JP2015045458A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一の部品で左開きの扉と右開きの扉の両方に対応して自閉機能を有する冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】本実施形態の冷蔵庫は冷蔵庫本体を構成する断熱箱体と、この断熱箱体の前面開口部を開閉する回転扉と、この回転扉と前記断熱箱体とを接続する接続手段と、前記回転扉を自閉させる自閉手段とを備え、前記自閉手段は、前記回転扉に固定されるストッパーと、前記接続手段に設けられ前記ストッパーに係合する凸部とを備え、前記回転扉を右開きとした場合と左開きとした場合との両方の場合について前記ストッパーと前記接続手段とが同一の部品で自閉機能を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫のドアには右開きのものと左開きのものがあるが、ドアに自閉機能を備えるためには左開きには左開き専用の自閉手段を備え、右開きには右開き専用の自閉手段を備える必要があり、ドアを冷蔵庫本体に取り付ける際に、右開きの場合と左開きの場合とで別々の自閉手段を用意しなくてはならず、ドアの組み付け作業が煩雑であった。
実公平4−45021号公報
本発明は上記の問題を考慮してなされたものであり、同一の部品で左開きの扉と右開きの扉の両方に対応して自閉機能を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本実施形態の冷蔵庫は冷蔵庫本体を構成する断熱箱体と、この断熱箱体の前面開口部を開閉する回転扉と、この回転扉と前記断熱箱体とを接続する接続手段と、前記回転扉を自閉させる自閉手段とを備え、前記自閉手段は、前記回転扉に固定されるストッパーと、前記接続手段に設けられ前記ストッパーに係合する凸部とを備え、前記回転扉を右開きとした場合と左開きとした場合との両方の場合について前記ストッパーと前記接続手段とが同一の部品で自閉機能を有する。
本発明の第一実施形態を示す冷蔵庫の斜視図である。 冷蔵庫の機械室を示す斜視図である。 冷蔵庫の冷凍サイクルを示す模式図である。 ヒンジを示す斜視図である。 ストッパーを示す斜視図である。 右開きの冷蔵庫の底面を示す底面図である。 図6における要部を示す拡大図である。 左開きにした場合の図7相当図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る冷蔵庫本体1の斜視図である。冷蔵庫本体1の匡体は、鋼板製の外箱と合成樹脂製の内箱との間隙にウレタンフォームなどの断熱材を発泡充填することで、前面が開口し内部を貯蔵空間とした断熱箱体2で形成されている。この断熱箱体2前面の開口部は、断熱機能を有する回転式のドア3で開閉自在に閉塞されている。
冷蔵庫内部の貯蔵空間上方には冷却器4が備えられ、庫内の天井面と冷却器4との間には製氷皿5が配される。冷却器4の下方には冷却器4に近接して図示しない庫内温度センサが配され、冷却器4及び庫内温度センサの下方には、冷却器4で生じた露を受け止めて庫外に排水する露受け皿7が配されており、庫内の下方である貯蔵空間に除霜水が落水することを防いでいる。
露受け皿7の下方に位置する庫内空間には上棚8と下棚9が備えられ、それぞれの棚の上、あるいは冷蔵庫内の底面に貯蔵品を載置して収納することができる。
また、貯蔵空間上方の左側には冷蔵庫のドア3が開状態か閉状態かを検知する押し込み式のドアスイッチ10と、冷凍サイクルを構成する圧縮機21の運転を使用者の選択により強制的に停止させることができる圧縮機停止スイッチ11が備えられる。さらに、この貯蔵空間上方の左側に位置して庫内を照明する庫内灯12が備えられており、ドアスイッチ10が押し込まれていない状態、すなわちドア3の開状態を検知した場合には、庫内灯12を点灯し、ドアスイッチ10がドア3によって押し込まれることでドア3の閉状態を検知した場合には、庫内灯12を消灯する。
