JP2015041505A - 加熱調理器 - Google Patents

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黒田 隆
Takashi Kuroda
隆 黒田
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Abstract

【課題】排気モータの冷却能力を向上させることが可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】オーブンで発生した廃熱を排気する排気口に向けて強制排気する排気ファン36aおよび排気ファン36aを駆動する排気モータ36bを備えた排気手段36と、を備え、排気手段36は、冷却風を吸引して当該冷却風を排気モータ36bに送る自冷ファン36cと、冷却風を吸引する排気モータ吸気口38と、吸引した冷却風を排出する排気モータ排気口と、排気モータ吸気口38と排気モータ排気口とを仕切る壁93と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、システムキッチンに組み込まれ、本体内に誘導加熱コイルとオーブンを備えた加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器においては、ファンを搭載することで本体内を冷却するとともに、オーブンからの廃熱を排気する排気手段を備えている。この排気手段に備えられる排気モータは、駆動することで自身で発熱し、またオーブンからの輻射熱や熱気によって高温となる。さらに、本体の寸法に制限がある関係上、本体内部に、誘導加熱コイルや制御装置が密集して配置されるので、排気モータが冷え難くなっている。そこで、本体内の冷却空気の一部を排気モータ側に送る風路と、本体の外部から直接に排気モータに送る風路とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−202628号公報
しかしながら、特許文献1に記載の加熱調理器では、オーブンの廃熱を本体の外部に排出するための排気ファンを利用して本体の外部から排気モータに向けて吸気するようにしている。このため、オーブンからの廃熱と本体の外部からの空気とが同じ排気ファンを通ることになり、排気モータの冷却能力が十分ではないという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、排気モータの冷却能力を向上させることが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は、本体に被加熱物を加熱する発熱体を設けたオーブンと、前記本体内に冷却風を送る送風ファンと、前記オーブンで発生した廃熱を排気する排気口と、前記廃熱を前記排気口に向けて強制排気する排気ファンおよび前記排気ファンを駆動する排気モータを備えた排気手段と、を備え、前記排気手段は、前記冷却風を吸引して当該冷却風を前記排気モータに送る自冷ファンと、前記冷却風を吸引する排気モータ吸気口と、前記吸引した前記冷却風を排出する排気モータ排気口と、前記排気モータ吸気口と前記排気モータ排気口とを仕切る壁と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、排気モータの冷却能力を向上させることが可能な加熱調理器を提供できる。
本発明の実施形態に係る加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態を示す斜視図である。 図1のA−A線で切断したときの断面図である。 図1のB−B線で切断したときの断面図である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器の排気手段を示す斜視図である。 図4のC方向矢視図である。 本発明の実施形態に係る加熱調理器のプレートと加熱コイルユニットを取外した状態を示す概略平面図である。 図6のD部拡大斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の加熱調理器の一実施形態を説明する。なお、以下では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型を例に挙げて説明するが、キッチンに載置する据置型の加熱調理器に適用してもよい。
