JP2015053363A - 印刷配線板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板の製造において、半割スルーホールの形状を安定させる。
【解決手段】めっきスルーホールと表裏の金属層を有する樹脂基板にポジ型感光性エッチングレジスト膜を電着する工程と、前記樹脂基板に、半割スルーホールとする前記スルーホールの開口に重なるスリット状開口パターンを有するフォトマスクと光拡散シートを重ね、その外側から紫外線を露光し、次に現像する第1の露光・現像工程と、前記樹脂基板上に残留した前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜を機械研磨する工程と、前記樹脂基板の表裏面にネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜をラミネートする工程と、前記ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜に第2のフォトマスクを当接し、その外側から紫外線を露光し、次に現像する第2の露光・現像工程とを含む。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷配線板の製造方法に関し、特に端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板の製造方法に関する。
従来、携帯電話、自動車電話などの無線機器やその他の各種通信機器に用いられる電圧制御発振器(VCO)やアンテナスイッチなどの回路モジュールにおいて、モジュール基板の上に搭載された回路部品から発生する電磁波の漏洩を防止し、あるいは外部から浸入する電磁波を遮蔽するために、導電性のシールドケースを被せ、シールドケースと電気接続するために、端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板を用いた回路モジュールが開発されている。
また、この半割スルーホール導体パターンを内部回路と接続された回路モジュールの端子として使用し、回路モジュールをはんだ実装する際に半割スルーホール導体パターンを電気接合部として使用し、半割スルーホールの凹部の内壁にはんだを上らせることにより、実装の強度を向上させ、かつ、外側からの外観検査を容易にする実装構造及び方法が開発されている。
特許文献1の技術では、端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板の製造方法として、印刷配線板の表面ランドと裏面ランドとを接続するスルーホールめっきを湿式めっきで形成した後に、その印刷配線板をルーターなどの切削やプレス機などでせん断し、スルーホールを切断線で切断して半割状態に分割加工して印刷配線板の端面に半割スルーホール導体パターンを形成していた。そして、更に、切削やせん断で半割スルーホール導体パターン端部に発生したバリをドリリングで除去することで、半割スルーホール導体パターンを端面に有する印刷配線板を製造していた。
また、特許文献2と特許文献3の技術では、感光性液体エッチングレジスト工法によって半割スルーホール導体パターンをスルーホール内に形成した上で、その半割スルーホール導体パターンの間の切断線に沿ってスルーホールを切断することで、端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板を製造していた。
すなわち、印刷配線板の全表面および貫通スルーホール内壁に電着塗装法で感光性液体エッチングレジスト膜を形成し、半割スルーホール導体パターンと表面の配線パターン形成用のフォトマスクと光拡散シートを重ねて紫外線で露光し、エッチングして、表面の配線パターンと同時に半割スルーホール導体パターンをスルーホール内壁面に形成していた。
特開平6−196857号公報 特開平7−106753号公報 特開2006−229033号公報
しかし、特許文献1の技術では、機械切断による半割スルーホール導体パターンを形成する際に、印刷配線板の切断加工時の銅片やバリなどを除去するドリリング処理はしてい
るものの、本質的には銅片やバリの発生を皆無にはできない機械加工の欠点を持っている問題があった。
また、特許文献2や特許文献3の技術では、感光性液体エッチングレジストを用いて、半割スルーホール導体パターンと表面配線パターンとを同時に形成していた。そのため、露光用のフォトマスクの位置ずれ等があると、基材のスルーホールの開口部に形成するランド用のパターンの露光用の光が回折し、本来露光されてはならないスルーホール内壁部分の感光性液体エッチングレジストが露光されてしまう問題があった。それにより、半割スルーホール導体パターンの形状が安定せず、半割スルーホールの不良が発生する問題があった。
