JP2015050113A - 蓄電池用液口栓及びこれを備えた蓄電池 - Google Patents

蓄電池用液口栓及びこれを備えた蓄電池 Download PDF

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Abstract

【課題】鉛蓄電池等の水系二次電池において、補水効率を維持し、且つ、フィルタの性能低下を抑制できるようにする。【解決手段】電池ケースに形成された注液口25に装着され、前記電池ケースの電解液Q中まで延在した中空形状であり、かつ内部空間Sと外部とを連通させる開口41Aを有する栓本体と、前記開口41Aを開閉自在に閉止する蓋体90とを備え、前記栓本体は、前記電池ケース内の電解液面よりも上方に形成され、前記内部空間Sと前記電池ケース内とを連通させ、前記電池ケース内で発生したガスが通過する通過孔と、前記電池ケース内の電解液中に形成され、前記内部空間Sと前記電池ケース内とを連通させる連通孔65と、を有し、前記通過孔を塞ぐフィルタ80をさらに備える。【選択図】図6

Description

本発明は、蓄電池の注液口に設けられる液口栓に関する。
例えば、鉛蓄電池の液口栓には、充放電反応により電池内部で発生したガスを外部に排気する排気通路を有し、その排気通路上にフィルタを設けているものがある。下記特許文献1の液口栓では、液口栓の内部空間を塞ぐようにフィルタを設けた構造となっている。また、特許文献2の液口栓では、蓋の裏面にフィルタを設け、液口栓の蓋に排気口が形成された構造となっている。
特開平11−120980号公報 実開昭52−22530号公報
鉛蓄電池等の蓄電池は、充電反応により発生したガスが排気されることで電解液が減少することから、例えば、精製水などの補水を、定期的に行う必要がある。ところが、上記特許文献1の液口栓の構造では、液口栓の内部空間をフィルタが塞いでいるため、補水効率が悪かった。また、特許文献2の液口栓の構造では、フィルタが、補水のたびに開閉される蓋体に取り付けられている。そのため、蓋体を開くとフィルタが外部に露出してホコリやチリが付着しやすく、フィルタの性能が低下しやすかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、補水効率を維持し、且つ、フィルタの性能低下を抑制することを課題とする。
本明細書によって開示される蓄電池用液口栓は、電池ケースに形成された注液口に装着され、前記電池ケースの電解液中まで延在した中空形状であり、かつ内部空間と外部とを連通させる開口を有する栓本体と、前記栓本体の前記開口を開閉自在に閉止する蓋体と、を備え、前記栓本体は、前記電池ケース内の電解液面よりも上方に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させ、前記電池ケース内で発生したガスが通過する通過孔と、前記電池ケース内の電解液中に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させる連通孔と、を有し、前記通過孔を塞ぐフィルタをさらに備える。
本発明によれば、補水効率を維持し、且つ、フィルタの性能低下を抑制することが出来る。
実施形態1に係る鉛蓄電池の斜視図 液口栓の側面図 液口栓の背面図(図2をB方向から見た図) 図1のA−A線断面図(蓋体を閉止した状態を示す) フィルタの取り付け構造を示す断面図 図1のA−A線断面図(蓋体を開放した状態を示す) 実施形態2に係る液口栓の分解斜視図(栓本体からフィルタを分離した状態を示す) 他の実施形態に係る液口栓の側面図 他の実施形態に係る液口栓の断面図
(本実施形態の概要)
初めに、本実施形態の蓄電池用液口栓の概要について説明する。本蓄電池用液口栓は、
電池ケースに形成された注液口に装着され、前記電池ケースの電解液中まで延在した中空形状であり、かつ内部空間と外部とを連通させる開口を有する栓本体と、前記栓本体の開口を開閉自在に閉止する蓋体と、を備える。前記栓本体は、前記栓本体の内部空間と外部とを連通させる開口と、前記開口を開閉自在に閉止する蓋体と、前記電池ケース内の電解液面よりも上方に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させ、前記電池ケース内で発生したガスが通過する通過孔と、前記電池ケース内の電解液中に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させる連通孔と、を有し、前記通過孔を塞ぐフィルタをさらに備える。
