JP2015050525A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
画像形成装置1は、原稿を読み取り可能である。プレビュー画像作成部100は、原稿読取部にプレビューを行わせ、原稿の読み取りのプレビュー画像データ300を作成する。読取範囲算出部110は、作成されたプレビュー画像データ300について、読み取らせる原稿サイズの情報に対応させて、原稿の読取範囲を算出する。読取範囲回転部120は、読取範囲算出部110により算出された読取範囲を回転させる。原稿読取部は、読取範囲回転部120により回転された読取範囲を含む原稿の画像を読み取る。読取画像文書データ化部170は、原稿読取部により読み取られた画像を、原稿サイズの文書データ350として、ユーザーの文書ボックス340に保存する。
【選択図】図1
Description
これらの画像形成装置には、スキャナーを備えており原稿を画像データとして読み取り印刷等を行うことが可能なものが存在する。
本発明の画像形成装置は、前記読取範囲回転手段により回転された回転角で前記原稿の読取範囲を移動させる読取範囲角度固定移動手段と、前記プレビュー画像データの縦方向又は横方向に前記原稿の読取範囲を移動させる読取範囲角度非固定移動手段と、前記読取範囲角度固定移動手段と、前記読取範囲角度非固定移動手段とによる前記読取範囲の移動を切り換える読取範囲移動切換手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、前記読取範囲回転手段により回転された回転角で前記原稿の読取範囲を拡大又は縮小する読取範囲拡大縮小手段を備え、前記読取画像文書データ化手段は、前記読取範囲拡大縮小手段により拡大又は縮小された前記原稿の読取範囲を前記原稿サイズに変換して文書データとして保存することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、原稿を読み取る原稿読取手段を備えた画像形成装置により実行される画像形成方法において、前記原稿読取手段にプレビュー読み込みを行わせ、プレビュー画像データを作成し、作成されたプレビュー画像データについて、読み取らせる原稿サイズの情報に対応させて、前記原稿の読取範囲を算出し、算出された読取範囲を、ユーザーの指示により回転し、回転された読取範囲を含む前記原稿の画像を前記原稿読取手段に読み取らせ、前記原稿サイズの文書データとしてユーザーの文書ボックスに保存することを特徴とする。
〔画像形成装置1の全体の構成〕
まず、図8を参照して、画像形成装置1のシステム構成について説明する。
制御部10は、記憶部19のROMやHDDに記憶されている制御プログラムを読み出して、この制御プログラムをRAMに展開させて実行することで、後述する機能ブロックの各手段として動作させられる。また、制御部10は、操作パネル部16や図示しない外部の端末から入力された所定の指示情報に応じて、装置全体の制御を行う。
画像処理部11は、原稿読取部12で読み取られた画像を、記憶部19に印刷データとして記憶する。この際、画像処理部11は、印刷データをPDFやTIFF等のフォーマットのファイル単位に変換することも可能である。
原稿給送部13は、原稿読取部12で読み取られる原稿を搬送する。
画像形成部17は、ユーザーの出力指示により、記憶部19に記憶され、原稿読取部12で読み取られ、又は外部の端末から取得されたデータから記録紙への画像形成を行わせる。
搬送部は、給紙カセット42a(図9)から記録紙を搬送し、画像形成部17で画像形成させ、その後にスタックトレイ50へ搬送する。
なお、原稿読取部12、原稿給送部13、搬送部、画像形成部17の動作については後述する。
ネットワーク送受信部15は、データ通信用の回線ではデータを送受信し、音声電話回線では音声信号を送受信する。
操作パネル部16は、ユーザーによる画像形成装置1の各種ジョブの指示を取得する。また、操作パネル部16から取得したユーザーの指示により、記憶部19に記憶された各情報を入力、変更することも可能である。
入力部20は、ユーザーによる各種指示を取得するためのタッチパネルやボタン等である。入力部20のタッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式により、ユーザーが押下した表示部上の座標や押圧等を検出する。タッチパネルがマルチタッチ対応の場合には、複数の座標や押圧等を検出してもよい。入力部20のボタン部は、スタートキー、テンキー、複写やスキャナー等の動作モードの切り換え、選択された文書の印刷/送信/受信等に係る指示を取得するためのボタンである。