本発明の課題は、上記の、半割スルーホールの加工の際に銅片やバリの発生が無く、半割スルーホールの形状を安定させて、端面に半割スルーホール導体パターンを有する印刷配線板を製造することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、スルーホールを切断線で分割して成る半割スルーホール導体パターンを端面に有する印刷配線板の製造方法であって、内壁に金属めっきを形成して成るスルーホールと表裏の金属層を有する樹脂基板にポジ型感光性エッチングレジスト膜を電着する工程と、前記樹脂基板に、半割スルーホールとする前記スルーホールの開口に重なるスリット状開口パターンを有するフォトマスクと光拡散シートを重ね、その外側から紫外線を露光し前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜を露光し、次に現像することで、前記スルーホールの内壁面の前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜に前記切断線に沿った帯状のスリット領域を形成する第1の露光・現像工程と、前記樹脂基板上に残留した前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜を機械研磨する工程と、前記樹脂基板の表裏面にネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜をラミネートする工程と、前記ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜に第2のフォトマスクを当接し、その外側から紫外線を露光し前記ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜を露光し、次に現像することで、前記樹脂基板の表裏面にランドと配線パターンのレジスト膜を形成する第2の露光・現像工程と、エッチングにより前記スルーホール内に半割スルーホール導体パターンを形成し前記表裏面に前記半割スルーホール導体パターンに接続するランドと配線パターンを形成する工程と、前記半割スルーホール導体パターンの間の帯状の間隙に沿って前記樹脂基板の前記スルーホールを切断する工程とを有することを特徴とする印刷配線板の製造方法である。
本発明の印刷配線板の製造方法によると、ランド部分のレジスト膜を形成する第2の露光・現像工程の露光処理がスルーホールの内壁面のレジスト膜のパターンに影響しない効果があり、第2のフォトマスクの位置ずれ等があっても、半割スルーホール導体パターンの形状に影響せず、その形状が安定する効果がある。
本発明の実施形態の印刷配線板の斜視図である。 本発明の実施形態の印刷配線板のスルーホールの半割スルーホール導体パターンを説明する部分断面斜視図である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その1)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その2)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その3)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する断面図(その4)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その5)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その6)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その7)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その8)である。 本発明の実施形態の印刷配線板の製造方法を説明する部分断面斜視図(その9)である。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本実施形態の、個片に分割した印刷配線板10を示す。本実施形態により個片に分割した印刷配線板10は、図2の多数個取り印刷配線板50を、帯状の間隙12cに沿う切断線Aで個片の印刷配線板10に切断することで、スルーホール11を切断線Aで切断(分割)して形成する。それにより、断面半円状の凹部の内壁に、めっき皮膜等の半割スルーホール導体パターン12a、12bを形成する。
この半割スルーホール導体パターン12a、12bには表面に設けられた配線パターン13が接続されている。
図2は、本発明の実施形態の製造過程で形成する、個片の印刷配線板10に分割する以前の多数個取り印刷配線板50のスルーホール11の部分を拡大して示す部分拡大図である。多数個取り印刷配線板50の表裏に配線パターン13、14が形成されている。15a、15b、16a、16bはスルーホール11を囲んで形成されたランドである。
スルーホール11内壁にはめっき皮膜等から成る半割スルーホール導体パターン12a、12bが形成されている。本実施形態では、スルーホール金属めっき皮膜12がスルーホール11の周方向に2分割され、2つの半割スルーホール導体パターン12a、12bに分離されている。分割された各半割スルーホール導体パターン12a、12bはそれぞれ表裏の対応する配線パターン13、14に接続されている。
多数個取り印刷配線板50を個片の印刷配線板10に分割する際に、このスルーホール11を切断線Aに沿って切断して、半割スルーホール導体パターン12aと半割スルーホール導体パターン12bとを、異なる個片の印刷配線板10に分ける。
(製造方法)
図3〜図10と図1に、本発明の実施形態の印刷配線板10の製造工程を示す。
(工程1)
まず、図3に示すように、表裏に銅箔等の金属層20が貼設された例えば厚さ1mm以下の樹脂基板21を用意する。金属層20には、例えば厚さ12μmの銅箔を用いる。樹脂基板21は、ガラス繊維入りエポキシ樹脂材を用いた内層回路形成済みの積層板、または両面銅張積層板を用いることができる。
