以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報表示装置、情報表示方法およびプログラムの一実施形態を詳細に説明する。
本実施の形態の情報表示装置は、投影面に投影する投影画像を取得して、取得した投影画像を投影面に投影して表示する。情報表示装置は、投影面に投影された投影画像を所定の位置で2つ以上の領域に分割する処理を行う。そして、情報表示装置は、分割処理した2つ以上の領域の表示位置を任意に入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面に投影して表示する。情報表示装置は、変更投影画像での位置を指示する指示デバイスの指示位置に当該指示デバイスの指示位置の軌跡で描画された軌跡画像を生成し、生成した軌跡画像を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面に投影して表示する。これにより、情報表示装置は、投影面に投影された投影画像を分割し、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて下方側に表示させることでペン型の指示デバイス等を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
なお、本実施の形態における指示デバイスは、ユーザが手に持って投影面の投影画面上の所望の位置をポインティングできるものであれば、その具体的な形態を限定するものではなく、好ましくは、ペン型の形状とすることができる。以下においては、ペン型の形状を備える指示デバイス(以下、ペンデバイスと表記する。)を採用した場合を例にとって説明する。
以下では、本実施の形態の情報表示装置を、ペンデバイスと、情報表示装置と、外部機器とを備えた情報表示システムの一部の装置として実現する例を説明する。なお、本実施の形態の情報表示装置の一例として、プロジェクタに適用した例を挙げて説明するがこれに限られるものではなく、本発明が適用される情報表示装置の種類は任意であり、例えば、液晶表示パネルに画像を表示する液晶モニターまたは液晶テレビ、PDP(プラズマディスプレイパネル)に画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機、OLED(Organic Light−emitting−diode)、OEL(Organic Electro−Luminescence)等と呼ばれる有機EL表示パネルに画像を表示するモニター装置またはテレビ受像機等の自発光型の表示装置などであってもよい。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報表示システムの構成例を示す図である。第1の実施形態の情報表示システム100は、図1に示すように、ペンデバイス10と、情報表示装置20と、外部機器30とを備える。ペンデバイス10は、例えば、ユーザによって操作されるペン型の指示デバイスである。情報表示装置20は、例えば、スクリーン等の投影面40に投影画像を投影するプロジェクタである。外部機器30は、例えば、投影面40に投影する投影画像を生成して情報表示装置20に投影画像を送信するPC(Personal Computer)等である。なお、各装置は、ケーブルや各種無線通信等により接続されている。例えば、図1では、情報表示装置20と外部機器30とが有線接続されており、ペンデバイス10と情報表示装置20とが無線接続されている一例を示している。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図2では、情報表示装置20の他に、ペンデバイス10や外部機器30についても図示している。ペンデバイス10は、図2に示すように、表示位置検知部11と、操作指示部12とを備えている。表示位置検知部11は、投影面40の投影画像でのペンデバイス10の指示位置を表すデバイス情報を検知する。そして、表示位置検知部11は、検知したペンデバイス10の指示位置を含むデバイス情報を情報表示装置20に対して送信する。
図3は、表示位置検知部によって保持される情報について説明する図である。表示位置検知部11では、図3に示すように、投影面40上の二次元座標を認識して、ペンデバイス10の指示位置の座標情報を保持している。図3においては、例えば、投影面をxy座標とした場合、ペンデバイス10の指示位置の座標が(x1,y1)である場合を表している。表示位置検知部11が認識する投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標(x1,y1)は、情報表示装置20が保持する投影画像での座標(x1,y1)と同じである。つまり、情報表示装置20は、投影面40でのペンデバイス10の指示位置の座標(x1,y1)をペンデバイス10から受け付けることにより、情報表示装置20が保持する投影画像での指示位置の座標(x1,y1)を特定することができる。このように、ペンデバイス10は、投影面40と投影画像とが対応付けられた座標情報を有しており、表示位置検知部11は、ペンデバイス10が投影面40のどこに位置するのかという座標情報を認識する。
操作指示部12は、投影面40に投影された投影画像に対する処理動作を情報表示装置20に対して送信する。投影画像に対する処理動作は、例えば、現在表示されている投影画像を2つ以上の領域に分割する処理である。また、処理動作は、例えば、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理、すなわち、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を任意の位置に変更する処理である。また、処理動作は、例えば、指示デバイスの指示位置の軌跡で描画を行う描画処理、すなわち、投影面に投影された投影画像での指示デバイスの指示位置に指示デバイスの指示位置の軌跡で描画された軌跡画像を生成し、生成した軌跡画像を現在表示されている投影画像に重畳させて表示させる処理である。また、処理動作は、例えば、境界を表す線画像を移動させる処理、すなわち、分割して表示位置を変更した各領域の間に表示させた境界を表す線画像の位置を、指示された新たな位置に変更して表示させる処理である。
これらの処理動作は、任意に設定することができる。ペンデバイス10における処理動作の選択決定は、例えば、ペンデバイス10に設けられた処理動作に対応するボタン等を押下することで実行される。なお、本実施の形態においては、ペンデバイス10が操作指示部12を備えない構成とすることもできる。ペンデバイス10が操作指示部12を備えない場合は、投影面40に投影された投影画像に対する処理動作は、後述する情報表示装置20の表示制御部28が表示する操作指示画面52を指示選択することにより行うことができる。
図2に戻り、情報表示装置20は、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、軌跡生成部27と、表示制御部28と、記憶部29とを備えている。
画像取得部21は、例えば、外部機器30から情報表示装置20で投影面40に投影する投影画像を入力画像として取得する。また、画像取得部21は、例えば、情報表示装置20内で新たに生成した変更投影画像を投影面40に投影する投影画像として取得する。
画像処理部22は、投影面40に投影された投影画像または変更投影画像を所定の位置で2つ以上の領域に分割する処理を実行する。画像処理部22は、例えば、投影画像を2つに分割する場合には、投影画像を任意の位置で第1領域と第2領域とに分割処理する。
画像処理部22は、後述する操作判定部25で判定した処理動作が、投影画像を分割する処理である場合に、後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で操作された指示画像の指示位置で、当該投影画像を第1領域と第2領域とに分割する処理を実行する。
また、画像処理部22は、投影画像を2つの領域に分割する処理をした後、それぞれの領域の投影画像を記憶部29に記憶させる。
画像処理部22は、後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で操作された指示画像60の指示位置で、投影画像を3つ以上の領域に分割する処理を実行する。
画像処理部22は、例えば、投影画像を3つに分割する場合には、投影画像を任意の位置で第1領域と第2領域と第3領域とに分割する処理を実行する。そして、分割処理した第1領域と第2領域と第3領域とを記憶部29に記憶させる。
また、画像処理部22は、第1投影画像を予め設定された位置で第1領域と第2領域とに分割する処理を実行し、次に表示される第2投影画像を予め設定された位置で第3領域と第4領域とに分割する処理を実行する。そして、分割処理した第1領域と第2領域と第3領域と第4領域とを記憶部29に記憶させる。
このように、画像処理部22は、投影面40に投影する投影画像または変更投影画像を任意の位置で2つ以上の領域に分割する処理を実行する。
なお、投影画像を分割する任意の位置は、予め設定した位置でもよいし、後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で操作された指示画像の指示位置でもよいし、投影面40上の投影画像に対するペンデバイス10の指示位置でもよい。
画像生成部23は、画像処理部22で分割する処理をした第1領域と第2領域との表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
画像生成部23は、後述する操作判定部25で判定した処理動作が、投影画像の表示位置を変更する処理である場合に、第1領域と第2領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
また、画像生成部23は、後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で操作された指示画像60の指示位置で選択決定された3つ以上の領域のうちの任意の2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
