JP2015046815A - 無線端末、通信帯域選択方法およびプロセッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】通信品質に加えて自局の通信環境をも踏まえて通信帯域を選択することができ、ユーザに対して快適なサービスを提供することが可能な無線端末を提供する。
【解決手段】本発明にかかる無線端末の構成は、第1周波数帯域において無線通信を行う第1無線通信部132と、第2周波数帯域において無線通信を行う第2無線通信部134と、当該無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部124と、第1無線通信部および第2無線通信部における無線通信品質を判断する通信品質判断部126と、移動速度と無線通信品質によって無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部128と、を備え、通信選択部は、第1無線通信部および第2無線通信部の通信品質が同程度である場合には、移動速度が所定値以上であったら第1無線通信部を選択し、移動速度が所定値未満であったら第2無線通信部を選択することを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明にかかる無線端末の構成は、第1周波数帯域において無線通信を行う第1無線通信部132と、第2周波数帯域において無線通信を行う第2無線通信部134と、当該無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部124と、第1無線通信部および第2無線通信部における無線通信品質を判断する通信品質判断部126と、移動速度と無線通信品質によって無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部128と、を備え、通信選択部は、第1無線通信部および第2無線通信部の通信品質が同程度である場合には、移動速度が所定値以上であったら第1無線通信部を選択し、移動速度が所定値未満であったら第2無線通信部を選択することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において無線通信が可能な基地局との無線通信を行う無線端末、かかる無線端末における通信帯域選択方法、およびかかる無線端末に搭載されて無線通信を行うアプリケーションを実行するプロセッサに関する。
近年、800MHz前後の低周波数帯域と、2GHz前後の高周波数帯域とからなる2つの周波数帯域(周波数帯域)において無線通信を行うことが可能な基地局が普及している(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の移動体通信システムでは、無線基地局(基地局)は、新規に発着信を受付する移動端末局(移動局)に対しては伝搬損失の大きい周波数帯域、すなわち2GHzの高周波数帯域を優先的に割り当てている。これにより、特定の周波数帯域における通話(呼接続)の集中を防ぐことができるとしている。
上述したように特許文献1では、基地局に新規に発着信しようとした移動局は、優先的に2GHzの高周波数帯域に割り当てられるが、このとき、移動局(無線端末)が、必ずしも2GHzの周波数帯域において高い通信品質を有しているとは限らない。このため、特許文献1の構成であると、800MHz前後の低周波数帯域への呼接続の集中を防ぎ、その低周波数帯の有効活用は図れるものの、ユーザの利便性の低下を招くおそれがある。
上記の問題点を解決するためには、従来のように、RSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)や、CINR(Carrier to Interference and Noise Ratio:搬送波レベル対干渉・雑音比)等の通信品質を参照し、かかる通信品質が優れた周波数帯域を通信帯域として選択することが好ましいと考えられる。しかしながら、基地局は位置が固定的に設置されているのに対し、無線端末はユーザの移動に伴って通信環境が変化する。したがって、通信品質を参照するだけでは、ユーザに対して快適なサービスを提供することができない場合がある。
本発明は、このような課題に鑑み、通信品質に加えて自局の通信環境をも踏まえて通信帯域を選択することができ、ユーザに対して快適なサービスを提供することが可能な無線端末、通信帯域選択方法およびプロセッサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる無線端末の代表的な構成は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において無線通信が可能な基地局との無線通信を行う無線端末であって、第1周波数帯域において基地局との無線通信を行う第1無線通信部と、第2周波数帯域において基地局との無線通信を行う第2無線通信部と、当該無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部と、第1無線通信部および第2無線通信部における基地局との無線通信品質を判断する通信品質判断部と、当該無線端末の移動速度と無線通信品質によって基地局との無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部と、を備え、通信選択部は、第1無線通信部および第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら第1無線通信部を選択し、移動速度が所定値未満であったら第2無線通信部を選択することを特徴とする。
