JP2015046510A - 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2015046510A
JP2015046510A JP2013177221A JP2013177221A JP2015046510A JP 2015046510 A JP2015046510 A JP 2015046510A JP 2013177221 A JP2013177221 A JP 2013177221A JP 2013177221 A JP2013177221 A JP 2013177221A JP 2015046510 A JP2015046510 A JP 2015046510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
mass
sealing material
cell module
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013177221A
Other languages
English (en)
Inventor
彰宏 高柳
Teruhiro Takayanagi
彰宏 高柳
平野 達也
Tatsuya Hirano
達也 平野
伺励 越田
Shirei Koshida
伺励 越田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP2013177221A priority Critical patent/JP2015046510A/ja
Publication of JP2015046510A publication Critical patent/JP2015046510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】EVAを含まないにもかかわらず、耐熱性に優れ、しかも太陽電池モジュール作製時又は使用時のインフレーション発生を防止できる太陽電池モジュール用封止材を提供する。
【解決手段】本発明の太陽電池モジュール用封止材は、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、1時間半減期が100℃以上130℃未満の第1の有機過酸化物からなる架橋剤0.05〜0.8質量部と、重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池セルを封止するための太陽電池モジュール用封止材およびこれを用いた太陽電池モジュールに関する。
近年、環境問題への関心の高まりに伴い、太陽光発電の普及が急速に拡大している。通常、太陽光発電では、発電素子である複数の太陽電池セルが電気的に接続された状態で一対のシート状の封止材に挟持され、さらにこれらが透明保護材とバックシートに挟持された太陽電池モジュールが使用される。太陽電池セルを封止するための封止材としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、「EVA」という。)を主成分としたものが広く使用されている。
ところで、EVAにおいては、分解して酢酸を生成することがあり、酢酸の酸性によって太陽電池モジュールの配線を腐食させることがあった。そのため、封止材としてEVAを用いた場合には、太陽電池モジュールの耐久性向上に限界があった。
太陽電池モジュールの耐久性を向上させる目的で、封止材として、ポリビニルブチラールやアイオノマーを用いることがある(特許文献1)。
しかし、ポリビニルブチラールやアイオノマーは価格が高い上に、架橋しないものであるため、耐熱性が低く、太陽電池モジュールの温度が封止材の融点近くまで上昇すると、封止材が剥離したり、ずれを生じたりすることがあった。
また、EVA以外の封止材として、ポリエチレンやエチレン−アクリルモノマー共重合体を主成分としたシートを用いることが知られている(特許文献2)。
しかし、封止材として、ポリエチレンやエチレン−アクリルモノマー共重合体を主成分としたシートを用いた場合には、太陽電池モジュール作製時や太陽電池モジュール使用時において、封止材と、透明保護材又はバックシートとの間に、インフレーションと称される膨れが生じやすかった。インフレーションが生じると、太陽電池モジュールの外観が損なわれ、また、封止材による太陽電池セルの封止性が低下する傾向にあった。
特開2000−186114号公報 特許第3510645号公報
本発明は、EVAを含まないにもかかわらず、耐熱性に優れ、しかも太陽電池モジュール作製時又は使用時のインフレーション発生を防止できる太陽電池モジュール用封止材を提供することを目的とする。また、封止材がEVAを含まないにもかかわらず、耐熱性に優れ、しかもインフレーション発生が防止された太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明者らは、未反応の架橋剤が分解してガスが発生し、そのガスがインフレーションを引き起こすことを発見した。そこで、架橋剤を減らすことによりインフレーションの発生を防止し、さらに、架橋剤を減らしても封止材としての性能を確保できる手段について検討した。これにより、ポリエチレンやエチレン−アクリルモノマー共重合体を主成分とした太陽電池モジュール用封止材を発明した。
本発明の第1態様の太陽電池モジュール用封止材は、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、1時間半減期が100℃以上130℃未満の第1の有機過酸化物からなる架橋剤0.05〜0.8質量部と、重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する。
本発明の第2態様の太陽電池モジュール用封止材は、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、1時間半減期が130℃以上160℃以下の第2の有機過酸化物からなる架橋剤0.05〜1.0質量部と、重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する。
本発明の第3態様の太陽電池モジュール用封止材は、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、1時間半減期が100℃以上130℃未満の第1の有機過酸化物及び1時間半減期が130℃以上160℃以下の第2の有機過酸化物の少なくとも一方からなる架橋剤0.05〜1.0質量部と、重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池セルと、該太陽電池セルを挟持した一対の太陽電池モジュール用封止材とを備え、前記一対の太陽電池モジュール用封止材の少なくとも一方が、第1態様、第2態様及び第3態様のいずれかの太陽電池モジュール用封止材である。
