JP2015051943A - 整髪方法 - Google Patents

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千尋 三枝
Chihiro Saegusa
千尋 三枝
直宏 安藤
Naohiro Ando
直宏 安藤
剛志 飯崎
Tsuyoshi Hansaki
剛志 飯崎
隆仁 中村
Takahito Nakamura
隆仁 中村
京子 蔵本
Kyoko Kuramoto
京子 蔵本
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Abstract

【課題】ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成を両立させることが可能な整髪方法を提供すること。【解決手段】本発明の整髪方法においては、皮膜形成樹脂を含有する毛髪化粧料、並びに毛髪化粧料が収容された容器部4、及び毛髪に対して毛髪化粧料を束状に塗布するための塗布部2を有する毛髪化粧料塗布具1、を具備する毛髪化粧品を用い、以下の工程(1)及び(2)をこの順で行うことによって毛髪を整髪する。(1)容器部4に収容された毛髪化粧料を塗布部2に供給する工程。(2)塗布部2に供給された毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する工程。【選択図】図7

Description

本発明は、毛髪の整髪方法に関する。
毛髪を整髪する際、毛髪全体に十分なヘアスタイリング剤を塗布するが、ヘアスタイリング剤によっては脂ぎって不自然な束ができてしまうため、ヘアスタイリング剤そのものの工夫に加え、ヘアスタイリング方法にも様々な工夫が加えられてきた。そのような工夫の一つとして、毛髪全体ではなく、選択した毛髪のみに部分的にヘアスタイリング剤を塗布して整髪土台となし、その周囲の毛髪にはヘアスタイリング剤を塗布せずに整髪土台に沿わせると、自然な感触でありながらセットした形状を長時間維持することが可能なヘアスタイルができる。このような整髪方法には、ヘアワックスのような高粘度のヘアスタイリング剤を一方の手に適量だけ取り、他方の手で適量の毛髪をつまみ上げてつくった毛束に塗布する方法がある。しかしこの方法では、手がヘアスタイリング剤でべとつく上、適量のヘアスタイリング剤や毛髪を取り分けるためのスキルが必要であった。そこで、選択した毛髪部分に手を使わずにヘアスタイリング剤を塗布することを可能にする技術提案が、特許文献1においてなされている。同文献は、このような課題の解決を目指したものであるが、同文献に記載の技術は、まとめ髪をつくった直後あるいは経時後に浮き毛やハネ毛が発生するのを防止し、あるいは手直しに用いるものであり、ヘアスタイルの形付けや維持、及び自然な感触の達成といった観点からは、更に改良の余地を有するものである。
特開2008−163050号公報
本発明の課題は、選択した毛髪のみに部分的に塗布することにより、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成を両立するような整髪方法を提供することにある。
本発明は、皮膜形成樹脂を含有する毛髪化粧料、並びに
前記毛髪化粧料が収容された容器部、及び毛髪に対して前記毛髪化粧料を束状に塗布するための塗布部を有する毛髪化粧料塗布具、を具備する毛髪化粧品を用い、以下の工程(1)及び(2)をこの順で行うことによって毛髪を整髪する整髪方法を提供するものである。
(1)前記容器部に収容された前記毛髪化粧料を前記塗布部に供給する工程。
(2)前記塗布部に供給された前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する工程。
本発明によれば、選択した毛髪のみに部分的に毛髪化粧料を塗布することにより、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成を両立させることができる。
図1は、本発明の整髪方法に用いられる毛髪化粧料塗布具の一実施形態を示す一部破断側面図である。 図2は、図1に示す毛髪化粧料塗布具の塗布部の拡大斜視図である。 図3は、図1に示す毛髪化粧料塗布具の塗布部の櫛歯台を、櫛部が突出する面側から見た平面図である。 図4は、図1に示す毛髪化粧料塗布具の塗布部と延長部との接続状態を示す部分断面図である。 図1は、本発明の整髪方法に用いられる毛髪化粧料塗布具の別の実施形態を示す一部破断側面図である。 図6は、図1に示す毛髪化粧料塗布具における筒状の櫛部の内側の空間内に液状又は泡状の毛髪化粧料を貯留させた状態を示す斜視図である。 図7は、図1に示す毛髪化粧料塗布具を用いて頭髪に毛髪化粧料を塗布する様子を示す斜視図である。
[毛髪化粧品]
本発明の整髪方法では、毛髪化粧料と、該毛髪化粧料が収容された毛髪化粧料塗布具とを具備する毛髪化粧品を用いて、頭髪を整髪する。本明細書に言う「整髪」とは、毛髪に対して何らの処理を施して、外見上、毛髪を処理前と異なる形状に変形する操作を広く包含する。例えば起床時の寝癖直しや外出前のセットといった毛髪の形付けはもちろん、一時染毛料を用いたヘアカラーリングを伴う形付け等の毛髪化粧料を毛髪に塗布し、洗い流さずに毛髪形状を維持させる操作が挙げられる。以下、毛髪化粧品を構成する毛髪化粧料及び塗布具についてそれぞれ説明する。
[毛髪化粧料]
〔皮膜形成樹脂〕
