JP2015048090A - カップ状容器 - Google Patents

カップ状容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015048090A
JP2015048090A JP2013179375A JP2013179375A JP2015048090A JP 2015048090 A JP2015048090 A JP 2015048090A JP 2013179375 A JP2013179375 A JP 2013179375A JP 2013179375 A JP2013179375 A JP 2013179375A JP 2015048090 A JP2015048090 A JP 2015048090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cup
shaped container
container body
container
contents
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013179375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6126947B2 (ja
Inventor
阿部 稔
Minoru Abe
稔 阿部
和仁 竹川
Kazuhito Takegawa
和仁 竹川
佐々木 剛
Takeshi Sasaki
剛 佐々木
小泉 正和
Masakazu Koizumi
正和 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2013179375A priority Critical patent/JP6126947B2/ja
Publication of JP2015048090A publication Critical patent/JP2015048090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6126947B2 publication Critical patent/JP6126947B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】内容物の飛散をより効果的に抑制すること。【解決手段】内容物が収納される有底筒状の容器体2と、容器体の上端開口縁16Aに形成され、該容器体の開口を閉塞するシート体3が剥離可能に貼着される環状のフランジ17と、を備え、容器体の底部11における底壁部30は、外周縁部に位置する環状の接地部31と、該接地部に径方向内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部32と、屈曲部35を介して立ち上がり周壁部の上端部に連結されると共に、屈曲部を中心に反転変形可能とされた頂壁部33と、を備え、屈曲部は接地部よりも薄肉であるカップ状容器1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、カップ状容器に関するものである。
カップ状容器は、例えばゼリー、ヨーグルト等の食品(内容物)を収納する容器として知られており、開口がシート体によって閉塞された有底筒状の容器体を備えている。そして、使用する場合には、例えば容器体を把持しながらシート体を剥離することで、内容物を取り出すことが可能となる。ところが、シート体を剥離する開封時に、内容物の一部(内容物と共に収納されている保存液等の液体等を含む)が外部に飛散する可能性がある。
例えば、ゼリー等において、内容物とシート体との間に隙間が形成されない状態となるように内容物が満量充填されているカップ状容器については、内容物が外部へ飛散することに特に注意が必要となる。
そこで、例えば下記特許文献1に記載されているような、容器体の胴部が弾性を有する横長楕円形状に形成されているカップ状容器が知られている。このカップ状容器によれば、胴部に対して径方向内側に外力を加えて該胴部を横長楕円形状から横断面視円形状に弾性変形させることで、容器体の内部容積を増加させることが可能とされている。これにより、内容物の上面を低下させることができ、開封時における外部への飛散を抑制することが可能とされる。
特開平10−324369号公報
しかしながら、上記した従来のカップ状容器では、開封時、胴部を把持し続けて、弾性変形を維持しておく必要があるので、使い難いうえ、胴部が横長楕円形状に復元変形してしまい、内容物が飛散する場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内容物の飛散をより効果的に抑制することができるカップ状容器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係るカップ状容器は、内容物が収納される有底筒状の容器体と、前記容器体の上端開口縁に形成され、該容器体の開口を閉塞するシート体が剥離可能に貼着される環状のフランジと、を備え、前記容器体の底部における底壁部は、外周縁部に位置する環状の接地部と、該接地部に径方向内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、屈曲部を介して前記立ち上がり周壁部の上端部に連結されると共に、前記屈曲部を中心に反転変形可能とされた頂壁部と、を備え、前記屈曲部は、前記接地部よりも薄肉であることを特徴とする。