画像生成部23は、画像処理部22により先に表示される第1投影画像を第1領域と第2領域とに分割処理し、次に表示される第2投影画像を第3領域と第4領域とに分割処理した場合、第1領域と第2領域とを配置した第1変更投影画像を生成し、第2領域と第3領域とを配置した第2変更投影画像を生成し、第3領域と第4領域とを配置した第3変更投影画像を生成して、生成した第1変更投影画像、第2変更投影画像、第3変更投影画像の順に投影画像として画像取得部21へ出力する。
画像生成部23は、第1変更投影画像、第2変更投影画像および第3変更投影画像が投影面に投影画像として表示されている間に、後述する操作判定部25で判定した処理動作が、当該投影画像を分割する操作である場合に、当該投影画像を構成している2つの領域を後述する記憶部29から取得して、2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
画像生成部23は、画像処理部22が後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で操作された指示画像の指示位置で、投影画像を3つ以上の領域に分割処理した場合、前記操作指示画面で操作された前記指示画像の指示位置で選択決定された前記3つ以上の領域のうちの任意の2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を前記投影画像として前記画像取得部へ出力する。
受付部24は、ペンデバイス10の表示位置検知部11から送信された投影面40の投影画像での指示デバイスの指示位置を表す情報を含むデバイス情報を受け付ける。そして、受付部24は、デバイス情報を操作判定部25、軌跡生成部27、表示制御部28に送信する。
デバイス情報は、例えば、投影面40上での投影画像におけるペンデバイス10の指示位置の座標情報を含む。情報表示装置20は、ペンデバイス10から受付部24を介して投影面40上での投影画像におけるペンデバイス10の指示位置の座標情報を受け付けることで、情報表示装置20が保持する投影画像での指示位置の座標を特定することができる。
また、デバイス情報は、例えば、投影面40に投影された投影画像に対する処理動作を含む。情報表示装置20は、ペンデバイス10から受付部24を介して投影面40に投影された投影画像に対する処理動作を受け付けることで、各種の処理を行わせることができる。
操作判定部25は、ペンデバイス10から送信されたデバイス情報に含まれる投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標情報に基づいて後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で指示選択された処理動作を判定する。また、操作判定部25は、ペンデバイス10から送信されたデバイス情報に含まれる投影面40に投影された投影画像に対する処理動作に基づいて指示選択された処理動作を判定する。そして、判定された処理動作を画像処理部22、画像生成部23、軌跡生成部27、表示制御部28に対して送信する。
ここで、処理動作とは、投影面40に投影された投影画像に対する処理動作である。投影画像に対する処理動作は、例えば、現在表示されている投影画像を2つ以上の領域に分割する処理である。また、処理動作は、例えば、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理、すなわち、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を任意の位置に変更する処理である。また、処理動作は、例えば、指示デバイスの指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である。すなわち、軌跡生成部27は、投影面に投影された投影画像での指示デバイスの指示位置に指示デバイスの指示位置の軌跡で描画された軌跡画像を生成する。そして、軌跡生成部27は、生成した軌跡画像を現在表示されている投影画像に重畳した変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部へ出力する処理である。また、処理動作は、例えば、境界を表す線画像を移動させる処理である。すなわち、表示制御部28は、分割して表示位置を変更した各領域の間に表示させた境界を表す線画像の位置を、指示された新たな位置に変更して表示させる処理などである。
なお、デバイス情報には、投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標情報のみが含まれ、投影面40に投影された投影画像に対する処理動作が含まれないようにすることもできる。その場合には、操作判定部25は、ペンデバイス10から送信されたデバイス情報に含まれる投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標情報に基づいて後述する表示制御部28が表示した操作指示画面52で指示選択された処理動作を判定する。
操作判定部25は、判定された処理動作を画像処理部22、画像生成部23、後述する軌跡生成部27、表示制御部28に出力する。
画像出力部26は、画像取得部21で取得した投影画像を投影面40に投影して表示させる。また、画像出力部26は、投影画像を外部機器30に送信して記憶させることができる。
軌跡生成部27は、投影面40に投影された変更投影画像での位置を指示するペンデバイス(指示デバイス)10のデバイス情報に基づき、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成する。そして、軌跡生成部27は、軌跡画像160を画像生成部23で生成した変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
軌跡生成部27は、操作判定部25で判定した処理動作が、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である場合に、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成する。そして、軌跡生成部27は、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
また、軌跡生成部27は、生成した軌跡画像160および変更投影画像を記憶部29に記憶させる。
ここで、軌跡生成部27が軌跡画像を生成する方法について説明する。情報表示装置20の受付部24では、ペンデバイス10の表示位置検知部11から投影面40上でペンデバイス10が指示する指示位置の座標(x1,y1)を常時受け付けている。投影面40上でペンデバイス10が指示する指示位置の座標(x1,y1)は、情報表示装置20が記憶部29に保持する投影画像での指示位置の座標(x1,y1)と対応付けられている。よって、ペンデバイス10の指示する指示位置の座標の軌跡を繋ぎ合わせることで軌跡画像を生成することができる。なお、軌跡生成部27は、操作判定部25で判定した処理動作が、ペンデバイス(指示デバイス)10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である場合に軌跡画像を生成する。
表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面150の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示する操作指示画面52を重畳させて表示する。操作指示画面52は、予め設定された任意の画像である。
表示制御部28は、投影画像での指示位置を表す指示画像60を投影画像の画面150に重畳させて表示する。指示画像60は、予め設定された任意の画像である。
表示制御部28は、画像生成部23が投影画像を構成している2つ以上の領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成して、変更投影画像が投影画像として投影面に投影された場合に、予め設定された領域に2つ以上の領域の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示する。入替画像51は、予め設定された任意の画像である。
表示制御部28は、投影面に投影される投影画像に対して分割処理した、それぞれの領域の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示させる。線画像50は、予め設定された任意の画像である。
図4は、投影面に投影される投影画像の画面構成例を示す図である。投影画像の画面150は、図4に示すように、投影画像の第1領域と第2領域の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51と、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52と、投影画像での指示位置を表す指示画像60とが含まれた構成である。
なお、投影画像の画面150の左上下と右上下とに示された数値は、画面150における座標「(x,y)=(幅,高さ)」を表している。また、画面150の座標(x,y)は、情報表示装置20が保持する投影画像での座標(x,y)と同じである。つまり、情報表示装置20は、画面150でのペンデバイス10および指示画像60の指示位置の座標(x,y)を認識して受け取ることで、情報表示装置20が保持する投影画像での指示位置の座標(x1,y1)を特定することができる。
表示制御部28は、入替画像51を投影画像の画面150の予め設定された領域に重畳させて表示する。図4の例では、入替画像51は、始点座標「(x,y)=(35,2)」、終点座標「(x,y)=(38,5)」の領域に表示するように制御される。なお、入替画像51を重畳する領域は任意に設定することができる。また、入替画像51の画像は任意に設定することができる。
表示制御部28は、操作指示画面52を投影画像の画面150の予め設定された領域に重畳させて表示する。図4の例では、操作指示画面52は、始点座標「(x,y)=(33,7)」、終点座標「(x,y)=(39,25)」の領域に表示するように制御される。なお、操作指示画面52を重畳する領域は任意に設定することができる。また、操作指示画面52の画像は任意に設定することができる。