毛髪化粧料は、皮膜形成樹脂を含むものである。皮膜形成樹脂は、毛髪化粧料を毛髪に施すことで、常温にて水及びその他の揮発成分が揮発した後に毛髪の表面に皮膜を形成することが可能な樹脂、つまり皮膜形成能を有する樹脂である。毛髪化粧料が皮膜形成樹脂を含有することで、該毛髪化粧料を毛髪に施すと、該皮膜形成樹脂の作用によって毛髪のスタイリング効果が発現する。皮膜形成樹脂としては、例えばアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、縮合系樹脂、天然樹脂、シリコーン系樹脂、含フッ素樹脂を用いることができる。具体例としては、以下の皮膜形成樹脂を挙げることができる。それらの皮膜形成樹脂は、いずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記アクリル系樹脂としては、例えばアクリル酸とその誘導体、メタクリル酸とその誘導体、クロトン酸とその誘導体、アクリルアミド、アクリルアルキルアミド、アクリロニトリル、ジアセトンアクリルアミド及びメタクリルアミドから選ばれる1種又は2種以上の単量体を含む単量体の(共)重合体を用いることができる。これらの中でも、アクリル酸とその誘導体、メタクリル酸とその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の単量体の(共)重合体が好ましく、カルボマー、(メタクリル酸/メチルメタクリレート/ブチルアクリレート)コポリマーを好適に用いることができる。
上記ビニル系樹脂としては例えばエイコセン、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチレン、ネオデカン酸ビニル、ビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ビニルピロリドン、ビニルブチラール、ブタジエン及びヘキサデセンから選ばれる1種又は2種以上の単量体を含む単量体の(共)重合体を用いることができる。これらの中でも、酢酸ビニル、ビニルピロリドンから選ばれる1種又は2種以上の単量体の(共)重合体が好ましく、VP(ビニルピロリドン)/VA(酢酸ビニル)コポリマー、PVP(ポリビニルピロリドン)を好適に用いることができる。
上記縮合系樹脂としては例えば酸と、アルコール又はアルコール誘導体との縮合反応により生成したもの、又はその変性体がある。かかる酸としては例えば無水マレイン酸、フタル酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、テトラクロロ無水フタル酸及びヘット酸から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
上記アルコール又はアルコール誘導体としては例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン及びエピクロルヒドリンから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
上記シリコーン樹脂としては例えば高重合メチルポリシロキサン(例えば信越シリコーン X-21-7501G)、メチルシロキサン網状重合体、架橋型メチルポリシロキサン(例えば信越シリコーン KSG16、KSG17、Grant Industries 社製 Gransil SR 5CYCゲル、Gransil SR DMF10ゲル、Gransil SR DC556ゲル、SF1204、JK113)、架橋型フェニルポリシロキサン、ステアロキシ変性シリコーン(例えば信越シリコーン KF7002)、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体(ポリシリコーン−9)(特開平7−133352号公報)及びトリメチルシロキシケイ酸から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体(ポリシリコーン−9)を好適に用いることができる。
上記含フッ素樹脂としては例えば四弗化エチレン樹脂、ステアリルメタクリレート・パーフルオロアルキルメタクリレート共重合体(特開平4−100534号公報)、フッ素変性シリコーン(特開平9−67240号公報)から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
これらの皮膜形成樹脂のうち、アクリル酸とその誘導体及びメタクリル酸とその誘導体から選ばれる1種又は2種以上の単量体の(共)重合体、酢酸ビニル及びビニルピロリドンから選ばれる1種又は2種以上の単量体の(共)重合体、N−プロピオニルポリエチレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体(ポリシリコーン−9)が、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成を両立する観点から好ましい。
皮膜形成樹脂の重量平均分子量(ゲルろ過クロマトグラフィー(ポリエチレングリコール換算)による)は、重合条件を選択すれば1,000以上1,000,000以下に制御でき、本発明においては、重量平均分子量10,000以上700,000以下、更には20,000以上500,000以下のものが好ましい。
皮膜形成樹脂は、高い整髪力とごわつきのなさとを両立させる観点から、毛髪化粧料中に好ましくは0.01質量%以上20質量%以下、更に好ましくは0.1質量%以上15質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以上10質量%以下含有する。