この構成では、電池ケース内の電解液面よりも上方に形成された通過孔はフィルタにより塞がれており、電解液中に形成された連通孔はフィルタにより塞がれていない。従って、液口栓から補水すると、補水液はフィルタのない連通孔から電池ケース内に補水されるため、フィルタが邪魔にならず、補水効率が低下することがない。また、電池ケース内で発生するガスは、電解液中の連通孔ではなく、電解液よりも上方の通過孔からフィルタを介して排気される。そのため、ガスに含まれる電解液酸霧などの不要成分をフィルタにより除去できるので、これら不要成分がガスと共に外部に排出されることを防止できる。そして、このフィルタは、栓本体内に配置されており、ホコリやチリが付着しにくい。以上のことから、補水効率を維持し、且つ、フィルタの性能低下を抑制することができる。
本蓄電池用液口栓では、前記通過孔は、上方に向かって延在している。通過孔を上方に向かって延在した形状にすれば、通過孔の上端から液面までの距離を確保することができる。そのため、電解液の液面が想定より高くなった場合でも、通過孔やフィルタの一部は電解液の液面よりも高い位置を確保する。従って、電池ケース内で発生するガスを、栓本体のフィルタを通じて外部に確実に排気できる。
本蓄電池用液口栓では、前記通過孔を、前記栓本体に対して複数設ける。この構成では、通気孔を1箇所だけ設ける場合に比べて、電池ケース内で発生するガスを栓本体の内部空間に効率よく導入することが可能であり、ガスの排気性能が向上する。また、通過孔が複数設けられることで、フィルタも複数設けられ、フィルタを1箇所だけ設ける場合に比べて、フィルタの性能低下をより抑制することができる。
本蓄電池用液口栓では、前記栓本体は、柱体状をしており、前記通過孔を、前記栓本体の周側面に対して周方向に等間隔で設ける。この構成では、電池ケース内で発生するガスを、栓本体の全周囲から導入することができ、ガスの排気性能が向上する。さらに、栓本体の内部空間に対して周方向に均等に導入することが可能であり、複数のフィルタの性能のばらつきを低減することができる。
本蓄電池用液口栓では、前記栓本体は、柱体状をしており、前記通過孔は、前記栓本体の周側面に対して周方向に複数形成され、前記フィルタは、環状形状をなしており、前記栓本体の周側面に装着され、前記複数の通過孔を覆う。この構成では、フィルタの表面積が大きいため、フィルタの容量を大きくとることが出来る。
本蓄電池用液口栓では、前記栓本体は、前記電池ケース内の電解液面と略平行な底部を有しており、前記連通孔は、前記底部を貫通して形成されている。この構成では、補水液が電池ケース内に流れ込みやすく、補水効率を向上させることができる。
本蓄電池用液口栓では、前記蓋体には、前記内部空間を通過したガスを外部に排出する排気孔と、前記排気孔を前記内部空間側から塞ぐフィルタとが、設けられている。この構成では、不要成分がガスと共に外部に排出されることをさらに防止できる。
本蓄電池用液口栓では、前記栓本体には、前記電池ケースの前記注液口との隙間を封止する環状の封止部材が設けられており、前記封止部材は、断面が矩形状である。この構成では、断面が円状のいわゆるOリングに比べて、成形加工性に優れており、低コスト化を実現することができる。
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
1.鉛蓄電池1と液口栓30の構造
鉛蓄電池1は、例えばフォークリフト等に搭載されるベント式鉛蓄電池(開放式鉛電池とも言う)であり、図1に示すように、電池ケース10と、正極端子27Aと、負極端子27Bと、液口栓30とを備える。尚、以下の説明において、電池ケース10の横幅方向をX方向とし、電池ケース10の奥行方向をY方向、電池ケース10の上下方向をZ方向とする。
電池ケース10は上面が開放した箱型をなす電槽11と、蓋部材21を備える。電槽11は例えば合成樹脂製であり、槽内には、図4に示すように電解液Qと共に極板群(発電要素に相当)15が配置されている。極板群15は、正極板15Aと、負極板15Bと、両極板15A、15Bを仕切るセパレータ15Cとから構成されており、電槽11の奥行方向(Y方向)に沿って配列されている。
