JP2015050918A - バインド巻付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電線を損傷させることなく、共用操作棒の簡単な操作でバインドを短時間で電線に巻付けることが可能なバインド巻付け装置を提供する。
【解決手段】 共用操作棒100を軸心P1周りに回転させることによって電線110の軸心周り方向と同一方向に回転駆動する第2のギヤ25を有する動力伝達変換部2と、動力伝達変換部2に形成され第2のギヤ25の回転中心P2部に対して半径方向から電線の軸方向の一部を出し入れすることが可能な第2の電線ガイド溝25aと、動力伝達変換部2に連動し第2のギヤ25の回転によって電線110の軸心周り方向と同一方向に旋回し電線110側に位置するバインド111と係合可能な巻付け用係合アーム44とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、絶縁操作棒を用いた間接活線工法によって電線にバインドを自動的に巻付けるためのバインド巻付け装置に関する。
バインド(バインド線)は、架空配電線などの結束や固定に用いられており、バインドを電線に巻付ける作業は絶縁操作棒を用いた間接活線工法によって行われている。バインドを電線に巻付けるための工具は、例えば絶縁操作棒の先端部に対して着脱可能となっている。
従来から、バインドを電線に自動的に巻付けるための技術が多数知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。この特許文献1の工具は、電線の外周面をベースコマと挟持コマとによって挟持することにより、外径が異なる電線やスパイラル径の異なるバインドでも、容易にバインドの巻付けが可能となっている。特許文献2の工具は、操作棒の軸延長線上に設けられた回転軸の回りに梃子体部を回動可能に取付け、操作棒を上下方向および前後方向に操作することで、電線へのバインドの巻付けが可能となっている。特許文献3の装置は、マニピュレータのアーム操作により、バインドの巻付け作業の省力化を図っている。
特開2010−11675号公報 特開2008−42990号公報 特開平10−136520号公報
しかし、特許文献1の装置は、ベースコマと挟持コマとを開閉可能に連結し、バインドを巻付ける際は二つのコマで電線を挟持するので操作が複雑であり、しかもベースコマと挟持コマが軸方向に長いので装置の重量が著しく増加し、操作棒を操作する作業者の負担が大きくなるという問題がある。
特許文献2の装置は、操作棒による梃子体部の操作は、作業者の勘に頼るところが非常に多く、作業者の技量の相違によって作業時間が大幅に異なり、短時間での作業が難しいという問題がある。さらに、特許文献2の装置は、梃子体部の操作を間違えると、梃子体部が電線と干渉することになり、電線を損傷させる恐れがある。特許文献3の装置は、マニピュレータを用いる工具に限定され、間接活線工法で使用される絶縁操作棒では操作が不可能となる問題がある。
そこで本発明は、電線を損傷させることなく、絶縁操作棒の簡単な操作でバインドを短時間で電線に巻付けることが可能なバインド巻付け装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、絶縁操作棒の先端部に着脱可能に設けられ、少なくとも電線にバインドを巻付けることが可能なバインド巻付け装置であって、前記絶縁操作棒を軸心周りに回転させることによって前記電線の軸心周り方向と同一方向に回転駆動するギヤを有する動力伝達変換部と、前記動力伝達変換部に形成され、前記ギヤの回転中心部に対して半径方向から前記電線の軸方向の一部を出し入れすることが可能な電線ガイド溝と、前記動力伝達変換部に連動し、前記ギヤの回転によって前記電線の軸心周り方向と同一方向に旋回し前記電線側に供給される前記バインドと係合可能な巻付け用係合アームと、を備えたことを特徴とするバインド巻付け装置である。
この発明によれば、絶縁操作棒の軸心周りの回転は動力伝達変換部に伝達され、動力伝達変換部のギヤは電線の軸心周り方向に回転に変換される。ギヤと連動する巻付け用係合アームは、ギヤの回転によって電線の軸心周り方向と同一方向に旋回するので、電線側に供給されるバインドと係合することが可能となり、電線には周方向からバインドが巻付けられる。