〔顔料及び直接染料〕
本発明で用いる毛髪化粧料は、顔料及び直接染料からなる群から選ばれる少なくとも1種の物質を含有し得る。これらの物質を含有することで、毛髪化粧料は、スタイリング剤としての機能に加えて、染毛料としての機能も有することになる。
<顔料>
顔料としては、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができる。例えば無機顔料、有機顔料、パール顔料、金属粉末顔料、光輝性粉体等が挙げられる。無機顔料としては、具体的には、カーボンブラック、黒酸化鉄、黒酸化チタン等の無機黒色系顔料;酸化鉄(べんがら)、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の無機白色系顔料等が挙げられる。これらのうち、カーボンブラック、黒酸化鉄、黒酸化チタン、酸化鉄(べんがら)、黄酸化鉄、群青、紺青が好ましい。
有機顔料としては、赤色201号、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色205号、赤色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219号、赤色220号、赤色221号、赤色228号、赤色404号、赤色405号、だいだい色203号、だいだい色204号、だいだい色401号、黄色205号、黄色401号、青色404号等が挙げられ、このうち、赤色202号、赤色404号、黄色205号、黄色401号、青色404号が好ましい。
パール顔料としては、パール粉末、オキシ塩化ビスマス、雲母、金属酸化物被覆雲母(例えば、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母、黒酸化鉄被覆雲母チタン、黄酸化鉄被覆雲母、酸化鉄・黒酸化鉄被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、酸化鉄・紺青被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタンなど)、金属酸化物被覆アルミナフレーク、金属酸化物被覆シリカフレーク、多層コートパール顔料(例えば、TiO2-SiO2-TiO2-Mica等)等が挙げられる。
金属粉末顔料としては、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、真鍮粉等が挙げられる。
光輝性粉体としては、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層体、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム体等が挙げられる。
顔料は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。その含有量は、着色性、色移りのしにくさ、塗布後の感触と塗布しやすさの点から、毛髪化粧料中の0.01質量%以上30質量%以下、更に0.1質量%以上25質量%以下、特に1質量%以上20質量%以下が好ましい。
<直接染料>
直接染料としては、染毛剤に利用可能である公知の酸性染料、塩基性染料、分散染料、反応性染料等を用いることができる。酸性染料としては、例えば青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色106号、赤色227号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられる。塩基性染料としては、例えば塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。酸性染料及び塩基性染料以外の直接染料としては、例えば2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、分散紫1、分散青1、分散黒9、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC赤3、HC黄2、HC黄4、HC黄5等が挙げられる。
直接染料は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は、着色性、色移りのしにくさ、塗布後の感触と塗布しやすさの点から、毛髪化粧料中の0.01質量%以上5質量%以下、更に0.05質量%以上3質量%以下、特に0.1質量%以上1質量%以下が好ましい。
〔媒体〕
本発明で用いられる毛髪化粧料には、媒体として、水及び必要により有機溶剤が使用され得る。有機溶剤としては、エタノール、2−プロパノール等の低級アルカノール類、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。前記有機溶剤が、組成物A及びBの一方に含有される場合と、両方に含有される場合のいずれの場合であっても、該有機溶剤は、毛髪化粧料中に0.01質量%以上25質量%以下、更には0.05質量%以上15質量%以下、更には0.1質量%以上10質量%以下含有することが好ましい。
〔任意成分〕