操作パネル部16の入力部20は、ユーザーによる画像形成装置1の指示を取得するユーザー指示取得手段として機能する。
記憶部19のRAMは、省電力状態であっても、セルフリフレッシュ等の機能により、記憶内容が保持される。
記憶部19のROMやHDDには画像形成装置1の動作制御を行うための制御プログラムが記憶されている。これに加えて、記憶部19は、ユーザーのアカウント設定も記憶している。
また、制御部10及び画像処理部11は、RAMやROMやフラッシュメモリー等を内蔵していてもよい。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行うFAX送受信部を備えていてもよい。
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の動作について説明する。
原稿読取部12は、本体部14の上部に配設され、原稿給送部13は、原稿読取部12の上部に配設されている。また、操作パネル部16は、画像形成装置1のフロント側に配設されている。また、本体部14に形成された記録紙の排出口41側には、スタックトレイ50が配設されている。
プラテンガラス12bは、ガラス等の透明部材により構成された原稿台である。原稿読取スリット12cは、原稿給送部13による原稿の搬送方向と直交方向に形成されたスリットを有する。
また、原稿給送部13により搬送された原稿を読み取る場合には、スキャナー12aは、原稿読取スリット12cと対向する位置に移動され、原稿読取スリット12cを介し、原稿給送部13による原稿の搬送動作と同期して原稿を読み取って画像データを取得し、取得した画像データを本体部14の制御部に出力する。
なお、原稿給送部13は、可倒式に構成され、原稿給送部13を上方に持ち上げることで、プラテンガラス12bの上面を開放させることができる。
給紙ローラー42bによって用紙搬送路43に繰り出された記録紙は、搬送ローラー44によって画像形成部17に搬送される。そして、画像形成部17によって記録が施された記録紙は、排出ローラー45によってスタックトレイ50に排出される。
ここで、図1を参照し、画像形成装置1のシステム構成について説明する。
画像形成装置1は、プレビュー画像作成部100(プレビュー画像作成手段)、読取範囲算出部110(読取範囲算出手段)、読取範囲回転部120(読取範囲回転手段)、読取範囲角度固定移動部130(読取範囲角度固定移動手段)、読取範囲角度非固定移動部140(読取範囲角度非固定移動手段)、読取範囲移動切換部150(読取範囲移動切換手段)、読取範囲拡大縮小部160(読取範囲拡大縮小手段)、読取画像文書データ化部170(読取画像文書データ化手段)を備えている。
記憶部19は、プレビュー画像データ300、原稿サイズ情報310、読取範囲情報320、及び読取画像データ330を記憶する。
また、読取範囲拡大縮小部160は、原稿サイズ情報310の縦横比を固定したまま拡大縮小を行う縦横比固定拡大縮小と、原稿サイズ情報310の縦横比を非固定で拡大縮小を行う縦横比非固定拡大縮小とを切り換えて読取範囲の拡大縮小を行う。
また、読取画像文書データ化部170は、読取範囲拡大縮小部160により拡大又は縮小された読取範囲を原稿サイズに変換して文書データ350として保存する。読取画像文書データ化部170は、この際、文書データ350が原稿サイズ情報310で選択された原稿サイズのデータとなるよう、回転、クリッピング、拡大縮小、余白の所定色/パターンでの埋め込み等を行う。
読取範囲情報320は、これらの値として、座標情報321、回転角情報322、読取範囲移動切換情報323を含んでいる。
読取画像データ330は、例えば、原稿読取部12で読み取られた向きのままのRGB各16ビットのビットマップ(RAW)画像データが、画像圧縮手段(図示せず)により圧縮されて、ページ毎に記憶部19に記憶されてもよい。
また、上述の画像形成装置1の各部は、本発明の画像形成方法を実行するハードウェア資源となる。
次に、図2〜図7を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1による範囲指定回転読取保存処理の説明を行う。
本実施形態の範囲指定回転読取保存処理では、プレビュー画像データ300を表示欄600に表示し、ユーザーが手動で読取範囲指定を行う。
読取範囲指定は、用紙サイズを指定するボタン群700の各ボタンにより、読取範囲情報320の座標情報321の矩形に対応する表示欄600の大きさが設定可能である。これらは、原稿サイズ情報310の所定の定形サイズ対応し、選択されたボタン群700のボタンの定形サイズが指定サイズとなる。また、サイズ指定のボタン705により、原稿サイズ情報310のユーザー定義サイズを設定可能である。
