JP2015053164A - 携帯型電子機器 - Google Patents

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野村 昭夫
Akio Nomura
昭夫 野村
芳樹 木下
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芳樹 木下
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Abstract

【課題】電池収容部への液体の浸入を抑制し、安全性の向上を図った携帯型電子機器を提供する。【解決手段】プリンターは、電池21を収容する電池収容部20と電池収容部20を開閉する電池カバー15とを備え、電池カバー15は、ベース本体31から進出して本体2に設けられた受け部51に係合する爪部32と、爪部32を進退操作する操作ノブ16とを備え、操作ノブ16とベース本体31の隙間から浸入した液体を電池収容部20から離れた本体2内の媒体収容部41に誘導する溝部を電池カバー15に設けた。【選択図】図5

Description

本発明は、電池収容部を有する携帯型電子機器に関する。
従来、電池が収容される電池収容部と電池収容部を開閉する蓋体とを備え、電池を電源として動作する携帯型の電子機器が知られている。この種の電子機器には、使用時における電池の飛び出し、脱落等を防止するための機構を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−307789号公報
ところで、この種の携帯型の電子機器では、屋外での使用が想定されるため、機器本体が雨等(液体)に濡れた場合には、雨水が機器本体内に浸入する可能性がある。この場合、雨水が電池収容部と電池との間に浸入して電池の接点部にまで達する可能性があるため安全性の高い構成の実現が模索されていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、電池収容部への液体の浸入を抑制し、安全性の向上を図った携帯型電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、電池収容部と前記電池収容部を開閉する蓋体とを備えた携帯型電子機器において、前記蓋体は、該蓋体から進出して機器本体に設けられた受け部に係合する爪部と、前記爪部を進退操作する操作部とを備え、前記操作部の隙間から浸入した液体を前記電池収容部から離れた機器本体内の所定箇所に誘導する液体誘導路を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、機器本体内に液体が浸入した場合、この液体は液体誘導路を通じて電池収容部から離れた機器本体内の所定箇所に流れる。このため、液体が電池収容部へ浸入することが抑制され、携帯型電子機器の安全性の向上を図ることができる。
上記構成において、前記液体誘導路は、前記蓋体に設けられた溝部を備えても良い。この構成によれば、蓋体内に浸入した液体を、蓋体からそのまま機器本体内の所定箇所に誘導することができ、液体を誘導する流路を簡素化することができる。
また、前記溝部は、前記浸入した液体がその自重により前記所定箇所に流れるよう誘導可能に形成される構成としても良い。この構成によれば、液体の自重によって、該液体が溝部を通じて機器本体内の所定箇所に誘導されることにより、液体が電池収容部に浸入することを防止することができる。
また、前記蓋体は、該蓋体を前記機器本体にヒンジ連結する連結部を備え、前記連結部は、前記蓋体の内面から前記機器本体内に延びるとともに、前記機器本体内に設けられた内壁に対向する部位を有し、前記溝部は、少なくとも前記連結部の前記内壁との対向部位に設けられても良い。この構成によれば、連結部に流下した液体は、溝部を通じて排出されるため、連結部上に溜まることを防止でき、ひいては電池収容部に液体が浸入することを簡単な構成で防止できる。
また、前記操作部は、操作に連動して回動し、前記爪部を進出させるカムと、前記爪部を退避させる方向に付勢する付勢部材とを備え、前記カムの退避位置において、前記爪部が退避しない場合に、この爪部を強制的に退避させる強制退避部を備えても良い。この構成によれば、蓋体内に塵埃等のゴミが侵入した場合や、付勢手段の付勢力が十分に強くない場合であっても、爪部が蓋体から突出した状態を簡単に解消することができ、蓋体を開放することができる。
