JP2015048364A - インクジェットインク組成物、インクジェットインクセット、及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェットインク組成物、インクジェットインクセット、及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた光沢度を有する記録物を得ることのできるインクジェットインク組成物、該インクジェットインク組成物を含むインクジェットインクセット、及びインクジェットインク組成物を用いたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。【解決手段】 水と、ポリマー微粒子と、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤からなる群より選択される1種以上と、アクリル系界面活性剤と、を含む、インクジェットインク組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェットインク組成物、インクジェットインクセット、及びそれらを
用いたインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、
各方面で急速な発展を遂げている。例えば、特許文献1には、全体が光沢性に優れ、且つ
光沢ムラが大幅に低減された記録物を作製することが可能なインクジェット記録方法及び
インクジェット記録装置を提供することを目的として、着色剤として顔料を含む、種類の
異なる複数のカラーインクと、着色剤を含まないクリアインクとを記録媒体上に付与する
ことにより画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記記録媒体の単位領域に
付与される前記複数のカラーインクそれぞれの量に基づき、前記単位領域に付与される前
記クリアインクの量を調節することを特徴とするインクジェット記録方法を開示している
特開2011−37015号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録方法では、得られる光沢度がま
だ不十分である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、優れた光沢度を有する記
録物を得ることのできるインクジェットインク組成物、該インクジェットインク組成物を
含むインクジェットインクセット、及びそれらを用いたインクジェットインク組成物を用
いたインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、インクジェットイ
ンク組成物が所定の成分を含むことにより上記課題を解決できることを見出して、本発明
を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
水と、ポリマー微粒子と、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤からなる群
より選択される1種以上と、アクリル系界面活性剤と、を含む、インクジェットインク組
成物。
〔2〕
前記シロキサン系界面活性剤及び前記フッ素系界面活性剤からなる群より選択される1
種以上と、前記アクリル系界面活性剤と、の合計含有量が、前記インクジェットインク組
成物100質量%に対して、0.05質量%〜5質量%である、
前項〔1〕に記載のインクジェットインク組成物。
〔3〕
前記アクリル系界面活性剤の含有量に対する、前記シロキサン系界面活性剤及び前記フ
ッ素系界面活性からなる群から選択される1種以上の含有量の比が、0.1〜10である

前項〔1〕又は〔2〕に記載のインクジェットインク組成物。
〔4〕
前記シロキサン系界面活性剤が、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを含む、前
項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成物。
〔5〕
前記シロキサン系界面活性剤が、下記一般式(1)で表されるポリエーテル変性ポリジ
メチルシロキサンを含む、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のインクジェットイ
ンク組成物。
Figure 2015048364

(式(1)中、Rは、各々独立に、水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し
、Rは、各々独立に、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、カチオン重合性基を
有する1価の基又はエチレン性不飽和基を有する1価の基を示し、n及びnは、各々
独立に、1〜5の整数であり、nは1〜30の整数であり、nは1〜70の整数であ
り、n/nは1以下である。)
〔6〕
クリアインクである、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインクジェットイン
ク組成物。
〔7〕
前項〔6〕に記載のインクジェットインク組成物と、
水、ポリマー微粒子、及び色材を含む着色用インクジェットインク組成物と、を備える

インクジェットインクセット。
〔8〕
前記着色用インクジェットインク組成物が、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面
活性からなる群より選択される1種以上と、アクリル系界面活性剤と、を含む、前項〔7
〕に記載のインクジェットインクセット。
〔9〕
前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成物を、ヘッドの
ノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる工程を有する、インクジェット記録方法。
〔10〕
前記ヘッドが、前記ノズルが第一の方向に並ぶノズル列を有し、
前記工程では、画像の前記第一の方向の記録解像度(dpi)が、前記第一の方向のノ
ズル密度(dpi)の4倍以下となるように吐出する、
前項〔9〕に記載のインクジェット記録方法。
〔11〕
前記工程前に、前記インクジェットインク組成物に含まれる成分を凝集させる又は前記
インクジェットインク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液を、前記被記録媒体に付与
させる前処理工程を有する、前項〔9〕又は〔10〕に記載のインクジェット記録方法。
〔12〕
前記工程において、前記ヘッドを、前記被記録媒体に対する1回の走査によって、前記
ヘッドと対向する前記被記録媒体の領域に、前記インクジェットインク組成物を吐出する
ことで記録を行う、前項〔9〕〜〔11〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録方
法。
〔13〕
前項〔7〕又は〔8〕に記載のインクジェットインクセットに備えられる着色用インク
ジェットインク組成物を、第1ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる第1
工程と、
前記インクジェットインクセットに備えられるクリアインクであるインクジェットイン
ク組成物を、第2ヘッドのノズルから吐出し、前記被記録媒体上に付与した前記着色用イ
ンクジェットインク組成物の少なくとも一部に付与させる第2工程と、
を有する、インクジェット記録方法。
〔14〕
前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドが、前記ノズルが第一の方向に並ぶノズル列を有し

前記第2工程により得られる画像の前記第一の方向の記録解像度(dpi)が、第2ヘ
ッドの前記第一の方向のノズル密度(dpi)の4倍以下である、
前項〔13〕に記載のインクジェット記録方法。
〔15〕
前記第1工程前に、前記着色用インクジェットインク組成物に含まれる成分を凝集させ
る又は前記着色用インクジェットインク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液を、前記
被記録媒体に付与させる処理液付与工程を有する、前項〔13〕又は〔14〕に記載のイ
ンクジェット記録方法。
〔16〕
前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを、前記被記録媒体に対する1回の走査によって前
記第1ヘッド及び前記第2ヘッドと対向する前記被記録媒体の領域に、前記着色用インク
ジェットインク組成物及びクリアインクである前記インクジェットインク組成物を吐出す
ることで記録を行う前項〔13〕〜〔15〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録
方法。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々
な変形が可能である。
〔インクジェットインク組成物〕
本実施形態に係るインクジェットインク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう
。)は、水と、ポリマー微粒子と、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤から
なる群より選択される1種以上(以下、「第1界面活性剤」ともいう。)と、アクリル系
界面活性剤と、を含む。
第1界面活性剤をインク組成物に含まれる他の成分と組み合わせて用いることにより、
被記録媒体上にポリマー微粒子がインク膜を形成する際のインク液滴の弾きや、ムラを改
善することができる。これにより、被記録媒体上に隙間や凸凹の少ないインク膜を形成す
ることができる(濡れ広がり性効果)。一方で、アクリル系界面活性剤を用いることによ
り、形成されたインク膜の表面層を更に平滑に仕上げることができる(レベリング効果)