操作指示画面52は、例えば、ボタン53〜56と、ボタン57a〜57eとが含まれた構成である。ボタン53は、例えば、投影画像を水平分割して投影画像の表示位置を変更する処理動作を指示選択するボタンである。ボタン54は、例えば、投影画像を垂直分割して投影画像の表示位置を変更する処理動作を指示選択するボタンである。ボタン55は、例えば、投影画像の表示位置を変更する処理動作を指示選択するボタンである。ボタン56は、例えば、ペンデバイス(指示デバイス)10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理を指示選択するボタンである。ボタン57a〜57dは、例えば、指示画像60を上下左右方向に移動させる処理動作を指示選択するボタンである。ボタン57eは、例えば、上記の各ボタン(操作対象)の指示選択を決定するための決定ボタンである。
なお、ボタン57a〜57eを区別しない場合は、方向決定ボタン57と表記する。また、ボタン53〜57を区別しない場合には、操作対象ボタンと表記する。なお、ボタン53〜57の数や形状および配置する領域、割り付けられる処理動作などは任意に設定することができる。
指示画像(以下、ポインタともいう)60は、ユーザによってペンデバイス10でボタン57a〜57dを指示選択する操作によって、投影画像の画面150の任意の位置に移動可能である。また、上述したように画面150の座標(x,y)は、情報表示装置20が保持する投影画像での座標(x,y)と同じであるため、情報表示装置20は、画面150でのペンデバイス10および指示画像60の指示位置の座標(x,y)を認識して受け取ることで、情報表示装置20は保持する投影画像での指示位置の座標(x1,y1)を特定することができる。
図5は、表示制御部が記憶部に保持する各操作対象ボタンに対応した対象範囲の座標テーブルと処理動作を説明する図である。表示制御部28は、図5に示すように、各操作対象ボタン53〜57ごとに対象範囲の座標値が割り当てられた座標テーブルを記憶部29に保持している。例えば、ボタン53は、対象範囲の中心座標が「(x,y)=(36,23)」であり、対象範囲の始点座標は「(x,y)=(35,22)」、対象範囲の終点座標は「(x,y)=(37,24)」という座標が設定されている。同様にして、図5に示すように、ボタン54〜57にも対象範囲の中心座標、対象範囲の始点座標、対象範囲の終点座標が設定されている。
表示制御部28は、予め設定された各操作対象ボタンに対応した対象範囲の座標テーブルを参照して、投影面40に投影された投影画像に各操作対象ボタンを配置した操作指示画面52を所定の領域に重畳させて表示させる。
また、表示制御部28は、投影面40に投影された投影画像に、投影画像での指示位置を表す指示画像60をデフォルトで設定された所定の領域に重畳させて表示させる。図4の例では、指示画像60のデフォルトの位置は、矢印の先端の座標「(x,y)=(29,10)」である。
また、図5に示すように、各操作対象ボタンには、情報表示装置20に実行させる処理動作が対応付けられている。ボタン53には、例えば「投影画像を水平分割する」処理が割り当てられている。ボタン54には、例えば「投影画像を垂直分割する」処理が割り当てられている。ボタン55には、例えば「投影画像の表示位置を変更する」処理が割り当てられている。ボタン56には、例えば「ペンデバイスで描画する」処理が割り当てられている。
ボタン57aには、例えば「指示画像を上方向に移動させる」処理が割り当てられている。ボタン57bには、例えば「指示画像を左方向に移動させる」処理が割り当てられている。ボタン57cには、例えば「指示画像を右方向に移動させる」処理が割り当てられている。ボタン57dには、例えば「指示画像を下方向に移動させる」処理が割り当てられている。ボタン57eには、例えば「操作対象ボタンの選択を決定する」処理が割り当てられている。
表示制御部28は、予め設定された各操作対象ボタンに対応した対象範囲の座標テーブルを参照して、操作指示画面52でのペンデバイス10の指示位置の座標から、何の操作対象ボタンが選択されたのかを認識する。そして、表示制御部28は、認識した操作対象ボタンに対応した処理動作の情報を操作判定部25に出力する。
記憶部29は、画像処理部22が投影画像を分割処理した2つ以上の領域を記憶する。記憶部29は、画像生成部23が生成した変更投影画像を記憶する。また、記憶部29は、上述した各操作対象ボタン53〜57ごとに対象範囲の座標値が割り当てられた座標テーブルを記憶する。また、記憶部29は、座標テーブルと併せて、操作対象ボタン53〜57に対応付けられた処理動作のテーブルを記憶する。
次に、図6A〜図6Dを参照して、情報表示装置20が投影画像を2つの領域に分割して、2つの領域の表示位置を入れ替えて変更投影画像を生成する一例について説明する。図6A〜図6Dは、投影画像の2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像について説明する図である。
図6Aに示すように、投影面40に投影された画面101は、画像取得部21が取得した入力画像(投影画像)である。投影画像を投影してからある所定の時間が経過した後、画像処理部22は、図6Bに示すように所定の位置141で投影画像を第1領域102と、第2領域103とに分割処理する。所定の位置141は予め設定されている。図6Bにおいては、投影画像を第1領域(上側領域)102と第2領域(下側領域)103とに水平分割した一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、分割した第1領域102と第2領域103の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
次に、画像生成部23は、図6Cに示すように、第1領域102と第2領域103の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。従って、図6Cで示される変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図6Cにおいては、表示制御部28が第1領域102と第2領域103の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。
次に、図6Cの変更投影画像に対して、図6Dに示すように、軌跡生成部27は、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部へ出力する。従って、図6Dに示されている、軌跡画像160を重畳させた変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。
これにより、情報表示装置20は、投影画像を投影してからある所定の時間が経過した後、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
なお、投影画像を投影してからある所定の時間が経過した後、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させる一例を示したが、これに限ることはなく、図6Cに示すように、初めから分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させるようにしてもよい。この場合、図6Cで示される変更投影画像が投影面40に投影される投影画面となる。
次に、図7A〜図7Dを参照して操作指示画面52での操作対象ボタンの指示選択により投影画像を2つの領域に水平分割して、2つの領域の表示位置を入れ替えて変更投影画像を生成する一例について説明する。図7A〜図7Dは、操作指示画面52により投影画像を2つの領域に水平分割して、2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像について説明する図である。
図7Aに示すように、投影面40に投影された画面104は、画像取得部21が取得した入力画像(投影画像)である。また、表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面104の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示する。表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面104での指示位置を表す指示画像60を投影画像の画面150に重畳させて表示する。
ユーザは、図7Bに示すように、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示選択して指示画像60を分割したい位置142に移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、投影画像を分割する位置を設定する。次に、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン53を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を水平分割する処理を決定する。
そして、画像処理部22は、図7Bに示すように、設定された位置142で投影画像を第1領域105と、第2領域106とに分割処理する。図7Bにおいては、投影画像を第1領域(上側領域)105と第2領域(下側領域)106とに水平分割した一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域105と第2領域106の間に対応する位置142に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
次に、一度設定した分割位置を再度変更する場合、図7Cに示すように、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示選択して指示画像60を新たに分割したい位置143に移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を分割する新たな位置143を設定する。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン53を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を水平分割する処理を決定する。そして、画像処理部22は、図7Cに示すように、設定された新たな位置143で投影画像を第1領域105aと、第2領域106とに分割処理する。
なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、新たな第1領域105aと新たな第2領域106の間に対応する位置143に境界を表す線画像50を新たに重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図7Dに示すように、第1領域105aと第2領域106の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図7Dで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図7Dにおいては、表示制御部28が第1領域105aと第2領域106の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。また、表示制御部28が、変更投影画像に対して、新たな第1領域105aと新たな第2領域106の間に対応する位置143に境界を表す線画像50を新たに重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン56を指示選択する。これにより、ユーザは、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理を決定する。軌跡生成部27は、図6Dで示したものと同様に、図7Dの変更投影画像に対して、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部へ出力する。従って、図6Dで示したように、図7Dにおいても軌跡画像160を重畳させた変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。
これにより、情報表示装置20は、操作指示画面52での操作対象ボタンの指示選択により、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
次に、図8A〜図8Cを参照して操作指示画面52の操作により投影画像を2つの領域に垂直分割して、2つの領域の表示位置を入れ替えて変更投影画像を生成する一例について説明する。図8A〜図8Cは、操作指示画面により投影画像を2つの領域に垂直分割して、2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像について説明する図である。
図8Aに示すように、投影面40に投影された画面111は、画像取得部21が取得した入力画像(投影画像)である。また、表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面111の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示する。表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面111での指示位置を表す指示画像60を投影画像の画面111に重畳させて表示する。
ユーザは、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示選択して指示画像60を分割したい位置に移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を分割する位置を設定する。次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン54を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を垂直分割する処理を決定する。そして、画像処理部22は、図8Bに示すように、設定された位置144で投影画像を第1領域112と、第2領域113とに分割処理する。
図8Bにおいては、投影画像を第1領域(左側領域)112と第2領域(右側領域)113とに垂直分割した一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域112と第2領域113の間に対応する位置144に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像の表示位置(左右)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図8Cに示すように、第1領域112と第2領域113の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図8Cで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図8Cにおいては、表示制御部28が第1領域112と第2領域113の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。また、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域112と第2領域113の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン56を指示選択する。これにより、ユーザは、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理を決定する。軌跡生成部27は、図6Dで示したものと同様に、図8Cの変更投影画像に対して、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部へ出力する。従って、図6Dで示したように、図8Cにおいても軌跡画像160を重畳させた変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。
これにより、情報表示装置20は、操作指示画面52での操作対象ボタンの指示選択により、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることで、ユーザは左右に移動することなく手元においてペンデバイス10を用いて投影画像に描画することができる。
次に、図9A〜図9Cおよび図10A〜10Dを参照して最初に表示される第1投影画像と、次に表示される第2投影画像を、予め所定の位置で2つの領域に分割して、任意の領域の表示位置を入れ替えて変更投影画像を生成する場合について説明する。図9A〜図9Cおよび図10A〜図10Dは、第1投影画像と第2投影画像を、2つの領域に分割して、任意の領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像について説明する図である。
図9Aに示す、先に投影面40に投影される画面、図10Aに示す、次に投影面40に投影される画面は、画像取得部21が取得した入力画像(投影画像)である。また、図9Aに示すように、画像処理部22は、予め所定の位置145で第1投影画像を第1領域123と、第2領域124とに分割処理する。そして、画像処理部22は、第1領域123と、第2領域124とを記憶部29に記憶させる。
また、図10Aに示すように、画像処理部22は、予め所定の位置146で第2投影画像を第3領域125と、第4領域126とに分割処理する。そして、画像処理部22は、第3領域125と、第4領域126とを記憶部29に記憶させる。なお、所定の位置145、146は予め設定されている。
また、表示制御部28は、投影面40に投影される第1投影画像の画面および第2投影画像の画面の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示する。表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像での指示位置を表す指示画像60を投影画像に重畳させて表示する。なお、表示制御部28が、各変更投影画像に対して、分割した第1領域123と第2領域124の間、および分割した第3領域125と第4領域126の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
画像生成部23は、第1投影画像の第1領域123と第2領域124の表示位置を入れ替えずに配置した、図9Aに示す第1変更画像を生成する。画像生成部23は、記憶部29に記憶した第1投影画像の第2領域124と第2投影画像の第3領域125の表示位置を入れ替えずに配置した、図9Bに示す第2変更画像を生成する。画像生成部23は、第2投影画像の第3領域125と第4領域126の表示位置を入れ替えずに配置した、図9Cに示す第3変更画像を生成する。
画像出力部26は、生成した第1変更投影画像、第2変更投影画像、第3変更投影画像の順に投影画像として投影面40に投影して表示する。画像生成部23は、第1変更投影画像、第2変更投影画像および第3変更投影画像が投影面に投影画像として表示されている間に、操作判定部25で判定した処理動作が、当該投影画像を分割する処理である場合に当該投影画像を構成している2つの領域を記憶部29から取得して、2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
すなわち、具体的には、例えば、図9Aに示す、第1変更画像が投影面に投影画像として表示されている間に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図10Bに示すように、第1領域123と第2領域124の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図10Bで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図10Bにおいては、表示制御部28が第1領域123と第2領域124の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳して表示している一例を示している。また、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域123と第2領域124の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
