JP2015047026A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、非常時等には自動車を駐車するための駐車場の確保が困難な場合が多く、十分にその機能を発揮することができない。
しかし、当該従来技術(特許文献2)では発電した電力は当該発電モジュールを有する車両の補助動力源としてのみ用いられ、それ以外に利用することが出来ない。
しかし、当該システム(特許文献3)では、発電した電力は当該発電システムを備えた車両の補助動力源としてのみ用いられ、それ以外の用途に適用することは開示されていない。
そのため、震災時のような非常時には、本発明に係る蓄電装置(20)を搭載した車両(1)を運転して被災地に行き、前記車両(1)から前記蓄電装置(20)を取り外せば、前記蓄電装置(20)を被災地における貴重な電源として活用することが出来る。
また、当該蓄電装置(20)は、各種の社会的インフラにおける電源としても活用可能である。
また、前記蓄電装置(20)を電気自動車(EV)用の予備電池として売却すれば、前記蓄電装置(20)の所有者は利潤を得ることができる。
そして、前記蓄電装置(20)をプラグインハイブリットカー(PHV)用電源として売却すれば、前記蓄電装置(20)の所有者は利潤を得ることができる。
最初に図1、図2を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
図1において、第1実施形態に係る蓄電装置20は発電装置10を搭載した車両1に着脱可能に搭載されており、発電装置20は、エンジン以外の可動部の運動エネルギー(例えば、車輪の回転エネルギー)によって発電する機能を有している。そして、発電装置10と蓄電装置20は、整流器30を介して専用の電源ケーブル40で接続されている。
ここで保持器50は、外枠の前後、左右寸法が調節可能に構成されている。車両1の種類により相違するトランクルーム2の大きさに応じて、保持器50の(車両1における)前後方向及び左右方向が固定されるようにするためである。
図1において、発電装置10と蓄電装置20を接続する専用の電源ケーブル40の図示しない一方の端子は、蓄電装置20の第2の接続部22に接続される。
そして蓄電装置20を車両1から取り外して、家庭用の電源として利用することが出来る。また、例えば震災時のような非常時には、一般家庭のみならず、社会インフラの非常用電源に供することができる。
それに加えて、上述した様に保持器50は車両1のトランクルーム2の寸法に対応して(保持器50の)外枠の寸法が調節可能に構成されているため、多種類の車両に対して保持器50を取り付けることが可能であり、蓄電装置20を適用することが可能である。
図1では明確には図示されていないが、蓄電装置20を電気自動車EVの予備蓄電池として搭載可能に構成することにより、電気自動車EVの本来の蓄電池が失陥(破損)しても、当該失陥(破損)した蓄電池を蓄電装置20に切り替えることにより、あるいは、失陥(破損)した蓄電池と蓄電装置20を交換することにより、電気自動車EVを蓄電池が失陥(破損)する以前の状態へ容易に復旧することできる。
また、蓄電装置20を電気自動車EVの予備電池として売却することもできる。
プラグインハイブリットカーPHVにおいて、給油口FL近傍には給電コネクタCCが設けられており、給電コネクタCCは給電ケーブル42の一方の端子42eと接続可能である。
明示はされていないが、蓄電装置20からプラグインハイブリットカーPHVに給電する旨の契約を締結することも可能である。
すなわち、蓄電装置20は給油所GSへ持参することにより、給油所GSで消費する電力(の一部)を賄うことが出来る。ここで、売電の態様については従来公知と同様に行うことが出来る。
すなわち、野外活動の拠点における電源として利用することが容易である。あるいは、野外活動中に蓄電装置20を携帯して、各種活動に必要な電源として用いることが出来る。
第2実施形態の蓄電装置200、250は、第1実施形態の蓄電装置20を専用の収容ケースに複数個収容している。図3では、中容量蓄電池パック200と大容量蓄電池パック250の2種類の蓄電装置を図示している。
中容量蓄電池パック200と大容量蓄電池パック250は、容量によって分類されている。中容量蓄電池パック200は比較的容量が小さいタイプであり、例えば、一般家庭の3日〜1週間程度の電力需要に対応する程度の容量である。
