JP2015042081A - 送電装置及び非接触式送電機器 - Google Patents

送電装置及び非接触式送電機器 Download PDF

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Abstract

【課題】構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応可能な送電装置及び非接触式送電機器を提供すること。【解決手段】送電装置10は、送電コネクタ21が設けられた送電ケーブル22を有し、送電コネクタ21が車両Cに接続されることにより、車両Cに電力を送電する接触式送電機器20と、車両Cに対して非接触で交流電力を送電可能な非接触式送電機器30と、を備えている。かかる構成において、非接触式送電機器30の交流電源には、接触式送電機器20の送電ケーブル22から送電された電力が供給される。【選択図】図1

Description

本発明は送電装置及び非接触式送電機器に関する。
従来から、電気自動車等の送電対象に対して電力を送電する送電装置として、例えば送電コネクタが設けられた送電ケーブルを有する接触式送電機器が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の接触式送電機器は、送電コネクタが送電対象に接続されることにより、送電対象に電力を送電する。
また、送電装置として、例えば2次側コイルを有する送電対象に対して非接触で電力を送電する非接触式送電機器がある。例えば特許文献2に記載の非接触式送電機器は、交流電力が供給される1次側コイルを有しており、1次側コイルと2次側コイルとが磁場共鳴することにより、送電対象に対して非接触で交流電力を送電する。
特開2012−105474号公報 特開2009−106136号公報
ここで、送電方式は、送電対象の仕様に応じて異なる。このため、接触式送電と、非接触式送電との双方に対応する可能な送電装置が求められる場合がある。かといって、接触式送電と非接触式送電との双方に対応するべく、構成が複雑になることは、コスト等の観点から好ましくない。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応可能な送電装置及び非接触式送電機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成する送電装置は、送電対象に対して電力を送電するものにおいて、送電コネクタが設けられた送電ケーブルを有し、前記送電コネクタを前記送電対象に接続することで前記送電ケーブルから前記送電対象に電力を送電する接触式送電機器と、電力供給を受けた場合に交流電力を供給可能な交流電源及び前記交流電力が供給される1次側コイルを有し、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する前記送電対象の当該2次側コイルに対して前記交流電力を非接触で送電する非接触式送電機器と、を備え、前記交流電源には、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給されることを特徴とする。
かかる構成によれば、交流電源には、接触式送電機器の送電ケーブルから送電された電力が供給される。これにより、非接触式送電機器と接触式送電機器とで、送電ケーブル等の一部の構成を共通化することができる。よって、構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応できる。
上記送電装置について、前記送電装置は、前記送電コネクタを着脱可能な状態で保持する保持部を備え、前記交流電源には、前記送電コネクタが前記保持部に保持された状態で、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給されるとよい。かかる構成によれば、保持部に送電コネクタが保持されている。これにより、送電コネクタを保持することによる利便性の向上を図りつつ交流電源への電力供給を行うことができる。
上記送電装置について、前記送電装置は、前記保持部に対する前記送電コネクタの着脱状態を把握する着脱把握部を備えているとよい。かかる構成によれば、送電装置は、送電コネクタの着脱状態を把握することを通じて、着脱状態に応じた各種処理を実行することができる。例えば、送電装置は、2次側コイルを有する送電対象が非接触式送電機器の送電可能な位置に配置されている状況において送電コネクタが保持部に保持されていない場合には、送電コネクタが保持部に保持されるようユーザに報知できる。
上記送電装置について、前記接触式送電機器及び前記非接触式送電機器は、前記送電ケーブルを介して通信を行うとよい。かかる構成によれば、送電ケーブルを介して、接触式送電機器及び非接触式送電機器間で通信を行うことを通じて、例えば接触式送電機器から非接触式送電機器の交流電源に向けて供給可能な電力値や電圧値等を通知したり、非接触式送電機器から接触式送電機器に向けて非接触式送電が可能であることを通知したりすることができる。これにより、送電対象への送電制御を好適に行うことができる。
特に、上述したように、非接触式送電機器が保持部を備えている構成においては、送電コネクタが保持部に保持されることにより、送電ケーブルを介して、各送電機器間での通信が行われるとよい。この場合、送電コネクタが保持部に保持されている場合、各送電機器間での通信が行われる一方、送電コネクタが保持部に保持されていない場合、各送電機器間での通信ができない。よって、送電装置は、各送電機器間で通信可能か否かを判断することにより、保持部に対する送電コネクタの着脱状態を把握することができる。