また、具体的には、例えば、図9Bに示す、第2変更投影画像が投影面に投影画像として表示されている間に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図10Cに示すように、第2領域124と第3領域125の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図10Cで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図10Cにおいては、表示制御部28が第2領域124と第3領域125の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳して表示している一例を示している。また、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第2領域124と第3領域125の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
また、具体的には、例えば、図9Cに示す、第3変更投影画像が投影面に投影画像として表示されている間に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図10Dに示すように、第3領域125と第4領域126の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図10Dで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図10Dにおいては、表示制御部28が第3領域125と第4領域126の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳して表示している一例を示している。また、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第3領域125と第4領域126の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示している一例を示している。
図10Bで示される投影画像、図10Cで示される投影画像、および図10Dで示される投影画像において、上述したように、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン56を指示選択する。これにより、ユーザは、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理を決定する。軌跡生成部27は、図6Dで示したものと同様に、図10B、10C、10Dで示す変更投影画像に対して、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳した変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。従って、図6Dで示したように、図10B、10C、10Dにおいても軌跡画像160を重畳した変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。
これにより、情報表示装置20は、操作指示画面52での操作対象ボタンの指示選択により、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
次に、図11A〜図11Eを参照して操作指示画面52の操作により投影画像を3つの領域に水平分割して、任意の2つの領域の表示位置を入れ替えて変更投影画像を生成する場合について説明する。図11A〜図11Eは、操作指示画面により投影画像を3つの領域に水平分割して、任意の2つの領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像について説明する図である。
図11Aに示すように、投影面40に投影された画面131は、画像取得部21が取得した入力画像(投影画像)である。また、表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面131の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示する。表示制御部28は、投影面40に投影される投影画像の画面131での指示位置を表す指示画像60を投影画像の画面131に重畳させて表示する。
ユーザは、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示選択して、図11Bに示すように、指示画像60を分割したい第1位置147に移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を分割する第1位置147を設定する。次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン53を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を水平分割する処理を決定する。そして、画像処理部22は、図11Bに示すように、設定された第1位置147で投影画像を第1領域132と、第2領域133とに分割処理する。
図11Bにおいては、投影画像を第1領域(上側領域)132と第2領域(下側領域)133とに水平分割した一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域132と第2領域133の間に対応する第1位置147に境界を表す線画像50Aを重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示選択して、図11Bに示すように、指示画像60を分割したい第2位置148に移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を分割する第2位置148を設定する。次に、ユーザは、ペンデバイス10で操作指示画面52のボタン53を指示選択する。これにより、ユーザは、投影画像を水平分割する処理を決定する。そして、画像処理部22は、図11Bに示すように、設定された第2位置148で投影画像を第2領域133と、第3領域134とに分割処理する。
図11Bにおいては、投影画像を第1領域(上側領域)132と第2領域(中間領域)133と第3領域(下側領域)134とに水平分割した一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域132と第2領域133の間、および第2領域133と第3領域134との間に対応する第1位置147、第2位置148に境界を表す線画像50A、50Bを重畳させて表示している一例を示している。
次に、ユーザは、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示操作して、図11Bに示すように、例えば、表示位置を変更したい第1領域132のポイント151に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、表示位置を変更したい1つ目の領域132を設定する。そして、ユーザは、操作指示画面52の上下左右ボタン57a〜57dをペンデバイス10で指示操作して、図11Bに示すように、例えば、表示位置を変更したい第3領域134のポイント153に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。これにより、ユーザは、表示位置を変更したい2つ目の領域134を設定する。
次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、第1領域132と第3領域134の投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図11Cに示すように、第1領域132と第3領域134の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図11Cで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図11Cにおいては、表示制御部28が第1領域132と第3領域134の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第3領域134と第2領域133の間、および第2領域133と第1領域132との間に対応する位置に境界を表す線画像50A、50Bを重畳させて表示している一例を示している。
同様にして、図11Bにおいて、ユーザは、例えば、表示位置を変更したい第1領域132のポイント151に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。次に、ユーザは、表示位置を変更したい第2領域133のポイント152に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、第1領域132と第2領域133の投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図11Dに示すように、第1領域132と第2領域133の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図11Dで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図11Dにおいては、表示制御部28が第1領域132と第2領域133の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第3領域134と第1領域132の間、および第1領域132と第2領域133との間に対応する位置に境界を表す線画像50A、50Bを重畳させて表示している一例を示している。