本発明で用いられる毛髪化粧料中には、前記の各種の成分のほかに、本発明の効果を妨げない限度内で、化粧料用油剤を添加することができる。毛髪化粧料中における化粧料用油剤の含有量は好ましくは0.1質量%以上20質量%以下である。このような化粧料用油剤としては、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボカド油、オリーブ油等のグリセライド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ類;セチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル酸のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、水添ポリイソブテン等の炭化水素油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等のシリコーン誘導体;ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。更にこれらの化粧料用油剤を乳化安定化するために乳化剤を添加することができる。乳化剤としてはアニオン性、両性、カチオン性、非イオン性のいずれの界面活性剤も使用することができる。
更に、本発明で用いられる毛髪化粧料には、毛髪化粧品の商品価値を高めるために、香料や色素を添加することができ、また毛髪化粧料の経日的変質防止のために防腐剤や酸化防止剤を添加することができる。更に、必要に応じて、グリセリン、プロピレングリコール等の調湿剤、硬化剤、帯電防止剤、界面活性剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、有色染料、染料定着剤、噴射剤等を添加することもできる。
〔粘度〕
本発明で用いられる毛髪化粧料は、その粘度が、30℃において3Pa・s以上30Pa・s以下であることが好ましく、5Pa・s以上15Pa・s以下であることが更に好ましく、7Pa・s以上13Pa・s以下であることが一層好ましく、8.5Pa・s以上13Pa・s以下であることが更に一層好ましい。毛髪化粧料の粘度をこの範囲に設定することで、該毛髪化粧料の吐出性が良好になるばかりでなく、塗布時に毛髪化粧料が垂れ落ちることが効果的に防止され、かつ毛髪上での毛髪化粧料のび性も良好になる。毛髪化粧料の30℃における粘度は、粘度計(東機産業株式会社製 モデルTVB−10R、T-BAR STAGE TS-10)を用い、スピンドルNo.T−C、回転数10rpmの条件下に30℃で1分間回転させた後の値とする。ただし、粘度が2Pa・s以下の場合、粘度計(東機産業株式会社製 モデルTVB-10M)を用い、スピンドルNo.4、回転数30rpmの条件下に30℃で1分間回転させた後の値とする。
〔pH〕
本発明で用いられる毛髪化粧料のpHは、ガラス電極式水素イオン濃度計F-14(株式会社堀場製作所製)を用いて、サンプルの温度を25℃に調整し、直接電極をサンプルに入れて測定する。本発明の毛髪化粧料のpHは、2以上11以下が好ましく、3以上10以下が更に好ましい。
[毛髪化粧料塗布具]
本発明で用いられる毛髪化粧塗布具は、毛髪化粧料を収容するための容器部、及び毛髪に対して毛髪化粧料を束状に塗布するための塗布部を有する。上述した毛髪化粧料は、塗布具における容器部に収容される。
図1には、本発明で用いられる毛髪化粧品の一要素である毛髪化粧料塗布具(以下、単に「塗布具」とも言う。)の一実施形態の一部破断側面図が示されている。塗布具1は、図1に示すように、剤吐出口21及び該剤吐出口21の周囲を囲むように略円環状に配置された複数の櫛歯22からなる櫛部23を有する塗布部2と、毛髪化粧料(図示せず)を収容し、該毛髪化粧料を塗布部2に供給可能な容器部4とを有する。また塗布具1は、毛髪化粧料を容器部4から塗布部2に供給するための液導出路51を持つ延長部5を有する。延長部5は、容器部4と塗布部2とを連結している。
塗布部2は、頭髪に接触する部分であり、頭髪を櫛部23で梳きながら該頭髪に毛髪化粧料を塗布可能になっている。塗布部2は、図2及び図3に示すように、平面視円形状の櫛歯台20を備えており、該櫛歯台20の中央部に、延長部5を通じて供給された毛髪化粧料が吐出される剤吐出口21が開口している。櫛歯22は、櫛歯台20に、剤吐出口21の周囲を囲むように略円環状に多数立設されている。これらの櫛歯22によって、櫛歯台20上に、円筒状の櫛部23が形成されている。櫛歯22及び櫛歯台20は、合成樹脂により一体に成形されている。櫛歯22は、図3に示すように、平面視形状及び横断面形状が円形状であり、剤吐出口21を囲む円形のライン24上に等間隔に配置されている。尤も、各櫛歯22は、それを配置した軌跡が等方性のある図形を描くように配置されていれば、円形のライン24上に配置されていることを要しない。例えば、正三角形、正六角形又は正八角形等の正多角形の軌跡を描くように各櫛歯22が配置されていればよい。本発明における「略円環状」とは、このような正多角形も含む概念である。
図4に示すように、延長部5の上端は開口しており、開口端に環状リブ52が突設されている。一方、塗布部2の櫛歯台20の下面部には、環状リブ52と相補形状をなす環状溝部26が凹設されている。そして、環状リブ52と環状溝部26とが嵌合することで、延長部5と塗布部2とが結合する。延長部5の下端については、以下に述べる接続キャップ45(図1参照)の上端と嵌合可能になっており、該嵌合によって延長部5と接続キャップ45とが結合している。
