JP2015047254A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】不正検知センサの設置個所を不正行為者に想定させ難くすることにより、不正検知センサの検知範囲が不正行為者に判別されることを防止できる、パチンコ遊技機を提供する。【解決手段】透光性を有する遊技板5と、遊技板5に設けられ、遊技球が入球した場合に賞球が付与される入賞口(普通入賞口13、大入賞口21、第一始動口29、及び、第二始動口28)と、賞球を不正に獲得するための行為を検知する不正検知センサ32とを備えるパチンコ遊技機であって、遊技板5を介して遊技者から視認可能に、遊技板5の裏側に所定のキャラクタを模したキャラクタフィギュア31が設けられるとともに、キャラクタフィギュア31の裏側に遊技者から視認困難に不正検知センサ32が設けられる。【選択図】図3
Description
本発明は、パチンコ遊技機における不正行為を防止する技術に関する。
従来、パチンコ遊技機では、いわゆる「磁石ゴト」等の不正行為を防止するために、遊技盤上に磁気センサや電波検知センサ等の不正検知センサを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この場合、不正検知センサの検知範囲が不正行為者に判別されないように、不正検知センサの設置個所を不正行為者に認識させないことが望ましい。
前記特許文献1においては、ワープ通路への不正入球を狙った磁石ゴトを検知するために、ワープ通路の近傍に磁気センサを設けると共に、センター役物を構成する装飾部材で磁気センサを前方から覆って視認困難としたパチンコ遊技機が提案されている。
前記特許文献1に記載の技術によれば、磁気センサの設置個所として不正行為者が想定し易い箇所を装飾部材で覆う構成としている。このため、磁気センサの設置個所が不正行為者に想定されてしまい、磁気センサの検知範囲が不正行為者に判別される可能性があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、不正検知センサの設置個所を不正行為者に想定させ難くすることにより、不正検知センサの検知範囲が不正行為者に判別されることを防止できる、パチンコ遊技機を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、透光性を有する遊技板と、前記遊技板に設けられ、遊技球が入球した場合に賞球が付与される入賞口と、賞球を不正に獲得するための行為を検知する不正検知センサとを備えるパチンコ遊技機であって、前記遊技板の裏側に前記遊技板を介して遊技者から視認可能に所定のキャラクタを模したキャラクタフィギュアが設けられるとともに、該キャラクタフィギュアの裏側に遊技者から視認困難に前記不正検知センサが設けられるものである。
請求項2においては、透光性を有する遊技板と、前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換えられる特別可変入賞口と、前記始動口に遊技球が入球した場合に大当りか否かを判定する大当り判定手段と、前記大当り判定手段によって大当りと判定された場合に前記特別可変入賞口を開放状態とする大当り遊技手段と、前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な普通入賞口と、磁力を用いて前記始動口、前記特別可変入賞口及び前記普通入賞口の少なくとも1つに遊技球を不正に入球させる行為、又は電波を用いて不正に大当りを獲得する行為を検知する不正検知センサとを備えるパチンコ遊技機であって、前記遊技板の裏側に前記遊技板を介して遊技者から視認可能に所定のキャラクタを模したキャラクタフィギュアが設けられるとともに、該キャラクタフィギュアの裏側に遊技者から視認困難に前記不正検知センサが設けられるものである。
本発明により、パチンコ遊技機において、不正検知センサの設置個所を不正行為者に想定させ難くすることにより、不正検知センサの検知範囲が不正行為者に判別されることを防止できる。
まず、本発明に係るパチンコ遊技機の第一実施形態であるパチンコ遊技機の全体的な構成について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者側から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側とし、奥側をパチンコ遊技機の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者側から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機を遊技者側から見て、手前側をパチンコ遊技機の前側とし、奥側をパチンコ遊技機の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機を遊技者側から見て、左手側をパチンコ遊技機の左側とし、右手側をパチンコ遊技機の右側として、左右方向を規定する。
パチンコ遊技機は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、パチンコ遊技機の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技板5と、遊技板5の背後に配置されて遊技板5を介して遊技者に視認される裏ユニット5U(図3及び図5を参照)と、窓枠4と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技板5は、透明に形成されて透光性を有する平板状部材である。遊技板5は、中枠3の下側を除く略全面に渡って、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技板5の前側の表面におけるセンター役物33の周囲には、遊技球が転動する領域である遊技領域19が形成される(図3から図5を参照)。また、遊技板5における遊技領域19の部分には、遊技球を不規則に転動させるために図示しない多数の遊技釘が遊技板に打ち込まれている。