図1は本発明の実施形態に係る加熱調理器をシステムキッチンに収納した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、加熱調理器100は、電磁調理器3、オーブン4、操作部5などを備えた本体2が、システムキッチン1の上面の天板1aの孔1b(図2参照)から落とし込むことで設置されている。オーブン4および操作部5は、システムキッチン1の天板1aの下方の前面部から操作できるようになっている。操作部5は、主にオーブン4の電源の入・切やメニューの選択・設定の操作を行うものである。
電磁調理器3は、鍋等の調理器具92(図2、図3参照)を載せる耐熱ガラスなどで構成されたプレート6と、プレート6の下面近くに備えられ、プレート6に載置される調理器具92を電磁誘導加熱する加熱コイルユニット25(図2、図3参照)と、を備えている。なお、図1に示す符号3a〜3cは、加熱範囲であり、調理器具92が載置される載置部を示している。これら載置部3a〜3cに調理器具92を置くことにより、調理が可能となる。また、プレート6の周囲の縁部は、プレート枠14によって保護されている。
載置部3aは、プレート6の上面手前の右側に位置し、載置部3bは、上面手前の左側に位置し、載置部3cは、両載置部3a,3b間の奥側(中央後部)に位置している。これら載置部3a,3b,3cに対応する位置に加熱コイルユニット25(図2、図3参照)が個別に設置されている。
プレート6の前面側(手前側)には、上面操作部9が設けられ、その奥側に上面表示部10が設けられている。上面操作部9は、主に加熱コイルユニット25(図2、図3参照)の操作を行うものである。上面表示部10は、上面操作部9で設定された火力などの設定状態を表示するものである。
本体2の内部には、発熱部品である加熱コイルユニット25(図2、図3参照)や電子部品、および、これら発熱部品や電子部品を冷却するための送風ファン12(図3参照)が設けられている。
また、本体2の後部上面には、発熱部品である加熱コイルユニット25(図2参照)の廃熱や、電子部品を冷却した後の廃熱を本体2の外部に排出する排気口8a,8bが設けられている。排気口8aは、プレート6の後方のプレート枠14の左側に位置し、排気口8bは、プレート6の後方のプレート枠14の右側に位置している。なお、空気(冷却風)の吸気側については後記する。
オーブン4は、魚や肉、ピザなどの被加熱物30(図2参照)を焼く機能を有するものであり、本体2の載置部3bに対応する加熱コイルユニット25(図2参照)の下方に配置されている。なお、オーブン4は、本体2の左側に配置された状態を示しているが、本体2の右側に配置されていてもよい。また、オーブン4は、ロースター、グリルと称することもある。
また、オーブン4は、例えば、前後方向に引き出し可能なドア32を備えている。ドア32の前面には、開閉する際に手を掛けて使用されるハンドル11が設けられている。
図2は、図1のA−A線で切断したときの断面図である。なお、図2では、オーブン4内を通る空気の流れが明確になるように簡略化して図示している。
図2に示すように、オーブン4は、前面に被加熱物30を出し入れするための開口部である出入口26eを設けた箱型の調理庫26を備えている。調理庫26は、例えばアルミニウム板をプレス加工によりそれぞれ所定の形状に成形した複数の部材を溶接やビスねじ等により組み立てて構成され、上側に位置する上板26aと、左右両側に位置する側板26b(左側のみ図示)と、後側に位置する後板26cと、底側に位置する底板26dと、を備えている。
調理庫26内の上部には、被加熱物30を加熱する加熱手段であるシーズヒータなどの発熱体からなる上ヒータ27aが設置されている。また、調理庫26内の下部には、同様な発熱体からなる下ヒータ27bが設置されている。
なお、図示していないが、調理庫26の前面に設けられるドア32は、受け皿31を支持する受け皿支持部に着脱可能に取り付けられている。この受け皿支持部(不図示)には、受け皿31が着脱自在に設けられている。
受け皿31は、アルミニウム、セラミックなどの材料により上面視矩形状に形成され、表面にフッ素コート剤などがコーティングされている。また、受け皿31には、焼き網33が載せられ、焼き網33上に被加熱物30が載せられるようになっている。