本発明に係るカップ状容器によれば、内容物が容器体に収納されてから開封に至るまでの間、或いは開封直前時に、例えば容器体の内圧を上昇させると、頂壁部が屈曲部を中心に下方に向けて(容器外方に向けて)反転変形し、それにより容器体の内部容積を増加させることができる。これにより、内容物の上面を下げることができ、開封時に内容物が飛散することを抑制することができる。
特に、反転変形の支点となる屈曲部は接地部よりも薄肉であるので、頂壁部を反転変形させ易い。そのため、例えば開封直前であっても速やかに内容物の上面を下げることができ、内容物の飛散を効果的に抑制し易い。
(2)上記本発明に係るカップ状容器において、前記頂壁部は、前記屈曲部から上方に向けて膨らむ有頂筒状に形成されていることが好ましい。
この場合には、頂壁部が上方に向けて膨らんだ有頂筒状に形成されているので、容器体の内圧上昇等に伴ってよりスムーズに反転変形し易い。従って、内容物の飛散をより効果的に抑制し易い。
(3)上記本発明に係るカップ状容器において、前記フランジは、前記上端開口縁に連なる内周部に形成され、下方に窪んだ陥没部と、前記内周部よりも径方向外側に位置する部分に全周に亘って形成され、前記シート体が剥離可能に貼着される貼着面と、を備え、前記陥没部の底面上であって前記上端開口縁と前記貼着面との間に位置する部分には、上方に向けて突出する複数の突出部が周方向に間隔をあけて形成されていることが好ましい。
この場合には、シート体を剥離する際、容器体の内部が負圧とされていても、剥離初期段階で外気が陥没部を通って容器体の内部に導入されるので、容器体の内部に外気が急激に入り込むことを防止することができ、内容物を飛散させ難い。また、シート体の剥離時に、仮に内容物が上端開口縁を越えて陥没部側に流れ込んだとしても、突出部が内容物の貼着面への乗り上がりを阻害する。従って、この点においても、内容物が飛散することを抑制することができる。
さらに、シート体を貼着する場合、内容物が上端開口縁を越えて陥没部側に流れ込んだとしても、上述したように突出部が内容物の貼着面への乗り上がりを阻害するので、内容物が貼着面に到達して付着することを防止できる。従って、シート体の良好な貼着を確実なものとすることができると共に、内容物の品質を維持し易い。
(4)上記本発明に係るカップ状容器において、周方向で互いに隣接する前記突出部同士の径方向内側における間隔は、径方向外側における間隔よりも大きいことが好ましい。
この場合には、周方向に隣り合う突出部同士の間隔が径方向内側よりも径方向外側の方が狭いので、内容物が突出部間を通り抜けて貼着面に到達することをより確実に防止することができると共に、突出部間にある内容物を容器体の内部に向けて戻し易くなる。また、シート体を剥離する際に、突出部間を通って容器体の内部に外気をよりスムーズに導入し易い。
(5)上記本発明に係るカップ状容器において、前記容器体は、シート材を熱成形することで形成されたシート成形体であることが好ましい。
この場合には、シート材を利用した熱成形(サーモフォーミング成型)で容器体を形成できるので、効率良く製造でき、生産性を高めることができる。
本発明に係るカップ状容器によれば、内容物の飛散をより効果的に抑制することができる。
本発明に係るカップ状容器の実施形態を示す縦半断面図である。 図1に示すカップ状容器における容器体の上面図(シート体を取り外した状態)である。 図2に示す容器体のフランジの一部を拡大した平面図である。 図3に示すA−A断面図である。 図1に示す容器体の底部側を拡大した縦断面図である。 図1に示す状態からシート体を剥離した状態を示す図である。
以下、本発明に係るカップ状容器の実施形態について図面を参照して説明する。
〔カップ状容器の構成〕
図1に示すように、本実施形態のカップ状容器1は、図示しない内容物が収納される有底筒状の容器体2と、この容器体2の開口を閉塞するシート体3と、を備えている。
なお、シート体3は、カップ状容器1を構成する必須な部材ではない。また、内容物としては、例えばゼリーやヨーグルト等の食品が挙げられるが、この場合に限定されるものではない。また、以下の説明において、内容物の上面とは、容器体2の内部に収納されている内容物そのものの上面や、内容物と共に収納される保存液等の液面をいう。
以下、容器体2の横断面の中央を通る直線を容器軸Oといい、この容器軸Oに沿ったシート体3側を上側、容器体2の底部11側を下側とする。また、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
(容器体)
容器体2は、合成樹脂材料、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)等の熱可塑性樹脂で形成されており、例えばシート材を熱成形(サーモフォーミング成型)することで形成されたシート成形体である。そして、この容器体2は、胴部10と底部11とで上方に開口した有底筒状に形成されている。
胴部10は、図1及び図2に示すように、横断面視六角形状に形成された胴部本体15と、胴部本体15の上端部に連設され、横断面視円形状に形成された上側部分16と、を有している。胴部本体15は、上側部分16との接続部分から下方に向かうにしたがい漸次縮径するテーパ状に形成されている。
上側部分16の上端開口縁16Aには、径方向外側に向けて突出すると共に周方向に沿って延びる環状のフランジ17が形成されている。フランジ17の内周縁は、全周に亘って径方向内側に若干突出している。
図3及び図4に示すように、フランジ17のうち外周縁部の上面には、貼着突起21が上方に向けて突出した貼着台20がフランジ17の全周に亘って環状に形成されている。貼着突起21の上面は、シート体3が剥離可能に貼着される貼着面21aとされている。