窓枠4は、略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、遊技板5の前方に配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の略中央には、略円形状の窓枠開口部7が開口される。窓枠開口部7は、透明板27により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板27を介して窓枠4の後方に配置された遊技板5(より詳細には、遊技領域19)を視認することができる。窓枠開口部7の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿25が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿25の右方には、上皿8に貯溜された遊技球を遊技板5の遊技領域19へ向けて発射可能に構成される発射ハンドル26が配設される。
次に、遊技板5及び裏ユニット5Uの構成について、図3から図5を用いてさらに詳細に説明する。
遊技板5及び裏ユニット5Uには、遊技部品としてガイドレール10、図柄表示装置11、普通入賞口13、大入賞装置14、可変入賞装置15、アウト口16、キャラクタフィギュア31(右側キャラクタフィギュア31R・左側キャラクタフィギュア31L)、センター役物33などが設けられている。
ガイドレール10は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール10は、遊技板5の前側面に、当該前側面に対して立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール10は、遊技板5の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。そして、遊技板5において、ガイドレール10により略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域19として構成される。
図柄表示装置11は、液晶画面20を設けて、当該液晶画面20に図柄や数字等を変動表示可能に構成される装置である。図柄表示装置11は、液晶画面20を前方へ向けた状態で、裏ユニット5Uに取り付けられる。
普通入賞口13は、裏ユニット5Uにおいて上面が開口されたポケット状に形成され、遊技球が遊技板5に形成された入球口を介して入球(入賞)可能に形成される部材である。普通入賞口13は、裏ユニット5Uの下部であって適宜な位置に複数個が配置される。普通入賞口13は、遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置14(特別電動役物)は遊技板5に配置され、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口(特別可変入賞口)21を開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞口21は、大入賞装置14により、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換えられる。大入賞装置14は、遊技板5の右側下部に配置される。大入賞装置14は、開放した大入賞口21に遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
可変入賞装置15(普通電動役物)は、遊技板5の中央下部に配置される。可変入賞装置15には、第二始動口28が設けられる。第二始動口28は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。可変入賞装置15には、前後方向に進退可能に構成された板状の可動片22が配設される。そして、可動片22が後方(遊技者と反対側)に退避している場合、遊技領域19内を転動する遊技球は第二始動口28に入賞することができない(閉塞状態)。一方、可動片22が前方(遊技者側)に進出している場合、遊技領域19内を転動する遊技球は当該可動片22に誘導されて第二始動口28に入賞することができる(開放状態)。また、遊技板5における第二始動口28の上側には、ポケット状に第一始動口29が設けられており、この第一始動口29にも遊技球が入賞することが可能となっている。
上記の各入賞口(普通入賞口13、大入賞口21、第一始動口29、及び、第二始動口28)のそれぞれの内部には、近接スイッチからなる検知センサ30(普通入賞口センサ、大入賞口センサ、第一始動口センサ、及び、第二始動口センサ)が配設される(図6を参照)。それぞれの検知センサ30は、遊技球が各入賞口の何れかに入球すると当該入球を検知して、入賞信号を入力回路54に出力する。
アウト口16は、遊技領域19を転動する遊技球が、普通入賞口13や大入賞口21や始動入賞口23等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域19の最下部に、遊技板5を前後方向に貫通して形成される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、パチンコ遊技機が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
