JP2015044313A - 液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および、記録装置。 - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および、記録装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体吐出ヘッド用基板の場所に応じた温度の制御を可能とする。【解決手段】 本発明に係る実施例の液体吐出ヘッド用基板は、第1の領域に配された複数の吐出用ヒータと、前記第1の領域に配され、前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、第2の領域に配され、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本明細書に開示された技術は、液体吐出ヘッド用基板、液体吐出ヘッド、および、記録装置に関する。
インクなどの液体を記録媒体へ向けて吐出することで記録を行う記録装置において、サーマル型の液体吐出ヘッドが用いられている。特許文献1に開示されたサーマル型の液体吐出ヘッドは、吐出ヒータが配された基板と、吐出ヒータに電流を印加する導電配線と、当該導電配線とは電気的に分離されたサブヒータとを含む。さらに、特許文献1には、導電部材でサブヒータを構成すること、ならびに、当該導電部材に電流を印加することによって、基板を加熱することの開示がある。このような構成により、液体吐出ヘッドに含まれる基板に温度分布が生じることを抑制できるとされている。
特開2010−076441号公報
特許文献1に開示の液体吐出ヘッドでは、基板の全体にわたって1つの電流経路を形成するように、サブヒータの導電部材が配置されている。サブヒータを構成する導電部材はほぼ均一な配線幅を有している。このような導電部材に電流を印加すると、基板の全体をほぼ均等に加熱することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のサブヒータでは、基板の一部を局所的に加熱したり、基板の位置に応じてサブヒータの発熱量をことならせたりすることが困難であった。そのため、例えば、動作時の発熱量が基板の位置によって異なる場合などに、基板に生じる温度分布を十分に抑制できない可能性があった。あるいは、基板の複数の部分の温度を、各部分に応じた適切な温度にすることが困難であった。
このような課題に鑑み、本発明者らは、液体吐出ヘッド用基板の場所に応じた温度の制御を可能とする技術を開示する。
本発明の1つの側面に係る実施例の液体吐出ヘッド用基板は、第1の領域に配された複数の吐出用ヒータと、前記第1の領域に配され、前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、第2の領域に配され、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする。
本発明の別の側面に係る実施例の液体吐出ヘッド用基板は、複数の吐出用ヒータと、前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、第1の領域に配された第1の回路ブロック、および、第2の領域に配された第2の回路ブロックを含み、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする。
本発明の別の側面に係る実施例の液体吐出ヘッド用基板は、複数の吐出用ヒータと、前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、第1の領域に配された第1の回路ブロック、および、第2の領域に配された第2の回路ブロックを含み、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、前記第1部分の配線長と、前記第2部分の配線長とが異なり、前記第1部分の面密度と、前記第2部分の面密度とが異なることを特徴とする。
本発明によれば、液体吐出ヘッド用基板の場所に応じた温度の制御を行うことが可能である。
液体吐出ヘッド用基板の平面構造を模式的に示す図。 液体吐出ヘッド用基板の断面構造を模式的に示す図。 液体吐出ヘッド用基板の平面構造を模式的に示す図。 液体吐出ヘッド用基板の平面構造を模式的に示す図。
本発明に係る1つの実施形態は、インクなどの液体を吐出する素子を備えた液体吐出ヘッド用基板である。本発明に係る別の実施形態は、液体吐出ヘッド用基板と、液体吐出ヘッド用基板に記録用のインクを供給するためのインク供給部を備えた液体吐出ヘッドである。液体吐出ヘッドは、例えば、記録装置の記録ヘッドである。本発明に係るさらに別の実施形態は、液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドを駆動する駆動部とを備えた記録装置である。記録装置は、例えば、プリンタや複写機である。もしくは、本発明に係る1つの実施形態の液体吐出ヘッドは、DNAチップ、有機トランジスタ、カラーフィルタなどの作製に用いられる装置などに適用できる。
