JP2013172501A - 非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象車両への給電に最も適した給電装置を特定することができる非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法を提供する。
【解決手段】非接触電力伝送システム100は、給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置10と、給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置20とを備える。受電装置20及び給電装置10は、互いに無線通信を行うための無線通信部29,13を更に有する。受電装置20の無線通信部29は、給電装置10の無線通信部13を探索し、見出した一又は複数の給電装置10の無線通信部13に対して順に接続要求信号を送信する。受電コイルは、接続可能信号を返信した給電装置10の給電コイルとプリチャージを行い、プリチャージが成功した場合に当該給電装置10の給電コイルから電力供給を受ける。
【選択図】図2
【解決手段】非接触電力伝送システム100は、給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置10と、給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置20とを備える。受電装置20及び給電装置10は、互いに無線通信を行うための無線通信部29,13を更に有する。受電装置20の無線通信部29は、給電装置10の無線通信部13を探索し、見出した一又は複数の給電装置10の無線通信部13に対して順に接続要求信号を送信する。受電コイルは、接続可能信号を返信した給電装置10の給電コイルとプリチャージを行い、プリチャージが成功した場合に当該給電装置10の給電コイルから電力供給を受ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法に関するものである。
環境に配慮した車両として、電気自動車やハイブリッド車などの電動車両が実用化されている。電気自動車では、車両外部の電源(例えば、電源コンセント)から車載の蓄電装置(例えば、バッテリ)を充電可能になっている。例えば、自宅や共用施設などに設けられた電源コンセントと車両に設けられた充電口とを充電ケーブルで接続することにより充電を行う。一方、ハイブリッド車でも、同様に、車両外部の電源から車載の蓄電装置を充電可能にしたプラグインハイブリッド車が実用化されている。
ところで、車両外部から車両への給電手法として、ケーブルを用いない非接触給電が近年注目されている。非接触給電手法としては、例えば、電磁結合を利用した手法(電磁誘導を用いた手法、電磁波を用いた手法、共鳴法など)が研究されている。特許文献1には、共鳴法を利用した非接触給電システムが開示されている。
特許文献1に開示の非接触給電システムでは、車両の受電装置からの無線通信によってインフラ側の給電装置へ起動指令を出力し、給電装置はこの起動指令を受けて起動する。しかしながら、一つの受電装置からの起動指令に対して複数の給電装置が応答した場合、当該車両への給電に最も適した給電装置を特定することが求められる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、対象車両への給電に最も適した給電装置を特定することができる非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による非接触電力伝送システムは、給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置と、給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置とを備え、給電装置と受電装置との間の電磁的結合によって非接触で電力伝送を行うシステムであって、受電装置及び給電装置が、互いに無線通信を行うための無線通信部を更に有しており、受電装置の無線通信部が、給電装置の無線通信部を探索し、見出した一又は複数の給電装置の無線通信部に対して順に接続要求信号を送信し、受電コイルが、接続可能信号を返信した給電装置の給電コイルとプリチャージを行い、プリチャージが成功した場合に当該給電装置の給電コイルから電力供給を受けることを特徴とする。
また、本発明による非接触電力伝送方法は、給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置と、給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置との間の電磁的結合によって非接触で電力伝送を行う方法であって、受電装置が、給電装置を無線通信により探索し、見出した一又は複数の給電装置に対して順に接続要求信号を無線通信により送信し、接続可能信号を返信した給電装置の給電コイルと受電コイルとの間でプリチャージを行い、プリチャージが成功した場合に当該給電装置の給電コイルから受電コイルへ電力伝送を行うことを特徴とする。