調理庫26の後方上部には、排気出口29が設けられ、この排気出口29が排気通路35と後記する排気手段36を介して本体2の後部上面に開口した排気口8aに連通している。また、排気出口29には、調理庫26内で発生する煙や臭いを浄化する空気浄化用の触媒34と、触媒34を加熱するための触媒ヒータ37が配置されている。排気手段36は、煙や臭いを強制的に排気口8aから本体2の外部に排出する排気ファン36a、この排気ファン36aを駆動する排気モータ36bなどを備えている。なお、触媒ヒータ37と排気モータ36bは制御部45と電気的に接続されている。
調理庫26の前面下部とドア32との間には、空気取入口(隙間)43が設けられている。また、調理庫26の後板26cの下部には、排気手段36に連通する連結口29aが設けられている。排気手段36が駆動することで、空気取入口43から調理庫26内に外気が流入し、受け皿31を冷却して、連結口29aを経由して排気手段に吸い込まれて排気ダクト36k側に流れる。また、排気手段36が駆動することで、調理庫26内の廃熱が、排気通路35、排気手段36を通って排気ダクト36kに流れる。
なお、調理庫26の側面には、調理庫26の内部温度を検出する温度センサ(不図示)が設けられている。温度センサ(不図示)は、制御部45と電気的に接続されている。
図3は、図1のB−B線で切断したときの断面図である。なお、図3についても、図2と同様に、本体2内を通る空気の流れが明確になるように簡略化して図示している。
図3に示すように、加熱調理器100は、本体2内の右側に、発熱部品である加熱コイルユニット25および制御回路部15、これら発熱部品を冷却するための送風ファン12などを備えている。なお、図3に示す加熱コイルユニット25は、載置部3aに対応するものである。また、送風ファン12は、本体2内の右側後部に位置している。
制御回路部15は、加熱コイルユニット25に電源を供給するインバータ基板15a,15aと、加熱コイルユニット25に供給する電力やオーブン4の加熱を制御する制御基板15bと、を備えている。この制御回路部15は、四角箱型の基板ケース74内に上下方向に互いに離間するように収容されている。
送風ファン12の吸込口12aは、基板ケース74の後方に設けられた後方空間91と連通している。後方空間91は、本体2の背面部2bに設けられた外気を吸気する後吸気口7aと連通している。この後吸気口7aは、背面部2bの垂直部2b1と斜面部2b2に渡って設けられるパンチング孔などの細かい通気孔で構成され、送風ファン12の吸込口12aの後方の近傍に設けられている。この後吸気口7aからは、システムキッチン1の内部の空気を吸気する。
また、後方空間91は、本体2の底面2aの前部に形成された、外気を吸引する前吸気口7bと、基板ケース74の下方に前後方向に沿って設けられた通路90を介して連通している。通路90は、基板ケース74の底面74aと、底面74aから下向きに延びる仕切板74b(左側のみ図示)と、本体2の底面2aとで囲まれる空間(通路)である。なお、後方空間91は、後吸気口7aおよび前吸気口7bが外部と連通する他は密閉空間となるように構成されている。
基板ケース74内には、例えば、中段および下段にインバータ基板15a,15aが配置され、上段に制御基板15bが配置されている。なお、インバータ基板15aおよび制御基板15bの配置方法については、本実施形態に限定されるものではなく、基板を縦向きに配置するなど適宜変更することができる。
また、基板ケース74の上面74cには、インバータ基板15a、制御基板15bを冷却した冷却風(空気)を基板ケース74の外部に排出して、加熱コイルユニット25に送る開口74c1が形成されている。なお、開口74c1の位置は、本実施形態のように、加熱コイルユニット25の下方に限定されるものではなく、加熱コイルユニット25の側方から排出するなど適宜変更することができる。
よって、送風ファン12が作動すると、送風ファン12の吸込口12aから後方空間91内の空気を吸引して、送風ファン12の吹出口12bから排出される。これにより、基板ケース74内の制御回路部15(インバータ基板15aおよび制御基板15b)に搭載されている電子部品が冷却される。このとき、後方空間91内の空気が基板ケース74内に送風されると、後方空間91の内部が負圧になることで、後方空間91と連通する後吸気口7aと前吸気口7bから外気が吸引される。