尚、電解液Qの液面Fは、極板15A、15Bが電解液Qから露出しないように、図4に示す下限Lと上限Hとの間で管理されている。このように電解液Qの液面Fを管理する理由は、極板15A、15Bの一部が、電解液Qから露出した状態で電池を使用すると、極板15A、15Bが劣化して電池の寿命を早めるからである。ここでいう「管理」とは、液面Fの位置を定期的に確認して、電解液Qが減少して液面Fが下限Lに近づくと、精製水を補水して、電解液Qの液面を、上限Hと下限Lとの範囲内に保つという意味である。
蓋部材21は樹脂製であって、電槽11を閉止可能な大きさとされ、電槽11の上面を閉止する。蓋部材21は、電槽11への組み付け後、電槽11に対して熱溶着等により、全周を溶着される。
蓋部材21のX方向両側には、図1に示すように正極端子27Aと負極端子27Bが設けられている。正極端子27Aと負極端子27Bは、蓋部材21を上下に貫通しており、電槽11の内部に収容された正負の極板15A、15Bに対して図外のストラップを介して電気的に接続されている。
そして、ベント式鉛蓄電池1では、充放電反応により電池ケース10の内部でガスが発生して排気されることに伴う電解液Qの減少を補う必要があり、蓋部材21に注液口25を設けている。液口栓30は注液口25に取り付けられて、注液口25を閉止する機能を果たすと共に、電池ケース10の内部で発生するガスGをケース外に排気する機能を備えている。
以下、液口栓30の構造を、図2〜図6を参照して詳しく説明する。
液口栓30は、図2に示すように、栓本体40と、シールリング70と、蓋体90とを備える。栓本体40は合成樹脂製であって、中空の柱体状をなす。具体的には、上面に開口41Aを形成し、下面に底面壁62を形成した有底の筒型であり、上面に形成された開口41Aを通じて、内部空間Sが外部と連通する構造である。また、栓本体40は上下方向(Z方向)に3段の段差を持つ段付き形状であり、頭部41、軸部51、先端部61を有する。頭部41、軸部51、先端部61は、順に外径寸法が小さく形成されている。
図4に示すように、栓本体40は、先端部61を下に向けた状態で、注液口25に組み付けられており、頭部41を蓋部材21の上面側に残しつつ、軸部51と先端部61が注液口25を貫通して電池ケース10の内側に挿通されている。そして、軸部51の外周面に設けられた、ねじ込み式の係止部53が、蓋部材21の裏面に係止することで、栓本体40は電池ケース10の蓋部材21に対して抜け止めされる構造となっている。
頭部41と軸部51の境にはシールリング70が組み付けられている。シールリング70は例えばゴム製で断面矩形の平パッキンであり、円環状をなす。シールリング70は、図4に示すように、蓋部材21と頭部41との間にて弾性的に変形しつつ軸部51の外周面に対して密着することにより、注液口25と軸部51との間の隙間をシールする機能を果たす。尚、シールリング70の断面を矩形状とした場合、断面が円状のいわゆるOリングに比べて、成形加工性に優れており、低コスト化を実現することができる。また、シールリング70が本発明の「封止部材」に相当する。
蓋体90は、合成樹脂製であって、栓本体40の頭部外径と概ね同じ大きさの円形状をしている。蓋体90は、頭部41の上縁部に対して回転操作可能に連結されており、栓本体40の上面に形成された開口41Aを開閉自在に閉止する。具体的に説明すると、図3に示すように、頭部41の後部外周面の上縁部には、水平方向に延びたヒンジ軸47が設けられている。一方、蓋体90の後端部には、断面C字型の連結部91が左右一対設けられている。左右の連結部91は、ヒンジ軸47に対して回転可能に連結されている。そのため、ヒンジ軸47を中心に回転させることで、図4、図6に示すように栓本体40の頭部41を閉止する位置と、栓本体40の頭部41を開放する位置に、蓋体90を変位させることが出来る。
尚、図6に示すように、蓋体90の裏面には、栓本体40の頭部41の内周面に隙間なく嵌合する環状のリブ92が形成されている。そして、リブ92の外周面には、突起93が形成される一方、頭部41の内周面には、係合溝43が形成されている。蓋体90を閉じると、リブ92の外周面に設けた突起93が、頭部41の内周面に形成された係合溝43に係合することにより、蓋体90が頭部41に対してロックされる構造になっている。
また、図1に示すように、蓋体90には、複数の排気孔45(本実施形態では4つ)が形成されている。具体的には、排気孔45は、蓋体90を貫通しており、栓本体40の内部空間Sに導入されたガスGを、外部に排気する機能を果たす(図4参照)。