液体吐出ヘッド用基板には、複数の吐出用ヒータが配置される。液体吐出ヘッド用基板には、複数の吐出用ヒータに対応して駆動回路が配される。それぞれの吐出用ヒータに、1つの駆動回路が配されてもよい。あるいは、複数の吐出用ヒータのからなるグループに対応して、1つの駆動回路が配されてもよい。駆動回路は、複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する。駆動回路は、例えば、吐出用ヒータに接続されたトランジスタを含み、そして、当該トランジスタを介して吐出用ヒータに電流を印加する。電流が印加されることによって、吐出用ヒータが発熱し、液体を吐出することができる。駆動回路は、吐出用ヒータに接続されたトランジスタと、当該トランジスタに接続されたバッファ、あるいは、レベルシフタとを含んでもよい。
液体吐出ヘッド用基板には、駆動回路に電気信号を供給する信号供給回路が配される。信号供給回路が供給する電気信号は、例えば、駆動回路の電源電圧や駆動回路の制御信号である。駆動回路の制御信号は、外部から与えられる情報に基づいて生成されてもよい。信号供給回路は、異なる機能を有する複数の回路ブロックを含んでもよい。例えば、信号供給回路は、外部から与えられる情報を処理する信号処理回路と、外部から与えられる第1の電源電圧から、それとは別の第2の電源電圧を生成する電圧発生回路を含んでもよい。電圧発生回路が、駆動回路に電源電圧を供給する。
上述の通り、液体吐出ヘッド用基板には、吐出用ヒータの他に、吐出用ヒータを駆動する駆動回路、信号供給回路等の複数の回路が搭載される。これらの回路においては、動作時の発熱量が互いに異なる可能性がある。あるいは、動作に好適な温度が、互いに異なる場合がある。例えば、吐出用ヒータは高温になるほど、液体の吐出特性が良くなる。そのため、吐出用ヒータはなるべく高温で動作することが好ましい。一方で、信号供給回路はより低温になるほど電気的特性が向上する。しかし、信号供給回路の温度が低すぎる場合には、配線を構成する材料の熱膨張により、断線などが生じやすくなる。そのため、信号供給回路は所定の温度範囲で動作することが好ましい。
液体吐出ヘッド用基板には、液体吐出ヘッド用基板を予備的に加熱するための基板加熱用ヒータ(以下、サブヒータと呼ぶ)が設けられる。サブヒータに電流が流れることで、サブヒータは発熱する。サブヒータは、第1の領域に配された第1部分と、第2の領域に配された第2部分とを含む。いくつかの実施形態では、第1部分における、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、第2部分における、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが互いに異なる。いくつかの実施形態では、第1部分の配線長、および、面密度が、それぞれ、第2部分の配線長、および、面密度と異なる。
このような構成により、第1の領域と、第2の領域との間で、サブヒータによる単位面積あたりの発熱量を異ならせることが可能である。そのため、液体吐出ヘッド用基板の場所に応じた温度の制御が可能になる。例えば、第1の領域と第2の領域との間で動作時の発熱量に差がある場合でも、液体吐出ヘッド用基板に生じる温度分布を低減することができる。あるいは、液体吐出ヘッド用基板に温度分布を生じさせないようにすることができる。または、液体吐出ヘッド用基板の各部が最適な温度で動作することができるように、液体吐出ヘッド用基板の温度分布を大きくすることができる。
いくつかの実施形態では、第1の領域に、吐出用ヒータ、および、駆動回路が配され、第2の領域に信号供給回路が配される。他のいくつかの実施形態では、第1の領域に信号供給回路の第1の回路ブロック、例えば、電圧発生回路が配され、第2の領域に信号供給回路の第2の回路ブロック、例えば、信号処理回路が配される。
例えば、信号処理回路の動作周波数が高くなると消費電力も増大するため、信号処理回路の発熱量は増加しやすい。そのため、信号処理回路に近い領域では、信号処理回路から遠い領域と比較して、基板温度が高くなりやすい。したがって、信号処理回路が配された第2の領域におけるサブヒータの単位面積あたりの発熱量を、第1の領域におけるサブヒータの単位面積あたりの発熱量に比べて小さくすることで、基板に生じる温度分布を低減することができる。
別のいくつかの実施形態では、第1の領域に配された吐出用ヒータの発熱量が、第2の領域に配された信号供給回路の発熱量より大きい場合がある。この場合に、サブヒータの第1部分に印加される電流の大きさを、サブヒータの第2部分に印加される電流の大きさより大きくする。これにより、吐出用ヒータはより高温で動作するため、吐出特性を向上させることができる。また、信号供給回路の動作温度も高くできるので、信号供給回路の電気的特性を維持しつつ、液体吐出ヘッド用基板の信頼性を向上させることができる。
以下、図面を用いて、いくつかの実施例について説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1について説明する。図1は液体吐出ヘッド用基板101の平面構造を模式的に示す図である。記録装置の記録ヘッドに用いられる液体吐出ヘッドは、液体吐出ヘッド用基板101と、液体吐出ヘッド用基板101に設けられた不図示の吐出口形成部材とを含む。吐出口形成部材には、インクを吐出する複数の吐出口(不図示)が設けられている。