キャラクタフィギュア31は、遊技板5を介して遊技者から視認可能に、遊技板5の裏側の裏ユニット5Uに(遊技板5の裏面と裏ユニット5Uの表面との間に)配置される中空の立体造形物である。本実施形態において、キャラクタフィギュア31はその表面に着色されて不透明に形成されており、左右に1個ずつ、計2個配置される。本実施形態においては、右側の右側キャラクタフィギュア31Rは野球のバッターを、左側の左側キャラクタフィギュア31Lはサッカー選手を模した立体的形状に形成されている。ただし、キャラクタフィギュア31の本実施形態の如く人物に限られるものではなく、動物等の有機的キャラクタ、車、飛行機等の無機的キャラクタ、アニメキャラクタを模した鑑賞用の立体装飾物等でも良い。つまり、キャラクタフィギュア31は所定のキャラクタを模して形成されていれば差し支えない。また、キャラクタフィギュア31は必ずしも全体像を模したものである必要はなく、例えば人物キャラクタの顔、上半身など一部分を模したものでも良い。
センター役物33は遊技板5の表面から前方に突出する枠状の部材であり、このセンター役物33の周囲が遊技領域19として形成される。センター役物33の下部は皿状のステージ34として形成されており、ステージ34の前方にはステージ34から遊技球を落下させる落下穴35が形成されている。落下穴35は第一始動口29の上方に位置するように形成されている。また、センター役物33には、その外側と内側とを連通することにより、遊技領域19からステージ34の上方に遊技球を流入させる連通孔であるワープ通路36が開口されている。このため、遊技領域19からワープ通路36を経由してステージ34に流入した遊技球は、落下穴35を通過して第一始動口29に入球しやすくなるように構成されている。
次に、パチンコ遊技機の電気的な構成について、図6を用いて説明する。
図6のメイン制御回路50は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データに基づいて処理動作を行う。入力回路54は検知センサ30からの入賞信号をメイン制御回路50に出力する。ソレノイド回路55は大入賞口扉用ソレノイド36を通断電するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を電気的に制御することで大入賞装置14を開閉操作する。LED回路56は特別図柄表示装置26の複数のLEDのそれぞれを通断電するものであり、メイン制御回路50はLED回路56を電気的に制御することで特別図柄表示装置26の表示内容を制御する。
メイン制御回路50は、始動口(第一始動口29又は第二始動口28)に遊技球が入球した場合に大当りか否かを判定する大当り判定手段と、大当り判定手段によって大当りと判定された場合に大入賞口21を開放状態とする大当り遊技手段と、を備える。具体的には、始動口に遊技球が入球すると、メイン制御回路50に記憶されている制御プログラムおよび制御データにより特別図柄遊技が行われ、特別図柄遊技において大当りか否かの判定が行われるのである。特別図柄遊技における判定結果が大当り(大当り判定)であった場合、装飾図柄遊技の当り判定の結果が遊技者に報知された後に、特別電動役物(大入賞装置14)が作動して、特別電動役物遊技が行われる。特別電動役物(大入賞装置14)が作動すると、大入賞口21が開放状態となり、遊技球が入賞可能となる。
このように、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。ここで、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置14が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、遊技状態が大当り遊技状態へ移行すると、大入賞装置14の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口21への入賞機会が通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。なお、大入賞装置14の1回当りの開放状態は、所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は所定の個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口21に入賞した場合に終了し、閉塞状態へと切り替えられる。
図6の払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データに基づいて遊技球の払出動作を行う。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出した場合に駆動信号を出力する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号が入力されるものであり、駆動信号が入力された場合に払出装置である払出モータ62を駆動することで上皿8内に単位個数の賞品球を払出す。このように、払出装置である払出モータ62は入賞口である普通入賞口13、大入賞口21、第一始動口29、及び、第二始動口28等に遊技球が入球したことを検知センサ30が検知した場合に遊技球を遊技者に払出す。換言すれば、これらの入賞口に遊技球が入球した場合には、賞球が付与されるのである。
図6の演出制御回路(演出装置制御手段)70は、装飾図柄遊技の演出内容、及び、演出装置の動作を制御するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM72の制御データに基づいて処理動作を行う。この演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、制御コマンドの送信結果を検出した場合に演出コマンドを設定する。
