JP2015042931A - 熱処理炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】炉体への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出を十分抑制する。【解決手段】熱処理炉10は、内部で被処理物96の熱処理を行う炉体11と、被処理物96が載置されたセッター95を、外部と炉体11との間で搬送するための第1搬送路30と、炉体11内部に雰囲気ガスとして不活性ガスを供給するガス供給装置22と、前記炉体11内部の雰囲気を外気より高い温度にするガス供給装置22及びヒーター20と、第1搬送路30の鉛直上側に設けられ、鉛直下側に開口して第1搬送路30内に連通する上方空間63を形成する上方空間形成部60と、第1搬送路30の鉛直下側に設けられ、鉛直上側に開口して第1搬送路30内に連通する下方空間73を形成する下方空間形成部70と、前記下方空間73を吸引する吸引装置77と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱処理炉に関する。
従来、被処理物を熱処理する熱処理炉として、熱処理を行う炉体と、炉体へ又は炉体から被処理物を搬送する搬送路と、を備えたものが知られている。例えば特許文献1には、被加熱物を加熱する加熱本体部と、加熱本体部へ又は加熱本体部から被加熱物を搬送する搬送路と、を備えた加熱装置が記載されている。この加熱装置では、加熱本体部に対して上部が遠ざかる方向に傾斜し内部に空洞が形成されている外気流入阻止部を搬送路に設けている。この外気流入阻止部を設けることで、外気より温度の高い加熱本体部内の気体が速やかに外気流入阻止部の隔壁に沿って流れ、外気の流入を抑制することができるとしている。また、外気への気体の流出を抑制する効果もあるとされている。
特開2008−128544号公報
しかしながら、特許文献1に記載の外気流入阻止部は外気の流入を阻止することが主目的であり、外部への雰囲気ガスの流出を抑制する効果は十分ではなかった。また、外気の流入を抑制する効果をさらに高めることも望まれていた。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、炉体への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出を十分抑制することを主目的とする。
本発明の熱処理炉は、
セッターに載置された被処理物の熱処理を行う熱処理炉であって、
内部で前記被処理物の熱処理を行う炉体と、
前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記炉体との間で搬送するための第1搬送路と、
前記炉体内部に雰囲気ガスとして不活性ガスを供給するガス供給手段と、
前記炉体内部の雰囲気を外気より高い温度にする加熱手段と、
前記第1搬送路の鉛直上側に設けられ、鉛直下側に開口して該第1搬送路内に連通する上方空間を形成する上方空間形成部と、
前記第1搬送路の鉛直下側に設けられ、鉛直上側に開口して該第1搬送路内に連通する下方空間を形成する下方空間形成部と、
前記下方空間を吸引する下方空間吸引手段と、
を備えたものである。
この本発明の熱処理炉では、炉体に不活性ガスが供給され、炉体の雰囲気ガスが外気より高い温度に加熱されている。そのため、炉体から第1搬送路に流出する雰囲気ガスがある場合に、その雰囲気ガスは第1搬送路の鉛直上側に設けられた上方空間に溜まりやすい。これにより、第1搬送路を通過して雰囲気ガスが外部へ流出することが抑制される。また、雰囲気ガスが溜まることで上方空間は炉体内部よりも高圧の状態になりやすい。これにより、炉体内部から流出する雰囲気ガスを炉体内部へ押し戻そうとする力が働き、雰囲気ガスの流出が抑制される。さらに、第1搬送路の鉛直下側に設けられた下方空間を吸引することで、上方空間から第1搬送路を経由して下方空間に向かうガスの流れができる。そのため、この流れがエアカーテンとして働いて外部と炉体内部との間の第1搬送路でガスの流出入を抑制できる。以上により、炉体への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出を十分抑制することができる。ここで、第1搬送路は、セッターを外部から炉体に搬入するためのものであってもよいし、セッターを炉体から外部に搬出するためのものであってもよい。また、前記ガス供給手段が前記加熱手段を兼ねるものとしてもよい。例えば、前記ガス供給手段が外気より高い温度の不活性ガスを供給するものとしてもよい。さらに、前記下方空間吸引手段及び前記ガス供給手段は、前記上方空間が前記炉体内部よりも高圧に保たれるように、前記下方空間の吸引及び前記不活性ガスの供給をそれぞれ行うものとしてもよい。こうすれば、炉体内部から流出する雰囲気ガスを炉体内部へ押し戻そうとする力が働きやすくなる。
本発明の熱処理炉は、前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための搬送路であり、搬送方向長さLが100mm以上1000mm以下である第2搬送路、を備えていてもよい。第2搬送路の搬送方向長さLを100mm以上とすることで、炉体の雰囲気ガスの流出をより抑制できる。
本発明の熱処理炉において、前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路、を備え、前記セッターが前記第3搬送路を搬送される際の、該第3搬送路内における前記セッターの鉛直上方向の隙間の大きさを隙間高さHとしたときに、該隙間高さHの最小値Hminが0mm超過50mm以下としてもよい。この最小値Hminを小さくするほど、第3搬送路をガスが通過しにくくなるため、炉体への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出をより抑制できる。
