JP2015042380A - 遠心機及び遠心機の運転条件データ管理システム - Google Patents

遠心機及び遠心機の運転条件データ管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数台の遠心機を稼動させるシステムにおいて、遠心分離運転のための運転条件の設定を容易に行い相互の運転条件の整合性を高める。【解決手段】ロータを回転させるモータと、モータの制御を行う制御部と、運転条件を生成するデータ生成手段と、運転条件を記憶するデータ記憶装置を備えた遠心機(1−11〜1n)において、通信手段900を設け、第一の遠心機(例えば1−11)が生成した運転条件を、第一の遠心機自身のデータ記憶装置D11に記憶するとともに、通信手段を介して接続された他の遠心機(例えば1−12〜1n)のデータ記憶装置D12〜D1nにも記憶するようにした。このように運転条件を複数の遠心機で共有して記憶させるので、他の遠心機の設定条件を第一の遠心機から容易に参照したり変更したりすることができる。【選択図】図4

Description

本発明は遠心機に係り、特に複数台の遠心機をネットワークにて接続したシステムにおける運転データの記憶方法の改良に関するものである。
遠心力を利用して各種処理を行う遠心機の一種として、試料を連続的に流して液体試料中の粒子をロータ内で遠心する遠心機がある。遠心機は、通常の重力場では沈降しない、もしくは沈降しにくい粒子を遠心力を用いて分離するために広く用いられ、例えば、薬品やワクチンなどの分離精製する設備として広く使用されている。医薬品の生産設備として使用される遠心機又は遠心分離機の場合、その運転によって遠心処理されたワクチンの原液は、最終的に製品となるワクチンとトレースが取れるように、ワクチンの製造記録として遠心機の運転データを正確に作成し保管する必要がある。
このような製造記録のために特許文献1及び特許文献2に示されるように、複数台の遠心機をネットワークにて接続したシステムにおいて、ある遠心機からネットワークを介して外部記憶装置に運転データを送信して記憶させる方法が知られている。
特開2011−189324号公報 特開平11−328038号公報
特許文献1に記載の遠心分離機を含むシステムは、ネットワーク上に配したデータ管理装置がネットワークに接続された複数の遠心分離機が生成した運転データを受信して記憶するシステムである。このシステムの場合、運転データの記憶をデータ管理装置が行っているため、ハードディスクの故障等によってデータ管理装置が故障してしまうと、接続しているすべての遠心分離機の運転データを消失してしまうというリスクがある。また、ネットワークが何らかの理由によって遮断されていて通信できない状態のときは、各遠心分離機からの運転データを読み出して記憶させることができず、運転データをデータ管理装置に送出できない遠心分離機は、遠心分離運転を実行できないという不都合が生じる恐れがあった。
特許文献2に記載のシステムは、遠心分離機に特化したものではないが、ネットワーク上に配した中央処理装置が生成したデータを、ネットワークに接続された複数の外部記憶装置に記憶するシステムである。このようなシステムを遠心分離機に適用した場合、外部記憶装置を複数設けたことにより、記憶装置の故障による運転データ消失のリスクを軽減することができ、有効である。しかし、一方、ネットワークが断線等の非定常状態の時は、外部記憶装置に運転データを記憶させることができないため、運転データを送出できない遠心分離機は、遠心分離運転を実行できないという不都合が生じる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、複数台の遠心機をネットワークで接続して稼動させる遠心機及びその運転条件データ管理システムにおいて、各遠心機における運転条件の設定を容易に行えるようにしたことにある。
本発明の他の目的は、複数台の遠心機をネットワークで接続して稼動させる遠心機及びその運転条件データ管理システムにおいて、遠心機相互の運転条件の整合性を高めるようにしたことにある。
本発明のさらに他の目的は、複数台の遠心機をネットワークで接続して稼動させる遠心機及びその運転条件データ管理システムにおいて、一つの遠心機から他の遠心機の運転条件をも設定できるようにしたことにある。
上記課題を解決するために、本発明は、試料を分離するためのロータと、ロータを回転させる駆動部と、遠心分離運転の設定条件を入力する入力装置と、設定条件を記憶する記憶装置と、遠心分離運転の制御を行う制御装置を備えた遠心機において、他の遠心機と接続する通信手段を設け、制御装置は、遠心機を運転する条件である設定条件データを記憶装置に記憶するとともに、通信手段を介して接続された他の遠心機に記憶されている設定条件データを参照でき、且つ記憶装置に記憶されている設定条件データを更新することができるように構成した。この構成によって遠心機における設定条件の入力の際に他の遠心機の設定条件データを参照することができ、データの入力の手間を省くと共に、複数台の遠心機で同一条件の遠心分離運転を行うようなシステムにおいては設定条件の不整合が発生する恐れを防止することができる。記憶装置には、入力装置から入力された設定条件データを格納する記憶領域と、他の遠心機から入手した設定条件データを格納する記憶領域を設けると良い。設定条件データには、ロータの回転速度、温度、運転時間に関する運転条件のいずれか1つ以上を含むように構成する。これらの設定条件データを他の遠心機から参照、又は、更新することができるので、高いアクセス権を有するユーザは一つの遠心機を用いて他の遠心機の設定条件データを入力することができ、複数台の遠心機で同一条件の遠心分離運転を行うようなシステムにおいては設定条件の入力作業の手間を大幅に低減させることができる。さらに、設定条件データには、ユーザのID、パスワード、名称、アクセス権の設定に関するユーザ情報のいずれか1つ以上を含むので、一つの遠心機を用いて他の遠心機を使用するユーザ及びそのアクセス権を容易に設定及び管理することができる。
本発明の他の特徴によれば、制御装置は、遠心分離の開始前に記憶装置に記憶された自機(ユーザが入力装置を使っている遠心機)によって設定された設定条件データと、他の遠心機から送られた設定条件データを比較し、アクセス権の高い人によって設定された最新の設定条件データを採用して表示手段に表示するようにした。これによりアクセス権の低い人が管理者の意図に沿わずに独自の運転条件データを設定してしまう恐れを防止することができ、統一性の取れた遠心分離運転を行うことが可能になる。また、アクセス権の低い人にとっても常にアクセス権の高い人が設定した設定運転データを参照できるので使い勝手の良い遠心機を実現できる。また、制御装置は、遠心分離運転が開始される前に設定されている運転条件と、記憶装置に記憶され他の遠心機から設定条件データを比較してそれらが異なるか否かをチェックし、異なる場合にはユーザに対して修正の有無を問うことにした。この構成により、他の遠心機の設定条件と自動的に比較されるので、複数台の遠心機で同一条件の遠心分離運転を行うようなシステムにおいては、設定条件の不統一が怒る恐れを効果的に防止できる。
制御装置は、遠心機の電源がオンとなった際に、他の遠心機と接続して最新の運転条件データを取得するので、古い運転条件にて誤って運転が開始される恐れも防止できる。
本発明の他の特徴によれば、遠心機において、制御装置は、通信手段で接続された他の遠心機の運転履歴を画面に表示し、運転履歴の中から選択された運転条件を新たな運転条件として遠心機に設定できるように構成したので、他の遠心機の運転履歴を用いて容易に運転条件を入力することができ、ユーザの運転条件の入力効率を大幅に向上させることができる。