上記送電装置について、前記接触式送電機器は、前記非接触式送電機器による前記送電対象への非接触での送電中に異常が発生した場合には、前記非接触式送電機器の前記交流電源への電力供給を停止する制御部を備えているとよい。かかる構成によれば、非接触式送電機器による送電対象への非接触での送電中に異常が発生した場合には、非接触式送電機器の交流電源への電力供給を停止する。これにより、非接触式送電機器に、送電を停止するための構成を設けることなく、非接触での送電を停止することができる。よって、非接触式送電機器の構成の簡素化を図ることができる。また、仮に非接触式送電機器にて送電を停止するための構成が設けられている場合において、非接触式送電機器に異常が発生した場合、異常内容によっては、送電対象への送電を停止することができない場合が生じ得る。これに対して、本構成によれば、接触式送電機器にて非接触式送電機器の交流電源への電力供給を停止するため、非接触式送電機器の異常内容に関わらず、送電を停止できる。これにより、送電対象への送電を、より好適に制御できる。
上記目的を達成する非接触式送電機器は、電力供給を受けた場合に交流電力を供給可能な交流電源と、前記交流電力が供給される1次側コイルと、を備え、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する送電対象の当該2次側コイルに対して前記交流電力を非接触で送電するものにおいて、送電コネクタが設けられた送電ケーブルから送電対象に電力を送電する接触式送電機器における前記送電コネクタを着脱可能な状態で保持する保持部を備え、前記非接触式送電機器は、前記保持部に前記送電コネクタが保持されることにより、前記接触式送電機器と電気的に接続され、前記交流電源には、前記送電コネクタが前記保持部に保持された状態で、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給されることを特徴とする。
かかる構成によれば、保持部に送電コネクタが保持されることにより、接触式送電機器と非接触式送電機器とが電気的に接続され、交流電源には、送電コネクタが保持部に保持された状態で、接触式送電機器の送電ケーブルから送電された電力が供給される。これにより、非接触式送電機器と接触式送電機器とで、送電ケーブル等の一部の構成を共通化することができる。よって、構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応できる。
特に、保持部を設けることにより、送電対象への送電を行なっていない待機状態において、送電コネクタを保持部に保持することが想定される。これにより、待機状態においても、接触式送電機器と非接触式送電機器とが電気的に接続され、接触式送電機器から非接触式送電機器への送電が可能となる。よって、待機状態において非接触式送電機器が電力供給を受けられないことに起因する各種不都合、例えば待機状態において動作すべき非接触式送電機器の各種部品が動作できないといった事態を回避できる。
この発明によれば、構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応できる。
送電装置の概要を模式的に示す斜視図。 送電装置の電気的構成を示す模式図。 送電装置による送電態様を説明するための平面図。 送電装置による送電態様の比較例を説明するための平面図。 送電装置の別例を示す模式図。
以下、送電装置の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、送電装置10は、送電対象としての車両Cに対して送電可能なものとして、接触式送電機器20及び非接触式送電機器30を備えている。
接触式送電機器20は、系統電源Eから系統電力の供給を受けている。接触式送電機器20は、送電コネクタ21が設けられた送電ケーブル22を有している。接触式送電機器20は、送電コネクタ21が車両Cに接続されることにより、送電ケーブル22から車両Cに電力を送電する。なお、接触式送電機器20によって送電可能な車両Cは、送電コネクタ21が接続可能なものであり、詳細には送電コネクタ21が接続可能な受電コネクタを有しているものである。そして、接触式送電機器20から受電した電力は、車両Cに設けられた車両用バッテリ101の充電に用いられる。
図2に示すように、非接触式送電機器30は、予め定められた周波数の交流電力を供給可能な交流電源31を備えている。交流電源31は、所定の電力(例えば系統電力)が供給された場合に、該所定の電力を予め定められた周波数の交流電力に変換して供給する。
非接触式送電機器30は、交流電源31から供給された交流電力を、2次側コイル102aを有する車両Cに対して非接触で送電可能に構成されている。詳細には、非接触式送電機器30は、交流電源31から供給された交流電力が供給される1次側コイル32aを有する送電器32を備えている。送電器32は、1次側コイル32aと1次側コイル32aに直列又は並列に接続された1次側コンデンサ(図示略)とを有する共振回路である。
かかる構成によれば、2次側コイル102aと当該2次側コイル102aに直列又は並列に接続された2次側コンデンサ(図示略)とを有し、且つ、共振周波数が送電器32の共振周波数と同一の受電器102を備えている車両Cが磁場共鳴可能な位置に配置された場合、送電器32と受電器102とが磁場共鳴する。これにより、送電器32から受電器102に向けて交流電力が送電される。
なお、交流電源31から送電器32に供給される交流電力の周波数は、送電器32から受電器102までの伝送効率が高くなるよう設定されており、例えば送電器32及び受電器102の共振周波数と同一である。