本発明の熱処理炉において、前記セッターの搬送方向に垂直且つ水平方向に平行な方向を左右方向として、前記セッターが前記第1搬送路を搬送される際の該第1搬送路の左端から前記セッターまでの前記左右方向の隙間の大きさを左隙間幅WLとし、前記セッターが前記第1搬送路を搬送される際の該第1搬送路の右端から前記セッターまでの前記左右方向の隙間の大きさを右隙間幅WRとしたときに、前記左隙間幅WL及び前記右隙間幅WRがいずれも10mm以上150mm以下の範囲としてもよい。左隙間幅WL及び右隙間幅WRをいずれも10mm以上とすることで、上方空間から第1搬送路を経由して下方空間に向かうガスの流量が大きくなる。そのため、この流れがエアカーテンとして働きやすくなり、ガスの流出入をより抑制できる。また、左隙間幅WL及び右隙間幅WRをいずれも150mm以下とすることで、第1搬送路において搬送路に沿った方向にガスが流れるのを抑制できるため、ガスの流出入をより抑制できる。
本発明の熱処理炉は、前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための第2搬送路と、前記第2搬送路に配置された複数の第2搬送ローラーを有し、該第2搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第2搬送手段と、前記搬送方向に隣接する前記第2搬送ローラー同士の隙間を鉛直方向に気体が流通することを抑制する流通抑制部材と、を備えていてもよい。こうすれば、炉体からの雰囲気ガスが第2搬送路を通過する際に第2搬送ローラーより下側を流れにくくなり、炉体からの雰囲気ガスが上方空間に導かれやすくなる。そのため、雰囲気ガスの外部への流出をより抑制できる。
本発明の熱処理炉は、前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための第2搬送路と、前記第1搬送路に配置された複数の第1搬送ローラーを有し、該第1搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送ローラーよりも小さい間隔で前記第2搬送路に配置された複数の第2搬送ローラーを有し、該第2搬送ローラーにより前記セッターを前記搬送方向に搬送する第2搬送手段と、を備えていてもよい。こうすれば、炉体からの雰囲気ガスが第2搬送路を通過する際に第2搬送ローラーより下側を流れにくくなり、炉体からの雰囲気ガスが上方空間に導かれやすくなる。そのため、雰囲気ガスの外部への流出をより抑制できる。
本発明の熱処理炉は、前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路と、前記第3搬送路に配置された複数の第3搬送ローラーを有し、該第3搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第3搬送手段と、前記搬送方向に隣接する前記第3搬送ローラー同士の隙間を鉛直方向に気体が流通することを抑制する流通抑制部材と、を備えていてもよい。
本発明の熱処理炉は、前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路と、前記第1搬送路に配置された複数の第1搬送ローラーを有し、該第1搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送ローラーよりも小さい間隔で前記第3搬送路に配置された複数の第3搬送ローラーを有し、該第3搬送ローラーにより前記セッターを前記搬送方向に搬送する第3搬送手段と、を備えていてもよい。
本発明の熱処理炉において、前記上方空間形成部は、前記炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した前記上方空間を形成していてもよい。外気より高い温度の雰囲気ガスが炉体から流出したときには、この雰囲気ガスの流れる向きは炉体に対して遠ざかるほど上昇する向きとなる。そのため、上方空間が炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜していることで、炉体からの雰囲気ガスが上方空間に導かれやすくなり、外部への流出をより抑制できる。
この場合において、前記上方空間形成部は、前記炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した部材であり前記上方空間を前記セッターの搬送方向に沿って複数の区画空間に区画する区画部材を有していてもよい。こうすれば、複数の区画部材が前記炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜していることで、炉体からの雰囲気ガスが上方空間に導かれやすくなる。この場合において、前記複数の区画空間は、前記上方空間のうち上方で互いに連通していてもよい。こうすれば、炉体からの雰囲気ガスが第1搬送路に流れたときに、雰囲気ガスが複数の区画空間のうちいずれかを通って上方空間のうち上方に流れ、そこから他の区画空間を流れて炉体に戻る、という流れが生じやすくなり、雰囲気ガスを炉体に戻して外部への流出を抑制する効果が高まる。
本発明の熱処理炉において、前記下方空間形成部は、前記炉体に対して下部が近づく方向に傾斜した前記下方空間を形成していてもよい。外気が第1搬送路に流れたとき、炉体の雰囲気ガスの方が温度が高いため、この外気の流れる向きは炉体に対して近づくほど下降する向きとなる。そのため、下方空間が炉体に対して下部が近づく方向に傾斜していることで、外気が下方空間に導かれやすくなり、炉体への流入をより抑制できる。
熱処理炉10の縦断面図である。 図1のA視図である。 図2のB−B断面図である。 流通抑制部材80の斜視図である。 試験炉110の縦断面図である。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態である熱処理炉10の縦断面図である。図2は、図1のA視図である。図3は、図2のB−B断面図である。なお、図2,3では、セッター95に載置された被処理物96は図示を省略している。熱処理炉10は、炉体11と、第1搬送路30と、第2搬送路40と、第3搬送路50と、上方空間形成部60と、下方空間形成部70と、コントローラー90と、を備えている。この熱処理炉10は、炉体11の処理空間11a内で複数の被処理物96を載置したセッター95を搬送しながら被処理物96に対する熱処理を行うローラーハースキルンとして構成されている。