また、栓本体40の軸部51は、電池ケース10の内部に充填される電解液Qとの関係において、電解液Qの液面Fより常に高くなるように寸法が決められている。すなわち、軸部51の下端は、電解液Qの液面Fの上限Hに対応するように位置が設計的に決められていて、軸部51の全体が、電解液Qに浸からないように設定されている。
軸部51の外周面(周側面)には、通過孔55が形成されている。通過孔55は、上方(Z方向)に向かって延在する形状をしており、周方向に等間隔で形成されている。具体的には、通過孔55は、図4に示すように軸部51の下端を、始端として、上方に延在しており、上端位置は蓋部材21の下面と概ね一致している。そして、通過孔55は、係止部53を避けるようにして、周方向に90°間隔で4か所形成されている。
これら通過孔55は、電池ケース10内と栓本体40の内部空間Sを連通させ、電池ケース10内で発生したガスGを、栓本体40の内部空間Sに通過させる機能を果たす。栓本体40の内部空間Sは、ガスGの排気経路(図4において太矢印線で示す)を構成しており、通過孔55を通過して、栓本体40の内部空間Sに導入されたガスGは、図4に示すように、内部空間S内を上昇した後、蓋体90に形成された排気孔45から外部に排気される構成となっている。
また、栓本体40はフィルタ80を有する。フィルタ80は、各通過孔55にそれぞれ装着され、各通過孔55をそれぞれ塞いでいる。フィルタ80は、撥水性を有するポリプロピレン等のプラスチックからなるプラスチック焼結多孔質体、アルミナ等の多孔質セラミックス又は多孔質ガラスから形成されている。フィルタ80は、通過孔55の形状に倣った上下方向(Z方向)に長い形状であり、各通過孔55に対して隙間なく嵌合する。フィルタ80は、気体に比べて液体を通過しにくくするような多数の孔を有し、通過孔55を通過するガスGから電解液酸霧等の不要成分を除去する機能を果たす。
尚、通過孔55に対するフィルタ80の取り付け構造としては、図5に示すように通過孔55の内壁に形成した溝部56と、フィルタ80の側面壁に形成した突起86を用いた係止構造を用いることが出来る。
また、栓本体40の先端部61は、下方に向けて緩やかに傾斜するテーパ状をなしている。先端部61は、電解液Qの管理範囲U、すなわち下限Lから上限Hまでに対応しており、図4に示すように、液面Fが上限Hになると、先端部61の全体が電解液Qに浸かり、液面Fが下限Lになると、先端部61の下面に形成された底面壁62だけが電解液Qに浸かり、それ以外は、電解液Qから露出した状態となる。底面壁62は、電池ケース10内の電解液面と略平行であり、電解液Qが管理範囲Uにあれば、常に、電解液Qに浸かる設定となっている。尚、底面壁62が本発明の「底部」に相当する。
底面壁62の中央部には、連通孔65が形成されている。連通孔65は、底面壁62を上下に貫通している。連通孔65は、図4に示すように、電池ケース10内の電解液中に形成されており、栓本体40の内部空間Sと電池ケース10内とを連通する。連通孔65は、栓本体40の内部空間Sと共に補水経路を構成する。すなわち、電解液Qの減少に伴って補水を行う場合には、蓋体90を開けた後、頭部41の上面側から栓本体40の内側に補水すればよく、注がれた補水液は、図6に示すように、栓本体40の内部空間Sを通って連通孔65から電池ケース10の内部に補充されることになる。
尚、連通孔65を、先端部61の底面壁(液面の高さが変わっても、電解液Qに対して常に浸かる場所)62に設けている意図は、連通孔65を、電解液Qから露出する場所(例えば、先端部61の外周面等)に形成すると、電池ケース10内で発生したガスGの一部が、フィルタ80側を通らず、連通孔65を通って内部空間Sに入るため、ガスGと共に電解液酸霧が一部排気されてしまうからである。逆の言い方をすれば、栓本体40の外周面(より具体的には、電池ケース10を貫通する部分の外周面)のうち、電解液Qに浸からない部位については、通過孔55を除いて、無孔形状にしておくことで、電池ケース10内で発生したガスGを、通過孔55に必ず通すことが可能となる。そのため、ガス中に含まれる電解液酸霧を、フィルタ80により漏らさず除去することが可能となる。
また、先端部61は、電解液Qの液面Fの高さを計るインジケータとして機能する。すなわち、蓋体90を開けた状態から、栓本体40の内部空間Sを覗き込んだ時に、電解液Qの液面Fが、軸部51と先端部61との段差57よりも上にあるか下にあるかによって、液面Fが上限Hより上か下かを判別できる。また、電解液Qの液面Fが、底面壁62よりも上にあるか下になるかによって、液面Fが下限Lよりも上か下かを判別できる。