当該無線端末は、無線LANのアクセスポイントとの無線通信を行う第3無線通信部と、第1無線通信部、第2無線通信部および第3無線通信部におけるパケット通信の遅延時間を判断する遅延時間判断部と、を更に備え、通信選択部は、第1無線通信部、第2無線通信部および第3無線通信部のうち、遅延時間が最も小さい無線通信部を選択するとともに、遅延時間が最も小さい無線通信部が2以上あった場合、およびすべての無線通信部の遅延時間が同程度だった場合には、第3無線通信部、第2無線通信部、第1無線通信部の順に優先的に無線通信部を選択するとよい。
上記課題を解決するために、本発明にかかる通信帯域選択方法の代表的な構成は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において基地局との無線通信が可能な無線端末における通信帯域選択方法であって、当該無線端末の移動速度を判断し、第1周波数帯域および第2周波数帯域における基地局との無線通信品質を判断し、第1無線通信部および第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら第1周波数帯域を通信帯域として選択し、移動速度が所定値未満であったら第2周波数帯域を通信帯域として選択することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるプロセッサの代表的な構成は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域において基地局との無線通信を行う第1無線通信部と、第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域において基地局との無線通信を行う第2無線通信部とを備える無線端末に搭載され、無線端末と該基地局との無線通信を行うアプリケーションを実行するプロセッサであって、無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部と、第1無線通信部および第2無線通信部における基地局との無線通信品質を判断する通信品質判断部と、無線端末の移動速度と無線通信品質によって基地局との無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部と、を備え、通信選択部は、第1無線通信部および第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら第1無線通信部を選択し、移動速度が所定値未満であったら第2無線通信部を選択することを特徴とする。
本発明によれば、通信品質に加えて自局の通信環境をも踏まえて通信帯域を選択することができ、ユーザに対して快適なサービスを提供することが可能な無線端末、通信帯域選択方法およびプロセッサを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる無線端末120を含む無線通信システム100を説明する図である。図1に示すように、無線通信システム100では、建造物100aの上部に基地局110が設置されている。基地局110は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域(例えば800MHz)、および第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域(例えば2GHz)からなる複数の周波数帯域において無線端末120との無線通信が可能な基地局である。
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態にかかる無線端末120の詳細を説明する図であり、図2(a)は、第1実施形態にかかる無線端末120の構成を例示する機能ブロック図であり、図2(b)は、第1実施形態にかかる無線端末120の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、第1実施形態の無線端末120の動作について詳述しながら、かかる無線端末120において制御部122として機能するプロセッサの動作、およびかかる無線端末120における通信帯域選択方法についても併せて説明する。また、本実施形態では、CINRを参照することにより無線通信品質を判断するが、これに限定するものではなく、RSSIやスループット等、他のパラメータを参照することにより無線通信品質を判断することも可能である。
図2は、第1実施形態にかかる無線端末120の詳細を説明する図であり、図2(a)は、第1実施形態にかかる無線端末120の構成を例示する機能ブロック図であり、図2(b)は、第1実施形態にかかる無線端末120の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、第1実施形態の無線端末120の動作について詳述しながら、かかる無線端末120において制御部122として機能するプロセッサの動作、およびかかる無線端末120における通信帯域選択方法についても併せて説明する。また、本実施形態では、CINRを参照することにより無線通信品質を判断するが、これに限定するものではなく、RSSIやスループット等、他のパラメータを参照することにより無線通信品質を判断することも可能である。
