JP2015049023A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧品等に含まれるシリコンに強い給湯装置に関するものである。
【解決手段】燃料を燃焼させるバーナ3と、バーナ3に燃焼用空気を供給する送風機4と、バーナ3の燃焼で発生した燃焼ガスと熱交換して水を加熱する熱交換器6を備えた燃焼室5と、燃焼室5と連通し熱交換器6で熱交換した後の燃焼ガスを流通させる排気通路9と、排気通路9に設けられ熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度検出手段11と、これらを内蔵する外装ケーシングとしての筐体2と、筐体2に設けられ外気を燃焼用空気として筐体2内に取り込むための給気口25とを備え、排気温度検出手段11の検出する温度が予め設定された所定温度以上の場合に異常を報知、または異常報知に加えてバーナ3の燃焼を停止するようにした給湯装置1において、送風機4に燃焼用空気を供給する給気経路途中に燃焼用空気中のシリコンを吸着するフィルター29を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】燃料を燃焼させるバーナ3と、バーナ3に燃焼用空気を供給する送風機4と、バーナ3の燃焼で発生した燃焼ガスと熱交換して水を加熱する熱交換器6を備えた燃焼室5と、燃焼室5と連通し熱交換器6で熱交換した後の燃焼ガスを流通させる排気通路9と、排気通路9に設けられ熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度検出手段11と、これらを内蔵する外装ケーシングとしての筐体2と、筐体2に設けられ外気を燃焼用空気として筐体2内に取り込むための給気口25とを備え、排気温度検出手段11の検出する温度が予め設定された所定温度以上の場合に異常を報知、または異常報知に加えてバーナ3の燃焼を停止するようにした給湯装置1において、送風機4に燃焼用空気を供給する給気経路途中に燃焼用空気中のシリコンを吸着するフィルター29を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、化粧品等に含まれるシリコン対策を施した給湯装置に関するものである。
従来よりこの種の給湯装置においては、燃料を燃焼させるバーナと、燃焼用の空気をバーナに供給する燃焼ファンと、バーナの燃焼で発生した燃焼ガスと熱交換して水を加熱するフィンチューブ式の熱交換器を備えた燃焼室と、燃焼室と連通しフィンチューブ式の熱交換器で熱交換した後の燃焼ガスを流通させる排気通路と、排気通路に設けられフィンチューブ式の熱交換器を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度センサとを備え、排気温度センサの検出する温度が予め設定された所定温度以上の場合は、異常を報知したり、異常の報知に加えて安全動作としてバーナの燃焼を停止させるものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
ところで、近年、整髪剤や化粧品等にシリコンを含むものが販売されており、シリコンを含む化粧品等のスプレーを使用すると、シリコンは微細な粒子として空気中を漂い、それが燃焼用の空気と一緒に給湯装置の送風機に吸い込まれた場合に、バーナで燃焼されてシリコン酸化物が生成される。この生成されたシリコン酸化物が熱交換器のフィンといった熱交換部位に付着していくと、付着した部分での熱交換が妨げられるため、それにより熱交換器通過後の燃焼ガスの温度が上昇し、排気通路に設けられた排気温度センサが予め設定された所定温度以上を検出する事態が生じ、それが給湯装置の使用のたびに生じると、頻繁に異常を報知したり、バーナの燃焼を停止させてしまうという問題を生じるものであった。
本発明は上記課題を解決するために、請求項1では、燃料を燃焼させるバーナと、該バーナに燃焼用空気を供給する送風機と、前記バーナの燃焼で発生した燃焼ガスと熱交換して水を加熱する熱交換器を備えた燃焼室と、該燃焼室と連通し前記熱交換器で熱交換した後の燃焼ガスを流通させる排気通路と、該排気通路に設けられ前記熱交換器を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度検出手段と、これらを内蔵する外装ケーシングとしての筐体と、該筐体に設けられ外気を前記燃焼用空気として前記筐体内に取り込むための給気口とを備え、前記排気温度検出手段の検出する温度が予め設定された所定温度以上の場合に異常を報知、または異常報知に加えて前記バーナの燃焼を停止するようにした給湯装置において、前記送風機に前記燃焼用空気を供給する給気経路途中に前記燃焼用空気中のシリコンを吸着するフィルターを設けたものとした。