また、制御回路部15の電子部品を冷却した冷却風は、開口74c1から基板ケース74とプレート6との間の空間に排出され、この空間に配置されている載置部3aに対応する加熱コイルユニット25を冷却する。また、開口74c1から出た冷却風は、載置部3b、3cに対応する各加熱コイルユニット25も冷却する。各加熱コイルユニット25を冷却した冷却風は、排気口8bや排気口8aから排出される。なお、左側の排気口8aからは、オーブン4の廃熱も排気される。
操作部ケース17は、本体2の前面に設けられ、操作部5を収納可能な凹部17aを備えている。操作部5は、ヒンジ18を介して回動自在に支持されている。なお、図3では、操作部5を閉成した状態を示し、図1では、操作部5を開成した状態を示している。
図4は、本発明の実施形態に係る加熱調理器の排気手段を示す斜視図である。
図4に示すように、排気手段36は、第1排気部36Aと、第2排気部36Bとを備えている。
第1排気部36Aは、オーブン4の廃熱を排気するものであり、排気ファン36a、ファンケース36f、連結ダクト36g、排気ダクト36kなどで構成されている。
ファンケース36fは、排気ファン36aを収容する略四角箱型に形成され、上面に排気通路35(図2参照)と連通する円形の開口部36eが形成されている。
連結ダクト36gは、ファンケース36fとオーブン4(図2参照)とを連結するものであり、上下方向に延びる流路を有する偏平な略四角箱型に形成され、ファンケース36fの前面側に設けられている。また、連結ダクト36gは、上端背面がファンケース36fの内部と連通するとともに、下端部に設けられた連結孔36sを介して調理庫26の連結口29a(図2参照)と連結されている。
排気ファン36aは、ファンケース36f内の上側に位置して排気通路35(図2参照)からの廃熱を吸引する上部羽根36a1(図2参照)と、ファンケース36f内の下側に位置して連結ダクト36gからの廃熱を吸引する下部羽根36a2(図2参照)と、を有している。また、上部羽根36a1と下部羽根36a2との間には、ファンケース36f内を上下に区画する仕切板36a3(図2参照)が設けられている。
排気ダクト36kは、ファンケース36fの後端において上方へ延びて形成され、上端部に形成された開口36k1が排気口8a(図1参照)と連通するように構成されている。なお、排気ダクト36kは、上部羽根36a1が位置する空間と、下部羽根36a2が位置する空間の双方と連通している(図2参照)。
よって、排気ファン36aの上部羽根36a1が回転することにより、調理庫26(図2参照)で発生した煙は、触媒34(図2参照)を通って排気通路35(図2参照)に流れ、開口部36eからファンケース36f内の上部羽根36a1で吸気され、ファンケース36fから排気ダクト36kに流れて排気口8a(図2参照)から排出される。
また、排気ファン36aの上部羽根36a1とともに下部羽根36a2(図2参照)が回転することにより、調理庫26(図2参照)内の受け皿31(図2参照)を冷却した冷却空気は、連結口29a(図2参照)を通って連結孔36sに流れ、ファンケース36f内の下部羽根36a2(図2参照)で吸気され、ファンケース36fから排気ダクト36kに流れて排気口8a(図2参照)から排気される。
第2排気部36Bは、排気モータ36bを冷却する機能を有するものであり、排気モータ36b、自冷ファン36c、ケース36hなどで構成されている。
排気モータ36bは、両軸タイプであり、自冷ファン36cを回転させるとともに、前記した排気ファン36a(上部羽根36a1および下部羽根36a2)を回転させるものである。これにより、排気手段36をコンパクトに構成することができる。
自冷ファン36cは、排気モータ36bを冷却するものであり、排気モータ36bを挟んで排気ファン36aとは反対側に設けられている。
ケース36hは、略四角箱型に形成され、内部にブラケット36b1を介して排気モータ36bを収納支持するとともに、上部に前記ファンケース36fが取り付けられ、前面に連結ダクト36gが取り付けられている。また、ケース36h内には、上下に貫通する排気モータ36bの軸36dが設けられ、軸36dの上側にはファンケース36f内の排気ファン36a(上部羽根36a1と下部羽根36a2)が取り付けられ、軸36dの下側には自冷ファン36cが取り付けられている。
また、ケース36hの右側面36rの下側には、自冷ファン36cの高さ位置に略合うように略矩形状に貫通する排気モータ吸気口38が設けられている。
図5は、図4のC方向矢視図である。
図5に示すように、ケース36hの背面36pには、排気モータ36bを冷却した後の冷却風が排出される排気モータ排気口42が設けられている。