また、右回転のボタン720、左回転のボタン721により、読取範囲610の回転角を変更可能である。画面例500では、読取範囲情報320の座標情報321の矩形の上下方向に対応する読取範囲上下方向615が矢印として示されている。また、座標情報321の矩形の中心点に対応する読取範囲610の中心点616も示されている。
また、角度固定のボタン730は、読取範囲を読取範囲角度固定で移動させるか、読取範囲角度非固定で移動させるかについての切り換えのボタンである。読取範囲610の位置は上、下、左、右のボタン741〜744で調節できる。この際、読取範囲角度固定では、回転角で回転された状態で、各辺の方向に読取範囲が移動される。また、読取範囲角度非固定では、プレビュー画面データの上下左右の向きで読取範囲が移動される。
拡大縮小のボタン751は、読取範囲を拡大縮小する際に押下されるボタンである。この拡大縮小ボタン751と、ボタン741〜744にて、読取範囲の大きさを調整して読取範囲を必要な部分のみに変更することができる。縦横比固定のボタン751は、読取範囲の縦横比を固定するか、固定しないかについて選択するためのボタンである。ボタン760は、読取範囲の設定が完了を示すボタンである。
なお、ボタン群700の各ボタンと、ボタン705とは、排他的に一つを選択することが可能である。また、ボタン730、751、752は、選択状態と非選択状態とを押下の度に切り換えることが可能である。それ以外のボタンは、押下を検出した場合に、検出の度に対応する処理を行わせる。
このように、範囲指定回転読取保存処理において、ユーザーからの指示を入力部20により取得して、座標情報321を変更することができる。これにより、ユーザーが意図する任意のサイズの矩形の読取範囲を、ユーザーの感覚で指定することが可能となる。
以下で、図2のフローチャートを参照して、範囲指定回転読取保存処理の詳細をステップ毎に説明する。
まず、制御部10が、プレビュー画像作成部100により、プレビュー取得処理を行う。
制御部10は、原稿読取手段にプレビュー読み込みを行わせるモードに設定し、プレビュー画像データ300を作成する。
この際、制御部10は、原稿読取部12に、ユーザーに指定されたものより低い所定解像度で速く原稿を読み取らせるプレビューのモードに設定しする。プレビュー画像作成部100は、ユーザーの指示に従って、プラテンガラス12bや原稿原稿載置部13aに載置された原稿を含む原稿読取部12で読み取り可能な最大の大きさの画像データを、文書データ350用の画像データの読み取りより低い所定解像度で高速に読み取らせる。制御部10は、この際、取得した画像データを画像処理部11で画像処理させてもよい。
制御部10は、この読み取らせた画像データをプレビュー画像データ300として記憶部19に記憶させる。
次に、制御部10が、読取範囲算出部110により、読取範囲初期算出処理を行う。
制御部10は、プレビュー画像データ300について、読み取らせる原稿サイズ情報310に対応させて、原稿の読取範囲を算出する。
制御部10は、記憶部19から原稿サイズ情報310を参照し、指定サイズを取得する。また、制御部10は、プレビュー画像データ300から、この指定サイズに相当する矩形の領域を検出する。
図4は、原稿のプレビュー画像データ300から原稿の読み取り範囲を算出した例を示している。
図4(a)の画面例510は、サイズIに指定された指定サイズの読取範囲610と、読取範囲上下方向615と、中心点616とが算出された例である。図4(a)では、サイズIを示すボタン701が選択された状態となる。図4(b)の画面例520は、サイズIIに指定された指定サイズの読取範囲611と読取範囲上下方向615と、中心点616とが算出された例である。
また、制御部10は、原稿の向きに応じて、自動的に回転角情報322を算出してもよい。制御部10は、この際、原稿読取部12のスキャナー12aによる読み取りの向き又はプレビュー画像データ300の画像の向きに従って、読取方向も設定してもよい。
また、制御部10は、用紙の縦横比で任意の定形サイズを切り換えるように構成してもよい。つまり、A4、B5、C6等の用紙サイズは、縦横比が同じなので、例えばサイズIの同じ用紙サイズとして選択されてもよい。つまり、選択した読取範囲の矩形の箇所を切り出して文書ボックス340に保存する際に、同じ縦横比ならばどの用紙サイズを選んでも拡大縮小して変換可能である。このため、制御部10は、縦横比の違いにより、サイズI、II、III……として、複数の定形サイズを分類してもよい。