炉体11は、略直方体に形成された断熱構造体であり、内部の空間である処理空間11aと、炉体の前端面12(図1の左端面)及び後端面13(図1の右端面)にそれぞれ形成され外部から処理空間11aへの出入口となる開口14,15を有している。処理空間11a内には、複数の炉内搬送ローラー21が所定の搬送方向に沿って開口14から開口15に亘って配置されている。なお、本実施形態では、搬送方向は、前方から後方に向かう方向(図1の左から右に向かう方向)とした。この炉内搬送ローラー21が回転することによって、複数の被処理物96が載置されたセッター95は、開口14から処理空間11a内を通過して開口15まで搬送される。また、処理空間11a内には、複数の炉内搬送ローラー21を上下から挟むように、炉体11の天井及び底部に複数のヒーター20が配置されている。ヒーター20は、長手方向が搬送方向に直交する方向(左右方向)となるように配置されており、搬送方向に沿って複数配置されている。ヒーター20は、処理空間11a内を通過する被処理物96や処理空間11aの雰囲気を加熱するものであり、例えばSiCヒーターなどのセラミックスヒーターとして構成されている。なお、ヒーター20に限らず、ガスバーナーなど、被処理物96の熱処理を行うことができる加熱装置であればよい。
また、炉体11の底部のうち後端面13側には、ガス供給装置22と接続され処理空間11aに雰囲気ガスを供給可能なガス供給口16が形成されている。炉体11の底部の前端面12側には、ガス供給装置24と接続され処理空間11aに雰囲気ガスを供給可能なガス供給口17が形成されている。なお、ガス供給装置22,24は、熱風発生炉として構成されており、雰囲気ガスとして例えば窒素などの不活性ガスを外気以上の温度に加熱した上で処理空間11aに供給する。炉体11の天井部分のうち前端面12側には、流量調整弁26と接続され処理空間11aの雰囲気を流出可能な流出口18が形成されている。流量調整弁26は、配管を介してガス供給装置22,24に接続されており、処理空間11aの雰囲気をガス供給装置22,24の吸気として循環させる。なお、流量調整弁26を通過したガスは、フィルターなどにより不活性ガス以外の不要成分(例えば酸素,水など)が除去された上でガス供給装置22,24に供給されてもよい。炉体11の天井のうち流出口18の後方には、排気弁28と接続され処理空間11aの雰囲気を排気可能な排気口19が形成されている。なお、流出口18,排気口19の配置はこれに限られない。例えば排気口19を流出口18よりも前端面12側に配置してもよい。
第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50は、外部から炉体11の開口14までのセッター95及び被処理物96の搬入路となるものである。これらは、外部から炉体11に向かって、第3搬送路50,第1搬送路30,第2搬送路40の順に並んでいる。以下、この順に説明する。
第3搬送路50は、セッター95及び被処理物96を外部から第1搬送路30まで搬送するための搬入路であり、管路として構成されている。この第3搬送路50は、外部からの搬入口となる搬送口52を有しており、セッター95を搬送方向に搬送する第3搬送機構54の第3搬送ローラー55と、流通抑制部材80と、が配置されている。第3搬送機構54は、複数の第3搬送ローラー55と、第3搬送ローラー55を回転駆動する図示しないモーターなどを備えている。複数(本実施形態では3個)の第3搬送ローラー55は、搬送方向に沿って第3搬送路50内に等間隔に配置されている。流通抑制部材80は、板状の部材であり、表面が搬送方向に平行になるように配置されている。図4は、流通抑制部材80の斜視図である。この流通抑制部材80は、隣接する第3搬送ローラー55の搬送方向(前後方向)の隙間を埋めるように複数(本実施形態では2個)配置されている(図1,3,4参照)。また、流通抑制部材80は、第3搬送路50の底部を上下に貫通しつつ底部に固定されている2本の支柱81により、左右方向の両側で支持されている(図4参照)。
第1搬送路30は、セッター95及び被処理物96を第3搬送路50から第2搬送路40まで搬送するための搬入路であり、管路として構成されている。この第1搬送路30には、セッター95を搬送方向に搬送する第1搬送機構34の第1搬送ローラー35が配置されている。第1搬送機構34は、複数の第1搬送ローラー35と、第1搬送ローラー35を回転駆動する図示しないモーターなどを備えている。複数(本実施形態では3個)の第1搬送ローラー35は、搬送方向に沿って第1搬送路30内に等間隔に配置されている。
この第1搬送路30の鉛直上側には、上方空間形成部60が設けられている。この上方空間形成部60は、下方向が開口した箱状の外壁62を有しており、この外壁62の内部の空間として、鉛直下側に開口し第1搬送路30内に連通する上方空間63が形成されている。外壁62は下方向の開口以外は気密な構造をしており、第1搬送路30を介さない外部との気体の流出入がほとんど生じないようになっている。なお、外壁62は、前方(図1の左方)の壁部及び後方(図1の右方)の壁部が、炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜している。これにより、上方空間63は炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した形状の空間となっている。また、上方空間形成部60は、外壁62の内部に、炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した区画部材64a,64bを備えている。この区画部材64a,64bは、前方から後方に向けてこの順に配置された平板状の部材であり、図示は省略するが左右方向の両端が外壁62の左右の壁部に例えば溶接などにより取り付けられている。区画部材64a,64b,外壁62の前方の壁部及び後方の壁部は、いずれも前方から上方に向けて同じ角度θ1だけ傾斜している。傾斜の角度θ1は0°超過〜90°未満であればよい。特に限定するものではないが、例えば角度θ1を30〜60°としてもよい。この区画部材64a,64bにより、上方空間63の一部が区画空間65a〜65cに区画されている。区画空間65aは、外壁62の前方の壁部と区画部材64aとで区画された空間である。区画空間65bは、区画部材64aと区画部材64bとで区画された空間である。区画空間65cは、区画部材64bと外壁62の後方の壁部とで区画された空間である。これらの区画空間65a〜65cは、いずれも下方が第1搬送路30内に開口している。また、区画部材64a,64bは、いずれも外壁62の天井には接していない。そのため、区画空間65a〜65cは、上方空間63のうち上方(外壁62の天井付近)で互いに連通している。