第1実施形態にかかる無線端末120は、第1周波数帯域および第2周波数帯域において基地局110との無線通信が可能である。図2に示すように、第1実施形態の無線端末120は、制御部122、第1無線通信部132、第2無線通信部134およびGPS受信部136を備える。制御部122は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路であるプロセッサによって構成され、無線端末120全体を管理および制御し、当該無線端末120と基地局110との無線通信を行うアプリケーションを実行する。また本実施形態では、制御部122は、後述する移動速度判断部124、通信品質判断部126および通信選択部128としても機能する。
第1無線通信部132は、通信アンテナを介して第1周波数帯域において基地局110との無線通信を行う。第2無線通信部134は、通信アンテナを介して第2周波数帯域において基地局110との無線通信を行う。すなわち、本実施形態の無線端末120は2系統の無線通信部を備えている。GPS受信部136は、GPSアンテナを介してGPS衛星102からのGPS信号を受信する。
また上述したように、本実施形態の制御部122(プロセッサ)は、移動速度判断部124、通信品質判断部126および通信選択部128としても機能する。移動速度判断部124は、当該無線端末120の移動速度を判断する。本実施形態では、上述したGPS受信部136において受信したGPS信号を参照することにより、当該無線端末120の絶対位置を把握することができる。そして、間欠的にGPS信号の受信し、受信時の絶対位置のサンプリングを行うことにより、当該無線端末120が移動状態であるか否か、および当該無線端末120の移動速度を判断することができる。
なお、本実施形態ではGPS信号を参照することによって当該無線端末120の移動速度を判断する構成を例示したが、これに限定するものではない。無線端末120の移動速度は、例えば基地局110との無線信号の送受信時(無線通信時)における無線到達時間による遅延補正によって基地局110との距離を判断し、そのサンプリングを繰り返すことにより、当該無線端末120の移動状態および移動速度を判断することも可能である。また例えば無線端末120に加速度センサを搭載し、それによって無線端末120の移動状態(移動速度)を判断する構成としてもよい。
通信品質判断部126は、第1無線通信部132および第2無線通信部134における基地局110との無線通信品質を判断する。通信選択部128は、当該無線端末120の移動速度と無線通信品質によって基地局110との無線通信を行う無線通信部(第1無線通信部132または第2無線通信部134)を選択する。
図2(b)に示すように、第1実施形態の無線端末120では、まず制御部122は、GPS受信部136においてGPS信号を受信し(ステップS202)、かかる制御部122は、移動速度判断部124として機能し、GPS信号を参照することにより当該無線端末120の移動速度を判断する(ステップS204)。続いて制御部122は、基地局110からの第1周波数帯域での制御信号を第1無線通信部132において受信し、基地局110からの第2周波数帯域での制御信号を第2無線通信部134において受信する(ステップS206)。そして、制御部122は、通信品質判断部126として機能し、ステップS206において受信した制御信号のCINRを参照して、第1無線通信部132および第2無線通信部134(第1周波数帯域および第2周波数帯域)における基地局110との無線通信品質を判断する(ステップS208)。
本実施形態の特徴として、ステップS204において当該無線端末120の移動速度を判断し、ステップS208において第1周波数帯域および第2周波数帯域における無線通信品質を判断したら、制御部122は、通信選択部128として機能し、無線端末120の移動速度と無線通信品質を参照して、基地局110との無線通信を行う無線通信部を選択する(ステップS210)。このとき特に本実施形態では、通信選択部128は、第1無線通信部132および第2無線通信部134における無線通信品質が同程度である場合には、当該無線端末120の移動速度が所定値以上であったら第1無線通信部132を選択し、移動速度が所定値未満であったら第2無線通信部134を選択する。
図3は、第1実施形態における通信選択部128による無線通信部の選択結果を例示する図である。図3では、当該無線端末120の移動速度が所定値(以下、所定速度と称する)以上(例えば10km/h以上の場合)を上段に示し、かかる移動速度が所定速度未満(例えば10km/h未満の場合)を下段に示している。
図3に示す「2・3・6・7」では、第1周波数帯域および第2周波数帯域のいずれか一方のみが、所望されるCINR(以下、所定CINRと称する)を満たしていて、他方は所定CINRを満たすことができない、すなわちいずれか一方のみしか良好な通信品質を得られない。このような場合、通信選択部128は、当該無線端末120の移動速度にかかわらず、良好な通信品質が得られている(所定CINRが得られる)周波数帯域において無線通信を行う無線通信部を選択する。