本発明の他の特徴によれば、試料を分離するためのロータと、ロータを回転させる駆動部と、遠心分離運転の設定条件を入力する入力装置と、設定条件データを記憶する記憶装置と、遠心分離運転の制御を行う制御装置と、通信手段とを備えた複数の遠心機からなる遠心機の運転条件データ管理システムにおいて、通信手段を介して他の遠心機の記憶装置に記憶されている設定条件データを参照でき、且つ記憶装置に記憶されている設定条件データを更新するように構成した。この構成によって遠心機の運転条件データ管理システムにおいて、各遠心機における設定条件の入力の手間を省くと共に、複数台の遠心機による同一条件運転の信頼性を向上させることができる。ここで、設定条件データには、ロータの回転速度、温度、運転時間に関する運転条件のいずれか1つ以上を含み、また、ユーザのID、パスワード、名称、アクセス権の設定に関するユーザ情報のいずれか1つ以上を含むように構成する。
本発明によれば、遠心機の運転条件データを遠心機自身のデータ記憶装置に記憶することに加え、通信手段を介して接続された別の遠心機に内蔵されたデータ記憶装置に記憶させるので、運転条件データの共有を容易にし、また各遠心機において運転データを重複して再入力する必要が無いので、入力の手間を大幅に削減することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
本発明の実施例による遠心機の全体構成を示す斜視図である。 図1の遠心分離部100の断面図である。 制御装置部200の概略ブロック図である。 複数台の遠心機1をネットワークにて接続したシステム構成を示す図である。 遠心機1にて記憶される設定条件データ500の内容を示す図である。 遠心機1にて記憶されるユーザ情報データ550の内容を示す図である。 遠心機1にて記憶される監査証跡データ400の内容を示す図である。 遠心機1にて記憶される運転パラメータデータ450の内容を示す図である。 本発明の実施例による遠心機1における設定条件データ500とユーザ情報データ550と監査証跡データ400と運転パラメータデータ450の作成、格納及び送信手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例による遠心機1における設定条件データ500とユーザ情報データ550と監査証跡データ400と運転パラメータデータ450の受信及び格納手順を示すフローチャートである。 図1の操作パネル210に表示されるメニュー画面300を示す図である。 図11で機番設定301を選択した時に操作パネル210に表示される画面である。 図11で日時設定302を選択した時に操作パネル210に表示される画面である。 図11でネットワーク設定303を選択した時に操作パネル210に表示される画面である。 図11で時刻同期設定304を選択した時に操作パネル210に表示される画面である。 マスター側の遠心機1−11の制御装置201側でのデータ統合処理手順を示すフローチャートである。 スレーブ側の遠心機1−1Nにおけるデータ統合処理手順を示すフローチャートである。 図16のステップ706における「データ統合処理」の詳細手順を示すフローチャートである。 図17のステップ806における「データ統合処理」の詳細手順を示すフローチャートである。 設定履歴参照画面360を示す図である。 同一グループ内のすべてのユーザを示すユーザリスト画面380である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。図1は本発明の実施例による遠心機の全体構成を示す斜視図である。遠心機(遠心分離機)1は、主に遠心分離部100と制御装置部200とで構成され、遠心分離部100と制御装置部200の間が配線・配管群50で接続される。
遠心分離部100は、遠心室となる円筒状のチャンバ101と、チャンバ101を支持するベース102と、チャンバ101の内部に出し入れ自由に収容されて高速回転するロータ103と、チャンバ101の上部に配置されてロータ103を吊り下げた状態でこれを回転駆動する上部駆動部104と、チャンバ101の下部に取り付けられ下部軸受部等で構成される下部回転支持部105と、前記上部駆動部104を上下および前後方向に移動させるためのリフト106を有する。ロータ103の軸方向上下には、内部に貫通穴を有する2本の回転軸たるアッパーシャフト141とロアシャフト151が設けられる。
制御装置部200は、上部駆動部104の回転制御などを行う後述する制御部や、ロータ103を冷却するための冷却手段などを有する。本実施例においては制御装置部200内に、データベースを格納するための記憶装置203が収容される。制御装置部200の上部には、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力手段であると共に、ユーザに対する情報を表示する操作パネル210が設けられる。操作パネル210は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置を用いて構成され、後述する制御部に電気的に接続される。操作パネル210には、運転パラメータを設定する操作画面、運転パラメータの指示入力、運転状態など各種の情報が表示される。
図2は遠心分離部100の構成の詳細を示す断面図であり、遠心分離部100は、液体試料が貯蔵された試料タンク110と、試料タンク110に保有された液体試料を遠心機本体へ注入するための試料供給ポンプ111と、連続遠心分離によって上部駆動部104を経由して排出された上澄み液を回収するための試料回収タンク112を有する試料循環手段を有する。さらに、遠心分離部100は、チャンバ101と、チャンバ101を保持するベース102と、上部駆動部104と、下部回転支持部105を有する。ベース102は、図示せぬ床にボルト107によって固定される。ベース102の上部中心付近には、回転支持穴が形成され、下部回転支持部105がベース102に取り付けられるようになっている。
試料タンク110に入れられた液体試料は、試料供給ポンプ111によって下部回転支持部105からロアシャフト151を経由してロータ103の内部に導入され、高速回転するロータ103によって遠心分離され、遠心分離によって半径方向の内側に貯まった上澄み液がアッパーシャフト141を経由して上部駆動部104内を通過し、試料回収タンク112へと回収される。試料供給ポンプ111は、図示しない信号線により後述する制御装置201に接続され、制御装置201によりその供給が制御される。
ロータ103は、円筒形のロータボディ131と、ロータボディ131の上下にねじ込み式で取り付けられる上下のロータカバー132a、132bを有する。ここで、上下のロータカバー132a、132bの軸中心には試料通過穴がそれぞれ形成される。ロータカバー132aは上部駆動部104のアッパーシャフト141が取り付けられる構造であり、ロータカバー132bは下部回転支持部105のロアシャフト151が取り付けられる構造である。上部駆動部104に含まれるモータの駆動によってアッパーシャフト141が高速回転され、アッパーシャフト141に取り付けられるロータ103と、ロータ103に取り付けられるロアシャフト151が共に高速回転する。アッパーシャフト141とロアシャフト151の軸中心には、試料通過穴がそれぞれ貫通し、これらの試料通過穴は、ロータカバー132a、132bに形成された試料通過穴に連通する。アッパーシャフト141とロアシャフト151のロータとは反対の端部は、それぞれ上部フェイスシールと下部フェイスシール(ともに図示せず)と接触する。