図2に示すように冷蔵庫本体1の後方下部には貯蔵空間と断熱区画して機械室20が備えられ、この機械室20内に冷凍サイクルを構成する圧縮機21や冷媒配管としての放熱パイプ22、ドライヤ23、キャピラリチューブ24、サクションパイプ25が配設されている。また、機械室20の上方であって冷蔵庫本体1の背面には、冷蔵庫の運転を制御するマイコンや、時間を計測するタイマーなどを実装した図示しない制御基板を設置している。
ドア3の庫内側にはドアポケット13a、13bが上下に所定間隔をおいて離間して備えられ、ドアポケット13a、13bの底面部には防音マット14が敷かれており、圧縮機21の振動が冷蔵庫本体1を介してドアポケット13a、13bに収納した貯蔵品に伝わることで音が発生することを防止している。
また、ドア3の庫内側の周縁部には図示しないガスケットが配されており、ドア3を閉じた状態において、ドア3と断熱箱体2の開口部周縁との間に隙間が発生して、庫内の冷気が庫外に漏れ出すことを防いでいる。さらに、このガスケットの内部には磁石が配されており、断熱箱体2の開口部周縁においては鋼板製の外箱を庫内側に折り返しているため、ドア3のガスケット内部に配した磁石の磁力により断熱箱体2の開口部周縁にドア3のガスケット部分が密着することで冷蔵庫の閉状態を維持する。
冷蔵庫本体1の底面の四隅には、冷蔵庫本体1を設置するための脚15が備えられ、4つある脚15のうち前方の右手側に位置する脚15は使用者が回転させることでその高さを調整可能な調整脚15aとしている。
次に、冷凍サイクルについて図3に基づき説明する。圧縮機停止スイッチ11がオフの状態であって、庫内温度センサで検知した庫内温度が閾値以上の温度である場合には圧縮機21を運転する。圧縮機21により圧縮したことで温度が上昇した高温冷媒は、断熱箱体2の側面及び前面開口の上部であって、外箱と内箱との間に配設した放熱パイプ22を通過する過程で放熱作用により温度が低下するとともに、凝縮して液化する。その後、ドライヤ23において冷媒を乾燥させることで冷媒配管を流れる冷媒中の水分やゴミを除去する。水分やゴミが取り除かれた冷媒は、キャピラリチューブ24を通過することで減圧され、低温低圧となった液冷媒が冷却器4に送られる。冷却器4では冷却器4周りの空気から気化熱を奪って液冷媒を気化させるため、冷却器4の周りの空気は冷却される。ここで発生した冷気により冷蔵庫内全体が冷却される。ここで、庫内温度センサで検知した庫内温度が所定温度以下まで下がったことを検知した場合には、圧縮機21の運転を停止し、冷却運転を終了する。
冷却器4の除霜については、圧縮機21の運転が停止している状態を2時間キープすることで冷蔵庫内の温度が上昇し、冷却器4の温度が0℃以上になる状態を保つことで除霜を行う。この除霜運転を行うタイミングは制御基板に搭載したタイマーにより、前回の除霜開始から24時間が経過したことを検知して決定している。
図4は冷蔵庫本体1とドア3との接続手段であるヒンジ31を示す斜視図である。図4に示すように、ヒンジ31は金属製で略三角形の薄い板状であり、冷蔵庫本体1に接続するための4つの楕円形状の開口32と、ストッパー41に係合してドア3を閉じるための凸部33を備えており、ヒンジ31の片面にはドア3側と接続するための円柱状のピン34がヒンジ31の角部の近くに備えられている。ここで、凸部33は、ピン34の軸方向視においてピン34を挟んでヒンジ31の左右両側面の左右対称な位置に1つずつに設けられ、その形状はピン34に近い側から離れていく方向に広がる傾斜面33aを有している。
図5はストッパー41を示す斜視図である。図5に示すように、ストッパー41は、基部44とバネ部45とを備え、平面視略S字状の形状をなしている。基部44には、ドア3と接続してストッパー41を固定するための円筒形のボス42及びネジ止め用の固定穴43が設けられている。なお、このボス42は基部44の表裏両面から突出形成されているため、ストッパー41は表裏反転させると鏡面対称な形状をなしている。バネ部45は、基部44の側面から湾曲しながら延設し、その先端部にヒンジ31に設けられた凸部33と係合する爪部46が設けられている。これにより、爪部46は、バネ部45によってドア3に固定された基部44に対して間隔Sをあけて弾性的に支持される。