また、第1搬送路30の鉛直下側には、下方空間形成部70が設けられている。この下方空間形成部70は、上方向が開口した箱状の外壁72を有しており、この外壁72の内部の空間として、鉛直上側に開口し第1搬送路30内に連通する下方空間73が形成されている。外壁72は上方向の開口以外は気密な構造をしており、第1搬送路30を介さない外部との気体の流出入がほとんど生じないようになっている。なお、外壁72は、前方(図1の左方)の壁部及び後方(図1の右方)の壁部が、炉体11に対して下部が近づく(上部が遠ざかる)方向に傾斜している。これにより、下方空間73は炉体11に対して下部が近づく方向に傾斜した形状の空間となっている。また、下方空間形成部70は、外壁72の内部に、炉体11に対して下部が近づく方向に傾斜した区画部材74a,74bを備えている。この区画部材74a,74bは、後方から前方に向けてこの順に配置された平板状の部材であり、図示は省略するが左右方向の両端が外壁72の左右の壁部に例えば溶接などにより取り付けられている。区画部材74a,74b,外壁72の前方の壁部及び後方の壁部は、いずれも後方から下方に同じ角度θ2だけ傾斜している。傾斜の角度θ2は0°超過〜90°未満であればよい。特に限定するものではないが、例えば角度θ2を30〜60°としてもよい。この区画部材74a,74bにより、下方空間73の一部が区画空間75a〜75cに区画されている。区画空間75aは、外壁72の後方の壁部と区画部材74aとで区画された空間である。区画空間75bは、区画部材74aと区画部材74bとで区画された空間である。区画空間75cは、区画部材74bと外壁72の前方の壁部とで区画された空間である。これらの区画空間75a〜75cは、いずれも上方が第1搬送路30内に開口している。また、区画部材74a,74bは、いずれも外壁72の底部には接していない。そのため、区画空間75a〜75cは、下方空間73のうち下方(外壁72の底部付近)で互いに連通している。なお、区画空間75a〜75cの上方の開口部分には、第1搬送ローラー35が1つずつ配置されている。また、外壁72の底部には、吸引装置77と接続され下方空間73を吸引するための吸引口76が形成されている。吸引装置77は、吸引口76を介して下方空間73内のガスを吸引して排気する。
第2搬送路40は、セッター95及び被処理物96を第1搬送路30から炉体11の開口14まで搬送するための搬入路であり、管路として構成されている。この第2搬送路40には、セッター95を搬送方向に搬送する第2搬送機構44の第2搬送ローラー45と、流通抑制部材80と、が配置されている。第2搬送機構44は、複数の第2搬送ローラー45と、第2搬送ローラー45を回転駆動する図示しないモーターなどを備えている。複数(本実施形態では3個)の第2搬送ローラー45は、搬送方向に沿って第2搬送路40内に等間隔に配置されている。流通抑制部材80は、第3搬送路50に配置されているものと同じ部材である。流通抑制部材80は、隣接する第2搬送ローラー45の搬送方向(前後方向)の隙間を埋めるように複数(本実施形態では2個)配置されている。また、流通抑制部材80は、第2搬送路40の底部を上下に貫通しつつ底部に固定されている2本の支柱81により、左右方向の両側で支持されている(図4参照)。
なお、第1搬送路30と第3搬送路50とは、連続した管路として構成されている。本実施形態では、上方空間形成部60の開口の前端部と下方空間形成部70の開口の前端部とを結んだ線分D1を、第1搬送路30と第3搬送路50との境界とした。同様に、第1搬送路30と第2搬送路40とは、連続した管路として構成されている。本実施形態では、上方空間形成部60の開口の後端部と下方空間形成部70の開口の後端部とを結んだ線分D2を、第1搬送路30と第2搬送路40との境界とした。また、第2搬送路40は、搬送方向長さLが、100mm以上1000mm以下になるように構成されている。搬送方向長さLは、第2搬送路40に隣接する開口14と第1搬送路30との間の距離である。本実施形態では、搬送方向長さLは、図1に示すように、開口14の開口端(=前端面12)から、外壁62の傾斜が始まる部分(上方空間形成部60の開口の後端部)までの搬送方向の長さとした。また、上述した第1〜第3搬送ローラー35,45,55の上端は、いずれも搬送口52の下端及び開口14の下端と略同じ高さに位置している。
コントローラー90は、CPUを中心とするマイクロプロセッサーとして構成されている。このコントローラー90は、ガス供給装置22,24に制御信号を出力して、ガス供給口16,ガス供給口17を介した炉体11への不活性ガスの供給量や供給温度を個別に制御する。コントローラー90は、流量調整弁26に制御信号を出力して流出口18からガス供給装置22,ガス供給装置24へ循環させるガスの量を制御したり、排気弁28に制御信号を出力して処理空間11aから排気する雰囲気ガスの量を制御したりする。また、コントローラー90は、吸引装置77に制御信号を出力して、吸引口76を介した下方空間73からのガスの吸引量(吸引速度)を制御する。さらに、コントローラー90は、ヒーター20に制御信号を出力して処理空間11aの温度を調整したり、炉内搬送ローラー21,第1搬送機構34,第2搬送機構44,第3搬送機構54の図示しないモーターに駆動信号を出力して、炉内搬送ローラー21,第1搬送ローラー35,第2搬送ローラー45,第3搬送ローラー55を回転させる。
セッター95は、炉体11での被処理物96の熱処理に耐えられるよう、高い耐食性や耐熱性を有する材料(例えば、セラミックスなど)から構成されている。セッター95は、被処理物96を載置して搬送することができればよく、例えば平板状としてもよいし、メッシュ状としてもよい。
被処理物96は、炉体11内を通過する際にヒーター20からの熱により例えば焼成などの熱処理を行うものである。特に限定するものではないが、本実施形態では、被処理物96は、セラミックス製の誘電体と電極とを積層した積層体(寸法は例えば縦横が1mm以内)であり、焼成後にセラミックスコンデンサのチップとなるものとした。