。これは、インク膜の乾燥時に、疎水性が比較的高いアクリル系界面活性剤が、インク膜
表面に偏在しやすいことに起因している。インク膜表面に偏在したアクリル系界面活性剤
は、インク膜表面の凹凸をさらに減少させ、さらなる光沢を付与する役割を果たす。以上
のように、本実施形態に係るインクジェットインク組成物は、濡れ広がり性効果及びレベ
リング効果を共に奏することにより、より優れた光沢を有する記録物が得られるインクジ
ェットインク組成物となる。
本実施形態に係るインク組成物は、クリアインクであることが好ましい。ここで「クリ
アインク」とは、被記録媒体に着色するために用いるインクではなく、その他の目的で用
いるインクである。その他の目的は、被記録媒体の光沢度の調整や、記録物の耐擦性など
の特性の向上や、カラーインクの定着性、発色性を向上させるためなどである。クリアイ
ンクは好ましくは色材の含有量が0.1質量%以下であり、より好ましくは色材を含まな
いインク組成物である。本実施形態に係るインクジェットインク組成物をクリアインクと
して用い、さらに他のカラーインク(着色用インク)を用いた場合には、カラーインクの
光沢度を向上させることができるクリアインクとなる。なお、「カラーインク」とは、色
材を含み被記録媒体に着色するためのインク組成物のことをいう。
〔水〕
本実施形態に係るインク組成物は、水を含む。水としては、例えば、イオン交換水、限
外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極
力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加等によって滅菌し
た水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することが
できる。これにより貯蔵安定性がより向上する傾向にある。
水の含有量は、インク組成物100質量%に対して、50〜90質量%が好ましく、5
5〜80質量%がより好ましく、60〜75質量%がさらに好ましい。水の含有量が上記
範囲内であることにより、第1界面活性剤の濡れ広がり性効果や、比較的油性のアクリル
系界面活性剤のレベリング効果がより良好に発揮される傾向にある。
〔ポリマー微粒子〕
本実施形態に係るインク組成物は、ポリマー微粒子を含む。ポリマー微粒子は、インク
膜の形成に寄与する。ポリマー微粒子を構成するポリマーとしては、公知のものであって
もよく、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸エステル若しくはその共重合体、
ポリメタクリル酸エステル若しくはその共重合体、ポリアクリロニトリル若しくはその共
重合体、ポリシアノアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、又はポリメタ
クリル酸に代表されるアクリル系重合体;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、
ポリイソブチレン、ポリスチレン若しくはそれらの共重合体、石油樹脂、クマロン・イン
デン樹脂、又はテルペン樹脂に代表されるポリオレフィン系重合体;ポリ酢酸ビニル若し
くはその共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、又はポリビニルエー
テルに代表される酢酸ビニル系重合体又はビニルアルコール系重合体;ポリ塩化ビニル若
しくはその共重合体、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、又はフッ素ゴムに代表される含
ハロゲン系重合体;ポリビニルカルバゾール、ポリビニルピロリドン若しくはその共重合
体、ポリビニルピリジン、又はポリビニルイミダゾールに代表される含窒素ビニル系重合
体;ポリブタジエン若しくはその共重合体、ポリクロロプレン、又はポリイソプレン(ブ
チルゴム)に代表されるジエン系重合体;その他の開環重合型樹脂、縮合重合型樹脂、又
は天然高分子樹脂等が挙げられる。
さらに、ポリマー微粒子の市販品としては、特に限定されないが、例えば、ハイテック
E−7025P、ハイテックE−2213、ハイテックE−9460、ハイテックE−9
015、ハイテックE−4A、ハイテックE−5403P、ハイテックE−8237(以
上すべて商品名、東邦化学社製)、AQUACER507、AQUACER515、AQ
UACER840(以上すべて商品名、ビックケミー・ジャパン社製)が挙げられる。
ポリマー微粒子の形態は、微粒子粉末であっても、樹脂エマルションであってもよい。
インク組成物がクリアインクである場合には、ポリマー微粒子がインク組成物中において
エマルションを形成してコロイド分散することにより、クリアインク組成物の透明性が増
すので、より高品位な記録画像が得られる傾向にある。
ポリマー微粒子をエマルションの状態で得る場合には、ポリマーを必要に応じて界面活
性剤と共に水に混合することができる。例えば、(メタ)アクリル系樹脂又はスチレン−
(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂のエマルションは、(メタ)アクリル系樹脂又はスチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体系樹脂の樹脂と、界面活性剤と、を水に混合すること
によって得ることができる。
また、樹脂エマルションは、上記したポリマー微粒子の単量体を、重合触媒及び乳化剤
を存在させた水中において乳化重合させることによっても得ることができる。
樹脂エマルションの市販品としては、特に限定されないが、例えば、マイクロジェルE
−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルション;日本ペイント社製
)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルション;大日本インキ化学工業社製)、
ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルション;大日本インキ化学工業社
製)、SAE1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルション;日本ゼオン社製)、又
はサイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルション;サイデン化学社製)を挙げ
ることができる。樹脂エマルションは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
インク組成物の長期保存安定性、吐出安定性の観点から、ポリマー微粒子の粒径は平均
粒径で5nm〜400nmの範囲であり、より好ましくは50nm〜200nmの範囲で
ある。なお、ポリマー微粒子の粒径はレーザー回折式/散乱式粒子径分布測定装置により
測定される。
ポリマー微粒子は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
インク組成物がクリアインクである場合のポリマー微粒子の含有量は、インク組成物1
00質量%に対して、固形分換算で、0.10〜15.0質量%が好ましく、0.50〜
15.0質量%がより好ましく、1.00〜15.0質量%がさらに好ましく、7〜15
質量%が特に好ましい。含有量が0.10質量%以上であることにより、被記録媒体に対
する定着性がより向上したり、パターンの光沢度がより高くなる傾向にある。一方、含有
量が15.0質量%以下であることにより、インク組成物の保存安定性及び吐出安定性に
より優れる傾向にある。
インク組成物がカラーインクである場合のポリマー微粒子の含有量は、インク組成物1
00質量%に対して、固形分換算で、0.10〜15.0質量%が好ましく、0.50〜
10.0質量%がより好ましく、0.50〜5.00質量%がさらに好ましい。含有量が
0.10質量%以上であることにより、被記録媒体に対する定着性がより向上する傾向に
ある。一方、15.0質量%以下であることにより、インク組成物の保存安定性及び吐出
安定性により優れる傾向にある。
〔シロキサン系界面活性剤〕
本実施形態に係るインク組成物は、シロキサン系界面活性剤を含んでもよい。シロキサ
ン系界面活性剤をインク組成物に含まれる他の成分と組み合わせて用いることにより、被
記録媒体上にインク膜を形成する際のインク液滴の弾きやムラを改善することができる。
これにより、被記録媒体上に隙間や凸凹の少ないインク膜を形成することができる。この
ように、隙間や凸凹の少ないインク膜により、得られる記録物の光沢がより向上する。特
に、シロキサン系界面活性剤は、低吸収性記録媒体及び非吸収性記録媒体に対して良好な
濡れ性を発揮する。そのため、シロキサン系界面活性剤を用いることにより、低吸収性記
録媒体及び非吸収性記録媒体上においてインク膜を形成する際のインク液滴の弾きやムラ
をより一層改善することができ、より良好な光沢を得ることができる。
シロキサン系界面活性剤は、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを含むことが好
ましい。ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとしては、特に限定されないが、例え
ば、下記一般式(1)で表されるポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンが挙げられる
。このようなシロキサン系界面活性剤を用いることにより、濡れ広がり効果がより良好に
発揮され、得られる記録物の光沢がより向上する傾向にある。下記式(1)で表されるポ
リエーテル変性ポリジメチルシロキサンとしては、特に限定されないが、例えば、BYK
−349が挙げられる。
Figure 2015048364

ここで、式(1)中、Rは、各々独立に、水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基
