JP2015047568A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低温領域から高温領域までの幅広い温度範囲において、排気ガスに含まれる一酸化炭素を十分に浄化することのできる排気ガス浄化用触媒を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題は、基材;前記基材上に配置された、第1の担体と当該第1の担体に担持されたパラジウムとを含む第1の担持触媒材料;並びに前記基材上に配置された、第2の担体と当該第2の担体に担持された白金とを含む第2の担持触媒材料;を含み、前記第1の担持触媒材料が、酸素を用いた前処理工程と、一酸化炭素を用いた流通工程と、10℃/分の昇温速度で15℃から昇温する昇温工程とを含む昇温脱離法において、20〜100℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有し、前記第2の担持触媒材料が、前記昇温脱離法において、前記第1の担持触媒材料の前記ピークが得られる温度よりも高い温度で二酸化炭素のピークを有する、排気ガス浄化用触媒によって解決することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、排気ガス浄化用触媒に関する。
エンジン等の内燃機関から排出される排気ガスには、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)等の有害な物質が含まれている。これらの物質は大気汚染の原因となるため、排気ガスを浄化することが必要とされる。
排気ガスを浄化するために、白金、パラジウム、ロジウム等の触媒金属を担体に担持した担持触媒材料が使用されている。担体としては、一般的にアルミナが使用されている。また、担体として、セリア等の酸素吸蔵放出能(OSC)を有する材料(以下、「OSC材料」という)も使用されている(非特許文献1)。例えば、特許文献1では、担体としてアルミナ及びセリアを併用した排気ガス浄化用触媒を開示している。
特表2005−538301号公報
「Pd担持チタニア系複合酸化物を用いたCO酸化反応」、第110会触媒討論会検討会A予稿集、第320頁
排気ガスの温度は低温領域から高温領域までの幅広い範囲で変化する。ここで、排気ガスに含まれる一酸化炭素は担持触媒材料によって二酸化炭素に酸化され、浄化される。しかし、パラジウムをアルミナに担持した担持触媒材料等は、排気ガスの温度が低温領域に位置する場合において酸化活性が低いため、一酸化炭素を十分に浄化することが困難であった。その結果、一酸化炭素を浄化するために多量のパラジウムが必要となり、コストが高くなるという問題が生じていた。
一方、パラジウムをセリアに担持した担持触媒材料等は、排気ガスの温度が低温領域に位置する場合においてもある程度の酸化活性を有する。しかし、中温領域から高温領域にかけては酸化活性が低いため、実用化することは困難であった。
そのため、本発明は、低温領域から高温領域までの幅広い温度範囲において、排気ガスに含まれる一酸化炭素を十分に浄化することのできる排気ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、昇温脱離法(TPD)において一定の温度範囲内に二酸化炭素のピークを有する担持触媒材料を複数使用することによって、低温領域から高温領域までの幅広い温度範囲において一酸化炭素を浄化できることを見出した。
すなわち、本発明は以下を包含する。
[1]基材;
前記基材上に配置された、第1の担体と当該第1の担体に担持されたパラジウムとを含む第1の担持触媒材料;並びに
前記基材上に配置された、第2の担体と当該第2の担体に担持された白金とを含む第2の担持触媒材料;
を含み、
前記第1の担持触媒材料が、酸素を用いた前処理工程と、一酸化炭素を用いた流通工程と、10℃/分の昇温速度で15℃から昇温する昇温工程とを含む昇温脱離法において、20〜100℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有し、
前記第2の担持触媒材料が、前記昇温脱離法において、前記第1の担持触媒材料の前記ピークが得られる温度よりも高い温度で二酸化炭素のピークを有する、排気ガス浄化用触媒。
[2]第1の担体がセリウムを含む、[1]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[3]第1の担体がセリアである、[2]に記載の排気ガス浄化用触媒。