また、樹脂基板21には、ガラス繊維入りエポキシ樹脂材以外に、ガラス繊維入りビス
マレイミド−トリアジン樹脂材、ガラス繊維入りポリイミド樹脂材、ガラス繊維入りPPE樹脂材を用いることができ、また、その補強材としては、ガラス繊維以外に、ガラス不織布、アラミド不織布、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ガラスフィラー、シリカフィラー、タルク等を用いることができる。
(工程2)
次に、樹脂基板21の所定の位置に、ドリルを用いて、貫通スルーホール用下孔11bを形成する。
(工程3)
貫通スルーホール用下孔11bの壁面にドリルの回転による摩擦熱で樹脂が溶着する場合があり、その場合はデスミア処理を行う。このデスミア処理は、強アルカリにより樹脂を膨潤させ、その後、クロム酸、過マンガン酸塩水溶液などの酸化剤を使用して樹脂を分解除去する。また研磨材によるウェットブラスト処理やプラズマ処理にて除去してもよい。
(工程4)
次に、図4に示すように、貫通スルーホール用下孔11bの壁面に無電解めっき、さらにその無電解めっきの上に電解めっきを施して、スルーホール11の内壁に銅めっきによるスルーホール金属めっき皮膜12を形成する。このスルーホール金属めっき皮膜12として例えば厚さ15μmの銅皮膜を形成する。
(工程5)
次に、スルーホール11の内壁面に液体レジストの電着塗装法によって、ポジ型感光性エッチングレジスト膜22を電着させる。例えば、日本ペイント(株)製ポジ型感光性(光分解型)電着レジスト(P−1000)を用い、約7〜9μmの厚みのポジ型感光性エッチングレジスト膜22を形成する。
(工程6)第1の露光処理
図5の部分断面斜視図と図6の断面図のように、第1のマスクパターン32が形成されている第1のフォトマスク30、31を用いて、ポジ型感光性エッチングレジスト膜22を露光する。
この第1のフォトマスク30、31の第1のマスクパターン32は、図5のように、遮光帯パターン32b中に、半割スルーホール形成用のスリット状開口パターン32aを有する。すなわち、そのスリット状開口パターン32aを半割スルーホール形成用のスルーホール11の開口部分に重ね、そのスルーホール11の内壁面の、スルーホール金属めっき皮膜12を除去すべき部分のポジ型感光性エッチングレジスト膜22をスリット状開口パターン32aを通過した光で露光する。
図6のように、樹脂基板21の上下に、第1のフォトマスク30、31を重ね、その上下に光拡散シート33を重ね、光源34より300〜500mJ/cmの紫外線平行光35を照射して、フォトマスクを透過した紫外線35bでポジ型感光性エッチングレジスト膜22を露光する。
この第1のフォトマスク30、31によって、半割スルーホール導体パターン12a、12bのパターンを残すべき部分を遮光帯パターン32bで遮光し、光拡散シート33で散乱された紫外線35bをスリット状開口パターン32aを透過させて、ポジ型感光性エッチングレジスト膜22を露光する。
このスリット状開口パターン32aを透過した紫外線35bは、図7のスルーホール11の内壁面の帯状のスリット領域22cを形成するポジ型感光性エッチングレジスト膜22の部分に投影される。
第1のフォトマスク30、31の上下に光拡散シート33を重ねて紫外線平行光35を散乱させることで、スルーホール11内の壁面への露光強度を強くでき、パターンの仕上がり形状を安定化させることができる効果がある。
そして、スルーホール11内は、樹脂基板21の厚さが1mm以下なので、スリット状開口パターン32aの部分が十分に露光され、ポジ型感光性エッチングレジスト膜22に帯状のスリット領域22cを形成するべく、十分に解像されて投影される。
(工程7)第1の現像処理
次に、露光されたポジ型感光性エッチングレジスト膜22を現像する。これにより、スルーホール金属めっき皮膜12を除去すべき部分のポジ型感光性エッチングレジスト膜22が除去される。
すなわち、図7のように、ポジ型感光性エッチングレジスト膜22の露光された部分が露光によって光分解され、現像によって除去され、スルーホール11の切断線Aを跨ぐ幅0.5mm程度の帯状のスリット領域22cが形成される。そして、スルーホール11の内壁面のスルーホール金属めっき皮膜12上に、帯状のスリット領域22cで隔てられたレジスト膜22aと22bが残存して形成される。
(工程8)
図8のように、樹脂基板21の上下の面を例えばバフ研磨などの機械研磨をすることで、樹脂基板21の上下に残留していたレジスト膜を除去し、スルーホール11の内壁面のスルーホール金属めっき皮膜12上のレジスト膜22aと22bのみを残す。
(工程9)
次に、図9のように、金属層20上にネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23をラミネートし、そのネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23でスルーホール11の開口を塞ぐ。
(工程10)第2の露光処理
図10の部分断面斜視図のように、第2のマスクパターン42が形成されている第2のフォトマスク40、41を用いて、ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23を露光する。