ここで、学校は緊急時の避難場所として利用されることが多いので、蓄電装置20を搭載した車両1の所有者が当該車両1によって緊急避難場所である学校に来ることにより、緊急避難場所の非常用電源を確保するという有用な支援活動を行うことが出来る。
なお、蓄電装置20を取り外しても、車両1は運転可能であり、蓄電装置20を取り外して大容量蓄電池パック250に収容可能な状態にした後、車両1で緊急避難場所から離脱すれば、緊急避難場所近傍に車両1が乗り捨てられてしまうことが無く、その後の各種救援作業の妨げとなることが防止される。
ケース210の下端面には4つのキャスター215が取り付けられ、ケース210の対向する側面(図3における左右の側面)には手押し用のグリップ217が取り付けられている。図示はされていないが、グリップ217は、図3の左右の側面に埋設可能に構成されており、使用しない場合には当該左右の側面中に埋め込まれる。
ケース210の正面には操作部220が設けられており、操作部220のモニタ部221に蓄電残量計222が表示されるように構成されている。
ただし、ケース210における蓄電装置20の収容個数は、偶数とすることが好ましい。収容した蓄電装置20を直列に接続する場合と、並列に接続する場合の双方に対応するためである。
ケース260の下端部には運搬用のフォークリフトの爪(図示せず)の挿入部261が形成されている。ケース260の正面には、受・送電制御機構部270が設けられている。
ただし、ケース260に収容する蓄電装置20の個数は偶数個であるのが好ましい。収容した蓄電装置20を直列に接続する場合と、並列に接続する場合の双方に対応可能にするためである。
図4で示す状態では、通常の交流電源65(商用電源)が不通となっているために、専用の電源ケーブル44により、中容量蓄電池パック200(図3:例えば蓄電装置20を2個収容)と一般家庭60の配電盤61に用意された受電端子62を接続している。
より詳細には、図5は、原子力発電所が例えば地震により被災し、原子炉71を包含する施設全体の電源である商用電源72(通常の交流電源)が消失し(図5における「×」印)、冷却水タンク73が破損した(図5において「×」印で示す)状態を示している。
交流電源72と冷却水ポンプ75は中継器77を介装した電源ラインLE1で接続され、交流電源72と建屋内照明器具79は中継器78を介装した電源ラインLE2で接続されている。
なお、中継器77、78は原子炉建屋70外で容易に接近可能な場所に設置されている。
その様な場合において、図3で示す大容量蓄電池パック250を、例えば無人操縦のフォークリフト等によって中継器77、78近傍まで運搬して、大容量蓄電池パック250と中継器77、78とを専用ケーブル45によって接続すれば、冷却水ポンプ75が作動可能となり、冷却水供給ライン74を経由して冷却水が原子炉71に供給されて冷却機能が確保される。そして、原子炉71の燃料棒71Rのメルトダウンを回避することができる。
また、原子炉71の建屋内の照明器具79も大容量蓄電池パック250により電源が確保されるため点灯可能となり、原子炉建屋70内の被害状態を、例えば、ロボットカメラ等によって正確に確認することもできる。
なお、蓄電装置20を取り外しても車両1は運転可能であり、蓄電装置20を取り外して中容量蓄電池パック200或いは大容量蓄電池パック250に収容可能な状態にした後、当該車両1を運転して施設や社会インフラから離脱すれば、車両1が乗り捨てられて、その後の復旧作業の妨げとなる様な事態が未然に防止される。
図3〜図5の第2実施形態における上述以外の構成及び作用効果は、図1、図2の第1実施形態と同様である。
図6の第3実施形態は、津波から逃れることの困難な海岸近傍に住む住民を、一時的に避難させる津波シェルターにおける電源として、上述した蓄電装置を活用している。
図6において、蓄電装置20Aには浮力装置(いわゆる「浮き」)が装備されている。
図中の符号Fsは、海面を示している。
図6の(6−1)において、津波シェルター300は、基礎300B近傍に唯一の開口部である入り口310が形成されている。シェルター内部の天井320の近傍には、高床部330が形成されている。当該高床部330と基礎300B表面とは垂直の非難梯子340で連絡されている。