本発明によれば、機器本体内に浸入した液体は液体誘導路を通じて電池収容部から離れた機器本体内の所定箇所に流れるため、液体が電池収容部へ浸入することが抑制され、携帯型電子機器の安全性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るプリンターの斜視図である。 プリンターを後面側から見た斜視図である。 電池カバーの斜視図である。 電池カバーを内面側から見た斜視図である。 電池カバーの取付け構造を説明するためのプリンターの縦断面図である。 ベース本体内に爪部が退避した状態を示す電池カバーの断面図である。 ベース本体から爪部が進出した状態を示す電池カバーの断面図である。 電池カバーの爪部を示す部分拡大断面図である。 電池カバーのヒンジを示す部分拡大断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1の前面側から見た斜視図であり、図2は、プリンター1を後面側から見た斜視図である。
プリンター1(携帯型電子機器)は、略箱形の本体2(機器本体)を有し、本体2の内部に収容したロール状の印刷媒体に文字や画像を印刷し、印刷媒体を本体2の前面に設けられた排紙口3から排出する。印刷媒体としては、普通紙のほか、感熱紙や糊付きのラベル用紙が挙げられる。また、プリンター1の印刷方式は、サーマル方式、ドットインパクト方式、熱転写方式、インクジェット方式等が挙げられるが、特に制限はない。排紙口3の側方には用紙レバー6が配置されている。用紙レバー6を操作すると、図示は省略したが、本体2の前面において排紙口3より下部が前面側に開き、印刷媒体を収容する媒体収容部が露出して、印刷媒体の交換や補充を行えるようになっている。
本体2は、前部ケース4及び後部ケース5を備えて構成される。前部ケース4の前面には上述した排紙口3が開口する。また、前部ケース4の前面上部には、プリンター1の電源をオン/オフする電源スイッチや紙送り動作を指示するフィードスイッチ等を有するスイッチ部11が配置される。さらに、スイッチ部11の近傍には、プリンター1の動作状態に合わせて点灯/点滅するLEDインジケーターを有するインジケーター部12が設けられている。
プリンター1は、ユーザーが携帯して使用する携帯型のプリンターであり、図2に示すように、本体2の後面側には、プリンター1をユーザーのベルト等に引っ掛けて保持するためのベルトクリップ13が設けられている。このように本実施形態では、プリンター1は、図1及び図2に示すように、本体2を立てた姿勢の状態(以下、使用状態という)で使用される。
また、プリンター1は、後部ケース5の上部に横並びに配置されたストラップホール14,14が形成される。ベルトクリップ13の代わりに、ストラップホール14,14にストラップ(図示略)を取り付け、例えば、プリンター1をユーザーが肩に掛けて保持することもできる。
なお、本実施形態では、プリンター1は、本体2を立てた姿勢の状態で使用されることを想定しているが、これに限るものではなく、本体2の後部ケース5を床に載置(いわゆる横置き)した状態で使用することも可能であることは勿論である。
プリンター1は、本体2内に電池を内蔵している。本体2の後部ケース5上部には、図2に示すように電池21を収容する電池収容部20と、この電池収容部20を塞ぐ電池カバー15(蓋体)とが設けられている。電池カバー15は、この電池カバー15の下端部で本体2にヒンジ連結されて、図1の閉じた状態から図2の開いた状態へと開閉自在となっている。
電池カバー15は、図1に示すように、開閉操作を行うための操作ノブ16(操作部)を備える。この操作ノブ16は、ロック位置と解除位置との間を回動し、操作ノブ16をロック位置から矢印UL方向に回動すると、電池カバー15は図中符号OPで示す矢印の方向に回動して開く。
また、電池カバー15を閉じた状態で、操作ノブ16を解除位置から矢印LK方向に回転させると、後述する爪部が進出して後部ケース5の受け部と係合することにより、電池カバー15を閉じた状態が保持される。
電池収容部20は、図2に示すように、後部ケース5内に形成された筒状の空間であり、略筒型の電池21の全体を収めることが可能である。電池21は、プリンター1の電源を供給する電池であり、一次電池であっても二次電池であってもよく、内部構造等についても任意である。