を示し、Rは、各々独立に、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、カチオン重合
性基を有する1価の基又はエチレン性不飽和基を有する1価の基を示し、n及びn
、各々独立に、1〜5の整数であり、nは1〜30の整数であり、nは1〜70の整
数であり、n/nは1以下である。
カチオン重合性基又はエチレン性不飽和基としては、特に限定されないが、例えば、グ
リシジル基、オキセタニル基、ビニルエーテル基、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、
などが挙げられる。
シロキサン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、BYK−3
06、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−3
46、BYK−347、BYK−348、BYK−349(以上商品名、ビックケミー・
ジャパン社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、K
F−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−6
43、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−
6015、KF−6017(以上商品名、信越化学社製)が挙げられる。このなかでも、
BYK−348及びBYK−349が好ましい。
シロキサン系界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
第1界面活性剤の含有量は、インクジェットインク組成物100質量%に対して、0.
05〜3.50質量%が好ましく、0.15〜3.25質量%がより好ましく、0.20
〜3.0質量%がさらに好ましく、0.05〜1.50質量%がよりさらに好ましく、0
.10〜1.25質量%が特に好ましく、0.10〜1.00質量%が一層好ましく、0
.50〜1.00質量%がより一層好ましい。その含有量が上記範囲内であることにより
、記録媒体上でインクが均一に濡れ広がりやすく、インクの印刷ムラや滲みがより抑制で
きる上、インク組成物の保存安定性及び吐出安定性がより優れる傾向にある。
〔フッ素系界面活性剤〕
本実施形態に係るインク組成物は、フッ素系界面活性剤を含んでもよい。フッ素系界面
活性剤をインク組成物に含まれる他の成分と組み合わせて用いることにより、被記録媒体
上にインク膜を形成する際のインク液滴の弾きやムラを改善することができる。これによ
り、被記録媒体上に隙間や凸凹の少ないインク膜を形成することができる。特に、フッ素
系界面活性剤は、低吸収性記録媒体及び非吸収性記録媒体に対して良好な濡れ性を発揮す
る。そのため、フッ素系界面活性剤を用いることにより、低吸収性記録媒体及び非吸収性
記録媒体上においてインク膜を形成する際のインク液滴の弾きやムラをより一層改善する
ことができ、より良好な光沢を得ることができる。
フッ素系界面活性剤としては、公知のものであってもよく、特に限定されないが、例え
ば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン化合物、パ
ーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、及びパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖
に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が挙げられる。
パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、特に限定されないが、例えば、パー
フルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩が挙げられる。
パーフルオロアルキルカルボン化合物としては、特に限定されないが、例えば、パーフ
ルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩が挙げられる。
パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物としては、特に限定されないが、例えば、
パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルリン酸エステルの塩が挙げ
られる。
パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマ
ー化合物としては、特に限定されないが、例えば、パーフルオロアルキルエーテル基を側
鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を
側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロア
ルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩が挙げられ
る。
フッ素系界面活性剤がパーフルオロアルキル基を有する場合、パーフルオロアルキル基
における炭素原子の数は特に限定されないが、2〜10が好ましく、2〜6がより好まし
い。パーフルオロアルキル基における炭素原子の数が上記範囲内にあることで、インク膜
を形成する際のインク液滴の弾きやムラを更に一層改善することができ、更に良好な光沢
を得ることができる。
これらのフッ素系界面活性剤の中では、インク液滴の弾きやムラを更に改善する観点か
らFS−300などが好ましい。
これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH
NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)
が挙げられる。
フッ素系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、サーフロンS−
111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、
S−144、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、
FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−43
1、フロラード・FC4430(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−47
0、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、ゾニールTBS、
FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、U
R(いずれもデュポン社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−40
0S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151
N(オムノバ社製)が挙げられる。これらの中でも、ゾニールFS−300、FSN、F
SN−100、FSO(デュポン社製)が好ましい。このようなフッ素系界面活性剤を用
いることにより、信頼性と発色がより向上する傾向にある。
フッ素系界面活性剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
〔アクリル系界面活性剤〕
本実施形態に係るインク組成物は、アクリル系界面活性剤を含む。インク組成物が他の
成分と共にアクリル系界面活性剤を含むことにより、形成されたインク膜の表面層を更に
平滑に仕上げることができる(レベリング効果)。用い得るアクリル系界面活性剤として
は、特に限定されないが、例えば、アクリル骨格又はメタクリル骨格を有する高分子の界
面活性剤が挙げられる。なお、本明細書において、「アクリル系界面活性剤」は、アクリ
ル骨格を有するもの、及びメタクリル骨格を有するものの両方を包含する。また、本明細
書において、シロキサン骨格とアクリル骨格又はメタクリル骨格とを有する界面活性剤、
及び、フッ素原子とアクリル骨格又はメタクリル骨格とを有する界面活性剤は、シロキサ
ン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤に包含される。
アクリル系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、OX−880
EF、OX−881、OX−883、OX−883HF、OX−70、OX−77EF、
OX−60、OX−710、OX−720、OX−720EF、OX−750HF、LA
P−10、LAP−20、LAP−30、1970、230、LF−1970、LF−1
980、LF−1982、LF−1983、LF−1984、LF−1985、LHP−
95、LHP−96、UVX−35、UVX−36、UVX−39、AQ−200(以上
、楠本化成社製)BYK−350、BYK−352、BYK−354、BYK−355、
BYK−358N/361N、BYK−380N、BYK−381、BYK−392(以
上、ビックケミー・ジャパン社製)等が挙げられる。
これらのアクリル系界面活性剤の中では、形成されたインク膜の表面を一層平滑に仕上
げる観点から、BYK381,BYK361Nなどが好ましい。アクリル系界面活性剤は
、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アクリル系界面活性剤の含有量は、インクジェットインク組成物100質量%に対して
、0.01〜2.0質量%が好ましく、0.05〜1.50質量%がより好ましく、0.