この第2のフォトマスク40、41の第2のマスクパターン42は、図10のように、遮光帯パターン42b中に、樹脂基板21の表裏に金属層20のパターンを残留させるべき部分のネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23を露光・硬化させる露光部分42aのパターンと遮光帯パターン42bと配線パターン部42cを有する。
すなわち、第2のマスクパターン42には、遮光帯パターン42bを挟んで、半円形の露光部分42aのパターンを2つ対向したパターンを用いる。その半円形の露光部分42aは、金属層20部分にランド15a、15b、16a、16bを形成するために露光するパターンである。
また、第2のマスクパターン42には、配線パターン13、14を形成すべき配線パターン部42cも形成し、その配線パターン部42cを半円形の露光部分42aのパターン
に接続する。
そして、図10のように、樹脂基板21の上下に、第2のフォトマスク40、41を重ね、光源より紫外線35を露光することで、ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23の露光部分42aと配線パターン部42cのパターンに、紫外線35bを投影し硬化させる。
(工程11)第2の現像処理
次に、露光されたネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23を現像する。これにより、図11のように、金属層20を除去すべき部分のネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23の未露光の部分が除去される。
すなわち、樹脂基板21の上下に、2つに分割したスルーホール11のランド部分のレジスト膜23aと23bと、配線パターン部のレジスト膜23cが形成される。また、先に形成したレジスト膜22aと22bがスルーホール11内に残存している。
本実施形態では、工程6の第1の露光処理と工程7の第1の現像処理により、先に、スルーホール11の内壁面のスルーホール金属めっき皮膜12上にレジスト膜22aと22bを形成した上で、第2の露光処理を行う。そのため、ランド部分のレジスト膜23aと23bを形成する第2の露光処理がスルーホール11の内壁面のレジスト膜22aと22bのパターンに影響しない効果があり、第2のフォトマスク40、41の位置ずれ等があっても、半割スルーホール導体パターン12aと12bの形状に影響せず、その形状が安定する効果がある。
また、第2の露光処理において樹脂基板21の表面のネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜23に配線パターン部42cの紫外線35bを投影する際の露光量を、第1の露光処理におけるポジ型感光性エッチングレジスト膜22に紫外線35bを投影する際の露光量よりも小さくして、配線パターン13、14の配線密度を高くすることが出来る効果がある。
(工程12)エッチング処理
次いで、スルーホール11内の、帯状のスリット領域22cを挟んだ2つのレジスト膜22aと22bと、樹脂基板21の表裏面のランド部分のレジスト膜23aと23bと、配線パターン部のレジスト膜23cをマスクにして、スルーホール11内壁のスルーホール金属めっき皮膜12および樹脂基板21の表裏面の金属層20をエッチングする。
それにより、図2のように、スルーホール11内壁のスルーホール金属めっき皮膜12が、内壁面のレジスト膜22aと22bの間の帯状のスリット領域22cに露出された部分がエッチングされて帯状の間隙12cが形成される。すなわち、帯状の間隙12cで分割された半割スルーホール導体パターン12aと半割スルーホール導体パターン12bが形成される。また、樹脂基板21の表裏面には、金属層20がエッチングされて、ランド15a、15b、16a、16bと配線パターン13、14が形成される。
(工程13)
次に、レジスト膜23a、23b、23cと、レジスト膜22a、22bを剥離する。
(工程14)
次に、この多数個取り印刷配線板50の配線パターン13、14の上に、ソルダーレジストを印刷する。
そのために、先ず、ソルダーレジストの前処理として、電解めっきの粗化処理に例えばCZ処理を施す。次に、感光性液状ソルダーレジストをスプレーコート、ロールコート、カーテンコート、スクリーン法で約20μm厚に塗布し乾燥、または感光性ドライフィルム・ソルダーレジストをロールラミネートで貼り付ける。
次に、ソルダーレジストを露光・現像し、パッド部分、スルーホール11のランド部分を開口させ、高温槽で加熱・硬化させる。
(工程15)
次に、ソルダーレジスト開口部に、無電解ニッケルめっきを3μm以上形成し、その上に無電解金めっきを0.03μm以上形成する。無電解金めっきは1μm以上形成しても良い。更にその上にはんだプリコートしても良い。
(変形例1)
工程15の変形例1として、ソルダーレジスト開口部に、電解ニッケルめっきを3μm以上形成し、その上に電解金めっきを0.5μm以上形成することもできる。
(変形例2)
工程15の変形例2として、ソルダーレジスト開口部に、四国化成工業株式会社製タフエースのような水溶性防錆有機被膜を形成することも可能である。
(工程16)