図1に戻ると、容器部4は、スクイズ可能な有底筒状の外容器42と、外容器42内に配置され、口部が外容器42の円筒状の口部内面に気密に接合された内袋43とを有する容器本体41と、容器本体41の口首部に取り付けられる逆止弁44付きの接続キャップ45とからなる二重構造の容器からなる。接続キャップ45の内面にはネジ山が設けられており、このネジ山は、容器本体41の口首部の外面に設けられたネジ山と螺合可能になっている。容器部4は、外容器42を片手で把持し、その片手で該外容器42をスクイズすることにより、外容器42自体又は外容器42と内袋43との間の空気が、内部の内袋43を押圧し、それにより内袋43内の毛髪化粧料が押し出されて液導出路51を介して剤吐出口21に供給される。接続キャップ45の上部には、容器部4と塗布部2との間に所定の間隔を形成する延長部5が結合しており、延長部5の他端は、前記の櫛歯台20の裏面側に結合している。延長部5は、内部に液導出路51を備え、液導出路51を介して、容器部4と剤吐出口21との間を連通している。
外容器42の円筒状の口部には、外容器42と内袋43との間の空間と、外容器42の外部とを連通する吸入孔42aが形成されている。そして、押圧されて変形した外容器42が、弾性復元力により元の状態に戻るときに、容器1の外部の空気が、接続キャップ45の下端と外容器42との間に設けた隙間42b及び前記の吸入孔42aを通って、外容器42と内袋43との間に流入する。容器部4は、このような構成を有することで、外周面を押圧して変形させる操作を繰り返すことにより、内容物である毛髪化粧料を徐々に剤吐出口21から吐出させることができる。
容器部4に、このような二重構造の容器を用いることにより、内部の毛髪化粧料の残量が減っても、容器部4がしぼんで把持しにくくなることを防止できる。また、接続キャップ45や、容器部4内の空間と剤吐出口21とを連通する液導出路51等に逆止弁44を設けて、剤の吐出後に空気が液導出路51や容器部4に逆流することを防止することにより、次回の吐出の際に、毛髪化粧料が出にくくなったり毛髪化粧料が飛び散ったりすることを防止することができる。更に逆止弁44を設けることで、塗布部2と容器部4との空間的な位置関係がいかなる場合であっても、毛髪化粧料を塗布部2へ供給することができる。容器部4の外容器42における接続キャップ45に覆われていない部分から櫛部23までの距離L(図1参照)は、頭髪への塗布状態の目視による確認性を高める観点及び塗布作業の容易等の観点から、40mm以上200mm以下であることが好ましく、より好ましくは60mm以上130mm以下であり、更に好ましくは70mm以上110mm以下である。
以上の構成を有する塗布具1は、本発明で用いる毛髪化粧品の使用前においては分解された状態になっている。例えば容器本体41と、塗布部2、延長部5及び接続キャップ45の3つが結合した部材との2パーツの状態になっている。
後述する整髪方法を行う場合に、塗布部2を、頭部の頭頂部側から頭髪の毛先方向に向かって一回移動させる一度の塗布操作で、頭髪に、ある程度の塗布幅で、ある程度の長さにわたって毛髪化粧料を塗布できるようにする観点、及び櫛歯22間からの毛髪化粧料の漏れ防止の観点等から、頭髪長さが約20cm以上25cm以下のミディアムヘアの女性の場合には、櫛歯22の高さは、5mm以上35mm以下であることが好ましく、更に好ましくは5mm以上25mm以下であり、一層好ましくは7mm以上20mm以下である。同様の観点等から、櫛歯22の基端部の断面中心が外接して通る円状ライン24の内径L4(図3参照)は、5mm以上30mm以下であることが好ましく、より好ましくは5mm以上20mm以下、更に好ましくは5mm以上15mm以下であり、一層好ましくは8mm以上13mm以下である。内径L4を前記の範囲内にすることで、自然な仕上がりを達成することができる。なお、本発明において、櫛部の内径とは、櫛歯22の基端部の断面中心が外接して通る円状ラインの内径を言う。また、櫛歯22の幅Wは、櫛歯22の機械的強度を上げると共に、櫛歯22を毛髪に挿入させやすくさせる観点から、0.1mm以上5mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.1mm以上3mm以下であり、更に好ましくは0.5mm以上2.5mm以下である。幅Wとは、剤吐出口中央部側から櫛歯を見たときの投影幅である(図3)。
櫛歯22は、先端22sを有する先端部22aと、該先端部22aよりも櫛歯台20寄りに位置する基端部22bとを有している。櫛歯22の先端22sは、図4に示す如き側面視において櫛歯22の軸方向外方に向けて凸の弧状をなしている。基端部22bは、その長さ方向の全長にわたって前記幅W(直径)が一定であるのに対し、先端部22aは、その先端から基端部22bに向かうに従って前記幅W(直径)が漸次減少しており、先端側が基端側に比して幅(直径)の大きい逆テーパー形状をなしている。先端部22aと基端部22bとの境界は、櫛歯22の長手方向(起立方向)の略中央か、該中央よりもやや櫛歯台20寄りに存する。櫛歯22がこのような形状を有していることで、後述する整髪方法を行う場合に、該櫛歯22を備えた塗布部2が、毛髪を首尾よく束状に把持することができる。
図5には、塗布具の別の実施形態が示されている。同図に示す塗布具1Aに関し、先に図1ないし図4に基づき説明した塗布具1と同じ部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。図5に示す塗布具1Aは、図1ないし図4に示す塗布具1と異なり、延長部5(図1参照)を有していない点以外は、塗布具1と同じ構造を有している。塗布具1Aにおいては、接続キャップ45の上端に、略截頭錐体形の連結部46が連設されている。連結部46の内部は中空になっており、その中空の空間が液導出路51となっている。連結部46の上部において液導出路51は開口しており、その開口が塗布部2の剤吐出口21と接続されている。その結果、塗布具1Aの容器部4に収容された毛髪化粧料は、連結部46の液導出路51を通じて、塗布部2の剤吐出口21へ供給されるようになっている。本発明においては、毛髪化粧料の種類や、毛髪化粧料を施す頭髪の部位に応じて、図1に示す塗布具1を用いることもでき、また図5に示す塗布具1Aを用いることもできる。