次に、こうして構成された熱処理炉10を用いて被処理物96の熱処理を行う様子について説明する。まず、コントローラー90は、図示しないモーターを動作させて炉内搬送ローラー21,第1搬送ローラー35,第2搬送ローラー45,第3搬送ローラー55を回転させると共に、ヒーター20に通電してヒーター20を発熱させる。各搬送ローラーの回転速度は、被処理物96の熱処理に要する時間に基づいて予め定められている。ヒーター20の出力は、処理空間11a内での被処理物96の熱処理時の温度(例えば1000℃前後など)に基づいて予め定められているものとした。続いて、複数の被処理物96を載置したセッター95を複数用意し、第3搬送路50の搬送口52側の第3搬送ローラー55の上に順次載置していく。セッター95は、本実施形態では、図2,3に示すように左右方向(搬送方向に垂直な方向)に互いに隙間なく複数枚(本実施形態では4枚)配置し、この4枚ずつのセッター95を前後方向にも互いに隙間なく第3搬送ローラー55上に順次載置していくものとした。第3搬送ローラー55に載置されたセッター95は、複数の搬送ローラーの回転により第3搬送路50,第1搬送路30,第2搬送路40をこの順に搬送され、開口14から炉体11内に順次搬入されていく。図3では、このようにして左右4枚×前後3枚の計12枚を順次搬送している様子を示している。そして、セッター95が炉体11内を通過している間に、被処理物96に対する熱処理が行われ、その後被処理物96はセッター95と共に開口15から搬出される。このように、熱処理炉10では、被処理物96を載置したセッター95を順次搬送しながら、ヒーター20により熱処理を行っていく。
なお、セッター95を搬送している間、コントローラー90は、ガス供給装置22を制御して炉体11内に不活性ガスを供給させると共に、流量調整弁26及び排気弁28を制御して炉体11から雰囲気ガスを流出,排出させる。また、コントローラー90は、吸引装置77を制御して下方空間73からガスを吸引させる。これらの供給や吸引等の量(速度)は、処理空間11aを所定の雰囲気に保つことができるよう例えば実験などにより予め定められているものとしてもよいし、例えば図示しない温度センサなどのセンサからの検出信号に基づいてコントローラー90が処理空間11aの情報(温度など)を取得し、この情報に基づいてコントローラー90が供給量等を調整してもよい。なお、ガス供給装置24は、何らかの不具合によりセッター95が連続的に供給されず、搬送路内でセッター95の列が途切れてしまった場合などに使用される。セッター95が存在しない場合には、第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50の空間がその分広がることになるため、外気が炉体11に流入しやすくなる。そこで、このような場合には、コントローラー90はガス供給装置24からも不活性ガスを供給させて、処理空間11a内の雰囲気を保つようにする。なお、ガス供給装置24を用いる代わりにガス供給装置22からの供給量を増大させてもよい。
ここで、セッター95が搬送されている際の、セッター95と搬送路との隙間について説明する。本実施形態では、熱処理を行うためにセッター95が搬送されている際における隙間高さHの最小値Hmin、左隙間幅WL,右隙間幅WRがそれぞれ所定範囲になるように、第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50の形状やセッター95の形状及び配置の仕方が定められている。以下、これらの値について説明する。
隙間高さHは、セッター95が第3搬送路50を搬送される際の、第3搬送路50内におけるセッター95の鉛直上方向の隙間の大きさである。そして、第3搬送路50内におけるこの隙間高さHの最小値が、最小値Hminである。ここで、図1に示すように、本実施形態の第3搬送路50は、前方(搬送口52)から後方(線分D1の部分)までに亘って天井の高さが変化しない形状になっている。そのため、第3搬送路50内をセッター95が搬送されていく際の隙間高さHは、第3搬送路50のどの位置でも同じである。そのため、本実施形態では、最小値Hminは隙間高さHと同じ値となる(図1,2参照)。そして、このように定まる最小値Hminは、0mm超過50mm以下となることが好ましい。そのため、最小値Hminがこの範囲になるように、第3搬送路50の天井高さ(第3搬送ローラー55の上端から天井までの高さ)やセッター95の厚さを定めておくことが好ましい。なお、例えば第3搬送路50の天井の一部が低くなっている場合や、第3搬送路50の天井から下方に突き出た板状の部材が存在する場合などでは、その部分をセッター95が通過する際は隙間高さHが小さくなることになる。このように隙間高さHが第3搬送路50全体に亘って一定ではない場合には、最もセッター95の鉛直上方向の隙間が小さくなる場所における隙間高さHが、最小値Hminとなる。
左隙間幅WLは、セッター95が第1搬送路30を搬送される際の第1搬送路30の左端からセッター95までの左右方向の隙間の大きさである。なお、セッター95を左右方向に複数並べて搬送する場合には、第1搬送路30の左端から最も近いセッター95までの距離を左隙間幅WLとする。同様に、右隙間幅WRは、セッター95が第1搬送路30を搬送される際の第1搬送路30の右端からセッター95までの左右方向の隙間の大きさである。なお、セッター95を左右方向に複数並べて搬送する場合には、第1搬送路30の右端から最も近いセッター95までの距離を右隙間幅WRとする。ここで、図3に示すように、本実施形態の第1搬送路30は、前方(線分D1の部分)から後方(線分D2の部分)までに亘って左右方向の幅が変化しない形状になっている。そのため、第3搬送路50内をセッター95が搬送されていく際の左隙間幅WL,右隙間幅WRは、第1搬送路30のどの位置でも同じである。そして、このように定まる左隙間幅WL,右隙間幅WRは、第1搬送路30の全体に亘って10mm以上150mm以下であることが好ましい。換言すると、第1搬送路30の全体に亘って、セッター95の搬送時に左隙間幅WL,右隙間幅WRが10mm以上150mm以下の範囲から外れる部分がないことが好ましい。そのため、左隙間幅WL,右隙間幅WRがこの範囲になるように、第1搬送路30の左右方向の幅やセッター95の左右方向の幅、セッター95の左右方向の配置数などを定めておくことが好ましい。