図3は、制御装置部200の概略ブロック図である。制御装置201の内部には、データバス(BUS)205によって接続される中央処理装置202、通信インターフェース(I/F)204、USBインターフェース(I/F)206、及び記憶装置203を有し、制御装置201には操作パネル210、スピーカー209、LANコネクタ207、及び、USBコネクタ208が接続される。その他、制御装置部200の内部には冷却装置、遠心分離部100の各部を制御するための制御回路、電源装置、A/D変換器、D/A変換器等が含まれるが図3では本発明に関係する主要部分のみを記載している。
中央処理装置202は遠心機の運転データの生成、運転データの記憶、外部機器との通信機能、計時機能の管理を担うもので、マイクロコンピュータ等を含んで構成される。中央処理装置202には市販のマイクロプロセッサを用いて実現すれば良く、時間を管理するための計時手段を有している。記憶装置203は遠心分離部100の設定条件データ、運転データや監査証跡データ等を記憶するためのものであり、公知のハードディスク装置や半導体記憶装置等により構成され、ランダムに情報の読み書きが可能である。本実施例では、自機に関する運転データを記憶することに加えて、複数の他機(他の遠心機)に関する運転データを他の遠心機ごとにデータベース化して記憶するので、十分な記憶容量を持つことが好ましい。また、記憶装置203の記憶領域には、接続が想定される遠心機の数台分の運転データを格納するために所定の記憶領域を予め確保(割り当て)しておくと好ましい。通信インターフェース204は、ネットワーク回線を介して外部の装置と通信をするための回路であって、公知のEthernet(登録商標)やRS485などの一般的な通信方式を用いるための回路である。LANコネクタ207には、米国連邦通信委員会に登録されているRJ−45などのコネクタを用いることができる。
USBインターフェース206は、USBコネクタ208を接続する為の回路であり、USBコネクタ208はユニバーサル・シリアル・バス規格に準拠したコネクタを用いることができる。USBコネクタ208に図示されていない外部記憶装置(例えば外付けのハードディスク装置や半導体メモリ装置)を接続させて、記憶装置203内のデータを外部記憶装置内にコピー又は移動させることができる。本実施例では、外部記憶装置内にコピー又は移動させたデータを保管できるように構成したことで、遠心機1内の記憶装置203の記憶領域を一定量確保すれば十分となり、記憶装置203を効率よく使うことができる。また、何かの不具合で記憶装置203にデータを記憶することができなくなってしまった場合に、USBコネクタ208に外部記憶装置を接続させて、記憶装置203内に記憶されたデータを外部記憶装置に書込むようにしても良い。スピーカー209は、ユーザに対して警告音や各種音声案内をするためのものであり、操作パネル210の操作や表示に合わせて操作音、アラーム音等が出力される。操作パネル210はタッチパネル式の液晶表示装置で実現されたものであり、ユーザが情報を入力するための入力装置としての機能と、ユーザに対して運転データや各種情報の表示を行うための表示装置としての機能を兼ねるものである。尚、操作パネル210としてタッチパネル式の液晶表示装置を用いずに、キーボードや各種ボタン類からなる入力装置と、公知の表示装置を別々に設けるように構成しても良い。また、操作パネル210に、いわゆるパネルコンピュータ等の一体型のパーソナルコンピュータを使用することによって、制御装置201の機能の全てもしくは一部が操作パネル210部分にて収容されるような構成にしても良い。
図4は、複数台の遠心機1をネットワーク900にて接続したシステム構成を示す図である。本実施例では、各遠心機1の構成はほぼ同じものとし、接続ケーブル901〜903、90nを用いて複数台の遠心機1−11〜1nが相互に接続される。通信手段としてのネットワーク900は、例えばLAN(Local Area Network)であり、ケーブルや無線通信手段などを用いて、建物の中にあるコンピュータや通信機器、プリンタなどを接続し、相互にデータをやり取りする通信網である。ここでは説明の都合上、遠心機1の番号を、1−11、1−12、1−13・・・1−1nのように枝番を付けるものとし、一つのネットワークに接続可能な遠心機の数をnと定義する。これら通信網は1つのネットワーク900内だけに限られずに、他のネットワーク950と相互に接続して、ネットワーク950に接続される遠心機1−m1〜mnとも通信可能なように構成することも可能である。いずれかの遠心機1の運転データは、ネットワーク900又は/及びネットワーク950を介して割り当てられたすべての他の遠心機1宛てに送信する。例えば、ネットワーク900に接続された遠心機1−11が送信する運転データは、グループ1に含まれるすべての遠心機1−11〜1n宛てに送信するように構成できる。尚、バックアップ等の観点から他の管理グループであるグループmに属する特定の又はすべての遠心機1や図示しないサーバ等にデータを送信するように設定しても良い。遠心機1のそれぞれには制御装置201が内蔵され、制御装置201は、後述する運転データを作成するデータ作成機能を有し、作成された運転データを自装置内の記憶装置203に格納する。また、制御装置201はネットワーク900を介して同じグループ内の他の遠心機1のいずれか1つ以上又はすべてに送信され、送信された運転データは他装置たる遠心機1内の記憶装置203に格納される。
次に、遠心機1が作成する運転データについて説明する。運転データは主に、図5にて示す設定条件データ500と、図6にて示すユーザ情報データ550と、図7にて示す監査証跡データ400と、図8にて示す運転パラメータデータ450の4種類が含まれる。設定条件データ500は遠心機1を運転する際の運転条件であって、通常はAdministrator(管理者)の権限を持つユーザのみが設定可能である。本実施例では同じグループ内において複数の遠心機1を用いて同一の条件にて運転するような場合は、1台の遠心機から他の遠心機の運転条件まで設定できるように構成した方が便利なので、本実施例では所有する権限レベルに応じていずれかの遠心機1から他の遠心機分の条件をも設定できるように構成した。ユーザ情報データ550は遠心機1を操作する(ログインする)際に必要なユーザ情報である。本実施例では同じグループ内において複数の遠心機1を用いるような場合は、1台の遠心機から他の遠心機のユーザ情報まで設定できるように構成した方が便利なので、本実施例ではいずれかの遠心機1から他の遠心機分のユーザ情報をも設定できるように構成した。監査証跡データ400は、主に遠心機1の操作に関する運転データであり、ユーザによって遠心機1の操作が行われたときに作成される。一方、図8で示す運転パラメータデータ450は、遠心機1の運転中に一定の時間間隔で自動的に作成されるもので、遠心機1の運転状況を記録したデータ(又はログ)を含んで構成され、運転状況記録ログともいえるものである。
図5は遠心機1にて記憶される設定条件データ500の項目を示す図である。設定条件データ500にグループ番号501に属する機番(機種番号)502毎にSPEED(ロータの回転速度)503、TEMP(ロータの設定温度)504、TIME(運転時間。ここで「HOLD」は停止指示があるまで連続で回転させることを示す)505が設定される。ここではグループ1には遠心機が9台接続されて、このうち機番0001〜0007が同条件で運転され、機番0008と0009が異なる設定条件にて運転されることを示している。このように各遠心機で参照する設定条件を各遠心機1のデータベース内に格納しておけば、各遠心機でデータを入力する際に他の遠心機1の設定条件を容易に認識することができる。例えば、複数台の遠心機1を用いてワクチンの製造を行うような場合は同一条件にて遠心機を運転することが多いが、その場合は、条件を設定しようとするユーザは他の遠心機1の設定条件を参照して、場合によってはそれをコピー操作することにより同一の運転状況を間違いなく容易に入力することができる。また、管理者権限を有する場合は、一つの遠心機1の操作パネル210から別の遠心機1の設定条件データ500を設定できるように構成しても良い。このように、各遠心機1−11〜1nにおいて、複数台の設定条件データを格納するので、遠心機における遠心分離運転が開始される前に、制御部が設定されている運転条件と、他の遠心機の設定条件データ、または他の遠心機から変更された自機の設定条件データを比較してそれらが異なるか否かをチェックし、異なる場合にはユーザに対して修正の有無を問うような確認操作も可能となる。