これらの非接触電力伝送システム及び非接触電力伝送方法では、まず、受電装置が、給電装置を無線通信により探索する。そして、複数の給電装置が見出された場合には、見出した複数の給電装置に対して順に接続要求信号を送信する。これにより、例えば給電装置側が上記車両とは別の車両に給電中であったり、或いは給電装置側で給電対象車両を検知できないといった理由により給電が不可能な給電装置を排除することができる。次に、接続可能信号を返信した給電装置の給電コイルと受電コイルとの間でプリチャージを行うことにより、当該受電装置に対して確実に給電が可能な給電装置を特定することができる。このように、上述した非接触電力伝送システム及び非接触電力伝送方法によれば、対象車両への給電に最も適した給電装置を特定することができる。
また、非接触電力伝送システムは、受電装置の無線通信部が、一又は複数の給電装置の無線通信部に対して、RSSI(Received Signal Strength Indicator)が強い順に接続要求信号を送信することを特徴としてもよい。通常、受電装置から近い給電装置ほど、無線通信のRSSIが強くなる。したがって、このようにRSSIが強い順に接続要求信号を送信することにより、当該車両への給電に最も適した給電装置をより素早く特定することができる。
また、非接触電力伝送システムは、接続可能信号が、当該給電装置が上記車両とは別の車両に給電中ではないことを示すことを特徴としてもよい。これにより、別の車両に給電中の給電装置を選択肢から的確に排除することができる。
また、非接触電力伝送システムは、給電装置が、給電対象を検知する検知手段を更に有しており、接続可能信号が、検知手段により車両を検知したことを示すことを特徴としてもよい。これにより、受電装置から離れた場所にある給電装置を選択肢から的確に排除することができる。
本発明による非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法によれば、対象車両への給電に最も適した給電装置を特定することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による非接触電力伝送システムおよび非接触電力伝送方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る非接触電力伝送システムの電力系統の構成を示す模式図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る非接触電力伝送システムの電力及び制御系統を示す回路ブロック図である。図1及び図2に示す非接触電力伝送システム100は、自宅や共用施設(例えば、ガソリンスタンド)の充電用駐車スペースといった車両5の外部に設けられる給電装置10と、電気自動車やハイブリット車などの車両5に搭載される受電装置20とを備え、給電装置10から受電装置20へ非接触で電力伝送を行うものである。
給電装置10は、インバータユニット11と、給電コイルユニット12と、無線通信部13と、駐車検知センサ14とを備える。また、受電装置20は、受電コイルユニット21と、整流器ユニット22と、駆動用バッテリ23と、整流器リレー24と、電池監視ユニット25と、電源管理ECU26と、給電制御ECU27と、給電開始スイッチ28と、無線通信部29とを備える。
給電装置10のインバータユニット11は、インバータ回路を有しており、電気事業者の系統電源(商用電源)15から電力供給を受け、この電力を高周波電力に変換する。インバータユニット11は、この高周波電力(高周波電流)を給電コイルユニット12に供給する。
給電コイルユニット12は、給電コイルを有している。給電コイルユニット12は、この給電コイルと、受電コイルユニット21の受電コイルとの電磁的結合を利用して、インバータユニット11から供給される電力を受電コイルユニット21へ非接触で供給する。給電コイルユニット12は、例えば充電用駐車スペースの床面に設けられている。
無線通信部13は、受電装置20の無線通信部29と無線で通信を行う。無線の方式としては、例えばBluetooth(登録商標)といった短距離無線通信技術が好適に用いられる。無線通信部13は、給電装置10に関する情報を無線通信部29へ送信する。無線通信部29は、受電装置20に関する情報を無線通信部13へ送信する。無線通信部13から無線通信部29へ送信する情報としては、後述する接続応答、プリチャージOK/NG、給電停止要求などがある。無線通信部29から無線通信部13へ送信する情報としては、後述する接続要求、プリチャージ要求、整流器ユニット22の出力電力(電流)、バッテリの充電状態、給電停止要求などがある。なお、本実施形態では、無線通信部13はインバータユニット11に搭載されている。