なお、例えば第1搬送路30の左右方向の幅が第1搬送路30の全体に亘って一定でない場合や、セッター95が第1搬送路30内を蛇行する場合、あるいはセッター95の配置が一定でない場合などには、第1搬送路30内で部分的に左隙間幅WL,右隙間幅WRが異なる値を取ることになる。このような場合でも、左隙間幅WL,右隙間幅WRが、第1搬送路30の全体に亘って10mm以上150mm以下の範囲内にあることが好ましい。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のセッター95が本発明のセッターに相当し、被処理物96が被処理物に相当し、炉体11が炉体に相当し、第1搬送路30が第1搬送路に相当し、ガス供給装置22がガス供給手段に相当し、ヒーター20及びガス供給装置22が加熱手段に相当し、上方空間形成部60が上方空間形成部に相当し、下方空間形成部70が下方空間形成部に相当し、吸引装置77が下方空間吸引手段に相当する。また、第2搬送機構44が第2搬送手段に相当し、第3搬送機構54が第3搬送手段に相当する。
以上説明した本実施形態の熱処理炉10では、熱処理時において炉体11にガス供給装置22から不活性ガスが供給され、炉体11の雰囲気ガスが外気より高い温度に加熱されている。そのため、炉体11から開口14を通って第1搬送路30側に流出する雰囲気ガスがある場合に、その雰囲気ガスは第1搬送路30の鉛直上側に設けられた上方空間63に溜まりやすい。これにより、第1搬送路30を通過して雰囲気ガスが外部へ流出することが抑制される。また、雰囲気ガスが溜まることで上方空間63は炉体11内部よりも高圧の状態になりやすい。これにより、炉体11内部から流出する雰囲気ガスを炉体11内部へ押し戻そうとする力が働き、雰囲気ガスの流出が抑制される。さらに、第1搬送路30の鉛直下側に設けられた下方空間73を吸引装置77が吸引することで、上方空間63から第1搬送路30を経由して(セッター95がある場合にはセッター95の左右の隙間を経由して)下方空間73に向かうガスの流れができる。そのため、この流れがエアカーテンとして働いて外部と炉体11内部との間の第1搬送路30でガスの流出入を抑制できる。以上により、炉体11への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出を十分抑制することができる。なお、外気が流入すると、例えば炉体11内に酸素,水,微粒子などの不要成分が流入して熱処理に悪影響を与える場合があるため、それを抑制したいという要望がある。また、炉体11内部の雰囲気ガスには、例えば不活性ガスや被処理物96から生じたガスなどが含まれるため、外部に流出させたくないという要望がある。本発明の熱処理炉では、ガスの流出入を抑制することから、これらの要望を満たしやすい。
また、熱処理炉10は、被処理物96が載置されたセッター95を、第1搬送路30炉体11との間で搬送するための搬送路であり、搬送方向長さLが100mm以上1000mm以下である第2搬送路40、を備えている。第2搬送路40の搬送方向長さLを100mm以上とすることで、炉体11からの雰囲気ガスの流出をより抑制できる。
さらに、熱処理炉10は、被処理物96が載置されたセッター95を、外部と第1搬送路30との間で搬送するための第3搬送路50、を備えている。このとき、上述した隙間高さHの最小値Hminが0mm超過50mm以下とすることで、炉体11への外気の流入や外部への雰囲気ガスの流出をより抑制できる。最小値Hminが小さいほど、第3搬送路50内においてガスが通過しにくい部分(セッター95と第3搬送路50との高さ方向の隙間が小さい部分)が存在することになるためである。
さらにまた、左隙間幅WL及び右隙間幅WRをいずれも10mm以上とすることで、セッター95と第1搬送路30との左右方向の隙間が十分なものとなり、上方空間63から第1搬送路30を経由して下方空間に向かうガスの流量が大きくなる。そのため、この流れがエアカーテンとして働きやすくなり、ガスの流出入をより抑制できる。また、左隙間幅WL及び右隙間幅WRをいずれも150mm以下とすることで、第1搬送路30において搬送路に沿った方向(前後方向)にガスが流れるのを抑制できるため、ガスの流出入をより抑制できる。
そしてまた、熱処理炉10は、被処理物96が載置されたセッター95を、第1搬送路30と炉体11との間で搬送するための第2搬送路40と、第2搬送路40に配置された複数の第2搬送ローラー45を有し、第2搬送ローラー45によりセッター95を所定の搬送方向に搬送する第2搬送機構44と、搬送方向に隣接する第2搬送ローラー44同士の鉛直方向に気体が流通することを抑制する流通抑制部材80と、を備えている。そのため、炉体11からの雰囲気ガスが第2搬送路40を通過する際に第2搬送ローラー45より下側を流れにくくなり、炉体11からの雰囲気ガスが上方空間63に導かれやすくなる。そのため、雰囲気ガスの外部への流出をより抑制できる。
そしてまた、上方空間形成部60は、炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した上方空間63を形成している。外気より高い温度の雰囲気ガスが炉体11から流出したときには、この雰囲気ガスの流れる向きは炉体11に対して遠ざかるほど上昇する向きとなる。そのため、上方空間63が炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜していることで、炉体11からの雰囲気ガスが上方空間63に導かれやすくなり、外部への流出をより抑制できる。
そしてまた、上方空間形成部60は、炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した部材であり上方空間63をセッターの搬送方向に沿って複数の区画空間65a〜65cに区画する区画部材64a,64bを有している。そのため、複数の区画部材64a,64bが炉体11に対して上部が遠ざかる方向に傾斜していることで、炉体11からの雰囲気ガスが上方空間63に導かれやすくなる。しかも、複数の区画空間65a〜65cは、上方空間63のうち上方で互いに連通している。そのため、炉体11からの雰囲気ガスが第1搬送路30に流れたときに、雰囲気ガスが複数の区画空間65a〜65cのうちいずれかを通って上方空間63のうち上方に流れ、そこから他の区画空間を流れて炉体に戻る、という流れが生じやすくなる。例えば、第1搬送路30から区画空間65a,65bを上方に流れていき、上方空間63のうち上方を通って区画空間65cを下方に流れ、炉体11に戻ろうとする流れが生じる。これにより、雰囲気ガスを炉体11に戻して外部への流出を抑制する効果が高まる。