次に、この多数個取り印刷配線板50を図1のように、帯状の間隙12cに沿う切断線Aによってスルーホール11を分割しつつ個片に分割する。多数個取り印刷配線板50を個片に分割する時期は、製造工程の必要に応じて、電子部品を設置した後の多数個取り印刷配線板50を個片に分割しても良い。多数個取り印刷配線板50の個片への分割は、切断線Aに沿ってルーター加工、金型プレス等により樹脂基板21を所定形状の個片に切断する。また、ダイシングによって機械切断するか、レーザー加工で切断することもできる。
こうして、多数個取り印刷配線板50が分割された個片の印刷配線板10では、図1のように、スルーホール11の切断線Aの部分の端面に半割スルーホール導体パターン12a、12bがあらわれる。
本実施形態では、スルーホール11の切断線Aで切断する部分は、半割スルーホール導体パターン12a、12bの間の銅めっきが除去されている帯状の間隙12c部分である。そのため、切断線Aが、柔らかい銅のめっき皮膜等から成る半割スルーホール導体パターン12a、12bに触れずに、硬いプラスチック製の樹脂基板21のみが切断されるので、切断部分に銅片やバリが発生しない。
なお、以上の実施形態では、印刷配線板10が単層の場合を説明したが、印刷配線板は多層に形成できることはもちろんである。多層の印刷配線板は、各層を順次にビルドアップして製造することもでき、また、各単層の印刷配線板を形成した後、位置合わせして積層し、適当な接着材を介して接合して製造することもできる。
多層の印刷配線板10の層間の接続は、スルーホール11のみならず、近接した層間のみを接続するビアホールを用いることができる。
また、以上の実施形態では貫通スルーホール11の内壁面を利用して個片の印刷配線板10の端面に半割スルーホール導体パターン12a、12bを露出させたが、そのスルー
ホール11は貫通スルーホール11として印刷配線板10の表面に開口を持たないでも良い。
すなわち、多層の印刷配線板50の内層に埋め込まれたスルーホール11の壁面に半割スルーホール導体パターン12a、12bを形成しておき、その印刷配線板50を表面の樹脂層から切断することで、内層に埋め込まれていたスルーホール11の壁面の半割スルーホール導体パターン12a、12bを印刷配線板10の端面に露出させることもできる。
10・・・印刷配線板
11・・・スルーホール
11b・・・貫通スルーホール用下孔
12・・・スルーホール金属めっき皮膜(導体皮膜)
12a、12b・・・半割スルーホール導体パターン
12c・・・帯状の間隙
13、14・・・配線パターン
15a、15b、16a、16b・・・ランド
20・・・金属層
21・・・樹脂基板
22・・・ポジ型感光性エッチングレジスト膜
22a、22b・・・レジスト膜
22c・・・帯状のスリット領域
23・・・ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜
23a、23b、23c・・・レジスト膜
30、31・・・第1のフォトマスク
32・・・第1のマスクパターン
32a・・・スリット状開口パターン
32b・・・遮光帯パターン
33・・・光拡散シート
34・・・光源
35・・・紫外線平行光
35b・・・フォトマスクを透過した紫外線
40、41・・・第2のフォトマスク
42・・・第2のマスクパターン
42a・・・露光部分
42b・・・遮光帯パターン
42c・・・配線パターン部
50・・・多数個取り印刷配線板
A・・・切断線

Claims (1)

  1. スルーホールを切断線で分割して成る半割スルーホール導体パターンを端面に有する印刷配線板の製造方法であって、
    内壁に金属めっきを形成して成るスルーホールと表裏の金属層を有する樹脂基板にポジ型感光性エッチングレジスト膜を電着する工程と、
    前記樹脂基板に、半割スルーホールとする前記スルーホールの開口に重なるスリット状開口パターンを有するフォトマスクと光拡散シートを重ね、その外側から紫外線を露光し前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜を露光し、次に現像することで、前記スルーホールの内壁面の前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜に前記切断線に沿った帯状のスリット領域を形成する第1の露光・現像工程と、
    前記樹脂基板上に残留した前記ポジ型感光性エッチングレジスト膜を機械研磨する工程と、
    前記樹脂基板の表裏面にネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜をラミネートする工程と、
    前記ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜に第2のフォトマスクを当接し、その外側から紫外線を露光し前記ネガ型感光性ドライフィルムエッチングレジスト膜を露光し、次に現像することで、前記樹脂基板の表裏面にランドと配線パターンのレジスト膜を形成する第2の露光・現像工程と、
    エッチングにより前記スルーホール内に半割スルーホール導体パターンを形成し前記表裏面に前記半割スルーホール導体パターンに接続するランドと配線パターンを形成する工程と、
    前記半割スルーホール導体パターンの間の帯状の間隙に沿って前記樹脂基板の前記スルーホールを切断する工程とを有することを特徴とする印刷配線板の製造方法。
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