駐車検知センサ14は、本実施形態における検知手段であり、給電対象を検知するためのセンサである。駐車検知センサ14は、給電装置10が給電可能な位置(例えば充電用駐車スペース)に車両5が駐車しているか否かを検知する。駐車検知センサ14としては、荷重センサ、超音波センサ、赤外線センサなど様々なセンサが適用可能である。
受電装置20の受電コイルユニット21は、受電コイルを有しており、電磁的結合を利用して、給電コイルユニット12から高周波電力(高周波電流)を非接触で取得する。受電コイルユニット21は、例えば車両5の底面に設置されている。なお、給電コイルユニット12と受電コイルユニット21との間の電磁的結合としては、例えば電磁誘導を用いた手法、電磁波を用いた手法、共鳴法など、様々な手法を適用することができる。
整流器ユニット22は、受電コイルユニット21から高周波電力(高周波電流)を受け、この高周波電力を整流することにより直流電力を生成する。また、整流器ユニット22は、DC/DCコンバータを有しており、生成した直流電力をバッテリ電圧相当まで昇圧又は降圧を行う。整流器ユニット22は、整流器リレー24を介して駆動用バッテリ23に接続されている。
駆動用バッテリ23は、直流電力による再充電が可能な直流電源であり、整流器ユニット22から直流電力を受ける。駆動用バッテリ23としては、例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池が好適である。
整流器リレー24は、駆動用バッテリ23の充電を行うときに、整流器ユニット22を駆動用バッテリ23に接続する。また、充電を行わないときには、整流器リレー24は整流器ユニット22と駆動用バッテリ23との接続を解除する。整流器リレー24は、後述する給電制御ECU27からの指令に応じて動作する。
電池監視ユニット25は、駆動用バッテリ23の状態をセル毎に監視し、各セルの状態を統合した電池状態情報を電源管理ECU26へ送信する。例えば、電池監視ユニット25は、各セルの充電状態のバランスを監視したり、セルごとに異常の検知を行う(フェールセーフ)。電池監視ユニット25は、例えば駆動用バッテリ23に搭載されている。
電源管理ECU26は、車両5の給電時や走行時に駆動用バッテリ23の状態を管理する。ここで、駆動用バッテリ23の状態としては、例えば(SOC:State Of Charge)、バッテリ電圧、バッテリ電流、及び周囲温度等が挙げられる。
給電制御ECU27は、給電装置10から受電装置20へ給電を行う際の統括制御を行う。例えば、給電装置10から受電装置20へ給電を行う際に、整流器リレー24を接続状態として、整流器ユニット22から駆動用バッテリ23への充電を可能とし、且つ整流器ユニット22の出力調整を行う。また、給電装置10から受電装置20へ給電が行われないときには、給電制御ECU27は、整流器リレー24の接続状態を解除して、駆動用バッテリ23を整流器ユニット22から切り離す。なお、整流器ユニット22、電源管理ECU26、及び、無線通信部29と給電制御ECU27との間は、例えばCAN(Controller Area Network)によって接続されている。
また、給電制御ECU27は、ユーザによる給電開始スイッチ28の操作に応じて、整流器リレー24を接続状態とし、上述した整流器ユニット22による駆動用バッテリ23の充電を可能としてもよい。
無線通信部29は、給電装置10の無線通信部13と無線で通信を行うものであり、受電装置20と給電装置10との間で上述した各種情報の送受信を行う。なお、本実施形態では、無線通信部29は、整流器ユニット22に搭載されている。
次に、非接触電力伝送システム100の動作とともに、本実施形態に係る非接触電力伝送方法について説明する。図3は、給電装置10の動作を示すフローチャートであり、図4は、受電装置20の動作を示すフローチャートである。
まず、図3に示すように、給電装置10では、駐車検知センサ14によって、駐車車両の有無を連続的又は断続的に検知する(S101)。そして、駐車検知センサ14が充電用駐車スペースに駐車した車両5を検知した場合、無線通信部13を起動して無線機能を有効にする(S102)。
一方、図4に示すように、受電装置20では、給電制御ECU27によって、車両5が駐車したか否かを連続的又は断続的に監視する(S201)。例えば、給電制御ECU27は、ギアのパーキング操作によって駐車が完了したことを判断する。駐車が完了すると、給電制御ECU27は整流器リレー24を接続状態とし(S202)、電源管理ECU26からの情報によって、駆動用バッテリ23のバッテリ電圧が規定値以下であるか否かを確認する(S203)。駆動用バッテリ23のバッテリ電圧が規定値以下である場合(S203:Yes)、給電制御ECU27は無線通信部29を起動し、無線通信部29によって、給電装置10側の通信機器の探索を行う(S204)。なお、駆動用バッテリ23のバッテリ電圧が規定値より大きい場合(S203:No)、給電装置10から受電装置20への電力伝送は行われず、給電制御ECU27は整流器リレー24の接続状態を解除する(S216)。