液体吐出ヘッド用基板101は、領域A、領域B、および、領域Cを含んでいる。図1の鎖線が、各領域の外縁を便宜的に示している。図1において、液体吐出ヘッド用基板101の領域A、領域B、および、領域Cは、各ヒータ列において複数の吐出用ヒータ102の並ぶ方向に沿って、つまり、液体吐出ヘッド用基板101の長辺に沿って、並んでいる。領域A、領域B、および、領域Cが、吐出用ヒータ102の並ぶ方向に交差する方向に沿って、つまり、液体吐出ヘッド用基板101の短辺に沿って、並んでもよい。
液体吐出ヘッド用基板101の領域Aには、複数の吐出用ヒータ102が配される。複数の吐出用ヒータ102は、8つヒータ列を構成するように配置されている。各ヒータ列に含まれる複数の吐出用ヒータ102が並ぶ方向は、液体吐出ヘッド用基板101の長辺に沿った方向である。また、8つのヒータ列は、液体吐出ヘッド用基板101の短辺に沿った方向に並んでいる。図1では8つのヒータ列を配置しているが、インクの種類によって列数は適宜変更してよい。液体吐出ヘッドにおいては、複数の吐出用ヒータ102と、複数の吐出口とが互いに対応するように設けられている。吐出用ヒータ102にインクを供給する供給口103が、液体吐出ヘッド用基板101を貫通するように設けられている。2つのヒータ列につき1つの割合で、複数の供給口103が設けられている。
また、液体吐出ヘッド用基板101の領域Aには、ヒータ駆動回路104が配されている。複数の吐出用ヒータ102の構成する8つのヒータ列のそれぞれに対応して、吐出用ヒータ102を駆動するためのヒータ駆動回路104が配されている。ヒータ駆動回路104は吐出用ヒータ102の列に対して供給口103の列が設けられた側とは反対側の領域に配置されている。
ヒータ駆動回路104は、吐出用ヒータ102に電気エネルギーを与えるように構成される。図1には示されていないが、本実施例のヒータ駆動回路104は、吐出用ヒータ102に接続されたトランジスタと、トランジスタに接続されたバッファとを含む。バッファを介してトランジスタに供給される制御信号に応じて、吐出用ヒータ102に電流が印加される。ヒータ駆動回路104が、バッファの代わりに、レベルシフタを含んでもよい。
本実施例の液体吐出ヘッド用基板101における、インク吐出の動作について説明する。液体吐出ヘッド用基板101の裏面から、供給口103を介して吐出用ヒータ102の上にインクが供給される。そして、ヒータ駆動回路104により、選択された吐出用ヒータ102が加熱される。これにより、吐出用ヒータ102の上のインクに発泡が生じ、そして、吐出口からインクが吐出される。
液体吐出ヘッド用基板101の領域B、および、領域Cには、ヒータ駆動回路104へ電気信号を供給する信号供給回路が配される。本実施例の信号供給回路は、信号処理回路106と、電圧発生回路107とを少なくとも含む。信号処理回路106は、領域Bに配される。電圧発生回路107は、領域Cに配される。
信号処理回路106は、記録装置の本体(不図示)から送られてくる画像情報や制御情報を処理し、ヒータ駆動回路104へ制御信号を供給する。制御信号は、信号処理回路106とヒータ駆動回路104とを接続する信号配線を介して供給される。ヒータ駆動回路104は、制御信号に基づき、複数の吐出用ヒータ102を選択的に駆動する。信号処理回路106は、シフトレジスタ回路、ラッチ回路、論理ゲートなどで構成される。
電圧発生回路107は、外部から入力される電源電圧をレベルシフトし、ヒータ駆動回路104に供給する電源電圧を生成する。電源電圧は、電圧発生回路107とヒータ駆動回路104とを接続する電源配線を介して供給される。なお、電圧発生回路107を配置せずに、外部から入力される電源電圧を、直接、ヒータ駆動回路104に供給してもよい。
また、液体吐出ヘッド用基板101の領域B、および、領域Cには、記録装置の本体と接続するための複数のパッド電極109が配されている。例えば、パッド電極109を介して、吐出用ヒータ102に電気エネルギーを与えるための電源電圧や、それぞれの回路を駆動するための電源電圧、画像情報、制御情報などが入力される。また、パッド電極109を介して、後述するサブヒータの電源電圧が入力される。
本実施例の液体吐出ヘッド用基板101には、液体吐出ヘッド用基板101を加熱するサブヒータ(図1の111〜113)が配される。サブヒータは、第1部分111と第2部分112と第3部分113とを含む。サブヒータは、金、銅、アルミ、ポリシリコンなどの導電部材で構成される。サブヒータに含まれる導電部材は、吐出用ヒータ102に電気エネルギーを供給するための電源配線から電気的に分離されている。サブヒータに含まれる導電部材は、ヒータ駆動回路104に接続される電源配線、および、信号配線から電気的に分離されている。サブヒータに含まれる導電部材は、信号供給回路に接続される電源配線、および、信号配線から電気的に分離されている。