一方、図3に示す「1・5」では、第1周波数帯域および第2周波数帯域の両方において所定CINRが得られていて、「4・8」では、第1周波数帯域および第2周波数帯域の両方において所定CINRが得られない。このように、第1周波数帯域および第2周波数帯域、すなわち第1無線通信部132および第2無線通信部134における通信品質が同程度であったら、通信選択部128は、当該無線端末120の移動速度を参照して無線通信部を選択する。
詳細には、図3に示すように、第1周波数帯域および第2周波数帯域(第1無線通信部132および第2無線通信部134)の両方において所定CINRが得られている場合(1・5)において、無線端末120の移動速度が所定速度以上であったら(1)、通信選択部128は、第1周波数帯域を通信帯域とし、第1無線通信部132を選択する。一方、無線端末120の移動速度が所定速度未満であったら(5)、通信選択部128は、第2周波数帯域を通信帯域とし、第2無線通信部134を選択する。
同様に、第1周波数帯域および第2周波数帯域(第1無線通信部132および第2無線通信部134)の両方において所定CINRが得られない場合(4・8)においても、無線端末120の移動速度が所定速度以上であったら(4)、通信選択部128は、第1周波数帯域を通信帯域とし、第1無線通信部132を選択する。一方、無線端末120の移動速度が所定速度未満であったら(8)、通信選択部128は、第2周波数帯域を通信帯域とし、第2無線通信部134を選択する。
無線端末120の移動速度が所定速度以上である場合、ユーザの移動により無線端末120の通信環境の変化が生じると考えられ、このような場合、無線端末120は現在接続している基地局110のサービスエリア外となると他の基地局とのハンドオーバを行う必要が生じる。そこで上述したように、第1周波数帯域および第2周波数帯域の無線通信品質が同程度であったときに無線端末120の移動速度が所定速度以上であったら、周波数が低く、伝搬距離が大きい(カバーエリアが広い)第1周波数帯域において基地局110との無線通信を行う第1無線通信部132を選択する。これにより、基地局110とのハンドオーバを抑制することができ、ユーザに対して快適な通信サービスを提供することが可能となる。
一方、無線端末120の移動速度が所定速度未満である場合、ユーザは移動しておらず、移動に起因する無線端末120の通信環境の変化はないと推測される。そこで、上述したように、第1周波数帯域および第2周波数帯域の無線通信品質が同程度であったときに、無線端末120の移動速度が所定速度未満であったら、第2周波数帯域において基地局110との無線通信を行う第2無線通信部134を選択することにより、第1周波数帯域のリソースをより多く確保することができる。したがって、基地局110におけるトラフィックの分散を図ることが可能となる。
上記説明したように、第1実施形態の無線端末120、かかる無線端末120に搭載されるプロセッサ(制御部122)、およびかかる無線端末120における通信帯域選択方法によれば、通信品質に加えて、ユーザの移動による自局の通信環境の変化を踏まえて通信帯域を選択することができる。したがって、複数の周波数帯域それぞれの特長を生かしつつ、ユーザに対して快適なサービスを提供することが可能となる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態にかかる無線端末220の詳細を説明する図であり、図4(a)は、第2実施形態にかかる無線端末220の構成を例示する機能ブロック図であり、図4(b)は、第2実施形態にかかる無線端末220の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、第2実施形態の無線端末220の動作について詳述しながら、かかる無線端末220において制御部222として機能するプロセッサの動作、およびかかる無線端末220における通信帯域選択方法についても併せて説明する。また第1実施形態の無線端末120と重複する構成要素については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4は、第2実施形態にかかる無線端末220の詳細を説明する図であり、図4(a)は、第2実施形態にかかる無線端末220の構成を例示する機能ブロック図であり、図4(b)は、第2実施形態にかかる無線端末220の動作を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、第2実施形態の無線端末220の動作について詳述しながら、かかる無線端末220において制御部222として機能するプロセッサの動作、およびかかる無線端末220における通信帯域選択方法についても併せて説明する。また第1実施形態の無線端末120と重複する構成要素については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4(a)に示すように、第2実施形態にかかる無線端末220は、第1無線通信部132および第2無線通信部134に加えて、第3無線通信部226を更に備える。第3無線通信部226は、通信アンテナを介して無線LANのアクセスポイント104との無線通信を行う。すなわち、第2実施形態の無線端末220は、第1周波数帯域および第2周波数帯域における基地局110との無線通信、ならびにアクセスポイント104との無線通信が可能な無線端末である。