次に、制御部10が、読取範囲回転部120により、回転指示があったか否かを判定する。
図5(a)の画面例530によると、制御部10は、回転指示を行うボタン720、721の押下が検出された場合、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS103に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS104に進める。
回転指示があった場合、制御部10が、読取範囲回転部120により、読取範囲回転処理を行う。
制御部10は、算出された読取範囲を回転させる。制御部10は、GUIによる指示に対応して、読取範囲情報320の回転角情報322を増加又は減少させる。この際に、制御部10は、座標情報321の回転角情報322の値により回転された座標についても算出する。
制御部10は、図5(a)の例に示すように、右回転の指示のボタン720の押下が検出された場合、例えば、中心点616を中心として、読取範囲上下方向615に示す回転角を所定の角度θずつ右回りに回転させる。これにより、読取範囲610が左側に回転され描画される。制御部10は、同様に、左回転の指示のボタン721の押下が検出された場合、例えば、所定の角度θずつ読取範囲610を左回りに回転させて描画する。
このように、表示欄600の右上、左上にある回転指示用のボタン720、721により、読取範囲610の矩形の対角線の交点である中心点616を中心として左右の回転が可能である。
ここで、制御部10が、読取範囲移動切換部150により、読取範囲移動方法の切換指示があったか否かを判定する。図5(b)の画面例540の例では、制御部10は、角度固定の指定のボタン730の押下が検出された場合に、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS105に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS106に進める。
読取範囲移動方法の切換指示があった場合、制御部10が、読取範囲移動切換部150により、読取範囲移動方法切換処理を行う。
制御部10は、読取範囲角度固定移動部130と、読取範囲角度非固定移動部140とによる読取範囲の移動手段を切り換える。つまり、制御部10は、読取範囲情報320の読取範囲移動切換情報323のフラグ等を、角度固定移動を示す値と、角度非固定移動を示す値とにそれぞれ切り換える。
図5(b)の例では、制御部10は、角度固定のボタン730が押下される度に、角度固定移動と、角度非固定移動とを切り換える。
ここで、制御部10が、読取範囲移動切換部150により、移動指示があったか否かを判定する。図5(b)、図6(a)によると、制御部10は、移動を指示するボタン741、742、743、744のいずれかの押下を検出した場合、移動指示があったとしてYesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、移動指示がなかったとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS107に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS110に進める。
移動指示があった場合、制御部10が、読取範囲移動切換部150により、角度固定移動か否かを判定する。制御部10は、記憶部19に記憶された読取範囲情報320の読取範囲移動切換情報323を参照し、角度固定移動を示す値であった場合に、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合、つまり、角度非固定移動を示す値であった場合にNoと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS108に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS109に進める。
角度固定移動の場合、制御部10が、読取範囲角度固定移動部130により、角度固定移動処理を行う。
制御部10は、例えば、読取範囲情報320の座標情報321における中心点の座標を回転角情報322で回転させた状態で移動させる。
図5(b)によると、角度固定を指示するボタン730が押下されて選択状態となっており、角度固定移動が指示されている。この状態で、ボタン741、742、743、744のいずれかの押下が検出された場合、制御部10は、読取範囲610を、回転された矩形の領域の各辺の方向へ移動させる。図5(b)の例では、右への移動を示すボタン744が押下された場合、制御部10は、読取範囲上下方向615の向きに回転された状態で右側に読取範囲610を進める。