図6は遠心機1にて記憶されるユーザ情報データ550の項目を示す図である。このユーザ情報データ550は、機種番号551(ここではグループ番号1に属する機番0001の遠心機1−11)に登録されたユーザリストを表示している。ここでは、遠心機1−11には7人のユーザが登録されている例を示しており、通しナンバー552、ユーザID553、ユーザ名554、アクセスレベル555が設定される。ユーザのアクセスレベルは、Administrator(管理者)、Supervisor(指導者)、Operator(一般使用者)に分類され、アクセスレベルによって遠心機1の操作権限を制限される。Administrator(管理者)は、遠心機1のすべての操作を行うことができ、遠心機1の設定画面を操作することができ、運転条件の設定変更を行うことも可能である。Administrator(管理者)に限っては、登録可能な人数を特別に制限(例えば3人まで)すると好ましい。Supervisor(指導者)は、遠心機1の一部機能に対して操作が制限される。Supervisorはユーザ情報を表示・操作することはできない。運転条件の設定変更を行うことは可能とする。Operator(一般使用者)は、遠心機1の一部機能に対して操作を制限される。ユーザ情報を表示・操作することができない上に、運転条件の表示を見ることは可能だが設定変更を行うことはできない。図6に示すユーザ情報データ550は、機番0001だけのリスト、即ち自機のリストだけであるが、設定された自機のリスト(ユーザ情報データ550)は、他の遠心機にも送出されて他の遠心機のデータベースに登録されるので、それぞれの遠心機には同一グループ内のすべてのユーザ情報データ550を有することになるので、それらを参照して、またはコピー操作することにより同一のユーザを間違いなく、かつ漏れなく入力することができる。
図7は遠心機1にて記憶される監査証跡データ400の項目を示す図である。監査証跡データ400とは、遠心機の制御部における処理の内容やプロセスを、システム監査人が追跡するために時系列に沿って保存される記録のことであって、操作履歴情報ともいえるものである。監査証跡データ400の機番401は、遠心機1の識別番号である。ここでは機番401として1番を示す“0001”が格納されているが、図4のようなネットワーク接続された遠心機1のうち、どのグループに属するか、そしてそのグループ内の何番目であるか等の情報を組み合わせた特有の番号をさらに付与しても良く、個々の遠心機1を識別できるように機番401を設定すれば他の方法による割り当てであっても良い。また機番401として何桁分(何ビット分)のデータ領域を割り当てるかは任意である。管理番号402は、データベース内において時系列に記録させるために付与される一義的な連続番号(いわゆるジャーナル番号)402である。ここでは、監査証跡データ400と後述する運転パラメータデータ450を混在させて管理した連続番号としても良いし、監査証跡データ400だけの連続番号と、運転パラメータデータ450の連続番号を独立して付与するように構成しても良い。管理番号402の桁数は任意である。尚、管理番号402を付与しないで監査証跡データ400を作成しても良い。
データ作成日時403は、監査証跡データ400を作成した日時であって、年月日、時分秒が格納される。ここで、日時データを更に細かく記録するようにして、秒以下の単位まで、例えば1/100秒単位まで細かく記録するようにしても良い。操作者404は遠心機1を操作しているユーザ名である。このユーザ名は、予め操作パネル210から入力する。操作項目405は、ユーザによって操作された項目名を示すデータで有り、ここでは操作番号“01”番の“回転速度”を変更したことを示している。操作内容406はユーザによって操作された内容である。ここでは、機番0001の遠心機を、2012年09月25日13時46分13秒に、操作者AAAAが、操作項目No.01と定義された回転速度変更を行い、その操作内容は回転速度を4,000rpmから35,000rpmに変更した、というデータを示している。
図8では、運転パラメータデータ450の例である。機番451は遠心機1の識別番号であり、図7の監査証跡データ400と同様の規則により機番451と管理番号452が付与される。ここでの機番451は1番を示す“0001”が格納され、管理番号452は、監査証跡データ400における管理番号452と混在させて取得した一義的な管理番号が、運転パラメータデータ450を作成する毎に付与される。データ作成日時453は、運転パラメータデータ450を作成した日時であって、年月日、時分秒が格納される。操作者454は遠心機1を操作しているユーザ名である。項目455から460は、データ作成日時453における遠心機1(機番0001)の状態を示すデータで有り、図8の例では、機番0001の遠心機が、2012年09月25日15時26分53秒に、操作者がAAAAであって、回転速度455が35,000rpm、ロータ温度456が4.2℃、スタート開始時からの運転時間457が1時間42分、真空度458が22Pa、運転ステータス459が整定中を示すコードの“20”、アラームステータス460がアラーム無しを示すコードの“00”であることを示している。運転パラメータデータ450に格納されるデータとしては図8に示すものだけに限られずに、その他の運転状況を示すデータを追加するようにしても良い。
運転パラメータデータ450を作成するタイミングとして、本実施例では所定の間隔毎、例えば10秒間隔毎としたが、その作成間隔は他の固定間隔であっても良く、操作パネル210から操作者が任意に変更できるように構成しても良い。また、ユーザが特定の操作をした際に、例えば、ログイン/ログアウト/回転開始/回転停止/温度設定変更、などの操作を行ったとき作成される監査証跡データ400と運転パラメータデータ450は択一的で無く並行して作成処理が行われるようにすると好ましい。
次に、図9を用いて本発明の実施例による遠心機における監査証跡データ400、運転パラメータデータ450、設定条件データ500、ユーザ情報データ550の作成、格納及び送信手順を説明する。ここでは遠心機1−11が、他の遠心機たる1−12〜1−1nにデータを送信する手順を例に説明する。図9に示すフローチャートは、それぞれの遠心機1に含まれる制御装置201によって実行されるものであり、例えば、制御装置201に含まれる中央処理装置202が図示しないコンピュータプログラムを実行することによりソフトウェアを用いて実現できる。図9のフローチャートで示す制御は、遠心機1の電源がオンになると自動的に開始され、電源がオフにされるまで継続される。先ず、中央処理装置202はユーザが操作パネル210を操作したか否かを判定する(ステップ601)。ここで操作があった場合には中央処理装置202は、共通設定条件のデータ入力であるか否かを判定し(ステップ602)、共通設定条件のデータ入力である場合は設定条件データ500のデータを作成し(ステップ605)し、そうでない場合はステップ603に進む。ステップ603ではユーザによる操作が、ユーザ情報のための操作(ユーザ情報の登録、編集、削除)であるか否かを判定し(ステップ603)、ユーザ情報の操作である場合は、そのデータを作成する(ステップ606)。ステップ603にてユーザ情報のデータ作成でない場合は、内部クロックから現在の日にちと時間を取得し、管理番号402を更新して、操作者404、操作項目405、操作内容406の情報を取得して監査証跡データ400を作成する(ステップ604)。