フランジ17のうち容器体2の上端開口縁16Aに連なる内周部には、下方に向けて窪む陥没部22がフランジ17の全周に亘って環状に形成されている。
この陥没部22は、上方及び径方向内側に向けて開口しており、陥没部22を画成する表面のうち上方を向く底面は、径方向内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。そして、陥没部22の底面には、上端開口縁16Aと貼着面21aとの間に位置する部分において、上方に向けて突出する複数の突出部23が周方向に等間隔に形成されている。
突出部23は、平面視でほぼ半円状に形成され、容器体2の上端開口縁16A及び陥没部22の側面22A(径方向内側を向く面)の両方から離間している。突出部23の周方向の幅は、径方向外側から径方向内側に向かうにしたがって漸次小さくなっている。そのため、周方向で隣り合う突出部23同士の距離は、径方向外側から径方向内側に向かうにしたがって漸次大きくなっている。なお、突出部23の上面の高さは、貼着台20の高さとほぼ同等とされている。
底部11は、図1、図2及び図5に示すように、胴部本体15の下端開口部を閉塞し、且つ外周縁部が接地部31とされた底壁部30を備えている。
この底壁部30は、接地部31に対して径方向内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部32と、この立ち上がり周壁部32の上端部に連なる頂壁部33と、をさらに備えている。
接地部31は、立ち上がり周壁部32に連結される内周形状が平面視円形状とされ、且つ胴部本体15の下端部に連結される外周形状が胴部本体15の形状に倣って六角形状に形成されている。立ち上がり周壁部32は、接地部31との連結部分から上方に向かうにしたがい漸次縮径する円筒状に形成されている。
頂壁部33は、周壁部33aと該周壁部33aの上端部に連結された頂壁33bとで上方に膨らむ有頂筒状に形成されている。周壁部33aは、上方に向けて突の屈曲部35を介して立ち上がり周壁部32の上端部に連結されており、屈曲部35との連結部分から上方に向かうにしたがい漸次縮径し、上端部が頂壁33bの外周縁部に連結されている。
このように構成された頂壁部33は、屈曲部35を中心として下方に向けて(容器外方に向けて)反転変形可能とされており、例えば容器体2の内圧上昇に伴って反転変形する。なお、頂壁部33の形状は上記した場合に限定されるものではなく、例えば頂壁33bを具備せずに、上方にカップ状やドーム状(半球状)に膨らむ形状であっても良い。
上述したように構成された底壁部30は均一な肉厚ではなく、図5に示すように、屈曲部35の肉厚T1が接地部31の肉厚T2よりも薄肉とされている。図示の例では、頂壁部33及び立ち上がり周壁部32の肉厚は、接地部31の肉厚T2とほぼ同等とされており、これらに比べて屈曲部35の肉厚T1が薄肉とされている。但し、頂壁部33の肉厚については、屈曲部35の肉厚T1と同程度であっても構わない。
このように底壁部30の一部を部分的に薄肉にする場合には、例えばサーモフォーミング成形で使用する図示しないプラグの先端を凹形状に加工し、シート材がプラグに触れないように成形を行う。これにより、シート材の一部の温度を高温に維持して延び易くすることができるので、狙った部分(屈曲部35)の肉厚を局所的に薄く形成することが可能となる。
(シート体)
上記シート体3は、図1に示すように、例えば合成樹脂の単層或いは積層シート、又は金属薄膜層と合成樹脂層とが積層された積層シート等であり、容器体2におけるフランジ17の貼着面21aに対して剥離可能に貼着されている。これにより、容器体2の開口を閉塞し、内容物を密封している。
なお、貼着方法としては、例えば圧着、熱溶着、高周波溶着や接着等の方法等が挙げられるが、剥離可能に貼着できれば、いずれの方法に限定されるものではない。
〔カップ状容器の作用〕
次に、上述したように構成されたカップ状容器1の作用について説明する。
このカップ状容器1によれば、例えば容器体2を把持しながら、図6に示すように、シート体3をフランジ17から剥離させることで開封を行うことができ、内容物を取り出すことが可能となるが、この開封時、シート体3を剥離する前に容器体2の胴部10を径方向内側に押圧して、容器体2の内圧を高めることで内容物の上面を下げることが可能となる。
具体的には、容器体2の内圧を上昇させると、図5に示すように、屈曲部35を中心に頂壁部33を下方に向けて反転変形させることができ、それにより容器体2の内部容積を増加させて内容物の上面を下げることができる。その結果、開封時における内容物の飛散を抑制することができる。
この際、頂壁部33は、容器外方である下方に向けて反転変形するので、図6に示すように、一度変形するとその状態が維持される。従って、内容物の上面を下げたままの状態にしておくことができ、開封時における内容物の飛散を効果的に抑制することができる。また、従来のものとは異なり、容器体2を把持し続けて外力を加え続ける必要がないので、使用し易く、利便性に優れている。
特に、反転変形の支点となる屈曲部35が接地部31よりも薄肉であるので、頂壁部33を反転変形させ易い。そのため、例えば開封直前であっても速やかに内容物の上面を下げることができ、内容物の飛散を効果的に抑制することはできる。
さらに、頂壁部33は上方に向けて膨らんだ有頂筒状に形成されているうえ、上方に向けて突の屈曲部35を介して立ち上がり周壁部32の上端部に連結されているので、容器体2の内圧上昇に伴ってスムーズに反転変形し易い。この点においても内容物の飛散を効果的に抑制することができる。