その後、制御部10は、処理をステップS110に進める。
角度非固定移動の場合、制御部10が、読取範囲角度非固定移動部140により、角度非固定移動処理を行う。
制御部10は、例えば、読取範囲情報320の座標情報321における中心点の座標を回転角情報322で回転させずに上下左右に移動させる。
図6では、ボタン730が押下されて選択状態となっておらず、角度非固定移動が指示されている。この場合、制御部10は、図6(a)に示すように、ボタン741、742、743、744のいずれかの押下が検出された場合、表示欄600の水平垂直方向に読取範囲610を移動する。
図6(a)の例では、下への移動を示すボタン742の押下を検出した場合、制御部10は、画面垂直下方向へ読取範囲610を移動させる。
図6(b)の例のように、回転を加えて読取範囲610の位置を調整すると、表示欄600の読み取り可能範囲外に矩形の領域の一部がはみ出すことがある。この場合は、制御部10は、読取範囲610の矩形の領域が原稿読取部12による読み取り可能な範囲を超えた部分については、読み込まないとして処理するクリッピングを行う。図6(b)の場合、読取範囲610を下に移動させたことにより矩形の領域の一部がエリア外になっている。このため、後述するように、制御部10は、この部分を読み込まず、読取画像データ330に所定の地色やテクスチャーを描画するような処理を行ってもよい。
ここで、制御部10が、読取範囲拡大縮小部160により、拡大縮小指示があったか否かを判定する。図7(a)(b)の例では、制御部10は、拡大縮小の指示のボタン751が押下されていることを検出した場合に、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS111に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS112に進める。
拡大縮小指示があった場合、制御部10が、読取範囲拡大縮小部160により、拡大縮小処理を行う。
制御部10は、読取範囲情報320の回転角情報322を読み出し、この回転角で読取範囲の座標情報321を拡大又は縮小する。制御部10は、ユーザーの指示により、縦横比を固定したまま読取範囲610の拡大縮小を行うか、又は縦横比を変化させて拡大縮小を行う。
図7(a)の画面例570に示すように、制御部10は、サイズIのボタン701が選択状態となっている状態で、拡大縮小のボタン751の押下を検出した場合、縦横比固定のボタン752を既定(デフォルト)で選択状態とする。制御部10は、上下左右の矢印のボタン741、742、743、744の押下を検出して拡大縮小を行う。
また、図7(b)の画面例580に示すように、縦横比固定のボタン752の押下を検出して非選択状態になった場合、制御部10は、読取範囲610について、縦横比を変更して、任意に矩形の領域の高さや幅を調整することが可能となる。制御部10は、この際、上のボタン741の場合は、選択範囲610の上辺から最も近い矩形の領域の頂点2つを結んだ辺の高さや幅を変更する。また、制御部10は、下のボタン742、左のボタン743、右のボタン744についても同様に、座標情報321の四隅の点を結ぶ各辺の高さや幅を変更する。制御部10は、座標情報321を伸縮する方向については、その対応する辺について、その垂直二等分線上を矢印ボタンの方向に並行にスライドさせるようにして引き延ばす。なお、サイズ指定のボタン705が押下されている場合も、既定として縦横比固定のボタン752を非選択状態として、任意に矩形の領域の高さや幅を調整可能である。
その後、制御部10は、処理をステップS112に進める。
の場合、制御部10が、読取画像文書データ化部170により、読取範囲の指定が完了したか否かを判定する。制御部10は、完了のボタン760(図3)の押下を検出した場合、読取範囲の指定が完了したとして、Yesと判定する。制御部10は、それ以外の場合には、まだ読取範囲の回転や移動や縮小等の指定を続けているものとして、Noと判定する。
Yesの場合、制御部10は、処理をステップS113に進める。
Noの場合、制御部10は、処理をステップS102に戻して、処理を続ける。
読取範囲の指定が完了した場合、制御部10が、読取画像文書データ化部170により、原稿読み取り処理を行う。