[4]第2の担持触媒材料が、昇温脱離法において、100〜200℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
[5]第2の担体がアルミナである、[1]〜[4]のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
[6]第2の担体にパラジウムが更に担持されている、[1]〜[5]のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
本発明によれば、低温領域から高温領域までの幅広い温度範囲において、排気ガスに含まれる一酸化炭素を浄化できる排気ガス浄化用触媒を提供することができる。
排気ガス浄化用触媒の一例を示す。 排気ガス浄化用触媒の一部のイメージ図を示す。 NEDCモードの走行パターンを示す。 車両評価試験の結果を示す。 第1の担体の比表面積とCO浄化率との関係を示す。 第1の担体及びチタンの合計量に対するチタンの量の割合と、CO浄化率との関係を示す。 排気ガス浄化用触媒中の貴金属の合計量に対する第1の担持触媒材料中のパラジウムの量の割合と、CO浄化率との関係を示す。 第2の担持触媒材料中のパラジウムの量に対する第1の担持触媒材料中のパラジウムの量の比率と、CO浄化率との関係を示す。
以下、本発明について詳細に説明する。
<排気ガス浄化用触媒>
本発明は、基材;前記基材上に配置された、第1の担体と当該第1の担体に担持されたパラジウムとを含む第1の担持触媒材料;並びに前記基材上に配置された、第2の担体と当該第2の担体に担持された白金とを含む第2の担持触媒材料;を含み、前記第1の担持触媒材料が、昇温脱離法において、20〜100℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有し、前記第2の担持触媒材料が、前記昇温脱離法において、前記第1の担持触媒材料の前記ピークが得られる温度よりも高い温度で二酸化炭素のピークを有する、排気ガス浄化用触媒に関する。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒は、特に限定するものではないが、ディーゼルエンジンから排出される排気ガスを浄化するために好適に使用することができる。また、本発明に係る排気ガス浄化用触媒は、排気ガスに含まれる一酸化酸素の濃度が低い条件(例えば、2000ppm未満、1000ppm未満等)においても好適に使用することができる。
本明細書において、昇温脱離法は、酸素を用いた前処理工程と、一酸化炭素を用いた流通工程と、10℃/分の昇温速度で15℃から昇温する昇温工程とを含む。より具体的な条件は以下の実施例に記載する通りである。
例えば、図1に示すように、排気ガス浄化用触媒1を排気ガスの流路に配置することによって、排気ガスが当該触媒内を通過する。その際、図2に示すように、排気ガスに含まれる一酸化炭素は、基材2上に配置された第1の担持触媒材料3及び第2の担持触媒材料4に接触する。ここで、第1の担持触媒材料3は排気ガスの温度が低温領域(例えば20〜100℃)に位置する場合において効率的に一酸化炭素を酸化する。一方、第2の担持触媒材料4は前記低温領域よりも高い温度領域において一酸化炭素を効率的に酸化する。これにより、低温領域から高温領域までの幅広い温度範囲において一酸化炭素を酸化することができる。
なお、一酸化炭素は排気ガスに含まれる有害物質の中で大きな割合を占めているため、一酸化炭素を酸化することによって多くの反応熱が発生する。これにより、担持触媒材料の活性が向上するため、炭化水素、窒素酸化物等の他の有害物質も効率的に浄化することが可能となる。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒の基材としては、排気ガス浄化用触媒において一般的に使用されているものを挙げることができる。例えば、ストレートフロー型又はウォールフロー型のモノリス基材等を挙げることができる。基材の材質も特に限定されず、例えば、セラミック、炭化ケイ素、金属等の基材を挙げることができる。
第1の担持触媒材料は、昇温脱離法において、20〜100℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有するものであり、好ましくは、20〜70℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有するものである。このような担持触媒材料を使用することにより、低温領域において一酸化炭素を酸化することができる。