図2に示すように、受電器102によって受電された交流電力は、車両Cに設けられた整流器103によって整流される。そして、整流器103によって整流された直流電力は、車両Cに設けられた車両用バッテリ101に供給される。これにより、車両用バッテリ101が充電される。なお、整流器103及び車両用バッテリ101は、送電ケーブル22を介して受電可能な車両C、及び、送電器32を介して受電可能な車両Cの双方において共通している。
車両Cには、当該車両Cの各種制御を行う車両制御部104が設けられている。車両制御部104は、車両用バッテリ101のSOC(充電状態)及び電圧を把握可能となっている。
次に、各送電機器20,30間の接続態様及び電力伝送経路等について、各送電機器20,30の詳細な構成と合わせて説明する。
図2に示すように、接触式送電機器20は、電力供給のオンオフを切り替えるリレー23を備えている。リレー23は、系統電源Eからの系統電力が伝送される経路上に設けられている。接触式送電機器20は、リレー23がオン状態となった場合、送電ケーブル22に系統電力を供給し、リレー23がオフ状態となった場合、送電ケーブル22に対する系統電力の供給を停止する。
また、接触式送電機器20は、リレー23のオンオフ制御を行う第1制御部24を備えている。第1制御部24は、非接触式送電機器30による送電状況や、車両用バッテリ101の充電状況に応じてリレー23を制御する。ちなみに、車両Cへの送電が行われない待機状態では、リレー23は通常オフ状態となっている。待機状態は、送電対象としての車両Cが存在しない状態とも言える。
送電ケーブル22は、系統電力が伝送されるものであってリレー23に接続された電力線L1と、第1制御部24に接続された信号線L2とを備えている。送電ケーブル22は、これら電力線L1及び信号線L2が束ねられたハーネス構造となっている。なお、図示の便宜上、図2においては、電力線L1及び信号線L2は1本で示しているが、実際には電力線L1はグランド線を含めて3本存在し、信号線L2は双方向通信が可能となるよう2本存在する。但し、電力線L1及び信号線L2の本数は上記に限られず任意である。
図1及び図2に示すように、非接触式送電機器30は、送電ケーブル22の送電コネクタ21を着脱可能な状態で保持する保持部33を備えている。保持部33は、送電コネクタ21と接続(嵌合)可能な受電コネクタ34を備えている。例えば、非接触式送電機器30の外郭を構成する筐体30aには、送電コネクタ21の先端部分が挿入可能な凹部35が形成されている。そして、受電コネクタ34は、凹部35の底面に設けられている。また、保持部33は、送電コネクタ21の先端の外周縁に設けられたロック部21aと係合可能な受部34aを備えている。受部34aは、送電コネクタ21と受電コネクタ34とが接続された状況においてロック部21aと係合する位置、詳細には受電コネクタ34の外周縁におけるロック部21aと対向する位置に設けられている。
送電コネクタ21は、ロック部21aと受部34aとが係合するように取り付けられている。これにより、送電コネクタ21が非接触式送電機器30(保持部33)に保持される。この場合、送電コネクタ21と受電コネクタ34とが接続されており、各送電機器20,30は電気的に接続されている。
ちなみに、送電コネクタ21には、ロック部21aと受部34aとの係合を解除する解除ボタン21bが設けられている。これにより、ユーザは、解除ボタン21bを操作することにより、ロック部21aと受部34aとの係合を解除して、送電コネクタ21を取り外すことができる。
図2に示すように、非接触式送電機器30の交流電源31は、受電コネクタ34に接続されている。交流電源31には、送電コネクタ21が保持部33に保持された状態で、接触式送電機器20の電力線L1から送電された系統電力が供給されるようになっている。
非接触式送電機器30は、各種制御を行う第2制御部36を備えている。第2制御部36は、送電ケーブル22の信号線L2を介して第1制御部24と通信可能となっている。
ここで、各制御部24,36間の通信は、送電ケーブル22を介して行われる関係上、送電コネクタ21が受電コネクタ34に接続されていない、すなわち送電コネクタ21が保持部33に保持されていない状況では、各制御部24,36間の通信は不可能である。このため、各制御部24,36間で通信を行うことができない場合、送電コネクタ21が保持部33に保持されていない蓋然性が高い。すなわち、本実施形態では、送電装置10は、各制御部24,36間の通信状況を把握することを通じて、保持部33に対する送電コネクタ21の着脱状態を把握できる。各制御部24,36が着脱把握部に対応する。
さらに、第2制御部36は、車両Cの車両制御部104と無線通信可能となっている。第2制御部36及び車両制御部104間で無線通信を行うことができる範囲は予め定められている。非接触式送電機器30は、第2制御部36及び車両制御部104間の通信状況を把握することを通じて、送電装置10付近に車両Cが存在するか否かを把握できる。
非接触式送電機器30は、接触式送電機器20から系統電力を受電している場合に、第2制御部36に対して電力供給を行う電源部37を備えている。電源部37は、受電コネクタ34に接続され、接触式送電機器20から送電される系統電力を、第2制御部36が動作可能な電力に変換して第2制御部36に供給する。
図2に示すように、非接触式送電機器30は、接触式送電機器20から系統電力を受電していない場合に、第2制御部36に対して電力供給を行うバッテリ38と、接触式送電機器20から系統電力を受電している場合に当該系統電力を用いてバッテリ38を充電するバッテリ充電部39とを備えている。これにより、第2制御部36は、接触式送電機器20からの電力供給の有無に関わらず電力供給を受けることができる。