ステップ601においてユーザによる操作がない場合はステップ607に移行し、運転パラメータデータ450を作成するための所定の時間に到達したか否かを判定する(ステップ607)。この所定の時間は例えば10秒毎であるが、必要に応じて時間間隔を短くしたり、又は長くしたりすることが可能である。ここで、運転パラメータデータ450はロータ103が停止し且つ図示しない冷却装置も停止している状態においては取得する必要が無いので、遠心機の電源がONであってもいずれかの動作機器が稼働中(又は運転中)の時だけ取得するように設定すれば良い。ステップ607にて作成するための所定の時間に到達した場合は、内部クロックから現在の日にちと時間を取得し、管理番号452を更新して、運転パラメータデータ450を作成する(ステップ608)。
次にステップ605、606、604、608にて設定条件データ500、ユーザ情報データ550、監査証跡データ400、又は、運転パラメータデータ450を作成したら、それらのデータを自らの制御装置201に含まれる記憶装置203に格納する(ステップ609)。尚、この際に自らの機器のUSBコネクタ208や、又は図示しないメモリカード端子に図示しない外部記憶装置が接続されていたら、その外部記憶装置にも合わせて記録するようにしても良い。また、ステップ609において記憶装置203の記憶エリアの残量が不十分な場合にだけ、外部記憶装置に格納するように構成しても良い。この格納によって自らの記憶装置203内に各種データを記録したデータベースが構成されることになる。
次に、本実施例では他の遠心機1−12〜1−1nへ送信する送信ステップ610を実行する。ここで送信ステップ610では、先ずデータベース番号Dαを初期化するために、αに1を代入する(ステップ611)。次に、データベース番号Dαを有する遠心機1−1αに監査証跡データ400や運転パラメータデータ450を送信する(ステップ612)。この送信においては、例えばIPアドレス等を用いて送信アドレスを指定して遠心機1−1α宛てにデータを送信する。この送信が完了したら、データベース番号αに1を加えて(ステップ613)、データベース番号αがNより大きいかを判定する(ステップ614)。ここで、データベース番号αが最後の遠心機1の番号N以下の場合はステップ612〜ステップ614の処理を繰り返す。尚、ステップ612において、送信する側の遠心機1−11の番号(ここではα=1)の場合は既にステップ609にて自らのデータベースDに格納済みなので、そのステップ610をスキップしてステップ613に進む。また、ステップ612において指定した他の遠心機1−1αに送信できない場合、例えば送信する相手側の遠心機1−1αの電源がオフであり通信できないような場合や、ネットワーク障害でタイムアウトになった場合には、ステップ612の処理をスキップしてステップ613に進むと良い。
ステップ614でデータベース番号DαのαがNより大きいことは、所定数の外部の遠心機への送信対象のデータ(設定条件データ500、ユーザ情報データ550、監査証跡データ400又は運転パラメータデータ450)の送信が完了したことを意味するので、次に遠心機1−11のシャットダウン操作がされたか否かを判定し(ステップ615)、シャットダウン操作がされていなければステップ601に戻り、シャットダウン操作がされた場合はその操作により電源がオフになるので図9の処理手順を終了する。
以上、本実施例によれば遠心分離運転に設定又は運転記録に関する情報を自らの遠心機1の内部で記録するだけで無く、外部の遠心機1に対しても送信して記録させるようにしたので、設定又は運転記録情報を欠落させること無く、確実に記憶することができる。尚、本実施例では他の遠心機1へ送信する送信ステップ608において、他の遠心機1と個別に1:1の通信をして必要なデータを送受信するようにしたが、ネットワーク900内でブロードキャストすることにより他の遠心機1に対して一斉に情報を送信するように構成しても良い。さらに、情報の秘匿性を高めるために複数の遠心機間にて送受信するデータを、公知の暗号技術を用いて暗号化して送信するようにしても良い。
次に図10を用いて本発明の実施例による遠心機における監査証跡データ400と運転パラメータデータ450の受信及び格納手順を説明する。図10に示すフローチャートもソフトウェアにて実現され、各遠心機1に含まれる制御装置201によって実行されるものであるが、図9のプログラムと並列処理にて同時に実行されるものである。図10の手順は遠心機1の電源がオンにされると自動的に起動し、電源がシャットダウンされてオフになると処理を終了する。先ず、遠心機1の電源がオンにされると通信I/F204が自動的にネットワーク900経由のデータを受信できる状態になり、データが送られてきたらそれを受信する(ステップ651)。送られたデータは中央処理装置202にて解析され、送られてきたデータ中に含まれる情報を参照してどの遠心機1から送られたデータであるかを識別し、格納すべきデータベース番号を認識する(ステップ652)。次に、中央処理装置202は、記憶装置203内の識別されたデータベース番号に相当する記憶エリアに、整理番号順に受信したデータを記憶する(ステップ653)。尚、ここで送られてきたすべてのデータを記憶装置203内に格納するようにしても良いし、特定のデータのみ(例えば監査証跡データ400のみを格納する)を選択的に格納するように構成しても良い。次に、遠心機1のシャットダウン操作がされたか否かを判定し(ステップ654)、シャットダウン操作がされていなければステップ601に戻り同様の処理を繰り返す。ステップ654にてシャットダウン操作がされた場合は、その操作により電源がオフになるので図10の処理手順を終了する。図10の処理を実行することにより、遠心機1は電源がオンにされてからオフにされるまでの間、ずっと他の遠心機1から送信されるデータを受信して、自動的に記録するので、複数台の遠心機1毎にサーバ装置を準備する必要がないうえに、サーバ装置無しでもデータの冗長的な記憶を可能とできる。
図11は各種設定を行うメニュー画面300であって操作パネル210に表示される画面の例である。メニュー画面300には、機番設定301、日時設定302、ネットワーク設定303、時刻同期設定304、バックライト設定305、Speaker Sound(スピーカー音)設定306、使用する言語設定307の各メニューアイコンが表示される。ユーザはこのメニュー画面300から操作する対象の選択を行う。メニュー画面300の一部、ここでは下側部分には、遠心機1の現在の状態、即ち回転速度311、運転の経過時間312、ロータ103の温度313が表示される。また、何らかのメッセージがある場合は、アラーム欄314にその内容が表示される。このようにメニュー画面300を表示しているときであってもその画面の一部に遠心機の現在の運転状態とメッセージが表示されるので、メニュー画面300の操作中にもユーザは遠心機1の運転状況を確実に監視することができる。
図12は、図11で機番設定301を選択した時に表示される画面である。機番設定301を選択した時は、機番設定画面320がメニュー画面300から切り替わって、又は、メニュー画面300上にポップアップして表示されるので、機番入力欄に任意の機番を入力する。ユーザは機器番号(Machine ID)欄321をタッチしてテンキー画面(図示せず)を表示させて、機器番号を入力した後にテンキー画面をクローズし、OKアイコン322をタッチすることにより機器番号を確定させる。機器番号を確定させない場合、または入力操作をキャンセルする場合はキャンセルアイコン323をタッチすると図11のメニュー画面300に戻る。