2.効果説明
本実施形態の液口栓30では、電池ケース10内で発生するガスGを、図4に示すように栓本体40の通過孔55、栓本体40の内部空間S、排気孔45の経路で外部に排気することが出来る。また、通過孔55にはフィルタ80が取り付けられているので、通過孔55を通過する際に、ガスGに含まれる電解液酸霧などの不要成分を除去できる。そのため、ガスGと共に電解液酸霧等の不要成分が外部に排出されることを防止できる。
しかも、フィルタ80は、軸部51の外周面に形成された通過孔55に取り付けられているため、栓本体40の内部空間Sをフィルタ80が塞がない。従って、図6に示すように、蓋体90を開ければ、栓本体40の内部空間Sから先端部61の底面壁62に形成された連通孔65を通じて、電池ケース10内に補水することが可能であり、栓本体40を電池ケース10から取り外さなくても、フィルタ80が邪魔にならず、補水効率が低下することがない。また、フィルタ80は、栓本体40内に配置されており、ホコリやチリが付着したりし難く、性能低下を抑制することができる。
また、本実施形態の液口栓30では、通過孔55は上方向に向かって延在する形状である。通過孔55を上方向に延在する形状にすれば、通過孔55の上端から液面Fまでの距離Lを確保できる(図4参照)。そのため、電解液Qの液面Fが想定より高くなった場合でも、通過孔55やフィルタ80の一部は電解液Qの液面Fよりも高い位置を確保する。従って、電池ケース10内で発生するガスGを、栓本体40のフィルタ80を通じて外部に確実に排気できる。
また特に、本実施形態では、通過孔55の上端を蓋部材21の下面に一致させている。蓋部材21の下面は液面Fの物理的な上限にあたることから、通過孔55の上端を蓋部材21の下面に一致させることで、電池ケース10内で発生するガスGが、管理上の上限Hを超えた場合にも、栓本体40の内部空間Sを通じて外部に確実に排気できる。
また、本実施形態の液口栓30では、通過孔55を、栓本体40の軸部51に対して複数設けている。このようにすれば、通気孔55を1箇所だけ設ける場合に比べて、電池ケース10内で発生するガスGを、栓本体40の内部空間Sに効率よく導入することが可能であり、ガスGの排気性能が向上する。また、通過孔55が複数設けられることで、フィルタ80も複数設けられ、フィルタ80を1箇所だけ設ける場合に比べて、フィルタ80の性能低下をより抑制することができる。
しかも、通過孔55とフィルタ80は、栓本体40の外周面に対して周方向に等間隔で設けられていることから、電池ケース10内で発生するガスGを、栓本体40の全周囲から導入することができ、ガスの排気性能が向上する。さらに、栓本体40の内部空間Sに対して周方向に均等に導入することが可能であり、複数のフィルタ80の性能のばらつきを低減することができる。
さらに、底面壁62に形成された連通孔65から補水液が注がれることから、補水液が電池ケース10内に流れ込みやすく、補水効率を向上させることができる。
<実施形態2>
実施形態2を図7によって説明する。実施形態2の液口栓130は、実施形態1の液口栓30に対してフィルタの構造を変更したものであり、その他の構成については、実施形態1と共通している。以下、実施形態1に対する変更点を説明する。
実施形態2の液口栓130は、図7に示すように栓本体140の軸部151に対して、通過孔155を周方向に等間隔で複数個形成している。そして、栓本体140の軸部151の外周面(周側面)に対して、円筒形状をしたフィルタ180を装着することにより、複数の通過孔155をフィルタ180で一括して覆う構造となっている。
この構造でも、通過孔155を通過するガスGは、全てフィルタ180を通るので、実施形態1と同様に、電池ケース10内で発生するガスGから電解液酸霧などの不要成分を除去できる。また、フィルタ180は、栓本体140の外周面に設置されていることから、栓本体140の内部空間Sをフィルタ180が塞がない。従って、実施形態1と同様に、栓本体40を電池ケース10から取り外さなくても、補充液の補充作業を行うことができる。また、実施形態2のフィルタ180は、実施形態1のような直線形状のフィルタ80と比べて表面積が大きいため、フィルタの容量を大きくとることが出来る。
