時を示す。 同、好気嫌気兼用反応槽の断面図であり、嫌気運転時を示す。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は下水処理施設において有機性の原水2(被処理液の一例)を生物処理する生物反応槽である。生物処理槽1は、上流側から下流側に向って、嫌気槽5と好気嫌気兼用反応槽6と第1および第2好気槽7、8とを有している。
嫌気槽5は、槽内の原水2を攪拌する攪拌装置11を有している。また、第1および第2好気槽7、8は、それぞれの槽内底部に、散気装置12、13を有している。
好気嫌気兼用反応槽6は、図2から図5に示すように、平面視において長方形状の槽本体20と、槽内の原水2を押し上げて上向流15を発生させる上向流発生装置をなす攪拌装置21と、槽内底部に設置されて原水2に散気を行う散気装置22とを有している。槽本体20の長辺方向を長さ方向Lとし、短辺方向を幅方向Wとすると、槽本体20は、長さ方向Lにおいて対向する一対の槽壁23と、幅方向Wにおいて対向する一対の槽壁24と、底壁25と、天井壁26とを有している。
攪拌装置21は、天井壁26から回転軸29を介して垂下された攪拌翼30と、攪拌翼30を回転させる駆動装置31とを有しており、ここでは攪拌装置21が低動力型の機械的攪拌機からなり、3W/m以下の省エネタイプである。図4に示すように、攪拌翼30は槽本体20内の幅方向Wにおける中央部に配置されている。
散気装置22は、複数の散気部22aを有しており、散気部22aの間に被処理液が上方へ通過可能な通液部22bを有する。本実施例では、散気部22aは幅方向Wにおいて3台(複数台)ずつ配置し、長さ方向Lにおいて2台(複数台)ずつ配置しており、散気部22aには複数台のメンブレン式散気装置を設けている。攪拌装置21の直下領域において通液部22bが占める水平面内の面積占有率は、直下領域外の他の領域のものよりも大きく設定されている。
図6に示すように、各散気装置22は、ベースプレート34の上面に散気膜35を装着し、所定位置に給気口36を設けたものであり、給気口36がベースプレート34と散気膜35との間に連通している。散気膜35は合成樹脂膜または合成ゴム膜等の膨縮自在な弾性膜に多数の開閉自在で小さな散気孔37を設けたものであり、散気膜35の周囲を固定部38によってベースプレート34に固定した構造をなす。
尚、給気口36には、各散気装置22に空気を供給する給気管(図示省略)が接続され、給気管には開閉自在な給気弁39(図8参照)が設けられている。給気弁39は自動弁又は制御弁であり、給気弁39を開くことにより散気装置22が作動し、給気弁39を閉じることにより散気装置22が停止する。
散気装置22が停止しているときは、図7(a)に示すように、散気膜35が水圧を受けてベースプレート34の上面に当接し、この際、散気孔37は閉じた状態となる。散気装置22が作動しているときは、圧縮空気が給気口36からベースプレート34と散気膜35との間に供給され、図7(b)に示すように、圧縮空気の圧力を受けて散気膜35がベースプレート34の上面から離間して膨らみ、散気孔37が開いた状態となり、散気孔37を通して原水2中へ気泡の放出が行なわれる。
図2〜図4に示すように、これらの散気装置22は、槽本体20の底壁25に設置された支持フレーム40に両端部を支持されて、槽本体20内の底部に設けられている。
図4に示すように、散気装置22と槽本体20内の槽底面との間には流通路41が形成され、散気装置22と槽壁24の内側面との間には流通路42が形成されている。尚、槽本体20内の底面から散気装置22までの上下方向の距離Dが200mm以上に設定されている。また、槽壁24の内側面から散気装置22までの水平方向の距離Eが200mm以上に設定されている。
また、図8に示すように、好気嫌気兼用反応槽6には、駆動装置31を制御して攪拌装置21の作動および停止を制御するとともに、給気弁39を制御して散気装置22の作動および停止等を制御する制御装置44が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、原水2は、先ず嫌気槽5に供給され、上流側の嫌気槽5から順次、下流側の好気嫌気兼用反応槽6、第1好気槽7、第2好気槽8に流れながら、各槽5〜8内で生物処理され、その後、最下流側の第2好気槽8から処理水46として排出される。この際、嫌気槽5内の原水2は攪拌装置11で攪拌され、第1および第2好気槽7、8内の原水2はそれぞれ散気装置12、13により散気される。
また、好気嫌気兼用反応槽6は、冬季において以下のような好気運転を行い、夏季において以下のような嫌気運転を行う。
