JP2015047428A - ラバーダムクランプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略C字状となるように切欠部11aが形成され弾性変形によって切欠部11aの幅を拡開可能なスプリング11と、スプリング11の両端部にそれぞれ形成されるとともに歯冠T側面に当接するビーク23を有するフランジ12と、を備え、歯冠Tが露出するように被せられるラバーダムシートを、露出した歯冠Tを一対のビーク23で挟持することで固定するラバーダムクランプ20において、ビーク23は、歯冠Tとの当接部分の凹凸形状が患者の歯冠Tの形状に合わせて形成されるとともに肉厚が患者の歯冠Tの高さと略等しく形成され、歯冠Tを挟持したときにビーク23が歯冠T側面の上端から下端まで面で当接する。
【選択図】図3
Description
さらに、治療中に患者の舌が動いてしまい、治療の妨げになることも多い。
ラバーダムシートは、治療対象の歯冠がラバーダムシートの表側に露出し、口腔内の他の部位(舌や歯茎、他の歯冠)はラバーダムシートの裏側となるように、歯冠に被せられる。
そして、このラバーダムシートを固定するために、図6及び図7に示すようなラバーダムクランプが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ビーク13は一対のフランジ12の内側端部のことであり、ビーク13の肉厚はフランジ12の肉厚に等しい。
また、それぞれのビーク13は円弧状となっており、一対のビーク13が向かい合うことによって略円形が形成される。
そして、歯冠が露出するようにラバーダムシートが被せられ、露出した歯冠の下端(歯茎に近い部分)を一対のビーク13が挟持することでラバーダムシートを固定するものである。
したがって、ラバーダムクランプ10の装着時に歯冠下端や歯茎に痛みを感じる患者も存在しており、必ずしも快適な付け心地であるとはいえなかった。
このような装着時のラバーダムクランプ10のがたつきやずれは、例えば根管治療においては、根管内へ細菌が侵入する原因となるので治療の成功率が著しく低下してしまい、好ましくない。
しかもビークは、歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして形成されるので、ビークと患者の歯冠の接触面の形状は同一となり、装着時の不快感が確実に低減されるとともに、ビークと歯冠が密着してビークに外力が加わってもがたつき難い。よって、根管治療において、口腔内の細菌隔絶状態を良好に維持可能であるので、根管治療の成功率が向上する。
また、ビークの歯冠との当接部分は光重合レジンで形成されるので、容易に患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズ可能であり、さらに形成時に熱を発することもない。
しかもビークは、歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして形成されるので、ビークと患者の歯冠の接触面の形状は同一となり、装着時の不快感が確実に低減されるとともに、ビークと歯冠が密着してビークに外力が加わってもがたつき難い。
また、ビークの歯冠との当接部分は熱可塑性樹脂で形成されるので、容易に患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズ可能である。
しかもビークは、歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして形成されるので、ビークと患者の歯冠の接触面の形状は同一となり、装着時の不快感が確実に低減されるとともに、ビークと歯冠が密着してビークに外力が加わってもがたつき難い。
また、ビークの歯冠との当接部分は即時重合レジンで形成されるので、熱を発することなく容易に患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズ可能である。
しかもビークは、歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして形成されるので、ビークと患者の歯冠の接触面の形状は同一となり、装着時の不快感が確実に低減されるとともに、ビークと歯冠が密着してビークに外力が加わってもがたつき難い。
また、ビークの歯冠との当接部分はシリコーンゴムで形成されるので、容易に患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズ可能である。
このラバーダムクランプ20は、スプリング11と、ビーク23を有するフランジ12を備え、特にビーク23の形状に特徴がある。
本実施形態に係るラバーダムクランプ20は、最も奥の歯冠T一つに対して挟持するように装着され、その歯冠Tが露出するように被せられたラバーダムシート(図示しない)を固定するものである。
従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
なお、図4及び図5では簡単のためにラバーダムシートを省略しているが、通常歯茎Gはラバーダムシートに覆われており視認できない。
その切欠部11aの幅は治療対象の歯冠Tの幅と略等しく、弾性変形によって切欠部11aの幅を拡開可能である。よって、切欠部11aの幅を拡開させてもその力を取り去ると、切欠部11aの幅は元通り狭くなる。
よって、図1に示すように平面視においてフランジ12はスプリング11とは重なっていない。
また、それぞれのフランジ12のスプリング11近傍には孔12aが形成されている。この孔12aには拡開治具(図示しない)を挿入可能であって、ラバーダムクランプ20を歯冠Tへ装着するときには、拡開治具によってスプリング11の切欠部11aの幅が一時的に広げられる。