そして、無線通信部29による探索の結果、一又は複数の給電装置10の無線通信部13が見出されると(S205:Yes)、無線通信部29は、見出した一又は複数の給電装置20の無線通信部13の中から接続先を選定し(S206)、選定した給電装置10の無線通信部13に対して接続要求信号を送信する(S207)。なお、本実施形態では、無線通信部29が給電装置10を複数見出した場合、これらの給電装置10の無線通信部13に対し、見出した順に無線通信部29が接続要求信号を送信する。なお、無線機器が見つからない場合には(S205:No)、給電装置10から受電装置20への電力伝送は行われず、給電制御ECU27は整流器リレー24の接続状態を解除する(S216)。
受電装置20から接続要求信号が送信されると、図3に示すように、給電装置10では、無線通信部13によって接続要求信号を認識し(S103:Yes)、給電可能である場合には接続可能信号を送信する(S104)。なお、この接続可能信号は、例えば、給電装置10が当該車両5とは別の車両に給電中ではないことを示してもよい。すなわち、給電装置10が当該車両5とは別の車両に給電中である場合には、無線通信部13は接続可能信号を送信しない。また、この接続可能信号は、例えば、駐車検知センサ14により車両を検知したことを示してもよい。すなわち、駐車検知センサ14により車両が検知されない場合には、無線通信部13は接続可能信号を送信しない。
図4に示すように、給電装置10から接続可能信号が送信されない場合(S208:No)、無線通信部29はその給電装置10を接続先候補から除外し(S209)、接続先の選定(S206)へ戻る。また、図3に示されるように、給電装置10では、受電装置20から接続要求信号が送信されない場合には(S103:No)、駐車車両の検知から所定時間経過するまで接続要求信号を待ち(S105:No)、所定時間経過したら(S105:Yes)、駐車車両は充電の意思を有さないと判断して、後述するステップS115へ移行する。
給電装置10側から接続可能信号が送信されると、図4に示すように、受電装置20では、無線通信部29によって接続可能信号を認識し(S208:Yes)、プリチャージ要求信号を送信する(S210)。受電装置20からプリチャージ要求信号が送信されると、図3に示すように、給電装置10では、無線通信部13によってプリチャージ要求信号を認識し(S106:Yes)、インバータユニット11及び給電コイルユニット12によってプリチャージ出力を開始する(S107)。こうして、受電装置20の受電コイルと、接続可能信号を返信した給電装置10の給電コイルとの間で、プリチャージが行われる。なお、無線通信部13がプリチャージ要求信号を認識できない場合、接続要求信号の検知から所定時間経過するまでプリチャージ要求を待ち(S108:No)、接続要求信号の検知から所定時間経過したら(S108:Yes)、駐車車両は充電の意思を有さないと判断して、後述するステップS115へ移行する。なお、プリチャージとは、本格的な給電に先立ち、給電環境(例えば、給電コイルと受電コイルとの位置が適切か否か)のテストを行うものであり、本格的な給電よりも小さい電力が授受される。
このプリチャージ中、給電装置10では、無線通信部13によって、受電装置20から整流器ユニット22の出力電力(電流)情報を取得し、整流器ユニット22の出力電力(電流)が所定値以上であるか否かの判断を行う(S109)。整流器ユニット22の出力電力(電流)が所定値以上である場合(S109:Yes)、無線通信部13によって、受電装置20へプリチャージOK(成功)の通知を行う(S110)。一方、整流器ユニット22の出力電力(電流)が所定値未満である場合には(S109:No)、無線通信部13によって、受電装置20側へプリチャージNG(失敗)の通知を行い(S112)、後述するステップS114へ移行する。なお、プリチャージNGの場合、ユーザへ駐車位置調整を通知する。そして、ユーザによって給電装置10の給電コイルに対する受電装置20の受電コイルの位置が修正されたのち、再び上記動作を行う。
給電装置10からプリチャージOKの通知が行われると、図4に示すように、受電装置20では、無線通信部29によってプリチャージOKを認識し(S211:Yes)、本充電を待つ。一方、無線通信部29によってプリチャージNGを認識した場合には(S211:No)、無線通信部29と無線通信部13との接続を解除し(S212)、その給電装置10を接続先候補から除外したのち(S213)、接続先の選定(S206)へ戻る。
図3に戻り、プリチャージOKの通知後、給電装置10では、本格的な給電を開始する(S111)。これにより、受電装置20の受電コイルは、当該給電装置10の給電コイルから電力供給を受ける。給電中、給電装置10では、無線通信部13によって、受電装置20からバッテリ充電状態の情報を取得し、バッテリ充電状態を連続的に又は断続的に監視する。また、給電装置10では、無線通信部13によって、受電装置20からの給電停止の要求を連続的に又は断続的に監視する(S113)。そして、バッテリが満充電状態に達した場合には(S113:Yes)、充電完了と判断して、給電出力を停止し(S114)、無線通信部29と無線通信部13との接続を解除する(S115)。また、給電停止の要求を受信した場合には、何らかの問題により受電装置20側が充電の意思を有さなくなったと判断して、給電出力を停止し(S114)、無線通信部13と無線通信部29との接続を解除する(S115)。