また、同様にして、図11Bにおいて、ユーザは、例えば、表示位置を変更したい第2領域133のポイント152に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。次に、ユーザは、表示位置を変更したい第3領域134のポイント153に指示画像60を移動させて決定ボタン57eを指示選択する。次に、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択する。これにより、ユーザは、第2領域133と第3領域134の投影画像の表示位置(上下)を変更する処理を決定する。画像生成部23は、デバイス情報に基づいて操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した場合、図11Eに示すように、第2領域133と第3領域134の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
従って、図11Eで示される投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。なお、図11Eにおいては、表示制御部28が第2領域133と第3領域134の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示している一例を示している。なお、表示制御部28が、変更投影画像に対して、第1領域132と第3領域134の間、および第3領域134と第2領域133との間に対応する位置に境界を表す線画像50A、50Bを重畳させて表示している一例を示している。
図11Cで示される投影画像、図11Dで示される投影画像、および図11Eで示される投影画像において、上述したように、ユーザは、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン56を指示選択する。これにより、ユーザは、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理を決定する。軌跡生成部27は、図6Dで示したものと同様に、図11C、11D、11Eの変更投影画像に対して、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部へ出力する。従って、図6Dで示したように、図11C、11D、11Eにおいても軌跡画像160を重畳した変更投影画像が新たに投影面40に投影される投影画像となる。
これにより、情報表示装置20は、操作指示画面52での操作対象ボタンの指示選択により、分割した投影画像の表示位置を下方側に入れ替えて表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
このように、本実施の形態の情報表示装置20は、投影画像の予め設定された領域に投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示すると共に投影画像での指示位置を表す指示画像60を投影画面に重畳させて表示する。情報表示装置20は、ペンデバイス10から送信されたデバイス情報に含まれる投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標情報に基づいて、操作指示画面52で指示選択された処理動作を判定する。情報表示装置20は、判定された処理動作が、投影画像を2つ以上の領域に分割する処理である場合、投影画像の任意の位置、または投影画像での指示位置を表す指示画像60の指示位置で投影画像を2つ以上の領域に分割処理する。そして、情報表示装置20は、判定された処理動作が、投影画像の表示位置を変更する処理である場合、2つ以上の領域の表示位置を任意に入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面40に投影して表示する。情報表示装置20は、判定された処理動作が、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である場合、ペンデバイス10のデバイス情報に基づき、ペンデバイス10の指示位置に当該ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像160を生成し、生成した軌跡画像160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面40に投影して表示する。これにより、情報表示装置20は、投影面に投影された投影画像を分割し、分割した投影画像の表示位置を任意に入れ替えて下方側に表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
次に、本実施の形態に係る情報表示装置の制御動作の一例について説明する。図12は、第1の実施形態に係る情報表示装置の制御動作の一例を示すフローチャート図である。
情報表示装置20は、画像取得部21で、例えば、外部機器30から情報表示装置20で投影面40に投影する投影画像を入力画像として取得する(ステップS10)。情報表示装置20は、画像出力部26から取得した投影画像を投影面40に投影して表示させる(ステップS11)。情報表示装置20は、表示制御部28で投影面40に投影される投影画像の画面150の予め設定された領域に、投影画像に対する処理動作を指示選択する操作指示画面52を重畳させて表示する(ステップS12)。情報表示装置20は、操作判定部25でペンデバイス10から送信されたデバイス情報に含まれる投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標情報に基づいて、表示制御部28が表示した操作指示画面52で指示選択された処理動作を判定する(ステップS13)。
情報表示装置20は、操作判定部25で判定した処理動作が、投影画像を2つ以上の領域に分割する処理であるか否かを判定する(ステップS14)。分割する処理である場合(ステップS14:Yes)、情報表示装置20は、投影画像を2つ以上の領域に分割する処理を実行する(ステップS15)。分割する処理でない場合(ステップS14:No)、情報表示装置20は、ステップS20に移行して処理を継続する。
次に、情報表示装置20は、操作判定部25で判定した処理動作が、投影画像の表示位置を入れ替えて変更する処理であるか否かを判定する(ステップS16)。表示位置を変更する処理でない場合(ステップS16:No)、情報表示装置20は、ステップS20に移行して処理を継続する。表示位置を変更する処理である場合(ステップS16:Yes)、情報表示装置20は、分割した2つ以上の領域の表示位置を任意に入れ替えた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する(ステップS17)。
次に、情報表示装置20は、表示制御部28で変更投影画像に対して、予め設定された領域に2つ以上の領域の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳させて表示する(ステップS18)。次に、情報表示装置20は、表示制御部28で変更投影画像に対して、それぞれの領域の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳させて表示させる(ステップS19)。
次に、情報表示装置20は、操作判定部25で判定した処理動作が、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理であるか否かを判定する(ステップS20)。描画処理でない場合(ステップS20:No)、情報表示装置20は、ステップS22に移行して処理を継続する。描画処理である場合(ステップS20:Yes)、情報表示装置20は、投影面に投影された投影画像でのペンデバイス10の指示位置にペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像を生成し、生成した軌跡画像を現在表示されている投影画像に重畳した変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する(ステップS21)。
次に、情報表示装置20は、画像取得部21で新たな投影画像を取得したか否かを判定する(ステップS22)。新たな投影画像を取得した場合(ステップS22:Yes)、情報表示装置20は、ステップS11に戻り、処理を継続する。新たな投影画像を取得しない場合(ステップS22:No)、情報表示装置20は、操作終了か否かを判定する(ステップS23)。操作終了でない場合(ステップS23:No)、情報表示装置20は、ステップS11に戻り、処理を継続する。操作終了の場合(ステップS23:Yes)、情報表示装置20は、処理を終了する。
このように、上述した処理動作を、本実施の形態の情報表示装置20に実行させる。これにより、本実施の形態の情報表示装置20は、投影画像を所定の位置で2つ以上の領域に分割処理する。そして、分割処理した2つ以上の領域の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成し、生成した変更投影画像を投影画像として投影して表示する。そして、変更投影画像に対して、分割した2つ以上の領域の間に対応する位置に境界を表す線画像50を重畳して表示させる。また、2つ以上の領域の表示位置を入れ替えたことを表す入替画像51を重畳して表示する。そして、情報表示装置20は、投影面に投影された投影画像でのペンデバイス10の指示位置にペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像を生成し、生成した軌跡画像を現在表示されている投影画像に重畳した変更投影画像をさらに生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力して投影画像を投影面40に投影して表示する。
以上より、本実施の形態の情報表示装置20によれば、投影面40に投影された投影画像を分割し、分割した投影画像の表示位置を入れ替えて下方側に表示させることで、投影画像の上方部分に届かない場合でもペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図13は、第2の実施形態に係る情報表示装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図13では、情報表示装置120の他に、ペンデバイス10や外部機器30についても図示している。また、上述した第1の実施形態の図2と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。