ヒータ駆動回路104に接続される電源配線、および、信号配線は、第1配線層に配される。信号供給回路に接続される電源配線、および、信号配線は、第1配線層に配される。吐出用ヒータ102に電気エネルギーを供給するための電源配線は第2配線層に配される。サブヒータを構成する導電部材は、第1配線層、または、第2配線層に配される。例えば、サブヒータは、第1配線層または第2配線層のいずれか一方に含まれる導電部材だけで構成されてもよい。あるいは、サブヒータが、第1配線層の導電部材と第2配線層の導電部材とを含んでいてもよい。サブヒータが複数の配線層の導電部材を含む場合は、層間絶縁膜に設けられたプラグを介して、第1配線層の導電部材と第2配線層の導電部材とが接続される。
液体吐出ヘッド用基板101の領域A、つまり、吐出用ヒータ102、および、ヒータ駆動回路104の配された領域の周辺に、サブヒータの第1部分111が配置されている。これにより領域Aの温度を上昇させることができる。
液体吐出ヘッド用基板101の領域B、つまり、信号処理回路106の配された領域の周辺に、サブヒータの第2部分112が配置されている。これにより領域Bの温度を上昇させることができる。
液体吐出ヘッド用基板101の領域C、つまり、電圧発生回路107の配された領域の周辺に、サブヒータの第3部分113が配置されている。これにより領域Cにおける基板温度を上昇させることができ、低温時の吐出特性を向上させることができる。
図1が示す通り、本実施例において、2つのパッド電極109が、サブヒータの第1部分111、第2部分112、および、第3部分113を介して接続されている。これらのパッド電極109は、液体吐出ヘッドや記録装置に接続される。例えば、一方のパッド電極109に電源電圧が入力され、他方のパッド電極109が接地される。なお、パッド電極へ入力する電圧は、上記の例に限られない。サブヒータに接続された2つのパッド電極109に、2つの異なる電圧が入力されればよい。このような構成により、サブヒータの第1部分111、第2部分112、および、第3部分113が、共通の電流経路を構成する。
サブヒータの第2部分112の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第1部分111の単位長さあたりの抵抗値、および、サブヒータの第3部分113の単位長さあたりの抵抗値と異なっている。ここでの単位長さは、サブヒータに流れる電流の向きに沿った長さである。サブヒータの抵抗値Rは、サブヒータを構成する導電部材の比抵抗r、導電部材の厚さT、導電部材の配線幅W、および、導電部材の配線長Lによって決まる。具体的には、R=(r×L)/(W×T)である。配線幅Wは、サブヒータを構成する導電部材の、電流の向きと直交する方向の長さである。配線長Lは、サブヒータを構成する導電部材の、電流の向きに沿った方向の長さである。サブヒータを構成する導電部材のシート抵抗Rsがわかっている場合には、R=Rs×W/Lである。抵抗値Rを配線長Lで除することにより、サブヒータの単位長さあたりの抵抗値が得られる。
本実施例では、サブヒータの第2部分112の単位長さあたりの抵抗値が、サブヒータの第1部分111の単位長さあたりの抵抗値、および、サブヒータの第3部分113の単位長さあたりの抵抗値よりも低い。具体的に、本実施例では、サブヒータの第1部分111、第2部分112、および、第3部分113は同じ材料で構成される。つまり、サブヒータを構成する導電部材の比抵抗rは一定である。また、第1部分111、第2部分112、および、第3部分113を構成する導電部材の厚さはほぼ同じである。そして、サブヒータの第2部分112の配線幅が、第1部分111の配線幅、および、第3部分113の配線幅より大きい。このように、本実施例では、配線幅の違いによって、単位長さあたりの抵抗値を異ならせている。
領域Bに配された信号処理回路106は、記録装置の本体から送られてくる画像情報や制御情報を処理している。信号処理回路106が処理する情報の量が多くなると、信号処理回路106の消費電力が増加し、それに伴い、信号処理回路106の発熱量が増加する。特に、領域Bの近くに配された吐出用ヒータ102においては、信号処理回路106の発熱による影響が大きい。
一方で、領域Cに配された電圧発生回路107の発熱は、領域Cの近くに配された吐出用ヒータ102に影響を与える。電圧発生回路107の発熱量は、信号処理回路106の発熱量と異なる。そのため、領域Aのうち、領域Bに近い部分と、領域Cに近い部分とでは、基板温度が異なる可能性がある。なお、多くの場合には、電圧発生回路107の発熱量は、信号処理回路106の発熱量より小さい。
本実施例では、サブヒータの第2部分112の単位長さあたりの抵抗値が、サブヒータの第3部分113の単位長さあたりの抵抗値よりも低い。そのため、例えば、第2部分112を流れる電流の大きさと、第3部分113を流れる電流の大きさとが等しい場合に、第2部分112での電圧降下を第3部分113での電圧降下より小さくできる。発熱量は、一般に、電流と電圧の積に比例する。つまり、本実施例の構成によれば、サブヒータの第2部分112による単位面積あたりの発熱量を、サブヒータの第3部分113の単位面積あたりの発熱量より小さくすることができる。その結果、液体吐出ヘッド用基板101の温度分布を小さくできる。例えば、サブヒータに全く通電せずに液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Bと領域Cとの温度差に比べて、サブヒータに電流を印加しながら液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Aと領域Bとの温度差を小さくできる。あるいは、サブヒータによって、領域Bと領域Cとの温度差を所定の範囲内に、例えば、当該温度差を50℃以内に収めることができる。