一方、図4に示すように、給電中、受電装置20では、無線通信部29によって、給電装置10からの給電停止の要求を連続的に又は断続的に監視する(S214)。そして、給電停止の要求を受信した場合には(S214:Yes)、何らかの問題により給電装置10が給電できなくなったと判断して、無線通信部29と無線通信部13との接続を解除する(S215)。
その後、受電装置20では、ユーザによる給電開始スイッチ28の操作、すなわち、ユーザの給電要求の有無を連続的に又は断続的に監視し(S217)、給電要求があった場合には(S217:Yes)、ステップS201へ戻って上記動作を再度行う。また、受電装置20では、駐車解除を連続的に又は断続的に監視し、車両が駐車スペースの外へ移動した場合に、ステップS201へ戻る。
一方、図3に示すように、給電装置10では、給電終了後、無線通信部13を停止して無線機能を無効にする(S116)。その後、駐車検知センサ14によって、駐車スペースの外への車両5の移動を連続的又は断続的に監視し(S117:No)、駐車車両が移動した場合に(S117:Yes)、ステップS101へ戻る。
以上に説明した、本実施形態に係る非接触電力伝送システム100及び非接触電力伝送方法によって得られる効果は次のとおりである。例えばガソリンスタンド等の共用施設では、図5に示すように、複数の充電用駐車スペース30が存在し、これらの充電用駐車スペース30それぞれに給電装置10が設置されることが考えられる。このような場合、車両5に搭載された受電装置20からの接続要求に対して複数の給電装置10が応答すると、当該車両5への給電に最も適した給電装置10を特定することが求められる。
そこで、この非接触電力伝送システム100及び非接触電力伝送方法では、まず、受電装置20が、給電装置10を無線通信により探索する。そして、複数の給電装置10が見出された場合には、見出した複数の給電装置10に対して順に接続要求信号を送信する。これにより、例えば給電装置10側が車両5とは別の車両に給電中であったり、或いは給電装置10側で給電対象車両を検知できないといった理由により給電が不可能な給電装置10を効果的に排除することができる。次に、接続可能信号を返信した給電装置10の給電コイルと受電コイルとの間でプリチャージを行うことにより、当該受電装置20に対して確実に給電が可能な給電装置10を特定することができる。このように、本実施形態の非接触電力伝送システム及び非接触電力伝送方法によれば、当該車両5への給電に最も適した給電装置10を特定することができる。
また、本実施形態のように、接続可能信号は、給電装置10が車両5とは別の車両に給電中ではないことを示してもよい。これにより、別の車両に給電中の給電装置10を選択肢から的確に排除することができる。
また、本実施形態のように、接続可能信号は、駐車検知センサ14により車両を検知したことを示してもよい。これにより、受電装置20から離れた場所にある給電装置10を選択肢から的確に排除することができる。
(変形例)
図6は、上記実施形態の一変形例に係る、受電装置20の動作を示すフローチャートである。上記実施形態の受電装置20は、図4に示された動作に代えて、図6に示される動作を行ってもよい。図6に示すように、本変形例に係る非接触電力伝送システム及び非接触電力伝送方法は、図4に示されたステップS201〜S217に加えて、ステップS220〜S222を更に備えている。なお、ステップS201〜S217については上記実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
図6は、上記実施形態の一変形例に係る、受電装置20の動作を示すフローチャートである。上記実施形態の受電装置20は、図4に示された動作に代えて、図6に示される動作を行ってもよい。図6に示すように、本変形例に係る非接触電力伝送システム及び非接触電力伝送方法は、図4に示されたステップS201〜S217に加えて、ステップS220〜S222を更に備えている。なお、ステップS201〜S217については上記実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
本変形例では、図6に示すように、無線通信部29による探索の結果、複数の給電装置10の無線通信部13が見出された場合に(S205:Yes)、これらの無線通信部13からの受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)の確認を行う(S220)。そして、これらのRSSIに基づいて、複数の給電装置10の接続優先順位を設定する(S221)。例えば、RSSIが最も強い給電装置10の無線通信部13を第一の順位とし、以降、RSSIが強い順に給電装置10の無線通信部13の各順位を設定する。そして、無線通信部29は、複数の給電装置10の無線通信部13の中から接続先を選定する際に(S206)、その優先順位に従って選定を行う。