なお、電源部37は、接触式送電機器20から系統電力を受電している場合に、バッテリ充電部39に当該バッテリ充電部39が動作可能な電力を供給している。また、バッテリ38は、人体等への影響が少ない比較的低電圧(例えば48V以下)で充電される。
また、図2に示すように、系統電源Eと接触式送電機器20との間には、漏電が発生した場合、又は、伝送される系統電力の電流値が予め定められた最大電流値を超えた場合に作動するブレーカBが設けられている。
非接触式送電機器30の筐体30aの底面には車輪30bが設けられている。そして、送電ケーブル22は、十分な長さ(例えば10m〜15m)を有している。これにより、非接触式送電機器30は、ある程度自由に移動することが可能となっている。
なお、第2制御部36と車両制御部104とが無線通信可能な範囲は、送電器32及び受電器102間での電力伝送が可能な範囲を含む。このため、送電器32及び受電器102間での電力伝送が可能である場合、第2制御部36と車両制御部104とは無線通信可能である。また、念のため説明すると、第2制御部36は、車両制御部104と座標情報等のやり取りを行うことにより、車両Cが送電器32及び受電器102間での電力伝送が可能な位置に配置されたことを把握できる。
次に、非接触式送電に係る一連の処理構成について、各制御部24,36,104間で通信される各種信号の詳細と合わせて説明する。
既に説明した通り、車両Cへの送電を行なっていない待機状態においては、特別な条件が成立しない限り、リレー23はオフ状態である。このため、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電(電力供給)は停止している。この場合、非接触式送電機器30の第2制御部36は、バッテリ38からの電力供給を受けており、車両Cが送電装置10の付近に近づいた場合には、車両Cの車両制御部104との無線通信が可能となっている。
第1制御部24は、待機状態において系統電力を送電可能である場合、送電ケーブル22を介して、送電可能信号、及び、ブレーカBの作動契機となる最大電流値に関する情報である最大電流値情報を第2制御部36に対して定期的に送信している。最大電流値は、接触式送電機器20が送電可能な電流の最大値とも言える。なお、ブレーカBの作動契機となる最大電流値は、系統電源Eの仕様や、コンセントの仕様等によって決まる。この点に着目すれば、最大電流値は、系統電源Eの仕様や、コンセントの仕様等によって決まるパラメータであるとも言える。
かかる状況において、受電器102及び車両制御部104を有する車両Cが、送電器32及び受電器102間での電力伝送が可能な位置に配置された場合、車両制御部104は、非接触の受電が可能であることを示す車両側受電可能信号を第2制御部36に送信する。第2制御部36は、車両側受電可能信号を受信した場合に、第1制御部24から送電可能信号及び最大電流値情報を受信していることを確認する。
第2制御部36が送電可能信号及び最大電流値情報を受信していない場合、第1制御部24及び第2制御部36間の通信に異常がある、すなわち保持部33によって送電コネクタ21が保持されていない蓋然性が高い。この場合、第2制御部36は、送電コネクタ21が保持部33に保持されるようユーザに報知して第1制御部24及び第2制御部36間の通信が可能となるよう促す。すなわち、第2制御部36は、非接触式送電機器30による車両Cへの送電が可能である状況(2次側コイル102aを有する車両Cが非接触式送電機器30の送電可能な位置に配置されている状況)において保持部33に送電コネクタ21が保持されていない場合には、保持部33に送電コネクタ21が保持されるよう報知を行う。
なお、報知の具体的態様は任意であるが、例えば非接触式送電機器30に設けられたモニタやスピーカ等を用いて報知が行われてもよい。また、第2制御部36は、車両Cに設けられたモニタ及びスピーカ等を用いて報知されるよう車両制御部104に指令を送信してもよい。
第2制御部36は、送電可能信号及び最大電流値情報を受信している場合には、最大電流値情報に基づいて、最大電流値を超えないように交流電源31から供給される交流電力の電力値を決定する。そして、第2制御部36は、非接触式送電機器30が受電可能であることを示す電源側受電可能信号を第1制御部24に送信する。第1制御部24は、電源側受電可能信号を受信したことに基づいて、リレー23をオフ状態からオン状態に切り替える。これにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30に送電が行われ、交流電源31から送電器32(1次側コイル32a)に対して交流電力の供給が開始される。よって、車両用バッテリ101の充電が行われる。
第2制御部36及び車両制御部104は、車両用バッテリ101の充電中、定期的に送電状況を監視している。例えば第2制御部36は、交流電源31から供給されている交流電力の電力値を監視する。車両制御部104は、車両用バッテリ101のSOC、電圧、温度等を監視し、異常が発生した場合にはその旨を第2制御部36に通知する。第2制御部36は、非接触式送電に異常が発生した場合、送電ケーブル22を介して、直ちに異常発生信号を第1制御部24に送信する。第1制御部24は、上記異常発生信号を受信した場合、直ちにリレー23をオン状態からオフ状態に切り替える。これにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が停止する。よって、交流電源31への電力供給が停止する。
なお、異常と判定する判定基準は任意であるが、例えば車両用バッテリ101の温度が予め定められた閾値温度以上となった場合、交流電源31からの交流電力の電力値が予め定められた許容範囲外となった場合、伝送効率が予め定められた閾値効率以下となった場合等が考えられる。また、「異常が発生した場合」とは、予め定められた停止条件が成立した場合とも言える。