加えて、人目に触れ難い容器体2の底壁部30に形成される頂壁部33を反転変形させるので、胴部10の形状変化を防止でき、容器体2のデザイン性が低下することを抑制することができる。
なお、反転変形時、頂壁部33が接地部31よりも下方に突出しないように形成しても構わないし、接地部31よりも下方に突出するように形成しても構わない。本実施形態では、図6に示すように、頂壁部33を接地部31よりも下方に突出させていない。
なお、上記の説明では、開封時において、シート体3を剥離する直前に容器体2の胴部10を径方向内側に押圧することで容器体2の内圧を高め、それにより頂壁部33を反転変形させて内容物の上面を下げる場合を例にして説明したが、この場合に限定されるものではない。即ち、内容物が容器体2に収納されてから開封に至るまでの間に反転変形させても構わない。
内容物が容器体2に収納されてから開封に至るまでの間に反転変形させる場合としては、例えば、容器体2への内容物(所定温度に加熱された状態)の充填時以降、充填圧力や内容物の温度、重量等を利用して頂壁部33を反転変形させても構わない。また、加熱殺菌工程における容器体2の内圧上昇や、出荷前に容器体2を外方から押圧する工程等によって頂壁部33を反転変形させても構わない。これらの場合には、内容物の上面を下げた状態で出荷することができ、その後の開封時に、同様に内容物の飛散を抑制することができる。
さらに、頂壁部33を図6に示す状態で成形した後、内容物を充填する前、または充填後に頂壁部33を図1に示す状態に反転変形させ、その後に内容物が充填された容器体2をシート体3で封止してもよい。
さらに、本実施形態のカップ状容器1によれば、以下の作用を奏功することができる。
カップ状容器1の製造時、内容物が収納された容器体2にシート体3を貼着する際に、内容物の一部が容器体2の上端開口縁16Aを越えてフランジ17を乗り越えようとしても、突出部23及び陥没部22の側面22Aを利用して内容物の移動を阻害することができる。特に、内容物が固形の小片のような浮遊物を含んでいる場合には、この浮遊物の移動を有効に阻害することができる。これにより、浮遊物を含めて内容物が貼着面21aに乗り上がったまま、該貼着面21aにシート体3が貼着されることを回避でき、シート体3の貼着性が低下したり、シート体3で挟み込まれた内容物が例えば変質したりすることを防止することができる。
また、シート体3を剥離する際、容器体2の内部が負圧になっている場合がある。例えば、内容物を高温で充填した後、加熱殺菌工程等を経て冷却すると体積変化が生じる場合があり、シート体3が貼着された容器体2の内部が負圧になっている場合がある。
この状態であったとしても、シート体3を剥離した際、剥離初期段階で外気が陥没部22を通って容器体2の内部に導入されるので、容器体2の内部に外気が急激に入り込むことを防止することができ、内容物の飛散を効果的に抑制することができる。
また、例えばカップ状容器1を保持している指に力が入る等によって、容器体2の内部が高圧化している場合には、シート体3の剥離時に、内容物がフランジ17を越えてカップ状容器1の外部に移動することがある。しかしながら、このような内容物の移動は、陥没部22を通じての移動になるうえ、突出部23及び陥没部22の側面22Aの両方によって途中で妨げられる。従って、内容物が飛散することを効果的に抑制することができる。なお、内容物が浮遊物を含んでいたとしても、突出部23によって浮遊物の移動を有効に防止できる。
さらに、周方向で互いに隣り合う突出部23同士の間隔は、径方向内側よりも径方向外側の方が狭いので、内容物が突出部23間を通って貼着面21aに到達することをより確実に防止できると共に、突出部23間にある内容物を容器体2の内部に戻し易くなる。また、シート体3を剥離する際に、突出部23間を通じて容器体2の内部に外気をスムーズに導入し易い。
加えて、本実施形態では、サーモフォーミング成型で容器体2を形成しているので、容器体2を効率良く製造でき、カップ状容器1の生産性を高めることができる。特に、突出部23が陥没部22の内周部から離間しているので、成形時にシート材のうち突出部23を形成する部分が、胴部10を形成する部分と共に底部11に向けて引き込まれ難い。従って、突出部23を精度良く形成することができ、カップ状容器1の成形性を向上することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、容器体2をサーモフォーミング成型で形成したが、この方法に限定されるものではなく、他の方法で形成しても構わない。
また、容器体2の胴部本体15を横断面視六角形状としたが、この形状に限定されるものではなく、例えば六角形状以外の多角形状でも構わないし、横断面視円形状や楕円形状等でも構わない。また、フランジ17を平面視で環状に形成したが、多角形状等、他の形状であっても良い。
また、陥没部22及び突出部23は、それぞれ必須な構成ではなく具備しなくても構わない。この場合には、シート体3をフランジ17の表面全体に貼着させれば良い。また、陥没部22を形成する場合、フランジ17の全周に亘って形成する必要はなく、周方向に間隔をあけて複数個所に形成しても良い。その際、陥没部22は、径方向内側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜していなくても良く、例えば水平等であっても良い。
また、突出部23は、陥没部22の全体に亘って形成されている必要はなく、陥没部22の一部(例えば、シート体3を剥離しはじめる部分)に形成しても良い。その際、突出部23の形状は、図3に示す形状に限定されるものではなく、自由に変更して構わない。