本発明の太陽電池モジュール用封止材は、EVAを含まないにもかかわらず、耐熱性に優れ、しかも太陽電池モジュール作製時又は使用時のインフレーション発生を防止できる。
本発明の太陽電池モジュールは、封止材がEVAを含まないにもかかわらず、耐熱性に優れ、しかもインフレーション発生が防止されている。
本発明の太陽電池モジュールの一実施形態例を示す断面図である。
<太陽電池モジュール用封止材>
本発明の太陽電池モジュール用封止材(以下、「封止材」と略す。)は、エチレン系重合体と架橋剤と架橋助剤とを含有するシートである。
(エチレン系重合体)
本発明におけるエチレン系重合体は、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方である。
ポリエチレンとしては、分岐状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンのいずれか1種又は2種以上を使用することができる。
エチレン−アクリルモノマー共重合体は、エチレンとアクリルモノマーとの共重合体であり、例えば、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体等のエチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体が挙げられる。エチレン−アクリルモノマー共重合体は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明における封止材では、前記エチレン系重合体の他にEVAを含まないことが好ましいが、耐久性の向上効果を損なわない範囲で、EVAを少量含んでも構わない。
エチレン系重合体の質量平均分子量は10,000〜300,000であることが好ましく、30,000〜100,000であることがより好ましい。エチレン系重合体の質量平均分子量が前記下限値以上であれば、太陽電池モジュールにした際の封止材の機械的物性を良好にでき、前記上限値以下であれば、封止材の加工性を良好にできる。
(架橋剤)
架橋剤は、エチレン系重合体を架橋させる成分である。
本発明では、架橋剤は、1時間半減期が100℃以上130℃未満である第1の有機過酸化物及び1時間半減期が130℃以上160℃以下である第2の有機過酸化物の少なくとも一方からなる。
第1の有機過酸化物としては、例えば、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート等が挙げられる。
第2の有機過酸化物としては、例えば、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
架橋剤が第1の有機過酸化物のみからなる場合、封止材における架橋剤の含有量は、エチレン系重合体の100質量部に対して0.05〜0.8質量部であり、0.1〜0.5質量部であることが好ましい。
架橋剤が第2の有機過酸化物のみからなる場合、封止材における架橋剤の含有量は、エチレン系重合体の100質量部に対して0.05〜1.0質量部であり、0.1〜0.6質量部であることが好ましい。
架橋剤が第1の有機過酸化物及び第2の有機過酸化物の両方からなる場合、封止材における架橋剤の含有量は、エチレン系重合体の100質量部に対して0.05〜1.0質量部であり、0.1〜0.5質量部であることが好ましい。さらに、架橋剤が第1の有機過酸化物及び第2の有機過酸化物の両方からなる場合、第1の有機過酸化物と第2の有機過酸化物との質量比率は、第1の有機過酸化物:第2の有機過酸化物=10:90〜90:10であることが好ましく、20:80〜80:20であることがより好ましい。
架橋剤の含有量が前記下限値未満であると、封止材としての耐久性が得られないことがあり、前記上限値を超えると、高コストになる上に、インフレーション発生を防止できないことがある。
(架橋助剤)
架橋助剤は、重合性不飽和基(ビニル基、アリル基、(メタ)アクリロキシ基等)を2つ以上有する化合物である。該化合物としては、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート等が挙げられる。
架橋助剤の含有量は、エチレン系重合体の100質量部に対して、0.3〜5.0質量部であり、0.5〜3.0質量部がより好ましい。架橋助剤の含有量が前記下限値未満であると、インフレーション発生を防止できないことがあり、前記上限値を超えると、高コストになる。
(添加剤)
封止材には、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、シランカップリング剤、顔料、染料、充填材等の添加剤が含まれてもよい。
紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤等が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤等が挙げられる。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤等が挙げられる。
シランカップリング剤は、後述する太陽電池セル、透明保護材、バックシート等との接着性を改良する成分である。シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
シランカップリング剤の配合量は、エチレン系重合体の100質量部に対して、0〜10質量部が好ましく、0〜5質量部がより好ましい。
(厚み)
シート状の封止材の厚みは、作製する太陽電池モジュールに応じて0.05〜1mmの範囲内で適宜選択される。封止材の厚みが0.05mm以上であれば、太陽電池セルを充分に封止でき、1mm以下であれば、太陽電池モジュールを薄型化できる。
(封止材の製造方法)
封止材の製造方法としては、エチレン系樹脂と架橋剤と架橋助剤と必要に応じて添加剤とを混合して混合物を調製し、該混合物を成形してシート化する方法が挙げられる。
シート化方法としては、例えば、Tダイを用いた押出成形法、プレス成形法等が挙げられる。また、離型シートに封止材の溶液を塗工し、乾燥することにより、シート化することもできる。
(作用効果)