図13は、図11で日時設定302を選択した時に表示される画面である。日時設定302を選択した時は、日時設定画面330がメニュー画面300から切り替わって、又は、メニュー画面300上にポップアップして表示されるので、ユーザは日付と時刻を設定する。ユーザは日時欄331をタッチして番号を入力した後にOKアイコン332をタッチすることにより日づけと時間を確定させる。日時を確定させない場合、または入力操作をキャンセルする場合はキャンセルアイコン333をタッチすると図11のメニュー画面300に戻る。尚、本実施例の遠心機1はネットワーク900に接続されるので、日時はユーザが設定するのでは無くてネットワークから自動的に取得するようにしても良い。さらに、制御装置201内に標準電波を受信して誤差を自動修正する、いわゆる電波時計を持たせるようにしても良い。
図14は、図11でネットワーク設定303を選択した時に表示される画面である。ネットワーク設定303を選択した時は、ネットワーク設定画面340がメニュー画面300から切り替わって、又は、メニュー画面300上にポップアップして表示されるので、ネットワークに接続している全遠心機について、運転データの共有を行う(Enable)か、行わない(Disable)かの選択を個別に行うことができる。運転データの共有を行うと選択された遠心機(Enable設定のデータベース)については、図9のステップ609においてデータの送信を行い、また、図10のステップ653にて受信したデータをデータベース内に記憶させる。ネットワーク設定画面340では、通し番号341、機番342が表示され、それに対応するIPアドレス343が表示される。通し番号341、IPアドレス343に関してはネットワークサーバ(図示せず)やルーター等が自動設定するように構成すると良い。データ共有欄344は変更する権限を有するユーザによって個別に設定されるもので、機器番号毎にデータ共有をするか否かを設定することができる。ここでEnableはデータ共有をすることを示し、Enableである機番の遠心機1に対してだけ運転データを送信し、それらの機器からの運転データを受信することを示している。ここで、No.1はユーザが操作している遠心機1を示す太枠355で囲んで表示するようにした。ユーザは追加の入力をする場合は追加アイコン345をクリックすると、No.9の欄に新たに入力が可能となる。また、特定の行を選択した後に修正アイコン346をクリックすると入力済みの項目の内容を修正することができる。また、特定の行を選択した後に削除アイコン347をクリックするとリストのうちの任意の項目の登録を削除することができる。Backアイコン348はリストの入力設定を終了させて図11の画面に戻る為のアイコンである。
図15は、図11で時刻同期設定304を選択した時に表示される画面である。時刻同期設定304を選択した時は時刻同期画面350が表示される。ここでは、基準となる外部装置から現在時刻データを取得して表示欄351にて「時刻同期を実行しますか?」と問い合わせると共に、現在時刻を表示する。ユーザはその時間で良ければOKアイコン352をタッチすると、図14で運転データの共有を行なう(Enable)に設定された遠心機に対して時刻情報を送信し、時刻同期処理を行う。時刻同期処理を行なわない場合は、キャンセルアイコン353をタッチする。ここで現在時刻を取得する外部装置は、外部サーバであっても良いし、複数の遠心機1のうち基準とする1台(マスター)から取得するようにしても良い。このように、各データベースに記憶される運転データには、監査証跡データ400および運転パラメータデータ450に記載する通り、遠心機1の機番と運転データ作成日時を含んでいるが、それらの時刻が同期されるので、データベースによるデータの管理を容易にしている。
次に、図16〜図18を用いて、本実施例における運転データの統合処理について説明する。本実施例においては、特定の遠心機1(ここでは1−11)の運転データを自らの記憶装置203内だけで無く、他の遠心機1(ここでは1−12〜1−1n)に記憶させるようにしている。ここで問題になるのは他の遠心機1の電源がオンになっているか否かである。遠心機1は常に電源オンになっているとは限らずに、ユーザが必要に応じてオンオフする。従って、電源がオフ、つまり停止中の遠心機1は他の遠心機1から送信される運転データを受信することができない。このような環境下にあっては、電源オフになっていて受信ができなかった運転データが有るかどうかを判定し、未受信の運転データを相互に送受信してデータベースに格納されているデータを完全な形とする照合作業を行うことが重要である。ここでは、遠心機1が遠心運転をしていない場合や、遠心分離運転中であっても制御装置201の処理能力に余裕があるとき等に、未受信の運転データの有無を確認して、差分データを既受信の運転データに追加する「統合作業」を行う。本実施例では、データの統合作業を行う側を遠心機1−11とし、グループ1内のその他の遠心機1−12〜1−1nと統合を行う処理を例に説明をする。
図16は、マスター側の遠心機1−11の制御装置201側でのデータ統合処理手順を示すフローチャートである。先ず、最初に接続する他の遠心機の番号を設定するためのカウンタNのデータの初期化を行う(ステップ701)。次に、制御装置201はネットワーク900を介して遠心機1−1Nに対して、統合処理を行うことが可能かどうかを問い合わせる統合可否確認を行う(ステップ702)。次に、遠心機1−1Nから統合可否確認に対する返信を受信する(ステップ703)。ここで、遠心機1−1Nの電源がOFFになっていて統合可否確認に対する返信を受信できない場合があるが、その場合はタイムアウト時間を経過後にステップ704に進む。次に、遠心機1−1Nからの返信から、データベースDとのデータの統合処理が可能であるか否かを判定する(ステップ704)。データベースDとのデータの統合処理が可能である場合は、マスター側の遠心機1−11の制御装置201は、ユーザによる操作をさせないために操作パネル210の操作入力を停止させて、画面上に「データ統合中」と表示し(ステップ705)、ネットワーク900を介して遠心機1−1Nとの間でデータ統合処理を行う(ステップ706)。ステップ706におけるデータ統合処理の詳細手順は、図17を用いて後述する。次に、ステップ706におけるデータ統合処理が終了したら、ユーザによる操作パネル210の操作入力を再開させるために画面操作ロックを解除し、「データ統合中」との表示を消去し(ステップ707)、ステップ708に進む。
ステップ704において、遠心機1−1Nから「統合不可」との返信があった場合、又は、遠心機1−1Nからの返信が受信できずにタイムアウトになった場合は、ステップ708に進む。ステップ708では、カウンタNの値をインクリメントし、Nの値が最終の番号であるnよりも大きくなったら対象となるすべての他の遠心機1との統合処理が終了したので処理を終了し、Nの値が最終の番号であるn以下の時はステップ702に戻り、ステップ702〜708の処理を繰り返す。