[整髪方法]
次に、これまで説明してきた毛髪化粧品を用いた本発明の整髪方法について説明する。本発明の整髪方法は、(1)塗布具の容器部に収容された毛髪化粧料を、塗布具の塗布部に供給する工程、及び(2)塗布部に供給された毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する工程を少なくとも有する。以下、工程(1)及び工程(2)のそれぞれについて説明する。なお、以下の説明は、図1に示す形態の塗布具1を用いた場合に基づくものであるが、これに代えて図5に示す形態の塗布具1Aを用いることが可能であることは言うまでもない。
〔工程(1)〕
本工程の一つの実施形態においては、まず塗布具1の外容器42を片手で把持し、該外容器42を1回又は2回以上繰り返しスクイズすることにより、容器部4内に収容されている毛髪化粧料を塗布部2に供給し、該塗布部2の剤吐出口21から毛髪化粧料を吐出させことができる。そして、図6に示すように、筒状の櫛部23の内側に所望の量の毛髪化粧料3を溜めることができる。櫛部23の内側に溜める毛髪化粧料3の量は、例えば同図に示すとおり、毛髪化粧料3の上面の位置が、櫛歯22の先端22sの位置と同程度となるようにすることができる。
〔工程(2)〕
本工程の一つの実施形態においては、毛髪化粧料3を保持した塗布部2を、図7に示すように、使用者の頭部に移動し、櫛部23を頭髪側に向けて押し当てることができる。この押し当てによって、塗布部2に設けられている複数の櫛歯22の間に毛髪を挿入させ、かつ櫛歯22の間に毛髪を保持する。これによって複数本の毛髪からなる毛束が櫛部23によって把持される。引き続き、塗布部2を、毛髪の根元から毛先方向に向けて移動させ、櫛部23で毛束を梳きながら、隣接した櫛歯22間に挿入された毛髪に対して毛髪化粧料3を塗布することができる。剤吐出口21の櫛歯22が、各櫛歯22によって描かれる軌跡が等方性の図形である略円環となるように配置されている場合、塗布部2の頭髪に押し当てるときの向きによらず、あるいは移動中に、該塗布部2の向きが意図せず変わったとしても、毛髪化粧料3の塗布幅は実質的に変わらないので、毛髪化粧料を略一定の幅で容易に塗布することができる。このように、本工程においては、塗布部2で毛髪を把持しながら毛髪化粧料3を毛髪に束状に塗布する。「毛髪化粧料3を毛髪に束状に塗布する」とは、塗布部2の櫛部23によって把持された毛束を構成する個々の毛髪に対して、いちどきに毛髪化粧料3を塗布することを言う。毛髪化粧料3の塗布は、頭髪全体のうちの一部分でもよく、あるいは頭髪全体でもよい。本工程に従い毛髪化粧料3を塗布することで、後述する実施例において例証されるとおり、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成の両立という有利な効果が奏される。
毛髪化粧料3が塗布された毛束は、該化粧料中に皮膜形成樹脂が含まれていることに起因して、形付けが行いやすくなる。毛髪化粧料3中に顔料や直接染料が含まれている場合には、毛束に形付けが行いやすくなるとともに、該毛束をカラーリングすることができる。
〔工程(3)〕
本発明の整髪方法は、工程(1)及び(2)を複数箇所にわたって複数回繰り返すことで、毛髪化粧料を毛髪に束状に複数条塗布する工程を更に有してもよい。これによって、頭髪の複数箇所の毛束に対して形付けを行うことができる。工程(1)及び(2)は、好ましくは1回以上、より好ましくは2回以上、更に好ましくは3回以上であり、また好ましくは50回以下、より好ましくは30回以下、更に好ましくは25回以下繰り返すことができる。これによって、頭髪の広い範囲にわたって毛髪化粧料を束状に塗布することができ、自然なスタイリングや、毛髪のボリュームアップを図ることができる。本工程による毛髪化粧料3の塗布は、頭髪全体のうちの一部分でもよく、あるいは頭髪全体でもよい。いずれの場合であっても、毛髪化粧料が束状に塗布された毛髪と、その周辺に位置し、かつ毛髪化粧料が塗布されていない毛髪とが存在するように、本工程の操作を行うことが好ましい。
〔工程(4)〕
本発明の整髪方法は、工程(1)及び(2)の後に、又は工程(3)の後に、毛髪化粧料が束状に塗布された毛髪と、その周辺の毛髪とを形付けする工程である工程(4)を更に有してもよい。形付けの代表例としては、カーラーやヘアアイロンを用いた毛束のカールが挙げられる。本工程を行うことで、毛髪化粧料3が付着した毛束がしっかりしたカールで芯のような働きをし、該毛束の周辺に位置し、かつ毛髪化粧料3が塗布されていない毛髪が緩くカールするので、形付けが長時間にわたって維持されるとともに、柔らかい感触が発現する。特に、毛髪化粧料3が顔料や直接染料を含む場合には、毛髪化粧料3が付着した毛束の色と、その周辺に位置する毛髪の色とが相違することになるので、一層個性的なヘアスタイルとなる。これに対して、毛髪化粧料3を全く塗布せずに形付けをした場合には、柔らかい感触は発現するものの、形付けを長時間にわたって維持することは容易でない。一方、頭髪全体に毛髪化粧料3を塗布した場合には、しっかりとした形付けを行うことはできるが、毛髪全体が硬い感触になってしまう。このように本工程によれば、長時間にわたって、自然なスタイリング、及び毛髪のボリュームアップを持続させることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば前記の実施形態で用いた塗布具1,1Aにおける塗布部2の櫛歯22は略円環状に配置されていたが、これに代えて、各櫛歯22が剤吐出口21を囲繞するように配置されている限り、各櫛歯22は略円環状以外の配置状態になっていてもよい。例えば各櫛歯22の描く軌跡が長円形や楕円形等の異方性を有する形状となるような配置状態になっていてもよい。
