JP2015048307A - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Hiroki Suda
裕喜 須田
翔 大志田
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翔 大志田
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南都美 新井
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Abstract

【課題】コアセルベーションを起こしやすく、洗浄時、すすぎ時のキシミ感改善を付与する毛髪洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)アニオン性界面活性剤と、(B)両性界面活性剤と、(C)カチオン性高分子と、(D)下記一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミンとを含有する毛髪洗浄剤組成物。
Figure 2015048307

[式(1)中、Rは直鎖、分枝鎖又は不飽和を含んでもよい炭素数12〜15のアルキル基又はアルケニル基、又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、AO、AOが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。m,nは互いに独立に0以上の実数であり、1≦m+n≦2の関係がある。]
【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪洗浄剤組成物、更に詳しくはアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性高分子、および特定のポリオキシアルキレンアルキルアミンからなる毛髪洗浄剤組成物に関する。
近年、ヘアケア意識向上と共に、毛髪に対しダメージを与えない、即ち、洗髪時、すすぎ時のキシミ感を緩和させるタイプのシャンプーが開発されている。これらには界面活性剤の他にカチオン性高分子等を用いることが多く、カルボキシエチルセルロースと硫酸塩型界面活性剤、及びカチオン化セルロースやカチオン化デンプン等のカチオン性高分子との組み合わせ(特許文献1)、アニオン界面活性剤、モノアルキルグリセリルエーテル、及びカチオン化ヒドロキシプロピルセルロースの組み合わせ(特許文献2)等が提案されている。
上述した技術はすすぎ性成分である界面活性剤とカチオン性高分子が複合体を形成し、コアセルベーションすることによってすすぎ性の改善に寄与していると言われている。しかしながら、混合させる界面活性剤の種類によってはコアセルベーションを起こしにくく、洗髪時、すすぎ時のキシミ感を必ずしも改善させうるものではなかった。
特開2012−111701号報 特開2012−232933号報
本発明の目的は、コアセルベーションを起こしやすく、洗浄時、すすぎ時のキシミ感改善を付与する毛髪洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究した結果、一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミンを下記成分(A)、(B)、(C)に配合することで、コアセルベーションを起こしやすく、洗髪時、すすぎ時のキシミ感改善を付与する毛髪洗浄剤組成物に関する。
即ち、本発明は下記の発明を提供することにある。
下記成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する毛髪洗浄剤組成物。
(A)アニオン性界面活性剤
(B)両性界面活性剤
(C)カチオン性高分子
(D)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン
Figure 2015048307
[但し式中Rは直鎖、分枝鎖又は不飽和を含んでもよい炭素数12〜15のアルキル基又はアルケニル基、又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、
炭素数10以下のものを3〜20質量%、
炭素数12のものを30〜70質量%、
炭素数14のものを10〜30質量%含有する混合アルキル基、又はアルケニル基を示し、
O、AOが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。m,nは互いに独立に0以上の実数であり、 1≦m+n≦2の関係がある。]
本発明の目的は、コアセルベーションを起こしやすく、洗浄時、すすぎ時のキシミ感改善を付与する毛髪洗浄剤組成物を容易に得ることが出来る。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明における毛髪洗浄剤組成物の成分Aのアニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアミドエーテルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩などが挙げられ、より好適としては、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩、ヤシ油脂肪酸塩、パーム核油脂脂肪酸塩、パーム油脂肪酸塩、N−ラウロイルサルコシン塩、N−ヤシ油脂肪酸サルコシン塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン塩、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチル−β−アラニン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸塩、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸塩、N−ラウロイルアスパラギン酸塩、N−ヤシ油脂肪酸アスパラギン酸塩、N−ラウロイル−N−メチルタウリン塩、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリン塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンヤシ油アルキルエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレントリデシルエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)N−メチル−ラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)N−エチル−ラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンN−メチル−ヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンN−エチル−ヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンラウリルスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸スルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンN−メチル−ラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンN−メチル−ヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンN−エチル−ラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0〜10)オキシエチレンN−エチル−ヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(1〜10)オキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、それらの混合物も用いられ、その塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。