より好適には、信号処理回路106の発熱量とサブヒータの第2部分112の発熱量との和が、電圧発生回路107の発熱量とサブヒータの第3部分113の発熱量との和に等しくなるとよい。
また、吐出用ヒータ102、および、ヒータ駆動回路104の配された領域Aの発熱量が、信号処理回路106の発熱量より小さい場合がある。本実施例では、サブヒータの第2部分112の単位長さあたりの抵抗値が、サブヒータの第1部分111の単位長さあたりの抵抗値よりも低い。このような構成によれば、サブヒータの第2部分112による単位面積あたりの発熱量を、サブヒータの第1部分111の単位面積あたりの発熱量より小さくすることができる。その結果、液体吐出ヘッド用基板101の温度分布を小さくできる。
なお、本実施例では、信号処理回路106の発熱量が、ヒータ駆動回路104や電圧発生回路107の発熱量よりも大きい場合を説明した。しかし、このような例に限られず、液体吐出ヘッド用基板の各領域の発熱量の差に応じて、サブヒータの各部分の配線幅を調整すればよい。また、信号供給回路に含まれる回路ブロックは、信号処理回路106、あるいは、電圧発生回路107に限られない。信号供給回路は、AD(Analog to Digital)コンバータ回路、メモリ回路、タイミングジェネレータ回路、保護回路などの回路ブロックを含みうる。
また、第2部分112の配線幅と第3部分113の配線幅とが同じであり、かつ、第1部分111の配線幅のみが、第2部分112の配線幅、および、第3部分113の配線幅と異なっていてもよい。このような構成によれば、吐出用ヒータ102の配された領域Aの発熱量が、信号供給回路の配された領域Bおよび領域Cの発熱量と異なっている場合に、液体吐出ヘッド用基板101の温度分布を小さくできる。
別の実施例を説明する。本実施例においては、サブヒータの構造が、実施例1のものと異なる。そこで、実施例1と異なる点のみを説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図2は、液体吐出ヘッド用基板201の平面構造を模式的に示す図である。実施例1と同じ機能を有する部分には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例のサブヒータは、第1部分111と第2部分202と第3部分203とを含む。液体吐出ヘッド用基板201の領域A、つまり、吐出用ヒータ102、および、ヒータ駆動回路104の配された領域の周辺に、サブヒータの第1部分111が配置されている。液体吐出ヘッド用基板201の領域B、つまり、信号処理回路106の配された領域の周辺に、サブヒータの第2部分202が配置されている。液体吐出ヘッド用基板201の領域C、つまり、電圧発生回路107の配された領域の周辺に、サブヒータの第3部分203が配置されている。
サブヒータの第2部分202の配線長は、サブヒータの第3部分203の配線長と異なっている。本実施例では、サブヒータの第2部分202の配線長が、サブヒータの第3部分203の配線長よりも短い。配線長は、サブヒータを構成する導電部材の、電流の流れる方向に沿った長さの総和である。
また、サブヒータの第2部分202の面密度は、サブヒータの第3部分203の面密度と異なっている。本実施例では、サブヒータの第2部分202の面密度が、サブヒータの第3部分203の面密度よりも小さい。サブヒータの面密度は、サブヒータを構成する導電部材が配された領域の面積を、液体吐出ヘッド用基板の所定の領域の面積で除することで得られる。例えば、サブヒータの第2部分202の面密度は、第2部分202を構成する導電部材の配された領域の面積を、領域Bの面積で除することで得られる。
本実施例では、サブヒータの第2部分202、および、第3部分203は同じ材料で構成される。さらに、第2部分202の厚さ、および、配線幅は、それぞれ、第3部分203の厚さ、および、配線幅と同じである。したがって、サブヒータの第2部分202の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第3部分203の単位長さあたりの抵抗値と同じである。
このような構成によれば、サブヒータの第2部分202の全体の抵抗値を、サブヒータの第3部分203の全体の抵抗値よりも低くすることができる。そのため、例えば、第2部分202を流れる電流の大きさと、第3部分203を流れる電流の大きさとが等しい場合に、第2部分202での電圧降下を第3部分203での電圧降下より小さくできる。発熱量は、一般に、電流と電圧の積に比例する。つまり、本実施例の構成によれば、サブヒータの第2部分202による単位面積あたりの発熱量を、サブヒータの第3部分203の単位面積あたりの発熱量より小さくすることができる。その結果、液体吐出ヘッド用基板201の温度分布を小さくできる。例えば、サブヒータに全く通電せずに液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Bと領域Cとの温度差に比べて、サブヒータに電流を印加しながら液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Aと領域Bとの温度差を小さくできる。あるいは、サブヒータによって、領域Bと領域Cとの温度差を所定の範囲内に、例えば、当該温度差を50℃以内に収めることができる。