好気運転時には、図4に示すように、攪拌装置21を停止するとともに各散気装置22を作動させる。これにより、圧縮空気が給気口36からベースプレート34と散気膜35との間に供給され、図7(b)に示すように、散気膜35が圧縮空気の圧力を受けてベースプレート34の上面から離間して膨張し、散気孔37が開いて、多数の気泡が散気孔37から原水2中に放出されて上昇する。
これにより、図4に示すように、槽内に上昇流16が発生し、上昇流16は水面付近で反転して下降流15となり、原水2が槽内を回流して攪拌される。
また、嫌気運転時には、図5に示すように、攪拌装置21を作動させるとともに各散気装置22を停止する。これにより、攪拌装置21の攪拌翼30が回転し、上向流15が発生し、上向流15に起因して槽内に生じる旋回流で槽内を攪拌混合する。
この旋回流は、攪拌装置21が作り出す上向流15と、この上向流15が槽内液面で反転し、その後に槽内液面に沿って周囲の槽壁まで流れ拡がる拡散流17と、槽壁内側面に沿って流れ、散気装置22と槽壁内側面との間から流通路42に流れ込む下降流16と、散気装置22と槽底面との間の流通路41を流れ、散気装置22の複数の散気部22aの間に形成した通液部22bを通過して上方へ流れ出て上向流15に収束する槽底流Fの各成分流からなる。
この嫌気運転では、上向流15が槽内の汚泥を槽内液面にまで押し上げ、槽内液面上に浮上した汚泥を含む被処理液が拡散流17となって槽壁にまで広がることで、槽内における汚泥の拡散が促進される。散気装置22と槽底面との間の流通路41を流れる槽底流Fが槽底部の汚泥を浚って、散気装置22の複数の散気部22aの間に形成した通液部22bを通過して上方へ流れ出て上向流に収束するので、汚泥が槽内に部分的に沈降堆積するのを防止することができる。攪拌装置21の直下領域において通液部22bが占める水平面内の面積占有率が直下領域外の他の領域のものよりも大きく設定されているので、槽底流Fは攪拌装置21の直下領域に収束し易くなり、旋回流がスムーズに形成され、攪拌効率が向上する。
尚、上記のように、反応速度の速い夏季において、好気嫌気兼用反応槽6を嫌気運転することにより、第1および第2好気槽7、8において硝化を行い、嫌気槽5と好気嫌気兼用反応槽6において脱窒を行うことができる。また、反応速度の遅い冬季において、好気嫌気兼用反応槽6を好気運転することにより、好気嫌気兼用反応槽6と第1および第2好気槽7、8とにおいて硝化を行い、嫌気槽5において脱窒を行うことができる。
尚、図5に示すように、嫌気運転時に各散気装置22を停止した際、図7(a)に示すように、散気膜35が水圧を受けて収縮しベースプレート34の上面に当接し、散気孔37が閉じるため、散気装置22の上に異物が落ちてきても散気孔37に入ることはなく、また好気運転に切換えて各散気装置22を運転させた際には散気膜35が膨らんで異物を除去し、散気孔37の目詰まりを防止することができる。
また、図4に示すように、距離Dを200mm以上に設定し、距離Eを200mm以上に設定しているので、下降流16は槽壁内側面と散気装置22の間を通過する際に散気装置22に阻害されることなく、スムーズに流通路42へ流れ込むことができ、槽底面に沿って流れる槽底流Fは、散気装置22に阻害されることなく、槽底部の汚泥を浚って連行する底部流速を維持して流れる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、好気嫌気兼用反応槽6の好気運転と嫌気運転とを冬季と夏季とで切換えているが、第2の実施の形態では、図8に示すように、制御装置44にタイマー50を設け、所定の時間帯において、好気運転と嫌気運転とを交互に繰り返して行ってもよい。
例えば、図9に示すように、午前7時から翌日の午前3時までの時間帯に好気運転を行い、午前3時から午前7時までの時間帯に嫌気運転を行うことを繰り返してもよい。
尚、上記第2の実施の形態において記載した各時刻は一例であって、これらの時刻に限定されるものではない。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図10に示すように、午前7時から午後7時(19時)までの昼間の時間帯に好気運転を行い、午後7時から翌日の午前7時までの夜間の時間帯に、好気嫌気交互運転を行う。尚、好気嫌気交互運転は、例えば、嫌気運転を10分間行った後、好気運転を5分間行うことを交互に繰り返す。
これにより、好気嫌気兼用反応槽6内に流入する原水2の流入量が減少する夜間の時間帯において、好気運転と嫌気運転とを交互に繰り返すことにより、過剰な散気が抑制され、過曝気によるバルキングを予防することができる。