電池カバー15を開いた状態で、電池21は図中符号αの矢印で示す方向に引き抜き、取り出すことが可能である。また、電池21をプリンター1にセットする場合、電池21を電池収容部20の奥に向けて、矢印αとは逆方向に押し込めばよい。電池収容部20は、電池21と略同形状に形成されており、電池収容部20の内面に案内されて電池21がまっすぐ電池収容部20の奥まで挿入される。
電池収容部20の開口20aは、前部ケース4及び後部ケース5に跨がって形成されている。この開口20aは、本体2の側面から後面(背面)の一部に及んでいる。すなわち、本体2の後面の一部には、開口20aに繋がる凹欠部20bが形成されている。凹欠部20bは、本体2の後板25を半円形状に切り欠いたように形成され、電池カバー15を開くと開口20aに繋がって一つの開口を構成する。
電池収容部20は、本体2の後板25上に形成されている。電池カバー15を開くと、図2に示すように、電池収容部20に収容された電池21の先端が開口20aに露出する。さらに、凹欠部20bを通じて電池21の先端が露出する。このため、ユーザーは、凹欠部20bから指を入れることで、電池21の先端を掴むことができる。つまり、電池収容部20に収容された電池21を掴んで引き出し、容易に電池収容部20から取り出すことができる。この取り出し操作は簡単であり、かつ、電池21を電池収容部20から押し出す機構を必要としない。
次に、電池カバー15について説明する。図3は、電池カバー15の斜視図であり、図4は電池カバー15を内面側から見た斜視図である。また、図5は、電池カバー15の取り付け構造を説明するためのプリンター1の縦断面図である。なお、図5では、プリンター1の内部構造についての記載を省略している。
電池カバー15は、図3及び図4に示すように、平板状に形成されたベース本体31を備える。このベース本体31の表面側には、操作ノブ16が回動自材に設けられ、この操作ノブ16の操作に応じて、爪部32がベース本体31から進出またはベース本体31内に退避する。
また、ベース本体31の下端には本体2にヒンジ連結される連結部17が設けられ、ベース本体31の側端にはベース本体31からほぼ垂直に舌状部35が設けられている。舌状部35は、電池カバー15の閉じた場合に、本体2の凹欠部20b(図2)をほぼ閉塞する。ベース本体31の内周縁には、図4に示すように、シール材36が設けられている。このシール材36は、電池カバー15の閉じた場合に、開口20aの開口縁28とベース本体31とで狭持されて水密を確保する。なお、本実施形態では、本体2の凹欠部20b(図2)にもシール材37が設けられ、舌状部35との間の水密を確保している。
電池カバー15は、図5に示すように、本体2にヒンジ連結されている。本体2の開口20aの下端(一端)側には、電池カバー15の回動中心となる軸23が配置されている。軸23は本体2の一部として固定的に前後方向に立設され、前部ケース4と後部ケース5とに挟まれて固定される。
連結部17は、内部に軸23が貫通する軸孔18aを有するヒンジ18と、このヒンジ18とベース本体31とを繋ぐアーム19とを備える。電池カバー15は、ヒンジ18の軸孔18aに軸23が貫通するように本体2に取り付けられ、軸23を中心として回動する。ヒンジ18には捻りコイルばね27が配設され、電池カバー15が軸23を中心として矢印OP方向(図1)に回動するように付勢している。すなわち、電池カバー15は矢印OP方向に付勢されているので、電池カバー15が閉じた状態で、操作ノブ16が操作されると、ばねの付勢力によって外側に開く。
アーム19は、ベース本体31の内面から本体2内に延びた後、反転して本体2外に延びる断面U字形状に曲がった形状を有する。図2に示すように電池カバー15が開いた場合、本体2の開口20aの下縁20cが、アーム19のU字形状の湾曲部分に入り込む。このため、本体2内部に固定された軸23(図5)を中心として電池カバー15が回動し、本体2の外側に開く構成を実現できる。
また、本構成では、アーム19を断面U字形状に形成しているため、このアーム19に接続されるヒンジ18を、本体2の側板26の内側に配置することができる。このため、ヒンジ18及びアーム19を含む連結部17が外部に露出することを防止でき、電池カバー15の水密性の向上を図ることができる。
本体2内には、プリンター1の制御基板(図示略)等が配置される電装部40と、ロール状の印刷媒体が収容される媒体収容部41とを水密に区分けする仕切壁29(内壁)が形成される。