なお、図2に示された構成は、信号処理回路106の発熱量が、電圧発生回路107の発熱量よりも大きい場合の例である。しかし、このような例に限られず、液体吐出ヘッド用基板の各領域の発熱量の差に応じて、サブヒータの各部分の配線長、および、面密度を調整すればよい。例えば、電圧発生回路107の発熱量が信号処理回路106の発熱量よりも大きい場合には、第2部分202の配線長が第3部分203の配線長より長い。また、信号供給回路に含まれる回路ブロックは、信号処理回路106、あるいは、電圧発生回路107に限られない。信号供給回路は、ADコンバータ回路、メモリ回路、タイミングジェネレータ回路、保護回路などの回路ブロックを含みうる。
また、実施例1のように、第2部分202の配線幅と第3部分203の配線幅とが異なっていてもよい。このように、配線長と、配線幅との両方が異なることで、液体吐出ヘッド用基板101の温度分布をさらに小さくできる。
配線長の相対的な関係が異なる点以外は、本実施例のサブヒータの第2部分202、および、第3部分203は、それぞれ、実施例1のサブヒータの第2部分および第3部分と同様である。
別の実施例を説明する。本実施例においては、サブヒータの構造が実施例1のものと異なる。そこで、実施例1と異なる点のみを説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図3は、液体吐出ヘッド用基板301の平面構造を模式的に示す図である。実施例1と同じ機能を有する部分には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例のサブヒータは、第1部分111と第2部分302と第3部分303とを含む。液体吐出ヘッド用基板301の領域A、つまり、吐出用ヒータ102、および、ヒータ駆動回路104の配された領域の周辺に、サブヒータの第1部分111が配置されている。液体吐出ヘッド用基板301の領域B、つまり、信号処理回路106の配された領域の周辺に、サブヒータの第2部分302が配置されている。液体吐出ヘッド用基板301の領域C、つまり、電圧発生回路107の配された領域の周辺に、サブヒータの第3部分303が配置されている。
サブヒータの第2部分302の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第3部分303の単位長さあたりの抵抗値と異なっている。本実施例では、サブヒータの第2部分302の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第3部分303の単位長さあたりの抵抗値より低い。具体的には、第2部分302の厚さ、および、配線幅は、それぞれ、第3部分303の厚さ、および、配線幅と同じである。そして、サブヒータの第2部分302のシート抵抗が、サブヒータの第3部分303のシート抵抗より小さい。このように、本実施例では、シート抵抗の違いによって、単位長さあたりの抵抗値を異ならせている。
シート抵抗を異ならせる方法としては、サブヒータの第2部分302と第3部分303とに、互いに比抵抗の異なる材料を用いればよい。例えば、第2部分302に金、銅、アルミなどの金属が用いられ、一方で、第3部分303にポリシリコンなどを用いられる。一般に、金属の比抵抗のほうが、ポリシリコンの比抵抗より低い。あるいは、シート抵抗を異ならせる方法としては、サブヒータの第2部分302の厚さと、第3部分303の厚さとを異ならせればよい。厚さが大きいほど、シート抵抗は小さくなる。
このような構成によれば、サブヒータの第2部分302の全体の抵抗値を、サブヒータの第3部分303の全体の抵抗値よりも低くすることができる。そのため、例えば、第2部分302と第3部分303とに同じ大きさの電流が流れる場合に、第2部分302での電圧降下を第3部分303での電圧降下より小さくできる。発熱量は、一般に、電流と電圧の積に比例する。つまり、本実施例の構成によれば、サブヒータの第2部分302による単位面積あたりの発熱量を、サブヒータの第3部分303の単位面積あたりの発熱量より小さくすることができる。その結果、液体吐出ヘッド用基板301の温度分布を小さくできる。
例えば、サブヒータに全く通電せずに液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Bと領域Cとの温度差に比べて、サブヒータに電流を印加しながら液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Aと領域Bとの温度差を小さくできる。あるいは、サブヒータによって、領域Bと領域Cとの温度差を所定の範囲内に、例えば、当該温度差を50℃以内に収めることができる。
