JP2015051479A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研削手段の研削砥石を交換しても、板状ワークの外周に形成される環状の凸部の幅を予め規定する規定値に研削できるようにすること。
【解決手段】研削装置(1)は、半導体ウェーハ(W)に環状に配置した研削砥石(54)を当接させて研削し、半導体ウェーハの外周に環状の凸部(W1)を形成させる粗研削ユニット(32)及び仕上げ研削ユニット(33)と、これらを半導体ウェーハの径方向に進退させる進退手段(41、42)と、凸部の幅を測定する測定手段(56、57)と、演算部(81)及び制御部(82)とを備えている。演算部では、凸部の幅を測定した測定値(H1、H3)と、予め規定される規定値(H2、H4)とを比較して差(d1、d2)を求める。制御部では、演算部で求められた差に応じて進退手段で粗研削ユニット及び仕上げ研削ユニットを進退させ、規定値に凸部の幅を仕上げる。
【選択図】図2

Description

本発明は、板状ワークを研削する研削装置に関し、研削手段の研削砥石によって外周に環状の凸部を形成するように板状ワークを研削することができる研削装置に関する。
近年、半導体チップの製造工程において、電子機器の小型化や軽量化の他、熱放散性の向上を目的として、板状ワークとなる半導体ウェーハの薄化が望まれている。しかしながら、薄化された半導体ウェーハは、薄化前の半導体ウェーハと比較して剛性が低下し、反りの発生や搬送リスクが高いという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、半導体ウェーハの裏面中央であって、デバイスが形成されるデバイス形成領域に対応する領域のみを研削して凹状とし、デバイス領域の外周領域に補強用となる環状の凸部を形成したものが利用されている(特許文献1参照)。
半導体ウェーハに環状の凸部を形成する研削装置では、半導体ウェーハを保持テーブルで保持し、研削砥石を配置した研削ホイールを回転させながら半導体ウェーハの裏面に研削砥石を接触させて研削を行っている。この研削では、半導体ウェーハの外縁に沿う所定幅領域だけを研削しないことで、環状の凸部を形成している。
特開2010−171100号公報
研削装置においては、研削砥石が経時的に摩耗するので、研削ホイールを交換したときに、その交換前後で研削砥石の外径に若干の差が生じる。このため、研削ホイールを交換する前後において、研削によって形成される凸部の幅が変わってしまう、という問題がある。
図7は、従来技術による半導体ウェーハを研削した後の状態を示す説明用断面図である。図7に示す半導体ウェーハWの外周部分は、粗研削として、研削砥石によって第1の研削工程を行った後、仕上げ研削として、第1の研削工程より粒度の細かい研削砥石で第2の研削工程とを行うことにより形成される。
図7Aにおいて、第1の研削工程による研削を行うことで、半導体ウェーハWの外縁に沿う領域を除いて、裏面中央を凹状に研削して第1の研削面Waを形成する。その後、第2の研削工程による研削を行うことで、第1の研削面Waの外縁に沿う所定幅領域を除いて、第1の研削面Waの底面を研削して第2の研削面Wbを形成する。これにより、半導体ウェーハWの外縁に沿って環状の凸部W1が形成され、凸部W1の内側には段差面W1aが形成される。
ここで、第2の研削工程で、研削砥石の外周位置が半導体ウェーハWの径方向内側(図7A中右側)にずれると、凸部W1における段差面W1aの図7A中の左右幅も径方向内側に大きくなる。すると、第2の研削面Wbによって形成される凸部W1の内周面W1bも、半導体ウェーハWの径方向内側に形成され、半導体ウェーハWの表面において外側に位置するデバイスDに重なってしまう。この結果、後工程で半導体ウェーハWから凸部W1を除去するときに、凸部W1の内周面W1bに沿って亀裂Cが生じるので、亀裂Cによって外側のデバイスDが損傷してしまう、という問題がある。