次に、屈曲部35の肉厚T1と、接地部31の肉厚T2とをそれぞれ変化させた場合における頂壁部33の反転変形の容易性について、実際に試験により確認した実施例について説明する。
本試験は、図1に示す容器体2を複数個用意し、これら複数個の容器体2を用いて試験を行った。その際、屈曲部35の肉厚T1と接地部31の肉厚T2とが異なるだけで、それ以外の部分は同じであり、同じ製造方法で製造された容器体2を用いた。
反転変形の容易性については、容器体2を一定の減圧強度まで減圧し、それまでに頂壁部33がどの程度反転変形したかを目視により確認した。確認した結果、頂壁部33が完全に反転変形した場合を「良」とし、反転変形しなかった場合を「否」とした。なお、「否」には、変形の徴候が全く現れない場合や、変形の徴候が現れたが反転変形には至らなかった場合を含む。
以下の表1に示すように、屈曲部35の肉厚T1と接地部31の肉厚T2とをそれぞれ変化させた容器体2を9つ用意して試験を行った。このうち、屈曲部35の肉厚T1を接地部31の肉厚T2よりも薄肉にした容器体2を本実施形態の実施例1とし、これとは逆に、屈曲部35の肉厚T1を接地部31の肉厚T2よりも厚肉にした容器体2を比較例1〜8とした。
試験を行った結果、表1に示すように、実施例1だけが「良」であり、比較例1〜8については「否」であった。
Figure 2015048090
このように、屈曲部35の肉厚T1を接地部31の肉厚T2よりも薄肉にすることで、頂壁部33を実際に反転変形させ易いという傾向を得ることができ、本発明の作用効果を実際に確認することができた。
1…カップ状容器
2…容器体
3…シート体
17…フランジ
30…底壁部
31…接地部
32…立ち上がり周壁部
33…頂壁部
35…屈曲部

Claims (5)

  1. 内容物が収納される有底筒状の容器体と、
    前記容器体の上端開口縁に形成され、該容器体の開口を閉塞するシート体が剥離可能に貼着される環状のフランジと、を備え、
    前記容器体の底部における底壁部は、
    外周縁部に位置する環状の接地部と、
    該接地部に径方向内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、
    屈曲部を介して前記立ち上がり周壁部の上端部に連結されると共に、前記屈曲部を中心に反転変形可能とされた頂壁部と、を備え、
    前記屈曲部は、前記接地部よりも薄肉であることを特徴とするカップ状容器。
  2. 請求項1に記載のカップ状容器において、
    前記頂壁部は、前記屈曲部から上方に向けて膨らむ有頂筒状に形成されていることを特徴とするカップ状容器。
  3. 請求項1又は2に記載のカップ状容器において、
    前記フランジは、
    前記上端開口縁に連なる内周部に形成され、下方に窪んだ陥没部と、
    前記内周部よりも径方向外側に位置する部分に全周に亘って形成され、前記シート体が剥離可能に貼着される貼着面と、を備え、
    前記陥没部の底面上であって前記上端開口縁と前記貼着面との間に位置する部分には、上方に向けて突出する複数の突出部が周方向に間隔をあけて形成されていることを特徴とするカップ状容器。
  4. 請求項3に記載のカップ状容器において、
    周方向で互いに隣接する前記突出部同士の径方向内側における間隔は、径方向外側における間隔よりも大きいことを特徴とするカップ状容器。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のカップ状容器において、
    前記容器体は、シート材を熱成形することで形成されたシート成形体であることを特徴とするカップ状容器。
JP2013179375A 2013-08-30 2013-08-30 カップ状容器 Active JP6126947B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179375A JP6126947B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 カップ状容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013179375A JP6126947B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 カップ状容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015048090A true JP2015048090A (ja) 2015-03-16
JP6126947B2 JP6126947B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=52698428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013179375A Active JP6126947B2 (ja) 2013-08-30 2013-08-30 カップ状容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6126947B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019093114A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729508U (ja) * 1980-07-25 1982-02-16
JPS60101466U (ja) * 1983-12-19 1985-07-10 日本特許管理株式会社 脱酸素剤を用いた食品の包装装置