なお、図3に示された構成は、信号処理回路106の発熱量が、電圧発生回路107の発熱量よりも大きい場合の例である。しかし、このような例に限られず、液体吐出ヘッド用基板の各領域の発熱量の差に応じて、サブヒータの各部分のシート抵抗を調整すればよい。また、信号供給回路に含まれる回路ブロックは、信号処理回路106、あるいは、電圧発生回路107に限られない。信号供給回路は、ADコンバータ回路、メモリ回路、タイミングジェネレータ回路、保護回路などの回路ブロックを含みうる。
また、変形例として、第1部分111と、第2部分302、または、第3部分303との間で、シート抵抗が異なっていてもよい。この場合、第2部分302のシート抵抗と、第3部分303のシート抵抗とは等しくてもよい。
また、実施例1のように、第2部分302の配線幅と第3部分303の配線幅とが異なっていてもよい。あるいは、実施例2のように、第2部分302の配線長と第3部分303の配線長とが異なっていてもよい。このように、第2部分302と第3部分303との間で、シート抵抗と、配線長、および、配線幅のいずれか、または、両方とが異なることで、液体吐出ヘッド用基板101の温度分布をさらに小さくできる。
シート抵抗の相対的な関係が異なる点以外は、本実施例のサブヒータの第2部分302、および、第3部分303は、それぞれ、実施例1または実施例2のサブヒータの第2部分および第3部分と同様である。
別の実施例を説明する。本実施例においては、サブヒータの構成が、実施例1のものと異なる。そこで、実施例1と異なる点のみを説明し、実施例1と同様の部分についての説明は省略する。
図4は、液体吐出ヘッド用基板401の平面構造を模式的に示す図である。実施例1と同じ機能を有する部分には、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例のサブヒータは、第1部分111と第2部分112と第3部分403とを含む。液体吐出ヘッド用基板401の領域A、つまり、吐出用ヒータ102、および、ヒータ駆動回路104の配された領域の周辺に、サブヒータの第1部分111が配置されている。液体吐出ヘッド用基板401の領域B、つまり、信号処理回路106の配された領域の周辺に、サブヒータの第2部分112が配置されている。液体吐出ヘッド用基板301の領域C、つまり、電圧発生回路107の配された領域の周辺に、サブヒータの第3部分403が配置されている。
本実施例では、サブヒータの第3部分403が抵抗体414を含む。抵抗体414の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第1部分111の単位長さあたりの抵抗値、および、サブヒータの第3部分113の単位長さあたりの抵抗値と異なっている。本実施例では、抵抗体414の単位長さあたりの抵抗値は、サブヒータの第1部分111の単位長さあたりの抵抗値、および、サブヒータの第3部分113の単位長さあたりの抵抗値より高い。抵抗体414は、例えば不純物のドーピングされた半導体領域によって構成される。
このような構成によれば、サブヒータの第2部分112の全体の抵抗値を、サブヒータの第3部分403の全体の抵抗値よりも低くすることができる。そのため、例えば、第2部分112と第3部分403とに同じ大きさの電流が流れる場合に、第2部分112での電圧降下を第3部分403での電圧降下より小さくできる。発熱量は、一般に、電流と電圧の積に比例する。つまり、本実施例の構成によれば、サブヒータの第2部分112による単位面積あたりの発熱量を、サブヒータの第3部分403の単位面積あたりの発熱量より小さくすることができる。その結果、液体吐出ヘッド用基板401の温度分布を小さくできる。例えば、サブヒータに全く通電せずに液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Bと領域Cとの温度差に比べて、サブヒータに電流を印加しながら液体吐出ヘッド用基板を動作させた場合の領域Aと領域Bとの温度差を小さくできる。あるいは、サブヒータによって、領域Bと領域Cとの温度差を所定の範囲内に、例えば、当該温度差を50℃以内に収めることができる。
なお、図4に示された構成は、信号処理回路106の発熱量が、電圧発生回路107の発熱量よりも大きい場合の例である。しかし、このような例に限られず、液体吐出ヘッド用基板の各領域の発熱量の差に応じて、サブヒータの各部分に抵抗体を設ければよい。また、信号供給回路に含まれる回路ブロックは、信号処理回路106、あるいは、電圧発生回路107に限られない。信号供給回路は、ADコンバータ回路、メモリ回路、タイミングジェネレータ回路、保護回路などの回路ブロックを含みうる。
101、201、301、401 液体吐出ヘッド用基板
102 吐出用ヒータ
103 供給口
104 ヒータ駆動回路
106 信号処理回路
107 電圧発生回路
111 サブヒータの第1部分
112 サブヒータの第2部分
113 サブヒータの第3部分

Claims (15)

  1. 第1の領域に配された複数の吐出用ヒータと、
    前記第1の領域に配され、前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、