10〜1.00質量%がさらに好ましい。含有量が上記範囲内であることにより、記録媒
体上でインクが均一に濡れ広がりやすく、インクの印刷ムラや滲みがより抑制できる上、
インク組成物の保存安定性及び吐出安定性がより優れる傾向にある。
第1界面活性剤と、アクリル系界面活性剤と、の合計含有量Aは、インクジェットイン
ク組成物100質量%に対して、0.05質量%〜5.00質量%が好ましく、0.10
質量%〜4.00質量%がより好ましく、0.20質量%〜3.00質量%がさらに好ま
しい。合計含有量が0.05質量%以上であることにより、被記録媒体上におけるインク
組成物の濡れ拡がり性が特に優れる傾向にある。また、合計含有量が5.00質量%以下
であることにより、保存安定性及び吐出安定性により優れる傾向にある。
アクリル系界面活性剤の含有量に対する、第1界面活性剤の含有量の比Bは、0.1〜
10が好ましく、0.5〜10がより好ましく、0.7〜8がさらに好ましく、2〜6が
特に好ましい。比Bが上記範囲内であることにより、濡れ広がり性とレベリング性のバラ
ンスにより優れ、光沢度がより向上し、保存安定性及び吐出安定性により優れる傾向にあ
る。また、比Bが10以下であることにより、光沢度により優れる傾向にある。
〔その他の成分〕
以下、本実施形態に係るインク組成物が含み得るその他の成分について列記する。
〔浸透剤〕
本実施形態で用いるインク組成物は、浸透剤をさらに含有することが好ましい。インク
組成物が被記録媒体に素早く浸透することによって、画像の滲みが少ない記録物を得るこ
とができる。
このような浸透剤としては、特に限定されないが、例えば、多価アルコールのアルキル
エーテル(グリコールエーテル類)及び1、2−アルキルジオールが好ましく挙げられる
。当該グリコールエーテル類としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジ
プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル
、及びジプロピレングリコールモノブチルエーテルが挙げられる。また、上記1,2−ア
ルキルジオールとしては、特に限定されないが、例えば、1,2−ペンタンジオール及び
1,2−ヘキサンジオールが挙げられる。これらの他に、1,3−プロパンジオール、1
,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7
−ヘプタンジオール、及び1,8−オクタンジオールに代表される直鎖炭化水素のジオー
ル類も挙げることができる。これらの中では、インク組成物に含まれる他の成分との組み
合わせによって、更に画像のにじみを抑制することができ、インク吐出性もより良好にな
る。
浸透剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
〔保湿剤〕
本実施形態で用いるインク組成物は、保湿剤(湿潤剤)をさらに含むことが好ましい。
保湿剤としては、一般にインクジェットインクに用いられるものであれば特に制限される
ことなく使用可能である。保湿剤の沸点は、好ましくは180℃以上であり、より好まし
くは200℃以上である。沸点が上記範囲内であることにより、インク組成物に良好な保
水性及び湿潤性を付与することができる。
高沸点の保湿剤の具体例として、特に限定されないが、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタメチレングリコ
ール、トリメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリプロピレングリコール
、数平均分子量2000以下のポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール
、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、グリセリン、メソエリスリトー
ル、及びペンタエリスリトールが挙げられる。これらの中では、インク組成物に含まれる
他の成分との組み合わせにおいて、保湿剤としての作用をより良好に発揮する観点から、
プロピレングリコールが好ましい。
保湿剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。インク組
成物が高沸点の保湿剤を含むことにより、開放状態で顔料インクが空気に触れている状態
で放置しても、流動性及び再分散性を長時間維持できるインク組成物を得ることができる
。さらに、このようなインク組成物は、インクジェット記録装置を用いた記録の途中又は
中断後の再起動時に、ノズルの目詰まりが生じにくくなるため、インク組成物の吐出安定
性が優れたものとなる。上記保湿剤の含有量は特に限定されず、必要に応じて適宜決定す
ればよい。
なお、上述のとおり、インク組成物が環状アミド化合物を含む場合、環状アミド化合物
は保湿性能を有するため、環状アミド化合物を保湿剤として用いることが好ましい。
〔その他の成分〕
本実施形態で用いるインク組成物は、溶剤、樹脂エマルション、溶解助剤、粘度調整剤
、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属
イオンを捕獲するためのキレート化剤などの種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本実施形態で用いるインク組成物は、揮発性成分中、水を最も多く含む水系インク組成物
とすることが、安全性の点で好ましい。
〔インクジェットインクを用いたインクジェット記録方法〕
本実施形態に係るインクジェットインクを用いたインクジェット記録方法は、上記イン
クジェットインク組成物を、ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる工程を
有する。
〔前処理工程〕
本実施形態に係るインクジェットインクを用いたインクジェット記録方法は、上記工程
前に、インクジェットインク組成物に含まれる成分を凝集させる又はインクジェットイン
ク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液を、被記録媒体に付与させる前処理工程を有す
ることができる。これにより、前処理工程を有することにより、低吸収被記録媒体及び非
吸収被記録媒体でのベタ画像の埋まりの悪さ(弾き、筋ムラ等)を改善することができる
。しかし、処理液によってインク中の顔料又は樹脂が凝集し、見かけ上の粒径が増加する
ため、画質がマット調になってしまう。そこで、上記工程前に前処理工程を有することに
より、処理液によるマット調化を低減できるため、本実施形態に係るインク組成物を使用
することが有効である。また、環境安全性に優れるという観点からも本実施形態に係るイ
ンク組成物を使用することが有効である。前処理工程の被記録媒体への処理液付与方法は
、インクジェット法、ローラー法、スプレー法などの方法を用いることができ限られるも
のではない。このうち、被記録媒体の任意の領域へ付与が可能な点でインンクジェット法
が好ましい。
(処理液)
インク組成物を凝集又は増粘させる処理液としては、特に限定されないが、例えば、多
価金属塩、有機酸、及び有機酸塩の少なくともいずれかを含むものが挙げられる。処理液
中の多価金属塩、有機酸、及び有機酸塩がインク組成物と相互作用することにより、イン
ク組成物が凝集又は増粘する。これにより、その後に付与させるインク組成物の着弾干渉
、滲みを防止でき、ラインや微細像などを均質に描画することができる。
(多価金属塩)
多価金属塩としては、特に限定されないが、例えば、無機酸の多価金属塩あるいは有機
酸の多価金属塩が好ましい。このような多価金属塩としては、特に限定されないが、例え