通常、電池カバー15の開閉時に、アーム19が仕切壁29に当接しないような隙間を設けた設計がなされる。しかし、プリンター1が携帯型であり小型化の要請が強いことに加え、本体2内での仕切板29の位置、ア−ム19の肉厚、ア−ム19のU字状溝の深さ等のばらつきにより、電池カバー15を閉じた場合には、図5に示すように、アーム19が仕切壁29の一部と近接し、時には前記設計上の隙間がない状態となることもある。
次に、電池カバー15の内部構造について説明する。
図6は、ベース本体31内に爪部32が退避した状態を示す電池カバー15の断面図であり、図7は、ベース本体31から爪部32が進出した状態を示す電池カバー15の断面図である。
図6及び図7に示すように、ベース本体31内には、爪部32を有するレバー部材38がスライド可能に収容されるとともに、このレバー部材38を進退させるカム部材39が回動自材に収容されている。カム部材39は、操作ノブ16に連結されており、操作ノブ16の動作に合わせて一体に回動する。勿論、カム部材39と操作ノブ16とを一体に形成しても良い。レバー部材38とベース本体31との間に筒型の空間が形成され、この空間にレバー部材38を退避方向に付勢する圧縮コイルばね42が収容されている。また、ベース本体31の内面には、裏蓋45(図4)が設けられ、ベース本体31の内部に塵埃等の侵入を防止している。
カム部材39は、円板状の本体の一部を切り欠いた第1カム面39aと、この第1カム面39aに連なり円周上に設けられた第2カム面39bとを備える。また、カム部材39は、円板状の本体から径方向に突出するクリックピン43と、このクリックピン43を突出方向に付勢する圧縮コイルばね44とを備える。
カム部材39は、ベース本体31に形成された収容部46に回動自材に収容され、この収容部46は、円板状の本体と略同径に形成される。また、カム部材39は、図示は省略したが、円板状の本体の操作ノブ16側に、円周状に延在する案内部を備える。この案内部は、ベース本体31の表面側に開口した案内孔と嵌合することにより、カム部材39は、案内孔の壁面に案内されて該収容部46内を回動する。また、収容部46には、カム部材39のロック位置と解除位置とにそれぞれ対応した凹部46a、46bが形成される。これら凹部46a、46bには、クリックピン43が係合することにより、ユーザーは操作ノブ16が正常に操作されたことを認識できるとともに、カム部材39が振動等により勝手に動くことを防止する。
操作ノブ16を解除位置に操作すると、操作ノブ16と一体にカム部材39が回動し、クリックピン43は、解除位置に相当する凹部46bに係合する。この場合、図6に示すように、カム部材39の第1カム面39aがレバー部材38の下端面38aと対向する(カムの退避位置)。このため、圧縮コイルばね42の付勢力によって、レバー部材38は退避する方向にスライドし、爪部32がベース本体31内に収容される。
一方、操作ノブ16をロック位置に操作すると、操作ノブ16と一体にカム部材39が回動し、クリックピン43は、ロック位置に相当する凹部46aに係合する。この場合には、図7に示すように、カム部材39の第2カム面39bがレバー部材38の下端面38aと対向する。このため、圧縮コイルばね42の付勢力に抗して、レバー部材38が進出する方向にスライドし、爪部32がベース本体31から進出する。この爪部32は、電池カバー15から突出して電池収容部20(図1)側に形成された受け部51(図5)に係合し、電池カバー15を閉じた状態で保持する。
ところで、上述したように、電池カバー15は、ベース本体31内にスライド自在なレバー部材38と、このレバー部材38を退避する方向に付勢する圧縮コイルばね42とを備える。このため、カム部材39の第1カム面39aがレバー部材38の下端面38aと対向する位置(カムの退避位置)に回動させた場合には、圧縮コイルばね42の付勢力によって、爪部32がベース本体31内に収容される。
しかし、ベース本体31内に塵埃等のゴミが侵入した場合や、圧縮コイルばね42の付勢力が十分に強くない場合には、レバー部材38がスライドせずに、爪部32がベース本体31から突出した状態で保持されてしまう事態が想定される。
このため、本構成では、電池カバー15は、爪部32を強制的にベース本体31内に退避させる強制退避部を備える。