図6は右開きの状態の冷蔵庫の底面図である。右開きであるため、底面において右前方にヒンジ31を固定し、左前方にはヒンジ31を固定していない状態である。図6に示すようにドア3の上面と底面であってその左右端の近傍にはヒンジ31に設けたピン34を挿入可能なピン穴51が設けられ、このピン穴51よりもドア3の中央に近い側であってピン穴51に並ぶように、ストッパー41に設けたボス42を挿入可能なボス穴52とストッパー41をドア3にネジで固定する際に使用するネジ穴53を備えている。
さらに、断熱箱体2の庫外側の天井面の前方の左右と、庫外側の底面の前方の左右にはヒンジ31に設けられた複数の開口32に対応して複数の開口部54が設けられている。
ドア3を断熱箱体2に固定する場合には、ドア3の右側または左側の上下に設けたピン穴51にピン34を挿入することでドア3の上下にヒンジ31を取り付ける。次に、断熱箱体2に設けた複数の開口部54のうち、ヒンジ31を固定したい所定の箇所にヒンジ31の開口32を対応させて、締結手段であるボルトで固定することで断熱箱体2に上下それぞれのヒンジ31及びドア3を固定する。
ドア3の底面には左右のストッパー取り付け位置のうちヒンジ31を取り付けた側にストッパー41を備える。この時ストッパー41のボス42をドア3に設けたボス穴52に挿入し、締結手段であるネジをストッパー41に設けた固定穴43とドア3に設けたネジ穴53に通して締結し、トッパー41の基部44と爪部46との間で形成される隙間Sが、ヒンジ31に設けられた凸部33と対向するように、ヒンジ31よりドア3の幅方向内側にストッパー41を固定している。
断熱箱体2とドア3の上面に配したヒンジ31にはヒンジ31の上面及び側面を覆うように、ヒンジ31の形状に合わせた略三角形の形状のヒンジカバー31aをそなえており、ヒンジ31が露出して冷蔵庫の美観を損なうことを防止する。
また、ドア3の上面に配したピン穴51において、ヒンジ31を備えていない側には、ピン穴51に差し込むことでピン穴51を塞ぐキャップを配しており、ピン穴51が露出して冷蔵庫の美観を損なうことを防止するとともに、ピン穴51に異物が入り込むことによってヒンジ31のピン34がピン穴51に挿入できなくなることを防止する。
次に、図7に基づき自閉機能について説明する。
ドア3を開いた状態から閉じる場合には、ドア3がヒンジ31のピン34の軸回りに回転する閉扉動作に伴って、ストッパー41のバネ部45の先端に設けた爪部46が、ヒンジ31に設けた凸部33に向かって冷蔵庫本体1の前方から後方へヒンジ31に設けた凸部33に向かって進む。そして、爪部46が凸部33の側面に設けた傾斜面33aと接触しながら閉扉状態に向かい、少なくともドア3が完全に閉じられた状態では爪部46が凸部33をこえて、凸部33の冷蔵庫本体1の前面から遠い側(奥側)に位置し、ストッパー41の基部44と爪部46との間で形成される隙間Sに凸部33が嵌り込む。ドア3が閉じた状態では爪部46が凸部33の奥側位置を維持し、ドア3がわずかに開きそうになると、爪部46が凸部33と接触し、バネ部45の弾性力によってドア3を閉じる方向に力が加わる。このため、ドア3を閉じた状態から開く場合には、爪部46と凸部33との係合によりバネ部45で発生するドア3を閉じようとする力に抗して、それ以上の力を加えてドア3を開く必要がある。爪部46が凸部33の奥側に位置する状態から手前側に位置する状態まで開くことで、爪部46と凸部33との係合状態が解除されドア3を開放することができる。
左開きにした場合の図7相当図である図8に示すように、左開きにした場合はヒンジ31の左右両側に設けた凸部33のうち右開きのときにストッパー41と係合した凸部33とは逆側に設けた凸部33とストッパー41とが係合することとなる。