次に図16におけるデータ統合処理手順が実行される際の、スレーブ側の遠心機1−1N(例えば遠心機1−12)におけるデータ統合処理手順を、図17のフローチャートを用いて説明する。図17における処理は、スレーブ側の遠心機1の制御装置201によって実行される。マスター側、スレーブ側に限らずにすべての遠心機1は、電源がONの時にはネットワーク900を経由して他の機器から送信されるデータを受信可能な状況にある。まず、マスター側の遠心機1−11から「データ統合可否確認」の通知を受信すると(ステップ801)、スレーブ側の制御装置201は、制御装置201が待機状態にあるか否かを判定する(ステップ802)。ここで、待機状態とは、他の演算処理の実行中であってデータ統合処理を実行する余裕が不十分な場合や、遠心分離運転中であって制御装置201の負荷が高い場合のいずれにも該当しない、軽負荷の状態である。ステップ802でスレーブ側の制御装置201が待機状態で無い場合は、マスター側に統合処理の実行を行えない状態である「統合不可」の返信を行い、スレーブ側の処理を終了する(ステップ809)。
ステップ802において、制御装置201が待機状態である場合は、マスター側の遠心機1−1に「統合可(統合処理を実行可能である)」である旨を返信する(ステップ803)。次に、ユーザによる操作パネル210の操作入力を禁止させるために画面操作ロックを設定し、遠心機1−1の操作パネル210に「データ統合中」との表示を行う(ステップ804)。次に、マスター装置からデータ統合開始の通知があったかどうかを判定する(ステップ805)。データ統合開始の通知があったらデータ統合処理を開始する(ステップ806)。このデータ統合処理の詳細手順は図19にて後述する。データ統合処理はマスター側から「データ統合終了」の通知があるまで繰り返す(ステップ807)。一方、ステップ805にてマスター装置からデータ統合開始の通知がなかった場合は、マスターから「データ統合終了」の通知があったかどうかを判定し、有った場合はステップ808に進み、無かった場合はステップ805に戻る(ステップ810)。ステップ808においては、ユーザによる操作パネル210の操作入力を再開させるために画面操作ロックを解除し、「データ統合中」との表示を消去する。
次に図18のフローチャートを用いて図16のステップ706における「データ統合処理」の詳細手順を説明する。この図18の処理はマスター側の遠心機1(例えば遠心機1−11)の制御装置201で実行される処理である。まず、スレーブ側の遠心機1−1N(例えば遠心機1−12)に対してデータ統合開始を通知する(ステップ751)。次に、自己のデータベースDα(ここではα=1)に格納されているデータベースからスレーブ側のデータベースに送信するデータを準備する。ここでは各遠心機1−1Nに何処までのデータを送信済みであるか、何処までのデータを受信済みであるかマスター側及びスレーブ側に記録しておいて、送信済みデータの次のデータからを送信するようにすると良い。次に、スレーブ側の遠心機1−1N(ここではN=2)に対してデータを送信する(ステップ753)。送信されるデータは、未送信分の、設定条件データ500、ユーザ情報データ550、監査証跡データ400、運転パラメータデータ450である。すべての未送信分のデータの送信が完了したら(ステップ754)、次にスレーブ側の遠心機1−1Nに対してデータの送信要求を行う(ステップ755)。この送信要求の際に、マスター側で有している各データの識別情報のリストを送信することにより、スレーブ側にどのデータを受信しているかを知らせるように構成しても良い。次に遠心機1−1Nからデータを受信し、データベースD(ここではN=1)の記録を更新する(ステップ756、757)。このように未受信のデータを受信して、すべてのデータの受信が完了するまでステップ756、757を繰り返す(ステップ758)。すべてのデータの未受信データの受信が完了したら、スレーブ側の遠心機1−1Nに対して「データ統合終了」の通知を行い、本処理を終了する(ステップ759)。
次に図19のフローチャートを用いて図17のステップ806における「データ統合処理」の詳細手順を説明する。この図19の処理はスレーブ側の遠心機1−1N(ここではN=2)の制御装置201で実行される処理であって、図18のフローチャートによる手順と同時に実行される。まず、スレーブ側の遠心機1−1Nはマスター側の遠心機1−11からデータの受信を行う(ステップ851)。次に、自己のデータベースD1α(ここではα=2)に格納されている記録を更新する(ステップ852)。この処理をマスター側で遠心機1−11から送られるすべてのデータの受信が完了するまで繰り返す(ステップ853)。次に、制御装置201はスレーブ側のデータベースD1α(ここではα=2)からマスター側のデータベースに送信するデータを準備する(ステップ854)。次に、マスター側の遠心機1−11に対してデータを送信する(ステップ855)。送信されるデータは、スレーブ側遠心機1−1Nに関する未送信分の設定条件データ500、監査証跡データ400、運転パラメータデータ450である。すべての未送信分のデータの送信が完了したら処理を終了する(ステップ856)。尚、特定の遠心機1(ここでは1−11)内の不要になったデータを削除するように指示した場合、他の遠心機(1−1n)内の同じデータを自動的に削除するようにしても構成しても良い。
以上説明したように、図16〜図19に示したフローチャートをマスター側及びスレーブ側の遠心機1の運転をしていない時、又は、運転中であっても制御装置201による処理負荷が低い時に実行するようにすれば、複数台の遠心機1に対する最新のデータを多重に保存することができる。また、遠心分離運転における設定条件も多重化して保存するので、特にスレーブ側の遠心機を操作する際にマスター側から設定された運転条件を呼び出すだけで運転条件の設定が完了するので使いやすくで、運転条件の設定ミスの恐れを大幅に下げることが可能となる。尚、複数台の遠心機1にて多重化されて記憶されるデータの格納方法は、様々なバリエーションが考えられる。例えば、グループ1に複数台の遠心機1が接続されている際に、すべてのデータを9台全部に格納する必要はなく、データの3重化記録として、自分の遠心機1と、その他の2台の遠心機1にだけ記憶するようにしても良い。尚、このように3重化記録程度とする場合であっても、設定条件データ500とユーザ情報データ550だけは全部の遠心機1にて記憶させるようにすると好ましい。
図20は他の遠心機1の運転履歴を閲覧する方法で、操作パネル210に図示しない設定履歴参照画面360を表示させた後に、表示させたい他の遠心機の過去の運転履歴を確認することができる。例えば、遠心機1−11の操作パネル210から閲覧したい他の遠心機1の機番(例えば0002)を機番入力部361に入力(実施例では機番2)すると、入力された機番の遠心機1−12の過去の運転履歴が表示される。表示される内容は、例えば、設定履歴番号362、設定回転速度363、設定温度364、設定運転時間365である。更に表示された他の遠心機(機番2)の過去の運転履歴を使って機番1の遠心機1を運転させたい場合は、表示された運転履歴をタッチすることで、機番1の運転条件としてセットされるように構成しても良い。バックボタン366をタッチすると他の遠心機の設定履歴参照画面360から抜けることができる。尚、図20は他の遠心機の1台を表示する実施例としたが、クループ化されている遠心機すべての過去の運転履歴を一度に表示させるようにしても良い。