その後、車両用バッテリ101のSOCが予め定められた上限値となった場合には、車両制御部104は、第2制御部36を介して、第1制御部24に終了要求信号を送信する。第1制御部24は、終了要求信号を受信した場合、リレー23をオン状態からオフ状態に切り替える。これにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が停止して、車両用バッテリ101の充電が終了する。
ちなみに、第1制御部24及び第2制御部36の少なくとも一方は、待機状態において、送電コネクタ21が保持部33に保持されていない時間が予め定められた閾値時間以上経過した場合に、送電コネクタ21が保持部33に保持されるよう報知する。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、図3に示すように、以降の説明においては、説明の便宜上、受電器102を有し、非接触式の受電が可能な車両Cを非接触式車両C1と言い、受電コネクタ34を有し、接触式の受電が可能な車両Cを接触式車両C2と言う。
図3に示すように、非接触式車両C1が非接触式送電機器30の送電可能な位置に配置されている場合、非接触式送電が行われる。つまり、系統電源E→接触式送電機器20→非接触式送電機器30→非接触式車両C1に向けて電力伝送が行われる。この場合、送電ケーブル22は、非接触式送電機器30への送電に用いられるため、接触式送電を行うことはできない。
また、接触式車両C2が送電装置10の付近、詳細には送電ケーブル22が届く範囲内に配置されている場合、ユーザは、保持部33により保持されている送電コネクタ21を取り外し、当該送電コネクタ21を接触式車両C2の受電コネクタ34に接続する。これにより、接触式送電が行われる。つまり、系統電源E→接触式送電機器20→接触式車両C2に向けて電力伝送が行われる。この場合、非接触式送電機器30への送電は行われないため、非接触式送電を行うことはできない。すなわち、本実施形態では、接触式送電及び非接触式送電のうち、一方が行われている場合には、他方が行われないようになっている。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)送電装置10は、送電コネクタ21が設けられた送電ケーブル22を有する接触式送電機器20と、電力供給を受けた場合に予め定められた交流電力を供給可能な交流電源及び送電器32(1次側コイル32a)を有する非接触式送電機器30とを備えている。非接触式送電機器30の交流電源31には、接触式送電機器20の送電ケーブル22から送電された電力が供給される。これにより、接触式送電機器20と非接触式送電機器30とで、電力を伝送するための送電ケーブル22、ブレーカB及びリレー23等を共通化することができる。よって、構成の複雑化を抑制しつつ、接触式送電と非接触式送電とに対応できる。
また、送電ケーブル22を用いて非接触式送電機器30への送電を行うことにより、接触式送電及び非接触式送電の双方が同時に行われることを回避でき、ブレーカBによる電力遮断が行われることを回避できる。
詳述すると、図4に示すように、仮に系統電源Eから各送電機器20,30に対して並列に系統電力が供給されている場合、接触式送電及び非接触式送電の双方が同時に行われ得る。この場合、各送電機器20,30にて使用される電流値が、ブレーカBによって規定される最大電流値を超える事態が発生し得る。特に、非接触式送電機器30において、ブレーカBの最大電流値に対応させて、交流電源31から供給される交流電力の電力値が設定される構成においては、接触式送電及び非接触式送電の双方が同時に行われると、上記事態が発生し易い。
これに対して、本実施形態では、非接触式送電機器30への送電を行うのに送電ケーブル22を用いることにより、接触式送電及び非接触式送電の双方が同時に行われることを回避することができる。これにより、上記不都合を回避することができる。
また、接触式送電と非接触式送電との普及率の相違に起因して、接触式送電機器20が設置されている一方、非接触式送電に係る機器は設置されていない場合がある。この場合、比較的容易に非接触式送電に係る機器を設置できることが求められる。この点、本実施形態では、接触式送電機器20が非接触式送電機器30の交流電源31への電力供給を行うものとして機能するため、電力供給に係る各種構成を別途設ける必要がない。これにより、比較的容易に非接触式送電に対応することができる。
(2)各送電機器20,30は、車両用バッテリ101の充電に用いられる電力を車両Cに送電するものである。ここで、車両用バッテリ101の容量は、携帯電話のバッテリ等と比較して、十分に大きい。そのような大容量の車両用バッテリ101を短時間で充電させるためには、高い電力値(電流値)が求められる。このため、ブレーカBや送電ケーブル22等は特別なものが用いられる。また、接触式送電機器20と系統電源Eとを接続するケーブルや、系統電源Eから系統電力を取り出すためのコンセント等も特別なものを用いる必要があるため、別途工事が必要となる。よって、非接触式送電に係る構成の導入に要するコストが高くなり易い。
これに対して、本実施形態では、非接触式送電機器30への送電を行うのに送電ケーブル22を用いることにより、これらの構成を共通化することができる。これにより、非接触式送電に係る構成の導入に要するコストの大幅な削減を図ることができる。
(3)送電装置10は、送電コネクタ21を着脱可能な状態で保持する保持部33を備えている。そして、交流電源31には、送電コネクタ21が保持部33に保持された状態で、接触式送電機器20の送電ケーブル22から送電された電力が供給される。これにより、送電コネクタ21を保持することによる利便性の向上を図りつつ、非接触式送電機器30の交流電源31への電力供給を行うことができる。