この状態では、ギヤの電線ガイド溝に電線が進入した状態であり、ギヤの回転中心に電線が位置するので、電線が回転状態のギヤと干渉することが回避される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバインド巻付け装置において、前記動力伝達変換部は、前記絶縁操作棒の軸心周りの回転によって回転駆動され、前記電線の外面を軸方向に転動可能な走行用ローラを有していることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバインド巻付け装置において、前記巻付け用係合アームと互換性を有し、前記ギヤの逆方向の回転によって前記電線の軸心周りと同一方向に旋回し前記電線に巻付けられた前記バインドと係合可能な取外し用係合アームを備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のバインド巻付け装置において、前記絶縁操作棒は、各種工具が装着可能な共用操作棒から構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、絶縁操作棒の回転方向を動力伝達変換部によって変換し、動力伝達変換部のギヤの回転によって巻付け用係合アームを電線の軸心周り方向と同一方向に旋回させるようにしたので、絶縁操作棒を操作する作業者の技量の相違に関係なく、簡単な操作でバインドを短時間で電線に巻付けることができる。また、電線は電線ガイド溝に進入した状態では、電線はギヤの回転中心部に位置するので、電線が回転状態のギヤと干渉することが回避され、電線の損傷を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、動力伝達変換部は、絶縁操作棒の軸心周りの回転させることにより、電線の外面を軸方向に転動可能な走行用ローラを有しているので、巻取り用係合アームを旋回させつつ、巻取り用係合アームを自動的に電線の軸方向に移動させることが可能となり、バインドの巻付け作業が著しく容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、巻付け用係合アームと互換性を有する取外し用係合アームを備えているので、電線へのバインドの巻付け作業だけでなく、取外し用係合アームを用いることにより、電線に巻付けられたバインドを取外すことも可能となり、装置の機能を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、絶縁操作棒は各種工具が装着可能な共用操作棒から構成されるので、専用の絶縁操作棒を新たに製作する必要がなく、コストの低減が図れる。また、間接活線工法で使い慣れた共用操作棒によってバインド巻付け装置の操作ができるので、作業を円滑に進めることができる。
本発明の実施の形態1に係わるバインド巻付け装置の透視正面図である。 図1のバインド巻付け装置のギヤ近傍の断面図である。 図1のバインド巻付け装置の走行用ローラ近傍の断面図である。 図1のバインド巻付け装置を共用操作棒の先端に装着した状態を示す正面図である。 図2のギヤの動きの変化を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係わるバインド巻付け装置の透視正面図である。 本発明の実施の形態3に係わるバインド巻付け装置の透視正面図である。 本発明の実施の形態4に係わるバインド巻付け装置の透視正面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図5は、本発明の実施の形態1を示している。図1および図4は、本発明に係るバインド巻付け装置1を絶縁操作棒としての共用操作棒100に装着した状態を示している。図1および図4において、共用操作棒100は、連結軸101と、連結ピン102と、ロックネジ103と、ネジ部104と、連結部105と、操作棒本体106、絶縁傘部107を有している。連結軸101は、バインド巻付け装置1側の連結筒部21が嵌合される部位であり、円柱状に形成されている。連結ピン102は、連結軸101に固定されており、共用操作棒100の軸心P1に対して直交する方向に延びている。連結ピン102は、バインド巻付け装置1側の連結筒部21に形成されたロック溝21aの終端部と係合可能となっている。
ロックネジ103は、連結軸101の下方に形成されたネジ部104と螺合しており、連結ピン102と係合状態にあるバインド巻付け装置1の連結筒部21を上方に押圧する機能を有している。連結筒部21は、ロックネジ103の押圧によって、連結軸101に対して上下方向および軸心P1周りへの動きが阻止されている。連結部105は、連結軸101と操作棒本体106とを連結する機能を有している。操作棒本体106は、電気的絶縁性の高い部材から構成されており、上下方向に延びている。操作棒本体106の軸方向の途中には、円錐台状の絶縁傘部107が複数設けられている。絶縁傘部107は、操作棒本体106の上端部に付着した雨が操作棒本体106の下端側に流下するのを阻止する機能を有している。