ば、周期表の第2属のアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)、周期表
の第3属の遷移金属(例えば、ランタン)、周期表の第13属からの土類金属(例えば、
アルミニウム)、ランタニド類(例えば、ネオジム)、の塩を挙げることができる。これ
ら多価金属の塩としては、カルボン酸塩(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)、硫酸塩、硝酸
塩、塩化物、及びチオシアン酸塩が好適である。中でも、好ましくは、カルボン酸(蟻酸
、酢酸、安息香酸塩など)のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硫酸のカルシウム塩又は
マグネシウム塩、硝酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、及びチオシアン酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩が挙げられる。なお、多価
金属塩は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
(有機酸及びその塩)
有機酸及びその塩としては、特に限定されないが、例えば、リン酸、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、クエン酸が挙げられる。このなかでも、1価あるいは2価以上のカルボン
酸が好ましい。なお、有機酸は1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
(溶剤)
溶剤としては、特に限定されないが、例えば、有機溶剤又は水を用いることができる。
〔記録解像度〕
光沢度の高い記録物を得る観点から、ヘッドが、ノズルが第一の方向に並ぶノズル列を
有し、上記工程により得られる画像の第一の方向の記録解像度(dpi)は、第一の方向
のノズル密度(dpi)の8倍以下が好ましく、4倍以下がより好ましく、2倍以下がさ
らに好ましい。ここで、後述のライン方式の場合は、上記第一の方向は、1方向(走査の
方向)に交差する方向(ラインヘッドのノズル列の伸びる方向)である。また、被記録媒
体に対してヘッドが複数回の走査(パス)を行うことにより記録が行われるシリアル記録
方式の場合は、上記第一の方向は、走査の方向に交差する方向(ヘッドのノズル列が伸び
る方向)である。第一の方向のノズル密度よりも高い記録解像度の画像を記録する場合、
ヘッドの記録パス数を2以上とするため、インクを離散的に打ち込みながら、画像を形成
していく。その結果、打ち込みの時間差が発生し、一つの画像において先のパスで吐出し
着弾し、乾燥し固化し始めたインク滴と、次のパスで吐出し着弾した未乾燥で流動性があ
るインク滴とが混在することで、画像の表層に凹凸が発生し、光沢が低下(マット化)す
る傾向がある。パス数が多いほど光沢は低下しやすい。記録解像度が8倍以下であること
により、インク滴が少ないパス数により吐出されるため、得られる記録物の光沢により優
れる傾向にある。
また、高精細な画像が得られるという観点から、ヘッドが、ノズルが第一の方向に並ぶ
ノズル列を有し、上記工程により得られる画像の第一の方向の記録解像度(dpi)は、
第一の方向のノズル密度(dpi)の2倍以上が好ましく、4倍以上がより好ましく、2
倍以上がさらに好ましい。記録解像度が第一の方向のノズル密度(dpi)の2倍以上で
あることにより、光沢が低下する傾向にあるが、光沢度に優れる本実施形態のインク組成
物を用いることにより高光沢度を備え、かつ高精細な画像が得られる傾向にある。
光沢度の高い記録物を得る観点から、上記工程により得られる画像の第一の方向に交差
する方向(典型的には第一の方向に直交する方向)の記録解像度(dpi)は、特に限定
されないが、第一の方向のノズル密度(dpi)の8倍以下が好ましく、4倍以下がより
好ましく、2倍以下がさらに好ましい。上記工程内の1パスによって吐出されるインク滴
の第一の方向に交差する方向の解像度が、第一の方向のノズル密度(dpi)の1倍であ
る場合、上記工程により得られる画像の第一の方向に交差する方向の記録解像度が第一の
方向のノズル密度(dpi)よりも高いほど画像の光沢が低下する傾向がある。よって、
この場合、画像の第一の方向に交差する方向の記録解像度が上記範囲内であることにより
、光沢がより向上する傾向にある。
また、高精細な画像が得られるという観点から、上記工程により得られる画像の第一の
方向に交差する方向(典型的には第一の方向に直交する方向)の記録解像度(dpi)は
、特に限定されないが、第一の方向のノズル密度(dpi)の8倍以上が好ましく、4倍
以上がより好ましく、2倍以上がさらに好ましい。上記工程により得られる画像の第一の
方向に交差する方向の記録解像度(dpi)が2倍以上であることにより、より高精細な
画像が得られる傾向にある。
〔記録方式〕
ヘッドを被記録媒体に対して相対的に1方向に走査させながら、ヘッドと対向する被記
録媒体の領域に、インクジェットインク組成物を吐出を1回行うことで記録を行うことが
好ましい。すなわち、1パスでライン方式により記録を行なうことが好ましい。ライン方
式により記録をすることにより、打ち込み時間差が最も小さくなるため記録速度により優
れる傾向にある。ライン方式の場合、画像の第一の方向の記録解像度(dpi)は、第一
の方向のノズル密度(dpi)の通常1倍である。
〔被記録媒体〕
本実施形態に係るインク組成物は、吸収性被記録媒体、低吸収性被記録媒体、及び非吸
収性被記録媒体に対して広く用いることができる。
吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、インク組成物の浸透性が高
い電子写真用紙などの普通紙、インクジェット用紙(シリカ粒子やアルミナ粒子から構成
されたインク吸収層、あるいは、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリド
ン(PVP)に代表される親水性ポリマーから構成されたインク吸収層を備えたインクジ
ェット専用紙)から、インク組成物の浸透性が比較的低い一般のオフセット印刷に用いら
れるアート紙、コート紙、キャスト紙等が挙げられる。
低吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、表面に油性インクを受容
するための塗工層が設けられた塗工紙が挙げられる。塗工紙としては、特に限定されない
が、例えば、アート紙、コート紙、マット紙に代表される印刷本紙が挙げられる。
非吸収性被記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、インク吸収層を有してい
ないプラスチックフィルム、紙に代表される基材上にプラスチックがコーティングされて
いるものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラ
スチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、
ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
ここで、「低吸収性被記録媒体」及び「非吸収性被記録媒体」とは、ブリストー(Br
istow)法において接触開始から30msecまでの水吸収量が10mL/m以下
である被記録媒体をいう。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として
最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採