また、図7Bは、図7Aと同様に第1の研削工程を行った後、第2の研削工程において、研削砥石が半導体ウェーハの径方向外側にずれた状態を示している。通常、第1の研削工程で研削した第1の研削面Waの側面は、第2の研削工程で研削しないが、図7Bでは、第1の研削面(不図示)の側面を第2の研削工程で研削しているので、第2の研削工程に用いる研削砥石100の磨耗が多くなる。特に、研削砥石100の側面が磨耗されるため、研削砥石100の側面と底面との交点が直角でなく丸くなり、デバイスDの外側(図7B中左側)における対応した位置まで研削できない場合が発生する。この結果、半導体ウェーハWから凸部W1を除去するときに、凸部W1より内側に亀裂が生じ易くなってデバイスDが破損する、という問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、研削手段の研削砥石を交換しても、板状ワークの外周に形成される環状の凸部の幅を予め規定する規定値に研削することができる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の研削装置は、板状ワークを保持する保持テーブルと、保持テーブルに保持された板状ワークに環状に配置した研削砥石を当接させて研削し板状ワークの外周に環状の凸部を形成させる研削手段と、研削手段を保持テーブルの径方向に進退させる進退手段と、研削手段を保持テーブルに接近および離間させる研削送り方向に研削送りする研削送り手段と、凸部の幅を測定する測定手段と、で少なくとも構成される研削装置であって、測定手段で、研削された板状ワークの凸部の幅を測定した測定値と、予め規定される凸部の幅の規定値とを比較して差を求める演算部と、演算部で求められた差に応じて進退手段を用いて研削手段を進退させる制御部と、を含んで構成され、規定値に凸部の幅を仕上げることを特徴とする。
この構成によれば、凸部の幅を測定した結果に基づいて進退手段の駆動を制御し、研削手段をテーブルの径方向に進退させるので、研削砥石を有する研削ホイールを交換しても、研削ホイールの位置を補正して凸部の幅を規定値に仕上げることができる。これにより、板状ワークにデバイス等が形成される場合、凸部の幅が大きくなって、デバイスに重なることを回避でき、凸部を除去するときに、デバイスが損傷することを防止することができる。また、凸部の幅が狭くなって剛性が低下し、凸部が割れることを防止することができる他、上述のように研削砥石が丸みを帯びた形状となり、凸部の基部側も丸くなって凸部除去時にデバイスが破損することを防止することができる。
本発明によれば、研削手段の研削砥石を交換しても、板状ワークの外周に形成される環状の凸部の幅を予め規定する規定値に研削することができる。
本実施の形態に係る研削後の半導体ウェーハの外観斜視図である。 本実施の形態に係る研削装置の一例を示す斜視図である。 上記研削装置の要部を示す模式図である。 本実施の形態に係る測定手段における測定結果の一例を示す説明図である。 本実施の形態に係る測定手段における測定結果の他の一例を示す説明図である。 本実施の形態に係る半導体ウェーハを研削した後の状態を示す説明用断面図である。 従来技術による半導体ウェーハを研削した後の状態を示す説明用断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る研削装置は、半導体ウェーハにおける裏面の外周に凸部を形成するものである。本発明の実施の形態に係る研削装置について説明する前に、先ず、研削対象となる半導体ウェーハについて簡単に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る研削後の半導体ウェーハの外観斜視図であり、図1Aは半導体ウェーハの表面、図1Bは半導体ウェーハの裏面をそれぞれ示している。
図1Aに示すように、加工前の半導体ウェーハWは、略円板状に形成されており、表面に格子状に配列された図示しない分割予定ラインによって複数の領域に区画されている。分割予定ラインによって区画された各領域には、半導体ウェーハWの中央においてIC、LSI等のデバイスDが形成されている。また、半導体ウェーハWの表面は、中央部分に位置するデバイスDが形成されたデバイス形成領域62と、デバイス形成領域62の周囲に位置する外周領域63とに分けられる。
図1Bに示すように、半導体ウェーハWの裏面は、デバイス形成領域62に対応する領域が除去され、外周領域63に対応する領域が環状に突出して補強用となる凸部W1が形成される。そして、半導体ウェーハWの裏面には凹部W2が形成され、デバイス形成領域62だけが薄化される。凹部W2が形成された半導体ウェーハWは、カセット2(図2参照)に収容され、研削装置1に搬入される。
なお、本実施の形態においては、板状ワークとしてシリコンウェーハ等の半導体ウェーハWを例に挙げて説明するが、この構成に限定されるものではなく、半導体製品のパッケージ、セラミック、ガラス、サファイヤ、シリコン系の基板、各種電気部品やミクロンオーダーの精度が要求される各種加工材料をワークとしてもよい。