そしてまた、下方空間形成部70は、炉体11に対して下部が近づく方向に傾斜した下方空間73を形成している。外気が第1搬送路30に流れたとき、炉体11の雰囲気ガスの方が温度が高いため、この外気の流れる向きは炉体11に対して近づくほど下降する向きとなる。そのため、下方空間73が炉体11に対して下部が近づく方向に傾斜していることで、外気が下方空間73に導かれやすくなり、炉体11への流入をより抑制できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、複数の第3搬送ローラー55の間や複数の第2搬送ローラー45の間に流通抑制部材80が配置されているものとしたが、これに限られない。例えば、流通抑制部材80の代わりに、第2搬送ローラー45の搬送方向の間隔を、第1搬送ローラー35よりも小さくしてもよい。こうすれば、流通抑制部材80が配置されているときと同様に、第2搬送ローラー45同士の隙間を鉛直方向に気体が流通しにくくなる。そのため、流通抑制部材80と同様に雰囲気ガスの外部への流出をより抑制する効果が得られる。第3搬送ローラー55についても、同様に第1搬送ローラー35よりも搬送方向の間隔を小さくしてもよい。あるいは、流通抑制部材80に代えて、複数の第2搬送ローラー45にベルトを掛け渡して、セッター95を搬送するベルトコンベアとしてもよい。この場合、ベルトが存在することにより複数の第2搬送ローラー45の搬送方向の隙間を鉛直方向に気体が流通しにくくなる。すなわち、ベルトが流通抑制部材として働く。このようにしても、雰囲気ガスの外部への流出をより抑制する効果が得られる。第3搬送ローラー55についても同様にベルトコンベアとしてもよい。
上述した実施形態では、第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50は、外部から炉体11の開口14までのセッター95及び被処理物96の搬入路となるものとしたが、搬出路となるものとしてもよい。また、上述した実施形態では、開口14側にのみ第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50,上方空間形成部60,下方空間形成部70を備えるものとしたが、開口15側にもこれらと同様の構成(前後方向に対称な構成)を備えるものとしてもよい。こうすれば、開口15と外部とのガスの流出入も抑制することができる。
上述した実施形態では、流通抑制部材80は2本の支柱81により支持されているものとしたが、第2搬送路40や第3搬送路50の底部から上方に突き出た板状の支持部材により支持してもよい。例えば、上下及び左右に沿った表面を有する板状の支持部材で流通抑制部材80を支持するようにすることで、流通抑制部材80により鉛直方向のガスの流れを抑制するとともに、板状の支持部材で第2搬送ローラー45や第3搬送ローラー55の下側における前後方向のガスの流れを抑制できる。
[実施例1]
実施例1の熱処理炉として、図5に示す試験炉110を作製した。この試験炉110は、炉体11内にヒーター20,炉内搬送ローラー21を備えない点、及び開口15を有さない点、以外は上述した実施形態の熱処理炉10と同様の構成をしている。この試験炉110は、搬送口52の寸法が上下方向の高さが30mm,左右方向の幅が1270mmとした。また、第2搬送路40の搬送方向長さLを200mm、第1搬送路30と第3搬送路50との搬送方向長さの合計(=搬送口52から第2搬送路40までの長さ)を500mmとした。炉体11の寸法は上下方向高さが300mm、前後方向長さが500mm,左右方向幅が1500mmとした。上方空間形成部60の傾斜の角度θ1を45°、下方空間形成部70の傾斜の角度θ2を45°とした。上方空間形成部60の容積は0.08m3、下方空間形成部70の容積は0.04m3とした。
この試験炉110において、以下の条件で試験を行った。まず、第1搬送路30,第2搬送路40,第3搬送路50内にセッター95を左右方向に4枚、前後方向に3枚の計12枚を隙間なく配置した。セッター95の左右方向の4枚の幅の合計値は1210mmであった。これにより、左隙間幅WL,右隙間幅WRは、第1搬送路30の全体に亘っていずれも30mmとなった。また、セッター95の前後方向の3枚の合計長さは900mmとなった。セッター95の上下方向の厚さは17mmであった。これにより、最小値Hminは13mm(搬送口52の開口高さ30mm−セッター95の厚さ17mm)となった。この状態で、セッター95の搬送は行わず、吸引装置77の吸引力を500L/min、炉体11内の温度を80℃、ガス供給装置22からの窒素ガスの供給量を100L/minとして1〜2時間経過した後の、炉体11内の酸素濃度及び、搬送口52から外部への窒素の漏れ量を測定した。なお、ガス供給装置22から供給される窒素ガスの酸素濃度は1ppm以下とした。また、試験中は流量調整弁26を開放とし排気弁28を全閉として、流出口18による雰囲気ガスの循環のみ行い排気口19からの雰囲気ガスの排気はない状態とした。
上記と同じ条件で、セッター95の厚みのみを変更して、複数の測定を行った。具体的には、セッター95の厚みを12mm,5mm,1mm,0mm(セッター95を配置しない)としてそれぞれ測定を行った。なお、それぞれの場合の最小値Hminは、18mm,25mm,29mm,30mmとなる。
上記のように最小値Hminを13mm,18mm,25mm,29mm,30mmとした場合の試験後の炉体11の酸素濃度は、15ppm,40ppm,421ppm,0.351%,1.42%であった。この結果からわかるように、最小値Hminが小さいほど、酸素濃度は低下しており、外気の流入が抑制されていた。なお、外部への窒素ガスの漏れ量は、いずれの場合も検出されなかった。