また、ケース36hと本体2の背面部2b(図2、図6、図7参照)との間には、排気モータ排気口42から排出された排気が排気モータ吸気口38(図4参照)に吸入されないように、排気モータ吸気口38(図4参照)と排気モータ排気口42との風路を絶つように壁93が設けられている。
このように、壁93が設けられることで、排気モータ吸気口38(図4参照)が、送風ファン12(図3参照)によって送風された冷却風の風上側に向けて開口することになり、排気モータ排気口42が、送風ファン12(図3参照)によって送風された冷却風の風下側に向けて開口することになっている。
図6は、本発明の実施形態に係る加熱調理器のプレートと加熱コイルユニットを取外した状態を示す概略平面図、図7は、図6のD部拡大斜視図である。
図6に示すように、送風ファン12から送られた冷却風は、基板ケース74内に送られて、基板ケース74内の制御回路部15を冷却した後、基板ケース74の開口74c1から出て、加熱コイルユニット25(図3参照)を冷却する。加熱コイルユニット25(図3参照)を冷却した空気は、排気口8b(図3参照)から排出される。
また、基板ケース74に送られた空気(風)のうち加熱コイルユニット25を冷却せずに本体2内に漂う冷却空気Yは、調理庫26の右側(右側部)から後方に流れて、背面部2bによって排気手段36の右手側に流れて、ケース36h(図4参照)の右側面36rの下部に設けられた排気モータ吸気口38(図4参照)から吸気される。
図7に示すように、排気手段36の排気モータ36b(図2、図4、図5参照)は、調理庫26の後方で、本体2の背面部2b側の排気モータ吸気口38に流れた冷却空気Y(図6参照)を吸気する。図7において、太い実線矢印で示す流れが、吸気風路Wである。このとき、本体2の背面部2bに接して仕切るように設けられた壁93により、背面部2bに沿って排気手段36の近傍に流れた冷却空気Yを漏れなく排気モータ吸気口38に送ることができる。
そして、排気モータ吸気口38から吸気された冷却空気は、自冷ファン36c(図4参照)によって排気モータ36b(図4参照)に向けて吹き付けられて、排気モータ36b(図4参照)が冷却される。排気モータ36b(図4参照)の熱を奪った空気は、排気手段36の排気モータ排気口42(図5参照)から本体2の背面部2bの方向に排出され、排気ダクト36kとは別に設けられた排気空間94を介して排気口8a(図1参照)から排出される。すなわち、排気モータ排気口42(図5参照)から排出された冷却空気は、排気ダクト36kの下方に設けられた排気手段36と背面部2bとの間の空間を図示左側に向けて流れ、排気ダクト36kの図示左側に設けられた排気空間94を上昇して、排気口8a(図1参照)から排出される。この冷却空気の流れが図7において示す排気風路Zである。
この場合、本体2の背面部2bに接して仕切るように設けられた壁93によって、背面部2bに向かって排出された排気モータ36b(図4参照)の廃熱は、排気モータ吸気口38に吸い込まれることなく、排気部2bに沿って速やかに排気口8a(図1参照)に導かれる。
つまり、排気手段36の排気モータ36b(図4参照)を冷却するための自冷ファン36c(図4参照)に向けての吸気風路Wと、排気風路Zの空気の流れを壁93によって区画して、排気手段36のケース36hの右側面36r側から吸気して、排気手段36のケース36hの背面側から排気することで、背面上部へ排気を流し、本体2の排気口8a(図1参照)から冷却空気を排出できる。
このため、排気手段36の近傍に流れている冷却空気Y(図6参照)は、排気モータ36b(図4参照)の冷却にもれなく利用され、排気モータ36b(図4参照)を冷却して温度が高くなった排気側の空気が再循環することがないので、排気モータ36b(図4参照)の冷却性能を向上させることができる。
また、排気手段36の近傍に流れている冷却空気Yの流れに対して、吸気風路Wと、排気風路Zとを、ひと続きの流れとなるように構成することで、本体2の底面2aに温度の低い冷却空気Yが供給され、かつ、本体2の背面部2bで熱気を帯びた空気を淀ませずに、排気口8aから排出することができる。これにより、本体2の底面2a、背面部2bが高温になるのを抑えることができ、本体2を落とし込んだシステムキッチン1内の温度が上昇するのを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の加熱調理器100では、排気手段36として、オーブン4からの廃熱を強制排気する排気ファン36a(上部羽根36a1および下部羽根36a2)と、冷却風を吸引して排気モータ36bに送る自冷ファン36cと、冷却空気を吸引する排気モータ吸気口38と、吸引した冷却空気を排出する排気モータ排気口42と、排気モータ吸気口38と排気モータ排気口42とを仕切る壁93と、を備えている。これにより、排気モータ36bによって温められた空気が排気モータ排気口38から排気モータ吸気口38に戻ることがないので、排気モータ36bの冷却能力を向上させることができる。