次に、図2を参照して本発明の実施の形態に係る研削装置について説明する。図2は、本実施の形態に係る研削装置の外観斜視図である。図3は、本実施の形態に係る研削装置の要部を示す模式図である。
図2に示すように、研削装置1は、加工前の半導体ウェーハWを搬入する他、加工後の半導体ウェーハWを搬出する搬入搬出ユニット4と、搬入搬出ユニット4から搬入された半導体ウェーハWを研削して凸部W1を形成する凸部形成ユニット5とから構成されている。搬入搬出ユニット4は、直方体状の基台11を有し、基台11にはカセット2、3が載置される一対のカセット載置部12、13が前面11aから前方に突出するように設けられている。
カセット載置部12は、搬入口として機能し、加工前の半導体ウェーハWが収容されたカセット2が載置される。カセット載置部13は、搬出口として機能し、加工後の半導体ウェーハWが収容されるカセット3が載置される。基台11の上面には、カセット載置部12、13に面して搬入搬出アーム14が設けられ、搬入搬出アーム14に隣接して凸部形成ユニット5側の一の角部に仮置き部15、他の角部にスピンナー洗浄部16がそれぞれ設けられている。また、基台11の上面において、仮置き部15とスピンナー洗浄部16との間には、ウェーハ供給部17、ウェーハ回収部18が設けられている。
搬入搬出アーム14は、カセット載置部12に載置されたカセット2から仮置き部15に半導体ウェーハWを搬入する他、スピンナー洗浄部16からカセット載置部13に載置されたカセット3に半導体ウェーハWを搬出する。仮置き部15は、仮置きテーブル21と、撮像部22とを有しており、仮置きテーブル21に載置された半導体ウェーハWの外周部分を撮像して、画像処理により半導体ウェーハWの中心位置と仮置きテーブル21の中心位置との位置ズレ量を算出する。
ウェーハ供給部17は、仮置きテーブル21に載置された加工前の半導体ウェーハWの位置ズレ量を補正しつつ、凸部形成ユニット5の保持テーブル34に載置する。ウェーハ回収部18は、保持テーブル34に載置された加工後の半導体ウェーハWをスピンナー洗浄部16のスピンナー洗浄テーブル23に載置する。スピンナー洗浄部16は、基台11内においてスピンナー洗浄テーブル23に載置された半導体ウェーハWを回転させ、洗浄水を噴射して洗浄する。
凸部形成ユニット5は、粗研削ユニット(研削手段)32および仕上げ研削ユニット(研削手段)33と、半導体ウェーハWを保持する保持テーブル34とを備え、半導体ウェーハWを研削するように構成されている。また、凸部形成ユニット5は、直方体状の基台31を有し、基台31の前面には搬入搬出ユニット4が接続されている。基台31の上面には、3つの保持テーブル34が配置されたターンテーブル35が設けられ、ターンテーブル35の後方には支柱部36が立設されている。
保持テーブル34は、円盤状であり、上面中央部分にポーラスセラミック材により円形状に吸着保持面34aが形成されている。吸着保持面34aは、基台31内に配置された図示しない吸引源に接続され、半導体ウェーハWを吸着保持する。また、保持テーブル34は、図示しない回転駆動機構により吸着保持面34aに対して垂直な軸線回りに回転可能に構成されている。
ターンテーブル35は、大径の円盤状に形成されており、上面には周方向に120度間隔で3つの保持テーブル34が配置されている。そして、ターンテーブル35は、図示しない回転駆動機構に接続され、回転駆動機構によりD1方向に120度間隔で間欠回転される。これにより、3つの保持テーブル34は、ウェーハ供給部17およびウェーハ回収部18との間で半導体ウェーハWを受け渡す載せ換え位置、粗研削ユニット32に半導体ウェーハWを対向させる粗研削位置、仕上げ研削ユニット33に半導体ウェーハWを対向させる仕上げ研削位置の間を移動する。
基台31の上面において、ターンテーブル35の粗研削位置および仕上げ研削位置の近傍には接触式センサ38、39が設けられている。この接触式センサ38、39は、2つの接触子を有し、一方の接触子が半導体ウェーハWの凹部W2に接触され、他方の接触子が吸着保持面34aに接触されている。そして、2つの接触子の高さの差分から研削深さが制御される。
支柱部36は、一対の斜面を有する上面視ベース状に形成され、この一対の斜面には保持テーブル34の上方において粗研削ユニット32および仕上げ研削ユニット33を移動させる進退手段41、42が設けられている。支柱部36の一対の斜面は、粗研削ユニット32および仕上げ研削ユニット33をそれぞれ対応する保持テーブル34の径方向に進退する方向に移動可能な角度になっている。進退手段41は、支柱部36の斜面に配置された互いに左右方向に平行な図示しない一対のガイドレールと、一対のガイドレールにスライド可能に設置されたモータ駆動のR軸テーブル43とを有している。