第2実施形態においても、制御部222は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路であるプロセッサによって構成され、無線端末220全体を管理および制御し、当該無線端末220と基地局110ならびにアクセスポイント104との無線通信を行うアプリケーションを実行する。また第2実施形態の特徴として、制御部222は、第1無線通信部132、第2無線通信部134および第3無線通信部226におけるパケット通信の遅延時間を判断する遅延時間判断部224としても機能する。
図4(b)に示すように、第2実施形態の無線端末220では、まず制御部222は、第1無線通信部132および第2無線通信部134によって基地局110に対してpingパケットを送信し、第3無線通信部226によって無線LANのアクセスポイント104に対してpingパケットを送信する(ステップS252)。そして、制御部222は、第1無線通信部132および第2無線通信部134において基地局110からの応答パケットを受信し、第3無線通信部226において無線LANのアクセスポイント104からの応答パケットを受信する(ステップS254)。
基地局110および無線LANのアクセスポイント104からの応答パケットを受信したら、制御部222は、遅延時間判断部224として機能し、ステップS252でのpingパケット送信時間と、ステップS254での応答パケット受信時間とから、第1無線通信部132、第2無線通信部134および第3無線通信部226のそれぞれにおけるパケット通信の遅延時間を判断(算出)する(ステップS256)。そして、第2実施形態の特徴として、制御部222は、通信選択部128として機能し、遅延時間を参照することにより無線通信を行う無線通信部を選択する(ステップS258)。
本実施形態の特徴として、通信選択部128は、第1無線通信部132、第2無線通信部134および第3無線通信部226のうち、遅延時間が最も小さい無線通信部を選択する。また通信選択部128は、遅延時間が最も小さい無線通信部が2以上あった場合、およびすべての無線通信部の遅延時間が同程度だった場合には、第3無線通信部226、第2無線通信部134、第1無線通信部132の順に優先的に無線通信部を選択する。
図5は、第2実施形態における通信選択部128による無線通信部の選択結果を例示する図である。図5では、遅延時間が第1所定値未満(例えば100ms未満の場合)の場合を高速と称し、遅延時間が第1所定値以上第2所定値未満(例えば100ms以上150ms未満)の場合を中速と称し、遅延時間が第2所定値以上(例えば150ms以上)の場合を低速と称している。すなわち、高速、中速、低速の順に遅延時間は長くなる。
図5に示すように、例えば、第1無線通信部132が高速、第2無線通信部134が中速、第3無線通信部226が低速であった場合(6)、通信選択部128は、遅延時間が最も小さい第1無線通信部132を選択する。同様に、第1無線通信部132が中速、第2無線通信部134が高速、第3無線通信部226が低速であった場合(12)は、通信選択部128は第2無線通信部134を選択し、第1無線通信部132が低速、第2無線通信部134が中速、第3無線通信部226が高速であった場合(22)は、通信選択部128は第3無線通信部226を選択する。このように、遅延速度が最も小さい無線通信部を選択することにより、快適な通信サービスを提供することが可能となる。
一方、すべての無線通信部の遅延時間が同程度だった場合(1・14・27)には、通信選択部128は、第3無線通信部226を優先的に選択する。また遅延時間が最も小さい無線通信部が2以上あった場合、通信選択部128は、第3無線通信部226、第2無線通信部134、第1無線通信部132の順に優先的に無線通信部を選択する。具体的には、第1無線通信部132が高速、第2無線通信部134が高速、第3無線通信部226が中速であった場合(2)、通信選択部128は、第2無線通信部134を優先的に選択する。同様に、第1無線通信部132が中速、第2無線通信部が低速、第3無線通信部が中速であった場合(17)、通信選択部128は、第3無線通信部226を優先的に選択する。
上記説明した第2実施形態のように、遅延時間が最も小さい通信部が2以上あった場合、およびすべての無線通信部の遅延時間が同程度だった場合に、第3無線通信部226、該第2無線通信部134、第1無線通信部132の順に優先的に無線通信部を選択することにより、第1周波数帯域および第2周波数帯域における無線通信、すなわち基地局110との無線通信よりもアクセスポイントとの無線通信が優先して行われる。したがって、遅延時間が小さい無線通信部を選択することでユーザに対して良好な通信サービスを提供しつつ、基地局110における無線リソースの消費を抑制することでかかる無線リソースの有効活用を図ることが可能となる。
なお、上記第2実施形態においては、無線通信部を選択するにあたり、遅延時間を用いて評価した。しかし本発明はこれに限らず、データ転送速度(スループット)を用いて評価を行ってもよい。