具体的には、図3及び図8に示すように、電池カバー15は、ベース本体31の表面側に形成され、レバー部材38に達する貫通孔52を備えると共に、レバー部材38における貫通孔52の対応位置に形成される凹部38bと備える。これらの貫通孔52及び凹部38bを備えて強制退避部50が構成される。貫通孔52は、レバー部材38のスライド方向に延在する長孔として形成されている。
図8に示すように、操作ノブ16(カム部材39)を上記したカムの退避位置に操作しても、レバー部材38がベース本体31内に退避しない場合には、例えば、ボールペン等のような先端が細い治具55を貫通孔52に挿し込む。そして、治具55の先端55aを凹部38bに引っ掛けて、この治具55を退避方向(矢印X方向)に動作させる。すると、レバー部材38は、下端面38aがカム部材39の第1カム面39aに当接するまで、退避方向にスライド移動する。これにより、爪部32を電池収容部20の受け部51から外れた位置まで、強制的に退避させることができ、電池カバー15を開くことができる。
さて、上述したように、プリンター1は、屋外に持ち出して使用することを想定した製品であるため、プリンター1が雨水で濡れることが十分に考えられる。このため、本実施形態では、電池カバー15のベース本体31の周縁部にシール材36を設け、電池カバー15と電池収容部20との水密性を確保している。しかしながら、電池カバー15は、ベース本体31に配置される操作ノブ16や上記貫通孔52を備えるため、貫通孔52及び操作ノブ16とベース本体31の案内孔との隙間53(図3)を通じて、雨水が内部に浸入する可能性がある。また、例えば、ユーザーが誤って飲料等の液体をこぼした場合に、この液体が貫通孔52及び隙間53を通じて内部に浸入する可能性がある。
これらの液体(雨水)は、電池カバー15のベース本体31内を流下し、連結部17に至る。この連結部17は、電池カバー15を閉じた状態では、内側にU字形状に湾曲されるアーム19が仕切壁29の対向部29a(図9)と近接して配置される。このため、連結部17上に流下した液体は、アーム19上に徐々に溜まり、ついには電池収容部20と電池21との間に浸入して電池の接点部にまで達する可能性があった。
これを防止するために、本構成では、電池カバー15は、図9に示すように、アーム19における仕切壁29の対向部29aとの近接面19a(対向部位)に、液体を誘導する溝部54(液体誘導路)が形成されている。この溝部54は、図4に示すように、アーム19における仕切壁29の対向部29aとの近接面19aだけでなく、アーム19の上面にも形成されている。この溝部54の上方には、カム部材39が収容される収容部46の最下端に存在する凹部46aが配置されている。このため、ベース本体31を流下した液体は、凹部46aを通じて、確実に溝部54に流れる。
溝部54は、図9に示すように、電池収容部20から離れる方向に延びて形成され、連結部17の上方に位置する電池収容部20の開口20aと、下方に位置する媒体収容部41(所定箇所)とを連通する。溝部54に流下した液体は、矢印Wに示すように、溝部54及び仕切壁29を通じて媒体収容部41に導かれる。これにより、本体2内に浸入した液体は、自重によって溝部54を通じて電池収容部20から離れた媒体収容部41に流れるため、液体が電池収容部20へ浸入することが抑制され、プリンター1の安全性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1は、電池21を収容する電池収容部20と電池収容部20を開閉する電池カバー15とを備える。そして、電池カバー15は、ベース本体31から進出して本体2に設けられた受け部51に係合する爪部32と、爪部32を進退操作する操作ノブ16とを備える。さらに、操作ノブ16とベース本体31の隙間53から浸入した液体を電池収容部20から離れた本体2内の媒体収容部41に誘導する溝部54を備えた。このため、本体2内に浸入した液体は溝部54を通じて電池収容部20から離れた媒体収容部41に流れることにより、液体が電池収容部20へ浸入することが抑制され、プリンター1の安全性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、溝部54は、電池カバー15に設けられているため、電池カバー15内に浸入した液体を、電池カバー15からそのまま媒体収容部41に流すことができ、液体を誘導する流路を簡素化することができる。