本発明の封止材は、主成分として、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方を用いており、EVAを使用しないため、分解により酢酸が生じることがなく、太陽電池モジュールの耐久性を向上させることができる。
また、本発明の封止材は、ポリビニルブチラールやアイオノマーを用いる必要がないため、耐熱性に優れる。
また、本発明では、架橋剤の含有量を少なめとしているため、太陽電池モジュール作製時又は作製後において未反応架橋剤の分解によるガスの発生が抑制されている。そのため、インフレーションが防止されている。
架橋剤の含有量が少ないと、架橋度が低くなる傾向にあるが、本発明では、架橋助剤を多めとしているため、架橋剤の含有量が少なくても充分な架橋度が確保されている。そのため、封止材としての基本的な性能(耐久性等)が確保されている。
<太陽電池モジュール>
次に、上記封止材を用いた太陽電池モジュールの一実施形態例について説明する。
図1に、本実施形態例の太陽電池モジュールの断面図を示す。本実施形態の太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル11,11・・・と一対の封止材12,12と透明保護材13とバックシート14とを備える。太陽電池セル11は、一対の封止材12,12に挟持されて固定されている。また、封止材12,12は、透明保護材13とバックシート14との間に配置されている。
太陽電池モジュール10においては、一対の封止材の一方が本発明の封止材であってもよいし、両方が本発明の封止材であってもよい。
また、太陽電池セル11の裏側の封止材12は、光の反射率を向上させて光の利用効率を高めるために、白色等に着色されていても構わない。
(太陽電池セル)
太陽電池セル11としては、p型とn型の半導体を接合した構造を有するpn接合型太陽電池素子が挙げられる。pn接合型太陽電池素子としては、シリコン系(単結晶シリコン系、多結晶シリコン系、アモルファスシリコン系等)、化合物系(GaAs系、CIS系、CdTe−CdS系)等が挙げられる。
本実施形態例では、複数の太陽電池セル11は、導線および半田接合部を備えたタブストリング15を介して電気的に直列に接続されている。
(透明保護材)
透明保護材13としては、ガラス板、樹脂板等が挙げられる。ガラス板としては、光透過性の点から、表面に凹凸をつけた型板ガラスが好ましい。型板ガラスの材料としては、鉄分の少ない白板ガラス(高透過ガラス)が好ましい。
(バックシート)
バックシート14の材料としては、ポリフッ化ビニル、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、ポリオレフィン(ポリエチレン等)、ガラス、金属(アルミニウム等)等が挙げられる。バックシート14は、単層であってもよく、複層であってもよい。
(太陽電池モジュールの製造方法)
太陽電池モジュール10の製造方法としては、タブストリング15を用いて電気的に接続した複数の太陽電池セル11,11・・・を一対の封止材12,12で挟み、さらに封止材12,12を透明保護材13とバックシート14とで挟んだ後、加熱して、封止材12,12同士、封止材12と透明保護材13、封止材12とバックシート14とを接着する方法が挙げられる。
封止材12が架橋剤を含有する場合には、架橋剤の分解温度以上に加熱することが好ましい。架橋剤の分解温度以上に加熱すれば、封止材12に含まれるエチレン系樹脂を架橋でき、封止材11の耐久性をより向上させることができる。
(作用効果)
本発明の太陽電池モジュールでは、ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなる封止材を使用するため、耐熱性に優れています。また、封止材における架橋剤の含有量が少なめであり、未反応架橋剤によるガス発生が抑制されているため、インフレーション発生が防止されている。
<実施例1>
ポリエチレン(日本ポリエチレン社製カーネルKJ640T)100質量部、第1の有機過酸化物(化薬アクゾ社製トリゴノックス42、1時間半減期:119℃)0.8質量部、架橋助剤(日本化成社製タイク)0.5質量部、紫外線吸収剤(BASFジャパン社製TINUVIN P)0.5質量部と、光安定剤(BASFジャパン社製TINUVIN114)0.5質量部、シランカップリング剤(信越化学工業社製KBM−503)0.5質量部とを混合して、封止材用組成物を得た。次いで、得られた封止材用組成物をプレス成形して、厚さ500μmのシート状の封止材を得た。
<実施例2>
第1の有機過酸化物0.8質量部を、第2の有機過酸化物(化薬アクゾ社製カヤブチルD、1時間半減期:147℃)1.0質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、封止材を得た。
<実施例3>
第1の有機過酸化物0.8質量部を、第1の有機過酸化物0.1質量部及び第2の有機過酸化物0.8質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、封止材を得た。
<実施例4>
第1の有機過酸化物0.8質量部を、第1の有機過酸化物0.8質量部及び第2の有機過酸化物0.1質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、封止材を得た。
<実施例5>
第1の有機過酸化物の含有量を0.05質量部に、架橋助剤の含有量を0.3質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、封止材を得た。
<実施例6>
第2の有機過酸化物の含有量を0.05質量部に、架橋助剤の含有量を0.3質量部に変更した以外は実施例2と同様にして、封止材を得た。
<実施例7>
第2の有機過酸化物の含有量を0.1質量部に、架橋助剤の含有量を0.3質量部に変更した以外は実施例3と同様にして、封止材を得た。
<比較例1>
第1の有機過酸化物の含有量を1.0質量部に変更した以外は実施例1と同様にして、封止材を得た。
<比較例2>
第2の有機過酸化物の含有量を1.2質量部に変更した以外は実施例2と同様にして、封止材を得た。
<比較例3>
架橋助剤の含有量を0.2質量部に変更した以外は実施例5と同様にして、封止材を得た。
<比較例4>
架橋助剤の含有量を0.2質量部に変更した以外は実施例6と同様にして、封止材を得た。
(評価)
耐熱テープを貼付したガラス板に封止材を重ね、さらに封止材に、ポリフッ化ビニルおよびポリエステルからなるバックシートを重ねて試験体を得た。