図1は、バインド巻付け装置1を示している。バインド巻付け装置1は、動力伝達変換部2とアーム旋回駆動部4とから構成されている。動力伝達変換部2は、連結筒部21と、伝達軸22と、収納フレーム23と、第1のギヤ24と、第2のギヤ25と、第3のギヤ26と、第4のギヤ27と、第5のギヤ28と、第6のギヤ29と、第7のギヤ30と、第8のギヤ31と、走行用ローラ32を有している。各ギヤ24〜31は、例えば金属製の傘歯車から構成されている。第1のギヤ24は、伝達軸22を介して連結筒部21と連結されている。第1のギヤ24は、共用操作棒100を軸心P1周りに回転させることにより、軸心P1を中心として回転するようになっている。第1のギヤ24の上面には、第2のギヤ25と噛み合う歯部(図示略)が形成されている。第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)は、第1のギヤ24の回転中心(軸心P1)に対して直交している。
第1のギヤ24には、第2のギヤ25の他に、第4のギヤ27と第5のギヤ28が噛み合わされている。第4のギヤ27と第5のギヤ28は、第2のギヤ25に対して小径に形成されている。第4のギヤ27と第5のギヤ28は、第3のギヤ26と噛み合わされている。すなわち、第1のギヤ24は、第4のギヤ27と第5のギヤ28を介して第3のギヤ26と噛み合わされている。図2に示すように、第3のギヤ26と第4のギヤ27と第5のギヤ28は、軸心P1を中心として第2のギヤ25の左右に配置されている。第2のギヤ25は、左右に配置された第3のギヤ26の内面側に形成された歯部(図示略)と噛み合っている。
図2に示すように、第2のギヤ25には、電線110の軸方向の一部を収容するための第2の電線ガイド溝25aが形成されている。第2の電線ガイド溝25aは、第2のギヤ25の外周面から第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)に向かって延びるように形成されている。第2のギヤ25は、第2の電線ガイド溝25aが形成されることにより、第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)部に対して半径方向から電線110の軸方向の一部を出し入れすることが可能となっている。第2のギヤ25は、第2の電線ガイド溝25aの形成により、外周面に形成された歯部の一部が欠損することになるが、第2のギヤ25は、第1のギヤ24の上面側の歯部と、右側に位置する第3のギヤ26の内面側の歯部と、左側に位置する第3のギヤ26の内面側の歯部の、3個所で噛み合うことが可能であるので、歯部の一部が欠損していても、第2のギヤ25はこのうちのいずれかのギヤと必ず噛み合うことになる。これにより、第2のギヤ25は、間欠運動を伴うことなく連続的に軸心P2を中心として回転することが可能となっている。
この実施の形態1においては、電線110を第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)部まで進入させるためには、第2のギヤ25に形成される第2の電線ガイド溝25a以外にも電線ガイド溝が必要である。そこで、この実施の形態1においては、図3に示すように、収納フレーム23にも、電線110の軸方向の一部を収容するための第1の電線ガイド溝23aが形成されており、後述するアーム旋回駆動部4にも電線ガイド溝(図示略)が形成されている。収納フレーム23に形成された第1の電線ガイド溝23aは、図3に示すように終端部の幅よりも開口部側の幅が大に形成されている。
動力伝達変換部2の一側には、アーム旋回駆動部4が設けられている。アーム旋回駆動部4は、旋回軸本体41と、カバー42と、アーム装着軸43とを有している。旋回軸本体41の基端部41aは、第2のギヤ25に連結されている。旋回軸本体41に回転中心は、第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)と合致している。旋回軸本体41の自由端側には、アーム装着軸43が連結されている。アーム装着軸43の回転中心は、第2のギヤ25の回転中心に合致している。アーム旋回駆動部4には、電線110を第2のギヤ25の回転中心部まで進入させるために、旋回軸本体41とカバー42とアーム装着軸43のいずれにも電線ガイド溝23aと同様の形状の電線ガイド溝(図示略)が形成されている。
アーム装着軸43には、巻付け用係合アーム44が着脱可能に取付けられている。巻付け用係合アーム44は、第2のギヤ25の回転によって電線110の軸心周り方向と同一方向に旋回し、電線110側に位置するバインド111と係合可能となっている。バインド111は、例えば線状の金属部材を合成樹脂で絶縁被覆した電線であり、架空配電線などの結束や固定に用いられる。図1に示すように、この実施の形態1においては、電線110に巻付けるためのバインド111は、予め螺旋状に形成されており、その螺旋径は旋回時の巻付け用係合アーム44に係合可能な径に設定されている。
巻付け用係合アーム44は、略への字状に屈曲された棒状部材から構成されており、先端側が軸心P2から離れる方向に延びている。巻付け用係合アーム44の基端部には、嵌合部(図示略)が形成されており、基端部をアーム装着軸43に嵌合させることにより、巻付け用係合アーム44はアーム装着軸43に装着可能となっている。アーム装着軸43には、巻付け用係合アーム44を所定の位置(姿勢)に固定するロック機構(図示略)が設けられている。