特に、非接触式送電機器30は、送電コネクタ21が保持部33に保持されることにより、接触式送電機器20と電気的に接続される。これにより、送電コネクタ21を保持部33に保持することにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が可能となる。ここで、保持部33が設けられているため、車両Cへの送電が行われない待機状態において、送電コネクタ21を保持部33に保持することが想定される。これにより、待機状態においても、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が可能となる。よって、待機状態において非接触式送電機器30が電力供給を受けられないことに起因する各種不都合、例えば待機状態において動作すべき非接触式送電機器30の各種部品(第2制御部36)が動作できないといった事態を回避できる。
既に説明した通り、非接触式送電機器30は、待機状態において、第2制御部36に電力供給を行うバッテリ38を備えている。しかしながら、バッテリ38の充電状態によっては、第2制御部36への電力供給が困難となる場合が生じ得る。これに対して、本実施形態では、保持部33に送電コネクタ21を保持することにより、自ずと接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が可能となる。これにより、必要に応じて送電を行うことができ、バッテリ充電部39によるバッテリ38の充電、及び、電源部37による第2制御部36への電力供給を行うことができる。よって、第2制御部36が動作できないといった不都合を回避できる。
(4)送電装置10の各制御部24,36は、保持部33に対する送電コネクタ21の着脱状態を把握している。これにより、各制御部24,36は、送電コネクタ21の着脱状態に応じた各種処理を実行することができる。例えば、第2制御部36は、非接触式車両C1が非接触式送電機器30から交流電力を受電可能な位置に配置されている状況において保持部33に送電コネクタ21が保持されていない場合には、送電コネクタ21が保持部33に保持されるようユーザに報知できる。また、例えば各制御部24,36の少なくとも一方は、待機状態において送電コネクタ21が長時間に亘って保持部33に保持されていない場合には、送電コネクタ21が保持部33に保持されるようユーザに報知できる。
(5)接触式送電機器20(第1制御部24)及び非接触式送電機器30(第2制御部36)は、送電ケーブル22を介して通信を行う。これにより、例えば第1制御部24は、第2制御部36に向けて最大電流値情報や送電可能信号を送信したり、第2制御部36は、第1制御部24に向けて電源側受電可能信号や異常発生信号を送信したりできる。よって、車両Cへの送電制御を好適に行うことができる。
(6)特に、各制御部24,36は、送電コネクタ21が保持部33に保持されることにより、送電ケーブル22を介して通信を行うようになっている。この場合、送電コネクタ21が保持部33に保持されている場合、各制御部24,36間での通信が行われる一方、送電コネクタ21が保持部33に保持されていない場合、各送電機器20,30間での通信ができない。よって、送電装置10の各制御部24,36は、各制御部24,36間で通信可能か否かを判断することにより、送電コネクタ21の着脱状態を把握するためのセンサ等を設けることなく、保持部33に対する送電コネクタ21の着脱状態を把握することができる。したがって、構成の更なる簡素化を図ることができる。
(7)第1制御部24は、非接触式送電機器30による非接触式送電中に異常が発生した場合には、リレー23をオン状態からオフ状態に切り替えて、非接触式送電機器30の交流電源31への電力供給を停止する。これにより、非接触式送電機器30に、送電を停止するためのリレー等を設けることなく、非接触式送電を停止することができる。よって、非接触式送電機器30の構成の簡素化を図ることができる。
また、仮に非接触式送電機器30にて送電を停止するためのリレーが設けられている場合であっても、非接触式送電機器30に異常が発生した場合、異常内容によっては、非接触式送電機器30にて、送電を停止することができない場合が生じ得る。これに対して、本構成によれば、接触式送電機器20にて、非接触式送電機器30への送電を停止するため、非接触式送電機器30の異常内容に関わらず、車両Cへの送電を停止できる。これにより、車両Cへの送電を、より好適に制御できる。
(8)非接触式送電機器30は、車両Cへの送電を行なっていない待機状態において、第2制御部36に電力供給を行うバッテリ38を備えている。これにより、待機状態において、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電を停止することができる。よって、待機状態において第2制御部36をアクティブな状態にすることを通じて車両Cの検出等を可能としつつ、送電ケーブル22の電力線L1の不活線化による待機電力の低減を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図5に示すように、保持部33は、非接触式送電機器30に代えて、接触式送電機器20に設けられていてもよい。この場合、送電装置10は、保持部33の受電コネクタ34と非接触式送電機器30とを接続する接続ケーブル41を備えている。かかる構成によれば、接触式送電機器20の保持部33に送電コネクタ21が保持されることにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が可能となる。但し、別途接続ケーブル41が必要となる点に着目すれば、非接触式送電機器30に保持部33がある構成の方が好ましい。