本発明において、成分Aのアニオン性界面活性剤は、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中の5〜25重量%で、より好ましくは7〜20重量%である。この範囲内であれば、アニオン性界面活性剤による泡立ちや泡量が十分に得られる。5重量%未満では、豊かな泡量を実現することができず、また、25重量%を超えて配合すると組成物の安定性が悪化してしまうため適さない。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の成分Bの両性界面活性剤としては、好適例としては、例えばラウリルジメチル酢酸ベタイン、ラウリルジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、ラウリン酸アミドジメチル酢酸ベタイン、ラウリン酸ジメチルヒドロキシプロピルスルホベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ脂肪酸アシル−N’−カルボキシエチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリン酸アミドプロピルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド、ミリスチン酸アミドプロピルアミンオキサイド、ヤシアルキルジメチルアミンオキサイド、ヤシ脂肪酸アミドプロピルアミンオキサイド等が挙げられる
本発明において、成分Bの両性界面活性剤としては、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中の1〜10重量%で、より好ましくは2〜7重量%である。この範囲内であれば、両性界面活性剤による泡質の改善や増粘効果が十分に得られる。1重量%未満では、増粘効果が見られず、泡質の改善も見られない。また、10重量%を超えて配合すると、組成物の粘度が高くなりすぎてしまい、泡立ちの低下を招いてしまうため適さない。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の成分Cのカチオン性高分子としては、分子量40万〜150万、カチオン性窒素含量1〜2.5%(質量%)であるカチオン化セルロースが好ましい。市販品として、例えば、ポイズC−H60(分子量60万、N含量2.2%)、ポイズC−M80(分子量80万、N含量1.5%)、ポイズC−L150(分子量150万、N含量1.3%)(以上、花王社製);ポリマーJR400(分子量40万、N含量1.7%)(ユニオン・カーバイド社製);カチナールLC−100(分子量40万、N含量1.0%)、カチナールHC−100K(分子量40万、N含量2.0%)、カチナールLC−200(分子量150万、N含量1.2%)(以上、東邦化学社製)などが挙げられる。
本発明において、成分Bの両性界面活性剤としては、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中の0.1〜1.0重量%、好ましくは0.3〜0.6重量%が望ましい。配合量が0.1重量%未満では十分なコンディショニング効果が得られず、1.0重量%を超えると洗髪後にゴワツキ感を感じる等使用感の悪化を招くことがあるので好ましくない。また、カチオン化セルロースの分子量が40万以下でも十分なコンディショニング効果が得られず、カチオン性窒素含量が重量1%未満だと毛髪への吸着性が不十分で十分なコンディショニング効果が得られず好ましくない。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の成分Dのポリオキシアルキレンアルキルアミンとしては、PEG−2ドデシルアミン、PEG−1/PPG−1ドデシルアミン、PPG−2ドデシルアミン、PEG−2ココナッツアミン、PEG−1/PPG−1ココナッツアミン、PPG−2ココナッツアミン、PEG−2テトラデシルアミン、PEG−1/PPG−1テトラデシルアミン、PPG−2テトラデシルアミン、PEG−2ペンタデシルアミン、PEG−1/PPG−1ペンタデシルアミン、PPG−2ペンタデシルアミンなどが挙げられる。特に好ましくは、PEG−2ドデシルアミンやPEG−2ココナッツアミン、PEG−2テトラデシルアミンである。
本発明の毛髪洗浄剤組成物の成分Dのポリオキシアルキレンアルキルアミンは、必要に応じて1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができ、その含有量は全組成中の0.5〜5重量%、より好ましくは1〜5重量%である。この範囲であれば、ポリオキシアルキレンアルキルアミンによる洗髪時やすすぎ時のきしみ感の緩和効果が十分に確認できる。0.5重量%未満では、きしみ感の緩和効果は十分には確認できず、5重量%を超えて配合するとポリオキシアルキレンアルキルアミン由来のアミン臭が強くなりすぎるため適さない。
更に本発明の効果を妨害しない範囲で他のアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、および通常洗浄剤あるいは化粧品に用いられる他の成分、例えば、動物、植物、魚貝類、微生物由来の抽出物、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級アルコール、エステル類、シリコーン、保湿剤、水溶性高分子、被膜剤、紫外線吸収剤、消炎剤、金属封鎖剤、低級アルコール、糖類、アミノ酸類、有機アミン類、合成樹脂エマルジョン、pH 調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、抗菌剤、香料などを必要に応じて一種あるいは2種以上用いても良い。
本発明の効果に関して以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
製造例1 PEG−2ココナッツアミンの合成
1リットルのオートクレーブにココナッツアミン(1.0mol)を仕込み、窒素置換、昇温後に150±5℃でエチレンオキサイド付加(2.0mol)を実施した。エチレンオキサイド導入後1時間の熟成を行い、熟成終了後の反応液を1リットルのナスフラスコに移し、トッピング(70〜80℃、−0.096MPa、15分間)を行い、目的物を取り上げた。
表1に示した組成の毛髪洗浄剤組成物を調整し、外観の状態を観察した。この毛髪洗浄剤組成物を5倍、10倍、100倍に希釈し、40℃で3分間撹拌後、速やかに色差計(日本電色(株)、透過モード)でホワイトバランスを測定した。このホワイトバランスの結果を基に、簡易的に濁度を求め(濁度(%)=100−ホワイトバランス(%))、濁度が高い程、特に50%以上であれば、より多くのコアセルベートを生成していることを示している。
また、表に示した「洗髪時の指どおり」、「すすぎ時の指どおり」は株式会社ビューラックス製の30センチメートルの長さの人毛黒髪を用い、比較例1の評価結果を基準の2点とし、指どおりが良好であるほど高得点として評価した結果である。
Figure 2015048307
注1 ラウレス硫酸Na : エマールE−27C(花王(株))
注2 アラノンALE : ラウロイルメチルβアラニンNa(川研ファインケミカル(株))
注3 ソフタゾリンCPB : コカミドプロピルベタイン(川研ファインケミカル(株))
注4 カチオン化セルロース : カチナールHC−200(東邦化学工業(株))
注5 アミゾールCME : コカミドMEA(川研ファインケミカル(株))
実施例1、2を比較例1と比較すると、一般的なすすぎ時と言われている5〜10倍希釈の範囲において顕著に高い濁度を示し、コアセルベーションしていることを示している。また、洗髪時、すすぎ時の指どおりについても良好な結果が得られている。
実施例3、4は、比較例2、3、4と比較すると、5倍、10倍、100倍希釈のどの濁度においても高い値を示しており、且つ、洗髪時、すすぎ時の指どおりについても良好な結果が得られている。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、コアセルベーションを起こしやすく、洗浄時、すすぎ時のキシミ感改善を付与でき、毛髪用の洗浄料として好適に使用しうる。