動力伝達変換部2は、電線110の外面を軸方向に転動可能な走行用ローラ32を有している。図3に示すように、走行用ローラ32は、電線110との接触面が円弧状に形成されている。走行用ローラ32は、収納フレーム23に回動可能に支持されている。走行用ローラ32の両側面側には、第8のギヤ31が連結されている。第8のギヤ31には、収納フレーム23に回動可能に支持された第7のギヤ30が噛み合わされている。第7のギヤ30は、収納フレーム23に回動可能に支持された第6のギヤ29を介して第3のギヤ26と噛み合わされている。すなわち、共用操作棒100の軸心P1周りの回転は、複数のギヤを介して走行用ローラ32に伝達され、走行用ローラ32は電線110の外面を軸方向に転動可能となっている。
つぎに、実施の形態1におけるバインド巻付け装置1の操作手順および作用について説明する。
電線110にバインド111を巻付ける作業を開始するに際し、間接活線工法で使用される共用操作棒100の先端部には、バインド巻付け装置1が装着される。バインド巻付け装置1の装着は、共用操作棒100のロックネジ103を下方に移動させた状態で、バインド巻付け装置1の連結筒部21を共用操作棒100の連結軸101に嵌め込む。そして、共用操作棒100を軸心P1周りに回動させ、共用操作棒100の連結ピン102をバインド巻付け装置1の連結筒部21のロック溝21aの終端部と係合させる。この状態でロックネジ103を軸心P1周りに回動させ、ロックネジ103を上方に移動させることにより、連結ピン102と係合状態にある連結筒部21をロックネジ103によって押圧する。これにより、連結筒部21は、連結軸101に対して上下方向および軸心P1周りへの動きが阻止され、バインド巻付け装置1の共用操作棒100への装着が完了する。
バインド巻付け装置1の装着が完了すると、作業者による共用操作棒100の操作によってバインド巻付け装置1は上方に移動し、電線110に対するバインド巻付け装置1の位置合わせが行われる。図3に示すように、バインド巻付け装置1の収納フレーム23に形成された第1のガイド溝23aは、開口部が幅広となっているので、電線110の位置に第1のガイド溝23aの開口部を位置合わせし、この状態でさらに共用操作棒100を上昇させることにより、電線110を第2のギヤ25に形成された第2の電線ガイド溝25aに導くことができる。つまり、第1の電線ガイド溝23aや第2の電線ガイド溝25aと同様の電線ガイド溝は、アーム旋回駆動部4にも形成されているので、電線110の軸方向の一部は、バインド巻付け装置1を構成する各部品と干渉することなく、第2のギヤ25に形成された第2の電線ガイド溝25aの終端部に導かれる。
図4は、第2のギヤ25に形成された第2の電線ガイド溝25aの終端部に、電線110が導かれた状態を示している。この状態では、図2に示すように、第2のギヤ25の回転中心(軸心P2)部に電線110が位置することになり、第2のギヤ25の回転中心と電線110の軸心は一致することになる。電線110が第2のギヤ25の回転中心部に位置した状態で、図4に示すように、作業者によって共用操作棒100を軸心P1周りに矢印F1方向に回転させると、共用操作棒100の回転力がバインド巻付け装置1の動力伝達変換部2に伝達される。この状態では、収納フレーム23の第1のガイド溝23aには既に電線110が進入しているので、収納フレーム23は矢印F1方向には回転せず、第1のギヤ24が軸心P1を中心として回転することになる。
第1のギヤ24が回転すると、第1のギヤ24と噛み合っている第2のギヤ25が軸心P2を中心として回転し、その回転力は、アーム旋回駆動部4の旋回軸本体41およびアーム装着軸43を介して巻付け用係合アーム44に伝達される。これにより、巻付け用係合アーム44は、矢印F2に示すように軸心P2を中心に旋回し、例えば別の作業者によって電線110の近傍に供給されるバインド111と係合することになる。そして、巻付け用係合アーム44と係合したバインド111は、電線110の軸心周りに導かれ、電線110には周方向からバインド111が巻付けられる。
また、図1に示すように、共用操作棒100を回転させることにより、電線110に接触している走行用ローラ32も回転駆動され、バインド巻付け装置1は矢印F3に示すように電線110の軸方向に移動することになる。そして、共用操作棒100を回転し続けることにより、巻付け用係合アーム44は軸心P2を中心に連続的に旋回するとともに、走行用ローラ32も電線110の軸方向に向かって連続的に転動することになり、バインド111は電線110に連続的に巻付けられる。