JP2002068296A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Shikoku Kakoki Co Ltd 密封容器並びにその製造方法および装置
JP2006182355A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Meiji Milk Prod Co Ltd カップ状容器
JP2008239169A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 容器
JP2012096801A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd カップ状容器
US20120325828A1 (en) * 2011-06-22 2012-12-27 Polytainers Inc. Container And Method Of Manufacture Thereof

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729508U (ja) * 1980-07-25 1982-02-16
JPS60101466U (ja) * 1983-12-19 1985-07-10 日本特許管理株式会社 脱酸素剤を用いた食品の包装装置
JP2002068296A (ja) * 2000-08-24 2002-03-08 Shikoku Kakoki Co Ltd 密封容器並びにその製造方法および装置
JP2006182355A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Meiji Milk Prod Co Ltd カップ状容器
JP2008239169A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd 容器
JP2012096801A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Yoshino Kogyosho Co Ltd カップ状容器
US20120325828A1 (en) * 2011-06-22 2012-12-27 Polytainers Inc. Container And Method Of Manufacture Thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019093114A1 (ja) * 2017-11-07 2019-05-16 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器
JPWO2019093114A1 (ja) * 2017-11-07 2020-11-12 東洋製罐株式会社 合成樹脂製容器
JP7252517B2 (ja) 2017-11-07 2023-04-05 東洋製罐株式会社 合成樹脂製ボトル

Also Published As

Publication number Publication date
JP6126947B2 (ja) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3250470B1 (en) Reusable packaging and storage article
JP5847372B2 (ja) 押出容器
JP6073100B2 (ja) 容器用のキャップ
JP2015009051A (ja) 容器
US10472155B2 (en) Synthetic resin bottle
US20180105334A1 (en) Container adapter lids
US10259623B2 (en) Valve retaining device
EP3544905B1 (en) Lid for sealing on containers of variable inner wall angle
JP6126947B2 (ja) カップ状容器
US20140342056A1 (en) Closure lid
WO2010146997A1 (ja) 蓋付容器
RU2017117035A (ru) Дозирующий контейнер
JP6116370B2 (ja) カップ状容器、カップ状容器の開封方法、及びカップ状容器の密封方法
TWI568646B (zh) 樹脂製蓋子
JP6134581B2 (ja) カップ状容器
JP2017149486A (ja) 容器のキャップ構造及び容器
US1150596A (en) Closure for receptacles.
JP2018177335A (ja) キャップおよびキャップ付きボトル
US20170008658A1 (en) Storage Cup For Use With Composite Container
JP6111140B2 (ja) カップ状容器
JP5090064B2 (ja) コーン用容器
JP2020183251A (ja) スポイト容器
JP5925428B2 (ja) 口金キャップ
JP2012240694A (ja) 蓋部材および飲料容器
JP5527698B2 (ja) ラベル付き合成樹脂製容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126947

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150