また、本実施形態では、排気手段36がオーブン4と本体2の背面部2bとの間に配置されるとともに、排気モータ排気口42が背面部2bに向けて開口している。これにより、排気モータ排気口42から排出された熱気を帯びた空気を淀ませずに排気口8aから本体2の外部に直ちに排出することが可能になる。その結果、本体2の背面部2bが高温になるのを抑えることができ、例えば、本体2をシステムキッチン1内に落とし込んで構成したときに、システムキッチン1内の温度が上昇するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、排気モータ吸気口38が、本体2の底面2a側に形成されている。これにより、排気モータ36bによって熱せられていない空気が本体2の底面2aを通ることになるので、本体2の底面2aが高温になるのを抑えることができ、システムキッチン1内の温度が上昇するのを抑制することができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて把握される技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。例えば、本実施形態では、排気ファン36aと自冷ファン36cとをひとつのモータ(排気モータ36b)を用いて構成した場合を例に挙げて説明したが、排気ファン36aと、自冷ファン36cとを別々のモータで駆動する構成であってもよい。
2 本体
2a 底面
2b 背面部
4 オーブン
8a 排気口
12 送風ファン
26 調理庫
27a 上ヒータ(発熱体)
27b 下ヒータ(発熱体)
29 連結口
30 被加熱物
36 排気手段
36a 排気ファン
36a1 上部羽根
36a2 下部羽根
36b 排気モータ
36c 自冷ファン
36d 軸
36e 開口部
36f ファンケース
36g 連結ダクト
36h ケース
36p 背面
36s 連結孔
38 排気モータ吸気口
42 排気モータ排気口
45 制御装置
93 壁
100 加熱調理器
Y 冷却空気(冷却風)
W 吸気風路
Z 排気風路

Claims (3)

  1. 本体に被加熱物を加熱する発熱体を設けたオーブンと、
    前記本体内に冷却風を送る送風ファンと、
    前記オーブンで発生した廃熱を排気する排気口と、
    前記廃熱を前記排気口に向けて強制排気する排気ファンおよび前記排気ファンを駆動する排気モータを備えた排気手段と、を備え、
    前記排気手段は、
    前記冷却風を吸引して当該冷却風を前記排気モータに送る自冷ファンと、
    前記冷却風を吸引する排気モータ吸気口と、
    前記吸引した前記冷却風を排出する排気モータ排気口と、
    前記排気モータ吸気口と前記排気モータ排気口とを仕切る壁と、
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記排気手段は、前記オーブンと前記本体の背面部との間に配置され、
    前記排気モータ排気口は、前記背面部に向けて開口していることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記排気モータ吸気口は、前記本体の底面側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016186836A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 三菱電機株式会社 電磁誘導加熱調理器
ES2768074A1 (es) * 2018-12-19 2020-06-19 Bsh Electrodomesticos Espana Sa Sistema de cocción

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