ここで、第2のギヤ25には、図5に示すように第2の電線ガイド溝25aが形成されているので、第2のギヤ25における第2の電線ガイド溝25aが形成されている部位は、第1のギヤ24と噛み合わないことになる。しかし、この場合は、第2のギヤ25は、第4のギヤ27を介して第1のギヤ24により回転駆動される第3のギヤ26と噛み合うことになるので、第2のギヤ25は、これらのギヤとの噛み合いによって連続して回転することになり、バインド111の電線110への巻付けは円滑に行われることになる。
このように、共用操作棒100の軸心P1周りの回転方向を動力伝達変換部2によって変換し、動力伝達変換部2の第2のギヤ25と連動する巻付け用係合アーム44を電線110の軸心周り方向と同一方向に旋回させるようにしたので、共用操作棒100を操作する作業者の技量の相違に関係なく、簡単な操作でバインド111を短時間で電線110に巻付けることができる。また、電線110は電線ガイド溝25aに進入した状態では、電線110は第2のギヤ25の回転中心に位置するので、電線110が回転状態の第2のギヤ25と干渉することが回避され、電線110の損傷を防止することができる。
さらに、動力伝達変換部2は、共用操作棒100の軸心P1周りの回転させることにより、電線110の外面を軸方向に転動可能な走行用ローラ32を有しているので、巻付け用係合アーム44を旋回させつつ、巻付け用係合アーム44を自動的に電線110の軸方向に移動させることが可能となり、バインド111の巻付けが著しく容易となる。また、バインド巻付け装置1が装着される絶縁操作棒は、各種工具が装着可能な共用操作棒100から構成されるので、専用の絶縁操作棒を新たに製作する必要がなく、コストの低減が図れる。そして、間接活線工法で使い慣れた共用操作棒100によってバインド巻付け装置1の操作ができるので、作業を円滑に進めることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2を示している。この実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、走行用ローラ32を駆動させるための機構と、巻付け用係合アーム44を旋回させるための機構を独立して設けた構造を採用したことであり、その他の部分は実施の形態1に準ずるので、準ずる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準ずる部分の説明を省略する。後述する他の実施の形態も同様とする。
図6に示すように、動力伝達変換部2は、伝達ベルト33、第11のギヤ34、第12のギヤ35、第13のギヤ36と、第14のギヤ37と、第15のギヤ38、従動ローラ39とを有している。各ギヤ34〜38は、例えば金属製の傘歯車から構成されている。共用操作棒100の軸心P1周りの回転は、伝達ベルト33を介して第11のギヤ34に伝達されるようになっている。第11のギヤ34は、軸心P3周りに回転可能となっている。伝達ベルト33は、歯付ベルトから構成されており、共用操作棒100の軸心P1周りの回転力が確実に第11のギヤ34に伝達されるようになっている。従動ローラ39は、軸心P1と軸心P3との間に配置されており、収納フレーム23に対して回転自在に支持されている。従動ローラ39は、動力伝達変換部2の各部品と電線ガイド溝に進入した電線110との接触抵抗を極力低減し、電線110の軸方向の移動を容易にする機能を有している。
第11のギヤ34には、第12のギヤ35が噛み合わされている。第12のギヤ35には、実施の形態1と同様に、電線110の軸方向の一部を収容するための電線ガイド溝(図示略)が形成されている。第11のギヤ34には、第12のギヤ35の他に、第14のギヤ37と第15のギヤ38が噛み合わされている。第14のギヤ37と第15のギヤ38は、第12のギヤ35に対して小径に形成されている。第14のギヤ37と第15のギヤ38は、第13のギヤ36と噛み合わされている。すなわち、第11のギヤ34は、第14のギヤ37と第15のギヤ38を介して第13のギヤ36と噛み合わされている。巻付け用係合アーム44は、第12のギヤ35の回転によって軸心P2周りに旋回可能となっている。
このように構成された実施の形態2においては、共用操作棒100の軸心P1周りに回転させると、走行用ローラ32が回転駆動されるとともに、伝達ベルト33を介して第12のギヤ35が回転駆動され、巻付け用係合アーム44が軸心P2周りに旋回することになる。この実施の形態2では、従動ローラ39が設けられているので、電線110が第12のギヤ35に形成された電線ガイド溝(図示略)の終端部と接触する際の抵抗を低減することができ、電線110の軸方向への移動のための駆動力が小で済むことになる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3を示している。この実施の形態3は、実施の形態2に対して軽量化を図る構造を採用しており、実施の形態2の構造に対し、第2のギヤ25と、第4のギヤ27と、第5のギヤ28と、第6のギヤ29が不要となっている。すなわち、実施の形態3は、走行用ローラ32を回転駆動させるための構造が、実施の形態2に対して簡略化されており、その分軽量化とコスト低減が可能な構造となっている。