尚、上記第3の実施の形態において記載した各時刻および時間は一例であって、これらの時刻および時間に限定されるものではない。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、図1、図8に示すように、好気嫌気兼用反応槽6の下流側となる生物処理槽1の末端の第2好気槽8にDO計53が設けられ、DO計53によって第2好気槽8内の原水2のDO(溶存酸素)を測定し、測定されたDO値に基づいて、好気嫌気兼用反応槽6における好気運転と嫌気運転とを切換える。
具体的には、DO計53によって測定されるDO値が例えば0.5mg/L(下限設定値の一例)以下に低下すれば、好気嫌気兼用反応槽6を嫌気運転から好気運転に切換える。これにより、好気嫌気兼用反応槽6の攪拌装置21が停止するとともに散気装置22が作動して散気が行われるため、好気嫌気兼用反応槽6内の原水2のDOが増加し、これに伴ってDO計53によって測定されるDO値が上昇する。
そして、DO計53によって測定されるDO値が例えば2mg/L(上限設定値の一例)以上に上昇すると、好気嫌気兼用反応槽6を好気運転から嫌気運転に切換える。これにより、好気嫌気兼用反応槽6の攪拌装置21が作動するとともに散気装置22からの散気が停止され、好気嫌気兼用反応槽6内の原水2のDOが減少し、これに伴ってDO計53によって測定されるDO値が下降する。
そして、DO計53によって測定されるDO値が例えば0.5mg/L以下に低下すると、好気嫌気兼用反応槽6を嫌気運転から好気運転に切換えることを繰り返す。これにより、過剰な散気が抑制され、過曝気によるバルキングを予防することができる。
尚、上記第4の実施の形態において記載した各DOの数値は一例であって、これらの数値に限定されるものではない。
上記各実施の形態では、図2に示すように、好気嫌気兼用反応槽6の槽本体20を、平面視において長方形状にしているが、長方形状に限定されるものではなく、例えば正方形状であってもよい。
2 原水(被処理液)
6 好気嫌気兼用反応槽
15 上向流
16 下降流
17 拡散流
21 攪拌装置
22 散気装置
24 槽壁
35 散気膜
37 散気孔
41、42 流通路
D、E 距離

Claims (7)

  1. 好気運転と嫌気運転とを交互に繰り返し、
    好気運転では、槽内底部に位置する散気装置から散気してエアリフトにより生じる被処理液の上向流で槽内を攪拌混合し、
    嫌気運転では、槽内上部に位置する上向流発生装置により被処理液の上向流を発生させ、
    被処理液が、散気装置と槽壁内側面との間、および散気装置と槽底面との間に形成した流通路を流れ、散気装置の複数の散気部間に形成した通液部を通過して上方へ流れることを特徴とする好気嫌気兼用反応槽の運転方法。
  2. 嫌気運転では、機械的攪拌機からなる上向流発生装置により被処理液の上向流を発生させ、上向流に起因して槽内に生じる旋回流で槽内を攪拌混合することを特徴とする好気嫌気兼用反応槽の運転方法。
  3. 槽内の被処理液中の溶存酸素量を測定し、溶存酸素量の測定値が下限設定値以下になったときに、上向流発生装置を停止させるとともに、散気装置を作動させて好気運転を行い、溶存酸素量の測定値が上限設定値以上になったときに、散気装置を停止させるとともに、上向流発生装置を作動させて嫌気運転を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の好気嫌気兼用反応槽の運転方法。
  4. 槽内上部に位置して被処理液の上向流を発生させる上向流発生装置と、槽内底部に位置して被処理液に散気する散気装置と、散気装置と槽底面との間、および散気装置と槽壁内側面との間に形成した流通路を備え、散気装置は複数の散気部を有し、散気部間に被処理液が上方へ通過可能な通液部を有することを特徴とする好気嫌気兼用反応槽。
  5. 各散気部は、メンブレン式散気装置からなり、上向流発生装置が機械的攪拌機からなることを特徴とする請求項1記載の好気嫌気兼用反応槽。
  6. 流通路は、槽底面から散気装置までの上下方向の距離が200mm以上に設定され、
    槽壁内側面から散気装置までの水平方向の距離が200mm以上に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の好気嫌気兼用反応槽。
  7. 上向流発生装置の直下領域において通液部が占める水平面内の面積占有率は、直下領域外の他の領域のものよりも大きく設定されていることを特徴とする請求項4から6の何れか1項に記載の好気嫌気兼用反応槽。
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