また、給電装置10から接続可能信号が送信されない場合(S208:No)や無線通信部29によってプリチャージNGを認識した場合(S211:No)には、他の給電装置10の無線通信部13が存在すれば(S222:Yes)、無線通信部29は、上記優先順位に従って次の順位の給電装置10の無線通信部13を接続先として選定する(S206)。
通常、受電装置20から近い給電装置10ほど、無線通信のRSSIが強くなる。したがって、本変形例のようにRSSIが強い順に接続要求信号を送信することにより、当該車両5への給電に最も適した給電装置10をより素早く特定することができる。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、プリチャージ中、受電装置20から給電装置10へ整流器ユニット22の出力電力(電流)情報を送信し、給電装置10にてプリチャージOK又はNGの判断を行っているが、受電装置20にて、プリチャージOK又はNGの判断を行ってもよい。この場合、給電装置10から受電装置20へ、プリチャージ出力電力(電流)情報を送信するとよい。
また、上記実施形態では、受電装置20から給電装置10へバッテリ充電状態の情報を送信し、給電装置10にてバッテリの満充電状態を判断しているが、受電装置20にてバッテリの満充電状態を判断してもよい。
また、上記実施形態では、整流器ユニット22がDC/DCコンバータを有しており、生成した直流電力をバッテリ電圧相当まで昇圧又は降圧を行うが、このような昇降圧はインバータユニット11によって行われてもよい。
5…車両、10…給電装置、11…インバータユニット、12…給電コイルユニット、13…無線通信部、14…駐車検知センサ、15…系統電源、20…受電装置、21…受電コイルユニット、22…整流器ユニット、23…駆動用バッテリ、24…整流器リレー、25…電池監視ユニット、26…電源管理ECU、27…給電制御ECU、28…給電開始スイッチ、29…無線通信部、30…充電用駐車スペース、100…非接触電力伝送システム。
Claims (5)
- 給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置と、前記給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置とを備え、前記給電装置と前記受電装置との間の電磁的結合によって非接触で電力伝送を行う非接触電力伝送システムであって、
前記受電装置及び前記給電装置が、互いに無線通信を行うための無線通信部を更に有しており、
前記受電装置の前記無線通信部が、前記給電装置の前記無線通信部を探索し、見出した一又は複数の前記給電装置の前記無線通信部に対して順に接続要求信号を送信し、
前記受電コイルが、接続可能信号を返信した前記給電装置の前記給電コイルとプリチャージを行い、前記プリチャージが成功した場合に当該給電装置の前記給電コイルから電力供給を受ける、非接触電力伝送システム。 - 前記受電装置の前記無線通信部が、前記一又は複数の前記給電装置の前記無線通信部に対して、RSSIが強い順に接続要求信号を送信する、請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
- 前記接続可能信号は、当該給電装置が前記車両とは別の車両に給電中ではないことを示す、請求項1または2に記載の非接触電力伝送システム。
- 前記給電装置が、給電対象を検知する検知手段を更に有しており、
前記接続可能信号が、前記検知手段により前記車両を検知したことを示す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。 - 給電コイルを有し車両の外部に配置される給電装置と、前記給電コイルから電力供給を受けるための受電コイルを有する車両搭載用の受電装置との間の電磁的結合によって非接触で電力伝送を行う方法であって、
前記受電装置が、前記給電装置を無線通信により探索し、見出した一又は複数の前記給電装置に対して順に接続要求信号を前記無線通信により送信し、接続可能信号を返信した前記給電装置の前記給電コイルと前記受電コイルとの間でプリチャージを行い、前記プリチャージが成功した場合に当該給電装置の前記給電コイルから前記受電コイルへ電力伝送を行う、非接触電力伝送方法。
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- 2012-02-20 JP JP2012033568A patent/JP2013172501A/ja active Pending
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