第2の実施形態では、情報表示装置120が軌跡生成部27を備えず、ペンデバイス10が軌跡画像データ生成部13を備える構成が異なるだけである。従って、第2の実施形態では、以下に示す操作指示部12、軌跡画像データ生成部13、画像生成部23、受付部24以外の機能および構成、処理については第1の実施形態と同様である。
ペンデバイス10は、図13に示すように、表示位置検知部11と、操作指示部12と、軌跡画像データ生成部13とを備えている。操作指示部12は、ペンデバイス10の表示位置検知部11が検知した投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像(以下、本実施の形態においては、軌跡画像データという。)160を生成する処理動作を軌跡画像データ生成部13に送信する。
軌跡画像データ生成部13は、操作指示部12からの処理動作の指示を受け付けることにより、ペンデバイス10の表示位置検知部11が検知した投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を生成する。そして、軌跡画像データ生成部13は、生成した軌跡画像データ160を情報表示装置120に対して送信する。
なお、ペンデバイス10における処理動作の選択決定は、例えば、ペンデバイス10に設けられた処理動作に対応するボタン等を押下することで実行される。また、軌跡画像データ160を生成する処理動作は、例えば、第1の実施形態で上述した情報表示装置20の表示制御部28が表示する操作指示画面52を指示選択することにより実行させることもできる。
ここで、図3を参照して、軌跡画像データ生成部13が軌跡画像データを生成する方法について説明する。表示位置検知部11では、図3に示すように、投影面40上の二次元座標を認識して、ペンデバイス10の指示位置の座標情報を保持している。図3においては、例えば、投影面をxy座標とした場合、ペンデバイス10の指示位置の座標が(x1,y1)である場合を表している。軌跡画像データ生成部13は、表示位置検知部11が認識する投影面40上でのペンデバイス10の指示位置の座標(x1,y1)の軌跡を繋ぎ合わせることで軌跡画像データを生成することができる。なお、投影面40上でペンデバイス10が指示する指示位置の座標(x1,y1)は、情報表示装置120が保持する投影画像での座標(x1,y1)と同じである。
情報表示装置120は、図13に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、表示制御部28と、記憶部29とを備えている。
画像生成部23は、ペンデバイス10が操作指示部12から処理動作の指示を受け付けて、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を生成して情報表示装置120に対して送信した場合に、受付部24で受け付けたペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
また、画像生成部23は、操作判定部25で判定した処理動作が、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である場合に、受付部24で受け付けたペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
受付部24は、ペンデバイス10から送信されたペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を受け付けて、画像生成部23に受け渡す。
このように、本実施の形態の情報表示装置120は、ペンデバイス10が軌跡画像データ160を生成して、情報表示装置120に対して送信した場合に、受付部24で受け付けたペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面40に投影して表示する。
また、本実施の形態の情報表示装置120は、判定された処理動作が、ペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画を行う描画処理である場合、受付部24で受け付けたペンデバイス10の指示位置の軌跡で描画された軌跡画像データ160を変更投影画像に重畳させた変更投影画像を生成し、当該変更投影画像を投影画像として投影面40に投影して表示する。
これにより、情報表示装置120は、投影面に投影された投影画像を分割し、分割した投影画像の表示位置を任意に入れ替えて下方側に表示させることでペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図14および図15は、第3の実施形態に係る情報表示装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図14および図15では、情報表示装置220、320の他に、ペンデバイス10や外部機器30についても図示している。また、上述した第1および第2の実施形態の図2および図13と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。第3の実施形態では、以下に示す加速度検知部14、加速度判定部41以外の機能および構成、処理については第1および第2の実施形態と同様である。
ペンデバイス10は、図14に示すように、表示位置検知部11と、操作指示部12と、加速度検知部14とを備えている。また、ペンデバイス10は、図15に示すように、表示位置検知部11と、操作指示部12と、軌跡画像データ生成部13と、加速度検知部14とを備えている。
加速度検知部14は、指示デバイス(以下、ペンデバイスという。)10の加速度を検知する加速度センサである。加速度検知部14は、加速度を検知し、検知した加速度を加速度情報として表示位置検知部11に対して逐次通知する。表示位置検知部11は、加速度検知部14から加速度情報を取得し、取得した加速度情報とペンデバイス10の指示位置を含むデバイス情報を情報表示装置220、320に対して送信する。
情報表示装置220は、図14に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、軌跡生成部27と、表示制御部28と、記憶部29と、加速度判定部41とを備えている。また、情報表示装置320は、図15に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、表示制御部28と、記憶部29と、加速度判定部41とを備えている。
受付部24は、ペンデバイス10の表示位置検知部11から送信された投影面40の投影画像での指示デバイスの指示位置を表す情報と、加速度情報とを含むデバイス情報を受け付ける。
加速度判定部41は、一定時間以上におけるペンデバイス10の加速度情報が、予め定められた加速度パターンと一致するか否かを判定する。一定時間以上は、例えば、2秒以上等である。加速度パターンは、2秒以上、加速度「α」が、任意に設定される値「X」に対して「α>X」の関係を維持するパターンである。
具体的には、ペンデバイス10が、ある加速度「X」を超えて2秒以上、例えば、振り回された場合に、加速度判定部41は、2秒以上における加速度情報が加速度パターンと一致したものとして判定する。そして、加速度判定部41は、判定結果を操作判定部25に対して通知する。これにより、操作判定部25は、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理、すなわち、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を任意の位置に変更する処理が指示選択されたと判定し、画像生成部23に結果を通知する。
なお、予め定められた加速度パターンはこれに限ることはなく任意に設定することができる。また、一定時間は任意に設定することができる。
第1および第2の実施形態では、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択することにより、投影画像の表示位置(上下、左右)を変更する処理を決定した。そして、操作判定部25がデバイス情報に基づいて処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した。
それに対して、第3の実施形態では、加速度判定部41で判定された一定時間以上におけるペンデバイス10の加速度情報が、予め定められた加速度パターンと一致する場合に、操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定する。そして、操作判定部25の判定に基づき、画像生成部23は、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
これにより、ペンデバイス10を一定時間以上、所定の加速度以上で動かすことにより、操作指示画面52を操作することなく分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることができるため、ペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図16は、第4の実施形態に係る情報表示システムの構成例を示す図である。第4の実施形態の情報表示システム200は、図16に示すように、ペンデバイス10と、情報表示装置420、520と、外部機器30とを備える。なお、上述した第1の実施形態の図1と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。第4の実施形態では、以下に示す撮像部42以外の構成については第1の実施形態と同様である。
図16に示すように、情報表示装置420、520は撮像部42を備えている。撮像部42は、例えば、ユーザを撮像するカメラである。撮像部42は、ユーザの動きを撮像して映像データを取得する。ユーザの動きとして、具体的には、図16に示すように、特にユーザのジェスチャ61、62を撮像する。なお、カメラとしては、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等を用いることができる。