シェルター外の壁面300wには、ガイドレール350が設けられている。
ケース20Acの外周における上下2箇所には、前記ガイドレール350と係合する輪状の案内部材20Awを備えている。
図6の(6−1)において、避難民Pの多くが、すでに高床部330に非難している状態が示されている。
浮力装置20Afを装備した蓄電装置20Aは、海水の比重と蓄電装置20A全体の比重の差に対応して、浮力が作用する。
浮力が作動している蓄電装置20Aは、案内部材20Awによってガイドレール350と係合しているために、ガイドレール350に沿って上昇する。ここで、図6では、ケース20Ac内の蓄電装置20Aの下端20Aeが海面Fsよりも上方に位置する様に構成されている。
これに対して図6の第3実施形態では、シェルター300の天井320には室内灯360が設置され、蓄電装置20Aとは、電源ケーブル46で接続されている。そのため、シェルター300内は室内灯360が点灯し、避難民Pの不安が募ることを防止出来る。
そして蓄電装置20Aは、電源ケーブル46を介して、シェルター300内の図示しない携帯電話の充電端子に接続されている。そのため、蓄電装置20Aから図示しない携帯電話の充電端子に電力を供給して、避難民Pが携帯電話により外部と連絡を取ることが可能である。図示は省略しているが、シェルター300の屋上には通信用のアンテナが設置されている。
或いは、蓄電装置20Aには衝撃センサ(図示せず)が取り付けられており、蓄電装置20Aが津波の衝撃を受けると図示しない衝撃センサが作動して、シェルターの室内灯360が点灯するように構成されている。
図6の第3実施形態における上述以外の構成及び作用効果は、図1〜図5の各実施形態と同様である。
図7において、図1〜図5で説明した蓄電装置20、200、250は、バッテリーレンタルショップ800において、レンタル商品として陳列されている。
バッテリーレンタルショップ800を開設すれば、非常時以外にも、蓄電装置20、200、250を携帯電源として、種々活用することが可能となり、利便性の高い生活を提供することができる。
図7の第4実施形態における上述以外の構成及び作用効果は、図1〜図6の各実施形態と同様である。
2・・・トランクルーム
10・・・発電装置
20・・・蓄電装置
21・・・第1の接続部
22・・・第2の接続部
23・・・残量計
24・・・グリップ
30・・・整流器
40、42、44、45・・・電源ケーブル
50・・・保持器
60・・・一般家庭
61・・・配電盤
65・・・交流電源
70・・・原子炉建屋
71・・・原子炉
200・・・中容量蓄電池パック
250・・・大容量蓄電池パック
図1において、発電装置10と蓄電装置20を接続する専用の電源ケーブル40の図示しない一方の端子は、蓄電装置20の第2の接続部22に接続される。
図1において、発電装置10と蓄電装置20を接続する専用の電源ケーブル40の図示しない一方の端子は、蓄電装置20の第2の接続部22に接続される。
Claims (5)
- エンジン以外の可動部の運動エネルギーによって発電する発電装置を搭載した車両に着脱可能に搭載され、前記発電装置と蓄電装置とは整流器を介して専用の電源ケーブルで接続され、前記蓄電装置は持ち運び可能に構成され且つ蓄電された電力を前記車両以外に供給する機能を有することを特徴とした蓄電装置。
- 前記蓄電装置は電気自動車に予備蓄電池として搭載可能に構成されている請求項1記載の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は、専用の給電ケーブルによってプラグインハイブリットカーへの給電が可能に構成されている請求項1の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は専用の電源ケーブルを用いて給油所へ売電可能に構成されている請求項1〜請求項3の何れか1項の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は蓄電池収容ケースに複数個直列接続或いは並列接続に収容して使用可能に構成されている請求項1〜4の何れか1項の蓄電装置。
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