なお、一定の温度範囲内にピークを有するとは、ピークのトップの位置に対応する温度が当該温度範囲に含まれていることを意味する。また、ピークとは、以下の実施例において具体的に記載する条件に従って行う昇温脱離法において得られるピークのトップの高さが酸素換算で0.05mg以上であるピークを意味する。
第2の担持触媒材料は、同様の昇温脱離法において、第1の担持触媒材料の前記ピークが得られる温度よりも高い温度で二酸化炭素のピークを有するものである。具体的には、第2の担持触媒材料は、100〜200℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有することが好ましく、100〜150℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有することが特に好ましい。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒は、第1及び第2の担持触媒材料に加えて、更なる担持触媒材料を含んでいてもよい。例えば、第1及び第2の担持触媒材料の二酸化炭素のピークが得られる温度と異なる温度において二酸化炭素のピークを有する担持触媒材料を使用することによって、更に幅広い温度領域において一酸化炭素を酸化することが可能となる。
第1の担持触媒材料に含まれる第1の担体は、特に限定されないが、セリウムを含むことが好ましい。具体的には、第1の担体はセリアであることが好ましい。また、第1の担体は、セリウムと、ジルコニウム、ハフニウム、ネオジム、イットリウム、ランタン、プラセオジム、ニッケル、ケイ素、チタン、及びアルミニウムからなる群から選択される少なくとも1種との複合酸化物であってもよい。これらのOSC材料を担体として使用すると、担体に担持されたパラジウムが、担体に吸蔵されている酸素を利用することができる。これにより、低い温度領域においても一酸化炭素を酸化することが可能となる。
第1の担体の比表面積は大きいことが好ましい。比表面積が大きいと、担体とパラジウムとが接触しやすくなるため、パラジウムが、担体に吸蔵されている酸素を有効に利用することができる。これにより、更に低い温度領域においても一酸化炭素を酸化することが可能となる。特に限定されないが、比表面積は70〜300m/gであることが好ましく、100〜250m/gであることがより好ましく、120〜200m/gであることが特に好ましい。比表面積は、ガス吸着法(BET法)により測定することができる。
第1の担体の種類及び比表面積を変更することにより、昇温脱離法において二酸化炭素のピークが得られる温度を適宜調節することができる。
第1の担体にはパラジウムが担持されている。ここで、第1の担体にチタンを更に担持させてもよい。チタンを担持させることにより、更に低い温度領域においても一酸化炭素を酸化することが可能となる。チタンの担持量は特に限定されないが、第1の担体とチタンとの合計量に対して、0.5〜12重量%であることが好ましく、1.5〜10重量%であることが特に好ましい。
また、第1の担体には一酸化炭素を酸化する活性を有する更なる貴金属が担持されていてもよい。
第2の担持触媒材料に含まれる第2の担体は、特に限定されないが、アルミナであることが好ましい。また、第2の担体は、シリカ、チタニア、ジルコニア等であってもよい。これらの担体を使用することにより、高い温度領域において一酸化炭素を酸化することが可能となる。
第2の担体の種類を変更することにより、昇温脱離法において二酸化炭素のピークが得られる温度を適宜調節することができる。
第2の担体には白金が担持されている。ここで、第2の担体にパラジウムを更に担持させてもよい。パラジウムを担持させることにより、白金のシンタリングを抑制することができる。
また、第2の担体には一酸化炭素を酸化する活性を有する更なる貴金属が担持されていてもよい。
第2の担体にパラジウムが担持される場合、第1の担体に担持されたパラジウムと第2の担体に担持されたパラジウムとの重量比は、特に限定されないが、0.4〜2:1であることが好ましく、0.5〜1.6:1であることがより好ましく、0.6〜1.3:1であることが特に好ましい。
第1の担体に担持されたパラジウムの量は、特に限定されないが、排気ガス浄化用触媒に含まれる貴金属の合計量に対して、8〜40重量%であることが好ましく、10〜35重量%であることがより好ましく、13〜28重量%であることが特に好ましい。
本発明に係る排気ガス浄化用触媒において、基材上に第1及び第2の担持触媒材料に加えて、任意の成分が配置されていてもよい。例えば、基材上にゼオライトが配置されていてもよい。ゼオライトが配置されていることにより、炭化水素類の吸着浄化ができると共に、第1の担持触媒材料への被毒が抑制され、CO酸化活性が向上する。ゼオライトの種類は、特に限定されないが、H型のゼオライトであることが好ましい。具体的には、H−BEA、H−MFI、H−MOR、H−FER、H−CHA等を挙げることができる。