用されている。試験方法の詳細は「JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法2000年
版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられて
いる。
〔インクジェットインクセット〕
本実施形態に係るインクジェットインクセットは、クリアインクである上記インクジェ
ットインク組成物と、水、ポリマー微粒子、及び色材を含む着色用インクジェットインク
組成物と、を備える。このようなインクセットであればカラーインク(着色用インクジェ
ットインク組成物)が現す色彩をクリアインクが高光沢のものとした記録物を得ることが
できる。
〔クリアインクであるインクジェットインク組成物〕
クリアインクであるインクジェットインク組成物としては、上記と同様のものを用いる
ことができる。なお、クリアインクであるインクジェットインク組成物は色材を含まない
〔着色用インクジェットインク組成物〕
着色用インクジェットインク組成物は、水、ポリマー微粒子、及び色材を含む。水及び
ポリマー微粒子としては、特に限定されないが、例えば、上記と同様のものを挙げること
ができる。また、着色用インクジェットインク組成物は、第1界面活性剤と、アクリル系
界面活性剤とを含むことができる。着色用インクジェットインク組成物は、第1界面活性
剤と、アクリル系界面活性剤とを含むことにより、得られる記録物の光沢がより向上する
傾向にある。シロキサン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びアクリル系界面活性剤
としては、特に限定されないが、例えば、上記と同様のものを挙げることができる。
(色材)
色材としては、特に限定されないが、例えば、以下の顔料が挙げられる。
ブラックインクに使用されるカーボンブラックとしては、特に限定されないが、例えば
、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、
No.52、MA7、MA8、MA100、No.2200B等(以上、三菱化学社(M
itsubishi Chemical Corporation)製)、Raven
5750、Raven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Ra
ven 1255、Raven 700等(以上、コロンビアカーボン(Carbon
Columbia)社製)、Rega1 400R、Rega1 330R、Rega1
660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Mo
narch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monar
ch 1100、Monarch 1300、Monarch 1400等(キャボット
社(CABOT JAPAN K.K.)製)、Color Black FW1、Co
lor Black FW2、Color Black FW2V、Color Bla
ck FW18、Color Black FW200、Color B1ack S1
50、Color Black S160、Color Black S170、Pri
ntex 35、Printex U、Printex V、Printex 140U
、Special Black 6、Special Black 5、Special
Black 4A、Special Black 4(以上、デグッサ(Deguss
a)社製)が挙げられる。
ホワイトインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピ
グメントホワイト 6、18、21が挙げられる。
イエローインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピ
グメントイエロー 1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、16
、17、24、34、35、37、53、55、65、73、74、75、81、83、
93、94、95、97、98、99、108、109、110、113、114、11
7、120、124、128、129、133、138、139、147、151、15
3、154、167、172、180が挙げられる。
マゼンタインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピ
グメントレッド 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、14、15
、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、40、
41、42、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、88、112、1
14、122、123、144、146、149、150、166、168、170、1
71、175、176、177、178、179、184、185、187、202、2
09、219、224、245、又はC.I.ピグメントヴァイオレット 19、23、
32、33、36、38、43、50が挙げられる。
シアンインクに使用される顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグ
メントブルー 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:34、15:
4、16、18、22、25、60、65、66、C.I.バットブルー 4、60が挙
げられる。
また、マゼンタ、シアン、及びイエロー以外の顔料としては、特に限定されないが、例
えば、C.I.ピグメント グリーン 7,10、C.I.ピグメントブラウン 3,5
,25,26、C.I.ピグメントオレンジ 1,2,5,7,13,14,15,16
,24,34,36,38,40,43,63が挙げられる。
〔インクジェットインクセットを用いたインクジェット記録方法〕
本実施形態に係るインクジェットインクセットを用いたインクジェット記録方法は、上
記インクジェットインクセットに備えられる着色用インクジェットインク組成物を、第1
ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる第1工程と、上記インクジェットイ
ンクセットに備えられるクリアインクであるインクジェットインク組成物を、第2ヘッド
のノズルから吐出し、被記録媒体上に付与した着色用インクジェットインク組成物の少な
くとも一部に付与させる第2工程とを有する。これにより、カラーインク(着色用インク
ジェットインク組成物)が現す色彩をクリアインクが高光沢のものとした記録物を得るこ
とができる。
〔処理液付与工程〕
本実施形態に係るインクジェットインクセットを用いたインクジェット記録方法におい
て、処理液付与工程は、第1工程前に、着色用インクジェットインク組成物に含まれる成
分を凝集させる又は着色用インクジェットインク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液
を、被記録媒体に付与させる処理液付与工程を有してもよい。これにより、前処理工程を
有することにより、低吸収被記録媒体及び非吸収被記録媒体でのベタ画像の埋まりの悪さ
(弾き、筋ムラ等)を改善することができる。しかし、処理液によってインク中の顔料又
は樹脂が凝集し、見かけ上の粒径が増加するため、画質がマット調になってしまう。そこ
で、上記工程前に前処理工程を有することにより、処理液によるマット調化を低減できる
ため、本実施形態に係るインク組成物を使用することが有効である。
〔第1工程〕