また、各送電機器20,30とは別に、保持部33を有する専用のホルダ機器を設置してもよい。この場合であっても、接続ケーブル41によって、保持部33の受電コネクタ34と非接触式送電機器30とが接続されることにより、上記別例と同様の効果を奏する。また、本別例の構成によれば、送電コネクタ21の保持位置の自由度の向上を図ることができるため、当該保持位置を使用し易い位置にすることを通じて利便性の向上を図ることができる。また、非接触式送電機器30が、比較的低い位置、奥まった位置又は接触式送電機器20から遠い位置にある場合でも、送電コネクタ21の付け替えを容易に行うことができる。
○ 実施形態では、第2制御部36と車両制御部104とが無線通信可能となることによって、送電対象である車両Cを特定する構成であったが、これに限られない。例えば、送電装置10付近に駐車される車両Cを検出するセンサが別途設けられていてもよい。この場合、バッテリ38がセンサに動作電力を供給するとよい。これにより、接触式送電機器20から非接触式送電機器30への送電が停止している場合にも、車両Cを検出することができる。
また、上記センサと、第2制御部36及び車両制御部104間の無線通信と、を組み合わせてもよい。例えば送電装置10は、第2制御部36及び車両制御部104間の無線通信が可能となったことに基づいて、バッテリを用いてセンサに動作電力を供給して、センサによる車両Cの検出を行ってもよい。これにより、送電装置10は、センサを用いて、充電するために送電装置10付近に駐車された車両Cと、たまたま送電装置10付近を通過した車両Cとを区別して把握することができる。よって、各送電機器20,30の誤動作を回避できる。
なお、センサの具体的な構成は任意であるが、例えば車両Cが設置される設置面に沿う方向に検出ビームを照射し、その検出ビームの反射ビームに基づいて車両Cの存在及びその位置を検出するもの等が考えられる。
○ 第2制御部36は、待機状態においてバッテリ38のSOC等を監視し、バッテリ38の充電を要する場合(バッテリ38のSOCが予め定められた下限値以下となった場合)には、第1制御部24に電源側受電可能信号を送信してもよい。そして、第1制御部24は、電源側受電可能信号を受信した場合に、リレー23をオフ状態からオン状態に切り替えてもよい。これにより、バッテリ38の充電が行われる。
上記構成において更に、第2制御部36は、待機状態においてバッテリ38の充電を要する場合であって、第1制御部24と通信不能である場合には、保持部33に送電コネクタ21が保持されるようユーザに報知してもよい。
○ 第2制御部36は、接触式送電機器20から送電された交流電力の電圧値が予め定められた規定電圧値(例えば100V又は200V)でない場合には、異常発生信号を送信したり、交流電源31からの交流電力の供給を停止したりしてもよい。
○ 送電コネクタ21を保持するための具体的な構成は任意である。例えば、各送電機器20,30のいずれか一方に、送電コネクタ21の全体を収容する収容部があってもよい。
○ 非接触式送電機器30は、保持部33に対する送電コネクタ21の着脱状態を検出するコネクタ検出部を備えていてもよい。例えば、コネクタ検出部は、送電コネクタ21が受電コネクタ34に接続されているか否かを検出し、その検出結果を第2制御部36に送信する。これにより、第2制御部36は、送電コネクタ21の着脱状態を把握できる。なお、コネクタ検出部は、待機状態においても検出可能となるようバッテリ38から電力供給を受けるとよい。
○ 各制御部24,36は、送電ケーブル22を介して通信を行う構成であったが、これに限られず、送電ケーブル22を介さない態様、例えば無線等で通信を行う構成であってもよい。この場合、送電ケーブル22の信号線L2を省略してもよい。
○ 非接触式送電機器30にリレー23が設けられていてもよいし、各送電機器20,30の双方にリレー23が設けられていてもよい。また、リレー23を省略してもよい。
○ 非接触式送電機器30のバッテリ38を省略してもよい。この場合、車両Cへの送電を行なっているか否かに関わらず、常時、接触式送電機器20は非接触式送電機器30に系統電力を送電するとよい。但し、待機電力等の観点に着目すれば、バッテリ38があった方がよい。
○ 接触式送電機器20は、送電コネクタ21を複数備えていてもよい。この場合、複数の送電コネクタ21の1つは非接触式送電機器30への送電に用いられる。これにより、ブレーカBの最大電流値を超えるような過度な電力の使用を抑制できる。
○ 接触式送電機器20は、系統電力を送電するものであったが、これに限られず、例えば予め定められた直流電力を送電するものであってもよい。この場合、非接触式送電機器30の交流電源31は、当該直流電力を交流電力に変換するものであるとよい。要は、交流電源31は、接触式送電機器20から供給される所定の電力を交流電力に変換できるものであればよい。この場合、交流電源31は、仮に接触式送電機器20から供給される電力態様が異なる場合には、その異なる電力態様に関わらず、非接触式送電に適した交流電力を供給できるものであるとよい。
○ 送電装置10は、送電器32を移動させる移動機構と、当該移動機構を制御する移動制御部とを備えていてもよい。この場合、移動制御部は、車両Cの位置を検出するセンサの検出結果に基づいて、受電器102の下方に送電器32が配置されるよう移動機構を制御するとよい。
なお、移動機構の具体的な構成は任意であるが、例えば鉛直方向を軸線方向として送電器32を回転させる回転機構と、送電器32の回転中心に対して送電器32を径方向に直動させる直動機構とを備えているものが考えられる。