図6の表示制御回路80は装飾図柄表示装置24の表示内容を制御するものであり、表示制御回路80には演出制御回路70から演出コマンドの設定結果が送信される。この表示制御回路80は演出コマンドの設定結果を受信した場合に装飾図柄表示装置24に演出コマンドの受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは装飾図柄遊技の映像を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技演出の映像を表示するためのビデオデータを表示するための画像データとが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示装置24にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図6の音制御回路90は両スピーカ9のそれぞれの出力内容を制御するものであり、音制御回路90には演出制御回路70から演出コマンドの設定結果が送信される。この音制御回路90は演出コマンドの設定結果を受信した場合に演出コマンドの受信結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ9のそれぞれを音信号の設定結果に応じて電気的に操作することで両スピーカ10のそれぞれから演出コマンドの受信結果に応じた効果音を出力する。
図6の電飾制御回路100は複数の電飾LED15のそれぞれの発光内容を制御するものであり、電飾制御回路100には演出制御回路70から演出コマンドの設定結果が送信される。この電飾制御回路100は演出コマンドの設定結果を受信した場合に演出コマンドの受信結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて電気的に操作することで演出コマンドに応じて発光させる。
次に、不正検知センサ32について、図3及び図7を用いて説明する。
各キャラクタフィギュア31の裏側には、遊技者から視認困難に、賞球を不正に獲得するための行為を検知する不正検知センサ32(右側不正検知センサ32R及び左側不正検知センサ32L)が配置される。具体的には図7に示す如く、裏ユニット5Uの表面とキャラクタフィギュア31の裏側とで形成される空洞部分に、いわゆる「磁石ゴト」と呼ばれる不正行為(磁力を用いて普通入賞口13、大入賞口21、第一始動口29、及び、第二始動口28の少なくとも1つに遊技球を不正に入球させる行為)を検知する不正検知センサ32として磁気センサが配置されるのである。つまり、不正検知センサ32はキャラクタフィギュア31によって不正行為者から視認困難とされるのである。
各キャラクタフィギュア31の裏側には、遊技者から視認困難に、賞球を不正に獲得するための行為を検知する不正検知センサ32(右側不正検知センサ32R及び左側不正検知センサ32L)が配置される。具体的には図7に示す如く、裏ユニット5Uの表面とキャラクタフィギュア31の裏側とで形成される空洞部分に、いわゆる「磁石ゴト」と呼ばれる不正行為(磁力を用いて普通入賞口13、大入賞口21、第一始動口29、及び、第二始動口28の少なくとも1つに遊技球を不正に入球させる行為)を検知する不正検知センサ32として磁気センサが配置されるのである。つまり、不正検知センサ32はキャラクタフィギュア31によって不正行為者から視認困難とされるのである。
不正検知センサ32は、図7に示す如く透明板27の外側に磁気検知領域が形成されるように配置される。磁気センサは一般的に、図7に示す如く磁気検知領域をその断面が楕円形となるように形成する。本実施形態においては、図7に示す如く磁気検知領域の長軸方向が前後方向となるように不正検知センサ32が配置されることにより、透明板27から距離のある箇所に不正検知センサ32を配置しても磁気を検知できるように構成している。そして、図7に示す如く不正行為者により透明板27の近傍に磁石が近接され、不正検知センサ32が不正行為を磁気により検知した場合、不正検知センサ32は不正検知信号を、入力回路54を介してメイン制御回路50に出力するのである。
なお、本実施形態においては、不正検知センサ32として磁気センサを用いているが、電波を用いたゴト行為(電波によりメイン制御回路50のCPU51に不正信号を入力してCPU51を誤作動させ、強制的に大当りを発生させる行為)を防止する観点から、不正検知センサ32を電波検知センサとすることも可能である。
上記の如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機によれば、不正検知センサ32である磁気センサの設置個所を不正行為者に想定させ難くしている。具体的には、裏ユニット5Uの表面とキャラクタフィギュア31の裏側とで形成される空間という、遊技板5から比較的距離があり、かつ不正行為者にとって不正検知センサ32の存在を想定し難い部分に磁気センサを配置しているため、不正行為者が不正検知センサ32の存在を予測し難くなるのである。即ち、パチンコ遊技機によれば、不正検知センサ32である磁気センサの検知範囲が不正行為者に判別されることを防止できるのである。
一般的に、キャラクタフィギュア以外の装飾部材は発光演出を行うように構成されている場合が多く、その表面が透明や半透明に形成されることが多い。このため、そのような装飾部材に不正検知センサ32を配置した場合、不正行為者に不正検知センサを視認される可能性がある。一方、本実施形態に係るパチンコ遊技機に用いられるキャラクタフィギュア31は、その表面に着色されて不透明に形成されているため、不正行為者に不正検知センサ32を視認され難くすることができるのである。
また、前記装飾部材のように発光演出を行う場合は、その裏側に発光基板等が配置されるため、不正検知センサの設置する場所が限定され、配置の自由度が低下する。一方、本実施形態においては不正検知センサ32をキャラクタフィギュア31の裏側に配置することにより、中空のキャラクタフィギュア31の裏側に形成される大きな空間を有効に活用することができる。換言すれば、キャラクタフィギュア31の裏側に形成される大きな空間を用いることにより、不正検知センサ32の配置の自由度を向上させることができるのである。
本実施形態に係るパチンコ遊技機においては、遊技領域19の背後における大入賞口21の上側の近傍に右側キャラクタフィギュア31Rの下部が配置され、右側キャラクタフィギュア31Rの裏側の下部に右側不正検知センサ32Rを配置することにより、大入賞口21付近における磁石ゴトによる不正行為を検知しやすく構成している。