Claims (1)

  1. 下記成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する毛髪洗浄剤組成物。
    (A)アニオン性界面活性剤
    (B)両性界面活性剤
    (C)カチオン性高分子
    (D)一般式(1)に示すポリオキシアルキレンアルキルアミン
    Figure 2015048307
    [但し式中Rは直鎖、分枝鎖又は不飽和を含んでもよい炭素数12〜15のアルキル基又はアルケニル基、又は炭素数8〜18のアルキル組成物からなり、
    炭素数10以下のものを3〜20質量%、
    炭素数12のものを30〜70質量%、
    炭素数14のものを10〜30質量%含有する混合アルキル基、又はアルケニル基を示し、
    O、AOが同時にオキシエチレン基、オキシプロピレン基の混合でも良い。
    m,nは互いに独立に0以上の実数であり、 1≦m+n≦2の関係がある。]


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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015221762A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 川研ファインケミカル株式会社 毛髪も含めた全身用固形洗浄剤組成物
JP2018188390A (ja) * 2017-05-08 2018-11-29 クラシエホームプロダクツ株式会社 アミノ酸系アニオン性界面活性剤を含有する組成物の増粘方法及び増粘組成物
WO2022044362A1 (ja) 2020-08-26 2022-03-03 株式会社マックス 固形毛髪洗浄剤組成物

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