10 熱処理炉、11 炉体、11a 処理空間、12 前端面、13 後端面、14,15 開口、16、17 ガス供給口、18 流出口、19 排気口、20 ヒーター、21 炉内搬送ローラー、22,24 ガス供給装置、26 流量調整弁、28 排気弁、30 第1搬送路、34 第1搬送機構、35 第1搬送ローラー、40 第2搬送路、44 第2搬送機構、45 第2搬送ローラー、50 第3搬送路、52 搬送口、54 第3搬送機構、55 第3搬送ローラー、60 上方空間形成部、62 外壁、63 上方空間、64a,64b 区画部材、65a〜65c 区画空間、70 下方空間形成部、72 外壁、73 下方空間、74a,74b 区画部材、75a〜75c 区画空間、76 吸引口、77 吸引装置、80 流通抑制部材、81 支柱、90 コントローラー、95 セッター、96 被処理物、110 試験炉、D1,D2 線分。

Claims (12)

  1. セッターに載置された被処理物の熱処理を行う熱処理炉であって、
    内部で前記被処理物の熱処理を行う炉体と、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記炉体との間で搬送するための第1搬送路と、
    前記炉体内部に雰囲気ガスとして不活性ガスを供給するガス供給手段と、
    前記炉体内部の雰囲気を外気より高い温度にする加熱手段と、
    前記第1搬送路の鉛直上側に設けられ、鉛直下側に開口して該第1搬送路内に連通する上方空間を形成する上方空間形成部と、
    前記第1搬送路の鉛直下側に設けられ、鉛直上側に開口して該第1搬送路内に連通する下方空間を形成する下方空間形成部と、
    前記下方空間を吸引する下方空間吸引手段と、
    を備えた熱処理炉。
  2. 請求項1に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための搬送路であり、搬送方向長さLが100mm以上1000mm以下である第2搬送路、
    を備えた熱処理炉。
  3. 請求項1又は2に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路、
    を備え、
    前記セッターが前記第3搬送路を搬送される際の、該第3搬送路内における前記セッターの鉛直上方向の隙間の大きさを隙間高さHとしたときに、該隙間高さHの最小値Hminが0mm超過50mm以下である、
    熱処理炉。
  4. 前記セッターの搬送方向に垂直且つ水平方向に平行な方向を左右方向として、前記セッターが前記第1搬送路を搬送される際の該第1搬送路の左端から前記セッターまでの前記左右方向の隙間の大きさを左隙間幅WLとし、前記セッターが前記第1搬送路を搬送される際の該第1搬送路の右端から前記セッターまでの前記左右方向の隙間の大きさを右隙間幅WRとしたときに、前記左隙間幅WL及び前記右隙間幅WRがいずれも10mm以上150mm以下の範囲である、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理炉。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための第2搬送路と、
    前記第2搬送路に配置された複数の第2搬送ローラーを有し、該第2搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第2搬送手段と、
    前記搬送方向に隣接する前記第2搬送ローラー同士の隙間を鉛直方向に気体が流通することを抑制する流通抑制部材と、
    を備えた熱処理炉。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、前記第1搬送路と前記炉体との間で搬送するための第2搬送路と、
    前記第1搬送路に配置された複数の第1搬送ローラーを有し、該第1搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送ローラーよりも小さい間隔で前記第2搬送路に配置された複数の第2搬送ローラーを有し、該第2搬送ローラーにより前記セッターを前記搬送方向に搬送する第2搬送手段と、
    を備えた熱処理炉。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路と、
    前記第3搬送路に配置された複数の第3搬送ローラーを有し、該第3搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第3搬送手段と、
    前記搬送方向に隣接する前記第3搬送ローラー同士の隙間を鉛直方向に気体が流通することを抑制する流通抑制部材と、
    を備えた熱処理炉。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱処理炉であって、
    前記被処理物が載置された前記セッターを、外部と前記第1搬送路との間で搬送するための第3搬送路と、
    前記第1搬送路に配置された複数の第1搬送ローラーを有し、該第1搬送ローラーにより前記セッターを所定の搬送方向に搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送ローラーよりも小さい間隔で前記第3搬送路に配置された複数の第3搬送ローラーを有し、該第3搬送ローラーにより前記セッターを前記搬送方向に搬送する第3搬送手段と、
    を備えた熱処理炉。
  9. 前記上方空間形成部は、前記炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した前記上方空間を形成している、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱処理炉。
  10. 前記上方空間形成部は、前記炉体に対して上部が遠ざかる方向に傾斜した部材であり前記上方空間を前記セッターの搬送方向に沿って複数の区画空間に区画する区画部材を有している、
    請求項9に記載の熱処理炉。
  11. 前記複数の区画空間は、前記上方空間のうち上方で互いに連通している、
    請求項10に記載の熱処理炉。
  12. 前記下方空間形成部は、前記炉体に対して下部が近づく方向に傾斜した前記下方空間を形成している、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱処理炉。
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