図21は、同じグループ381(ここではグループ1)に属する遠心機1に登録されたユーザを抜き出して統合して表示されるユーザリスト画面380を示す。この画面では、ユーザID382、ユーザ名383、アクセスレベル384が表示され、その右側には登録されている遠心機1の登録機番385が番号にて表示される。ここで例えば、ユーザ“abababab”は、登録機番が1、4、‥、n、つまり、遠心機1−11、1−14・・1−1nに登録されていることが理解できる。このように各遠心機1においては、同じグループ381に登録されているすべてのユーザを参照することができるので、このユーザリスト画面380の内容を再利用、又はコピーすることによって容易に自機のユーザリストを構築することができる。また、その際に、コピー操作で済むので、既存の管理グループ内の遠心機1−11〜1Nに新たな遠心機1を追加するような場合においても登録操作を容易にできる。図21の状態から自機のユーザリストを編集する場合は編集アイコン387をタッチすれば、自機用のユーザリストの編集画面に遷移することができる。また、表示変更アイコン386をタッチすれば、任意の機番のユーザリストを表示することができる。さらに、Backアイコン388をタッチすることにより、ユーザリスト画面380の表示を終了させることができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば上述の実施例では、遠心機1として、いわゆる連続遠心分離機を用いて構成したが、通常の着脱式のロータを有する遠心分離機だけで、あるいは混在させて構成しても良い。また、ロータ室を真空にする真空ポンプを有する遠心分離機を用いて、それらの真空状態の記録において本発明を用いるように構成しても良い。
1 遠心機 50 配管群
100 遠心分離部 101 チャンバ
102 ベース 103 ロータ
104 上部駆動部 105 下部回転支持部
106 リフト 107 ボルト
110 試料タンク 111 試料供給ポンプ
112 試料回収タンク 131 ロータボディ
132a、132b ロータカバー 141 アッパーシャフト
151 ロアシャフト 200 制御装置部
201 制御装置 202 中央処理装置
203 記憶装置 204 通信インターフェース
205 データバス 206 USBインターフェース
207 LANコネクタ 208 USBコネクタ
209 スピーカー 210 操作パネル
300 メニュー画面 301 機番設定
302 日時設定 303 ネットワーク設定
304 時刻同期設定 305 バックライト設定
306 Speaker Sound設定 307 言語設定
311 回転速度 312 経過時間
313 温度 314 アラーム欄
320 機番設定画面 321 機器番号欄
322 アイコン 323 キャンセルアイコン
330 日時設定画面 331 日時欄
332 アイコン 333 キャンセルアイコン
340 ネットワーク設定画面 341 番号
342 機番 343 アドレス
344 データ共有欄 345 追加アイコン
346 修正アイコン 347 削除アイコン
348 アイコン 350 時刻同期画面
351 表示欄 352 アイコン
353 キャンセルアイコン 360 設定履歴参照画面
361 機番入力部 362 設定履歴番号
363 設定回転速度 364 設定温度
365 設定運転時間 366 バックボタン
380 ユーザリスト画面 381 グループ
382 ユーザID 383 ユーザ名
384 アクセスレベル 385 登録機番
386 表示変更アイコン 387 編集アイコン
388 アイコン 400 監査証跡データ
401 機番 402 管理番号
403 データ作成日時 404 操作者
405 操作項目 406 操作内容
450 運転パラメータデータ 451 機番
452 管理番号 453 データ作成日時
454 操作者 455 回転速度
456 ロータ温度 457 運転時間
458 真空度 459 運転ステータス
460 アラームステータス 500 設定条件データ
501 グループ番号 502 機番
503 ロータの回転速度 504 ロータの設定温度
505 運転時間 550 ユーザ情報データ
551 機種番号 552 通しナンバー
553 ユーザID 554 ユーザ名
555 アクセスレベル 900 ネットワーク
901〜90n 接続ケーブル 950 ネットワーク
951〜95n 接続ケーブル

Claims (11)

  1. 試料を分離するためのロータと、該ロータを回転させる駆動部と、遠心分離運転の設定条件を入力する入力装置と、該設定条件を記憶する記憶装置と、遠心分離運転の制御を行う制御装置を備えた遠心機において、
    他の遠心機と接続する通信手段を設け、
    前記制御装置は、遠心機を運転する条件である設定条件データを前記記憶装置に記憶するとともに、前記通信手段を介して接続された他の遠心機に記憶されている設定条件データを参照でき、且つ前記記憶装置に記憶されている前記設定条件データを更新することができることを特徴とする遠心機。
  2. 前記記憶装置には、前記入力装置から入力された設定条件データを格納する記憶領域と、他の遠心機から入手した前記設定条件データを格納する記憶領域を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  3. 前記設定条件データには、前記ロータの回転速度、温度、運転時間に関する運転条件のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の遠心機。
  4. 前記設定条件データに、ユーザのID、パスワード、名称、アクセス権の設定に関するユーザ情報のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項3に記載の遠心機。
  5. 前記制御装置は、遠心分離の開始前に前記記憶装置に記憶された自機によって設定された設定条件データと、他の遠心機から送られた設定条件データを比較し、アクセス権の高い人によって設定された最新の設定条件データを採用して表示手段に表示することを特徴とする請求項3又は4に記載の遠心機。
  6. 前記制御装置は、遠心分離運転が開始される前に設定されている運転条件と、前記記憶装置に記憶され他の遠心機から設定条件データを比較してそれらが異なるか否かをチェックし、異なる場合にはユーザに対して修正の有無を問うことを特徴とする請求項3又は4に記載の遠心機。
  7. 前記制御装置は、前記遠心機の電源がオンとなった際に、他の遠心機と接続して最新の運転条件データを取得することを特徴とする請求項3又は4に記載の遠心機。
  8. 試料を分離するためのロータと、
    該ロータを回転させる駆動部と、
    該駆動部の制御を行う制御装置と、
    過去の運転条件を運転履歴として記憶する記憶装置と、
    他の遠心機と接続する通信手段を備えた遠心機において、
    前記制御装置は、前記通信手段で接続された他の遠心機の運転履歴を画面に表示し、前記運転履歴の中から選択された運転条件を新たな運転条件として遠心機に設定することを特徴とする遠心機。
  9. 試料を分離するためのロータと、
    該ロータを回転させる駆動部と、
    遠心分離運転の設定条件を入力する入力装置と、
    該設定条件データを記憶する記憶装置と、
    遠心分離運転の制御を行う制御装置と、
    通信手段とを備えた複数の遠心機からなる遠心機の運転条件データ管理システムにおいて、
    前記通信手段を介して他の遠心機の記憶装置に記憶されている設定条件データを参照でき、且つ前記記憶装置に記憶されている設定条件データを更新することを特徴とする遠心機の運転条件データ管理システム。
  10. 前記設定条件データには、前記ロータの回転速度、温度、運転時間に関する運転条件のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9に記載の遠心機の運転条件データ管理システム。
  11. 前記設定条件データに、ユーザのID、パスワード、名称、アクセス権の設定に関するユーザ情報のいずれか1つ以上を含むことを特徴とする請求項9に記載の遠心機の運転条件データ管理システム。
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