また上記説明した第1実施形態の無線端末120および第2実施形態の無線端末220における通信帯域選択方法は、リアルタイム性が要求される双方向通信やデータ伝送を必要とする通信サービスである音声通話に好適に採用することができる。詳細には、第1実施形態の無線端末120における通信帯域選択方法によれば、無線通信のフレームのタイムスロットを使用した回線占有型の音声通話、すなわち一般に音声通話と称される通信サービスにおいてハンドオーバ時の切断を低減することができる。また第2実施形態の無線端末220における通信帯域選択方法によれば、例えばIPフォン等のパケット通信による音声通話において、快適なサービス提供することが可能となる。一方、ファイルダウンロードやファイルアップロード、バッファの溜めこみが可能なストリーミングや、ブラウジング等、タイムリーな双方向通信やデータ伝送を必要としない通信サービスにおいては、本発明を適用する必要性は低めである。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において無線通信が可能な基地局との無線通信を行う無線端末、かかる無線端末における通信帯域選択方法、およびかかる無線端末に搭載されて無線通信を行うアプリケーションを実行するプロセッサとして利用可能である。
100…無線通信システム、100a…建造物、102…GPS衛星、104…アクセスポイント、110…基地局、120…無線端末、122…制御部、124…移動速度判断部、126…通信品質判断部、128…通信選択部、132…第1無線通信部、134…第2無線通信部、136…GPS受信部、220…無線端末、222…制御部、224…遅延時間判断部、226…第3無線通信部
Claims (4)
- 所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および該第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において無線通信が可能な基地局との無線通信を行う無線端末であって、
前記第1周波数帯域において前記基地局との無線通信を行う第1無線通信部と、
前記第2周波数帯域において前記基地局との無線通信を行う第2無線通信部と、
当該無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部と、
前記第1無線通信部および前記第2無線通信部における前記基地局との無線通信品質を判断する通信品質判断部と、
当該無線端末の移動速度と無線通信品質によって前記基地局との無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部と、
を備え、
前記通信選択部は、前記第1無線通信部および前記第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら該第1無線通信部を選択し、該移動速度が所定値未満であったら該第2無線通信部を選択することを特徴とする無線端末。 - 無線LANのアクセスポイントとの無線通信を行う第3無線通信部と、
前記第1無線通信部、前記第2無線通信部および前記第3無線通信部におけるパケット通信の遅延時間を判断する遅延時間判断部と、
を更に備え、
前記通信選択部は、前記第1無線通信部、前記第2無線通信部および前記第3無線通信部のうち、前記遅延時間が最も小さい無線通信部を選択するとともに、該遅延時間が最も小さい無線通信部が2以上あった場合、およびすべての無線通信部の遅延時間が同程度だった場合には、該第3無線通信部、該第2無線通信部、該第1無線通信部の順に優先的に無線通信部を選択することを特徴とする請求項1に記載の無線端末。 - 所定の周波数帯域である第1周波数帯域、および該第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域からなる複数の周波数帯域において基地局との無線通信が可能な無線端末における通信帯域選択方法であって、
当該無線端末の移動速度を判断し、
前記第1周波数帯域および前記第2周波数帯域における前記基地局との無線通信品質を判断し、
前記第1無線通信部および前記第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら前記第1周波数帯域を通信帯域として選択し、該移動速度が所定値未満であったら前記第2周波数帯域を通信帯域として選択することを特徴とする通信帯域選択方法。 - 所定の周波数帯域である第1周波数帯域において基地局との無線通信を行う第1無線通信部と、該第1周波数帯域よりも周波数が高い第2周波数帯域において基地局との無線通信を行う第2無線通信部とを備える無線端末に搭載され、該無線端末と該基地局との無線通信を行うアプリケーションを実行するプロセッサであって、
前記無線端末の移動速度を判断する移動速度判断部と、
前記第1無線通信部および前記第2無線通信部における前記基地局との無線通信品質を判断する通信品質判断部と、
前記無線端末の移動速度と無線通信品質によって前記基地局との無線通信を行う無線通信部を選択する通信選択部と、
を備え、
前記通信選択部は、前記第1無線通信部および前記第2無線通信部における通信品質が同程度である場合には、当該無線端末の移動速度が所定値以上であったら該第1無線通信部を選択し、該移動速度が所定値未満であったら該第2無線通信部を選択することを特徴とするプロセッサ。
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2013
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