また、請求項2では、前記フィルターを前記筐体の前記給気口に設けたものとした。
また、請求項3では、前記フィルターを前記送風機の吸込口に設けたものとした。
また、請求項4では、前記送風機に供給される前記燃焼用空気の一部は前記フィルターを通過し、前記送風機に供給される前記燃焼用空気の他の一部は前記フィルターを通過しないものとした。
また、請求項5では、前記フィルターは、活性炭フィルターで構成したものとした。
また、請求項6では、前記フィルターは、活性炭フィルターでシリコン分子が嵌り込む微細孔を有したものとした。
また、請求項7では、前記活性炭フィルターは、着脱可能な構成としたものとした。
この発明の請求項1によれば、送風機に燃焼用空気を供給する給気経路途中に燃焼用空気中のシリコンを吸着するフィルターを設けたことで、燃焼用空気中からシリコンを除去してシリコン酸化物の生成を防ぎ、シリコンが浮遊している状態でも、フィルターを備えるという極めて簡単な構成で、熱交換器の熱交換部位にシリコン酸化物が付着するのを防止し、それにより熱交換器通過後の燃焼ガスの温度が高い状態がなく、排気通路に設けられた排気温度検出手段が予め設定された所定温度以上を検出する事態をなくし、シリコン酸化物による異常報知やバーナの燃焼停止を防止することができるものである。
また、請求項2によれば、フィルターを筐体の給気口に設けたことで、燃焼用空気中からシリコンを除去してシリコン酸化物の生成を防ぎ、フィルターが筐体の給気口に設けられているので、フィルターの状態確認を容易に行うことができ、必要な場合は極めて簡単に取り替えることができるものである。
また、請求項3によれば、フィルターを送風機の吸込口に設けたものとしたことで、送風機に吸い込まれる燃焼用空気は、全てフィルターを通過して吸い込まれるので、燃焼用空気中からシリコンを確実に除去してシリコン酸化物の生成自体を防止することができるものである。
また、請求項4によれば、送風機に供給される燃焼用空気の一部はフィルターを通過し、送風機に供給される燃焼用空気の他の一部はフィルターを通過しないものとしたことで、フィルターがホコリ等で詰まってしまったとしても、燃焼用空気を確保することができ、バーナでの燃焼を継続することができ、給湯を行うことができるものである。
また、請求項5によれば、フィルターは、活性炭フィルターで構成したので、確実にシリコンを吸着することができるものである。
また、請求項6によれば、フィルターは、活性炭フィルターでシリコン分子が嵌り込む微細孔を有しているので、シリコン分子を微細孔に確実に吸着して離さず、長期に渡って維持することができるものである。
また、請求項7によれば、活性炭フィルターは、着脱可能な構成としたことで、フィルターの状態を把握する時には、容易に取り外して全体を見ることができ、もし、シリコンの吸着量が多くて途中で取り替える時も、極めて簡単に取り替えることができるものである。
次に、本発明の一実施形態の給湯装置について図面に基づいて説明する。
1は本実施形態の給湯装置、2は給湯装置1の外装ケーシングとしての筐体、3は石油等を燃料とし燃料を燃焼させて下向きに火炎を発生させる燃焼部であるバーナ、4はバーナ3に燃焼用の空気を供給する送風機、5はバーナ3の下方に備えられた燃焼室、6は燃焼室5内に設けられバーナ3の燃焼に伴い発生する燃焼ガスから顕熱を回収し、一次受熱管7を流通する水を加熱するフィンチューブ式の熱交換器としての一次熱交換器である。
8は燃焼室5の下流側に配置され、燃焼室5と連通し、バーナ3で発生する燃焼ガスの排出に伴う騒音を低減させる消音装置、9は消音装置8の下流側に配置され、消音装置8と連通し、消音装置8から流出した燃焼ガスを流通させ二次熱交換器10へ導く排気通路としての連結路で、この連結路9には、連結路9途中の側壁から内方に突出され、一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度検出手段としての排気温度センサ11が設けられているものである。
前記二次熱交換器10は、一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスから潜熱を回収し二次受熱管12を流通する水を加熱するもので、二次熱交換器10では燃焼ガスが露点以下になるまで熱交換されドレンが生成されるものである。また、13は二次熱交換器10を通過した燃焼ガスを給湯装置1の外部に排出させる排出路である。
14は内部に炭酸カルシウムからなる中和剤を充填し、二次熱交換器10で生成された強酸性のドレンを貯留し中和する中和器、15は二次熱交換器10と中和器14とを連通させ、二次熱交換器10で生成されたドレンを中和器14内へ流入させるドレン流入管、16は中和器14内で中和されたドレンを給湯装置1の外部に排出するドレン排出管である。