制御部10は、読取範囲情報320の回転角情報322を読み出し、この回転角で回転させた座標情報321の矩形の四隅の点を含む原稿の画像を原稿読取部12に読み取らせ、記憶部19に読取画像データ330として保存する。この原稿読取部12による読み込みの際には、画像処理部11による画像処理を行ってもよい。
次に、制御部10が、読取画像文書データ化部170により、画像データ逆回転処理を行う。
制御部10は、読取画像データ330を、回転角情報322とは逆方向に回転させる。この回転も、画像処理部11により行ってもよい。
次に、制御部10が、読取画像文書データ化部170により、画像データ拡大縮小クリップ処理を行う。
制御部10は、制御部10は、読取画像データ330を逆回転した際に、原稿サイズ情報310の指定サイズを超えている部分はクリップして削除する。
また、制御部10は、読取画像データ330が原稿サイズ情報310の指定サイズになるように、拡大縮小を行ってもよい。制御部10は、この際、縦横比を固定していなかった場合は、長辺又は短辺を指定サイズになるよう合わせる。
また、制御部10は、拡大縮小で余った箇所や、読取範囲情報320の座標情報321のうち原稿読取部12の読み取り可能な範囲を超えていた箇所等の空白の箇所について、白や灰色等の所定の地色や網掛け等のテクスチャーを描画してもよい。また、これらの箇所を透明色と指定してもよい。
次に、制御部10が、読取画像文書データ化部170により、文書ボックス保存処理を行う。
制御部10は、読取画像データ330を所定のフォーマットの文書データ350に変換し、指定サイズの文書データ350として、ユーザーの文書ボックス340に保存する。この文書データ350は、指定サイズそのままの大きさで、後に印刷することが可能である。
以上により、本発明の実施の形態に係る範囲指定回転読取保存処理を終了する。
従来、特許文献1の技術では、特定色の自動検出により読み取り範囲の指定を行っていたため、ユーザーが正確に範囲指定をすることができなかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1は、原稿を読み取る原稿読取部12を備えており、原稿読取手段にプレビュー読み込みを行わせ、プレビュー画像データ300を作成するプレビュー画像作成部100と、プレビュー画像作成部100により作成されたプレビュー画像データ300について、読み取らせる原稿サイズ情報310に対応させて、原稿の読取範囲を算出する読取範囲算出部110と、読取範囲算出部110により算出された読取範囲を回転させる読取範囲回転部120と、読取範囲回転部120により回転された読取範囲を含む原稿の画像を原稿読取部に読み取らせ、原稿サイズの文書データ350として、ユーザーの文書ボックス340に保存する読取画像文書データ化部170とを備えることを特徴とする。
このように構成し、読み取る原稿サイズに合わせて読取範囲情報320の座標情報321を算出し、これをユーザーの指示により読取範囲を回転させて指定することで、正確な画像データの読み込みが可能となる。つまり、本実施形態の画像形成装置1は、プレビュー画像から、ユーザーが手動で、感覚的に切り抜き範囲を細かく指定できることにより、ユーザーにとってより満足される出力結果が期待できる。また、この範囲指定して取得された文書データ350を、ユーザーにとって最適な状態で文書ボックス340保存することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1は、原稿サイズ情報310を参照して読取範囲情報320の座標情報321を算出するため、この原稿サイズそのままの文書データ350を作成することが可能である。このため、原稿とピクセル単位の誤差でそのまま対応させた正しい向きの文書データ350を作成することができる。よって、作成された文書データ350の印刷の品質がよくなるという効果も得られる。
これに対して、本実施形態の画像形成装置1は、ユーザーの指示により、スキャンされた読取画像データ330を回転させるため、ユーザーが所望する最適な読取範囲の読み取画像を基に文書データ350を作成して保存することができる。
このように構成することで、読取範囲情報320の座標情報321を回転された状態で角度固定移動するか、角度非固定移動するかといった選択が可能となる。このため、よりユーザーの意図を反映させた読取範囲でスキャンを行うことができ、ユーザーの利便性が高まる。
このように構成することで、原稿データとして必要な部分を、必要な原稿サイズに合わせて文書データ350として保存することが可能となる。このため、ユーザーが原稿の必要な部分だけを取得して文書データ350を保存するスクラップのような用途にも使用でき、ユーザーの利便製が高まる。