当接部23aは歯冠Tを包み込むように互いに離間する方向に湾曲して形成され、ラバーダムクランプ20装着時にはビーク23の当接部23aは歯冠T側面に両側から当接する。
しかも、ビーク23の歯冠Tとの当接部分(当接部23a)の凹凸形状はそれぞれの患者の歯冠Tの形状に合わせて形成されている。よって、一方のビーク23と他方のビーク23は互いに異なる形状となっている。
このように、患者の歯冠Tの形状に合わせてカスタマイズしてビーク23の当接部23aを一つ一つ形成するために、本実施形態では光重合レジンを用いた。これは最初には軟質であって容易に歯冠Tの形状に合わせて成形可能であるが、形状が定まった後に470nm前後の波長の光を照射することで、重合し口腔内で硬化する。
また、基部23bには孔23cが形成されており、ここに硬化前の光重合レジンが食い込むことで、硬化後の光重合レジン(当接部23a)が基部23bから取れ難くなる。
したがって、歯冠Tを挟持したときにはビーク23の当接部23aが歯冠T側面の上端から下端まで面で当接する。
なお、スプリング11、フランジ12、ビーク23の基部23cは全て金属製であり、特にスプリング11とフランジ12は一体的に形成されている。
しかもビーク23は、歯冠Tとの当接部分23aの凹凸形状が患者の歯冠Tの形状に合わせてカスタマイズして形成されるので、ビーク23と患者の歯冠Tの接触面の形状は同一となり、装着時の不快感が確実に低減されるとともに、ビーク23と歯冠Tが密着してビーク23に外力が加わってもがたつき難い。
よって、根管治療において、口腔内の細菌隔絶状態を良好に維持可能であるので、根管治療の成功率が向上する。
また、ビーク23の歯冠Tとの当接部分23aは光重合レジンで形成されるので、容易に患者の歯冠Tの形状に合わせてカスタマイズ可能であり、さらに形成時に熱を発することもない。
光重合レジンの代わりに、例えば患者の歯型を取って熱可塑性樹脂でビーク23の当接部23aを形成することもできる。加熱して溶解した熱可塑性樹脂で当接部23aを形成し、冷却(常温での放置)により硬化する。
さらに、同様にベースにキャタリストを混合して硬化させるシリコーンゴムによってビーク23の当接部23aを形成することもできる。
11 スプリング
11a 切欠部
12 フランジ
12a 孔
13 ビーク
13a 当接部(柔軟パッド)
20 ラバーダムクランプ
23 ビーク
23a 当接部
23b 基部
23c 孔
G 歯茎
T 歯冠
Claims (4)
- 略C字状となるように切欠部が形成され弾性変形によって前記切欠部の幅を拡開可能なスプリングと、
前記スプリングの両端部にそれぞれ形成されるとともに歯冠側面に当接するビークを有するフランジと、を備え、前記歯冠が露出するように被せられるラバーダムシートを、前記露出した歯冠を一対の前記ビークで挟持することで固定するラバーダムクランプにおいて、
前記ビークが前記歯冠側面の少なくとも上部及び下部に当接した状態で前記歯冠を挟持し、
しかも前記ビークは、前記歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして光重合レジンで形成されるとともに、前記歯冠を挟持したときに前記ビークが前記歯冠側面の上部から下部まで面で当接することを特徴とするラバーダムクランプ。 - 略C字状となるように切欠部が形成され弾性変形によって前記切欠部の幅を拡開可能なスプリングと、
前記スプリングの両端部にそれぞれ形成されるとともに歯冠側面に当接するビークを有するフランジと、を備え、前記歯冠が露出するように被せられるラバーダムシートを、前記露出した歯冠を一対の前記ビークで挟持することで固定するラバーダムクランプにおいて、
前記ビークが前記歯冠側面の少なくとも上部及び下部に当接した状態で前記歯冠を挟持し、
しかも前記ビークは、前記歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして熱可塑性樹脂で形成されるとともに、前記歯冠を挟持したときに前記ビークが前記歯冠側面の上部から下部まで面で当接することを特徴とするラバーダムクランプ。 - 略C字状となるように切欠部が形成され弾性変形によって前記切欠部の幅を拡開可能なスプリングと、
前記スプリングの両端部にそれぞれ形成されるとともに歯冠側面に当接するビークを有するフランジと、を備え、前記歯冠が露出するように被せられるラバーダムシートを、前記露出した歯冠を一対の前記ビークで挟持することで固定するラバーダムクランプにおいて、
前記ビークが前記歯冠側面の少なくとも上部及び下部に当接した状態で前記歯冠を挟持し、
しかも前記ビークは、前記歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズして即時重合レジンで形成されるとともに、前記歯冠を挟持したときに前記ビークが前記歯冠側面の上部から下部まで面で当接することを特徴とするラバーダムクランプ。 - 略C字状となるように切欠部が形成され弾性変形によって前記切欠部の幅を拡開可能なスプリングと、
前記スプリングの両端部にそれぞれ形成されるとともに歯冠側面に当接するビークを有するフランジと、を備え、前記歯冠が露出するように被せられるラバーダムシートを、前記露出した歯冠を一対の前記ビークで挟持することで固定するラバーダムクランプにおいて、
前記ビークが前記歯冠側面の少なくとも上部及び下部に当接した状態で前記歯冠を挟持し、
しかも前記ビークは、前記歯冠との当接部分の凹凸形状が患者の歯冠の形状に合わせてカスタマイズしてシリコーンゴムで形成されるとともに、前記歯冠を挟持したときに前記ビークが前記歯冠側面の上部から下部まで面で当接することを特徴とするラバーダムクランプ。
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