また、進退手段41には、粗研削ユニット32を保持テーブル34に接近及び離間させる研削送り方向に研削送りする研削送り手段44が設けられている。研削送り手段44は、R軸テーブル43の前面に配置された互いに上下方向に平行な一対のガイドレール45と、一対のガイドレール45のそれぞれにスライド可能に配置されたモータ駆動のZ軸テーブル46を有している。Z軸テーブル46には、前面に取り付けられた支持部47を介して粗研削ユニット32が支持されている。また、進退手段42も、進退手段41と同様の構成を備えつつ、研削送り手段44が設けられ、仕上げ研削ユニット33が支持されている。
なお、各R軸テーブル43、各Z軸テーブル46の背面側には、それぞれ図示しないナット部が形成され、これらナット部にボールネジ48が螺合されている(R軸テーブル用のボールネジは不図示)。そして、R軸テーブル43用のボールネジ、Z軸テーブル46用のボールネジ48の上端部には、それぞれ駆動モータ49が連結され、この駆動モータ49によりボールネジが回転駆動される(R軸テーブル用の駆動モータは不図示)。このような構成により、R軸テーブル43はR1方向、R2方向にそれぞれ移動し、Z軸テーブル46は上下方向に移動する。
粗研削ユニット32は、ユニットハウジング51と、ユニットハウジング51の内側においてモータ52により回転駆動する図示しないスピンドルと、スピンドルの下端に着脱自在に装着された研削ホイール53とを有している。研削ホイール53には、複数の研削砥石54が環状に配置されている。粗研削ユニット32は、回転した保持テーブル34に保持された半導体ウェーハWに研削砥石54を回転接触させると共に、図示しないノズルから研削液を半導体ウェーハWに噴射する。そして、粗研削ユニット32は、進退手段41により、研削砥石54が半導体ウェーハWの径方向(R1方向)に位置調整され、研削送り手段44により上下方向に研削送りされて半導体ウェーハWに凹部W2及び凸部W1を形成する。
研削砥石54は、ダイヤモンドの砥粒をメタルボンドやレジンボンド等の結合剤で固めたダイヤモンド砥石で構成されている。なお、仕上げ研削ユニット33は、粗研削ユニット32と同様の構成を有して同様な動作を行うが、研削砥石54として粒度が細かいものを使用している。
粗研削位置および仕上げ研削位置の各保持テーブル34における上方位置には、測定手段56、57が設けられている。測定手段56、57としては、内部にCCDやCMOSなどの撮像素子を備えた撮像カメラが例示できる。測定手段56、57は、保持テーブル34によって保持された半導体ウェーハWの凸部W1を撮像可能に設けられる。図4及び図5は、測定手段における撮像結果の一例を示す説明図である。なお、本実施の形態では、後述するように2回の研削工程(第1の研削工程、第2の研削工程)を行うので、図4、図5及び以下の説明において、両方の研削工程を含む説明で用いられる値については、第1の研削工程の値の後に括弧書きで第2の研削工程の値を記載する。測定手段56、57は、図4及び図5に示す撮像結果から、半導体ウェーハWの径方向における凸部W1の幅を測定し、その測定値H1(H3)を後述する制御手段80に出力可能に構成されている。
図2に戻り、基台31の内部には、研削装置1の各部を統括制御する制御手段80が設けられている。制御手段80は、各種処理を実行するプロセッサや、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの記憶媒体を含んで構成される。制御手段80は、たとえば、測定手段56、57で測定した凸部W1の幅の測定値H1に応じ、進退手段41、42の駆動する方向や駆動量を制御する。制御手段80の演算部81において、測定手段56、57による凸部W1の幅の測定値H1(H3)と、予め規定される凸部W1の幅の規定値H2(H4)とを比較して差d1(d2)を求める(図4及び図5参照)。また、制御手段80の制御部82において、演算部81で求められた差に応じて進退手段41、42を駆動し、粗研削ユニット32及び仕上げ研削ユニット33を進退させる。
次いで、本実施の形態の研削装置1を用いた研削方法について、図6も参照しながら説明する。図6は、本実施の形態に係る半導体ウェーハを研削した後の状態を示す説明用断面図である。なお、図6に示すように、研削装置1で研削を行うにあたり、半導体ウェーハWの表面(下面)には、テープ基台70aに糊層70bが積層された保護テープ70が予め貼付されている。