図17および図18は、第4の実施形態に係る情報表示装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図17および図18では、情報表示装置420、520の他に、ペンデバイス10や外部機器30についても図示している。また、上述した第1および第2の実施形態の図2および図13と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。第4の実施形態では、以下に示す撮像部42、動作検出部43以外の機能および構成、処理については第1および第2の実施形態と同様である。
情報表示装置420は、図17に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、軌跡生成部27と、表示制御部28と、記憶部29、撮像部42と、動作検出部43とを備えている。また、情報表示装置520は、図18に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、表示制御部28と、記憶部29、撮像部42と、動作検出部43とを備えている。
撮像部42は、ユーザの動きを撮像して映像データを動作検出部43に対して出力する。また、撮像部42は撮像した映像データを記憶部29に記憶させる。ユーザの動きとして、例えば、ユーザの手の動きであるジェスチャを撮像する。
動作検出部43は、撮像部42によって撮像された映像データを受け付けて、受け付けた映像データからユーザの手の動きによるジェスチャを検出する。具体的には、動作検出部43は、所定フレームごとのユーザの動作特徴の差分から認識されたジェスチャについて、動作検出部43が予め記憶しているジェスチャと同じであるか否かを判定する。動作検出部43は、予め記憶しているジェスチャと同じであると判定した場合、判定結果を操作判定部25に対して通知する。この結果、操作判定部25は、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理、すなわち、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を任意の位置に変更する処理であると判定する。
動作検出部43が予め記憶しているジェスチャは、例えば、図16に示すようなパーの動作61とチョキの動作62であるとする。そこで、動作検出部43は、例えば、パーの動作61の後にチョキの動作62を検出した場合に、予め記憶しているジェスチャと同じであると判定する。その後、動作検出部43は、判定結果を操作判定部25に対して通知する。これにより、操作判定部25は、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理が指示選択されたと判定し、画像生成部23に結果を通知する。なお、動作検出部43が予め記憶しているジェスチャは、これに限ることはなく任意に設定することができる。
第1および第2の実施形態では、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択することにより、投影画像の表示位置(上下、左右)を変更する処理を決定した。そして、操作判定部25がデバイス情報に基づいて処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した。
それに対して、第4の実施形態では、動作検出部43で検出したジェスチャが、予め記憶しているジェスチャと同じであると判定された場合に、投影画像の表示位置を変更する処理と判定し、判定結果を操作判定部25に対して通知する。そして、操作判定部25の判定に基づき、画像生成部23は、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
これにより、ユーザが特定のジェスチャをすることにより、操作指示画面52を指示選択することなく分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることができるため、ペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図19は、第5の実施形態に係る情報表示システムの構成例を示す図である。第5の実施形態の情報表示システム300は、図19に示すように、ペンデバイス10と、情報表示装置620、720と、外部機器30とを備える。なお、上述した第1の実施形態の図1と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。第5の実施形態では、以下に示す音声取得部44以外の構成については第1の実施形態と同様である。
図19に示すように、情報表示装置620、720は音声取得部44を備えている。音声取得部44は、例えば、ユーザの音声データを取得するマイクである。音声取得部44は、ユーザが発する音声データを取得する。
図20および図21は、第5の実施形態に係る情報表示装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、図20および図21では、情報表示装置620、720の他に、ペンデバイス10や外部機器30についても図示している。また、上述した第1および第2の実施形態の図2および図13と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を適宜省略する。第5の実施形態では、以下に示す音声取得部44、音声検出部45以外の機能および構成、処理については第1および第2の実施形態と同様である。
情報表示装置620は、図20に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、軌跡生成部27と、表示制御部28と、記憶部29と、音声取得部44と、音声検出部45とを備えている。また、情報表示装置720は、図21に示すように、画像取得部21と、画像処理部22と、画像生成部23と、受付部24と、操作判定部25と、画像出力部26と、表示制御部28と、記憶部29と、音声取得部44と、音声検出部45とを備えている。
音声取得部44は、ユーザが発する音声データを取得して音声データを音声検出部45に対して出力する。また、音声取得部44は、取得した音声データを記憶部29に記憶させる。なお、音声取得部44が取得する音声データは、ユーザの音声データに限ることはなく、笛の音や機器の打撃音などの音声データであってもよい。
音声検出部45は、音声取得部44によって取得された音声データを受け付けて、受け付けた音声データからユーザの所定音声を検出する。具体的には、音声検出部45は、音声認識により、受け付けた音声データが音声検出部45が予め記憶している音声データと同じであるか否かを判定する。音声検出部45は、受け付けた音声データが予め記憶している音声データと同じであると判定した場合、判定結果を操作判定部25に対して通知する。これにより、操作判定部25は、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理、すなわち、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を任意の位置に変更する処理であると判定する。
音声検出部45が予め記憶している音声データは、例えば、図19に示すような「切り替え」という音声データであるとする。そこで、音声検出部45は、例えば、「切り替え」という音声データを検出した場合に、予め記憶している音声データと同じであると判定する。その後、音声検出部45は、判定結果を操作判定部25に対して通知する。これにより、操作判定部25は、現在表示されている投影画像の表示位置を変更する処理が指示選択されたと判定し、画像生成部23に結果を通知する。なお、音声検出部45が予め記憶している音声データは、これに限ることはなく任意に設定することができる。また、音声認識には任意の音声認識技術を適用することができる。
第1および第2の実施形態では、ペンデバイス10で、例えば、操作指示画面52のボタン55を指示選択することにより、投影画像の表示位置(上下、左右)を変更する処理を決定した。そして、操作判定部25がデバイス情報に基づいて処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定した。
それに対して、第5の実施形態では、音声検出部45で検出した音声データが、予め記憶している音声データと同じであると判定された場合に、操作判定部25が処理動作を、投影画像の表示位置を変更する処理と判定し、判定結果を操作判定部25に対して通知する。そして、操作判定部25の判定に基づき、画像生成部23は、2つ以上の領域に分割した投影画像の表示位置を入れ替えた変更投影画像を生成する。そして、画像生成部23は、生成した変更投影画像を投影画像として画像取得部21へ出力する。
これにより、ユーザが特定の音声を発することにより、操作指示画面52を指示選択することなく分割した投影画像の表示位置を入れ替えて表示させることができるため、ペンデバイス10を用いて投影画像の上方部分に描画することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述の各実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の各実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の各実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。また、以上の各実施の形態および変形例は任意に組み合わせることも可能である。
なお、上述の各実施の形態の情報表示装置20、120、220、320、420、520、620、720で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述の各実施の形態の情報表示装置20、120、220、320、420、520、620、720で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施の形態の情報表示装置20、120、220、320、420、520、620、720で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。