JP2015047669A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、前記バイパス供給路は、前記主軸部品と前記把持手段内に形成される孔により構成されるようにしても良い。
次に、同図(d)に示すように、工具ツール14を完全に外し、工具ツール14無しのアンクランプ中では、主軸部品12の供給孔12Gから直接エアーが噴出するので、出口の径が広いこともあり、噴出するエアーの勢いは弱く、スピンドル18の内周面(テーパ面)18Tの清掃効果も充分とは言えない。
更に、図3(e)に示すように、新しい工具ツール140を装着し、アンクランプ中においては、まず主軸部品12の先頭面12Eと工具ツール140の基端面140Eとの間に形成される空間(隙間)12Sにエアーが供給され、この空間(隙間)12Sから工具ツール140の供給孔140Gに流入し、工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)からエアーが噴出するが噴出量は少なくなる。一方、エアーは、空間(隙間)12Sから工具ツール140のテーパ面140Tにも少量回り込むが、外部からも流入するエアーが抵抗となり、テーパ面140Tの清掃効果は充分とは言えない。
次に、同図(f)に示すように、工具ツール140を完全に装着し、クランプを開始すると、主軸部品12の先頭面12Eと工具ツール140の基端面140Eとが密着し、双方の供給孔12G、140Gが連通してセンタースルー方式のエアーブローにより、工具ツール140の供給孔140Gから工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)からエアーが噴出する。
最後に、図3(g)に示すように、工具ツール140への交換が完了し、加工時クランプ中においては、センタースルーにより、クーラントがまず主軸部品12の先頭面12Eと工具ツール140の基端面140Eとの間に形成される空間(隙間)12Sに供給され、この空間(隙間)12Sから工具ツール140の供給孔140Gに流入し、工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)から噴出する。
本実施形態に係る工作機械の主軸装置100は、上述した比較例としての工作機械の主軸装置10と異なり、主軸部品120の軸心部に形成される供給孔120Gを該主軸部品120の先端面120E側から封止部材としてのビス120Kを嵌め込むことにより封止している。また、主軸部品120の軸心部に形成される供給孔120Gから、封止部材としてのビス120Kの存在に拘わらず、主軸部品120と工具ツール14の連結部160へ連通するバイパス供給路120BYを有している。かかる構成により、主軸部品120が工具ツール14をアンクランプするまでの間に、主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール14の基端面14Eとが密着するタイミングが生じても、この時にも、バイパス供給路120BYを介してエアーは工具ツール14の周囲(テーパ面14Tの周面)にも十分に供給されるので、該周囲にも十分にエアーを吹き付け、切粉や残留クーラントを除去することができる。尚、本実施形態の主軸装置100においても、クーラントとエアーの供給の切り替えは、主軸装置100の基端側に設けられる切り替え装置(図示せず)を介して行われ、所定のタイミングでクーラント又はエアーが選択的に供給される。また、図4では、主軸部品120と主軸装置100の基端側に設けられるロータリー機構とを回転可能に接続するロータリージョイント200と、主軸装置100の基端側からのエアーブロー経路300を示す。
また、本実施形態では、バイパス供給路120BYを、主として4つの経路120BYaと4つの経路120BYbとにより構成したが、主軸部品(ドローバー)内の経路120BYaは、少なくとも1つ形成されていれば良いし、或いは2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の複数設けても良い。一方、クランパー150内の経路120BYbの数も任意に設定可能である。但し、例えば、既存の主軸装置のクランパーが2分割、3分割、4分割というような先端が割れた構成であれば、その仕様に合わせて、主軸部品(ドローバー)内の経路120BYaも、2つ、3つ、4つという対応した数にすることが好適である。
次に、同図(c)に示すように、工具ツール14を着脱し、アンクランプ中のタイミングでは、まず主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール14の基端面14Eとの間に形成される空間(隙間)120Sにエアーが供給され、この空間(隙間)120Sから工具ツール14の供給孔14Gに流入し、工具ツール14(工具14A)の先端側(刃先)からエアーが噴出するが噴出量は少なくなる。一方、エアーは、バイパス供給路120BYが主軸部品120とクランパー150内に90°間隔で分割配置される4つの経路により構成されているので、むしろ空間(隙間)120Sから工具ツール14のテーパ面14Tに多く回り込み、テーパ面14Tの清掃効果が充分に得られる。
次に、同図(d)に示すように、工具ツール14を完全に外し、工具ツール14無しのアンクランプ中では、主軸部品120の供給孔120Gからバイパス供給路120BYを介してスピンドル18内にエアーが噴出するので、出口の径が広いこともあり、噴出するエアーの勢いは弱く、スピンドル18の内周面(テーパ面)18Tの清掃効果も充分とは言えない。
更に、図8(e)に示すように、新しい工具ツール140を装着し、アンクランプ中においては、まず主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール140の基端面140Eとの間に形成される空間(隙間)120Sにエアーが供給され、この空間(隙間)120Sから工具ツール140の供給孔140Gに流入し、工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)からエアーが噴出するが噴出量は少なくなる。一方、エアーは、バイパス供給路120BYが主軸部品120とクランパー150内に90°間隔で分割配置される4つの経路により構成されているので、むしろ空間(隙間)120Sから工具ツール140のテーパ面140Tに多く回り込み、テーパ面140Tの清掃効果が充分に得られる。