このように構成された実施の形態3においては、バインド巻付け装置1を軽量化することができるので、バインド巻付け装置1が装着される共用操作棒100を操作する作業者の労力軽減が図れるとともに、複数のギヤが不要となるので、バインド巻付け装置1のコスト低減が図れる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4を示している。実施の形態1〜3は、電線110に対するバインド111の巻付けを説明したが、実施の形態4においては、巻付け用係合アーム44と互換性を有する取外し用係合アーム44´を備えており、巻付け用係合アーム44を取外し用係合アーム44´に交換することで、電線110に巻付けられたバインド111を電線110から取り外すことを可能にしている。実施の形態1における巻付け用係合アーム44は、先端側が旋回中心(軸心P2)から離れる方向に延びているのに対し、実施の形態4における取外し用係合アーム44´は、先端側が旋回中心(軸心P2)に近づく方向に延びている。これにより、電線110に巻付けられているバインド(図示略)と取外し用係合アーム44´が係合しやすくなっている。電線110に巻付けられたバインド111を電線110から取り外す際は、図8に示すように、取外し用係合アーム44´を実施の形態1〜3に対して逆方向(矢印F4方向)に旋回させるとともに、取外し用係合アーム44´を実施の形態1〜3に対して逆方向(矢印F5方向)に移動させる必要がある。
このように構成された実施の形態4においては、共用操作棒100を実施の形態1〜3に対して逆方向に回転させることにより、取外し用係合アーム44´と係合しているバインドの部位は、電線110から外れる方向に移動し、バインドの電線110からの取り外しが可能となる。このように、巻付け用係合アーム44と互換性を有する取外し用係合アーム44´を備えることで、電線110へのバインド111の巻付け作業だけでなく、電線110に巻付けられたバインド111を取外すことも可能となり、バインド巻付け装置1の機能を高めることができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態1〜4においては、バインド巻付け装置1は、間接活線工法で使用される各種の工具が装着可能な共用操作棒100によって操作される例を示したが、バインド巻付け装置1を専用の絶縁操作棒に装着して使用する構成としてもよい。また、実施の形態1〜4においては、動力変換に用いられる各種ギヤを金属製としているが、高強度を有する樹脂製のギヤから構成することにより、バインド巻付け装置1をさらに軽量化することが可能となる。
1 バインド巻付け装置
2 動力伝達変換部
23 収納フレーム
23a 第1の電線ガイド溝
25 第2のギヤ(ギヤ)
25a 第2の電線ガイド溝
32 走行用ローラ
33 伝達ベルト
39 従動ローラ
4 アーム旋回駆動部
44 巻付け用係合アーム
44´ 取外し用係合アーム
100 共用操作棒(絶縁操作棒)
110 電線
111 バインド
P1 軸心
P2 軸心

Claims (4)

  1. 絶縁操作棒の先端部に着脱可能に設けられ、少なくとも電線にバインドを巻付けることが可能なバインド巻付け装置であって、
    前記絶縁操作棒を軸心周りに回転させることによって前記電線の軸心周り方向と同一方向に回転駆動するギヤを有する動力伝達変換部と、
    前記動力伝達変換部に形成され、前記ギヤの回転中心部に対して半径方向から前記電線の軸方向の一部を出し入れすることが可能な電線ガイド溝と、
    前記動力伝達変換部に連動し、前記ギヤの回転によって前記電線の軸心周り方向と同一方向に旋回し前記電線側に供給される前記バインドと係合可能な巻付け用係合アームと、
    を備えたことを特徴とするバインド巻付け装置。
  2. 前記動力伝達変換部は、前記絶縁操作棒の軸心周りの回転によって回転駆動され、前記電線の外面を軸方向に転動可能な走行用ローラを有していることを特徴とする請求項1に記載のバインド巻付け装置。
  3. 前記巻付け用係合アームと互換性を有し、前記ギヤの逆方向の回転によって前記電線の軸心周りと同一方向に旋回し前記電線に巻付けられた前記バインドと係合可能な取外し用係合アームを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のバインド巻付け装置。
  4. 前記絶縁操作棒は、各種工具が装着可能な共用操作棒から構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のバインド巻付け装置。
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