この試験体を用い、中速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際のインフレーション防止性、高速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際のインフレーション防止性、太陽電池モジュールを作製した後に加熱した際のインフレーション防止性を以下の方法により評価した。評価結果を表1,2に示す。
Figure 2015046510
Figure 2015046510
[中速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際のインフレーション防止性]
太陽電池モジュール作製用ラミネーターを用い、前記試験体を130℃、5分間、真空加熱した後、オーブンを用いて、150℃、1時間加熱した。その後、オーブンから試験体を取り出し、封止材とバックシートとの間のインフレーションの発生の有無を目視により評価した。
[高速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際のインフレーション防止性]
太陽電池モジュール作製用ラミネーターを用い、前記試験体を150℃、15分間、真空加熱した。その後、オーブンから試験体を取り出し、封止材とバックシートとの間のインフレーションの発生の有無を目視により評価した。
[太陽電池モジュールを作製した後に加熱した際のインフレーション防止性]
作成した前記試験体を、オーブンを用いて、150℃、1時間加熱し、封止材とバックシートとの間のインフレーションの発生の有無を目視により評価した。異常が無ければ再度さらに1時間加熱し、目視により評価した。
第1の有機過酸化物及び第2の有機過酸化物の少なくとも一方からなる架橋剤と架橋助剤とを本願発明で規定する範囲で含む実施例1〜7では、太陽電池モジュールの作製時及び作製後の加熱でのインフレーションの発生が防止されていた。
第1の有機過酸化物の含有量が1.0質量部の比較例1、第2の有機過酸化物の含有量が1.2質量部の比較例2では、中速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際、作製後に加熱した際に、インフレーションが発生した。
架橋助剤の含有量が0.2質量部の比較例3,4では、中速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際、高速架橋条件で太陽電池モジュールを作製した際、作製後に加熱した際のいずれにおいても、インフレーションが発生した。
10 太陽電池モジュール
11 太陽電池セル
12 封止材
13 透明保護材
14 バックシート
15 タブストリング

Claims (4)

  1. ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、
    1時間半減期が100℃以上130℃未満の第1の有機過酸化物からなる架橋剤0.05〜0.8質量部と、
    重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する、太陽電池モジュール用封止材。
  2. ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、
    1時間半減期が130℃以上160℃以下の第2の有機過酸化物からなる架橋剤0.05〜1.0質量部と、
    重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する、太陽電池モジュール用封止材。
  3. ポリエチレン及びエチレン−アクリルモノマー共重合体の少なくとも一方からなるエチレン系重合体100質量部と、
    1時間半減期が100℃以上130℃未満の第1の有機過酸化物及び1時間半減期が130℃以上160℃以下の第2の有機過酸化物の少なくとも一方からなる架橋剤0.05〜1.0質量部と、
    重合性不飽和基を2つ以上有する架橋助剤0.3〜5.0質量部とを含有する、太陽電池モジュール用封止材。
  4. 太陽電池セルと、該太陽電池セルを挟持した一対の太陽電池モジュール用封止材とを備え、前記一対の太陽電池モジュール用封止材の少なくとも一方が請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール用封止材である、太陽電池モジュール。
JP2013177221A 2013-08-28 2013-08-28 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール Pending JP2015046510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177221A JP2015046510A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013177221A JP2015046510A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015046510A true JP2015046510A (ja) 2015-03-12

Family

ID=52671801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013177221A Pending JP2015046510A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015046510A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200042527A (ko) * 2017-08-30 2020-04-23 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 과산화물 함유 폴리올레핀 제형물
JPWO2023286859A1 (ja) * 2021-07-15 2023-01-19

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087260A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Mitsui Chemicals Inc 架橋性樹脂組成物、およびそれを含む封止剤