また、本実施形態に係るパチンコ遊技機においては、遊技領域19の背後における普通入賞口13の上側の近傍に左側キャラクタフィギュア31Lの下部が配置され、左側キャラクタフィギュア31Lの裏側の下部に左側不正検知センサ32Lを配置することにより、普通入賞口13付近における磁石ゴトによる不正行為を検知しやすく構成している。
また、左側不正検知センサ32Lを遊技領域19の背後におけるワープ通路36の近傍に配置する構成としている。これにより、不正行為者が磁石により遊技球を誘導したり滞留させたりして、遊技球をワープ通路36に流入させる不正行為を検知することができる。つまり、遊技球を遊技領域19からワープ通路36を経由してステージ34に流入させて、通常よりも多く遊技球を第一始動口29に入球させる不正行為を検知することができるのである。なお、本実施形態における不正検知センサ32は、始動口に遊技球を不正に入球させる不正行為を検知することが可能であるが、この「始動口」は第一始動口29及び第二始動口28の両方を含む概念である。つまり、第二始動口28の近傍に不正検知センサを配置することにより、第二始動口28に遊技球を不正に入球させる行為を検知する構成とすることも可能である。
また、左側不正検知センサ32Lを遊技領域19の背後におけるワープ通路36の近傍に配置する構成としている。これにより、不正行為者が磁石により遊技球を誘導したり滞留させたりして、遊技球をワープ通路36に流入させる不正行為を検知することができる。つまり、遊技球を遊技領域19からワープ通路36を経由してステージ34に流入させて、通常よりも多く遊技球を第一始動口29に入球させる不正行為を検知することができるのである。なお、本実施形態における不正検知センサ32は、始動口に遊技球を不正に入球させる不正行為を検知することが可能であるが、この「始動口」は第一始動口29及び第二始動口28の両方を含む概念である。つまり、第二始動口28の近傍に不正検知センサを配置することにより、第二始動口28に遊技球を不正に入球させる行為を検知する構成とすることも可能である。
5 遊技板
13 普通入賞口
21 大入賞口(特別可変入賞口)
28 第二始動口
29 第一始動口
31 キャラクタフィギュア
32 不正検知センサ
13 普通入賞口
21 大入賞口(特別可変入賞口)
28 第二始動口
29 第一始動口
31 キャラクタフィギュア
32 不正検知センサ
Claims (2)
- 透光性を有する遊技板と、
前記遊技板に設けられ、遊技球が入球した場合に賞球が付与される入賞口と、
賞球を不正に獲得するための行為を検知する不正検知センサとを備えるパチンコ遊技機であって、
前記遊技板の裏側に前記遊技板を介して遊技者から視認可能に所定のキャラクタを模したキャラクタフィギュアが設けられるとともに、該キャラクタフィギュアの裏側に遊技者から視認困難に前記不正検知センサが設けられることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 透光性を有する遊技板と、
前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な始動口と、
前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な開放状態と遊技球が入球不能な閉鎖状態とに切り換えられる特別可変入賞口と、
前記始動口に遊技球が入球した場合に大当りか否かを判定する大当り判定手段と、
前記大当り判定手段によって大当りと判定された場合に前記特別可変入賞口を開放状態とする大当り遊技手段と、
前記遊技板に設けられ、遊技球が入球可能な普通入賞口と、
磁力を用いて前記始動口、前記特別可変入賞口及び前記普通入賞口の少なくとも1つに遊技球を不正に入球させる行為、又は電波を用いて不正に大当りを獲得する行為を検知する不正検知センサとを備えるパチンコ遊技機であって、
前記遊技板の裏側に前記遊技板を介して遊技者から視認可能に所定のキャラクタを模したキャラクタフィギュアが設けられるとともに、該キャラクタフィギュアの裏側に遊技者から視認困難に前記不正検知センサが設けられることを特徴とするパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013180053A JP2015047254A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | パチンコ遊技機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013180053A JP2015047254A (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | パチンコ遊技機 |
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ID=52697776
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015047254A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020014493A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
2013
- 2013-08-30 JP JP2013180053A patent/JP2015047254A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020014493A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
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