先ず、最初の半導体ウェーハWとして、テスト用の半導体ウェーハWに研削を行う。この研削において、粗研削位置に半導体ウェーハWを搬入する搬入工程を行った後、粗研削によって第1の研削面Waを形成する第1の研削工程、粗研削ユニット32の研削砥石54の位置を調整する第1の調整工程を行う。その後、仕上げ研削によって第2の研削面Wbを形成する第2の研削工程、仕上げ研削ユニット33の研削砥石54の位置を調整する第2の調整工程を行う。
搬入工程では、保持テーブル34において、ウェーハ供給部17により載せ換え位置で半導体ウェーハWの表面が吸着保持面34aに載置される。そして、裏面を上側に向けて半導体ウェーハWを吸着保持面34aに保持した状態でターンテーブル35の回転により保持テーブル34が粗研削位置に移動される。
保持テーブル34が粗研削位置に移動すると、第1の研削工程が行われる。この工程では、先ず、進退手段41のR軸テーブル43を移動して粗研削ユニット32を保持テーブル34の径方向に進退させ、凸部W1の幅aが予め規定された規定値H2となるよう、研削砥石54が位置付けられる。これと前後して、接触式センサ38によって、半導体ウェーハWの上面位置と厚さとが測定され、それら測定結果と、予め規定された半導体ウェーハWの凹部W2における仕上げ厚み等とから、研削送り量が求められる。そして、保持テーブル34と研削砥石54とを連続回転させながら、研削砥石54が求められた研削送り量で下方向に研削送りされる。これにより、半導体ウェーハWの外縁に沿う領域を除いて、裏面中央を凹状に研削して第1の研削面Waを形成する。この第1の研削面Waによって形成される凸部W1の幅aは、半導体ウェーハWの外縁から、上下方向に延在する第1の研削面Waまでの距離となる。
第1の研削面Waの形成を完了した後、第1の調整工程が行われる。この工程では、測定手段56によって凸部W1を撮像し、その撮像結果から凸部W1の幅aが測定される。凸部W1の幅aの測定値H1は、制御手段80に出力され、演算部81によって、測定値H1と、予め規定される凸部W1の幅の規定値H2とを比較して差d1(図4及び図5参照)が求められる。そして、演算部81で求められた差d1に応じ、制御部82によって進退手段41の移動量及び移動方向を制御することで、粗研削ユニット32をR1方向に進退移動させる。これにより、粗研削ユニット32における研削砥石54のR1方向の位置が補正され、次回以降の第1の研削工程(粗研削)において、凸部W1の幅aを規定値H2に仕上げることができる。
第1の調整工程の後、ターンテーブル35の回転により保持テーブル34が仕上げ研削位置に移動した後、第2の研削工程が行われる。
第2の研削工程は、第1の研削工程と同様となり、先ず、進退手段42のR軸テーブル43を移動して仕上げ研削ユニット33を保持テーブル34の径方向に進退させ、凸部W1の幅bが予め規定された規定値H4となるよう、研削砥石54が位置付けられる。これと前後して、接触式センサ39によって、凹部W2の底面位置と、凹部W2に底側の厚さとが測定され、それら測定結果等の基づき、研削送り量が求められる。そして、保持テーブル34と研削砥石54とを連続回転させながら、研削砥石54が求められた下方向に研削送り量で研削送りされる。これにより、第1の研削工程で形成された凸部W1の内周面から所定幅領域を除いて、第1の研削面Waの底面中央が凹状に研削され、第2の研削面Wbが形成される。このとき、凸部W1の内側において段差面W1aが形成される。この第2の研削面Wbによって形成される凸部W1の幅bは、半導体ウェーハWの外縁から、上下方向に向けられた第2の研削面Wbまでの距離となる。
第2の研削面Wbの形成を完了した後、第2の調整工程が行われる。この工程では、測定手段57によって凸部W1を撮像し、その撮像結果から凸部W1の幅bが測定される。凸部W1の幅bの測定値H3は、制御手段80に出力され、演算部81によって、測定値H3と、予め規定される凸部W1の幅の規定値H4とを比較して差d2が求められる。そして、演算部81で求められた差d2に応じ、制御部82によって進退手段42の移動量及び移動方向を制御することで、仕上げ研削ユニット33をR2方向に進退移動させる。これにより、仕上げ研削ユニット33における研削砥石54のR2方向の位置が補正され、次回以降の第2の研削工程(仕上げ研削)において、凸部W1の幅bを規定値H4に仕上げることができる。