第1の担持触媒材料、第2の担持触媒材料、及びゼオライトは、基材上の単一の層に共存していてもよいし、複数の層(例えば、2層、3層等)に分離して存在していてもよい。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではない。
<排気ガス浄化用触媒の製造>
[実施例1]
硝酸パラジウム水溶液(Pd換算:0.33g)、酸化セリウム(比表面積:140m/g)(22g)、及び純水(100g)を混合及び攪拌し、120℃で乾燥した。その後、500℃で焼成して、第1の担持触媒材料(Pd/CeO)を得た。
硝酸白金水溶液(Pt換算:1.3g)、硝酸パラジウム水溶液(Pd換算:0.33g)、アルミナ(40g、サソール製)、及び純水(120g)を混合及び攪拌し、120℃で乾燥した。その後、500℃で焼成して、第2の担持触媒材料(Pt−Pd/Al)を得た。
Pd/CeO、Pt−Pd/Al、H−BEA(50g、東ソー製)、アルミナゾル(100g)、及び純水(100g)を混合し、スラリーを得た。スラリーをモノリス基材(容積1L)にコートし、250℃で1時間乾燥した。その後、500℃で1時間焼成して、排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例2]
実施例1におけるPd/CeOのPdの量を0.196gに変更し、Pt−Pd/AlのPdの量を0.464gに変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例3]
実施例1におけるPd/CeOのPdの量を0.65gに変更し、Pt−Pd/AlのPdの量を0gに変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例4]
実施例1におけるPd/CeOのPdの量を1.118gに変更し、Pt−Pd/AlのPd及びPtの量をそれぞれ0.319g及び0.521gに変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例5]
実施例1におけるCeO(比表面積:140m/g)をCeO(比表面積:101m/g)に変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例6]
実施例1におけるCeO(比表面積:140m/g)をCeZrPrO(比表面積:198m/g)に変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[比較例1]
実施例1におけるCeO(比表面積:140m/g)をCeO(比表面積:25m/g)に変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例7]
純水(100g)、及び酸化セリウム(比表面積:140m/g)(22g)を混合し、四塩化チタン(Ti換算:0.335g)を滴下した。その後、120℃で乾燥し、500℃で焼成して、Ti/CeOを得た。硝酸パラジウム水溶液(Pd換算:0.33g)、Ti/CeO(22.33g)、及び純水(100g)を混合及び攪拌し、120℃で乾燥した。その後、500℃で焼成して、第1の担持触媒材料(Pd−Ti/CeO)を得た。
硝酸白金水溶液(Pt換算:1.3g)、硝酸パラジウム水溶液(Pd換算:0.33g)、アルミナ(40g、サソール製)、及び純水(120g)を混合及び攪拌し、120℃で乾燥した。その後、500℃で焼成して、第2の担持触媒材料(Pt−Pd/Al)を得た。
Pd−Ti/CeO、Pt−Pd/Al、H−BEA(50g、東ソー製)、アルミナゾル(100g)、及び純水(100g)を混合し、スラリーを得た。スラリーをモノリス基材(容積1L)にコートし、250℃で1時間乾燥した。その後、500℃で1時間焼成して、排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例8]
実施例7におけるTiの量を2.45gに変更した以外は、実施例7と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[実施例9]
実施例7におけるTiの量を1.26gに変更した以外は、実施例7と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[比較例2]