尚、実施形態2では、軸部151の外周面のうち、フィルタ180が装着される箇所については、一般面との間に段差156を付けている。このようにすることで、フィルタ180を取り付けた時に、段差156に嵌ってフィルタ180の位置が規制されることから、通過孔155に対するフィルタ180の位置ずれを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、栓本体40に対して、通過孔55とフィルタ80を複数組設けた例を示したが、通過孔55とフィルタ80は1つだけであってもよい。
(2)実施形態1では、蓋体90に対して排気孔45を設けた例を示したが、図8に示すように、頭部41の外周面に排気孔145を複数個設けるようにしてもよい。
(3)実施形態1では、フィルタ80が通過孔55にのみ設けられた例を示したが、さらに、任意の箇所に設けられてもよい。例えば、任意の箇所として、図9に示すように、蓋体90に形成された環状のリブ92の内側に、蓋体90の排気孔45を内部空間S側から塞ぐフィルタ180を取り付けてもよい。これによれば、不要成分がガスと共に外部に排出されることをさらに防止できる。
1...鉛蓄電池
10...電池ケース
11...電槽
15...極板群(発電要素)
21...蓋部材
25...注液口
30...液口栓
40...栓本体
41...頭部
51...軸部
55...通過孔
61...先端部
62...底部(底部)
65...連通孔
80...フィルタ
90...蓋体

Claims (9)

  1. 電池ケースに形成された注液口に装着され、前記電池ケースの電解液中まで延在した中空形状であり、かつ内部空間と外部とを連通させる開口を有する栓本体と、
    前記栓本体の前記開口を開閉自在に閉止する蓋体と、を備え、
    前記栓本体は、
    前記電池ケース内の電解液面よりも上方に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させ、前記電池ケース内で発生したガスが通過する通過孔と、
    前記電池ケース内の電解液中に形成され、前記内部空間と前記電池ケース内とを連通させる連通孔と、を有し、
    前記通過孔を塞ぐフィルタをさらに備える、蓄電池用液口栓。
  2. 請求項1に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記通過孔は、上方に向かって延在している、蓄電池用液口栓。
  3. 請求項1または請求項2に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記通過孔を、前記栓本体に対して複数設ける、蓄電池用液口栓。
  4. 請求項3に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記栓本体は、柱体状をしており、
    前記通過孔を、前記栓本体の周側面に対して周方向に等間隔で設ける蓄電池用液口栓。
  5. 請求項3に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記栓本体は、柱体状をしており、
    前記通過孔は、前記栓本体の周側面に対して周方向に複数形成され、
    前記フィルタは、環状形状をなしており、前記栓本体の前記周側面に装着され、前記複数の通過孔を覆う、蓄電池用液口栓。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記栓本体は、前記電池ケース内の電解液面と略平行な底部を有しており、
    前記連通孔は、前記底部を貫通して形成されている、蓄電池用液口栓。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記蓋体には、前記内部空間を通過したガスを外部に排出する排気孔と、前記排気孔を前記内部空間側から塞ぐフィルタとが、設けられている、蓄電池用液口栓。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の蓄電池用液口栓であって、
    前記栓本体には、前記電池ケースの前記注液口との隙間を封止する環状の封止部材が設けられており、
    前記封止部材は、断面が矩形状である、蓄電池用液口栓。
  9. 電解液と共に発電要素を収容した電池ケースと、
    前記電池ケースに形成された注液口に装着される請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の蓄電池用液口栓とを備えた蓄電池。
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