○ 非接触式車両C1が、非接触式送電機器30(送電器32)の送電可能な位置に配置された場合、車両制御部104から第2制御部36に車両側受電可能信号が送信され、第2制御部36から第1制御部24に電源側受電可能信号が送信される構成であったが、これに限られない。例えば、非接触式送電機器30は操作スイッチを備え、第2制御部36は、当該操作スイッチを操作された場合に電源側受電可能信号を第1制御部24に送信する構成であってもよい。要は、第2制御部36による電源側受電可能信号の送信契機は任意であり、自動でも手動でもよい。
○ 送電器32及び受電器102のコンデンサを省略してもよい。この場合、各コイル32a,102aの寄生容量を用いて磁場共鳴させる。
○ 送電器32の共振周波数、受電器102の共振周波数、及び交流電源31から供給される交流電力の周波数は、電力伝送が可能な範囲内にて異なっていてもよい。
○ 本送電装置10の送電対象は車両Cに限られず任意である。例えば、ロボットや電動車いす等であってもよい。
○ 送電器32は、1次側コイル32a及び1次側コンデンサからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する1次側結合コイルとを有する構成であってもよい。この場合、上記共振回路は、上記1次側結合コイルから電磁誘導によって交流電力を受ける構成とする。同様に、受電器102は、2次側コイル102a及び2次側コンデンサからなる共振回路と、その共振回路と電磁誘導で結合する2次側結合コイルとを有し、2次側結合コイルを用いて受電器102の共振回路から交流電力を取り出してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記送電装置は、前記非接触式送電機器による前記送電対象への送電が可能である状況において前記保持部に前記送電コネクタが保持されていない場合には、前記保持部に前記送電コネクタが保持されるよう報知を行う請求項3に記載の送電装置。
なお、「前記非接触式送電機器による前記送電対象への送電が可能である状況」とは、例えば、2次側コイルを有する送電対象が非接触式送電機器の送電可能な位置に配置されている状況である。
(ロ)前記送電対象は、車両用バッテリを有する車両であり、
前記接触式送電機器及び前記非接触式送電機器は、前記車両用バッテリの充電に用いられる電力を前記送電対象に送電するものである請求項1〜5及び(イ)のうちいずれか一項に記載の送電装置。
10…送電装置、20…接触式送電機器、21…送電コネクタ、22…送電ケーブル、23…リレー、24…第1制御部、30…非接触式送電機器、31…交流電源、32a…1次側コイル、33…保持部、34…受電コネクタ、36…第2制御部、101…車両用バッテリ、102a…2次側コイル、104…車両制御部、L1…電力線、L2…信号線、C…車両(送電対象)。

Claims (6)

  1. 送電対象に対して電力を送電する送電装置において、
    送電コネクタが設けられた送電ケーブルを有し、前記送電コネクタを前記送電対象に接続することで前記送電ケーブルから前記送電対象に電力を送電する接触式送電機器と、
    電力供給を受けた場合に交流電力を供給可能な交流電源及び前記交流電力が供給される1次側コイルを有し、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する前記送電対象の当該2次側コイルに対して前記交流電力を非接触で送電する非接触式送電機器と、
    を備え、
    前記交流電源には、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給されることを特徴とする送電装置。
  2. 前記送電装置は、前記送電コネクタを着脱可能な状態で保持する保持部を備え、
    前記交流電源には、前記送電コネクタが前記保持部に保持された状態で、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給される請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記送電装置は、前記保持部に対する前記送電コネクタの着脱状態を把握する着脱把握部を備えている請求項2に記載の送電装置。
  4. 前記接触式送電機器及び前記非接触式送電機器は、前記送電ケーブルを介して通信を行う請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の送電装置。
  5. 前記接触式送電機器は、前記非接触式送電機器による前記送電対象への非接触での送電中に異常が発生した場合には、前記非接触式送電機器の前記交流電源への電力供給を停止する制御部を備えている請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の送電装置。
  6. 電力供給を受けた場合に交流電力を供給可能な交流電源と、
    前記交流電力が供給される1次側コイルと、
    を備え、前記1次側コイルから、2次側コイルを有する送電対象の当該2次側コイルに対して前記交流電力を非接触で送電する非接触式送電機器において、
    送電コネクタが設けられた送電ケーブルから送電対象に電力を送電する接触式送電機器における前記送電コネクタを着脱可能な状態で保持する保持部を備え、
    前記非接触式送電機器は、前記保持部に前記送電コネクタが保持されることにより、前記接触式送電機器と電気的に接続され、
    前記交流電源には、前記送電コネクタが前記保持部に保持された状態で、前記接触式送電機器の前記送電ケーブルから送電された電力が供給されることを特徴とする非接触式送電機器。
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