17は給水管、18は出湯管、19は給水管17から分岐した給水バイパス管、20は出湯管18からの湯と給水バイパス管19からの水とを混合し、その混合比を可変できる混合弁、21は混合弁20で混合された湯を給湯栓(図示せず)に供給するための給湯管、22は給水管17に設けられ給水温度を検出する給水温度センサ、23は給水管17に設けられ流量を検出する流量センサ、24は給湯管21に設けられ給湯温度を検出する給湯温度センサである。
25は筐体2に設けられ、外気を燃焼用の空気として筐体2内に取り込むための鎧戸状の給気口、26は送風機4の吸込口27に取り付けられた給気ボックスで、給気ボックス26は送風機4の吸込口27と連通し、給気ボックス26は給気ボックス26内に燃焼用の空気を吸い込むための空気導入口28を有し、この空気導入口28に燃焼用空気中のシリコンを吸着するためのフィルター29が装着されているものである。
前記フィルター29は、紙(パルプ)にガラス繊維を絡めた基材に、活性炭を含浸させて形成した活性炭フィルターで、複数の通気孔30が形成され、活性炭は無数の微細孔31を有しその穴径をシリコン分子Aが嵌り込む1.4〜1.8ナノメートル程度とし、フィルター29としては15〜20ミリメートル程度の厚さ有するものであり、万一ヘアースプレー等が使用されて、給湯装置1の周囲にシリコーン分子Aが浮遊しているときに、送風機4が駆動されバーナ3の燃焼が行われたとしても、このシリコン分子Aがフィルター29の微細孔31に嵌り込んで確実に吸着して離さず長期に渡って維持することで、シリコンが除去された燃焼用空気のみがバーナ3に供給されるので、シリコン酸化物の発生がなくなるものである。
32は給湯装置1内に内蔵され、マイクロコンピュータを主体としてこの給湯装置1の各センサの信号を受け、各アクチュエータの駆動を制御する制御手段で、この制御手段32は、適宜設けられた給湯栓(図示せず)から給湯されている最中、すなわちバーナ3が燃焼している最中に、排気温度センサ11で一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を監視し、排気温度センサ11で検出される温度が予め設定された所定温度、例えば260℃以上である場合には、異常と判断し、その旨を表示したりエラー音を発する等により使用者に報知する、または異常の報知に加えて安全動作としてバーナ3の燃焼を停止させるものである。
次に、この一実施形態の給湯装置1の動作について説明する。
今、適宜箇所の給湯栓が開栓されて給湯が開始されると、この水の流れを流量センサ23が検知し、バーナ3の燃焼を開始させる最低作動流量以上の流量になると、制御手段32は燃焼要求ありと判断し、送風機4を駆動させバーナ3の燃焼を開始させる。この燃焼により発生した燃焼ガスは一次熱交換器6に流入し、一次受熱管7を流通する水と熱交換し、一次熱交換器6を通過した燃焼ガスは、消音装置8にて下向きから上向きにUターンされ、連結路9を介して二次熱交換器10に上向きに流入し、二次受熱管12を流通する水と熱交換し、二次熱交換器10を通過した後、排出路13から給湯装置1外へ排出されるものである。
今、適宜箇所の給湯栓が開栓されて給湯が開始されると、この水の流れを流量センサ23が検知し、バーナ3の燃焼を開始させる最低作動流量以上の流量になると、制御手段32は燃焼要求ありと判断し、送風機4を駆動させバーナ3の燃焼を開始させる。この燃焼により発生した燃焼ガスは一次熱交換器6に流入し、一次受熱管7を流通する水と熱交換し、一次熱交換器6を通過した燃焼ガスは、消音装置8にて下向きから上向きにUターンされ、連結路9を介して二次熱交換器10に上向きに流入し、二次受熱管12を流通する水と熱交換し、二次熱交換器10を通過した後、排出路13から給湯装置1外へ排出されるものである。
この二次熱交換器10で昇温した温水は一次熱交換器6に流入し、ここでバーナ3の燃焼で発生した燃焼ガスとの熱交換でさらに加熱されて、湯となって給湯栓から出湯されるものであり、この時、制御手段32は給湯温度センサ24の検出する温度からユーザが設定した給湯設定温度になるようにバーナ3の燃焼量や混合弁20の開度を調節するものである。
また、二次熱交換器10で二次受熱管12を流通する水と燃焼ガスが熱交換され、露点以下になることにより生成されたドレンは、二次熱交換器10からドレン流入管15を介して中和器14に貯留され、中和器14内に充填された中和剤により中和された後、ドレン排出管16を介して給湯装置1外へ排出されるものである。