また塗布具1,1Aにおける櫛歯22は、先端側が基端側に比して幅(直径)の大きい逆テーパー形状部分(先端部22a)を有していたが、逆テーパー形状部分を有していなくてもよく、櫛歯22の全長にわたって幅(直径)が一定であってもよい。
以上述べた実施形態に関し、以下に本発明の好ましい態様を更に開示する。
<1> 皮膜形成樹脂を含有する毛髪化粧料、並びに
前記毛髪化粧料が収容された容器部、及び毛髪に対して前記毛髪化粧料を束状に塗布するための塗布部を有する毛髪化粧料塗布具、を具備する毛髪化粧品を用い、以下の工程(1)及び(2)をこの順で行うことによって毛髪を整髪する整髪方法。
(1)前記容器部に収容された前記毛髪化粧料を前記塗布部に供給する工程。
(2)前記塗布部に供給された前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する工程。
<2> 工程(2)において、前記塗布部で毛髪を把持しながら前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する、<1>に記載の整髪方法。
<3> 工程(2)において、前記塗布部を毛髪の根本から毛先方向に移動させることで、前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する、<1>又は<2>記載の整髪方法。
<4> 更に、工程(1)及び(2)を複数箇所にわたって複数回繰り返す工程である工程(3)を行うことで、前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する<1>ないし<3>のいずれか1に記載の整髪方法。
<5> 更に、前記毛髪化粧料が毛髪に束状に塗布された毛髪と、その周辺の毛髪とを形付けする工程である工程(4)を行う<1>ないし<4>のいずれか1に記載の整髪方法。
<6> 前記塗布部が毛髪を束状に把持するための櫛歯を有する<1>ないし<5>のいずれか1に記載の整髪方法。
<7> 前記容器部と前記塗布部の間に連結部を有し、該連結部を介して該容器部から該塗布部に前記毛髪化粧料を供給するようになっている<1>ないし<6>のいずれか1に記載の整髪方法。
<8> 前記毛髪化粧料が顔料及び直接染料からなる群から選ばれる少なくとも1種を更に含有する<1>ないし<7>のいずれか1に記載の整髪方法。
<9> 前記皮膜形成樹脂がアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、縮合系樹脂、天然樹脂、シリコーン系樹脂、及び含フッ素樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である<1>ないし<8>のいずれか1に記載の整髪方法。
<10> 前記皮膜形成樹脂の毛髪化粧料中における含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは10質量%以下である<1>ないし<9>のいずれか1に記載の整髪方法。
<11> 前記顔料の毛髪化粧料中における含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である<8>ないし<10>のいずれか1に記載の整髪方法。
<12> 前記直接染料の毛髪化粧料中における含有量が、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である<8>ないし<11>のいずれか1に記載の整髪方法。
<13> 前記毛髪化粧料の30℃のおける粘度が、好ましくは3Pa・s以上、より好ましくは5Pa・s以上、更に好ましくは7Pa・s以上、更に好ましくは8.5Pa・s以上であり、好ましくは30Pa・s以下、より好ましくは15Pa・s以下、更に好ましくは13Pa・s以下である<1>ないし<12>のいずれか1に記載の整髪方法。
<14> 前記櫛歯の高さが、好ましくは5mm以上、より好ましくは7mm以上であり、好ましくは35mm以下、より好ましくは25mm以下、更に好ましくは20mm以下である<6>ないし<13>のいずれか1に記載の整髪方法。
<15> 前記櫛歯の基端部の断面中心が外接して通る円状ラインの内径が、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下、更に好ましくは13mm以下である<6>ないし<14>のいずれか1に記載の整髪方法。
<16> 前記櫛歯の幅が、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.5mm以上であり、好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下、更に好ましくは2.5mm以下である<6>ないし<15>のいずれか1に記載の整髪方法。