実施例7におけるTiの量を5gに変更した以外は、実施例7と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
[比較例3]
実施例1におけるPd/CeOを使用せず、Pt−Pd/AlのPdの量を0.66gに変更した以外は、実施例1と同様に排気ガス浄化用触媒を得た。
実施例及び比較例において製造した触媒の構成を表1に示す。
Figure 2015047568
<昇温脱離試験>
実施例及び比較例において使用した第1の担持触媒材料及び第2の担持触媒材料(サンプル)についてそれぞれ昇温脱離試験を行った。具体的な試験方法は以下の通りである。
TPD評価装置(Rigaku製、TPD−TypeR)を用いて試験を行った。円筒形のサンプル管にサンプルを50mg充填し、400℃のサンプル床温で混合ガス(O:10%、He:キャリアー)を300cc/分で流通させて1時間前処理を行った。なお、前処理工程において温度を調節する間はHeのみを使用した。
次に、混合ガス(CO:5000ppm、He:キャリアー)を300cc/分で流通させた。10℃/分の昇温速度で15℃から昇温し、44のマスナンバー(CO)のピークを特定した。特定したCOのピークは、ピークのトップの高さが酸素換算で0.05mg以上のものである。
各担持触媒材料を用いて得られた二酸化炭素のピーク温度を表2に示す。
Figure 2015047568
<評価試験>
以下の全ての評価試験は、触媒を劣化させた後に実施した。触媒の劣化は、電気炉を使用し、650℃で50時間熱処理することにより行った。
(1)車両評価試験
触媒を排気量2500ccの車両に取り付け、NEDC(cold)モードで走行した。テールパイプから排出されるCOの浄化率を測定した。NEDCモードの走行パターンを図3に示す。
(2)材料評価試験
TPD評価装置(Rigaku製、TPD−TypeR)に、第1の担持触媒材料(Pd0.75mg相当)を入れ、混合ガス(CO:500ppm、O:10%、He:90%)を流通させた。10℃/分の昇温速度で20℃から300℃まで昇温させ、COを20%浄化する温度(CO−T20)及び50%浄化する温度(CO−T50)を測定した。
(3)モデルガス評価試験
モデルガス評価装置を使用して試験を行った。φ30mm×L50mmに切り出した触媒に、ガス混合器を用いて混合した模擬ガス(CO:200ppm、C:200ppm、O:7.5%、HO:7%、CO:5%、NO:100ppm、N:Balance、SV:45000/h)を導入した。30℃/分の昇温速度で70℃から300℃まで触媒内温度を上昇させ、COを50%浄化する温度(CO−T50)を測定した。
各評価試験の結果を表3及び図4〜8に示す。
Figure 2015047568
1・・排気ガス浄化用触媒、2・・基材、3・・第1の担持触媒材料、4・・第2の担持触媒材料

Claims (6)

  1. 基材;
    前記基材上に配置された、第1の担体と当該第1の担体に担持されたパラジウムとを含む第1の担持触媒材料;並びに
    前記基材上に配置された、第2の担体と当該第2の担体に担持された白金とを含む第2の担持触媒材料;
    を含み、
    前記第1の担持触媒材料が、酸素を用いた前処理工程と、一酸化炭素を用いた流通工程と、10℃/分の昇温速度で15℃から昇温する昇温工程とを含む昇温脱離法において、20〜100℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有し、
    前記第2の担持触媒材料が、前記昇温脱離法において、前記第1の担持触媒材料の前記ピークが得られる温度よりも高い温度で二酸化炭素のピークを有する、排気ガス浄化用触媒。
  2. 第1の担体がセリウムを含む、請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 第1の担体がセリアである、請求項2に記載の排気ガス浄化用触媒。
  4. 第2の担持触媒材料が、昇温脱離法において、100〜200℃の範囲内に二酸化炭素のピークを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
  5. 第2の担体がアルミナである、請求項1〜4のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
  6. 第2の担体にパラジウムが更に担持されている、請求項1〜5のいずれかに記載の排気ガス浄化用触媒。
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