なお、上記の各調整工程において、図4に示すように、測定手段56、57の測定値H1(H3)が規定値H2(H4)より大きくなる場合、進退手段41、42によって半導体ウェーハWの径方向外側に研削砥石54が移動されて位置付けられる。これにより、凸部W1の幅a、bが小さくなるよう研削砥石54の位置を補正することができる。一方、図5に示すように、測定手段56、57の測定値H1(H3)が規定値H2(H4)より小さくなる場合、半導体ウェーハWの径方向内側に研削砥石54が移動されて位置付けられる。これにより、凸部W1の幅a、bが大きくなるよう研削砥石54の位置を補正することができる。
上記のように、テスト用の半導体ウェーハWに研削を行った後、製品用の半導体ウェーハWの研削を行う。この研削では、テスト用の半導体ウェーハWの研削に対し、第1の調整工程及び第2の調整工程が省略される。そして、製品用の半導体ウェーハWの研削を複数回行った後、研削ホイール53の交換等によって研削砥石54の位置調整が必要なときに、再度、テスト用の半導体ウェーハWに対し、第1の調整工程及び第2の調整工程を含む研削が行われる。
以上のように、本実施の形態によれば、研削ホイール53の交換前後で研削砥石54の外径が変化しても、製品用の半導体ウェーハWにおいて、凸部W1の幅a、bを規定値H2(H4)に容易に仕上げることができる。これにより、凸部W1の内周面W1bが図6で示す位置より右側に形成されてデバイスDに重なることを回避でき、半導体ウェーハWから凸部W1を除去するときに、内周面W1bに沿って生じる亀裂CによってデバイスDが損傷することを防止することができる。また、第1の研削工程で研削した凸部W1の内周面を第2の研削工程で研削しないようにすることができ、凸部W1の幅bが小さくなって割れ易くなることを回避することができる。更に、第1の研削工程で研削した凸部W1の内周面を第2の研削工程で研削し、仕上げ研削ユニット33における研削砥石54の角部が丸みを帯びた形状になることを防止することができる。これにより、図7Bのように凸部W1の内周面が形成されることを回避でき、凸部W1の除去において亀裂Cの形成位置がデバイスDに重なることを防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記のテスト用の半導体ウェーハWの研削では、第1の研削工程後に第1の調整工程、第2の研削工程後に第2の調整工程を行ったが、これに限られるものでない。例えば、各研削面Wa,Wbの形成中に、測定手段56、57によって凸部W1の幅a、bを測定し、その測定結果に基づいて進退手段41、42を駆動し、R1、R2方向に研削砥石54の位置を調整してもよい。
また、スピンナー洗浄部16に測定手段56、57と同様の構成をなす測定手段110(図2参照)を設けた構成としてもよい。この構成では、上記の各調整工程を省略して研削を行ってから、スピンナー洗浄部16に搬送されて洗浄された半導体ウェーハWに対し、測定手段110によって凸部W1の幅a、bを測定することができる。
上記実施の形態では、粗研削ユニット32と仕上げ研削ユニット33との2体の研削ユニットを備えた構成としたが、1枚の半導体ウェーハWに対する研削工程の回数に応じて、研削ユニットの設置数を増減してもよい。
以上説明したように、本発明は、半導体ウェーハ等の板状ワークの外周に形成される凸部の幅を規定値に容易に仕上げることができるという効果を有する。
1 研削装置
32 粗研削ユニット(研削手段)
33 仕上げ研削ユニット(研削手段)
34 保持テーブル
41、42 進退手段
44 研削送り手段
54 研削砥石
56、57 測定手段
81 演算部
82 制御部
W 半導体ウェーハ(板状ワーク)
W1 凸部

Claims (1)

  1. 板状ワークを保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された板状ワークに環状に配置した研削砥石を当接させて研削し該板状ワークの外周に環状の凸部を形成させる研削手段と、該研削手段を該保持テーブルの径方向に進退させる進退手段と、該研削手段を保持テーブルに接近および離間させる研削送り方向に研削送りする研削送り手段と、該凸部の幅を測定する測定手段と、で少なくとも構成される研削装置であって、
    該測定手段で、研削された板状ワークの該凸部の幅を測定した測定値と、予め規定される凸部の幅の規定値とを比較して差を求める演算部と、該演算部で求められた差に応じて該進退手段を用いて該研削手段を進退させる制御部と、を含んで構成され、該規定値に該凸部の幅を仕上げる研削装置。
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