次に、同図(f)に示すように、工具ツール140を完全に装着し、クランプを開始すると、主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール140の基端面140Eとが密着すると、双方の供給孔120G、140Gは、主軸部品120の先端面120E側が封止部材としてのビス120Kにより封止されているので、相互に連通することは無い。しかし、バイパス供給路120BYを介してエアーは、まず主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール140の基端面140Eとの間に形成される空間(隙間)120Sに供給され、この空間(隙間)120Sから工具ツール140の供給孔140Gに流入し、工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)から少量でも噴出するので、問題は無い。
最後に、図8(g)に示すように、工具ツール140への交換が完了し、加工時クランプ中においては、センタースルーにより、クーラントがまず主軸部品120の先頭面120Eと工具ツール140の基端面140Eとの間に形成される空間(隙間)120Sに供給され、この空間(隙間)120Sから工具ツール140の供給孔140Gに流入し、工具ツール140(工具140A)の先端側(刃先)から噴出する。
このように、本実施形態の工作機械の主軸装置100では、例えば、工具ツール14、140のテーパ面14T、140Tや、スピンドル18の内周面(テーパ面)18Tに付着した切粉や残留したクーラントを十分に除去することができる。従って、フィルタリングによってもなおクーラント内に残留する微小な切り粉等により工具ツール14等のテーパ面が傷ついてしまうのを有効に防止することができる。このように、本実施形態の工作機械の主軸装置100では、工具ツール14等のクランプ及びアンクランプの動作のタイミング如何に拘わらず、十分なエアーブロー効果が得られる
ここで、本発明の第2の様相としての実施形態である、上記主軸装置100の製作方法について説明しておく。
主軸装置100は、上述したように、主軸部品120と工具ツール14、140の双方の軸心部にそれぞれ供給孔120G、14G、140Gが形成され、双方の供給孔120G、14G、140Gを介して工具ツール14、140の先端側にクーラント及びエアーを供給する工作機械において、工具ツール14、140と主軸部品120とを連結自在に把持する把持手段(としてのクランパー150)を備える主軸装置であり、その主軸装置100の製作方法は、上記軸心部に供給孔120Gが形成された主軸部品120の先端側を封止する工程と、主軸部品120の軸心部に形成される供給孔120Gから、上記封止に拘わらず、主軸部品120と工具ツール14、140の連結部160へ連通するバイパス供給路120BYを加工する工程とを有している。かかる製作方法によれば、長尺の主軸部品120の両端面からそれぞれ中央まで貫通孔を形成したものを封止した上で、バイパス供給路120BYを形成することができるので、本発明の主軸装置を比較的容易に製作することができる。
ここで、前記バイパス供給路120BYの加工工程は、主軸部品120を追加工することにより行われるようにしても良い。このような追加工により構成される製作方法によれば、既存のセンタースルー構造の主軸装置を、追加工により簡単に本発明の主軸装置に変更することができる。従って、既存のセンタースルー構造の主軸装置を廃棄することなく活用することができるので、コスト面でも有利である。
尚、上記の追加工は、主軸部品120を放電加工することにより行うことができる。このような放電加工により構成される製作方法によれば、焼き入れ等により堅く成形された既存のセンタースルー構造の主軸部品にも、バイパス供給路120BYを形成し易くなる。
14E, 140E 基端面、 14T, 140T テーパ面、
12, 120 主軸部品、 14G, 140G, 12G, 120G, 供給孔、
12E, 120E 先端面、 120K 封止部材(ビス)、
120BY バイパス供給路、 15, 150 把持手段(クランパー)、
160 連結部
Claims (7)
- 主軸部品と工具ツール双方の軸心部にそれぞれ供給孔が形成され、前記双方の供給孔を介して前記工具ツールの先端側にクーラント及びエアーを供給する工作機械において、前記工具ツールと前記主軸部品とを連結自在に把持する把持手段を備える主軸装置であって、
前記主軸部品の軸心部に形成される供給孔を該主軸部品の先端側から封止する封止部と、
前記主軸部品の軸心部に形成される供給孔から、前記封止部の存在に拘わらず、前記主軸部品と前記工具ツールの連結部へ連通するバイパス供給路とを有することを特徴とする工作機械の主軸装置。 - 前記工具ツールは、前記主軸部品との連結側が縮径するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械の主軸装置。
- 前記封止部は、前記主軸部品とは別体の封止部材を前記主軸部品の先端側から嵌め込むことにより形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の主軸装置。
- 前記バイパス供給路は、前記主軸部品と前記把持手段内に形成される孔により構成されることを特徴とする請求項1乃至3に記載の工作機械の主軸装置。
- 前記バイパス供給路は、前記主軸部品と前記把持手段内に90°間隔で分割配置される4つの経路により構成されることを特徴とする請求項4に記載の工作機械の主軸装置。
- 主軸部品と工具ツールの双方の軸心部にそれぞれ供給孔が形成され、前記双方の供給孔を介して前記工具ツールの先端側にクーラント及びエアーを供給する工作機械において、前記工具ツールと前記主軸部品とを連結自在に把持する把持手段を備える主軸装置の製作方法であって、
前記軸心部に供給孔が形成された主軸部品の先端側を封止する工程と、
前記主軸部品の軸心部に形成される供給孔から、前記封止に拘わらず、前記主軸部品と前記工具ツールの連結部へ連通するバイパス供給路を加工する工程とを有することを特徴とする工作機械の主軸装置の製作方法。 - 前記バイパス供給路の加工工程は、前記主軸部品を追加工することにより行われることを特徴とする請求項6に記載の製作方法。
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CN105108549A (zh) * | 2015-09-21 | 2015-12-02 | 江苏港星方能超声洗净科技有限公司 | 机床换刀装置 |
CN105382605A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-09 | 东莞市巨冈机械工业有限公司 | 一种主轴换刀同步吹气的机床 |
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JPH06254740A (ja) * | 1993-03-02 | 1994-09-13 | Kiwa Tekkosho:Kk | マシニングセンタ−等における工具ホルダ嵌着部の清掃装置 |
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2013
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