また、適宜設けられた給湯栓からの給湯中、すなわちバーナ3の燃焼時に、制御手段32は、排気温度センサ11で一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を監視し、排気温度センサ11で検出される温度が通常燃焼時に検出される200℃前後よりも高い予め設定された所定温度、例えば260℃以上である場合には、異常と判断し、その旨を表示したりエラー音を発する等により使用者に報知したり、異常の報知に加えて安全動作としてバーナ3の燃焼を停止させるものである。
ここで、図4に描かれた矢印の矢視方向から給気ボックス26を見た場合を示した図5について説明すると、給気ボックス26の空気導入口28には、空気導入口28の開口面と同じ大きさ以上フィルター29が装着されており、バーナ3で燃焼が行われている際に送風機4に吸い込まれる燃焼用空気は、全てフィルター29を通過して送風機4の吸込口27から吸い込まれるので、燃焼用空気中からシリコンを除去してシリコン酸化物の生成自体を防ぎ、シリコンが浮遊している状態でも、フィルター29を備えるという極めて簡単な構成で、フィンチューブ式の一次熱交換器6のフィンや一次受熱管7といった熱交換部位にシリコン酸化物が付着するのを防止し、それにより一次熱交換器6通過後の燃焼ガスの温度が高い状態がなく、連結路9に設けられた排気温度センサ11が予め設定された所定温度以上を検出する事態をなくし、シリコン酸化物による異常報知やバーナ3の燃焼停止を防止することができるようにしたものである。
また、図4に描かれた矢印の矢視方向から他の給気ボックス26を見た場合を示した図6について説明すると、給気ボックス26の空気導入口28には、空気導入口28の開口面より小さいフィルター29が装着され、フィルター29のない部分としての隙間Sが存在し、バーナ3で燃焼が行われている際に送風機4に吸い込まれる燃焼用空気の一部はフィルター29を通過し、送風機4に吸い込まれる燃焼用空気の他の一部はフィルター29を通過せずに隙間Sを通過して送風機4の吸込口27から吸い込まれるので、燃焼用空気中からシリコンをある程度除去してシリコン酸化物の生成を抑制し、シリコンが浮遊している状態でも、フィルター29を備えるという極めて簡単な構成で、フィンチューブ式の一次熱交換器6のフィンや一次受熱管7といった熱交換部位にシリコン酸化物が付着するのを抑制し、それにより一次熱交換器6通過後の燃焼ガスの温度が高い状態がなく、連結路9に設けられた排気温度センサ11が予め設定された所定温度以上を検出する事態を抑制し、シリコン酸化物による異常報知やバーナ3の燃焼停止を防止することができるようにしたものであり、さらに、もしフィルター29の通気孔30がホコリ等で詰まってしまったとしても、隙間Sから燃焼用空気を確保することができ、バーナ3での燃焼を継続することができ、給湯を行うことができるものである。
次に、本発明の他の実施形態の給湯装置1について説明するが、この実施形態は先に説明した一実施形態と同一部分については同一符号を付し説明を省略して相違する構成や作動についてのみ説明すると、前記送風機4の吸込口27に取り付けられた給気ボックス26を取り除き、外気を燃焼用の空気として取り込むため筐体2に設けられた給気口25を覆うように筐体2の外壁にフィルター29を取り付けたものである。
この給気口25にフィルター29を取り付けたものは、先に説明した一実施形態と同様、バーナ3で燃焼が行われている際に送風機4に供給される燃焼用空気は、フィルター29を通過してから送風機4に供給されるので、燃焼用空気中からシリコンを除去してシリコン酸化物の生成を防ぎ、シリコンが浮遊している状態でも、フィルター29を備えるという極めて簡単な構成で、フィンチューブ式の一次熱交換器6のフィンや一次受熱管7といった熱交換部位にシリコン酸化物が付着するのを防止し、それにより一次熱交換器6通過後の燃焼ガスの温度が高い状態がなく、連結路9に設けられた排気温度センサ11が予め設定された所定温度以上を検出する事態をなくし、シリコン酸化物による異常報知やバーナ3の燃焼停止を防止することができるようにしたものである。さらに、フィルター29を筐体2の外壁に取り付けたことで、フィルター29の状態確認を容易に行うことができ、必要な場合は極めて簡単に取り替えることができるものである。
なお、本実施形態では、フィルター29を給気口25が位置する筐体2の外壁に取り付けているが、フィルター29を給気口25が位置する筐体2の内壁に取り付けるようにしてもよいものであり、この場合は、フィルター29は筐体2の内側にあるため、雨に曝されることがなく、フィルター29の劣化を抑制できるものであり、さらに、給気口25を鎧戸状ではない開口として、その開口と略同面積のフィルター29を嵌め込むような構成として、給気口25にフィルター29を設けてもよいものであり、この場合は、フィルター29の状態確認を容易に行うことができ、必要な場合は極めて簡単に取り替えることができるものである。