また、本実施形態によれば、溝部54は、ベース本体31内に浸入した液体がその自重により媒体収容部41流れるようよう誘導可能に形成されているため、連結部17上に溜まった液体を簡単に排出することができ、液体が電池収容部20に浸入することを防止できる。
また、本実施形態によれば、電池カバー15は、該電池カバー15を本体2にヒンジ連結する連結部17を備える。連結部17は、ベース本体31の内面から本体2内に延びるアーム19を有すると共に、このアーム19に本体2内に設けられた仕切壁29に対向する近接面19aを有する。溝部54は、アーム19における仕切壁29に対向する近接面19aに設けられている。このため、仕切壁29と近接する連結部17上に液体が溜まることを防止でき、この液体が電池収容部20へ浸入することを防止できる。
また、本実施形態によれば、操作ノブ16は、操作ノブ16の操作に連動して回動し、爪部32を進出させるカム部材39と、爪部32を退避させる方向に付勢する圧縮コイルばね42とを備える。そして、カムの退避位置において、爪部32が退避しない場合には、この爪部32を強制的に退避させる強制退避部50を備えるため、爪部32を電池収容部20の受け部51から外れた位置まで、強制的に退避させることができる。従って、プリンター1を分解することなく、電池カバー15を簡単に開くことができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は本発明を適用した一例を示すものであって、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、溝部54を連結部17のアーム19に設けているが、これに限らず、アーム19に対向する仕切壁29の対向部29aに設けても良い。また、アーム19に設けた溝部54の幅や形状等は適宜変更することが可能である。
また、本発明はプリンター1に限らず電池21を電源とする様々な電子機器に適用可能であり、電池21の種類や容量も任意である。また、電池21の形が多角形である場合、電池収容部20もそれに応じて形状を変えることができる。
1…プリンター(携帯型電子機器)、2…本体(機器本体)、15…電池カバー(蓋体)、16…操作ノブ(操作部)、17…連結部、19…アーム、19a…近接面(対向部位)、20…電池収容部、21…電池、29…仕切壁(内壁)、31…ベース本体、32…爪部、36…レバー部材、38b…凹部、41…媒体収容部(所定箇所)、42…圧縮コイルばね(付勢手段)、50…強制退避部、51…受け部(係合部)、52…貫通孔、53…隙間、54…溝部(液体誘導路)。

Claims (5)

  1. 電池収容部と前記電池収容部を開閉する蓋体とを備えた携帯型電子機器において、
    前記蓋体は、該蓋体から進出して機器本体に設けられた受け部に係合する爪部と、前記爪部を進退操作する操作部とを備え、
    前記操作部の隙間から浸入した液体を前記電池収容部から離れた機器本体内の所定箇所に誘導する液体誘導路を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記液体誘導路は、前記蓋体に設けられた溝部を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 前記溝部は、前記浸入した液体がその自重により前記所定箇所に流れるよう誘導可能に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型電子機器。
  4. 前記蓋体は、該蓋体を前記機器本体にヒンジ連結する連結部を備え、
    前記連結部は、前記蓋体の内面から前記機器本体内に延びるとともに、前記機器本体内に設けられた内壁に対向する部位を有し、
    前記溝部は、少なくとも前記連結部の前記内壁との対向部位に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の携帯型電子機器。
  5. 前記操作部は、操作に連動して回動し、前記爪部を進出させるカムと、前記爪部を退避させる方向に付勢する付勢部材とを備え、前記カムの退避位置で、前記爪部が退避しない場合に、この爪部を強制的に退避させる強制退避部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の携帯型電子機器。
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