    第2の領域に配され、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、
    前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、
    前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  2. 複数の吐出用ヒータと、
    前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、
    第1の領域に配された第1の回路ブロック、および、第2の領域に配された第2の回路ブロックを含み、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、
    前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、
    前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  3. 複数の吐出用ヒータと、
    前記複数の吐出用ヒータに電気エネルギーを供給する駆動回路と、
    第1の領域に配された第1の回路ブロック、および、第2の領域に配された第2の回路ブロックを含み、前記駆動回路へ電気信号を供給する信号供給回路と、
    前記第1の領域に配された第1部分、および、前記第2の領域に配された第2部分を含む基板加熱用ヒータと、を備え、
    前記第1部分の配線長と、前記第2部分の配線長とが異なり、
    前記第1部分の面密度と、前記第2部分の面密度とが異なることを特徴とする液体吐出ヘッド用基板。
  4. 前記第1部分の配線幅と前記第2部分の配線幅とが異なることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  5. 前記第1部分の厚さと前記第2部分の厚さとが異なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  6. 前記第1部分を構成する材料の比抵抗と前記第2部分を構成する材料の比抵抗とが異なることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  7. 前記第1部分と、前記第2部分とが共通の電流経路を構成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  8. 前記液体吐出ヘッド用基板は、前記基板加熱用ヒータに電流を印加するための第1、および、第2のパッド電極をさらに備え、
    第1のパッド電極と第2のパッド電極とが、前記第1部分、および、前記第2部分を介して接続されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  9. 前記信号供給回路の供給する前記電気信号は、外部からの情報に基づく、前記駆動回路の制御信号であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  10. 前記信号供給回路の供給する前記電気信号は、前記駆動回路の電源電圧であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  11. 前記第1の回路ブロックは、外部からの情報に基づいて前記駆動回路へ制御信号を供給する信号処理回路であり、
    前記第2の回路ブロックは、前記駆動回路の電源電圧を供給する電圧発生回路であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  12. 前記第1の領域の温度と前記第2の領域の温度との差が、前記基板加熱用ヒータに通電せずに前記吐出用ヒータを動作させた場合に比べて小さくなるように、前記第1部分の、電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値と、前記第2部分の電流の向きに沿った単位長さあたりの抵抗値とが異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  13. 前記第1の領域の温度と前記第2の領域の温度との差が、前記基板加熱用ヒータに通電せずに前記吐出用ヒータを動作させた場合に比べて小さくなるように、前記第1部分の配線長と、前記第2部分の配線長とが異なり、かつ、前記第1部分の面密度と、前記第2部分の面密度とが異なることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド用基板。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド用基板と、
    前記液体吐出ヘッド用基板に記録用のインクを供給するためのインク供給部と、を備えた液体吐出ヘッド。
  15. 請求項14に記載の液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを駆動する駆動部と、を備えたことを特徴とする記録装置。
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