第1工程は、上記インクジェットインクセットに備えられる着色用インクジェットイン
ク組成物を、第1ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる工程である。被記
録媒体に付与した着色用インクジェットインク組成物は乾燥してもよい。本実施形態に係
る記録方法では、第2工程でクリアインクが付与されるので、着色用インクジェットイン
ク組成物のインク膜自体が平滑であったり、光沢を有していたりする必要はなく、乾燥さ
れたインク膜に凹凸などがあってもよい。記録後の記録物の光沢を一層高くできる点では
、第1工程における着色インク膜の光沢が高いほうが好ましい。
〔第2工程〕
第2工程は、上記インクジェットインクセットに備えられるクリアインクであるインク
ジェットインク組成物を、第2ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体上に付与した着色
用インクジェットインク組成物の少なくとも一部に付与させる工程である。これにより、
インク膜表面を平滑に保ち、界面活性剤の発揮する濡れ広がり性とレベリング性により高
光沢の記録物を得ることができる。
〔記録解像度〕
第1工程及びあるいは第2工程により得られる画像の記録解像度は、それぞれ前述のイ
ンクジェットインクを用いたインクジェット記録方法における記録解像度と同様の範囲で
あることが好ましい。ここで、第一の方向のノズル密度とは、第1工程においては第1工
程で用いるヘッドのノズル密度をいい、第2工程においては第2工程で用いるヘッドのノ
ズル密度をいう。第1工程により得られる画像の記録解像度と第2工程により得られる画
像の記録解像度は同じでなくともよい。例えば第2工程により得られる画像の第一方向の
記録解像度が第2工程に用いるヘッドの第一の方向のノズル密度の4倍以下が好ましい。
〔記録方式〕
第1ヘッド及び第2ヘッドが被記録媒体に対する相対的な位置をかえつつ、第1ヘッド
及び第2ヘッドと対向する被記録媒体の領域に、着色用インクジェットインク組成物及び
クリアインクであるインクジェットインク組成物を吐出する走査を1回行うことで記録を
行うことが好ましい。すなわち、1パスでライン方式により記録を行なうことが好ましい
。ライン方式により記録をすることにより、打ち込み時間差が最も小さくなるため記録速
度により優れる傾向にある。ライン方式の場合、画像の第一の方向の記録解像度(dpi
)は、第一の方向のノズル密度(dpi)の通常1倍である。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実
施例によって何ら限定されるものではない。
[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りで
ある。
〔色材〕
C.I.ピグメントブルー15:3(P.B15:3)
〔ポリマー微粒子〕
スチレン−アクリル系エマルション(製品名ジョンクリル538J、BASF社製)
〔浸透剤〕
1,2−ヘキサンジオール
〔保湿剤〕
プロピレングリコール
〔界面活性剤〕
シロキサン系界面活性剤(BYK348、ビックケミー・ジャパン社製)
シロキサン系界面活性剤(BYK349、ビックケミー・ジャパン社製)
フッ素系界面活性剤(FS−300、デュポン社製)
アクリル系界面活性剤(BYK381、ビックケミー・ジャパン社製)
アクリル系界面活性剤(BYK361N、ビックケミー・ジャパン社製)
アセチレングリコール系界面活性剤(DF110D、エアープロダクツ社製)
[インク組成物の調製]
各材料を下記の表1に示す組成(質量%)で混合し、十分に撹拌し、各インク組成物を
得た。
Figure 2015048364
合計含有量A:シロキサン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びアクリル系界面活
性剤の合計含有量
比B:(第1界面活性剤の含有量)/(アクリル系界面活性剤の含有量)
[インクジェット記録方法(実施例1〜11、比較例1〜5)]
〔カラーインクにより得られた記録物の光沢(処理液なし)〕
ノズル密度180dpiのヘッドを備えたPX−G930改造機(セイコーエプソン社
(Seiko Epson Corporation)製)を用いた。被記録媒体(Nミ
ラーキャスト紙、被記録媒体の光沢度は65)上に、上記で調製したカラーインクを吐出
し付与させた。被記録媒体を加熱し完全に乾燥し、得られたベタパターンを光沢度の測定
装置(GM−268Plus コニカミノルタ社製)を用いて測定した。なお、カラーイ
ンクの付与量は8mg/inchとした。また、記録解像度を180dpi×1〜8の
間で変化させたベタパターンをそれぞれ得た。光沢度の結果から、ベタパターンを以下の
評価基準で評価した。光沢度の数値が高いほど、優れた光沢を示すベタパターンが得られ
たといえる(以下同様。)。
(評価基準:光沢度Gs:測定角20°)
A:45以上
B:40以上45未満
C:35以上40未満
D:30以上35未満
E:25以上30未満
F:20以上25未満
G:15以上20未満
H:15未満
〔カラーインクにより得られた記録物の光沢(処理液あり)〕
被記録媒体(Nミラーキャスト紙、被記録媒体の光沢度は65)上に、処理液を付与量
0.5g/mで付与させ、被記録媒体を加熱し完全に乾燥してからカラーインクを付与
したこと以外は上記「カラーインクにより得られた記録物の光沢(処理液なし)」におけ
るのと同様の操作によりベタパターンを得た。得られたベタパターンの光沢度を光沢度測
定装置(GM−268Plus コニカミノルタ社製)を用いて測定した。光沢度の結果
から、ベタパターンを以下の評価基準で評価した。なお、処理液としては、硫酸Mg・7
水和物1.6%、界面活性剤BYK−348 0.6%、精製水 残部(合計100%。
)を含むものを調整して用いた。
(評価基準:光沢度Gs:測定角20°)
A:45以上
B:40以上45未満
C:35以上40未満
D:30以上35未満
E:25以上30未満
F:20以上25未満
G:15以上20未満
H:15未満
〔カラーインク及びクリアインクにより得られた記録物の光沢(処理液なし)〕
ノズル密度180dpiのヘッドを備えたPX−G930改造機(セイコーエプソン社
(Seiko Epson Corporation)製)を用いた。まず、被記録媒体
(Nミラーキャスト紙、被記録媒体の光沢度は65)上に、上記で調製したカラーインク
を吐出し付与させた。被記録媒体を加熱し完全に乾燥し、上記で調製したクリアインクを
被記録媒体上のカラーインクのインク膜上に吐出し付与させた。得られたベタパターンの
光沢度を光沢度測定装置(GM−268Plus コニカミノルタ社製)を用いて測定し
た。なお、付与量はカラーインク及びクリアインクとも8mg/inchとした。また
、記録解像度を180dpi×1〜8の間で変化させたベタパターンをそれぞれ得た。光
沢度の結果から、ベタパターンを以下の評価基準で評価した。
(判定基準:クリアインク付与前後の光沢度Gs:測定角20°)
◎:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×120%以上
○:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×115%以上120%未満
△:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×110%以上115%未満
×:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×110%未満
〔カラーインク及びクリアインクにより得られた記録物の光沢(処理液あり)〕
被記録媒体(Nミラーキャスト紙、被記録媒体の光沢度は65)上に、処理液を付与量