<17> 前記工程(1)及び(2)は、好ましくは1回以上、より好ましくは2回以上、更に好ましくは2回以上繰り返すことができ、好ましくは50回以下、より好ましくは30回以下、更に好ましくは25回以下繰り返す<4>ないし<16>のいずれか1に記載の整髪方法。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
以下の表2に示す組成を有する毛髪化粧料1を調製した。毛髪化粧料1を、図1に示す毛髪化粧料塗布具1の容器部4に収容して毛髪化粧品となした(塗布具の寸法は表1に示すとおりである)。
Figure 2015051943
この毛髪化粧品の容器部4をスクイズして、該容器部4から塗布部2に向けて毛髪化粧料1を供給し、その状態下にマネキンヘッドの左半面に毛髪の根元から毛先まで毛髪化粧料1を束状に5条等間隔で塗布した。次いで毛髪化粧料1を塗布した部位に対してヘアアイロンを用いて形付けを行った。そして、2時間後にヘアスタイル維持効果と、髪の自然な感触について評価した。
以上の操作を、染毛、脱色及びスタイリング等の施術経験の豊富な5人のパネラーに行わせ、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成の両立という観点から、下記の比較例1と比較して実施例の方が優れていると思うか否かの評価を行わせた。その結果を以下の表6に示す。
〔比較例1〕
実施例1に用いたのと同じ毛髪化粧料1とマネキンヘッドを用い、マネキンヘッドの右半面の全域にわたって毛髪化粧料1を塗布した。毛髪化粧料1の塗布は、毛髪化粧料を手に取り、直接手で髪になじませるようにして行った。次いでヘアアイロンを用いて形付けを行い、2時間後にヘアスタイル維持効果と、髪の自然な感触について評価した。
以上の操作を、染毛、脱色及びスタイリング等の施術経験の豊富な5人のパネラーに行わせ、ヘアスタイルを維持する効果と自然な感触の達成の両立という観点から、前記の実施例1と比較して実施例の方が優れていると思うか否かの評価を行わせた。その結果を表7に示す。
〔実施例2ないし4〕
以下の表3ないし5に示す組成を有する毛髪化粧料2ないし4を調製した。これらの毛髪化粧料を用い、実施例1と同様の塗布を行い、実施例1と同様の評価を行った。その結果を表6に示す。
〔比較例2ないし4〕
実施例3ないし5で用いたのと同じ毛髪化粧料2ないし4を用い、比較例1と同様の塗布を行い、同比較例と同様の評価を行った。その結果を表7に示す。
Figure 2015051943
Figure 2015051943
Figure 2015051943
Figure 2015051943
Figure 2015051943
Figure 2015051943
表6及び7に示した結果から明らかなとおり、毛髪化粧料1ないし4のすべてについて、本発明の整髪方法(実施例1ないし4)を適用すると、比較例1ないし4で行った整髪方法に比べて、ヘアスタイルを維持する効果と、自然な感触の達成を両立できることが判る。
1 毛髪化粧料塗布具
2 塗布部
21 剤吐出口
22 櫛歯
3 毛髪化粧料
4 容器部
41 容器本体
45 接続キャップ
5 延長部
51 液流出路

Claims (8)

  1. 皮膜形成樹脂を含有する毛髪化粧料、並びに
    前記毛髪化粧料が収容された容器部、及び毛髪に対して前記毛髪化粧料を束状に塗布するための塗布部を有する毛髪化粧料塗布具、を具備する毛髪化粧品を用い、以下の工程(1)及び(2)をこの順で行うことによって毛髪を整髪する整髪方法。
    (1)前記容器部に収容された前記毛髪化粧料を前記塗布部に供給する工程。
    (2)前記塗布部に供給された前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する工程。
  2. 工程(2)において、前記塗布部で毛髪を把持しながら前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する、請求項1に記載の整髪方法。
  3. 工程(2)において、前記塗布部を毛髪の根本から毛先方向に移動させることで、前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する、請求項1又は2記載の整髪方法。
  4. 更に、工程(1)及び(2)を複数箇所にわたって複数回繰り返す工程である工程(3)を行うことで、前記毛髪化粧料を毛髪に束状に塗布する請求項1ないし3のいずれか一項に記載の整髪方法。
  5. 更に、前記毛髪化粧料が毛髪に束状に塗布された毛髪と、その周辺の毛髪とを形付けする工程である工程(4)を行う請求項1ないし4のいずれか一項に記載の整髪方法。
  6. 前記塗布部が毛髪を束状に把持するための櫛歯を有する請求項1ないし5のいずれか一項に記載の整髪方法。
  7. 前記容器部と前記塗布部の間に連結部を有し、該連結部を介して該容器部から該塗布部に前記毛髪化粧料を供給するようになっている請求項1ないし6のいずれか一項に記載の整髪方法。
  8. 前記毛髪化粧料が顔料及び直接染料からなる群から選ばれる少なくとも1種を更に含有する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の整髪方法。
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