また、上記の一実施形態および上記の他の実施形態では、フィルター29は、給気ボックス26の空気導入口28に取り付けたり、給気口25に取り付けたりしているが、それに限らず、フィルター29は、送風機4の吸込口27を覆うようにして、送風機4の吸込口27に直接取り付けたりしてもよく、フィルター29は、送風機4に燃焼用空気を供給する給気経路途中、すなわち送風機4に吸い込まれるまでに燃焼用空気が流通する経路の途中にあればどこに備えられても同じように効果を発揮するものである。
また、上記の一実施形態および上記の他の実施形態における前記フィルター29は、着脱可能な構成としてもよいものであり、そうすることで、フィルター29の状態を把握する時には、容易に取り外して全体を見ることができ、もし、シリコンの吸着量が多くて途中で取り替える時も、極めて簡単に取り替えることができるものである。
また、上記の一実施形態および他の実施形態では、潜熱回収型の給湯装置1であって、顕熱を回収するフィンチューブ式の熱交換器としての一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度センサ11が、所定温度以上を検出した場合に、異常を報知、または異常報知に加えてバーナ3の燃焼を停止するものにおいて、送風機4に燃焼用空気を供給する給気経路中にシリコンを吸着するフィルター29を備えるようにしたが、それに限らず、潜熱を回収せず顕熱のみを回収するタイプの給湯装置であって、顕熱を回収するフィンチューブ式の熱交換器を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度センサが、所定温度以上を検出した場合に、異常を報知、または異常報知に加えてバーナ3の燃焼を停止するものにおいて、上述のフィルター29を備えるようにしてもよいものである。
また、本実施形態では、排気温度センサ11を排気通路としての連結路9に設けたが、排気温度センサ11は顕熱を回収する一次熱交換器6を通過した後の燃焼ガスの温度を検出するものであればよいので、燃焼室5の下流側に配置された消音装置8を排気通路とし、顕熱を回収する一次熱交換器6を通過した後の消音装置8を流通する燃焼ガスの温度を検出するように、排気温度センサ11を消音装置8に設けてもよいものである。
1 給湯装置
2 筐体
3 バーナ
4 送風機
5 燃焼室
6 一次熱交換器
9 連結路
11 排気温度センサ
25 給気口
27 吸込口
29 フィルター
31 微細孔
2 筐体
3 バーナ
4 送風機
5 燃焼室
6 一次熱交換器
9 連結路
11 排気温度センサ
25 給気口
27 吸込口
29 フィルター
31 微細孔
Claims (7)
- 燃料を燃焼させるバーナと、該バーナに燃焼用空気を供給する送風機と、前記バーナの燃焼で発生した燃焼ガスと熱交換して水を加熱する熱交換器を備えた燃焼室と、該燃焼室と連通し前記熱交換器で熱交換した後の燃焼ガスを流通させる排気通路と、該排気通路に設けられ前記熱交換器を通過した後の燃焼ガスの温度を検出する排気温度検出手段と、これらを内蔵する外装ケーシングとしての筐体と、該筐体に設けられ外気を前記燃焼用空気として前記筐体内に取り込むための給気口とを備え、前記排気温度検出手段の検出する温度が予め設定された所定温度以上の場合に異常を報知、または異常報知に加えて前記バーナの燃焼を停止するようにした給湯装置において、前記送風機に前記燃焼用空気を供給する給気経路途中に前記燃焼用空気中のシリコンを吸着するフィルターを設けたことを特徴とする給湯装置。
- 前記フィルターを前記筐体の前記給気口に設けたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
- 前記フィルターを前記送風機の吸込口に設けたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
- 前記送風機に供給される前記燃焼用空気の一部は前記フィルターを通過し、前記送風機に供給される前記燃焼用空気の他の一部は前記フィルターを通過しないようにしたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
- 前記フィルターは、活性炭フィルターで構成したことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の給湯装置。
- 前記フィルターは、活性炭フィルターでシリコン分子が嵌り込む微細孔を有したことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の給湯装置。
- 前記活性炭フィルターは、着脱可能な構成としたことを特徴とする請求項5または6記載の給湯装置。
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