0.5g/mで付与させ、被記録媒体を加熱し完全に乾燥してからカラーインクを付与
したこと以外は上記「カラーインク及びクリアインクにより得られた記録物の光沢(処理
液なし)」におけるものと同様の操作によりベタパターンを得た。得られたベタパターン
の光沢度を光沢度測定装置(GM−268Plus コニカミノルタ社製)を用いて測定
した。光沢度の結果から、ベタパターンを以下の評価基準で評価した。なお、処理液とし
ては、硫酸Mg・7水和物1.6%、界面活性剤BYK−348 0.6%、精製水 残
部(合計100%。)を含むものを調整して用いた。
(判定基準:クリアインク付与前後の光沢度Gs:測定角20°)
◎:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×120%以上
○:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×115%以上120%未満
△:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×110%以上115%未満
×:クリアインク付与後の光沢値=付与前光沢度×110%未満
Figure 2015048364
Figure 2015048364
以上より、実施例で得られた記録物は光沢性に優れることが分かった。特に、クリアイ
ンクを用いた場合には、処理液を使用しても良好な光沢を得ることができた。また、カラ
ーインクのみの場合でも処理液を用いない場合には光沢に優れる記録物が得られることが
分かった。

Claims (16)

  1. 水と、ポリマー微粒子と、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面活性剤からなる群
    より選択される1種以上と、アクリル系界面活性剤と、を含む、インクジェットインク組
    成物。
  2. 前記シロキサン系界面活性剤及び前記フッ素系界面活性剤からなる群より選択される1
    種以上と、前記アクリル系界面活性剤と、の合計含有量が、前記インクジェットインク組
    成物100質量%に対して、0.05質量%〜5質量%である、
    請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  3. 前記アクリル系界面活性剤の含有量に対する、前記シロキサン系界面活性剤及び前記フ
    ッ素系界面活性からなる群から選択される1種以上の含有量の比が、0.1〜10である

    請求項1又は2に記載のインクジェットインク組成物。
  4. 前記シロキサン系界面活性剤が、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンを含む、請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成物。
  5. 前記シロキサン系界面活性剤が、下記一般式(1)で表されるポリエーテル変性ポリジ
    メチルシロキサンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェットインク組
    成物。
    Figure 2015048364

    (式(1)中、Rは、各々独立に、水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキル基を示し
    、Rは、各々独立に、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、カチオン重合性基を
    有する1価の基又はエチレン性不飽和基を有する1価の基を示し、n及びnは、各々
    独立に、1〜5の整数であり、nは1〜30の整数であり、nは1〜70の整数であ
    り、n/nは1以下である。)
  6. クリアインクである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成
    物。
  7. 請求項6に記載のインクジェットインク組成物と、
    水、ポリマー微粒子、及び色材を含む着色用インクジェットインク組成物と、を備える

    インクジェットインクセット。
  8. 前記着色用インクジェットインク組成物が、シロキサン系界面活性剤及びフッ素系界面
    活性からなる群より選択される1種以上と、アクリル系界面活性剤と、を含む、請求項7
    に記載のインクジェットインクセット。
  9. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成物を、ヘッドのノズル
    から吐出し、被記録媒体に付与させる工程を有する、インクジェット記録方法。
  10. 前記ヘッドが、前記ノズルが第一の方向に並ぶノズル列を有し、
    前記工程では、画像の前記第一の方向の記録解像度(dpi)が、前記第一の方向のノ
    ズル密度(dpi)の4倍以下となるように吐出する、
    請求項9に記載のインクジェット記録方法。
  11. 前記工程前に、前記インクジェットインク組成物に含まれる成分を凝集させる又は前記
    インクジェットインク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液を、前記被記録媒体に付与
    させる前処理工程を有する、請求項9又は10に記載のインクジェット記録方法。
  12. 前記工程において、前記ヘッドを、前記被記録媒体に対する1回の走査によって、前記
    ヘッドと対向する前記被記録媒体の領域に、前記インクジェットインク組成物を吐出する
    ことで記録を行う、請求項9〜11のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  13. 請求項7又は8に記載のインクジェットインクセットに備えられる着色用インクジェッ
    トインク組成物を、第1ヘッドのノズルから吐出し、被記録媒体に付与させる第1工程と

    前記インクジェットインクセットに備えられるクリアインクであるインクジェットイン
    ク組成物を、第2ヘッドのノズルから吐出し、前記被記録媒体上に付与した前記着色用イ
    ンクジェットインク組成物の少なくとも一部に付与させる第2工程と、
    を有する、インクジェット記録方法。
  14. 前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドが、前記ノズルが第一の方向に並ぶノズル列を有し

    前記第2工程により得られる画像の前記第一の方向の記録解像度(dpi)が、第2ヘ
    ッドの前記第一の方向のノズル密度(dpi)の4倍以下である、
    請求項13に記載のインクジェット記録方法。
  15. 前記第1工程前に、前記着色用インクジェットインク組成物に含まれる成分を凝集させ
    る又は前記着色用インクジェットインク組成物を増粘させる反応剤を含む処理液を、前記
    被記録媒体に付与させる処理液付与工程を有する、請求項13又は14に記載のインクジ
    ェット記録方法。
  16. 前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを、前記被記録媒体に対する1回の走査によって前
    記第1ヘッド及び前記第2ヘッドと対向する前記被記録媒体の領域に、前記着色用インク
    ジェットインク組成物及びクリアインクである前記インクジェットインク組成物を吐出す
    ることで記録を行う請求項13〜15のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
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