JP2013004646A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用封止材組成物
WO2013024599A1 (ja) * 2011-08-18 2013-02-21 三井化学株式会社 太陽電池封止材、太陽電池封止材の製造方法及び太陽電池モジュール
JP2013042101A (ja) * 2011-07-19 2013-02-28 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012087260A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Mitsui Chemicals Inc 架橋性樹脂組成物、およびそれを含む封止剤
JP2013004646A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用封止材組成物
JP2013042101A (ja) * 2011-07-19 2013-02-28 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール用の封止材シートの製造方法
WO2013024599A1 (ja) * 2011-08-18 2013-02-21 三井化学株式会社 太陽電池封止材、太陽電池封止材の製造方法及び太陽電池モジュール

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
日本油脂株式会社化成事業部, 有機過酸化物 (第10版), JPN7017000748, November 2004 (2004-11-01), JP, pages 1 - 6, ISSN: 0003511544 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200042527A (ko) * 2017-08-30 2020-04-23 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 과산화물 함유 폴리올레핀 제형물
KR102583527B1 (ko) 2017-08-30 2023-10-06 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 과산화물 함유 폴리올레핀 제형물
JPWO2023286859A1 (ja) * 2021-07-15 2023-01-19
WO2023286859A1 (ja) * 2021-07-15 2023-01-19 大日本印刷株式会社 太陽電池モジュール用封止材シート、太陽電池モジュール用封止材組成物および太陽電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110061735A1 (en) Crosslinkable ethylene copolymer composition, encapsulating sheet for solar cell element composed of the same, and solar cell module using the sheet
JP5820151B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP2011216804A (ja) 太陽電池用封止膜、これを用いた太陽電池、及び太陽電池の製造方法
JP2013008889A (ja) 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池
EP2770541A1 (en) Sealing film for solar cells, and solar cell using same
JP6013726B2 (ja) 一対の太陽電池用封止膜
WO2014136260A1 (ja) 太陽電池用封止材および太陽電池モジュール
JP5788712B2 (ja) エチレン−極性モノマー共重合体シート、並びにこれを用いた合わせガラス用中間膜、合わせガラス、太陽電池用封止膜及び太陽電池
JP2012079988A (ja) 封止材シート及び太陽電池モジュール
JP2015046510A (ja) 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
JP2014179462A (ja) 太陽電池モジュール用裏側封止材及び太陽電池モジュール
JP2015170640A (ja) 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
JP2017123434A (ja) 背面側封止材、並びに太陽電池モジュール及びその製造方法
JP2014239138A (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール
JPWO2013073637A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP5604335B2 (ja) 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池
KR20170102964A (ko) 밀봉 시트 및 태양 전지 모듈
JP2013077622A (ja) 太陽電池用封止材および太陽電池モジュール
JP2015170657A (ja) 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
JP2016092353A (ja) 太陽電池用封止フィルムおよび太陽電池モジュール
JP2014135383A (ja) 太陽電池用封止材および太陽電池モジュール
JP2013138047A (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP2018039865A (ja) 太陽電池モジュール用封止材及び太陽電池モジュール
JP2016058473A (ja) 太陽電池用封止シートおよび太陽電池モジュール
JP5860227B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170307

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170629

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170905