ドア3の開閉方向を使用者が変更したい場合には、ヒンジ31と断熱箱体2とを締結して固定している締結部材を取り外し、ストッパー41も同様にドア3から取り外す。さらに、ドア3からヒンジ31のピン34を引き抜くことで、ドア3とヒンジ31との接続を解除する。
その後、改めて使用者がドア3の開閉方向を変更したい方向に合うようにドア3のピン穴51にヒンジ31のピン34を挿入し、ヒンジ31に設けた開口32と断熱箱体2に設けた開口部54とを合わせて締結部材によって固定することで、ドア3と断熱箱体とを接続手段であるヒンジ31によって接続する。その後、ヒンジ31を取り付けた方向と同じ方向のストッパー取り付け位置に、右開きにした場合のストッパー41を表裏反転させて取り付ける。これにより、トッパー41の基部44と爪部46との間で形成される隙間Sが、ヒンジ31に設けられた凸部33と対向するように、ヒンジ31よりドア3の幅方向内側にストッパー41を固定する。
上述した実施形態によれば、右開きの場合と左開きの場合とで、冷蔵庫本体1にヒンジ31及びストッパー41を取り付ける位置を変更することで、同一の部品で自閉機能を備えることができる。このため、わざわざ右開き用と左開き用とで別々にヒンジやストッパーといった部品を用意する必要がないので、コストを低く抑えられるとともに、ヒンジ31及びストッパー41は冷蔵庫本体1に常に備えられた状態であるため、普段は右開き用の部品を使用しているために、使用していない左開き用の部品を使用者が紛失してしまうなどの心配がない。
ストッパー41をドア3の底面すなわち下部に備えているため、ストッパー41とヒンジ31とが係合する箇所がドア3の下に位置するため、使用者が指を挟みこむなどの事故を起こしにくい。
複数の回転式のドアを有している冷蔵庫においても、左開きと右開きの両方のドアに同一のヒンジ及びストッパーを利用できるため、冷蔵庫の製造時において部品を作り分ける必要がなくなり、製造コストを抑えることができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1は冷蔵庫本体、2は断熱箱体、3はドア(回転扉)、4は冷却器、5は製氷皿、7は露受け皿、8は上棚、9は下棚、10はドアスイッチ、11は圧縮機停止スイッチ、12は庫内灯、13a、13bはドアポケット、14は防音マット、15は脚、15aは調整脚、20は機械室、21は圧縮機、22は放熱パイプ、23はドライヤ、24はキャピラリチューブ、25はサクションパイプ、31はヒンジ(接続手段)、31aはヒンジカバー、32は開口、33は凸部、33aは傾斜面、34はピン、41はストッパー、42はボス、43は固定穴、51はピン穴、52はボス穴、53はネジ穴、54は開口部を示す。

Claims (4)

  1. 冷蔵庫本体を構成する断熱箱体と、
    この断熱箱体の前面開口部を開閉する回転扉と、
    この回転扉と前記断熱箱体とを接続する接続手段と、
    前記回転扉を自閉させる自閉手段とを備え、
    前記自閉手段は、前記回転扉に固定されるストッパーと、前記接続手段に設けられ前記ストッパーに係合する凸部とを備え、前記回転扉を右開きとした場合と左開きとした場合との両方の場合について前記ストッパーと前記接続手段とが同一の部品で自閉機能を有する冷蔵庫。
  2. 前記自閉手段を前記回転扉下部に備える請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記接続手段は、締結手段によって前記断熱箱体に着脱可能に固定され、前記断熱箱体における固定位置を変更して、前記回転扉を右開きと左開きとに変更可能とした請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記回転扉を複数備えた請求項1乃至3に記載の冷蔵庫。
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