このように構成することで、後処理で逆回転を行わなくてもよくなり、処理を高速化できる。
また、操作パネル部16の入力部20がマルチタッチ対応のタッチパネルを含んでいる場合には、ピンチイン、ピンチアウト、二点タッチによる回転等を検出してもよい。制御部10は、この検出により、読取範囲情報320の座標情報321と回転角情報322の拡大、縮小、回転等を行ってもよい。
このように構成することで、読取範囲情報320の座標情報321と回転角情報322の指定が容易になるため、ユーザーの利便性を向上させられる。
10 制御部
11 画像処理部
12 原稿読取部
12a スキャナー
12b プラテンガラス
12c 原稿読取スリット
13 原稿給送部
13a 原稿載置部
13b 原稿排出部
13c 原稿搬送機構
14 本体部
15 ネットワーク送受信部
16 操作パネル部
17 画像形成部
17a 感光体ドラム
17b 露光部
17c 現像部
17d 転写部
17e 定着部
19 記憶部
20 入力部
21 表示部
41 排出口
42 給紙部
42a 給紙カセット
42b 給紙ローラー
43 用紙搬送路
44 搬送ローラー
45 排出ローラー
50 スタックトレイ
100 プレビュー画像作成部
110 読取範囲算出部
120 読取範囲回転部
130 読取範囲角度固定移動部
140 読取範囲角度非固定移動部
150 読取範囲移動切換部
160 読取範囲拡大縮小部
170 読取画像文書データ化部
300 プレビュー画像データ
310 原稿サイズ情報
320 読取範囲情報
321 座標情報
322 回転角情報
323 読取範囲移動切換情報
330 読取画像データ
340 文書ボックス
350 文書データ
500、510、520、530、540、550、560、570、580 画面例
600 表示欄
610、611 読取範囲
615 読取方向
616 中心点
700 ボタン群
701、702、705、720、721、730、741、742、743、744、751、752、760 ボタン
Claims (4)
- 原稿を読み取る原稿読取手段を備えた画像形成装置において、
前記原稿読取手段にプレビュー読み込みを行わせ、プレビュー画像データを作成するプレビュー画像作成手段と、
該プレビュー画像作成手段により作成されたプレビュー画像データについて、読み取らせる原稿サイズの情報に対応させて、前記原稿の読取範囲を算出する読取範囲算出手段と、
該読取範囲算出手段により算出された読取範囲を、ユーザーの指示を取得して回転させる読取範囲回転手段と、
該読取範囲回転手段により回転された読取範囲を含む前記原稿の画像を前記原稿読取手段に読み取らせ、前記原稿サイズの文書データとしてユーザーの文書ボックスに保存する読取画像文書データ化手段とを備える
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記読取範囲回転手段により回転された回転角で前記原稿の読取範囲を移動させる読取範囲角度固定移動手段と、
前記プレビュー画像データの縦方向又は横方向に前記原稿の読取範囲を移動させる読取範囲角度非固定移動手段と、
前記読取範囲角度固定移動手段と、前記読取範囲角度非固定移動手段とによる前記読取範囲の移動を切り換える読取範囲移動切換手段とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記読取範囲回転手段により回転された回転角で前記原稿の読取範囲を拡大又は縮小する読取範囲拡大縮小手段を備え、
前記読取画像文書データ化手段は、前記読取範囲拡大縮小手段により拡大又は縮小された前記原稿の読取範囲を前記原稿サイズに変換して文書データとして保存する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 原稿を読み取る原稿読取手段を備えた画像形成装置により実行される画像形成方法において、
前記原稿読取手段にプレビュー読み込みを行わせ、プレビュー画像データを作成し、
作成されたプレビュー画像データについて、読み取らせる原稿サイズの情報に対応させて、前記原稿の読取範囲を算出し、
算出された読取範囲を、ユーザーの指示により回転し、
回転された読取範囲を含む前記原稿の画像を前記原稿読取手段に読み取らせ、前記原稿サイズの文書データとしてユーザーの文書ボックスに保存する
ことを特徴とする画像形成方法。
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-
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